二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
- 日時: 2018/07/26 17:13
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』
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- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.24 )
- 日時: 2018/08/14 20:24
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【続・秋月にたらふく食わせたい】
瑞鳳「秋月ちゃん、いる?」コンコン
秋月「はい……あれっ? 瑞鳳さんですか」ガチャ
瑞鳳「あぁ、普段あんまり来ないからね」
秋月「それで、何かご用ですか?」
瑞鳳「えっと……秋月ちゃんに玉子焼き焼いたんだけど、食べりゅ?」
秋月「玉子焼き……ですか!? ありがとうございます!!」パァァ
瑞鳳「凄く嬉しそう……」
————
瑞鳳「秋月ちゃん、凄く美味しそうに食べてたよ」
提督「そうか……流石の調整だな」
瑞鳳「それはそうと、単に美味しいものを食べさせるんじゃなくて、まずは沢山食べさせる所から始めたら?」
提督「む、そうだな……確かにあいつは食べる量が少なすぎる」
瑞鳳「玉子焼きは上手いこといったから、二人で和食でも作ろ?」
提督「そうするか。あまり刺激が強すぎても困るからな」
————
提督「秋月、いるか?」コンコン
秋月「提督ですか? はい、何でしょう?」ガチャ
瑞鳳「ご飯持ってきたよ。提督と二人で作ったんだ」
秋月「瑞鳳さんも……そんな、申し訳無いです……」
提督「秋月でも食べやすく作ったつもりだから、是非食べてくれ」
秋月「はい、それでは、お言葉に甘えて……」
————
秋月「美味しい……です……」
秋月「しかも……こんなに沢山……」
提督「よしっ」グッ
瑞鳳「やったね提督!」
秋月「このどこか懐かしい味……ずっと、こんなものが食べたいと思っていました……」
提督「何だったら毎日でも作ってやるが」
秋月「いえ、それはダメです……その……慣れてしまいそうなので……」
提督「それか……なら、これをやろう」ピラッ
秋月「これは……?」
瑞鳳「あ、間宮券!」
提督「間宮で使えるチケットだ。腹が減ったら使うといい」
秋月「そんな……こんなに沢山」
提督「お前に対する日頃の報酬だと思ってくれ。これからも宜しく頼むぞ」
秋月「……っ、はい、提督!」
————
瑞鳳「……提督?」
提督「何だ」
瑞鳳「提督の玉子焼きも、食べたいな?」
提督「作りゅ」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.25 )
- 日時: 2018/08/15 21:08
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【怒ってなんか】
提督「よう弥生。秘書艦よろしくな」
弥生「はい……」
提督「席は用意してあるぞ」
弥生「ありがとうございま……」
ブーーッ
提督「……」
弥生「……」
提督「……」チラ
卯月「あはははは! 弥生は相変わらず警戒心が薄いぴょん!」
提督「卯月……ブーブークッションなんて古典的な物を……」
弥生「……」スック
卯月「や、弥生? 顔が怖いぴょん……」ビクビク
弥生「……怒って、なんか……ない」
卯月「怒ってるぴょんっ!?」
————
弥生「……」ズルズル
卯月「や、やめるぴょん! 襟を掴んで引きずり回すのやめるぴょん!」
提督「いや、全面的に卯月が悪いから」
卯月「ぴょん!?」
————
弥生「卯月は……そうやって毎回……」ガミガミ
卯月「うー……うーちゃん疲れるぴょん……」
弥生「……聞いてる?」ズイ
卯月「ぴょん! 聞いてるぴょん!」
弥生「……ならいいんだけど」
卯月「……怒ってるぴょん?」
弥生「表情が固いだけ……って言ってるでしょ……」
卯月「あれ? でも司令官と一緒にご飯食べてる時にちょっと笑ってたのをうーちゃん見たぴょ……」
弥生「……」カチャ
卯月「うーちゃんが何したぴょん!? 無言で単装砲を突き付けるのやめるぴょん!」
————
提督「……」
提督「もう少し積極的に接してあげた方がいいのかな」ボソッ
