二次創作小説(紙ほか)
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- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
- 日時: 2013/06/11 21:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:
第6章〜 :
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする!
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!
聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪
剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪
凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴
【漫画】
バンハル >>604
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場します。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場します。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場します。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。
富士本 優実の登場人物設定 >>57
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。
キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!
人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!
山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!
番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522
【番外編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.104 )
- 日時: 2012/12/17 09:48
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは?
(ストーリーモード:直紀)
トキオ大学の帰り、僕はミソラ商店街を歩きながら考え込んでいた。
幼馴染の山野バンについて、気になることがある。最近、大学に来ないことを気にしていたので、何かありそうだということは間違いなく読み取れた。
(バンの様子がおかしかったのは何となくだけど・・・・・・)
夜中に歩いているところを見かけ、声をかけようとしていた時のことを思い出す。
バンはどこかに向かいながら歩いていたので、気になった。そこで、僕は後を追いかけようと思っていた。
しかし、いつの間にか知らない間に消えていた。そう、まるで誰かに場所を知られたくないのだと。
「うーん、何か引っかかる・・・・・・」
腕を組みながら、真剣に腕を組んで考えあぐねていると聞き覚えのある声がした。
「直紀ー!」
1人の女性が僕を見て駆け寄りながら、笑顔を見せた。
僕の前に現れた女性は直見温子だった。保育園時代の幼馴染で家が近所だから仲良くしてもらっている。
「あっちゃん、久しぶり」
「うん、さっきから何を考え込んでるの?」
「うん・・・・・・バンのことで気になることがあるんだよね」
「バンのことで気になること・・・・・・って、何?」
あっちゃんは僕を見て、思わず首を傾げる。確かにこの目で見たんだから間違いない。
でも、どこかに出かけていったのかもしれないが・・・・・・どうも、そこが引っかかるのだ。
「バンのヤツ、大学に来てないんだよ」
「ええ、何でー!?」
「妹のリンちゃんが誘拐されたとか言う話が出てるんだよ」
「リンちゃん? えっ、バンに新しい家族が来たの?」
「うん、そうだよ。健太と直太のお姉さんだって言ってたよ」
「健太君と直太君は前の記憶をなくしてるんでしょ?」
健太と直太は記憶をなくしている・・・・・・つまり、過去の記憶を思い出せないでいるのだ。
ハルが言うには、記憶をすりかえられていたのだという。本当の記憶が戻るまでゆっくり待っているところだ、
「ああ。少しだけでも何か思い出せることがあるなら、記憶が戻ることを祈るしかないね」
「うん、そうだね。バンの行き先というのが気になるんだけど・・・・・・」
あっちゃんが首を傾げていたその時、何か言いかけそうになった。
彼女の視線を追うようにして、その先を見ると・・・・・・見覚えのある青年がズボンのポケットに両手を入れながら歩いていたのだ。
「あれって・・・・・・」
「間違いない、バンだ」
腕時計を見ると、夜10時ちょうど。この時間に家を出るか、それは有り得ない。
あっちゃんもバンの行き先が気になったので、僕を促した。
「とりあえず、後を追いかけようよ」
「そうだな、慎重に歩いていこうか!」
僕たちはバンの後を追いかけ、慎重に歩いていく。
しばらく経ってから辿り着いた場所・・・・・・見慣れない風景に釘付けになった。
