二次創作小説(紙ほか)

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【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
日時: 2013/06/11 21:53
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538

【読者の皆様へ レッドからの挨拶】

初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪


新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。

第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。

前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。

そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!

前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:
第6章〜   :

ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。


【原作:完結した作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)

前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!


【お客様】

凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする! 
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!

赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!

聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪

剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪

凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴

【漫画】

バンハル >>604



【本編:キャラクター原案・構成】

本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。

登場予定:第18章で登場します。

キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。

登場予定;第21章で登場します。

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!

登場予定:第21章で登場します。

優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。

登場予定:第24章で登場しました。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。

本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。

富士本 優実の登場人物設定 >>57 
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場します。

恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。

登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。

長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。

橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪

美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!

イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!

輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62 
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。

登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!

一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!

黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。

キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!

人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!

山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!

番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。


【本編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20

第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)

第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41

第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)

第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56

第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)

第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81

第5部:謎解き編(第31章〜)

第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522

【番外編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611







これからも応援よろしくお願いします!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.44 )
日時: 2012/12/16 12:56
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場!

(ストーリーモード:リン)

帰り道に出くわした青年と再会を果たしてしまう。
青年は早間綺羅(はやま きら)と名乗る男だった。

「キラ、なんで・・・・・・」

5年前、行方不明になったはずのキラが目の前にいることが信じられない。
因縁相手でもないのに、急に消えた幼馴染が目の前にいる。

「リン、知り合い?」
「うん・・・・・・知り合いっていうか、前に住んでた家の隣にいた幼馴染なんだ」

衝撃の事実が語られる瞬間、幼馴染だと知った優は目を丸くして驚いた。
幼馴染であることは分かったが、いったいどういうことなのか?

「リンに幼馴染がいたって・・・・・・・」

優が驚くのも無理はない。目の前にキラがいるということは何か理由があるはずだ。
バン兄さんたちにはまだ話していないのだが、なぜキラがいるのかも知りたい。

「確か、誘拐されたはずのあんたが何でここにいるの?」
「ある人に助けてもらってね・・・・・・ククク」

キラの目は行方不明になる前と違い、虚ろな目つきになっている。
いったい、行方不明になってた間に何があったのか知りたいくらいだ。

「行方不明になっている間に何があったの?」
「俺は憎いんだ・・・・・・憎しみをぶつけてやるんだ!」

キラの目が私を捉え、恐怖を与えるかのような感じになっていく。
その目を見た瞬間、キラに何か変化があったことは確かなようだった。

「憎しみって・・・・・・まさか、復讐しようとするつもりなの?」
「ああ、そうだ・・・・・・察しが良いな、リン」

キラが何をしでかすかは何となく分かっていた。
優を守りきらないとまずいので、優の前に立ちはだかる。

「リン!」
「優、あんたは先に逃げて!!」
「でもォ・・・・・・・」

優は怯えきったような目でキラを見やる。
キラが私たちを見据えながら呟いた。

「リンの友達も一緒に気絶させてやろうか、ヒヒヒ」
「キラ、あんたは誰かに操られてるんだよ!」

何者かに操られている可能性が高まった。
キラの虚ろな目つきといい、行方不明になる前の姿と比べて違うことから考えると・・・誰かが仕組んだことも有り得る。

「俺が操られているって? 笑わせんなぁー!」

キラは狂気に駆られてしまい、顔が豹変したかのように襲い掛かった。
何もかも信じたくない、こんな形で再会を果たしてしまうなんて---------

「こんなの、こんなの・・・・・・キラじゃない!」

行方不明になる前の優しそうな笑顔が見たかった。
なのに、変わり果てた姿で現れて・・・・・・・いったい、何があったのか。

「リン・・・・・・」

優の言葉を聞いて、ゆっくり目を閉じる。

(キラ・・・・・・なんで、こんなことに--------------------------)

キラ、あんたの悩みを聞いてあげられなかった。
あの日の記憶を思い出したくなかったし、これくらいは大目に見てあげたい。
その思いを胸に入れ、閉じていた目を開けてキッと見据えた。

「私を気絶させられるなら、やってみな!」

怒りのオーラが全身を纏いながら、ゴゴゴ・・・・・・と滾らせた。
キラを叩きのめすしかない、本気で気絶させて聞き出すか!