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.26 )
- 日時: 2018/08/16 19:24
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【運命】
翔鶴「瑞鶴、瑞鶴」トントン
瑞鶴「んぁ……何、翔鶴姉?」ムクリ
翔鶴「先輩方、出撃よ。お見送りに行きましょう?」
瑞鶴「あれ、そうなの?」
翔鶴「そうよ。きっとこの作戦が決め手になるわ」
瑞鶴「そんなに大事なんだ……ふーん、じゃあ行こう、翔鶴姉?」
翔鶴「ええ、身支度を整えてね」
————
赤城「……加賀さん」
加賀「……ええ」
飛龍「……あの二人、あれだけで会話完結してるんだけど……」
蒼龍「気を抜かないの。私達も出るんだから」
翔鶴「先輩方」
赤城「あら、見送りですか? 嬉しいですね」
瑞鶴「大事な作戦だって言うからさ」
加賀「……誰かと思えば七面鳥もいるじゃない」
瑞鶴「っ、誰が七面……」
翔鶴「まあまあ、やめなさい瑞鶴。出撃前よ」
飛龍「喧嘩できるだけ、幸せだよねー」
蒼龍「帰ってきてからこのやり取りを見ると、何だか安心するしね」
加賀「鎮守府の守りの為にも、五航戦は留守番してることね」
瑞鶴「ふん! あんたが行くより私が行った方が戦果挙げられるんじゃない?」
加賀「今こういう状況になってるのはつまりあなたの力不足ということよ」
瑞鶴「うぐ……」
加賀「さて、私達はもう行くわよ。何か言いたいことはあるかしら?」
瑞鶴「……無事に」
瑞鶴「無事に還ってきなさいよ」
加賀「……ええ。必ず還ってくるわ」
————
提督「飛龍! 状況を報告しろ! 飛龍っ!!」
飛龍『機動……全……敵機……襲……』
提督「飛龍? 応答しろ飛龍! 飛龍!!」
————
瑞鶴「……どういうこと」
提督「全滅だ」
瑞鶴「全滅ってどういうこと!? あの部隊が!」
提督「……」
瑞鶴「負けるわけ無いでしょ!? 一航戦だって揃ってたのに!」
瑞鶴「それに……」
瑞鶴「『還ってくる』って……」
————
瑞鶴「……」パチッ
翔鶴「……起きた、瑞鶴? 随分とうなされていたようだけど」
瑞鶴「うん……すっごく……」
瑞鶴「そうだ、加賀さんは!?」
翔鶴「加賀さん? さっき赤城さんと食堂に行ってたけれど」
瑞鶴「……? じゃあ、あれって……」
翔鶴「……どうしたの? 瑞鶴」
瑞鶴「……」
————
瑞鶴「……ねえ、提督さん」
提督「何だ?」
瑞鶴「運命って、あるのかな」
提督「そりゃまた随分と抽象的な質問だな」
瑞鶴「ちょっと気になって」
提督「……運命の相手、とかなら俺は全然あると思うが、いわゆる時空の強制力的な運命なら、俺は無いと思う」
提督「お前達艦娘なんかがそうだと思う。今まで史実と同じ結末を辿った奴はいなかった」
瑞鶴「でも、いつかはそうなるかも……」
提督「……不安なのか」
瑞鶴「……うん」
提督「……なら、そうならないようにすればいい」
提督「運命ってのは多分、変えられるものだからな」
瑞鶴「……そっか」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.27 )
- 日時: 2018/08/17 18:48
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【続・明石の工廠】
提督「明石ー」
明石「おや、提督ですか。何か?」
提督「建造を頼む。このレシピでな」バサッ
明石「了解しました!」
提督「……また増えたか? あれ」
明石「……はい……」
提督「……見ても?」
明石「何だかんだ楽しみにしてません?」
提督「否定はしない」
————
提督「これは?」
明石「山登りの時に使う、周囲のクマを探知する装置ですね」
提督「普通に使えそうじゃないか……」
明石「ただ、こっちの球磨さんにも反応してしまいまして……」
提督「どんなプログラム仕込んだらそうなるんだよ」
————
提督「どっかで見たことあるな、これ」
明石「はい、ビルドドライバーです」
提督「色々危なくない? てかよく作れたな」
明石「提督の自衛用にと色々作ってたら完成しまして……」
提督「……着けていい?」ウズウズ
明石「提督も男の子ですねえ。はい、ボトルもありますよ」
提督「え、変身できるの?」
明石「一応」
提督「では早速……」
《ラビット! タンク! ベストマッチ!》