居酒屋なのか、バーなのかも分からないところだ。そこのドアを開けて入るバンを見つけた。
「あそこに入ったよ。そこで何してんだろうね?」
「さぁ・・・・・・店名が気になるんだけど、あいつがそこにやってきた理由を知りたいくらいだよ」
バンがその店にやってきた理由を知りたいというのもあるが、どうしても気になっていた。
ふと、あっちゃんが僕に上を見上げてって言うわりに顎をしゃくって促す。
彼女の視線を追うようにして、上を見ると店名が書いてあった。しかも英語で書かれていることが伺えた。
「んーと、【Detective bar】って書いてあるな」
「Detectiveって、探偵だよね?」
「・・・・・・ってことはそこで何か調べたりしてんのかな?」
「いや、ただ飲むだけだと思う。とりあえず、行ってみようよ」
「待て、バンに後をついていったこと知られたらどうするんだ?」
よく考えたら、バンに後をついていったことを知られたら困る。
それが僕たちの悩みどころだ。しかし、僕の家の近くにこんな店があるとは知らなかった。
「そうだね、入るのは止めようか。こんな近くに店があったとは思わなかったわ」
「でも、僕の家に来ることも有り得るしね。輝姫やティアラにも聞いてみないと分からないかもしれないな」
「あーあの2人なら何か知っていそうだわ」
「じゃあ、家に帰って休もうか」
そう言って、僕たちは帰路についた。
しばらくして、深夜3時ちょうど。家のインターホンが鳴った。
『ピンポーン』
こんな時間に誰だと思いながら、眠そうに起き上がる。
玄関のドアを開けると、幼馴染の山野バンがトロンとした目で突っ立っていた。
「バン!?」
「泊まらせてくれねぇー? 飲み過ぎちまったぁ〜」
「いいけど、家に上がってよ。水を持ってくるから」
バンが中に入ったのを見計らって、玄関のドアを閉める。
靴を脱いで上がったバンはフラフラとおぼつかない足取りで居間に向かって歩いた。
バンの靴を揃えてから、居間に向かった。そこに着くとバンは床に突っ伏して寝ている。
「ちょ、バン!?」
「んー・・・・・・」
ベロンベロンになるまで飲んで、急にどうしたんだろう。
そういえば、思い当たる節があったのを思い出す。温子と一緒についていった時に向かった店で飲んでいたのではないか。
「おい、バン! 起きろよー」
「んぅ・・・・・・直紀ィ?」
寝惚け眼で僕を見て、酒臭い息を吐いて言う。
飲み過ぎだと言いたいばかりだ。バンの世話をするの久しぶりだ。
修学旅行以来なので、酒に強いバンのことを尊敬してしまう。
「今、水を持ってきてやるからさ。ソファーに座ってて」
「ぅん・・・・・・サンキューな・・・・・・・」
バンは眠い目を擦り、フラフラと立ち上がってソファーに向かって歩く。
ソファーに座ったかと思えば、眠そうに目を開けているのがやっとだった。
その間に水の入ったコップを用意して持っていった。
「はい、水」
「サンキュ・・・・・・」
水の入ったコップを受け取り、ゴクゴク飲み干した。
コップが空になったのを見て受け取り、ダイニングルームの洗い機に入れる。
「バン、飲み過ぎだぞ。あれだけ飲んで、何してたんだ?」
「別に何もォ・・・・・・飲み過ぎてもいいじゃんー」
「良くないんだって、あの店で何してたんだよ?」
「あの店ェー?」
【Detective bar】のことだと察したのだろうか、そんなことを知っていたのかというような顔を見て呆れる。
やっぱり、後をついていったのが良くなかったのかな。
「うん、バンの後をついていったんだけど・・・・・・」
「あーやっぱり、おまえだったんだ? 何となく気づいてたぜ」
「気づいてたって・・・・・・ええ!? いつから?」
「歩いてる時に気づいた。直見と一緒にいたんだろォ?」
あっちゃんと一緒にいたことがバレているなんて・・・・・・どうなってるんだと言いたいくらいだ。
バンは何でもお見通しのようだ。毎回、バレないようにしてたつもりだった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.105 )
- 日時: 2012/12/17 09:50
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
待てよ、ここにバンがいるってことは何かあって来たんじゃないだろうか。
でも、バレてたのが分かった今は問い詰めることすらできない。
「どうしたんだよ、直紀ィ?」
「バン、何で分かったの?」
「・・・・・・んー? 歩いてたら、誰かがついてくるような気がしたんだ」
「それで分かったと?」
「そういうことーっていうかさぁ、オレの後をついてきて何するつもりだったのォ〜?」
酔っ払いの戯言を聞いていると眠くなりそうな予感がしてならない。
バンの優しさは今も健在。いや、バンはいつも素直だから言いたいこともあると思う。
「いや、何も・・・・・・」
「嘘つけ、オレが気づいてないとでも言いたいわけ?」
「バ、バン・・・・・・僕は別に何も言ってないよー!」
バンに逆らおうと思えば、グイッと左手で押し寄せられる。
ソファーに倒されてしまった瞬間、バンは目が据わっている状態で僕を見て呟く。
「オレさぁ、ハルに言いたいこともあったのに・・・・・・」
「は? ハルとケンカでもしたの?」
「してねぇよ、あいつに避けられてるような気がすんだよ」
「ハルに避けられてる・・・・・・?」
押し寄せられたままの状態で呆れながら、バンを見る。
ハルとケンカしたわけではなさそうだけど・・・・・・酒を飲みまくって、何してたんだろう?