戦いの火蓋は切って落とされた。

「ああ、上等だ!」

そうこなくっちゃなと言いながら、ニヤリと笑う。
キラの不気味な笑みを見る限り、嫌な予感が的中する。

「あっ!」

不意を突かれ、優の首にスタンガンを突きつけられる。
優は首にスタンガンのダメージを受けて気絶させられてしまった。

「優っ!」

気を失って倒れている優を見て、キラに向かって睨みつける。
こんなの、いつものキラじゃない!

「残るは、リン・・・・・・おまえだ」
「キラ・・・・・・」

幼馴染のキラはこんな性格ではない。本来はいつも素直で優しい性格だったはずなのだ。
キラと一緒に遊びながら過ごした記憶は今でも覚えている。

「何があったのか知らないけど、叩きのめしてやろうかぁ!」

はぁぁぁぁ--------------------と戦いの準備に入ろうとした矢先、いきなり背後に回りこまれた。

「なっ・・・・・!」

動くのが思ったよりも早く、すぐに身動きが取れない。
行方不明になる前の彼はこんなはずではなかった。

「もう終わりだよ」

キラは不気味な笑みを浮かべながら、ニヤリと笑った。
隙を突かれた私は首にスタンガンを当てられ、意識を失う。

「ぐあああ・・・・・・っ!」

その場に倒れ込みながら、そこで倒れた優を見て呟く。

「ぐうっ・・・・・・ゆ、優・・・・・・」

徐々に意識が朦朧としてきて、気を失った。
そして、深い眠りに落ちていく。



キラは不気味な笑みを浮かべながら、スタンガンを捨てる。

「ちっ、リンだけ連れ去ろうとしたのになぁ・・・・・・」

その場で倒れ込んでいる望月優の身体を担いで、車に乗せる。
続いて、リンを車に乗せていく。

「キラ、ご苦労だったね」

外国人の声からして、どこかで聞き覚えのある声がしそうだ。
キラは満足そうに頷いて、後ろの席にリンと優を乗せた。

「ククク、アジトに戻りましょうか」

助手席に乗ったキラは隣の運転席に座っている外国人風の女性を見据えた。
女性は満足そうに頷き、車のキーを入れて発進させる。

『ブロロロ・・・・・・』

リンと優の2人を乗せた車はどこかに走り出して、立ち去っていった。
その行き先がどこなのかはまだ、誰も知られていなかった----------------------

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.45 )
日時: 2012/12/16 13:00
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは?

(ストーリーモード:健太)

自宅でリンの帰りを待っていた健太と直太は2人揃って、首を傾げていた。

「そういえば、遅いな・・・・・・」

リン姉さんが帰ってくる時間はたいてい、9時or9時半ちょうど。
いつもはまっすぐ帰ってくるはずなのに、遅くまでいるはずがない。

「遅いのは、いつものことじゃないの?」
「いつもどころか、遅くないか?」
「でも、バン兄ちゃんは隣の部屋で飲んでんじゃない?」
「まさか、兄貴がそんなことをするわけないだろ」

