二次創作小説(紙ほか)

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【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
日時: 2013/06/11 21:53
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538

【読者の皆様へ レッドからの挨拶】

初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪


新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。

第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。

前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。

そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!

前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:
第6章〜   :

ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。


【原作:完結した作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)

前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!


【お客様】

凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする! 
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!

赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!

聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪

剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪

凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴

【漫画】

バンハル >>604



【本編:キャラクター原案・構成】

本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。

登場予定:第18章で登場します。

キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。

登場予定;第21章で登場します。

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!

登場予定:第21章で登場します。

優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。

登場予定:第24章で登場しました。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。

本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。

富士本 優実の登場人物設定 >>57 
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場します。

恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。

登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。

長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。

橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪

美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!

イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!

輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62 
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。

登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!

一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!

黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。

キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!

人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!

山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!

番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。


【本編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20

第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)

第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41

第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)

第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56

第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)

第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81

第5部:謎解き編(第31章〜)

第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522

【番外編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611







これからも応援よろしくお願いします!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.114 )
日時: 2012/12/17 10:19
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは?

(ストーリーモード:ハル)

ハルはソファに座りながら、呆然と見つめていた。
隣に座って飲んでいるバンと前向きに対峙していたのだった。

「ちょっと待ってよ! バンたちだけ無事だったのは、なぜなの?」
「そんなこと知るか・・・俺が起きた時は帰ってなかったからさ」

バンは顔をしかめながら、私を見て答えた。
起きていた時は既にいなくなってたということになる。
そもそも、部屋で飲んでいる間に何かあったのか知りたい。

「帰ってない?」

私はバンの言っていることが分からずにいたのだった。

「・・・ああ。恐らく、スタンガンによるダメージを受けて気絶したんだろうな」
「じゃあ、スタンガンでやられたってこと?」
「・・・うん。これはあくまでも、俺の推測だけどな」

ああ、そういうことか・・・これなら納得できる。
だから、気絶させられて倒れていたというわけだ・・・ってことはスタンガンを使った犯行ではないのか。

「それで、その一部始終を見た人はいるの?」

近所で一部始終を見た人がいないか、バンに質問した。
すると、彼はコクッと頷きながら答える。

「・・・ああ。白井のおばさんだよ」

白井のおばさん!?
近所に住む、おしゃべり好きの人で私も仲良くさせてもらっている。
その人が目撃していたなんて知らなかったからビックリした。バンを見た私はすぐに叫んだ。

「ええええええ!? 白井のおばさんがそれを目撃してたの?」
「そういうことだ・・・おばさんが目撃した時間は夜9時〜10時ちょうどだった。その時にたまたま、2人組の男女がリンたちと対峙しているのを見ていたらしいんだよ」

バンはコクッと頷き、すぐに答えながら飲んだ。
白井のおばさんが目撃したということは、リンたちの身に何かあったに違いない。

「見ていたらしい・・・ってことは、2人組の男女は何者だったの?」

私はあることに気づいて答えながら、固唾を飲んで見守った。
バンは私を見つめながら、溜息をつく。

「ハル、それを聞いたら信じられないかもしれないけど・・・落ち着いて聞いてくれるか?」
「・・・? うん、聞くよ」

バンが訝しげに顔をしかめるので、首を傾げた。
これには何か理由がありそうだ。そう思っていると、バンが重々しく、口を開いた。

「リンを攫ったのが・・・キラード団っていう組織なんだよ」
「キ、キラード団!?」

私は呆然として、彼を見つめながら呟いたのだった。新しい組織ができたとは知らなかった。
そんな私を見たバンはああ・・・と言いかけて呟きながら、酒を煽る。

「そうだよ・・・どうやら、厄介なことになっちまったぜ」
「厄介なことって・・・それどころじゃないでしょ!」

なぜ、そんなことを言わなかったのか・・・キラード団という謎の組織の存在が気になった。
その組織があったとは思えないくらい、信じられずにいた。

「そう・・・キラード団だと名乗る人物から問題を出されちまったんだ」
「問題?」
「こんなメッセージとたった1つだけ残されたヒントを元にして解いてこいって言われたんだ」

