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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.74 )
日時: 2018/10/06 22:01
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【勅令】

提督「なあ龍驤」
龍驤「ん、何や」
提督「お前らの式神ってさ、わざわざ作ってんの?」
龍驤「んな面倒なことせんわ。元本さえあればいくらでも複製できるで」
提督「……コピー機?」
龍驤「……楽やからな」

————

提督「その『勅令』ってどうやって出してんの?」
龍驤「ウチも詳しくは分からん。出そうと思ったら出せるだけや」
龍驤「ただ……いつも弓使とる正規空母は出せないんとちゃうかな。軽空母連中は出せるから、そこらへんの違いやと思うで」
龍驤「どっちもできるのは、葛城くらいなもんかなあ……」

————

提督「龍驤って関西弁だけどさ」
龍驤「せやな」
提督「お前関西生まれじゃなくね?」
龍驤「……キミ、人の口調なんてどうでもええやろ? な?」
提督「お、おう……?」
龍驤「んなこと言ってたらもうたこ焼き焼かへんで?」
提督「今日はお好みの気分ですね」
龍驤「キミ……はぁ、のらりくらりとしとるなぁ……ま、そこがキミのええとこでもあるんやがな」
龍驤「分かったで、お好み焼きやな。ホットプレート出しといてや、オコパするで」
提督「皆もか?」
龍驤「そりゃ、人は多い方が楽しいやろ?」ニカッ

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.75 )
日時: 2018/10/07 19:07
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【レッツ! フィッシング!】

ザザーン
提督「……釣りなんていつ振りかな」
提督「いい天気だと勢い勇んで来た甲斐があったな、よく釣れる」
提督「今日はこれで飯かなあ……」

————

提督「おっ、かかった」グイ
提督「よしよしよし……そら」ザパッ
提督「……まあまあか」
曙「……ん? クソ提督、こんな所で何やってるの?」
提督「曙か。見りゃ分かるだろ、釣りだよ」
曙「あっそ。随分と暇なのね」
提督「提督の仕事が暇なのはいいことだろ」
提督「お前も釣りか?」
曙「そうよ。それこそ見れば分かるじゃない」ツリザオー
提督「……格好がガチだな」
曙「あんたと違って勉強したからね」

————

曙「んっ」グイ
提督「かかったか。何だ?」
曙「引きはそんなに強くないけど……何だか大きそうね」
提督「何じゃそりゃ。引いてみろ」
曙「はいはい」ザパッ
イ級「」ピチピチ
提督「……」
曙「……」
提督「どうする?」
曙「あんたが決めなさいよ! 提督でしょうが!」
提督「何でこんな近海にいるんだよ……」

————

提督「よし、こっちもかかったぞ」グイ
曙「クソ提督に相応しいものが釣れるといいわね」
提督「ふっ、この引きは大物だな。これは俺の勝ちか?」
曙「勝負してた覚えは無いわよ」
提督「ほら」ザパッ
ナ級「」ピチピチ
提督「ナ級じゃねえか!」
曙「ちょっと! 何てもの釣ってるのよ!」
提督「こっちが聞きたいわ! 何でいんだよお前!」
ナ級「」ピチピチ

————

曙「はあ……どっと疲れたわ」
提督「もう大丈夫だ。おーい」
時雨「来てみたよ」
曙「時雨? ……ああ、そういうことね」
提督「幸運艦というわけだ」
時雨「雪風でもよかったんじゃないのかい?」
提督「雪風は時津風と遊んでたからな」
提督「ただこのまま釣ってて駆逐棲姫でも釣れたらたまらんと思ってな」
曙「それはないんじゃないの……?」

————

提督「おお、釣れる釣れる。流石は佐世保の時雨だな」
時雨「やめてよ、照れるじゃないか」
曙「事実よ。深海棲艦が釣れないだけでもありがたいわ」
提督「そうだな……よっと」ザパッ
PT小鬼群「キャッキャッ」
曙「……クソ提督、わざとやってるわけ?」
提督「断じてそのようなことは」
時雨「まあまあ。潜水艦が釣れるよりいいじゃないか」
提督「ある種のホラーだなそれ……」
曙「爆雷持ってきた方がいいかしら……」

————

ゴーヤ「海の中からこんにちはー!」ザバッ
提督「釣ってすらいない。返品」
ゴーヤ「辛辣でち!?」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.76 )
日時: 2018/10/08 20:47
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【多聞丸に怒られますよ?】

飛龍「う〜ん、もう朝かあ……」ノビー
飛龍「さぁて、今日も一日……」
多聞「邪魔するぞ」ガチャ
飛龍「……え?」
多聞「何をそんなに驚いてる。飛龍を見に来ることがそんなにいけないか」
飛龍「……多聞丸、なの」
多聞「その呼ばれ方も久方ぶりか。間違いないぞ」
飛龍「わーい!!」ダキッ
多聞「なっ、何をする飛龍っ」
飛龍「だってずっと会いたかったんだもん!」
多聞「はあ……貴様もその姿ならもう少し節操を持て」
飛龍「はーい」

