二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
- 日時: 2018/07/26 17:13
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』
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- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.49 )
- 日時: 2018/09/11 19:11
- 名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)
【鎮守府の眠り姫】
加古「ふぁ〜あ、眠みー……」
加古「てことであたしは惰眠を貪るよ……」ポスン
古鷹「あーっ、加古、また真っ昼間から寝て」
加古「昼寝だよ昼寝……昼寝の何が悪いのさ?」
古鷹「悪い訳じゃないけど……」
加古「じゃあ寝ていいってことで。おやすみ〜」ゴロン
古鷹「もう……」
————
ガチャ
島風「私の方が寝るの速いよー!」
加古「だー! 寝れねえ!」
————
ガチャ
衣笠「加古? 衣笠さんと釣り行こ! 秋だよ秋、秋刀魚だよ!」
加古「あたしは寝るんだ……」
衣笠「えー? じゃあ加古の分の秋刀魚、無いかもねー」クスクス
加古「……」ギリッ
衣笠「なーんて嘘だって! ちゃんと加古の分も獲ってくるから!」
————
加古「……」
加古「青葉、あたしの寝顔撮ろうとしたって無駄だよ」
青葉「……ありゃ、気付かれてましたか。寝てると思ったんですけど……」
加古「忍び込んだつもりだろうけど、気付いてたからな。いい加減寝かせてくれ」
青葉「じゃあ、寝たら寝顔撮らせてください!」
加古「……勝手にしてくれ」
————
ガンガンガンガン!!
加古「うるっさ……!」ガバッ
卯月「あははははは! 寝起きドッキリ大成功ぴょん!」
加古「……よくも」
卯月「ぴょん?」
加古「今度こそ寝れると思ったのに……卯月ィ……!」ゴゴゴゴ
卯月「ぴょんっ!?」ビクッ
————
加古「待ちゃあああ卯月いいいい!!」ダダダッ
卯月「落ち着くぴょん加古! 旧友のよしみだぴょん!」ダダダッ
加古「知るかあああ!!」
卯月「こ、こうなったらアレを呼ぶしかないぴょん!」
卯月「た、助けてー!」
長門「天が呼ぶ! 地が呼ぶ! 人が呼ぶ! 駆逐艦が私を呼ぶ!」ザッ
長門「ナガトラセブン、参上!」ドン
加古「ああん? ナガトラだかウルトラだかサラトガだか知らんけど、あたしは卯月に用があるんだ」
卯月「頑張ってぴょん!」
長門「ッ!」カッ
加古「何、速っ……」
————
長門「望み通り寝れたじゃないか、加古」
加古「」グッタリ
卯月「やったぴょん!」
古鷹「あら? 長門さんに……卯月ちゃん?」
古鷹「それに……あ、加古……?」
古鷹「えと……はい、少し、お話しましょうか」ゾワッ
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.50 )
- 日時: 2018/09/12 20:43
- 名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)
【実験を始めようか】
雪風「しれぇ!」ガチャ
提督「雪風か。何だ?」
雪風「扶桑さんと山城さんが大きな荷物を運んでます!」
提督「何ィ!?」ガタッ
————
扶桑「うんしょ……足元が見えないのが怖いわね……」
山城「姉様、あまり不吉なことを仰らず……」
ズルッ
扶桑「きゃっ!?」ドテッ
山城「姉様っ……ひゃあ!?」ドテッ
山城「痛たた……不幸だわ……」
扶桑「床が濡れてるのに気付かなかったわ……」
提督「扶桑! 山城!」タッタッタッ
雪風「遅かったみたいです!」
扶桑「提督、それに……雪風ちゃん?」
提督「こうなるとは思っていたが……怪我が無いようで良かった」
山城「……どうにかならないものかしら……」
提督「それなんだが……」
提督「少し、実験をしてみたいと思う」
————
雪風「♪〜♪〜」
山城「姉様、これは……」
扶桑「雪風ちゃんと一緒にいることで、運の悪さを相殺する……ということね」
山城「そんなに都合よくいくものでしょうか……」
扶桑「分からないわ……でも、期待はできるわね」
ドンッ
扶桑「!?」
電「はわわ、ごめんなさいなのです!」ペコリ
扶桑「あら、電ちゃん……いいのよ」
山城「根本的には治っていないみたいですけど……」
扶桑「でも被害は軽減できてるわね。いつもなら台車がぶつかってたわ」
————
提督「……なるほど」
扶桑「その後しばらく一緒にいたのですが、やはり雪風ちゃんのお陰か、いつもより被害が少なく……」
提督「雪風でも完全相殺はできない、か……」
提督「ふむ……では」
————
山城「何もあなたまで来る必要は無かったのに……」
時雨「いいじゃないか、たまには一緒にいても」
扶桑「そうね、時雨も運が良い娘だったわね……」
時雨「そんなことないさ。僕より雪風の方が」
雪風「雪風の幸せをお裾分けするのが雪風の仕事です!」
山城「いい娘ね……」
扶桑「運が良いのは羨ましいわ。私達では体験できないもの」
時雨「ふふ、ならたっぷり『お裾分け』してあげないとね」
————
扶桑「時雨、雪風ちゃん、今日はありがとう」
山城「お陰で新鮮な一日を味わえたわ……」
雪風「お役に立てたみたいで良かったです!」
時雨「喜んでくれたみたいで嬉しいよ」
山城「それと、時雨……」
時雨「……何だい?」
山城「……いいえ、やっぱり何でもないわ。ありがとう」
時雨「……そっか」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.51 )
- 日時: 2018/09/13 20:46
- 名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)