バンは机に置いてあった謎解き手帳を取り出した後、ソファに戻って座り込んだ。
すぐに手帳を開いてから、私に渡した。

「はい、これが話した暗号メッセージとヒントだ」

その手帳に記されていたメッセージとたった1つだけ残されたヒントが書いてある文章を読んだ。

「トキオシティ・・・それのどこかにある・・・?」

そう言って読んだ後、無言でバンを見つめる。
トキオシティって・・・この前、バンと再会したところじゃないかと思いながら考え込んだ。

「・・・ああ。トキオシティのどこかにある廃工場だって言ってたからさ」

バンは溜息をつき、それを思い出すのが辛かったようだ。
そこまで無理しなくても、私が居るから大丈夫だと思うし・・・謎解きの手伝いをするつもりでいたのだ。

(リンは私の後輩だし、優たちも助け出さなくては!)

沸々とキラード団に対する怒りが沸いてきた。絶対に許せないという気持ちを持って、必ず助け出そうと決めた。
そんな彼を見た私はすぐに励ましながら言った。

「よーし! だったら、その謎を解いてやろうじゃないの!!」
「---------あ?」

バンは私を見て呆れながら聞き返す。眠そうに見つめるその姿・・・なぜか惚れてしまいそうになる。
しかもイケメンだし、そこまでモテるわけだよね。

「謎解きオタクのくせに解けないこともあるんだから・・・こういう時は幼馴染を頼るべきじゃないの?」

私はバンを見て呟きながら笑った。
それに対し、バンはふてくされたような顔をして思わず溜息をつく。

「なんだ、そりゃ・・・おまえも本当によく言うようになったなぁ」
「は?」
「・・・まあ、たまには頼るか」
「あはは・・・何よ、それ!」

私は笑いながら答えつつも、半ば呆れていた。
そんな私を見たバンはあることを思い出しながら呟いた。

「リンのヤツ、何で俺に本当の過去を話そうとしなかったんだ?」
「-------------え?」

バンを見て思わず、首を傾げた。
リンの過去・・・そこが気になってきた。

「バン、リンに何があったの?」

心配そうにバンを見て問いかける。
虚ろな目で私を見つめ直し、無言で缶ビールを煽って飲んだ。
少し経ってから、ようやくバンは口をゆっくり開けて言う。

「奈良警部のこと覚えてるか?」
「あぁ、警視庁の捜査一課で働いてる人でしょ?」

奈良警部は警視庁の捜査一課で働いており、警部としての腕を振るっている。
バンにも信頼を置いており、直井さんと由美さんの上司でもある人で凄く頼りになる。

「うん・・・あいつのことで話があるって言うから、今日の午後は警視庁に行ってきた」
「えっ!?」

警視庁に行って、奈良警部と面談するためだったのか。
どうりで、午後の授業を休んだ理由が分かった。

「何もかも信じたくないけど、あんなに辛い思いしてきたんだろうな」
「辛い思い?」

もしかして、リンは誰かに暴力を振るわれていたということか。
そう考えれば、納得できるはず・・・でも、何か理由がありそうだ。
バンがあんなに落ち込んでいる姿を見るのは初めてだった。

「バン、何か嫌なことでもあった?」
「別にない・・・けど、リンのヤツ---------------」

バンは顔をしかめながら、私を見つめる。
改まったような態度を示し、ようやく話すときが来たのだと察する。

「ハル、今からリンの過去のことを話すから聞いてくれるか?」
「うん! もちろんっ!!」

ようやく話すときが来たようだと気付き、バンを見つめる。
重々しく、口を開けて話し始める。

「リンは虐待されてたんだ」

バンの口から語られる、衝撃的な展開が待っていたのだ。
その同時に目が大きく見開かれ、驚きを隠せない。

「えっ・・・・・」

リンが虐待されたという壮絶な過去とはいったい?

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.115 )
日時: 2012/12/17 10:22
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは?

(ストーリーモード:バン)

数時間前、俺は奈良警部に言われて警視庁に来ていた。
警視庁の応接室に通してもらい、椅子に座る。

(俺に話したいことっていうのは・・・いったい?)

奈良警部が俺に話があるということはリンのことだろうか。
いや、それとも・・・警部が呼び出したのには、何らかの理由があってもおかしくないはず。

(なのに、こんな時間に呼び出しておいて・・・どうするつもりだ?)