————

飛龍「朝ごはん美味しいね!」モグモグ
多聞「そうだな。だが……」
飛龍「どうかしたの?」
多聞「美味いが量が少ない」
飛龍「いっぱい食べるもんねー多聞丸」モグモグ
多聞「……貴様はまた、何故それほど食う?」
飛龍「え? だって多聞丸もいっぱい食べてたんだから、私もいっぱい食べなきゃいけないしょ?」
多聞「……俺の所為か……」
飛龍「何か言った?」
多聞「飛龍。貴様がどう思っているかは知らんが、何もかも俺ではつまらんだろう。俺が乗ってきた飛龍はそんなものではないはずだが」
飛龍「……?」キョトン
多聞「……言っても分からぬか。まァ、俺も説教は苦手だし、それをしに来た訳でもないしな」
多聞「飛龍。今貴様は、楽しいか」
飛龍「……うん!」ニコッ
多聞「そうか。善いことだ」

————

飛龍「う〜ん……」
蒼龍「何の夢見てるのかなぁ……重いし暑いんだけど……」
飛龍「えへへ……」
蒼龍「楽しそうだしいっか……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.77 )
日時: 2018/10/09 20:46
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【交換】

夕立「時雨、時雨」ポフポフ
時雨「う〜ん……夕立……?」
夕立「おはようっぽい」
時雨「起こし方が犬だね……まあいいさ」
夕立「……髪解いてる時雨、珍しいっぽい」
時雨「……まあ、髪を結ったまま寝る人もあんまりいないんじゃないかな」
夕立「何か夕立に似てるっぽいー」
時雨「『耳』あるしね。何となく似るのは仕方ないんじゃない?」
夕立「……」ジー
時雨「何だい?」
夕立「夕立、髪結んだことないっぽい……」
時雨「あー……やってあげようか?」

————

時雨「お風呂の時とかどうしてるんだい」
夕立「誰かにやってもらってたっぽい」
時雨「……確かに頼まれた記憶があるね」
時雨「大方由良さんあたりかい?」
夕立「そうだけど、提督さんも多いっぽい」
時雨「通りで手付きが並じゃないと思ったよ……」

————

提督「ふぁ〜あ……夕立に髪の結び方教えとくべきかなあ」
提督「いやでも時雨あたりが教えてる可能性も……」
時雨「おはよう、提督」ガチャ
夕立「っぽい!」
提督「おうおはよう……って」
時雨「……変、かな?」
提督「……ふむ、イメチェンときたか。いいんじゃないか?」
夕立「髪型交換したっぽい!」
提督「……髪は時雨にやってもらったのか?」
夕立「ぽい!」コクン
提督「よく似合ってるじゃないか。流石は姉妹だな」
時雨「実際の所、あまり理に敵ってるわけではないんだけどね」
提督「どういうことだ?」
時雨「夕立は基本的に髪をといて終わる。つまりセットとかはあまりしないんだ。僕の髪型は案外手間がかかるからね。夕立がそれほどやりたがらないんだよ」
時雨「僕は何だか、降ろしてると落ち着かないかな……」ソワソワ
提督「分かるぞ。俺も髪を切った後だとかはしょっちゅう違和感がある」
提督「まあ、手間云々はともかくとして、よく似合ってるぞ」
時雨「えへへ……」
夕立「ぽい!」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.78 )
日時: 2018/10/10 21:10
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【本気】

吹雪「……司令官が直々に指揮を執ってる所って、見たことあります?」
大淀「あまりありませんね。無線には応答しますし戦況も把握してますけど、大体現地任せですからね」
吹雪「信頼されてるのはいいんですけど……何だか興味が湧いちゃいます」
大淀「本当はそんな事態にならないのが一番なんですけどね」

————

提督「……有力な敵艦隊が遊弋中、ねぇ」ペラ
大淀「ここからだと少々遠方の海域ですが、放っておけば脅威になる可能性は充分かと」
提督「偵察はしたのか?」
大淀「二航戦のお二人が偵察機を出した所、該当する敵艦隊を発見したとのことです」
提督「こちらの余剰戦力は充分だな?」
大淀「心配ありません」
提督「……よし、艦隊を編成する。指揮は俺が執る」
大淀「提督が、ですか?」
提督「相手にとって不足は無いだろう。たまにやらないと感覚が鈍りそうだしな」

