二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
- 日時: 2018/07/26 17:13
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』
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- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.39 )
- 日時: 2018/08/29 20:49
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【夜戦しよっ!】
提督「……川内はまだ寝てるのか」
神通「……はい。これが普通なので……」
提督「まあ、あまり言わないがな。朝寝た所で無駄だからな」
神通「そうですね……起こしてきます」
————
川内「提督! 何で起こしてくれないのさ!」ガチャ
提督「暁みたいなことを言うな。そもそも朝に寝てるのはお前だ」
川内「むー……」
提督「あと朝に寝たって夜戦の機会は無いからな」
川内「ええっ!? 何でさ!?」
提督「しなくていいからだ」
川内「私がしたいのー!」
川内「夜戦ー! 夜戦ー!!」
提督「この間夜戦禁止令出したの忘れたか」
川内「そんなのいいからさー! ねえ夜戦ー!」
提督「よくねえよ。……おるか!」
響「呼んだかい」シュタッ
提督「ああ呼んだ。こいつ連れてってくれ」
響「分かったよ。後で間宮羊羮くれたら嬉しいな」
提督「抜け目ないな。了解だ」
響「ハラショー」ズルズル
川内「夜戦ー! 夜戦ー!」
————
大淀「提督? あの、川内さんが響ちゃんに引きずられてたんですが……」ガチャ
提督「気にするな」
大淀「あっ、はい……」
提督「それで、何か用事か?」
大淀「そうでした。提督に手紙が届いていまして」
提督「手紙? 珍しいな、俺になんて」ペラッ
『夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦夜戦』
提督「ひっ」
大淀「うう……ゲシュタルト崩壊します……」
提督「川内だろ! おいこら川内ィ!」
川内「何!? 夜戦させてくれるの!?」サッ
提督「何でいんだよ! 響はどうした!?」
川内「ウォッカで釣った!」
提督「響ィ!」
大淀「そもそも提督が川内さんに夜戦禁止令を出したのは、川内さんが夜中にうるさいからであって……」
川内「しょうがないじゃん! 我慢は体に毒だよ!」
提督「小学生か!」
川内「小学生に失礼だよ!」
提督「いちいちうるせえな!?」
大淀「提督……」ヒソヒソ
提督「ん……それがあったか」
川内「どうしたのさ二人して?」
提督「……神通にお説教してもらおうかなあ」
川内「ぅえっ!?」
提督「怒ると怖いからなぁ神通。それこそ川内でも容赦なく……」
川内「わ、分かった! いや、分かってないけど……分かったから!」
提督「どっちだよ」
川内「じ……じゃあさ」
川内「夜戦演習だけ……させて?」
提督「アウツ」
川内「ええー!?」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.40 )
- 日時: 2018/08/30 19:21
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【夕張の苦悩】
明石「どうしました? 難しい顔をして」
夕張「いえ……その、もっと兵装を載せられないかなあと艤装をいじくってたんですが」
夕張「改善できる所はあらかた自分で改造してしまって……」
明石「なるほど……となると、もう艤装そのものを増やしてしまう手もありますが」
夕張「それをやると過積載になってしまう感じがして……出来ないことはないんですが」
明石「そうですね……では、艤装を少し貸して下さい。別の人間から見れば、分かることもあるかと」
夕張「はい。お願いします」
————
夕張「艤装は改造した、これ以上増やすことはあまりしたくない……」
夕張「艤装へのアプローチはやめた方がいいのかな……?」
夕張「となると、改造できるのは……」
夕張「……私?」
————
明石「ふうー、これで今までと同じ兵装で多少の軽量化はできましたかね」
明石「夕張さーん?」
夕張「はい?」ガション
明石「っ!?」ビクッ
夕張「どうですかこのアーマー! 感想聞かせて下さい!」
明石「感想も何も……某トニー・スタークじゃないですか!?」
夕張「大丈夫です。ちゃんと夕張カラーなので」
明石「そういう問題じゃないです! 第一、兵装はどうしたんですか!?」
夕張「いやですねえ。この掌にちゃんとレーザー付けてますし、開閉式の全身ランチャーからは小型誘導ミサイルを一斉発射できます!」ガションガション