連絡を受けた時に健太と直太を連れてきてもいいかと聞いたが、1人で来るようにと言われた。
その理由が分からなかったが、自分だけしか言えないことでもあるのだろうか。

(それにしても、なぜ・・・俺をここに呼ぶのか?)

疑いながら考え込むが、リンの様子がおかしかったのは確かだった。
廃墟ビルを探検した日の夜、帰りに話した時に気づいたことがあった。
リンの首筋に暴力にやられた後なのかも分からない傷跡が残っていたので、鮮明に覚えている。

「待たせたな」

聞き慣れた声がして振り返ると、警視庁の捜査一課で働いている奈良警部と直井健太さんの2人がやってきた。
ふと、由美さんがいないことに気付く。もしかして、事件の資料を取りに行っているのだろうか。

「奈良警部、由美さんは?」
「後から来るってさ・・・大谷が来たら、話そうかと思っているんだ」

由美さんは過去の事件の資料を取りに行っているそうだ。その話を聞いて納得するが、過去の事件とはいったい何なのか?
それとも健太と直太の身に何があったのか知りたい・・・このままでは、その真相に辿り着くことができないと思ったからだ。

「お待たせ!」

応接室のドアが開かれたのと同時に由美さんが息を切らして、中に入ってきた。
かなり集めているようだが・・・いろいろ調べていたのだろうか。

「大谷、やっと来たか・・・例の資料は用意できたか?」
「はい! ここにあります」

由美さんはそう言いながら、奈良警部の手元にファイルらしきものを置く。
事件ファイルみたいなものに資料がギッシリと積まれていて、何かと大変な作業をしていたかのように感じた。

「さて、話す前にいくつか質問する」
「質問ですか?」

いきなり質問が来るとは思わなかったので、心構えしながら聞く。
奈良警部はコホンと咳払いしてから、俺を見つめる。

「君はどのような経緯でリンちゃんを引き取ったのかね?」
「1ヶ月くらい前ですかね。母さんが俺の部屋にやってきて、ミソラ駅まで迎えに行けって言われたのがきっかけですね」

当時の記憶を振り返りながら思い出す。リンとの出会いは母さんに頼まれたのがきっかけだった。
それを機に迎えに行ったけど、可愛らしくて、大人しいという印象だったのを覚えている。

「お母さんになんて言われたか覚えてるか?」
「木曜日くらいに親戚の方がいらして、女の子を引き取ってもらえないかと申し込んできたそうです」
「親戚・・・・・・だと? そんな人がいたのか」
「はい。詳しいことは分かりませんが、健太と直太の親戚って言ってました」

間違いなく聞いていたので、母親の真理絵はそんなことを言っていた。

「なるほどねぇ・・・・・・」

奈良警部は腕を組みながら考え込んだ。どうやら、過去の事件と何らかの関連があると見て間違いない。
長兄である山野バンしかいなかったため、目撃証言を得られる人物が彼しかいなかったということになる。

「リンちゃんはその日から君の家で暮らすようになったんだね?」
「はい。隣の部屋で健太と直太の2人と一緒に暮らしてますが、リンは2人のことを可愛がっているし・・・結構仲良くしているので」

リンは俺にとっても大切な存在であり、家族の一員といっても過言ではない。
俺の大切な妹が目の前からいなくなるのは嫌だったので、警視庁の奈良警部に頼んで調べてもらうことにしたのだ。

「うむ、それなら良かった。あの子の心の傷を癒してあげられるのは君しかいないんだからな」

奈良警部は溜息をつき、事件資料を取り出す。直井さんと由美さんは訝しげに顔を見合わせた。
奈良警部は腕を組みながら、再び考え込んだが・・・すぐに頷き、決意したかのように捉えた。
どうやら、何か話してくれる気になったらしい。

「今からリンちゃんの過去について話そうか」
「えっ!? 話してくれるんですか?」
「あぁ、だが・・・その前に写真を見てほしい」

差し出された数枚の写真を受け取り、ジッと見つめる。

「---------ん?」

ふと、あることに気付く・・・リンの背中にタバコを押し付けられたような痕が残っていた。
しかも禍々しく、台風の目を見ているかのようだ。彼女に何かあったのかもしれない。

「なんだよ、これ・・・」

驚きのあまり絶句する。突然のことで動揺を隠せなかった。
想像以上に虐待された痕がいくつか残っていて、背中を含む上半身や下半身にいくつかの痣ができていた。

「いったい、リンの身に何があったんですか?」
「リンちゃん・・・・・・彼女は両親を失ってから、親戚に引き取られたんだ」
「親戚に引き取られたなら、仲良くしてるはずじゃあ・・・・・・」
「そこが問題なんだ。写真を見ても分かるように、これは明らかに虐待を受けている」

確かによく言われてみると、虐待を受けているのは間違いない。
じゃあ、いったい・・・・・・誰がリンに暴力を加えたのか?

