二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
- 日時: 2013/06/11 21:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:
第6章〜 :
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする!
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!
聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪
剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪
凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴
【漫画】
バンハル >>604
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場します。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場します。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場します。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。
富士本 優実の登場人物設定 >>57
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。
キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!
人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!
山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!
番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522
【番外編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.39 )
- 日時: 2012/12/16 12:27
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
そんな俺を見た健太は納得しながら、そういうことかと言って呟き始めた。
「ははあ・・・どうりで、姉さんの様子がおかしかったわけだ」
「・・・え?」
俺は健太を見て思わず首を傾げた。
すると、健太は直太を見て頷きながら、腕を組んだ。
「あの日、姉さんが急いで帰ってきた理由が分かったよ。あいつの様子がおかしかったのは・・・そんなことがあったからなんだ」
ハルも健太の言葉を聞いて頷いた。
ああ、なるほどな・・・まあ、直太は俺にとって大切な家族であるわけだしなぁ・・・
「でも・・・」
健太と直太、ハルを見て答えた。
3人は首を傾げながら、顔を見合わせる。
「「「・・・でも?」」」
リンがどんな風にして生きてきたかも知らなかったのに、どうして気付いてやれなかったんだろう。
その話を聞いていれば、こんなことにならないで済んだかもしれない。
「でも、あいつは辛い思いしたくなかったんじゃないのかなぁ・・・気持ちは痛いほど分かる。けど、あいつは・・・」
辛い思いをしたくなかった・・・その気持ちは痛いほど分かる。
そんな俺を見た健太は微笑みながらも溜息をついた。
「・・・いや、姉さんはそんなことを考えるようなヤツじゃないよ」
「・・・なんで、そう言えるんだよ?」
俺は健太を見て呟いた。
彼の言っている意味が分からない。
健太は自分なりに感じ取ったのか、ポツリポツリとゆっくり話し始めた。
「ここに来てから、何も考えなくなったような顔をするようになったし・・・バン兄さんのおかげで安心して生きてこれたと思ってるんじゃないか?」
その話を聞いた俺はハッと気づいた。
そういえば、そんな感じだったような気がする。
最近、彼女は1人でやってきた。その時は身長が160cmしかなかったから驚いたけど・・・彼女は俺を見るなり、かなり怯えきっていた。彼女に対し、優しく接するように心掛けた。
それを心掛けて接していくうちに少しずつ心を開いていった・・・そこまでは良かった。
(そういえば、リンの心の闇を見出せないでいたのかもしれないな・・・)
確かによく考えたら、彼女の心の闇を見出せずにいた。
過去の話を聞く機会を設けようとしなかったことが心残りだった。
なぜ、あの時・・・どうして気づいてやれなかったんだろうか?
「・・・俺、あいつの心の闇を見抜くことができなくてさぁ・・・あの時、どうして気づいてやれなかったのか」
そう言って呟きながら、溜息をつくと・・・そんな俺を見た健太は優しく話しかけた。
「ううん、そんなことないさ・・・いつものバン兄さんらしくないよ。ここ最近だけど、姉さんはバン兄さんのこと心配してたし・・・」
リンが俺のこと心配してた?