兄のバンは部屋で気分転換に酒を飲むことがある。
今日に限って、それはないと思うが・・・・・・念のため、見に行くことにした。

「とりあえず、行ってみるか」
「そうだね」

2人で楽しそうに話しながら遊んでいた時だった。
ドアの方から聞きなれた声がした。

「2人とも、何の話をしてんだー?」

振り向くと、隣の部屋に居るはずのバン兄さんが突っ立っていた。
しかも腕を組みながら、俺たちのところに歩み寄る。

「リン姉ちゃんが帰ってこないけど、どうしたのかな?」

直太がヒョコッとバン兄さんに駆け寄りながら甘えた。
人懐っこい笑顔を見せる直太はいつも明るい。

「そういやぁ、遅いな・・・・・・」
「だろ? 迎えに行ったほうが良いんじゃ・・・・・・」

リン姉さんの身を案じて、迎えに行くという手もあったはず。
でも、迎えに行くには暗いし、歩くのもやっとだろう。

「兄貴」
「んー?」
「酒を飲んでないの?」
「少し飲んだ。少しくらいなら平気だろ、ハハッ」

そう言って笑う兄のバンを見て、直太と顔を見合わせる。
飲んだかもって言うからには、怪しすぎるけど・・・・・・兄貴のことだから、きっと飲んだのだろう。

「でも、リンが戻ってくるまで待ってれば良いじゃないか」
「兄貴・・・・・・それを言うなら、ハルさんに聞いた方が良いんじゃないの?」

兄貴の幼馴染である人見晴香さんに聞いた方が手っ取り早い。
空手部の先輩であるわけだし、話を聞くのは遅くないと思うのだ。

「ああ、ハルかぁ・・・・・・・」
「何、ハルさんが嫌なわけ?」
「バカ言ってんじゃねーよ、ハルのことは別に嫌いじゃないんだぞ」

バン兄さんは俺を見て呆れながら、苦笑していた。
ハルさんに何度か怒られたことがあるくせに、酒を飲んでは寝てしまったことなんかもあって大変だった。
今、思えば苦労しなかったのかもしれないなとつくづく思う。

「へぇ、兄貴のことだから嫌ってんじゃないのかと思ったよ」
「きらっ・・・・・!?」

カアーッと頬を赤らめながら、顔をしかめる。
その姿を見て、ニヤリと笑う俺と直太。兄さんをからかうのも面白い。

「お・ま・え・らなぁ〜」
「あはは、ごめんー」

そう言いながら謝っていたが、バン兄さんは苦笑しながら撫でた。
まあ、兄貴がいるから楽しいけどね・・・・・・直太も兄貴のことが大好きなわけだ。

「ったく、からかうのはいい加減にしろよー」
「あはは・・・・・・」
「しょうがねぇな、俺は隣の部屋に戻るから」

隣の部屋に戻った兄のバンを見送った。直太が本棚に入っていた1つのアルバムを取り出した。

「そういえば、リン姉ちゃんのアルバムに載ってた男の子って・・・・・・誰だろ?」

直太が指差したその先にはリンと見知らぬ少年が一緒に並んで写っていた。
この人とは知り合いなのかと思いながら、何度か聞こうと思っていたのだ。

(しかし、リン姉さんがいないから聞き出せそうもない)

帰ってくるまで待つことにしようかと思いながら、考え込んでいた。
そのとき、インターホンが鳴った。

『ピンポーン』

こんな時間に誰だろうかと思いながら、階段を降りる。




玄関のドアを開けると、バンの幼馴染・ハルさんが1つのスポーツバックをしょっていた。

「こんばんは、リンちゃんのバッグでしょ?」

ハイと左手でスポーツバッグを差し出しながら渡してくれた。
なぜ、リン姉さんのスポーツバッグが落ちていたのだろう?

「ハルさん、これをどこで見つけたんですか?」
「詳しい話は中でするから。それより、バンはいるの?」
「いるんだけど・・・・・・とりあえず、上がって」

ハルさんを促しながら、家の中に招き入れた。
2階に通じる階段を上りながら駆け上がっていく。

「バンを驚かせてやろうかな」
「えー無理だって」

そう言って話しているうちに部屋の前にたどり着いた。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.46 )
日時: 2012/12/16 13:03
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

ドアを開けようとしたとき、ハルさんが肩を叩く。

「私が開けるから」
「うん、分かった」

退かして、ハルさんに譲った。彼女は慎重にドアノブを回して開ける。

『ギギーッ・・・・・・』

ドアを開けて入ると、バンはベッドの上に横たわったまま寝ていた。
その様子を見たハルさんはため息をつきながら、思わず苦笑する。

「やっぱり、寝てたんだなぁー」

ベッドの下に4本の缶ビールが転がっている。どれも空だ。
少し飲んだ限りじゃ酔わないだろうと思っていたが、もうちょっと飲むのを自制してほしい。

「とりあえず、中に入ろうか」

部屋の電気をつけ、床に座って話すことにした。
ハルさんはリン姉さんのバッグを置いてから語り始める。

「このバッグを見つけたのは、部活の帰りに河川敷を通った時だったわ」
「河川敷で見つけたの、それ!?」
「間違いないわ、それに名前が記されていたからバンのところに届けてあげなきゃって思ったんだ」