夕張「これに艤装を接続すれば最強です!」
明石「……それ、他の艦娘への互換性は無いんですか?」
夕張「一応試作なので私用ですし、そもそも兵装を増やすことが目的なので兵装実験軽巡の私以外に着る娘はいないと思います」
明石「実質、今のところそれでハイエンドですよね……資材、幾つ使いました?」
夕張「あ……」
夕張「ごっごめんなさい! 何でも……」
明石「待って下さい! 女の子が軽はずみにそんなこと言っちゃいけません!」
夕張「で……でも」
明石「後は私に任せて下さい。これはお蔵入りになりますが……」
夕張「はいぃ……」
————
提督「……ん? 資材の数が若干合わないような……」
提督「……明石か、夕張か」
提督「……まあいい。資材がカツカツな訳でもないしな。少しくらいは見逃してやろう」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.41 )
- 日時: 2018/08/31 20:20
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【うっそぴょーん!】
卯月「しれいかぁ〜ん! 今日も一段と素敵ぴょん!」
提督「そうか?」
卯月「なんてうっそぴょーん! 引っ掛かったぴょん!」
提督「……」
卯月「あはは……あれ、司令官?」
提督「……」ショボン
卯月「あ、その、えと……」
提督「……」ショボーン
卯月「ご、ごめんなさい……ぴょん……」
————
弥生「司令官……あれ?」ガチャ
卯月「ごめんなさいぃぃ……」ビェェェ
弥生「……卯月、何かしたんですか……?」
提督「いや。調子に乗っておちょくったらこの通りだ」
弥生「……まあ、日頃の行いの報いだと思って……卯月……」
卯月「うーちゃんのこと、嫌いにならないでぇぇ……」
提督「……」スッスッ
弥生「……!」スッスッ
弥生「……卯月?」
卯月「ふぇ……何だぴょん……?」
弥生「司令官が間宮奢ってくれるって」
卯月「ほんとぴょん!?」キラキラ
提督「変わり身早いなこいつ」
弥生「……これが卯月なので……」
————
卯月「はー、美味しかったぴょん!」
弥生「……良かったね」
卯月「ほんとぴょん……司令官怒ってなかったぴょん」
弥生「怒ってなんか、ないよ」
卯月「ぴょん? 今のは弥生じゃなくて司令官……」
弥生「そう。司令官。始めから怒ってなんてなかったよ……きっと」
卯月「え? ……じゃあ、でも、あれって……」
弥生「だって、卯月は」
弥生「ほんとに人が嫌がることは……しないから」
弥生「司令官もきっと……分かってた」
卯月「じゃあ、ただのお戯れぴょん?」
弥生「卯月への……お返し、かな」
卯月「してやられたぴょん……今度は負けないぴょん!」
弥生「……何を競ってるの……?」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.42 )
- 日時: 2018/09/01 20:22
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【体力テスト】
提督「……唐突だけどさ、吹雪」
吹雪「はい」
提督「体力に自信ってある?」
吹雪「はあ、体力ですか……一応ランニングとかはしてるので、それなりにあるとは思いますが……」
提督「まあそうだろうな。しかし他はどうだ」
吹雪「他……ですか?」
提督「初雪は布団から出て来ず、望月は部屋でゴロゴロし……いや、それが悪いとは言わんが……いかんせん、体力面が心配になってな」
吹雪「確かにそうですね……それで、何をするつもりなんですか?」
提督「……体力テストだ」
————
ザワザワ
睦月「体力テストって何するにゃしぃ?」
如月「心配ね〜、あんまり体力はないから」
夕立「素敵なパーティーが始まるっぽい?」
時雨「多分違うよね」
望月「うぇ〜……めんど〜……」
提督「はいはい、静かに。これより駆逐艦体力テストを行う」パンパン
吹雪「あの……何で駆逐艦だけなんですか?」ヒソヒソ
提督「一番体力が心配だからだ。まあ、場合によっては他の艦種も検討する」ヒソヒソ
提督「では早速だが種目を発表する。種目は……」
提督「20mシャトルランだ」ドン
不知火「シャトルラン……聞いたことはありますね」
提督「学生はよくやらされるな。俺は体力の無い方だから苦痛でしかなかったが」
天津風「それってどんなものなの?」
提督「加速するリズムに合わせて延々と20mを往復する……回数が多ければ多いほど良いってことだ」
島風「じゃあ私が一番だ!」ピョンピョン
提督「そうでもない。最初はゆっくりだからあまり飛ばすとバテるぞ」
島風「むー……」
提督「自分の体力の限り続けて欲しい。体力が尽きたらどこで離脱しても構わない。まあ、無理はするな」
提督「島風にも言ったが、ペース配分もかなり重要だ。走りながら上手く感覚を掴んでくれ」