突然のことで、驚きを隠せない。健太の言葉を聞いていた直太が口を開いた。
「うん、健太兄ちゃんの言うとおりだよ。リン姉ちゃんはいつもバン兄ちゃんのことを気遣ってたし、それに心配してたからね」
最近になって、そんなこと言わなかったのに・・・あいつ、俺に話しかけられずにいたんだな。
「なんだよ・・・俺のことを心配してたなら言ってくれれば良かったのになぁ」
そう言いながら呟いていたその時、コンコンとドアのノック音が聞こえた。
こんな時間に誰だろうかと思いながら、部屋のドアを開ける。
「・・・・・・え?」
目の前にいたのは、隣の部屋で寝ていたはずのリンだった。
いつの間にか起きていたらしく、その場に佇んでいる。
「おまえ、いつから起きて・・・」
「最初から聞いてた・・・兄さん、ごめんなさい」
リンが謝っているのは、この前のことだろうか。
あの時は、流石に俺も言い過ぎたかなって思っている。
「いや、別に謝らなくても良いんだよ。謝るのは俺の方だ」
「・・・え?」
呆然と見つめているリンを思いっきり抱きしめた。
虐待されたことは何となく気付いていたのに、そこを指摘しようと思っていたんだよな。
今、思えば・・・俺の考え方が甘かったかもしれない。
(リンに辛い思いさせちまったのは、俺だからな)
流石に反省しているから、今頃になって謝っても仕方がない。
そんな俺を見たリンは首を傾げながら言った。
「・・・バン兄さん?」
「リン、本当に心配かけてごめんな。おまえの話を聞いてやれなくて・・・」
俺は苦笑しながらも、リンを見て呟いた。
そんな俺を見たリンはううん・・・と首を振りながら呟いた。
「別に兄さんのせいじゃないよ。私、バン兄さんと健太の話を聞いていて思ったことがあるんだ」
リンが俺たちの話を聞いていて思ったことがあるというのは何だろう?
そこが気になっていたので、リンの話を聞くことにした。
「・・・なんだ?」
「私、バン兄さんと出会えなかったら・・・どうなっていたかなぁって思うんだ。こうして、バン兄さんの優しさに触れていくことで少しずつ心を開いていけたよ」
リンは俺の優しさに触れていくことで、少しずつ心を開いていくことができた。
だから、リンは俺の大切な妹でありたいと思う。
そんな彼女の話を聞いた俺はああ・・・と言いかけて呟いた。
「・・・うん、そうだな」
「仲直りしようよ!」
リンは俺に歩み寄り、素直に甘えて抱きしめながら言った。
そんな彼女の様子を見たハルは苦笑していた。
「リン、バンがどんなに心配してたか分かってるの?」
「お、おい・・・ハル?」
ハルが何を言い出すのかと思えば・・・彼女はリンのことを思って言ってるのかもしれない。
ハルはリンの視線に合わせながら、ゆっくり歩み寄る。
「バンはリンのことを妹だと思っているし、周りに大切な家族がいることを忘れないようにね!」
リンは交互に俺とハルを見つめながら、キョトンとしていた。
健太と直太は顔を見合わせながら、苦笑しつつも頷いた。リンはいつもの明るい笑顔に戻った。
「うん! バン兄さんが大好きだから、これからも仲良くしようよ!!」
「あぁ、そうだな・・・俺もリンのことが大好きだし、これからもずっと仲良くしような」
そう言って、リンの頭を撫でた。
健太と直太、ハルは顔を見合わせながら、笑顔を見せた。
「良かったな、姉さん・・・バン兄さんと仲直りできて安心したろ?」
「うん! バン兄さん、大好き!!」
リンにギュッと抱きしめられた瞬間、俺は彼女の頭をクシャクシャ撫で回した。
こいつ、本当に可愛いヤツだなぁ・・・っていうか、俺の話を聞いてくれたハル、健太と直太には本当に感謝している。
「ハル、健太、直太・・・」
3人を見回しながら、顔を上げて言う。
「「「ん?」」」
ハル、健太と直太の3人は俺を見て思わず首を傾げる。
照れくさそうに溜息をつき、お礼を述べた。
「3人とも、俺の話を聞いてくれてありがとなぁ・・・」
ハルが笑顔を見せながら立ち上がる。