「あれだけ飲みまくって、何が言いたいんだよ?」
「ぅん・・・・・・ヤケ酒飲んでた。オレ、ハルに言えないんだよな」
「もしかして、あの店のこと?」
「あぁ、それもあるんだけど・・・・・・いつもなら居酒屋で飲むだろォ?」
確かにいつもは居酒屋で酒を飲むことが多い。僕もたまに付き合わされることがある。
バンはそんなことを気にすることもなく、僕を連れてきて飲むこともあるくらいだ。
でも、今回はそうでもないみたいで誰も誘わなかったようだ。1人で飲むことが多くなってきているのか。
「誰も誘わなかったの?」
「ヒロ誘ったけど、部活あるっていうしさぁー・・・・・・オレ1人じゃ辛いから、あの店で飲んで話してたんだよ」
もしかして、【Detective bar】っていうところはバンのお気に入りの店ではないか。
そう考えれば、他の常連客とも話せるわけだ。つまり、最近はそこに通いながら飲んでいたということになる。
「バン、質問していいかな?」
「んー・・・・・・いいよォ、なんだよー」
「その店の名前は【Detective bar】だよね。もしかして、あそこは探偵が集まったりするの?」
「あーそうとも限らないかなぁ・・・・・・」
「限らない?」
「うん。オレみたいな大学生も通ってるし、他の大学に行ってるヤツらと意気投合して話すことなんかもあるぜェー」
うーん、内容からしてよく分からないけれど・・・・・・僕もそこに行ってみようかな。
バン以外の人と仲良くしてみたいというのもある。
「なるほどね、僕も行っていい?」
「えーおまえがぁ?」
「うん、ダメ?」
幼馴染なんだから、何をしでかすかも分からないバンを放っておくわけにはいかない。
せっかくだから、一緒に連れて行ってもらおうかと思っていたのだ。
「んー・・・・・・ダメとは言わないけどさ、おまえは耳が聞こえないから分かんないよなぁ?」
「あ、そうだったね。でも、口をゆっくり読み取るくらいならできるし・・・・・・良いんじゃないの?」
「まぁ、オレは多分、酔ってるから通訳できないかもしれねぇけど・・・・・・あっちゃんも一緒に来てもらいなよ?」
バンの話を聞いて、コクリと頷く。ふと、時間を見ると朝の5時になっていた。
とりあえず、今日は寝ておいた方が良いかもしれない。
「バン、そろそろ・・・・・・ってあれ?」
「すー・・・・・・すかー・・・・・・・」
僕の上に覆いかぶさって、気持ち良さそうに寝息を立てている。
このままでは動けない・・・・・・仕方なく諦めて、バンを退かすのが面倒になってきた。
「ったく、世話の焼けるヤツだなぁ・・・・・・」
そう言って呟いた後、ムニャムニャと寝言を呟いているバンの様子を見た。
すると、気になる言葉が出てきた。
「ムニャ・・・・・・志穂ォ・・・・・・・オレの邪魔すんなよォー・・・・・・へへへ」
志穂という女性の名前を聞いて驚く。バンに恋人ができちゃったりするのか?
いや、それはいくらなんでも有り得ない。ハルがこの事を知ったら、焼きもちを焼くだろうな。
(バン、どうなっても知らないぞ・・・・・・)
睡魔が襲ってきたので、目を閉じた。意識がまどろんでくる中、深い眠りに落ちたのだった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.106 )
- 日時: 2012/12/17 09:56
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場!
(ストーリーモード:ナナミ)
ある日の夜、私は会社の飲み会を終えて帰る途中だった。
フラフラしながら歩いているのがやっとだった。その時、見覚えのある青年がこっちに向かって歩いているのを見かけた。
「おーい!」
「あっ、ナナちゃん・・・・・」
幼馴染の山野バンだった。これから、どこかに出かけるのだろうか。
そういえば、ハルが悩んでいたのを思い出す。元気なさそうだったし、どうしたのかな。
「バン、どこに行くの?」
「んー・・・・・・ちょっとね。じゃあ、オレは行くな」
「ちょっと、バン!?」
そう言って、バンは私に向かって笑みを浮かべながら、手を振る。
まるで、人を避けている・・・・・・これは何かありそうだと思って、バンの後を追いかけようとした。
でも、酔ってるから追いかけるのは無理だろう。流石に歩いて帰るのも辛く、様子のおかしいバンのことを思い出す。
【んー・・・・・・ちょっとね、オレはいくから】
その一言が何か引っかかっているようにも見える。輝姫とティアラなら何か知っていそうだと思い、気になることをピックアップする。
(バンの様子がおかしいのはなぜ?)
