二次創作小説(紙ほか)
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- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
- 日時: 2013/06/11 21:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:
第6章〜 :
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする!
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!
聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪
剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪
凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴
【漫画】
バンハル >>604
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場します。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場します。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場します。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。
富士本 優実の登場人物設定 >>57
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。
キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!
人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!
山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!
番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522
【番外編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.34 )
- 日時: 2012/12/16 09:44
- 名前: yumi (ID: 8kUUPb.W)
やっほ〜来たよ!!
新スレ頑張ってね!!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.35 )
- 日時: 2012/12/16 12:10
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは?
(ストーリーモード:バン)
1週間前に起こった出来事を境にバンは悩みを抱えるようになってしまった。
リンに対する悩みを抱えるようになり、俺はその悩みによるストレスを解消するために毎晩、居酒屋で酒を飲むようになった。
「バン、飲み過ぎ!」
幼馴染の船津直紀に咎められてしまい、カウンター席に座って飲んでいる。
飲み過ぎだと言えるし、酔っ払ってばかりじゃいられない。
「うるせえ、何をしようが・・・・・・俺の勝手だろォー!」
「バン・・・・・・」
こりゃ重症だと思いながら気遣ったのだろうか、直紀の考えは分かっていた。
直紀は俺に優しく話しかけながら、酒を煽る。
「悩み事があるなら、僕に話してよ」
「おまえに話してさぁ・・・・・・何が分かるんだよ」
ヒックと呻きながら、酒を煽る。直紀は溜息をつきながら呆れた。
俺の気持ちを汲み取っているつもりかもしれないけど、直紀は幼馴染だから仲が良い方だ。
「バン・・・・・・」
「まあ、良いさ・・・・・・飲み明かそうぜ」
「酔い潰れるまで? 僕は無理だよ」
「おーそうか、だったら俺は飲みまくる」
「はぁ・・・・・・」
直紀は呆れながら、俺を見て溜息をついた。
これが飲まずにいられるか、飲んでなきゃダメなんだ。
分かっていても、飲んでも飲まれるなということを肝に銘じていた。
「さあ、飲むぞォ〜」
ヒックと呻きながら、酒を飲みまくった。
一方、直紀は心配そうにゆっくり飲みながら、温かく見守っている。
(どうにかならんのか、バンの酒癖・・・・・・)
直紀は怪訝そうに見つめながら、溜息をついていた。
酒癖の悪さは有名だと言っていいくらいだが、幼馴染が荒れて飲みまくってる姿を見守るしかない。
そんな幼馴染の様子を見て、こんなになるまで荒れたのは初めてだった。いったい、何があったのか知る由もなかった。
その帰り道、いつものように飲んだくれた俺は千鳥足でふらつきながら歩いていた。
「ちょっと飲み過ぎたかな・・・」
そう言って呟いた俺はヒックと呻いた後、千鳥足で歩きながら、ヨロッとふらつくのを感じた。
それで、バランスを崩さないようにして保ったまま、何とか自力で歩けるようになるのがやっとだった。
(リンのヤツ、どうしちまったんだよ・・・)
リンのヤツ、あの出来事が起きたその日から様子がおかしい。そんな彼女を見て放っとくことができなかった。
俺は心配そうに優しく話しかけてみたが・・・相変わらず、黙りこくりながらもうなだれたままだった。
その一方で弟の健太や直太と話す時はいつものように明るく元気そうに楽しくふざけながら遊んでいた・・・けど、何か気になっていて仕方がない。