同時に俺のところに立ち寄ったかと思えば、頭を弄くり回した。
「バカね、こういう時は幼馴染を頼りなさい!」
「えっ・・・」
「だいたい、あんたはいつも強がって・・・おまけに酒を飲んだくれてるし、何を考えてんのよ!」
いつも強がっているかぁ・・・そう言われてみれば、確かに俺も気付いてたけど・・・ハルにそこまで指摘されるとは思っていなかった。
「ごめん・・・」
「まったく、もう・・・私たちに心配かけるようなことしないでよね」
ハルは苦笑しながら溜息をつく。
健太が欠伸して、隣の部屋に戻った。
直太も健太の後に続いて、おやすみなさいと言って挨拶してから出た。
「私、隣の部屋で寝るよ。おやすみ、兄さん」
「ああ、おやすみ」
そう言って、隣の部屋に戻ったリンと別れた。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.40 )
- 日時: 2012/12/16 12:28
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
人を見送った後、やれやれと思いながら溜息をつく。
こんな時に限って、ハルが泊まっているのか。
「ハル、おまえ・・・・・・」
ハルに向かって言いかけた瞬間、バチィッと派手に平手打ちする音がした。
そのダメージを食らったとき、俺は何が起こったのか分からなかった。
「バンのバカ・・・・・・いつも無茶ばっかりして、どれだけ心配かけたと思ってんの!」
「いってぇ・・・・・・何すんだよ、いきなり殴って」
不満そうな顔をして怒るハルの姿を見たのは、本当に久しぶりだ。
酒を飲んで寝ていた俺の気持ちを汲み取っていたこともあってか、ワナワナと手を震わせながらも怒りが込み上げてきたのだろう。
「毎日、酒を飲んでばかりでいるバンを見てたらさ・・・・・・何か心配でたまらなかった」
「心配って・・・・・・でも、俺は・・・・・・」
「だから、それがいけないの!!」
うーガルルル・・・・・・・と唸りながら怒っている。その怒りはいつもと違って、完全にキレている。
ハルのそんな姿を見たことがなかったので、流石になんて言えば良いのか分からない。
「バンはいつも、帰りに酒を飲んでることが多いでしょ!」
「うっ、そりゃあ・・・・・・確かにそうだけどさぁ」
「だから、飲み過ぎは良くないの! そこまで飲みまくったらキレるどころか、完全に呆れてると思うんだよ」
ハルは俺のことを心配して言ってくれているようだけど・・・・・・確かに飲み過ぎたらダメだよな。
よく言われてみると、飲み過ぎるのは良くないと分かっていても飲み過ぎてしまうことが多い。
「おまえな、その言い方は良くないぜ」
「あのね、バンはいつも飲んでて楽しいと思ってるかもしれないけどさ。あれだけ飲んだら、その場で寝てしまうのは間違いないと思うね」
そういわれてみれば、どこでも寝てしまうことが多いみたいだ。
この時点で気付かなかったけど、ハルに何度か起こされたこともあった。
それで説教を受けながら聞いていたけど、当時は眠かったから寝てしまったらしい。
(でも、かなり酔っ払っていたから爆睡してたかもしれないな)
その時の記憶が全くなかったし、ハルに聞いた時点で納得できた。
でも、幼馴染だから気付くことが多いかもしれない。ハルは幼馴染だということもあってか、いざという時は頼りになる。
「なんだ、そりゃ・・・・・・まるで俺が酔っ払ってるようにしか見えないじゃん〜?」
「あんたねぇ、そういうところは相変わらずだなぁ・・・・・・まったく、もう!」
呆れながら、遠い目で俺を見て溜息をつく。
それで呆れられることには慣れたし、俺にとってはどうでも良いことだった。
酒を飲んでいれば、気を紛らわすことができた。
「そんなことはどうでもいいじゃん・・・・・・」
フラフラと千鳥足で歩きながら、ベッドにダイブして倒れ込んだ。
まだ飲み過ぎているのか、眠くてたまらないのだろう。
「バン、話を聞いてんの?」
