二次創作小説(紙ほか)

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【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
日時: 2013/06/11 21:53
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538

【読者の皆様へ レッドからの挨拶】

初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪


新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。

第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。

前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。

そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!

前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:
第6章〜   :

ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。


【原作:完結した作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)

前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!


【お客様】

凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする! 
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!

赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!

聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪

剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪

凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴

【漫画】

バンハル >>604



【本編:キャラクター原案・構成】

本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。

登場予定:第18章で登場します。

キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。

登場予定;第21章で登場します。

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!

登場予定:第21章で登場します。

優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。

登場予定:第24章で登場しました。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。

本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。

富士本 優実の登場人物設定 >>57 
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場します。

恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。

登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。

長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。

橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪

美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!

イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!

輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62 
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。

登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!

一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!

黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。

キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!

人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!

山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!

番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。


【本編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20

第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)

第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41

第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)

第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56

第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)

第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81

第5部:謎解き編(第31章〜)

第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522

【番外編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611







これからも応援よろしくお願いします!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.24 )
日時: 2012/12/15 21:33
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場!

(ストーリーモード:リン)

地下室の中にやってきたリンたちはいきなり、厄介なことに巻き込まれた。
呆然と立ち尽くすリンと優はいきなり現れた青年を見て驚いていた。その一方、男は後ろにいるジンによって、左腕を掴まれたままだった。

「秒殺の皇帝って・・・・・・嘘でしょ?」

優が目の前に現れた青年を見て驚きを隠せなかった。
その人が誰なのか分からない私は優に質問した。

「あの人は誰なの?」
「リンは知らないんだよね。あの人は【秒殺の皇帝】の異名で天才プレイヤーとして有名な海道ジンよ」

その名前を聞いた瞬間、Lマガに載っていたような気がして思い出せなかった。
どうりで、見覚えがあると思っていたが・・・・・・目の前に海道ジンがいるなんて驚くはずもなかった。

「海道ジンって・・・・・・」
「そう、アルテミスでバンさんと戦ったことのある人よ」

優は腕を組みながら、コクリと頷いた。
なぜ、海道ジンがここにいるのか分からずにいたのだ。
その時、ジンを見た男は声を震わせながらも動揺を隠せないでいた。

「・・・なんだと?」

男は対抗する気満々でいるのか、キッと睨みつけた。
何か怖いんだけど・・・どうして、ジンがいるのか気になるな。

「・・・もう一度言うよ、そこにいるリンちゃんたちに手を出すな」

ジンは男の左腕を掴んだまま、冷たく言い放つかのような低い声を出して話しかけた。
それより、彼がなんでここにいるんだ?

「うるせえ! よくも俺の邪魔をしやがって・・・それに邪魔が入ったな、ここで叩きのめしてやるよ」

男はジンの手を振り払った後、指をボキボキと鳴らして呟いた。
そんな彼を見た私たちはゾーッと背筋が凍りついたかのような感じで不安そうに見つめた。
なんか嫌な予感がする・・・あの人、本気でジンを殺す気なのか?

「どうしよう・・・」

オロオロしながら、ジンを見つめていた。
ジンは溜息をつき、男を見て呟く。

「言っておくが、後はないぞ。おまえはそんなことして楽しいか?」
「-----------っ!?」

男は不意を突かれたのか、動揺を隠せない。
そんなことはお構いなしに文句を言った。

「この僕を倒せるなんざ、10年早いよ!」

うわぁ・・・おまけに挑発しちゃってるし!
大丈夫か、ジンさん!!