「確かにそうですねぇ、これはおかしい」
「そうだろ? バンもそう思うよな」
「はい。リンに何があったのか知りたいし、俺は目の前で大切な家族を失いたくないんです」
「うむ。今から本当の過去のことを話そう、心して聞けよ」

奈良警部はポツリポツリと語り始めた。



その出来事は5年前に遡る。当時、リンは12歳だった。
不慮の事故で実の両親を失ったリンは父親の親戚に当たる家族に引き取られた。
近所に住んでいたのが、幼馴染の早間綺羅と宇津野志穂だった。2人はリンにとっても大切な友達とも言える存在。

「ただいまー!」
「お帰り、リン」

リンの従兄弟に当たる、小海直登という青年が現れた。直登はいつも母親に似て優しいところがある。
直登のそういうところが大好きだったリンの背後に忍び寄る影が迫ろうとしていた。

「リン、親父が荒れてるから気にすんなよ」
「うん、大丈夫! おじさんって、酒浸りだもんね」
「そういう兄貴も似たような感じだな。でも、何か様子がおかしい」

直登はある違和感を感じながら呟く。直登の兄・諒平は毎晩、酒場で入り浸りつつも遊びまくっていた。
リンと直登は兄貴的存在の諒平が大好きだった。心優しい兄だけど、たまにキレやすいところがある。

「リン、ちょっとこっちへ来い」

直登と諒平の父親・小海修一に呼び出されたリンは直登と別れて向かった。
しかし、そこで待ち受ける壮絶な出来事が起こってしまうことになろうとは思っていなかった。



和室のような場所に閉じ込められ、リンは修一による暴力を受けていた。

「がっ!」

衝撃的なダメージを受け、意識が朦朧としてくる。その時、父親がリンに向かって、冷たく言い放つ。

「リン、おまえが来てからは何もかも崩れ去った。何が直史の子供だ!」
「父さんのこと忘れるはずない・・・・・・」
「おまえがいるとムカつくんだよ!!」

そう、冷めた目で見ているかのように呟いているようにしか見えなかった。
リンはそんなことを気にしていられるはずもなかった。直登や諒平に知られたら、大きな騒ぎになるのは間違いない。
それでも、酒に酔っていた修一の暴力を受けながら耐えるしかなくなっていたのだ。

「生意気なガキがいるしな、ったく・・・・・・」
「やめてよ、おじさん。暴力は良くないよ!!」
「あぁ? うるせえ!!」

修一が暴力を振るうのには何か理由があるはずだ。それさえ分かれば、虐待を受け続けずに済んだかもしれない。
そう思いながら、痛みに耐えていた時。和室のドアが開かれ、光が差し込まれたかと思えば----------

「リン!?」

直登が姿を現した。酒によって暴れている父親を見て驚くが、リンが怪我していることに気づいた。
とっさの機転でリンを抱えながら、父親が酒瓶を持って振るう攻撃をかわす。

「直登ォ、俺に手を出す気かぁー?」
「父さん、リンに暴力すんの止めろよ!!」
「うるせえ、リンを離せ!!」

直登は意識を失う前のリンを寝かせ、父親から酒瓶を取り上げた。
リンは虚ろな目つきで見守ることだけしかなかった。直登の機転で警察に連絡して、父親の修一は逮捕された。

「リン、もう大丈夫だからな」

警察に連絡し、意識を失ったリンは救急車に乗せられて運ばれたのだった。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.116 )
日時: 2012/12/17 10:25
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

現在に至る。その過去の話を聞き終えたのと同時に呆気に取られていた。
リンがそこまで暴力を振るわれていたとは想像できないほどのダメージを深く負っていたのだということを感じた。