それとも浮気しているのか、そうでもないのかと言いたいところだ。
でも、ハルが気になって仕方がない。直紀もバンの様子がおかしいと言っていた。
ハルが元気を取り戻せないのが、1つの悩みだ。
「うーん、明後日になったら行ってみるか」
空を見上げながら、ため息をつく。その後は帰路についた。
2日後、ティアラと輝姫に会って話を聞くことにした。
「バンなら見かけたわ」
「私も見ました」
輝姫とティアラが順番に答えて言う。どうやら、情報を掴んでいるようだ。
ティアラが首を傾げながら、気になることを呟く。
「そういえば、夜に輝姫と一緒に散歩していた時に見かけた女の子が気になってたのよね」
「女の子?」
ティアラの話を聞く限り、ハルに似たような容姿を持つ女性だったという。
彼が浮気しているとは思えないので、ただの見間違いではないかと推測する。
「バンが浮気しているとは思えないわ。ハルちゃんに似た子なんかいないんじゃない?」
「いや、それがもの凄く似ていたのよね。ね、輝姫?」
ティアラは何か納得がいかないかのような顔をしていて、輝姫に話を促す。
輝姫はコクリと頷いて、思い出しながら呟いた。
「確かに似てましたよ。私も最初は見間違いかなって思ってたんです」
「それで、ハルではないと思ってたのね?」
「はい。そこは気になります」
2人の話を聞く限り、バンの知り合いか何かになっている可能性が高い。
それとも知り合いではないのか、そこが気になっていたのだ。
(とにかく、あいつを私の家に呼び寄せるか)
バンを呼び寄せて、私の家に招き入れて泊まらせよう。その方が聞きやすくなるかもしれない。
今日は会社が休みだということもあり、夜遅くまで待っていてあげることしかできないというのが現状だ。
「まぁ、あいつのことは私に任せて」
「ナナ?」
「ナナさん?」
「ありがとう、お邪魔してごめんね」
ティアラと輝姫は呆然として見送ることができなかった。
やがて、時間が経ち・・・・・・深夜1時ちょうど。
自宅の2階にある部屋でバンの帰りを待っていた。電話してみたが、なかなか繋がらない。
そこで、バンにメールしておいたが・・・・・・今は返事待ち。
「はぁ・・・・・・」
ため息をつきながら、CCMを見つめていた。その時、着信音が鳴った。
やっと電話が来て、テレビ電話を繋げる。山野バンの姿が映っていたので、やっと来たかと思いながら待ちわびていた。
『オレだけど・・・・・・ナナ、家にいるのかぁ?』
「いるわよ。もー電話してくるの遅い!」
『ごめん、ナナの家の前にいるけどさ。開けてくれない?』
家の前にいる?
思わず、2階のカーテンを引いて見る。暗闇に紛れ込んでいて暗いが、確かにバンがいた。
「よっ!」
手を上げて、ヘラッと笑うバン。その笑い方がムカつくんだけど・・・・・・仕方がない。
溜息をつきながら、1階に降りて玄関に向かった。
「ったく・・・・・・」
玄関のドアを開けると、顔を赤く染めたバンが突っ立っていた。
どこかで酒を飲んできたのだろうか、かなり酔っ払っているようだ。
バンの口から酒臭い息が放たれて、思わず顔を顰めた。
「酒臭い・・・・・・」
「そう言うなってー飲んでたんだからさぁ・・・・・・」
バンはヘラッと笑いながら、家の中に入ったの同時に靴を脱いだ。そして、玄関の床に伏せた。
いきなり上がったかと思えば、そこで寝る気満々かよ!