ハルさんによれば、河川敷で落としていたのを見つけたらしい。
そのときに見覚えのあるものを拾ったというのだ。

「見覚えのあるものが落ちてたから、それを拾ったんだけどね」
「拾った!?」
「ええ、これを見て」

ハルさんがスポーツバッグから取り出して見せた。
その前に現れたのは、1つのスタンガンだった。

「す、スタンガン!?」
「何でこんなものが?」

俺と直太は顔を見合わせながら突っ込んだ。ハルさんは顔を顰める。
スタンガンも一緒に落ちていたのを見つけ、リンに何かあったのだと察したそうだ。

「もしかしたら、誘拐されたんじゃないかって思うの」
「誘拐された?」
「それは有り得ないとでも言いたいんでしょ?」

ハルの言うとおり、リンが誘拐されたとは思えない。
いつもなら空手部から帰ってくるはずだ。なぜ、いつまでたっても帰ってこないのか分からない。

「うん、いくらなんでも遅すぎると思ったんだよ」
「誘拐された可能性も含めて捜査しといたほうが良いんじゃない?」
「でもさぁー・・・・・・・」

言いかけたそのとき、ベッドの方から眠そうな声がした。

「おまえら、何の話をしてんだ?」
「酔っ払いには関係ないでしょ」

ハルさんが兄貴のところに歩み寄り、ツッコミを入れながらかます。
それに対し、バンは眠そうに顔を顰めて言い放つ。

「うんにゃ、関係あるんだよ。リンのスポーツバッグを届けてもらったのには何か理由があるんだろォ?」

さすが、酔っていても状況を把握できるなんて凄いけど・・・・・・って、感心している場合じゃない!
バン兄さんはいつから聞いていたのか知りたいくらいだ。

「うっ・・・・・・・いつから聞いてたの?」
「最初からだけど・・・・・・・寝てたら、声が聞こえたんだよ」

ベッドで寝ながら、話を聞いていたということになる。
つまり、これは狸寝入りしていたということだ。

「狸寝入りしてたんだな、兄貴?」
「んー・・・・・・・そういうことになるか」

ふぁーと眠そうに欠伸しながら答える兄貴。
事件があったということは、リンの身に何があったのか。
ハルさんが怒りを含めたツッコミをかましながら言い放った。

「狸寝入りすんな、このバカ!」
「うっせーな、酒を飲んでたんだからしょうがないだろ」
「それが良くないの、私が来た時くらいは酒を飲むことを自制しなさいよ」
「も〜う無理だって、さっき飲みちまったんだからよぉ〜」

ウイーッと酒臭い息をついて呟いたのと同時にゆっくり立ち上がる。
フラフラと千鳥足で歩いたかと思えば、リンのスポーツバックに合わせてしゃがみこんだ。

「このスポーツバッグは河川敷で見つけたんだよなぁ?」
「うん、そうだよ・・・・・・でも、お守りみたいなものが入ってたけど」
「お守りだァ?」
「そこのポケットに入ってる」

ハルさんに指摘され、言われた通りにしたバン兄さんがポケットを開けて取り出す。
その中からお守りらしきものが現れた。赤い布巾着でリンの手に収まるほどになっている。

「このお守り、どっかで見たような・・・・・・」

記憶を手繰り寄せようとするが、未だに思い出せない。
そのお守りを大事にしているのかもしれないリンの姿が思い浮かぶ。

「健太、見覚えがあるのかぁ?」
「いや・・・・・・あるような気がするんだ。でも、思い出せない」
「そうか、あの頃の記憶が戻ってないんだな・・・・・・・」

バン兄さんは納得しながら、腕を組んだ。
彼を見たハルさんは俺を見て驚く。

「もしかして、記憶喪失?」
「いや、催眠療法によってすりかえられた記憶がそのままになって残っているだけさ。いつか本当の記憶が戻ると思って信じるしかないんだ」

バン兄さんによれば、記憶がすりかえられていたという。
催眠療法を施したことによって、記憶を新しくさせたというものだった。
記憶が戻る可能性はまだ何ともいえないが、バン兄さんたちと一緒にいることで少しずつ戻れそうな気がしたのだ。