ハルが呆れながら、俺のベッドの上に乗って座る。
いきなり座り込んで、それを言うか。話はちゃんと聞いてるから大丈夫だ。
「あのなぁ、おまえが寝るところは俺のベッドじゃなくて、ソファベットだぞ」
「うるさいっ、バンのことが心配だから放っておけないの」
頬を赤らめながら、顔を顰めて言い出すハル。
俺のことが心配だって・・・・・・何を言い出すのかと思えば、そんなことか。
「なーに照れてんだよ、ハル?」
「別に照れてるわけじゃないよ、バンのことが心配なんだよ!」
「そんなこと言わなくても分かってるし、飲み過ぎてるのはいつものことだろォ?」
眠そうに横たわったまま、ハルを見上げて言う。
幼馴染がいないと不安になるものなんだろうかと気付く。
それでも、周りには俺のことを心配してくれる仲間、家族がいる。
「そりゃ、いつも飲み過ぎてるもんね。あんたが帰ってきたときは起こしてやってるけど、少しは私が苦労してることくらい分かってよ」
ハルは俺の頬を優しく撫でながら、いつも自分が起こしてやってる身なんだから分かってほしいと訴えている。
その話を聞くたびに少しずつ、自覚しているけれど・・・・・・つい、酒を飲み過ぎてしまったこともあったのを思い出す。
「なんだ、そんなことかぁー」
「のんきに言ってないで、少しは何か言ってよ!」
「うるせぇな・・・・・・酒を飲んでて、何が悪いんだよ」
「そりゃ、酒を飲むのは良いけどさ。あれだけ飲んだら、本当に困るよ」
介抱してあげているのに、少しだけでも感じてくれれば良いのに・・・・・・と言いながら溜息をついている。
本日、何度目の溜息をついてるんだか・・・・・・・ハルのヤツ、溜息をつくことが多すぎる。
「おまえ、何度も溜息をついて・・・・・・多すぎねぇ?」
「あんたのせいよ、何もかもメチャクチャになったの!」
イライラ度が上昇してくるにつれて、怒りが増してくる。
ハルの苛立ちは思ったよりも怖い。そんな彼女を見たら、何も言えないくらいに逆らえる状態ではない。
「メチャクチャになったって・・・・・・俺は別に悪口も言ってないし」
「いい加減にせんか、分かっとるわい!」
ハルは不満そうに立ち上がり、冷蔵庫に入っている焼酎の缶を開けて飲み干した。
いきなり唐突な行動をして、焼酎を開けて飲み干すって・・・・・・それは有り得ない。
「お、おい・・・・・・」
上半身を起こしながら、ゆっくり立ち上がる。
ハルのところに駆け寄り、空になった焼酎の缶を見て驚く。
「ちょっ・・・・・・」
「だ〜か〜らぁ〜・・・・・・飲み干していいでしょォ〜」
焼酎の缶を持ちながら、べべれけになっている彼女を見て呆れた。
どれだけ飲めば、気が済むんだと言いたいくらいだ。
「ハル、焼酎を飲むな!」
苛立っているのは、何となく分かっていた。
ハルから焼酎の缶を引ったくり、ゴミ箱に捨てた。
それを見て、不満そうに言い出して反論するハル。
「えー・・・・・・だって、飲んでもいいれしょ〜」
ダメだ、こりゃ・・・・・・完全に泥酔してしまっている。
とりあえず、ハルを介抱して寝かせてやるしかないのだろう。
「今日はこれくらいにして・・・・・・」
俺のベットで寝ようかと言い出した時には、深い眠りに入っていた。
「は、ハル?」
「すー・・・すかー・・・・・・」
ハルの寝息が聞こえてくる。
まるで穏やかな寝息を立てて、気持ち良さそうに丸まって爆睡している。
「飲み過ぎだぞ、ハル」
ハルのやることは毎回、唐突だしな・・・・・・今回は何をやらかすかと思えば、おまけに焼酎を飲み干してしまった。
なのに、怒りが収まらないことを理由にして飲み干すのはどうなのか。
「ったく、世話のやけるヤツだなぁ」
ハルの上半身を起こしながら、ソファベットに連れて行く。
翌日になれば、記憶がなくなっているかもしれない。
(こいつが目を覚ましたら、いきさつを話した方が良いかもしれないな)
苦笑しながら、ソファベットの毛布を剥がす。
ハルを寝かして、風邪を引かないようにして優しくかける。