「そんなことがあったとは・・・・・・」
「うむ。まぁ、それで終わったかに見えたんだがな」
「それって、まさか・・・・・・再発しちゃったんですか?」

嫌な予感がしてならなかった。虐待が終わらないのが問題になっているのだという。
奈良警部によると、1年後に再び彼女を待ち受ける出来事が起きてしまったらしい。

「起きてしまったって・・・・・・じゃあ、父親は懲りてなかったんですか?」
「懲りてないというより、反省していないようだったな」
「反省してない? じゃあ、また起きちゃったってことですよね」
「ああ。その直登君は・・・・・・1年後に亡くなっているんだ」

直登が1年後に亡くなったってどういうことだろう。
奈良警部の話によると、1年後に事件が再発。その時に直登が父親の暴力によって、重体を負うまでになっていたのだ。
様子を見ていたリンは呆然として突っ立っていることしかできなかったらしい。
諒平も気づいていたが、自身も酔っていて寝ていたという。諒平とリンは直登が亡くなった後も仲良くしていたが、直登が死んだのを機に大人しくなったのだとか。

「諒平というヤツって、俺と同じ年ですか?」
「ああ。トキオ大学に通ってるって聞いてたが、会ってないか?」
「会ってませんね。学部が同じなら、コースが違っても知り合えるはずですよね」
「そうか。諒平に会ったら、よろしく言っておいてくれるか」
「そのつもりです。リンが大人しいのは、そういうことだったのか」

どうりでリンが大人しいわけだと納得できた。心の傷を癒えることができないのか。
できることなら、リンの心の傷を癒してあげたい。失われた過去の時間を取り戻して、ゆっくり過ごしたいという気持ちが沸いてきた。

「俺、リンのこと放っておけないんですよ。健太と直太のお姉さんがリンなら、その失われた記憶を取り戻すしかない」
「バン、健太と直太の記憶が戻らなければどうするつもりだ?」

2人の記憶は今も封印され、閉ざされかけたものを戻したいところだ。
しかし、記憶はすりかえられていると言っていた。リンは2人のことを覚えていると言っていたし、記憶のない健太たちを連れて行くのは無理かもしれないと思った。

「俺、あいつらに本当の記憶を取り戻してあげたいんです。あいつら、辛い顔して言うこともなかったけど・・・・・・」
「健太たちのことがそんなに心配なのか?」
「はい! 本気で心配してます。だって、俺の大切な家族だから!!」

なぜ、そう言えるのかは分からない。ただ、何となく分かるような気がするのだ。
記憶が失われている健太たちのサポートをするべく、俺も何かできることがあればいいと思っていた。

「そうか。それで、3人は家にいるのか?」
「いえ、それが・・・・・・・」

リンがキラード団に連れ去られてしまったことを話す。
俺はキラード団という謎の組織のことを詳しく話した。その話を聞いた奈良警部は腕を組みながら考え込んで呟く。

「キラード団・・・どこかで聞いたことがある」
「知っているんですか!?」

キラード団という謎の組織について知っているようだ。
奈良警部の話によると・・・ここ最近になって、新しく作られた組織。
謎の組織というよりは暴力団に近い可能性が高いということが分かっている。

「何か分かったら・・・すぐに連絡するよ」
「お願いします」

奈良警部たちを信頼しているし、リンや2人の身に何かあったら困る。
それを考えたら、代わりに俺が事件解決しなきゃいけない。

「うむ、今日は帰っていいぞ」
「はぁ・・・」

そう言って立ち上がり、応接室のドアを開けて廊下に出た。
リンが虐待されていたなんて信じられなかった。健太と直太の記憶がすりかえられていたとも聞いているし、実際に取り戻すことができるかどうかも分からない。

(できる範囲で俺もサポートしなきゃいけないな)

複雑な思いを抱きながら、健太と直太のことを思い出して心配する。まさか、2人が記憶をなくしていたとは思えない。
記憶を取り戻させるには、どうしたらいいか考えることにして、自宅に戻った。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.117 )
日時: 2012/12/17 10:28
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