「そっかぁ・・・・・・・・」
「ああ、ガキはさっさと寝ろよ」
「ガキって・・・・・・・・・」
「こんな夜遅くまで起きてるんじゃないぞ。おまえらは先に寝てろ」
「ちぇっ・・・・・・分かったよ。俺たちはそろそろ寝るから」

隣の部屋に戻って、ベッドの中に入った。
こうして、俺と直太は転寝しつつも深い眠りに落ちた。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.47 )
日時: 2012/12/16 13:04
名前: 姫佳 (ID: kM82Y1ex)
プロフ: 来週は懇談会で午前授業+部活なし!!

ヤッホーノシ
新スレってここかな?

更新頑張れ!!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.48 )
日時: 2012/12/16 13:10
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第12章の続き

(ストーリーモード:バン)

2人の弟を見送った後、俺たちは部屋に佇みながら見つめていた。

「ったく、しょうがないヤツらだな」
「バンが酒を飲んでるから、そう言うんじゃない!」
「仕方ないだろ、気分転換に飲んで寝ちまったからさぁ」
「それのどこが仕方ないの!!」

ハルがツッコミながら呆れつつも、俺の左手の中に入っている赤いお守りらしきものを見つめている。
赤いお守りは元々、リンが持っていたのだろうか。それとも幼い頃から大切にしていたものなのか。

「このお守り、健太が見覚えあるって言ってたよな」
「そう言ってたね。その事と関係しているのかな?」
「さぁな・・・・・・・とりあえず、開けてみようか」

赤い布巾着を開けて、その中から取り出した。試しに取り出してみると、1枚の写真が入っていた。
見る限り、プリクラのようだが・・・・・・1枚の写真にはリンと少年が写っている。

「あれ、彼氏いたのか」
「まさか! リンが彼氏を作るとは有り得ないけど?」

ハルが俺の言葉を聞きながら突っ込む。
そのプリクラには、キラという文字が入っていて愛情が込められたようになっているようだ。

「キラって言うのかな、このガキは」
「多分、そうなんじゃない?」

ハルがプリクラを見て可愛いと言いながら笑った。
プリクラかぁ・・・・・・っていうか、俺たちも撮ったような気がする。

(確か、ハルと一緒にプリクラを撮ったなぁー)

思い出しながら考え込んでいたその時、ハルが首を傾げていた。
彼女の様子がおかしいことに気づき、訝しそうに問いかけた。

「ハル、さっきから様子がおかしいけど・・・・・・気になることでもあるのかぁ?」
「ちょっと貸して」

プリクラを引ったくり、写真を握って眺めている。
キラという少年のことが気になったらしく、何か引っかかるのだろう。

「やっぱり、そうか・・・・・・」
「何がやっぱりなんだよ?」

ハルがだんまりとうなだれながら、写真を返してくれた。
どうやら、何かありそうだと察する。リンの身に何かあったようだ。

「バン、キラっていう子のこと聞いたことがあるような気がする」
「どっかで聞いたのか?」
「いや、テレビのニュースで聞いたんだ。確か、5年前に行方不明になったって言うのがあったじゃん?」

ハルに指摘され、5年前の事件が関係している可能性が高まる。
テレビのニュースで聞いたことがあった。確か、早間綺羅って言っていた。

「早間綺羅という少年が行方不明になったんだよな?」
「そうだよ。何かおかしいよね、リンのスポーツバッグが落ちてたか分からないよ」

ハルは納得がいかないような顔をして、俺を見つめ返して言う。
なぜ、スポーツバッグが置かれているのかも分からない。

(どういうことだ?)