「本当にしょうがないヤツだな」
溜息をつき、自分のベットに戻る。
ふと眠気が迫ってきたので、ゆっくり目を閉じる。
(おやすみ、ハル・・・・・・)
そう思いながら、意識がまどろんでくる。俺の意識はゆっくりと夢の中に入っていく。
何事もなかったかのように、深い眠りに落ちた。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.41 )
- 日時: 2012/12/16 12:32
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
(ストーリーモード:ハル)
翌朝、チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえる。
その声を聞いて、ムクリとゆっくり起き上がった。
「んー・・・・・・」
ボンヤリと視界が写り、バンの部屋だと言うことに気付いた。
周りを見回すと、カーテンの隙間から太陽の光が差し込まれている。
「あれ、何で私はここで寝てんの?」
ソファベッドで寝ていたことに気付き、何が起きたのか分からなかった。
昨夜の記憶を手繰り寄せながら思い出そうとする。
(確か、バンの話を聞いたんだ。その後、リンと仲直りしたところまでは覚えてるけど・・・・・・)
昨夜はバンに付き合って、ヒロと一緒に居酒屋で酒を飲んだ。
バンを起こして、ヒロと一緒に自宅まで送り届けたところまでは良かったけど・・・・・・バンの家に泊まりたいと言い出したのは覚えていた。
(そういえば、バンに承諾してもらって泊まりに来たんだ。バンの部屋で話を聞いて、リンたちと別れたところまでは良かった)
寝る前に何かブチキレて、バンを殴ったような気がする。
何かケンカしたような覚えがあるけど、その後の記憶が全くない。
「うーん・・・・・・」
寝る前後の記憶を探ろうとするにも心当たりがない。
何か飲んだような覚えはある・・・・・・でも、バンはまだ寝ているから起こそうか悩んだ。
「うーん・・・・・・何かしたっけ、私・・・・・っ!?」
二日酔いのダメージを受けたのか、頭痛が来た。
やっぱり飲み過ぎたのかなぁ・・・・・・っていうか、その記憶がなくて困っていた。
「痛っ!」
頭を抱えながら、顔を顰める。あまりの痛さに衝撃を受けた。
こんなになるまではなかったはずなのに、どういうことだ?
「くっそォ・・・・・・」
自分のベッドで寝ているバンを起こそうかと思いながら、上半身を起こした。
バンのベッドに近寄って、視線に合わせるようにしてしゃがみこむ。
「すー・・・・・すかー・・・・・」
気持ち良さそうに寝息を立てている。その寝顔を見ると和んでしまう。
それに涎を垂らしているし、眠くてたまらないのだろうか。
「しょうがないな、もう・・・・・・痛っ!」
頭痛がまだ響く・・・・・・私、何をしでかしたんだろうか?
とりあえず、バンを起こさないといけない。
「バン、起きてよ」
ユサユサと背中を起こしてみると、バンはまだ起きない。
目を覚ますのが面倒なのか、うーんと唸る。
「うぅ・・・・・んー・・・・・・」
そう言って唸りながら、眠そうに答えながら寝入ってしまった。
話を聞きたいのに、目を覚まさないのはどういうつもりだ。
「ったく、ぶん殴るよ!」
左手で殴って起こそうとしたとき、ガシッと掴まれた。
よく見てみたら、バンの右手だった。眠そうに目を開けて握っていた。
「えっ・・・・・・」
目を丸くして驚きながら、動揺を隠せない。
そんな私の姿を見て、溜息をつくバン。
「おはよ、何で殴って起こそうとしてんだよ?」
「あ、いや・・・・・その、おはよー」
強く握られていて、ちょっと話を聞けそうにもないのか。
そう思っていた矢先、バンが眠そうに上半身を起こして呟いた。
「ハル、酒を飲んで寝ちまったんだよ」
「は?」
いきなり唐突な発言を繰り出すかと思えば、酒を飲んで寝たことがあったのか?