提督「おお、完璧だ!」
明石「あとはレバーを回してもらって」
《Are You Ready?》
提督「変身!」
《鋼のムーンサルト! ラビットタンク! イェーイ!》
提督「おお、何だこれ! 普通に変身してる! 実用化できるじゃないか!」
明石「ただまあ、提督はそのままでも充分強いのであまり意味は無いかなあと思いまして」
提督「ええ……」
明石「本当、男の子ですね……」
————
提督「まさかこれって」
明石「はい、護衛要塞です」
提督「鹵獲した訳じゃないよな?」
明石「もちろん。私が独自に開発したものです」
提督「これも実用化できないのか?」
明石「持ち主を護衛せずにどこかへ飛んで行ってしまうので……」
提督「ダメだった」
————
北方棲姫「要塞ヒロッタノ……」
港湾棲姫「アラ……ウチノトハ少シ違ウワネ……」
北方棲姫「コレ何ナノ? 新シイゼロ?」
港湾棲姫「多分違ウワネ」
————
提督「えと……これも見覚えがあるな」
明石「新しく作ったゆーちゃんの潜水服なんですけど……」
提督「もうろーちゃんだからな。多分着ないだろ」
明石「……どうしましょう? これ」
提督「……好きにしろ。俺が決めると色々言われそうだ」
明石「……イクさんに着せますか?」
提督「あいつも多分着ねえわ」
————
明石「あ、建造終わったみたいですよ」
提督「ああ……今回こそは……」
ナカチャンダヨー
ウワアアアアアアアア!!!
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.28 )
- 日時: 2018/08/18 19:15
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【近接武器】
提督「なあ天龍」
天龍「あん? 何だよ」
提督「その刀ってさ、何に使うの?」
天龍「何なんだよいきなり」
提督「いや、主砲が無い訳でもないから何に使ってるのかなあと」
天龍「うーん……防御用、か?」
提督「防御?」
天龍「ああ。相手の砲弾を刀で弾いたりな。拳でぶっ飛ばすなんて真似はできねえからよ」
提督「攻撃には使わないのか?」
天龍「近づかれれば使うかもしれねえけど……そんな距離まで接近させることもねえからな」
提督「そうか。龍田はどうなんだ?」
天龍「あいつの薙刀は砲撃もできる特別仕様だからな。バンバン撃ってるぜ」
提督「お互い、稽古とかしないのか?」
天龍「それはするぜ。使わないのに持ってるのも意味がねえからな」
提督「ふーん……」
天龍「……見てえのか?」
提督「まあ、興味はあるな」
天龍「じゃあ、いっちょ見せてやるよ」
————
龍田「提督も物好きですね〜、こんなのが見たいだなんて」
提督「まあ、訓練事情を把握するのは悪い事ではないからな」
天龍「つーわけだ。いいよな、龍田?」
龍田「私はいいわよ〜? 天龍ちゃんもいいって言ってるし〜」
天龍「そうか。じゃあ……行くぞ、龍田」
龍田「ええ」
天龍「ふッ!」ヒュンッ
龍田「動きが直線的ね」ガキッ
天龍「守ってばっかってのもどうなんだ?」ヒュッ
龍田「実戦で無事ならそれでいいのよ」カンッ
龍田「かっこいいだけじゃダメなのよ? 天龍ちゃん」ヒュッ
天龍「うおっ……分かってるさ。チビ共は俺が守ってやらねえとな」サッ
天龍「この前みたいな事があっても大丈夫なようにな!」ブンッ
提督「……」
龍田「うっ……ん……いい攻撃ね……」ガンッ
龍田「いいわよ、その心意気、とっても立派ね。流石天龍ちゃん」ブンッ
天龍「おだてても何も出ねえからなっ!」ガキッ
提督「……よし」ガタッ
提督「二人とも、ありがとう。いいものを見させてもらった」
天龍「あ? もういいのかよ?」
龍田「これからが面白いのに〜」
提督「いや、充分素晴らしかった。遠征艦隊と言えど、侮ってはいけないな」
天龍「そりゃそうだろ! 舐めんな!」フフン
龍田「天龍ちゃん、嬉しそうね〜」
提督「今のを見て少し考えたいこともあってな。ありがとう、あとは任せる」
天龍「おうよ!」
————
提督「遠征艦隊ね……」
提督「天龍。お前は知らないだろうが、結構駆逐艦に慕われてるんだぞ?」
提督「一時期、天龍を前衛艦隊に編成しようともしたんだが……駆逐の奴らが天龍じゃなきゃって言ってきてな」
提督「全く困ったもんだ……」ハハ
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