(何か言いたいことがあるんなら言えば良いのにな・・・)
それを思うと・・・正直、はっきり言っても不安でならなかった。
毎晩、俺が酒を飲んで帰ってくるたびに弟の健太が夜遅くまで待っていてくれることが多く、嫌な顔をせずに温かく出迎えてくれた。
(健太には心配かけてばっかりだったな・・・)
ここ最近はリンとの会話が少なくなってきたせいか、どうしても話す気になれなかった。
リンは俺にとって大切な家族でありたいと思っている・・・妹のような存在感を示しているかのような感じだった。
「ちっ、何が言いたいんだよ」
コンビニで買ってきた缶ビールを煽って飲んだ。その時、後ろからポンと肩を叩かれた。
振り返ると、幼馴染の人見晴香だった。空手部の練習が終わって帰るところだろう。
「飲み歩いてるの見てたから、後をついてきちゃった」
「んだよ、それ・・・・・・飲んでんだよ、俺は」
「うん、分かってる。何で飲んでんの?」
「知るか、そんなこと。ハル、1人で帰るの多くねぇ?」
「そうね、部活の練習で遅くなってるのよね」
ハルは苦笑しながら、俺と肩を並べるようにして歩きつつも答えてくれた。
女の子が出歩いていい時間ではないだろうし、1人で帰るのが嫌なのかもしれない。
「俺が飲んでること分かってて、言ってるつもりか?」
「え、何のこと?」
「惚けんな、俺が飲んでんの気づいてたんだろォー?」
「あはっ、バレた?」
「バレたとか言ってんじゃねぇよ。おまえさぁ、俺の後をついてきてどうすんだぁ?」
幼馴染のハルを見て呆れながら、缶ビールを飲み干す。空になったのを見て、スーパー袋に入れた。
ハルの様子を見ていて、何となく気づいていたけれど・・・俺の後を追いかけてくるとは思っていなかった。
とりあえず、連れて帰るわけには行かないので、ハルの家の前まで送ることにした。
「おまえんちまで送ってやるからよ、その代わり内緒だぞ?」
「えー何でよ、バン! 聞きたいこととかあるのにさー」
「文句言ってる暇があったら、後でも聞けるだろ。だいたいなぁ、こんな時間まで練習してるからだよ」
「だって、しょうがないじゃん! 空手の大会が近づいてんだから」
「そりゃ、確かにそうだよな。あんなによく頑張って、何のためにやってんだよ?」
歩きながら思ったことがある。ハルはいつでも優しく接してくれた。
俺のことを気遣いながら、面倒を見てくれる彼女が大好きだった。酒場に入りびたりで飲んでいる俺のことを心配している。
だから、余計に気遣ってしまうのが嫌なのだが。幼馴染であれ、悩みを聞いてくれるのはハルだけだ。
「うっ、優勝するためだって!」
「へー優勝ねぇ、頑張れよ」
「バンのバカッ、からかってんの?」
「からかってるけど? おまえさぁ、俺に突っかかってくるの止めろよ」
「嫌です! だって、バンのことが心配なんだもん」
「心配って・・・・・・」
「健太から聞いたわよ。リンの様子がおかしいって・・・・・・あんた、リンに何かした?」
ついに聞かれるだろうと思っていた。リンの様子がおかしいのは、俺のせいでもある。
ただ、リンのことはいつも心配していて悩んだこともあった。ハルに話しても分かるはずがない。
「別に何もしてねぇよ・・・・・・」
「そうやって、上手く誤魔化す! あんたって人はだいたい、逃げることが多いんじゃないの?」
「何で分かるんだよ・・・・・・おまえに言われる筋合いなんかねぇって」
ヒックと呻きながら、フラフラ歩く俺の隣で喚きたてているハルを見ていて思った。
確かに俺はいつも誤魔化して逃げてしまうことが多い。彼女ならではの勘だと思って信じることすらできない。
ハルがピタッと俺の前に立ち止まる。いきなり止まったことに驚いていると、右手がワナワナと震わせていた。
「ハル・・・・・・?」
バシッ!
右手で頬を叩かれ、何が起きたのかと呆然として見つめる。
ハルの怒りが最高潮に達していると気づいた時には、もう既に遅し。
「バカ、いつも強がってんじゃないよ! そこまで無理して飲まなくたって良いじゃない!!」
「痛っ、何すんだよ・・・・・・痛いじゃないかぁー」
「そりゃ、痛くて当然! あんた、リンちゃんに何したの?」
「・・・・・・ハルに言っても分かるわけないぜ。どうしても知りたいか?」
「そりゃあ、気になるんだから! どういうことか教えてもらおうじゃないの!!」
腕を組みながら、怒りを堪えているのに必死で言うハル。流石にそこまで言ったら、殺されてしまいそうになると思った。
とりあえず、明後日にでも話しておいた方が良さそうだ。俺はハルの肩を叩いて、声をかける。
「知りたいなら、明後日でも良い?」
「えっ、明後日?」
「あぁ、部活ないんだろォ?」
「うん、ないけど・・・・・・なんでッ?」
「ヒロも一緒に誘うから。いいよな?」
ハルを見やりながら言ってみる。彼女は訝しそうに見つめていたが、すぐに溜息をついた。
俺の言うことに文句があるようだったが、今回は止めておくことにしたようだ。
「分かった。そういうことならしょうがないな」
「よし、そうと決まれば帰ろうぜ」
そう言いながら、先を歩く。ハルも後を追うようにして歩いた。
俺たちは肩を並べながら、自宅に向かって帰路についたのだった。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.36 )
- 日時: 2012/12/16 12:19
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
>>32 シグレ
来てくれてありがとう!