「え、私・・・・・・何か飲んじゃったの?」
「あれ、ハル・・・・・・もしかして覚えてない?」
「うん、怒ったところまでは覚えてる。でも、何か飲んだような気がする」
何か飲んだような記憶が残っていたので、そこはうっすらとしか思い出せない。
そんな私を見たバンは苦笑しながら、ポリポリと頭を掻いた。
「そっかぁ・・・・・・やっぱり覚えてないんだな」
「え、バンは覚えてんの?」
「ああ、昨日は酔いが覚めてたからな・・・・・・その時、ハルに殴られたのが効いたみたいでさ」
バンは苦笑しながら、ポリポリと頬を掻きながら話してくれた。
昨夜、プッツンとキレて怒ったらしい。理由は何でか分からないけど、いきなり平手打ちで頬を殴ったそうだ。
「いきなり、平手打ちで殴ってくるからビックリしたぜ。その後、冷蔵庫に行ってさ」
「冷蔵庫って・・・・・・バンの部屋にあるアレ?」
バンの部屋にある冷蔵庫を指差しながら質問する。
その質問を聞いた彼はコクリと頷きながら、溜息をついた。
「ああ。その後、何をしでかしたと思う?」
「何をしでかしたって・・・・・・・私が?」
「うん。焼酎の缶を取り出してさ、その後に開けて飲んでたぞ」
バンから焼酎の缶を飲み干したことを聞いて驚いた。
ゴミ箱を覗きながら見てみると、確かに焼酎の缶が空になっている。
「嘘でしょ・・・・・・」
顔を青ざめながら、うなだれてしまった。
まさか、焼酎を飲んで寝てしまうなんて・・・・・・今までにない経験だったから、この時点では何とも言えない。
「本当だって。その様子だと飲み過ぎちまったみたいだからな」
「そんなことが・・・・・・本当にごめん!」
バンに土下座しながら謝り、流石に反省するしかなかった。
とんでもない展開になっちゃったのは確かだし、どうしようもない。
「別に良いって・・・・・・気にしてないからさ」
「でも・・・・・・っ!」
両手で頭を抱えながら、バンのベッドにダイブして倒れ込んだ。
私を支えながら、心配そうに覗きこんでいるバン。
「大丈夫か、ハル?」
「もーダメ・・・・・・完全に2日酔いだわ」
いたたた・・・・・・と言いながら蹲る。
その様子を見たバンは溜息をつき、退かしてくれた。
「しょうがないな、まったく・・・・・・今日は俺のベッドでゆっくり休んでな」
「うん・・・・・・」
バンが毛布をかけてくれたので、ゆっくり休むことにした。
その後に迷惑をかけたのは、言うまでもない。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.42 )
- 日時: 2012/12/16 12:49
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
【バン×ハルと失われた過去(改)】登場人物設定2
早間 綺羅(17):リンの幼馴染だが、5年前に誘拐事件で行方不明になったとされる。行方をくらましていたが、リンの前に現れたことにより、生きていることが判明する。催眠術で操られている可能性あり。使用LBXはダークケートス。身長:174cm
カレン・キャベルン(24):数年前、ある事件で父親を亡くしていたという過去を持つ。別名【殺しのヴィーナス】とも呼ばれるが、催眠術師でもあることが判明。身長:164cm
望月 幸介(21):バンたちが通うトキオ大学の同級生。今回はある出来事がきっかけで事件に巻き込まれてしまう。妹の優には頭が上がらず、仲が良いとは思えない。それでも、優のことを心配することがよくある。身長:178cm
樋田 優雅(21):幸介と同じく、バンたちの同級生。幸介と共に、ふとしたことがきっかけで事件に巻き込まれてしまう。身長:180cm
望月 優(17):リンの同級生で空手部のチームメイトであり、高校時代の親友。保育園で一緒だったこともあり、リンのことは今も友達だと思っている。ふとしたことから、リンと共に誘拐事件に巻き込まれてしまう。
高遠 遥一(20):ヒロとナオの同級生で、小学校時代の友人。ある出来事がきっかけで、ふとしたことから催眠術師になった。小学校時代に姿を消して、その後は行方知れずになっていた。キラード団のアジトで再会してしまう。身長:176cm
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.43 )
- 日時: 2012/12/16 12:54
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は?