そして、現在に至る。自宅にやってきたハルと対峙しながら話していた。
その経緯を聞いて知ったハルは目を丸くして驚きを隠せなかった。

「ちょ、リンが虐待されていたのォ-----------!!?」
「あぁ・・・俺も聞いたときは信じられなかったぜ」

左手で缶ビールを持ちながら、答えるのがやっとだった。
リンの気持ちを分かっていなかった。どうして、心の闇に気づくことができなかったのか。
健太と直太の記憶がすりかえられていたことは確かなようで、リンのことを思い出せないでいるのかもしれない。
写真を見せることで記憶を取り戻してくれればと願うしかなかった。

「でも、リンがそのことについて言わなかったのかも気になるね」
「確かにそうだな・・・」

そう言いながら、缶ビールを煽る。
フーッと言いながら、右手で口の周りを拭う。

「ヒック、リンのことを心配してんだよ、本気で! 健太たちも!!」
「バン・・・」

ハルは心配そうに俺を見て呟きながら、溜息をつく。
リンがいてもおかしくないはず・・・なのに、2人は記憶をすりかえられていたことになっていたとも知らずにいたのだから--------

「でも、どうやって手掛かりを掴むの?」
「そこが問題なんだよなぁ・・・」

そう言いながら呟いたその時、ハルがあっと叫びながら思い出す。
何か思い出したのだろうか、バッグを漁りながら取り出した。

「そういえば、すっかり忘れてた・・・」
「もしかして・・・ここに来たのは、俺に何か用でもあったのかぁ?」

ハルを見て、眠そうに呟きながら問いかける。
彼女は両手に何か持っていたので、その2つを受け取る。

「はい、この2つなんだけど・・・」
「スタンガンとCCM?」

差し出されたのは、スタンガンとCCMだった。
もう1つのスタンガンは見覚えがあったので、同じようなものを保管していた。
CCMは優雅のもので落ちていたことは確かだったらしく、その時に楓が駐車場で見つけたのだという。

「これを見つけたのが、勇気と楓よ」
「立向居と月島が見つけたのかぁ?」

そこで差し出されたスタンガンとCCMを取り出して見つめる。
楓が見つけたということは、駐車場にあったところに落ちていたということになる。

「まさか、スタンガンが残っていたなんてなぁ・・・」
「どういうこと?」

ハルが問いかけながら、スタンガンを見つめる。
このスタンガン、俺んちの前には落ちていなかった。
どう見ても明らかに犯行を示す証拠の手掛かりになると思っていいだろう。

「俺んちの前にはなかったな」
「ええええええ!?」

ハルが絶叫して驚きを隠せないかのように、呆然と見つめながら捉えた。
そもそも、このスタンガンが落ちていたのは、どういうことなのか?
犯人はどうやって仕組んだのかというところが気になって、調査を進めていたのだが・・・なかなか見出せない。

「俺んちの前に落ちていなかったのは良いとして、このスタンガンはどこに置かれていたかだ」
「あっ・・・!」

スタンガンがあったとして、どこかに置かれていたかだ。
酒を飲んでいた時にはなかったもので、問題はなぜ落ちていたのか。

「このスタンガンはリンたちを気絶させるためだけに使用した可能性が高い」
「じゃあ、どこに置かれていたかを調査した方が良いってこと?」
「ああ、そういうことだ。とりあえず、捜査したいけど・・・・・・夜だしなぁ」

夜に捜査することは不可能。できるなら、午後に捜査して探すしかない。
スタンガンが落ちているのを見つければ分かるはずだ。

「それじゃあ、探すのは明日の午後になるってこと?」
「ああ。でも、のんびりしてられるか! 見つけ出すぞ」
「でも、みんなが攫われた以上・・・どうやって助け出すのよ!」

ハルが突っ込みながら言う。確かに4人が攫われてしまった以上、どうやって助け出すか。
その前にトキオシティのどこかにあるキラード団のアジトを探すしかない。

「くそっ・・・アジトの場所さえ分かれば良いのによォ-------------」

ダンッと手を叩く。悔しいが、謎解きを諦めるわけにはいかない。
リンたちのためにも救出するべく、一刻も早く謎解きしてやる!!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.118 )
日時: 2012/12/17 15:25
名前: シグレ (ID: FAqUo8YJ)

すっ、凄い更新スピード!!Σ(゜□゜;)

ところでレッド今、小説で悩んでいることがあるんだけど、いいかな?


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