頑張ります!!
>>33 エンザ
うん、頑張ります!!
>>34 yumi
頑張ります!
これからもよろしく!!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.37 )
- 日時: 2012/12/16 12:24
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第9章の続き
(ストーリーモード:バン)
その2日後の夜、いつものように居酒屋で酒を飲んでいた。
ヒロ&ハルと一緒に居酒屋を訪ね、日本酒を注文した。
「バン、飲み過ぎよ。何があったの?」
たまたま部活が休みになっていたこともあり、飲みに付き合ってくれたハルに窘められ、いつものように日本酒を飲んでいた。
お猪口に日本酒を注いで飲むと嫌なことを忘れられるような気がしてならなかった。
「おまえに話しても分かるかよォ・・・」
「バン・・・」
ハルは俺を見て、心配そうに呟きながらもヒロと顔を見合わせる。
そこにいたヒロは日本酒を飲みながら、ゆっくり見守っていた。
「バンさん・・・」
これじゃ、何があったのか分からないという状況だ。
ヒロは気になったのか、俺に質問した。
「バンさん、何があったんですか?」
「おまえらに俺の気持ちが分かるかぁ・・・」
ヒックと呻きながら、日本酒の入ったお猪口を飲み干す。
どうやら、リンとケンカした可能性が高いようだ。
ハルは俺を見て心配そうに見つめている。
「どうやら、悩んでいることは確かのようね・・・」
「あぁ?」
日本酒をお猪口に注ごうとした時、ハルを見た。
ヒロも頷き、日本酒を飲みながら煽った。
「でも、バンさん・・・リンちゃんのことは聞きました」
「えっ、何で知って・・・・・・」
ヒロは昨日、大学でハルに会って話を聞いたのだという。
その時にリンが高校の友人と一緒に廃墟ビル方面に向かったのを目撃したという話を聞いて知ったそうだ。
「その帰り道、リンちゃんに何か言ったんじゃないですか?」
ヒロに咎められ、何も言えないでいた。
ハルやヒロは直太のことを知っていたので、2人に話せば分かるかもしれない。
「いや、別に何も言ってないよ・・・」
そう言った後、グイッと飲み干した。
図星だと諭されたくないので、冷静に落ち着かなきゃいけない。
(こんなこと話しても分かるかよォ・・・・・・)
こればかりは言えない・・・でも、2人に相談しても言えるわけじゃないだろう。
リンのことを考えるあまり、どうしても飲み過ぎてしまう。
気を紛らわすために酒を飲んで泥酔するまで飲むしかなく、考え事をしていても思い出したくない。
「・・・・・・」
ハルはヒロと顔を見合わせる。
こりゃ、重症だと悟ったのか仕方ないと思ったのだろう。
そんな俺の気持ちが分かるかよ・・・まぁ、ひたすら酔い潰れるまで飲むしかなかった。
「酒浸りになって・・・大丈夫かな」
「うーん、重症のようですねぇ・・・」
ハルとヒロの会話が聞こえてきたのか、俺はキッと睨みつけた。
俺の視線に気付いた2人はビクッと怯えた。
「何が重症だってんだよ・・・俺はそんなになってないぞォ〜?」
「だって、酒浸りになってるからさぁ・・・こればっかりは重症だなっていうのが私らの感想なんだけど?」
ハルに突っ込まれ、仕方なく飲み干した。
酒浸りかぁ・・・確かによく考えたら、最近は殆ど酒を飲んで帰ってくることが多くなった。
それでも、ハルはたまたま付き合うと言ってくれたけど・・・大好きな酒を飲むと落ち着いていられるのだろう。
「別に良いじゃないか、俺のこと放っとけば?」
そう言い放つとハルはヒロと顔を見合わせた。
こりゃ、また重症だと思い込んだようだ。
2時間が経過した頃には酔い潰れ、テーブルに突っ伏して寝ていた。
そんな俺の肩を優しく揺すりながら起こしてくれた。
「バン、起きてよ」
ユサユサと肩を揺らしながら起こす声を聞く。きっとハルだろうか。
眠そうに身じろぎながら、声を発した。
「んぅ・・・もうちょっとぉ・・・」
テーブルに突っ伏したまま、気持ち良さそうに寝ていた俺の肩を強く揺らした。
それを感じたのか、俺は眠そうに目を開ける。
「・・・んー・・・・・・・?」
ボンヤリとした視界にハルの姿が映る。
ヒロも心配そうに覗きながら、俺を気遣っていた。
「バンさん、大丈夫ですか?」
「あぁ・・・・・・」