「こらぁ、バン! ここで寝ちゃダメだぞ!!」
「えー・・・・・・いいじゃん、オレ眠いんだからさぁ」
バンは眠そうに言いながら、顔を顰めて言う。
本当に困ったヤツだと思いながら、溜息をついた。
「はぁ・・・・・・呼び出しておいて、そこで寝るの?」
「んー・・・・・・ナナちゃん、何でオレを呼び出したんだよ?」
「メールで話があるって言ったの忘れてないでしょうね?」
幼馴染とはいえ、私の方が年上だ。今は会社員になっているが、たまにバンが遊びに来てくれることもある。
悩みを聞くのはいつものことだから、よっぽど気にしていない。ただ、話があるだけで呼び出したのは確かだ。
「んぁ・・・・・・メール見たけど、忘れてないーってか、居間で聞いてもいい?」
「あー親が寝てるから無理、2階に来て」
「分かったよ、起きればいいんだろォ・・・・・・」
フラフラと立ち上がりながら、2階に通じる階段を上った。
私の部屋で聞いた方が良さそうだと思っていたので、上で聞くことにした。
場所は打って変わり、私の部屋。
部屋に着くなり、バンは面倒くさそうに私のベッドにダイブして倒れこんだ。
そんな彼を見た私は顔を顰めながら、バンの隣に座って突っ込んだ。
「ちょっと、私のベッドで寝るんじゃないよ!」
「んー・・・・・・きもちいいんだもん・・・・・・」
「そんなこと言ってる場合があったら、私の話を聞け!」
バコンッ!
拳骨がバンの頭にタクティカルヒット!!
拳骨のダメージを受けたバンは顔を顰めながら、上半身を起こす。
「いってぇー・・・・・・・」
「ふさげてんじゃないわよ! 真面目に私の話を聞かんかい!」
「・・・・・・・ふぁい・・・・・・」
バンはシュンと頭を下げて、思わずうなだれたまま俯いた。
ようやく分かってくれたみたいだし、話を聞かせてもらうことにした。
「2日前の夜に輝姫とティアラが女の子を見かけたんだけど・・・・・・」
「女の子ォ?」
女の子の話をした途端、バンは眠そうに聞き返す。
確かに物凄く似ていたから、何となく覚えていたのだ。
「うん、ハルちゃんに物凄く似てたよ」
「あぁ・・・・・・なんだ、そんなことか」
「えっ、そんなことって・・・・・・・」
まさか、知り合いだったのかと思いながらも首を傾げた。
バンは眠そうに私を見て、素直に答えてくれる。
「あいつは志穂だよ。ちょっとした知り合いなんだけどさぁー」
「ちょっとした知り合いって・・・・・・何それ! まるで、あんたがハルちゃんを避けてるような言い方をしてるじゃないか!!」
確かにバンがハルを避けてるような気がしたのだ。事件のこと調べているはずではなかったのか。
そう思うと、ハルが落ち込むかもしれない・・・・・・そこが不安だった。
「避けてないってー」
「どうして、そう言えるのよ!」
「あいつに避けられてるような気がすんのはオレの方だよ」
バンの口から言い放たれた言葉を聞いて、驚きを隠せなかった。
ハルちゃんに避けられていると言っていた・・・・・・それがどういうことなのかも分からない。
「えっ・・・・・・」
「オレ、ハルに無視されてるような気がすんだよ」
「もしかして、あんた・・・・・・」
「そ、志穂とつるんでんだよ。最近、よく話してるからさぁー」
バシッとバンの頬を平手打ちで叩く。バンは何が起きたのか分からなかった。
今までの怒りが最高潮に達したようで、ゴゴゴ・・・・・・と肩が怒ったように見せ付けた。
「お、おい・・・・・・」
それを見たバンはますます顔を青ざめる。
「バン、あんたは反省してなさい!」
「なんだよ、オレが何したっていうんだよ・・・・・・」
「ハルちゃんの気持ちくらい分かってよ! どれだけ辛い思いしてきたか分かるの?」
「わ、分かんないけど・・・・・・・」
「ソファベッドで寝なさいよ! このバカ!!」
思わず、泣きそうになってベッドの中に入る。
怒りが収まらないのは分かっていたが、このままでは気が済まなかった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.107 )
- 日時: 2012/12/17 09:59
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
(ストーリーモード:ハル)
翌日、直紀に呼び出されて向かった場所は大学の食堂。