————

提督『全員、聞こえるか』ザザッ
長門「ああ、聞こえるぞ」
金剛「Yes!」
翔鶴「大丈夫です」
瑞鶴「オッケーよ!」
北上「バッチリだよー」
夕立「ぽい!」
提督『よし。まもなく偵察機の報告があった地点だ。気を引き締めて行け』
北上「珍しいねえ、提督が指揮するなんてさ」
提督『たまにはな』
長門「……敵艦隊、発見だ」
提督『編成は?』
長門「戦艦タ級、戦艦ル級、空母ヲ級、軽母ヌ級、重巡リ級、駆逐ナ級。それぞれ1隻だ」
提督『了解だ。翔鶴と瑞鶴は第一次攻撃の用意をしろ』
翔鶴「既に出来ています」
瑞鶴「私もよ」
提督『優秀だな。では全機発艦、先制攻撃を加えろ』
翔鶴「了解。全機発艦!」パシュッ
瑞鶴「行っちゃって!」パシュッ
提督『長門と金剛は砲撃の用意。金剛は巡航速度を上げて移動しながら撃て』
金剛「了解ネ!」
提督『長門は翔鶴、瑞鶴と適切な距離を保ちつつ固定砲台になれ。角度によっては移動して構わん』
長門「分かった」
提督『北上と夕立は魚雷を用意しつつ速度一杯で肉薄しろ』
北上「りょーかーい」
夕立「さぁ、素敵なパーティーしましょ!」

————

タ級「敵艦載機接近!」
ル級「ソンナ、ドコカラ!?」
リ級「ソレハ今ドウデモイイ! 対空砲火始メ!」
ヲ級「全機発艦……」パシュッ
ヌ級「……」パシュッ

————

翔鶴「提督! 第一次攻撃隊帰還しました!」
提督『戦果は?』
瑞鶴「撃沈艦はいないみたい。中破2隻だって」
提督『分かった。二人は第二次攻撃の準備を急げ。長門、金剛』
長門「何だ」
金剛「Hi!」
提督『砲戦開始』
長門「ふふ、そうこなくっちゃな!」ドォォン
金剛「私の実力、見せてあげるネー!」ドォォン

————

ル級「クッ……不覚ヲ取ッタワ……」ボロッ
リ級「危ナカッタ……」ボロッ
タ級「次ノ攻撃ニ備エナキャ。ソレト砲戦モ」
ヲ級「……未帰還多数……」
ヌ級「……」
ナ級「!」ザザザザ
ル級「ナ級、ドコヘ……」
ドォォォン
タ級「ッ!?」
リ級「相手ガ先ニ撃ッテキタカ……」

————

長門「夾叉だ。見た所金剛も命中弾は無しだな」
提督『初撃にしては上々だ。砲戦を続けろ』
北上「提督ー、大分寄ったよー」
提督『敵は気付いているか?』
夕立「まだあっちの死角っぽい」
提督『では夕立、一番当たりそうな敵艦に魚雷を撃て』
夕立「ぽいぽーい!」ポイッ
北上「あたしは?」
提督『北上は後だ』

————

ル級「!?」ドォォォン
タ級「ル級!?」
リ級「魚雷カ……小癪ナ」
タ級「リ級! ナ級! 行ッテ!」

————

北上「おーおー、やっこさん気付いたみたいだね」
提督『それでいい。夕立、煙幕を張って向かってきた2隻を分断しろ』
夕立「ぽい!」プシュウウ
提督『北上はでかい方だ。俺の指定した方向に魚雷を一本だけ撃て』
北上「一本だけ? 了解だよ」ドンッ

————

リ級「煙幕……? オイ、ナ級!」
リ級「分断サレタ……ン、魚雷!?」
リ級「マズイ、避ケナケレバ……」

————

提督『敵はおそらく魚雷を避けようと動く。その方向に残りの魚雷を叩き込んでやれ』
北上「あたしの本領発揮だねー」ドドンッ

————

リ級「避ケタ……カ?」
リ級「……!? 何ダコノ数ハ!?」
リ級「避ケレナイ……」
ドォォォン

————

北上「おー、沈んだねえ」
夕立「提督さん、ナ級も沈めたっぽい!」
提督『よくやった。さっきのル級と合わせて撃沈3隻だ』
提督『長門と金剛の援護に入ってくれ』

————

タ級「クソッ、早クモ私達ダケ……」
ヲ級「二回目ノ空襲。全機発艦」パシュッ
ヌ級「……!」パシュッ
タ級「アッ、危ナイ!」
ヲ級「!?」ドォォォン
ヌ級「……」ドォォォン
タ級「チッ、艦載機マデ……グッ!?」ドォォォン

————

長門「ヲ級中破だ」
金剛「ヌ級が大破デース!」
翔鶴「タ級が小破したようです」
瑞鶴「二人が援護に入ってるわ!」
提督『よし。後はやれるな』
長門「もちろんだ」
金剛「任せるデース!」
提督『頼んだぞ』

————

吹雪「うわあ……凄いですね」
大淀「的確に相手の動きを読んでるもの……あれでは負けませんね」
吹雪「尚更何でいつも指揮しないんでしょうね?」
大淀「……頭使ってると疲れるとか言ってましたね、確か。信頼してるっていうのもあるでしょうけど」
吹雪「……何だか司令官らしい理由ですね」

————


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