提督「では始めるぞ。各員、ラインに立て」
————
提督「始め!」ピィィッ
♪……♪……♪……
陽炎「あれ? 意外と遅い……」
不知火「ここから速くなっていくのでしょう」
島風「おっそーい!」ピュー
黒潮「ありゃりゃ……」
♪……♪……♪……
長月「張り合いが無いな……」
文月「でも、司令官はペース配分が大事って言ってたよ〜?」
長月「分かっている……」
————
♪……♪……♪……
睦月「ちょっと速くなったにゃし」
如月「でも、この程度ならまだ余裕ね〜」
漣「うーん、もうダメぽ……」
曙「嘘おっしゃい」
————
♪……♪……♪……
時津風「またスピード上がったー!」
春雨「まだまだいけます!」
————
♪……♪……♪……
霞「これは……ちょっと……」
朝潮「司令官が走れと仰いました! この朝潮、限界まで走ります!」
浜風「正直、少しずつ疲れが溜まってきました……」
————
♪……♪……♪……
暁「はあ……はあ……」
響「大丈夫かい、暁」
暁「まだよ……レディーはこんな所で終わらないんだから!」
浦風「こっから疲れが増していくんじゃのぉ……」
————
♪……♪……♪……
島風「ぜえ……ぜえ……」
提督「最初から飛ばしていればそうなるだろう」
島風「まだ……速さなら誰にも負けない……!」
提督「速さを測る種目ではないがな」
山風「疲れた……海風姉……」
海風「頑張って山風……!」
————
♪……♪……♪……
白露「これはっ……一番は……無理かもね……」
時雨「白露らしく……ないじゃ、ないか……」
村雨「あはは……喋る余裕も無くなってきたかも……」
————
♪……♪……♪……
提督「……黙ったな」
————
吹雪「ふう……」ガチャ
提督「おうお疲れ。疲れたか?」
吹雪「ここ最近であそこまで疲れたことはなかったですね」
提督「だろう? 俺も学生の頃はやったな。最後まで残った奴はクラスのヒーローだったな」
吹雪「結局、最後まで残ったのは誰でしたか? 疲れてしっかり見てなくて」
提督「……夕立だな。まああいつは前線の任務もあるし当然と言えば当然か」
提督「……初雪や望月あたりにも見習って欲しいもんだ……」
吹雪「ああ……そうですね……」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.43 )
- 日時: 2018/09/02 19:04
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【長門とながもん】
長門「ほら、飴をやろう」
雪風「ありがとうございます!」ニパー
長門「ぐふっ!」
提督「……」
————
提督「なあ長門」
長門「ん? どうした、提督」
提督「お前ってさ」
長門「うむ」
提督「二重人格なの?」
長門「どうしたいきなり。私はそんなものではないぞ」
提督「そうか……」
長門「私は確かに駆逐艦が好きなビッグセブンの長門だぞ」
提督「統合されてるだけだった」
提督「いやでも、例えば大規模作戦中の時と普段とで結構キャラが違うような気も」
長門「……それはある意味、提督と同じかもしれないな」
提督「どういう意味だ?」
長門「前世の私は『象徴』だったからな。最低限、凛々しくしている責務があると思っているのだ」
長門「しかしまあ……何だ。駆逐艦の可愛さがそれを上回っただけだな」
提督「後半不純な動機じゃねえか。それでいいのかビッグセブン」
長門「提督もあるだろう? 普段は楽しく暮らしているが、いざという時は提督としての威厳を見せなければならない時が」
提督「……まあ、あるな」
長門「それと同じなのさ。ビッグセブンの一人として、日本の戦艦として、凛々しくしていなければならない時がある。それだけだ」
長門「駆逐艦に飴を配っているのも親しみやすさを考えて」
提督「何言っても終いには駆逐艦じゃねえか」
長門「何!? 駆逐艦に飴を配ることの何が悪い!?」
提督「悪かねえよ。ただし、以前こんなことをある駆逐艦に言われてな」
提督「『長門さんが風呂場でやけに私を見つめている気がする、怖い』ってな」
長門「むぅ、そうか……して、その艦娘は誰だ? 今後はその娘以外を見つめよう」
提督「言わないし根本的解決にならないからね?」
長門「ならどうしろと言うのだ! 駆逐艦からすれば戦艦など近寄りがたい存在! 武蔵と清霜のような例外はあるにせよ、距離を縮める手段など限られているのだ!」
提督「熱弁すんなよ……あんまり急すぎても引かれるぞ。押してもダメなら引いてみな、だ」
提督「引いて押してくんなら、可能性はあるぞ」
長門「なるほど……手始めに間宮を奢ることからでも始めてみようか」
提督「憲兵に連行されないように気を付けろよ」
————
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