【かくれんぼ?】
吹雪「司令官……」ガチャ
吹雪「あれ? いないんですか?」キョロキョロ
提督「いるぞ」ガコッ
吹雪「ひっ……何でダンボールの中から出てくるんですか」
提督「何となくだ」
吹雪「意味が分かりません……スネークにでもなるつもりですか」
提督「悪いが俺は提督なんでな。前線には向かん」
吹雪「はあ、そうですか……」
————
金剛「提督ー! バーニングラーブ!」ガチャ
金剛「ってアレ? いないんデスカ?」
提督「いるぞ」ガコッ
金剛「Wow! Boxの中に隠れるとはfunnyデスネー! そんなにワタシに構ってもらいたいんデスカー?」
提督「え、いや、そういう訳じゃ」
金剛「バーニングラーブ!」ギュウッ
提督「ぐえっ」
————
球磨「クマー」ガチャ
球磨「クマ? 提督の匂いだけがするクマ」
球磨「……」スンスン
球磨「これクマ」ヒョイ
提督「バレたか」
球磨「何馬鹿なことやってるクマ。せめて球磨も入れるクマ」
提督「やだよ狭いし」
球磨「堅いこと言うなクマ。最初にやったのは提督クマ」グイグイ
ビリッ
提督「あ」
球磨「あ」
————
吹雪「あの、だからって司令官、ダンボールの残骸を纏わなくても」
提督「名残惜しいんだ……」
吹雪「だから着任からいつまで経っても隅にダンボールが置かれてたんですね……」
————
吹雪「はっ!?」パチッ
吹雪「うーん……もしかして夢?」
吹雪「疲れてるのかなあ……」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.52 )
- 日時: 2018/09/14 19:59
- 名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)
【鎮守府の食料事情】
鳳翔「はい、ですから今月の……」
提督「……そうか。ありがとう鳳翔。俺もそこまでは手が回らんのでな」
鳳翔「いいえ、私にもやれることがあって嬉しいです」
提督「そうか。感謝する」
————
赤城「……で、何でしょうか提督」モグモグ
加賀「赤城さんがご飯を食べてるじゃない」
提督「飯を食いながらかよ……まあいい、さっさと話そう」
提督「端的に言うとな。食い過ぎだ、お前ら」
赤城「何を今更……?」
提督「開き直るなよ……問題はそれによって起こるんだよ」
提督「食料は不足してる訳じゃあないが……それでも無限ではない。異常な速度で消費すればいずれは尽きる」
提督「特に米なんかは多少、減りが目に見えて来てる……鎮守府全体に食料が行き渡らないのは死活問題だ」
提督「そこで……お前達の食事量を減らす」
赤城「……」ガクッ
加賀「流石に気分が滅入ります」
赤城「それこそ私達にとって死活問題ですよ! 大体、沢山食べてるのは私達だけではないのでは?」
提督「赤城が言ってるのはつまり、大和だとか武蔵のことか」
提督「俺としても、お前達には出来るだけ満足してもらいたいと思っている。特に食事はある種の癒しだからな。苦渋の決断なんだ、足りなくなってからでは遅い」
提督「それに、言う通り大和も武蔵もよく食うが、大和は一人前に料理が出来るし武蔵も見た目はああだが料理はそつなくこなせる」
提督「食うだけ、ってのが問題だったんだ……すまない」
赤城「そんな……」
加賀「これからどうすればいいの……」
提督「あまり深刻に考えないでくれ……いや、お前達にとって食事がどういうものかは分かってるつもりだ。そこは理解してくれ」
提督「まず、おかわり制限と盛付け量制限から始めるから……」
————
鳳翔「流石提督ですね、徐々に回復してきました」
提督「まさかこれ程に早いとはな。赤城も加賀も、制限をつけたらパタリと食わなくなってしまった」
鳳翔「今までの食欲は青天井でこそのもの、ということでしょうか……」
提督「仕方の無いことではあるが、罪悪感は拭えんな……どうにも」
鳳翔「いえ、提督は立派に使命を果たしましたよ」
提督「そうだ。赤城と加賀に、これを」ピラッ
鳳翔「これは?」
提督「また米を馬鹿みたいに使う訳にもいかんからな。間宮のパフェ券だ」
鳳翔「……ふふ、やっぱりお優しい方ですね」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.53 )
- 日時: 2018/09/15 20:48
- 名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)
【定義】
提督「なあ暁」
暁「何よ? 司令官」
提督「暁は一人前のレディーを目指してるじゃん?」
暁「そうね」
提督「誰を手本にしてるの?」
暁「うーん……熊野さんね!」
提督「熊野だぁ……?」
暁「どうしたの?」
提督「……よし暁、熊野の様子を見に行こうか」
————
熊野「とぉぉぉぉう!」ガバッ
鈴谷「ちょ、熊野やめてよー! くすぐったいじゃん!」
提督「あれレディー?」ユビサシ
暁「え、えぇっと……」
暁「そ、そう! 三隈さん! 三隈さんよ!」
提督「三隈だぁ……?」
————
三隈「くまりんこ♪」パチッ
提督「……これレディー? どっちかと言えば那珂ちゃん寄りじゃない?」
暁「ち、違う! 陸奥さん!」
提督「陸奥? 陸奥だぁ……?」
暁「ま、まだ何かあるの……?」ビクビク
————
提督「おい陸奥」
陸奥「あら、提督じゃない。なあに?」
提督「うん? 第三砲塔何やってるんだ?」
陸奥「えっ!? 第三砲……あああああああ!!」ドォォォン
提督「……爆発するようなレディーは、いないよな」
暁「……う、うん……」
提督「……すまない陸奥。後で間宮券やるから……」ボソッ
————
暁「……私はどうすればいいの……?」
提督「そのままでいいんじゃないか? はい、飴」スッ
暁「こ、子供扱いしないでったら! ……ありがと」
————
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