「何だとォ・・・」
「さぁ・・・やれるもんならやってみろよ?」

ジンさんに挑発された男はカッとなり、殴りかかった。
その同時にジンさんが左手でガードした。

「なっ・・・!?」
「だから、この僕を甘く見るな」

そう言ったのと同時にジンの右ストレートが男の腹に炸裂した。
そのダメージを受けた男はビクビク怯えて逃げ出した。

「うわぁぁぁ-----------------!」

その男の声が出て逃げたのと同時に見送ったジンさんは溜息をつき、私たちの方に振り向いた。

「君たち、大丈夫か?」

振り向いたかと思いきや、私たちの前までやってきた。
ジンさんに怒られると思い、ビクッと怯えた。
彼は溜息をつき、私の頭を優しく撫でた。

「別に怯えなくて良いんだよ、部屋の前でバン君が待っている」
「えっ!?」

ジンさんを見て驚きを隠せなかった。
その目は優しさに満ち溢れていた・・・ジンさんは冷静な性格だから、すぐに状況を把握できたのだろう。

「とりあえず、部屋を出ようか」
「は、はい・・・・・・」

ジンさんに促され、地下室を出た。
地下室の階段を駆け上がったのと同時に部屋を出ると・・・・・・クセ毛のある青年が缶ビールを持ちながら飲んでいた。

「あっ、バン兄さん!」
「リン・・・・・・おまえ、こんなところで何やってんだ?」

ヒックと呻きながら、トロンとした目つきで眠そうに私を見て溜息をついた。
どうやら、心配かけてしまったようで申し訳ないことをしたと思っている。

「ご、ごめんなさい・・・」
「-------ったく、こんな時間に廃墟ビルに行くなんて・・・おまえら、何しようとしてたんだ?」

バン兄さんはフゥーッと溜息をつき、腰に手を当てて見つめる。
どう言おう・・・内緒で廃墟ビル探検に行ったこと知ったら、本当にヤバいことになる。

「いや・・・その・・・」

バン兄さんに逆らえないな・・・こんな時になんて言えば良いんだろうか。
そう思っていたら、バン兄さんの声が聞こえた。

「こんな時間に廃墟ビル探検しに行くとは思ってなかったぞ」
「・・・え?」

その言葉を聞いた瞬間、バン兄さんを見て驚く。
いつから気付いてたんだろう?

「何で俺がここに来たのか知りたいんだったら、帰りに話してやるよ」
「ホント?」
「・・・ああ。そろそろ、ここを出ようか」

バン兄さんは私たちを促し、廃墟ビルを出ることにした。
しかも恐怖を与えてしまいそうな場所だったから、凄く怖かった。
ジンさんが助けに来てくれたのが何より嬉しかったし、バン兄さんまで迎えに来てくれるとは思っていなかったから、やっと帰れると思って喜んだ。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.25 )
日時: 2012/12/15 21:36
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

>>23 凛々
おっ、いらっしゃい!
今ね、第47章まで行ったらスレが1000になりそうだから、新しく作ったよ!

亜夢たんもいらっしゃい!
私も会えて嬉しいぜ((エ

ある程度、進んだら第48章から描こうかと思ってます!!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.26 )
日時: 2012/12/15 21:39
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第8章の続き

(ストーリーモード:バン)

帰り道、リンと一緒に肩を並べながら歩いていた。

「おい、リン」

リンはビクッと怯えながら、俺を見る。
怒っているとかそういうのじゃないから、そんな目で見なくても良いのにと思いながら溜息をついた。

「夜は危険なの分かってるんだろ?」
「うん・・・・・・」

シュンとうなだれながら、ガクッと肩を落とすリン。
その様子だと反省しているようだが、夜中に出歩いて良いわけじゃない。

「ハルの話を聞く限りじゃあ、望月の妹と一緒に抜け出したみたいだな?」
「うっ・・・・・・」
「それにジンも一緒にいたらしいし、その時に隙を突かれて逃げられたなんてこと言ってさ」

ハルから話を聞いたときは本当なのかと思って疑った。
話を聞く限り、危険なところを探検しに行く可能性も有り得るだろう。
流石にジンもトキオシティに行ったとは想像していなかったらしく、運よく兄の幸介が優と会話していた時の記憶を思い出してくれたこともあって助け出せた。

「ごめん、バン兄さん・・・・・・」
「こんな時間に高校生が歩いていい時間じゃないぞ」

顔を顰めながら、リンの頭を優しく撫でた。
妹が危険なところに行くと言ったら驚くだろうし、流石に俺もビックリした。

「うん・・・・・・」
「まあ、たまには・・・こんなこともあるさ、今回は仕方ないから見逃してやるよ」

リンのことだから、何をしでかすかと思えば探検しに行くだろうと思った。
優の誘いに乗られたのか、リンは探検した気分になっていたのだ。

「兄さん、何で私が廃墟ビルにいるって分かったの?」
「ああ、話すと長いけどな・・・・・・」

歩きながら、リンに向かってポツリポツリと話し始めた。




事の発端は5時間前に遡る。
時間は6時ちょうどになっていた。
俺はトキオシティ駅近くの居酒屋で酒を飲んでいた。
いつもは誰かに誘われて飲むということになっていたが、今日は1人で飲んで帰ることにしようと思って決めていたのだ。