目の前にリンのスポーツバックが置かれているということは、何かあると見て間違いない。
それでも、何か嫌な予感がするのは気のせいか。あるいは何か事件に巻き込まれたかもしれない。

「んー・・・・・・このガキ、知り合いみたいだな」
「何で分かるの、バン?」
「バーカ、リンの幼馴染とか有り得るだろォー」

リンの幼馴染という関係もその1つであることには変わらない。
ただ、リンが俯く姿を見ていたことが何度かあったから覚えていたのだ。

「あいつがそのお守りを握って、何度か俯いていたからな」
「俯いていたって、まさか・・・・・・」
「そのまさかだ、空手部の練習が終わってからまっすぐ帰ってくるはずなんだけど・・・・・・今日に限って、遅すぎるんだよな」

いつもはまっすぐ帰ってくるはずなのだが、今日は帰りが遅いということで心配していたのだ。
それに何かあったかもしれないし、CCMを使いながら連絡してみないことには分からない。

「でも、リンには何か理由とかあるんじゃないの?」
「まさか、あいつがそんな理由を持って行動すると思うかぁ?」
「ううん・・・・・・私は何となく気になるんだよね」

ハルはリンのお守りを見つめながら、顔をしかめていた。
5年前の事件と関連しているようだが、気になる展開でもあったのかと思いながら考える。

(5年前、早間綺羅という少年が誘拐されて、どこかに連れ去られてしまった。その行方は今も分からぬまま・・・・・・キラという少年がもし、どこかで生きていたとしたら?)

キラ=早間綺羅という少年は同一人物である可能性が高いことから捜査するしかないのだろう。
その少年のことも気になるが、健太たちの記憶が戻らないようでは成り立たない。

「バン、さっきから何を考え込んでんの?」
「なあ、ハル・・・・・・この写真に写っているキラというガキのことが気になると思わないか?」

写真を見る限り、人懐っこそうな笑顔を浮かべているこの少年が誘拐されているとなると・・・・・・その行方が掴めていれば、何か分かるかもしれない。

「でも、この子の行方が分からないってことはさ・・・・・・」

ハルが心配そうに俺を見つめながら、その場に佇む。
その時、CCMの着信音が鳴った。

『プルルル・・・・・・』

俺のCCMだ。こんな時間に誰だろうと思いながら、ズボンのポケットを取り出す。

「はい?」
『あっ、バン! 望月の妹、知らないか?』

大学でも一緒で幼馴染の樋田優雅(とよだ ゆうが)からだった。
優雅は結構優しいヤツで、何かと気にかけては電話してくれることが多い。

「優ちゃんのこと? 知らないなー」
『やっぱり? 望月のヤツ、酔いつぶれちゃって。電話したんだけど、出なくてさ』

望月家に電話しても出ないということは、優も何か事件に巻き込まれたかもしれない。
もしかしたら、グレースヒルズ近くに住んでいるヒロなら何か見かけそうな感じがする。

「望月を起こせるか?」
『起こせないんだよ、爆睡しちまってるんだ』
「爆睡? ったく、のんきに酒を飲んでる暇なんかないだろォ!」
『そう言うなって・・・・・・だが、妙なのはここからだ』
「妙なことってなんだよ?」

優雅が言う、妙な事とは何か?
そこが気になって仕方がないのだ。

『あの1台の車が駐車場に止まってる。黒い車のようだけど、その中に誰がいたと思う?』

(1台の車・・・・・・駐車場・・・・・・・)

この状況は【怨炎の幻想】事件に似たような状況に酷似している。
まさか、リンと優がその1台の車に乗せられているのか?

「おい、ちょっと待て・・・・・・まさか、あの2人が乗せられてんのか?」
『ああ、そのまさかだよ・・・・・・』

優雅は顔をしかめながら、ため息をついた。
リンと優が何者かに攫われてしまったことを悟った瞬間、ようやく状況を把握することに至った。

「そんな・・・・・・」

少し酔いが覚めてきたのと同時に顔を俯いてうなだれる。
ようやく状況を飲み込めたバンたち、リン&優に何があったのか?


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