「バン、帰ろうよ」
目の前にいるハルが心配そうに覗き込みながら話しかけてくれた。
ヒロが手を差し出しながら、俺を起こしてくれる。
「バンさん、大丈夫ですか? 肩を貸してあげますよ」
「おぉ、サンキュ・・・ヒック」
ふらつきながら立ち上がり、ヒロの肩に左手を乗せて歩いた。
ハルが代わりにお金を払ってくれたので、俺たちは居酒屋を出た。
「ウィ・・・」
「バン、大丈夫?」
飲み過ぎたのか、ふらつくのは気のせいだろうか。
ヒロが心配そうに話しかける。
「バンさん、悩んだままじゃダメですよ」
「うるせぇ・・・」
ヒックと呻きながら歩く俺を支えながらサポートしてくれる後輩のヒロ、幼馴染のハルがいるから安心できたのだろう。
数分後、寝入ってしまった俺を起こす声が聞こえた。
「・・・ん、バンさん! 家に着きましたよ」
「うぅんー・・・・・・?」
ヒロの声が聞こえたのと同時に意識が戻った。
目の前に映った光景は紛れもなく自宅前だ。
「あぁ、俺んちだっけ・・・」
ヒロに担がれたまま、いつの間にか知らない間に寝入ってしまったようだ。
心配そうに様子を伺うハルは俺の身体を支えながら言った。
「バン、自力で歩ける?」
「へーきだって、大丈夫だからさぁ・・・」
ヒロから離れ、フラフラと千鳥足で歩き出す。
ハルは俺の後を追うようにして、玄関まで追いかけた。
「ねえ、バン」
「んー?」
「バンの家に泊まっていい?」
突然の申し出に目を見張った瞬間、ハルを見て驚く。
彼女のことだから、事の真相を聞きだすつもりでいたのだと察した。
「あー良いけどさぁ・・・・・・」
「えっ、良いの?」
「あぁ・・・ってわけだから、中に入るぞ」
そう言った後、ヒロと別れて玄関に向かう。
ハルと一緒に玄関のドアを開けて入った。
「ただいまぁ・・・」
「お帰り、遅かったね・・・あら、ハルちゃんじゃない」
俺の帰りを待っていてくれたのか、母さんがヒョコリと現れた。
ハルは母さんを見て挨拶した。
「今日はバンの部屋に泊まらせていただきます」
「そういうことならOKよ。バン、彼女を悲しませないでね」
母さんはウインクしながら、俺をからかうかのような目でニヤリと笑った。
なんだよ・・・いきなりからかってくるなよ。
「-------ったく、いつもからかうの止めろよな」
「あら、良いじゃない。バンのことだから惚れてるんでしょー」
「うるせーほっとけ、俺は2階に行くから」
靴を脱いで上がった瞬間、母親のからかい方が気に入らなかった。
いつも俺をからかいながら、笑って話しかけてくれる母さんだけど・・・・・・何となく気付いていたのだろうか。
「ハル、母さんは放っといて、2階に行こうぜ」
「うっ、うん・・・」
ハルを促し、2階に通じる階段を駆け上る。
フラフラしながら歩く俺の背中を支えながらサポートしてくれた。
「バン、しっかりしなさいよ!」
「へいへい・・・・・・・」
飲み過ぎたことを自覚しているのか、ふわぁーと欠伸が出てきた。
何だか眠くなってきたし、どうしても寝たい気分になっていた。
「バン、眠いの?」
「うっせぇ、おまえに言われる筋合いなんかねーよ」
ハルに指摘されていそうな予感がしたからか、先に歩き出す。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.38 )
- 日時: 2012/12/16 12:25
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
やがて、部屋に辿り着いたのと同時にドアを開ける。
隣の部屋で寝ているはずの健太と直太が待っていてくれたのだ。
「お帰り、遅かったな・・・・・・兄貴」
「お帰りなさい、バン兄ちゃん!!」
健太と直太は笑顔で温かく出迎えてくれて、珍しいことに帰ってくるまで待っていてくれたのだろう。
直太が俺に歩み寄り、甘えるようなしぐさをして抱きついてきた。
「直太ァ、俺は酔ってんだぞォー」
「うん、知ってるよー」
人懐っこい笑顔を見せた直太はニッコリと笑みを浮かべた。
健太は隣にいるハルを見て驚きながら、思わず苦笑した。
「・・・・・・っていうか、ハルさんが何でここにいるの?」
「バンの家に泊まるから、今夜はお世話になります♪」
お世話になりますって・・・・・・いくらなんでも、その言い方はないだろう。