「ここで飲むのも悪くないよな」

カウンター席に佇みながら座る俺は酒をお猪口に注ぎこんだ。
酒の入ったお猪口を眺めながら、リンのことを思い出す。

(リンも少しずつ慣れてきたかな・・・・・・)

妹のリンは大人しいから、俺が酔っ払って帰ってきたときは玄関で出迎えてくれる。
そんな彼女のことが可愛くてたまらなかったのか、まるで妹のような存在だと思っていた。

(リンは健太と直太のことを気遣っていた)

姉としての役割をこなしたいという思いはあるが、健太と直太の会話についていけないこともあるのだろう。
兄としての役割を担いながらサポートすることもできるが、リンと仲良くしてもらっているから大丈夫だ。

(まあ、ここで誰かに会うわけじゃないよな)

この居酒屋は俺の隠れスポットと言っても良いほど、地下に入っている。
居酒屋の雰囲気が好きだからというのもあるが、飲み過ぎはほどほどにしなきゃいけない。

(そのことを分かってて、飲み過ぎるのはどうだかなぁ)

ハルに突っ込まれながら、何とか帰ってこれたという記憶もうっすらとしか残ってない。
俺にとっては、どうでも良いことだった・・・・・・酒浸りになっていようが、呆れられるのも承知で飲みまくっていたからだ。

(まあ、今日はゆっくり飲んで楽しもうかな)

左手でお猪口を持ちながら、口に運ぶ。
そのお猪口に入っている酒を飲んだ。


飲み始めてから4時間が経過した頃には酔い潰れ、テーブルに突っ伏していた。

「す------------すか-----------------」

寝息を立てていたとき、ムニャムニャと呟きながら起きる気になれない。
その時、ズボンのポケットに入っているCCMの着信音が鳴った。

『プルルル・・・・・・』

その音を聞いた瞬間、眠そうに身じろいだ。
重そうな瞼を開けるのがやっとだったが、左手でズボンのポケットに入っているCCMを取り出して開く。

「んぅ・・・・・」

こんな時間に誰だよ・・・・・・そう思いながら、CCMを開くと画面にはハルからの着信が載っていた。
仕方なく、テレビ電話を通すことにした。

『あっ、やっと繋がった! 電話しても出ないからさ、今どこ?』
「なんだよォ・・・・・・酒を飲んで寝てたときに電話すんな」

不満そうに言いながら、顔を顰める。
カウンターに突っ伏したまま、CCMを置く。
ハルは溜息をつきながら、俺に質問して問いかける。

『そ、そんなことよりも! リンちゃんは?』
「リン? あいつなら、家に帰ってるはずじゃないかぁ?」

リンは空手部の練習が終わった後、自宅に戻ってきているはずだ。
こんな時間にハルが電話してきたということは何かあったのか。

『さっき、バンの家に行ったけど・・・・・・リンもいないって!』
「あ? リンがいない・・・・・・?」

酔いの浸った頭で状況を把握しようとするにも、飲み過ぎたのが効いたかもしれない。
リンがいないってことは、絶対に何かあるはずだ。

『うん、どっかに行ったかもしれない・・・っていうか、どこにいるの?』
「トキオシティ駅近くの居酒屋だよ」
『トキオシティ!? あんた、何でそんなところにいんのよ!!』