(ストーリーモード:リン)
仲直りしたあの夜から2週間経った頃、高校生活にも慣れてきた。
空手部の練習を終えた夜、時間は8時になっていた。
「うわ〜遅くなっちゃったか」
「そうだね、家まで送ろうか」
たまたま、優が送ってくれるということになった。
彼女と一緒に居ると仲良く話しながら歩いて帰るのも楽しい。
「そうだね、バン兄さんに迎えに来てもらうわけにはいかないもんね」
飲んだくれてる兄貴に頼み込むのはどうなのか。
でも、心優しい兄だから相談しやすいというのもあって話す気になれた。
「バンさんはリンのことを気遣ってるのかもしれないよ」
「そうかなぁー・・・・・・でも、兄さんは私を可愛がってくれるから話しやすいよ」
「ま、ある意味ではね・・・・・・・バンさんも尊敬しているし、私はリンのことが心配だな」
優にからかわれてはいけないし、話についていくのがやっとだ。
それにしても、気になることが1つあった。
「そういえば、帰り道を歩いている時さ・・・・・・」
「何か気になることでもあるの?」
「うん、優は知らないかもしれないけど・・・・・・・誰かに後をつけられているような気がしてさ」
誰かに後をつけられているような気がしてならなかった。
その事を健太と直太に話してみたのだが、気のせいじゃないかと言われた。
何か納得いかないし、気になっていて仕方がない。
「後をつけられてる?」
「な、何となくだけどね・・・・・・」
「まさか、それは有り得ないってー」
優は手を振りながら、笑って否定する。
そんなことだろうと思っていたが、バン兄さんにその話をしようかと思って悩んでいる。
「バン兄さんに言おうかな」
「そうだね、バンさんに言った方が良いよ」
優に励まされ、コクリと頷く。
やっぱり、家に帰ったら話そうかと思いながら促した。
「さっ、帰ろうか」
部室で着替えを終えたのと同時にスポーツバックをしょって出た。
優と一緒に歩きながら、帰路についた。
河川敷を経て、帰り道を歩いている私と優はふざけ合いながらじゃれあっていた。
「バンさんに怒られたら、ひとたまりもないもんね」
「何言ってんの、優!」
「まぁまぁ、そう言わずにさ・・・・・・ん?」
優がいきなり立ち止まったので、何事かと思って振り向く。
すると、そこにいたのは1人の怪しげな男。全身に黒ずくめを纏ったかのような感じになっていて、不気味さが漂う。
「何あれ?」
「さぁ・・・・・通り抜けようか」
そう言いながら、優と話していたその時。
黒ずくめの男が私を見て呟きながら、ゆっくり問いかける。
「山野リンだな?」
目が大きく見開かれ、いきなりの展開に戸惑う。
何で私の名前を知っているのか・・・・・・そこが気になる。
「ちょっ・・・・・・どうして、私の名前を知っているの?」
「山野リン、逆らうと殺すぞ」
あるものを取り出しながら、目の前に突き出す。
その正体はスタンガン、それを罠に嵌めさせるつもりでいたのだろう。
「リン!」
「くっ、私の名前を知っていたとはね」
顔をしかめながら、優にバッグを預ける。
優は動揺しつつ、目を丸くして驚きを隠せなかった。
「リン・・・・・・」
「あんた、いったい何者なの?」
相手の男に向かって問いかける。
男はクククッと不気味な笑みを浮かべながら、伏せていたパーカーを取る。
「あっ・・・・・・」
目の前にいる青年を見て驚きを隠せなかった。
まさか、そこで再会を果たすことになるとは想像していなかったのだ。
「早間綺羅・・・・・・」
呆然と立ち尽くす私は突然の展開についていけない。
目の前に現れた青年・早間綺羅、いったい何者なのか?
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128