そりゃ、いきなり泊まるって言ったんだから驚くよな。
「はぁ・・・・・・」
俺は溜息をつき、ショルダーバックを床に置く。
そういえば、リンの姿が見えない。それに気付いた俺は健太に問いかける。
「そういやぁ、リンは?」
「ああ、隣の部屋で寝てるけどな」
そうか、リンは隣の部屋で寝ているのか。
まあ、3人で住むことには違和感があるかもしれない。
(確か、3人部屋になったんだよなぁ・・・・・・)
2人が大きくなったから、自分の部屋くらい与えても良いって言って、父さんが用意してくれた。
俺の部屋は誰もいないから、ゆっくり過ごせるのは良い。ソファベットは友達が来た時用にセットしてあるのだ。
「バン・・・」
ハルが首を傾げながら話しかける。
健太はさっきまで読んでいた本を閉じ、俺を見据えた。
「リン姉さんと何があったの?」
ハルに諭され、何を話したら良いのか分からなくなっていた。
その様子を見かねた健太と直太は顔を見合わせながら、コクリと頷く。
「バン兄ちゃん、僕も話を聞いてあげるからさ」
「直太・・・・・・」
直太に何が分かるんだと言いたいくらい、キレそうになりかけた。
その怒りを抑えようとしたその時、健太がようやく口を開けた。
「姉さんに何か言われたんだろ?」
「・・・ああ」
うなだれながら、ベッドの前に座り込んだ俺は溜息をついた。
ハルは俺の視線に合わせるようにしてしゃがみ込み、話を聞く気になっているようだ。
(ハル、健太と直太・・・・・・)
リンのことで何か言われたのは初めてだった。
健太と直太、ハルも俺の変化に気付いていたのだろうか。
「バン兄さん、俺と直太が気付いていないとでも思ったのか?」
「・・・え? どういうことだ・・・・・・」
健太が放たれた言葉を聞いて驚く。
もしかして、前から気付いていたのか?
「最近、酒を飲んで帰ってくることが多いし・・・母さんも凄く心配してたよ」
「そうだよ、健太兄ちゃんの言うとおりさ。僕も少しずつ気付いたし、バン兄ちゃんの悩みを聞いておかないと気がすまないんだよ!」
健太と直太は溜息をつき、俺の視線に合わせるようにして座り込んだ。
様子を見かねたハルが視線に合わせるようにしてしゃがみ込む。
「私も気付いてた・・・これは何かあると思ってたんだよ」
「ハル・・・」
「バンのことだから、絶対に何かしでかしたなって思って気付いてた」
ハルも薄々、そのことに気付いていたのだろう。
健太が俺を見て思わず首を傾げた。
「最近はバン兄さんの様子がおかしかったからなぁ・・・酒を飲んで帰ってくることが多かったし、俺も何かありそうだなって思ってたんだよ」
どうやら、健太も気付いていたようで俺の様子がおかしいことを察したようだ。
ハルが俺の肩を叩いて言った。
「私たちで良かったら聞くよ」
ハルの言葉を聞いた健太と直太も強く頷いた。
ここには仲間がいるんだということを思い出させてくれそうだ。
3人に話を聞いてもらわないといけないなと思い、キッと見据えた。
「ハル・・・健太・・・サンキューな」
そうだったな・・・酒を飲んでて忘れかけていた。
俺の周りには幼馴染や弟がいるということを思い出させてくれた。
「分かった・・・話すよ」
観念したように言いながら、2人を見回した。
ハルと健太は顔を見合わせながら、満足そうに頷いた。
「じゃあ、何があったのか話してよ」
「うん・・・実は----------」
1週間前の夜、居酒屋で酒を飲んでいたことから始まる。その時にハルから電話が来て、リンがいないことを知った。
ミソラ学園高校前で友人と一緒にいるリンを目撃したことを聞いて知り、ジンと一緒に捜索していくことになった。
噂の地下室があるという廃墟ビルに向かったかもしれないと推測したことだけではなく、その廃墟ビルでジンがリンたちを見つけ、地下室まで追いかけて向かったことや地下室で男と戦って倒したことなどを話した。
「・・・というわけなんだ」
一通り、話し終えたのを見計らったハルは溜息をつく。
やっぱり、リンにそんなことを言われたのが気になったんだろう。
「俺が虐待について指摘しなきゃ済んだかもしれないのによォ・・・」
「いや、そんなことないさ」
健太が口を開いて、自信に満ち溢れた目で俺を見つめる。
そんなことないって・・・どういうことだ?
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