居酒屋にいることを知って驚くハル。
トキオシティはたまに遊びに行くことが多いから、飲みに行くのが楽しみでたまらなかった。

「良いだろォ・・・・・・別に飲んでもさぁ」
『いやいや、良くない! のんきに飲んでる場合じゃないでしょ!!』

ハルの鋭いツッコミを聞いて、顔を顰める俺。
のんきに飲んだって良いじゃんかよ、少しくらい飲ませてくれても構わない。

「あのな、俺の楽しみをぶち壊す気かぁ?」
『そのつもりはないけど、あんたが泥酔したら困るって!』
「そこまで泥酔してるわけじゃないんだよ、ったく・・・・・・」

泥酔しているわけじゃないのに、そこで突っ込む必要あるか。
ハルのヤツ、何やら慌しそうだけど・・・・・・何かあったことは間違いなく読み取れた。

『とにかく、今から行くよ! トキオシティ駅に向かうから!!』
「え、今から来るって言うのかぁ?」
『当たり前でしょ、そこで会って話さないとダメだからね!』

うわぁ・・・・・・マジかよ、ハルと会うなんて思ってなかった。
まあ、こんなこともあるから仕方がないかもしれないけれど・・・・・・ハルに会って、詳しく話を聞いてみる必要がありそうだ。

「ちぇっ、分かったよ・・・・・・トキオシティ駅前で待ち合わせな?」
『うん、ジンも一緒に来るから!』
「えっ、ジンも一緒に来る?」
『そうだよ、その時に会おう! じゃあね!!』

いきなり通話が切れたかと思いきや、ハルの慌しさに違和感を感じた。
これは何かありそうだな、ハルのヤツはリンのことで話があると言っていたから気になる。

(これは何かありそうだな・・・・・・)

しかもジンと一緒に来るって・・・・・・どういうつもりだか知らないけど、その時に会えば良いだろう。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.27 )
日時: 2012/12/15 21:41
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

少しだけ残っていた酒を一気に飲み干し、レジで勘定を払って済ませた。
店を出た後、ゆっくりと階段を駆け上る。酒を飲み過ぎて、ふらつきながら歩くのはいつものこと。

「飲み過ぎたかなぁ・・・・・・」

ハルたちと会う約束をしているので、飲まずにはいられなかった。
それでも、幼馴染が迎えに来てくれることなんかもあるから起こしてくれるとありがたいくらいだ。

「まぁ、俺も年取ったかな・・・・・・・ハハッ」

ヒックと呻きながら、千鳥足で歩いて思い出す。
ハルに蹴られて起こされたことなんかもあったな、あの時は流石に飲み過ぎてしまったとつくづく思った。

(ハルに起こされたら、ひとたまりもないよなぁ)

幼馴染だからこそ分かる、まさに以心伝心というか。
心が通じ合えるのは確かなことで、幼馴染として認識できるようになったのは高校生になってからだった。
飲み過ぎたのもあるけれど、幼い頃からずっと接してきたからこそ分かることもあるのだ。

「リンのヤツ、何やってんだ」

溜息をつきながら、妹のリンのことが気がかりになった。
歩を進めながら、トキオシティ駅前に向かった俺はさりげなく、寝たい気分になったこともあったのを思い出した。

(そういえば、ベンチで寝てしまったことなんかもあったっけ)

その時はハルが迎えに来てくれて、気持ち良さそうに寝ていた俺を叩き起こしてくれたこともあった。
心配性なのは分かるけど、あれだけ飲み過ぎたら反省しそうになるのは間違いない。

(心配しすぎなんだよ、ハル・・・・・・)

幼馴染の言いたいことは何となく分かったので、待ち合わせ場所のトキオシティ駅前に向かって歩き出した。



数分後、トキオシティ駅前に到着したが・・・・・・シーンと静まり返っていた。

「・・・・・・あれ?」

ここで待ち合わせするんだったよな、まだ来てないのか。
ハルたちはまだ電車に乗っているのだろう。

「なんだよ、来てないんなら待つしかないのかぁ」

彼女たちが来るまでの間、駅前に設置されているベンチに座って待つことにした。
夜空に舞う満月を見上げながら、天を仰いだ。

(ハルたちが来るまで寝ながら待っていようかな)

綺麗な満月を見上げながら、そっと目を閉じた。
少しずつ、意識がまどろんでくる。俺は深い眠りに落ちた。

(少しだけでいいから、寝かしてくれ)