そこに見覚えのある青年と女性が座っていた。その席に歩み寄り、声をかけた。
「こんにちはー!」
「おっ、ハル! 待ってたぞ」
「直紀、急に呼び出して・・・・・・どうしたの?」
直紀はナナミと顔を見合わせながら、コクリと頷く。もしかして、バンのことだろうか。
ナナミは俯き加減にしてうなだれている。何かあったのだと察し、向かい側の席に座った。
「直紀、ナナミちゃんの様子がおかしいけど・・・・・・」
「うん、そのことなんだけどね。どうやら、ケンカしちゃったみたいだよ」
「うーん、ケンカね・・・・・・」
直紀の話を聞くと、ナナミは自宅に呼び寄せたバンと言い合っていたらしい。
その時、酒を飲んで帰ってきたバンが妙なことを言い出したというのだ。
「妙なこと?」
「うん、ハルに似た女性とつるんでるとかって・・・・・・」
「は? 私に似た女性って・・・・・・・ナナミちゃん、間違いないの?」
直紀から話を聞いてみたが、あまりにも微妙だ。ナナミに話を振って促した。
ナナミはコクリと頷いて、昨夜のことを思い出して言う。
「うん、輝姫とティアラが見かけたって言うのよ。バンと一緒にいたらしいんだけど・・・・・・」
「うーん、信じ難いんだけど・・・・・・ナナミちゃん、バンが浮気なんてしないはずだと思うよ」
「いや、私が聞きたいのは・・・・・・ハルがバンのことをどう思ってるか」
私がバンのことをどう思ってるかって?
そんなの当たり前だし、幼馴染でありたいと思っている。
「私は幼馴染でいたいと思ってるから、気にしてないよ」
「いや、ハルはバンに片思いしてるんでしょ!!」
「なななっ・・・・・・何を言って・・・・・・・」
数秒間、ナナミの言うことを理解するのに時間がかかった。
恋心というべきか、バンのことが大好きなのは確かだけど・・・・・・いや、そこまで思ってるわけじゃない。
でも、何で分かったのかと思いながらも首を傾げる。
「ナナミちゃん、何でそんなことを聞くの?」
「バンがね、ハルに避けられてるような気がするって言ってたんだ」
「私がバンを避けてる? いや、そんなことしてないって!」
うーん、心当たりはない。寧ろ、こっちの方が気になるくらいだ。
バンは私に避けられてると思い込んじゃっているのではないか。別にケンカしたわけじゃないし、心当たりが全くない。
「そうなの?」
「うん、バンとケンカしたのはそれだけじゃないの?」
「ティアラと輝姫が私に似た女性とつるんでるところを見かけたって言い出すのよ」
「へぇ・・・・・・どこで見かけたんですか?」
「直紀の家の近くのバーだよ」
今どき、私に似てる人なんているんだと思いながら唸った。
あまりにも信じ難い話だが、直紀の家の近くにあるバーという店が気になる。
バンのことだから、酒を飲んで騒いでいるのだと想像できた。
「その店の名前を聞いてもいいかな?」
「確か、【Detective bar】だったかな」
【Detective bar】ねぇ・・・・・・・うーん、面白そうな店だ。
とりあえず、夜を待ってバンが出るところを見計らってみるのはどうだろうか。
しかし、空手部の練習が終わった帰りに1人で訪ねるのはどうかと思う。
「面白そうな名前じゃん。私に任せてもらっていい?」
「ハル?」
「まぁ、そう言わずに任せてくれればいいから。私が聞きだしておかないとダメみたいだしね」
気づけば、空手部の練習に行かないといけない時間になっていた。
席を立って、スポーツバッグをしょって言う。
「2人とも気にしなくていいよ。私が突き止めるから」
「ハル・・・・・・まさか、そいつに会う気満々なのか?」
「うん、会う気満々だよ。今どき、似たような人なんているわけないじゃない?」
「確かにそうだけどさ・・・・・・」
「よし、そうと分かればよろしい。2人とも話を聞かせてくれてありがとね! じゃあ、そろそろ行くね」
直紀とナナミに向かって、笑顔で手を振った。
ハルは空手部の練習に専念するべく、体育館に向かうことにしたのだった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.108 )
- 日時: 2012/12/17 10:02
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは?