その思いはゆっくりとかき消されていく。
あれから何分くらい経っただろうか、深い眠りに落ちていた俺の肩を優しく起こす。

「----------ン、バンってば!」
「・・・・・・ぅんー・・・・・・・」

眠そうに身じろぎながら、少しずつ意識が戻ってきた。
重そうな瞼を開けるのに時間がかかったが、ようやく視界にボンヤリとハルの姿が映る。

「バン、こんなところで寝てたら風邪引くって!」
「・・・・・・ハルゥー・・・・・・いつ来たんだ?」

寝惚けながら、ハルを見て眠そうに目を擦りながら言う俺。
そんな俺の様子を見て呆れていたが、ハルは苦笑しながら応えてくれた。

「さっき、やっと着いたんだよ。周りを見回したら、ベンチで寝てるんだもん」
「そうかぁー」

寝惚け気味にハルの姿を捉えながら、隣にいる青年を見た。
そこにいたのは、秒殺の皇帝・海道ジンだった。

「ジンも来てたんだな」
「うん、久しぶりだね。バン君、酒を飲んでいたのかい?」
「ああ、そこの近くにある居酒屋で飲んでた。そういえば、俺に何か用?」

居酒屋で飲んでたことを思い出しながら、ハルたちに用件を聞く。
ハルとジンは顔を見合わせながら、何を話そうか悩んでいる様子だった。
訝しげに見て、これは何かありそうだと確信した。

「リンのことで話があってきたんじゃないのかぁ?」
「うん、そのことで来たんだけど・・・・・・」

ハルは『えっとぉ・・・・・・』って言いながら、ちょっと困ったような顔をして溜息をついた。
彼女の様子を見る限り、何かあったことは確かなようだ。

「リンがどうかしたのかぁ?」
「うん・・・・・・8時か8時半頃、ジンと一緒に空手部のところに行こうと思ってたんだ。その時にミソラ学園高校の正門前でリンと優ちゃんが何やら話しこんでたのを見かけたよ」

ハルの話によると、高校の空手部に遊びに行こうと思っていたところだったという。
そこで、正門前で話していたリンと優の2人を目撃して話し込んでいるところに割り込んだそうだ。

「それまでは良かったんだけど、隙を突かれて抜け出されたんだ」

ジンがハルに続いて、話を進めてくれた。
リンと優の様子がおかしかったので、話しかけてみようかと思っていたときに抜け出したらしいのだ。

「隙を突かれたって・・・・・・どういうことだよ?」
「それが、私もまったく分かんないのよォー」

ハルは肩を竦めながら、何かありそうだと言い出す。
彼女の様子を見て、話を聞いていたジンもコクリと頷く。

「僕もちょっと引っかかってね、どこかに行く可能性も有り得るんじゃないか」

ジンの言葉を聞いて、去年の記憶を思い出しながら探った。
確か、直太が悪ガキ軍団と一緒に廃墟ホテル探検しに行ったことがあったのを思い出す。

(確か、直太が廃墟ホテル探検しに行ったことがあったな)

そういえば、あの日も夜中だった・・・・・・この状況は間違いなく、どこかに出かける可能性があったはずだ。
そう考えれば、リンの行く場所は廃墟ビルの可能性も有り得ることになるのだ。

「ジン、ハル・・・・・・もしかして、夜遊びしに行く可能性もあるんじゃないかぁ?」
「夜遊び・・・・・・あっ、もしかして-----------------」

ハルは俺の言いたいことが何となく分かったようで、リンが何をしでかすか理解できた。

「夜の探検!?」
「ああ、好奇心旺盛なところが優ちゃんの性格だからな。その性格を生かさないことには、気がすまないかもしれないと思って行ったんじゃないのかぁ?」

同級生の望月幸介なら、優のことで何か知っていそうな気がする。
優はリンの同級生であり、空手部のチームメイトに当たる。
ハルもそのことを知っていたので、2人とは面識があった。

「そ、それもあり得るね・・・・・・」
「だとしたら、リンは廃墟ビルかもしれないしなぁ」

そう言いながら、頬を掻いていたその時だった。
ズボンのポケットに入っているCCMの着信音が鳴った。

『プルルル・・・・・・・』

左手でCCMを取り出しながら、テレビ電話を通した。
画面に現れたのは、優の兄・望月幸介だった。

『バン、優のこと知らないか?』
「ううん、見てないけど・・・・・・もしかして帰ってないのかぁ?」
『ああ、帰ってないよ。リンちゃんと一緒にどっか行ったかもしれないんだ』