(ストーリーモード:ハル)
夜9時ちょうど、部活を終えた私はあらかじめ呼び出しておいた人と待ち合わせしていた。
「ハルさーん!」
ピョコピョコとアホ毛を動かしながらやってきた青年を見る。
後輩の大空ヒロだった。そう、ヒロを呼び出したのには理由があった。
バンの行き先を掴むために協力してくれそうな人はヒロしかいなかったのだ。
「おっ、ヒロ。待ってたよ」
「いえ、こちらも部活終わったところですよ。僕を呼び出しといて、急にどうしたんですか?」
「うん、今夜はバンの後を追って行ってみなきゃ分からないの」
「バンさんの後を追うって、何かあったんですか?」
「まぁ、御託はいいから行くよ。詳しいことはそこに行けば分かるはずよ」
ヒロを促して、バンの後を追いかけようとしたその時。背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
「あれっ、ヒロじゃん。それにハルさんまで何してんの?」
振り返るとヒロの幼馴染・小野奈緒美が突っ立っていた。空手部の後輩なのに、なぜか鋭いところがあって通用しない。
「ナオ・・・・・・」
「2人揃って、どこに行くんですか?」
「いや、その・・・・・・・」
「上手く誤魔化しても無駄ですよ。バンさんの後を追うんでしょ?」
ナオは本当に鋭くて、キッパリと意見を言ってくれる。ヒロもナオの登場には驚いたものの、すぐに頷いていた。
流石に逆らったら、連れて行けるわけではないと思ったので観念した。
「うぅ、そこまで言うなら分かったよ。ナオも協力してくれる?」
「良いですよ。せっかくだから、ヒロも入れて3人で行ってみましょう」
ナオは面白そうなことがあるに違いないと思ったのか、楽しそうに話している。
ヒロは思わず苦笑しつつも、ナオの気持ちが分からないまでもなかった。
「よし、それじゃあ行こうか!」
3人で直紀の家の近くにある例のバーに向かって歩いていった。
1時間後、ミソラ商店街を隔てたメインストリートの近くに直紀の家がある。
ようやく、そこに辿り着いた場所・・・・・・見慣れない風景に釘付けになった。
居酒屋なのか、バーなのかも分からないところだ。そこのドアを見る限り、ヨーロッパ風になっていて押すと開けることができるようになっている。
「ここが例の店みたいね・・・・・・」
「というより、バンさんがここにいるとしか思えませんね」
ヒロはうーんと首を傾げて唸った。ナオも初めて見るところだと思っていたようだ。
確かにヨーロッパ風の店みたいだけど、中はどうなっているんだろう。
ナオがドアに手をかけて開けようとしたその時、どこからか物音が聞こえてきた。
「しっ、誰か来た! 隠れよう」
その隙間に入り、私たちは様子を伺う。そこに現れたのは、見覚えのあるクセ毛の青年だった。
間違いなく、幼馴染の山野バン・・・・・・いったい、そこで何をしているんだと思いながら伺う。
「本当にバンさんだ・・・・・・最近、学校にも来ないで何してんだろ?」
「そこが気になるのよねぇ、あいつの様子がおかしいなんてことは有り得ない」
「そうなんですか・・・・・・・」
ヒロと話しながら、バンの様子を伺う。バンはドアを開けて、店の中に入った。
その様子を見ていたナオが私に向かって話しかける。
「ハルさん、3人で入ってしまった方が良くないですか?」
「そうねぇ・・・・・・・」
「とりあえず、入ってみましょうよ。ヒロも一緒に行こう」
ナオに促され、店の中に入ることにした。中に入ると、目の前に映った光景を見てビックリする。
驚くことに、見覚えのある風景画を見ているかのようでシャーロック・ホームズの世界に入ったようだ。
「いらっしゃい、見慣れない顔だね」
マスターらしき男性がカウンターに座るよう促してくれた。
私たちは素直に頷き、席に着いた。マスターの人が自己紹介する。
「俺は数野修一って言うんだ。ここの店のマスターをやっている」
礼儀正しい青年だと思わせる風格が漂っている。それにつられて、私たちも自己紹介することにした。
「私は人見晴香って言います。私のことはハルって呼んでください」
「僕は大空ヒロです。よろしくお願いします!」
「私は小野奈緒美です。ナオって呼んでくださいね。こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介が済んだ時点でさっそく、店について聞きたいことがあったので質問した。
「カズさんに質問します。【Detective bar】っていう名前はどのようにして名づけられたんですか?」
「そうだね。この店は俺がある人に譲り受けたものでね・・・・・・探偵たちが集うかのような店にしたいって言っていた人がいて、店名を【Detective bar】にしたんだ」
数野さんはある人に譲り受けてもらった場所がこの店だと述べる。
つまり、数野さんにとって大切なものを失わせたくないために店の中をリメイクして作ったのだという。
「まぁ、料理や酒を嗜んでくれれば良いだけの話だけどね」
「へぇ・・・・・・じゃあ、この店は数野さんが使っているということになるんですか?」
「ああ、そういうことになるね。俺のところにやってくる人たちはほとんどが大学生だな」
大学生って言えば、ここに来ているのはバンだけじゃないのか。
この店はまさに大学生探偵が集うような感じになっているし、ここで話すのも良いかもしれない。
「うーん、なるほどね・・・・・・」
「ハルちゃんを見た時は志穂ちゃんかと思ったよ」
「えっ、どういうことなんですか? もしかして、私に似たような人がいるってこと?」
「うん、そうだよ。彼女は今、男と話し込んでいるところだ。11時になれば出ると思うから」
男と話し込んでいるって言うか、その相手はバンだとしか思えない。
幼馴染とは言えども、会ってみたいという気持ちがあった。その様子を見かねたヒロが優しく話しかける。
「ハルさん、バンさんじゃなくても良いんじゃないですか?」
「でも、バンに会えるわけじゃないし・・・・・・・」
私とヒロの話を聞いていた数野さんは首を傾げて言う。
「君たち、もしかしてバンの知り合いか?」
「えっ、はい。そうですけど・・・・・・・」
「そうか。バンとはどんな関係なんだい?」
どんな関係って言われても、バンの幼馴染なんだけどね。
ヒロとナオも何を言ったら良いのか分からないという表情を表した。
「私はバンの幼馴染です。小さい頃からずっと仲が良かったし、今もそうですけどね」
「僕はバンさんの後輩です。中1の時から仲良くしてもらってます」
「私もヒロと同じく。でも、高1の時にバンさんと知り合ったから短いかな」
それぞれ言いながら、バンとの関係を述べた。数野さんは納得したようで、向かい側のドアをチラリと見やる。
あそこに何かドアがある・・・・・・もしかして、そこにバンがいるということか。
「あそこにドアがあるだろう?」
「はい。あのドアの向こうはどうなってるんですか?」
「プライベートルームと呼ばれる場所だ。ここでは言えない話や悩みを聞いたりするところなんだ」
「へぇー・・・・・・・階段があるけど、2階に通じてるんですか?」
「うむ。通じているというか、立ち飲みバーだけどね」
「じゃあ、ここは居酒屋みたいなところなんですね」
プライベートルームは客の要望によって作られたという。ここでは言えない話や悩みを共有して話す場所になっている。
「でも、バンはここで何をしてるのかなぁ・・・・・・」
「さぁね。そこは本人に聞いてみれば良いんじゃないの?」
「数野さん、酷いっ! 何で教えてくれないんですか!!」
そう言いながら、数野さんに突っ込みかけようとしていたその時だった。
2階から階段を降りる音が聞こえてきて、そこにやってきた人物を見て驚く。
「あれ、ハル? それにヒロやナオまで・・・・・・」
「バン! あんた、こんなところで何やってんの!?」
顔を赤らめたバンを見て突っ込みながら歩み寄る。隣にいる女性も何が起きたのか困惑していた。
どうやら、バンとつるんでいる女性のようだ。よく見てみたら、私に似ている。
「こっちの台詞だ。おまえら、ここで何してんだぁ?」
「バンのことが心配だからに決まってるでしょ!」
バンに突っ込みながら言う私の様子を見た女性が話しかける。
「あの、バンさんには話を聞いてもらってたんです」
「・・・・・・え?」
女性の言葉を聞いて驚く。ヒロとナオも呆然として、女性を見つめていた。
バンは女性に言いあぐねていたのか、観念する。
「おい、志穂ォ・・・・・・そこまで言わなくてもいいんじゃねぇ?」
「バンさんの知り合いなら、話をした方がいいかなって思いまして・・・・・・」
「おまえ、11時に帰るんじゃねーの?」
「今日は深夜まで付き合いますよ。そこの方たちに話したいこともあるし・・・・・・」
志穂と呼ばれた女性は人懐っこく笑顔を見せながら、私たちを見つめた。
どうやら、バンの知り合いだということが分かった。そこで、私たちはプライベートルームを利用して聞くことになった。
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