望月の言葉を聞いて、ハルを見やる。
やっぱり、どこかに行った可能性が高い。

「やっぱりなぁ・・・・・・おい、望月」
『なんだよ?』
「優ちゃんと何か話さなかったか?」

望月のことだから、優と話していることも有り得る。
そう考えれば、行き先が分かるかもしれないと思ったからだ。

『ああ、そういえば・・・・・・3、2日前あたりに話したな』
「その時、なんて言ったか分かるか?」
『確か、廃墟ビルに行くとか言ってたな・・・・・・』

廃墟ビルに行ったかもしれないということか。
やっぱり、リンは間違いなく廃墟ビルに行ったことになる。
優の提案に乗せられて行ったということは有り得ないかもしれない。

「どこの廃墟ビルに行ったか分かるか?」
『ええと、トキオシティの裏通りにあるって言ってたな』

トキオシティって・・・・・・・今、俺らがいるところじゃないか!
その裏通りに廃墟ビルが存在していようとは思っていなかった。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.28 )
日時: 2012/12/15 21:44
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

早々、廃墟ビルにいる可能性が高まってきたのは言うまでもない。
その場所がどこにあるかも聞かされていなかった俺たちは顔をしかめた。

「ちっ、厄介なことになったな」
「そうだな、廃墟ビルが近くにあるかもしれないな」

ジンも同感だったようで、顔をしかめながら頷く。
廃墟ビルの場所を掴むのにも時間がかかりそうだが、どうやって調べるか。

「くそっ、こんな時に限って探すしかないのかぁ」
『いや、待て・・・・・・バン、廃墟ビルの場所なら聞いたことがある』

望月がテレビ電話で話しかけてきたので、何か参考になりそうだと思って聞くことにした。

「どこにあるか知ってるのか?」
『ああ、噂によると・・・・・・確か、トキオシティの裏通りにあるそうだ。その一番奥に聳え立つ建物があるらしい』

望月の話によれば、一番奥に存在しているという古くから伝わる建物。
そこが噂の廃墟ビルというか、誰も知らない人はいないと言っていいほど有名な場所だったそうだ。

「そこにリンたちが向かったということになるのか」
『ああ、そういうことになるな・・・・・・だが、くれぐれも用心して気をつけるんだぞ』

望月の気遣いを受け取り、俺たちは顔を見合わせながら頷く。
廃墟ビル探検に行くなんてありえないと思ったし、このままでは危ないと悟ったのか立ち上がる。

「よし、そろそろ行かないといけないな」
「私も行くッ!!」

ハルが俺に向かって、突っ込みながら話しかける。
その様子を見る限り、行きたそうな顔をしているが・・・・・・ハルは物凄く分かりやすい。

「いや、ハルはダメだ」
「えーなんで?」

プウーッと頬を膨らませながら、顔を顰める。
こんな時間に女の子が出歩いていい時間じゃない。
今回は先に帰らせて、後は俺とジンの2人で追って調べながら探すことにした。

「ハル、ここは俺とジンに任せてくれないか」
「でもぉ・・・・・・」
「女の子が出歩いていい時間じゃないぞ、おまえは先に帰ってろ」

そう言いながら、ハルの背中を押して言う。
彼女は不満そうな顔をしながら、俺を見つめていた。

「だって、バンと一緒にいたいもん」
「そりゃあ、無理だろォ・・・・・・女の子が出歩いてたら危ないって思うぜ。だから、今回は先に帰ってろ。なぁ?」

ハルの頭を優しく撫でながら言う俺。
最初は嫌がっていたが、ハルは素直に俺の言うことを聞いてくれた。

「うん・・・・・・・分かったよ、先に帰るね」
「おお、ジンと俺は廃墟ビルに行くからな。後は任せろ!」
「・・・・・・うん、バンたちも気をつけてね!!」

そう言って、ハルは手を振りながら去っていった。
彼女を見送った後、ジンと顔を見合わせながら頷く。

「じゃあ、行くかぁー」
「そうだね、バン君! 2人を探し出そう」
「ああ、2人を見つけたほうが手っ取り早いしな」

駅前のベンチを去った俺たちは裏通りにある廃墟ビルに向かった。


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