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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.4 )
日時: 2018/07/29 20:08
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【山風は依存体質】

提督「なあ、海風」
海風「何でしょう?」
提督「姉として、山風をどう思う」
海風「山風を……どう思うか、ですか……」
海風「そうですね、やや他者依存のきらいがありますけど、逆に言えば心を開いた相手には積極的ですよ」
提督「なるほど、内弁慶みたいな感じか」
海風「そこまでじゃありませんが……あと、『好き』の感情にレベルがありません」
提督「んーと……つまり?」
海風「少しでも好きならそれは山風の中では『大好き』なんです。嫌いじゃない程度のレベルでも『大好き』です」
提督「あー……世界が狭い感じなのかな」
海風「そうなんです。でも、提督にもだいぶ打ち解けたんじゃありませんか?」
提督「そうだな。着任した頃に比べれば別人だ」
海風「山風も、提督とお話ししたことは嬉しそうに話してくれますよ」
提督「なるほど。じゃあ俺も『大好き』に入ってるってこと?」
海風「そうなりますね」

————

提督「そろそろ昼だし、飯食いに行くか」
海風「ではご一緒します」ガチャ
山風「あ……」ビクッ
提督「ん、どうした山風、こんな所で」
山風「ううん……お昼、食べに行こうと思って……」
提督「おう、じゃあ一緒に行くか。海風もいるし」
山風「ほんと……? じゃあ、一緒に行く……!」
海風「……」

————

提督「あぁ〜腹が減ってると旨いな」
海風「提督は朝が少なめですからね、お腹がすぐ空くんでしょう」
山風「……」
山風「て、提督……」
提督「ん?」
山風「あ、あ〜ん……」カァァッ
提督「かわいい」
海風「かわいい」
山風「も、もう……提督、早く」
提督「おう……ありがとう、山風」ナデナデ
山風「えへへ……」
ヤマカゼズルイデース! ワタシモアーンシタイデース!

————

提督「じゃあ食器戻してくる。お前らのも持ってくよ」
海風「ありがとうございます」
海風「……山風?」ボソッ
山風「何? 海風姉……」
海風「待ち伏せ、してたでしょ?」
山風「えっ……な、何で……」
海風「扉を開けたら露骨にびっくりしてた。それに、私がいない時は江風でも連れていくはず」
山風「海風姉……あたし……」
海風「分かってる。別に悪いことでもないんだし、ね?」
山風「あ……ありがと……」

————

提督「うし、今日も終わった……もう遅い時間だ、海風は戻っていいぞ」
海風「そうですか、では私はこれで」ペコリ
提督「ああ、お疲れさん」
海風「失礼します」ガチャ
提督「……ふぅ、俺も寝るかな……」
山風「……」
提督「あー疲れたぁ……」ノビー
提督「って」
山風「……」
提督「何でいるんですかね……」
山風「提督と、寝る……」
提督「まあパジャマ着て枕持って来たらそういうことだよな」
提督「しかしまた何で? 海風も上がらせたし江風だっているだろう」
山風「……気分……」
提督「そう、か……じゃベッド入れ」
山風「うん……!」ワクワク
提督「寝るだけでそんなにエキサイトされても」

————

チュンチュン
提督「ん……朝か」
山風「あ……起きた……?」
提督「おはよう山風、早いな」
山風「おはよう……あのね、提督に、朝ごはん作ったの……」
山風「提督、あんまり朝ごはん食べないって言ってたから……あたしが作った」
提督「おお、山風の飯は一度食ってみたかったんだ」
提督「ありがとな。恩に着るよ」ナデナデ
山風「えへへ……」
山風「毎日でも、作ってあげる……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.5 )
日時: 2018/07/30 21:42
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【雨博士時雨】

提督「雨だな。この時期に珍しい」
時雨「いい雨だね」
提督「……もう雨ならなんでもいいんじゃない?」
時雨「そんなことないさ。それぞれの雨に良さがあるんだから」
提督「詳しそうだな。さしずめ雨博士か」
時雨「そういう認識でも構わないよ。雨は好きだしね」フフン
提督「なら試してやろう」パソコンポチー

————

提督「突然降りだす雨。にわか雨とも呼ばれるが」
時雨「驟雨だね。にわか雨が一般的だけれど」

————

提督「春にしとしとと降る雨」
時雨「……春雨。狙ってるのかい?」
提督「まあ、そうなるな」
時雨「何で日向さんなのさ……」

————

提督「降ったり止んだりが何日も続く雨」
時雨「霖雨だね。これはあまり知られてないんだよ」

————

提督「旧暦5月あたりの雨。梅雨とも言うがな」
時雨「……五月雨だね」
提督「ちなみに語源は?」
時雨「皐月に水が垂れる、からだね」
皐月「可愛いね!」
提督「お前はどっから出てきた」

————

提督「花粉だとか、いろいろな塵が混じってる雨」
時雨「怪雨。混じってるものは黄砂や火山灰などもあるよ」

————

提督「玉が散っているような雨……か。随分と分かりづらい説明だが」
時雨「ああ……村雨だね。城でも有名だけれど」

————

提督「よく雷を伴う主に夏の」
時雨「夕立」
提督「即答かよ。怖いな」
時雨「まあね、当然さ」
提督「白露型ってあんまり姉妹って感じしないよな」
時雨「言われてみればそうだね。僕と夕立もそういうのはあまり意識してないし」
提督「海風と山風と江風はまた特別な感じだな」
時雨「そうだね。ああいう関係もちょっと羨ましかったりするかな」

————

提督「秋の終わりから冬の始めに」
時雨「……時雨、だね」
提督「ああ……どうやら伊達ではなかったみたいだな」
時雨「でしょ? 雨の知識なら僕がいっちばーんだね」
提督「白露が聞いたらどうなるかな」
時雨「さあね。対抗意識は燃やすんじゃない?」
提督「違いないな」
時雨「提督は……雨、好きかい?」
提督「まあ……音を聞いてると落ち着くし、好きだな」
時雨「……そう。とってもいいことだね」ニコ

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.6 )
日時: 2018/07/31 20:16
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【暁の漢字学習】

暁「司令官!」ガチャ
提督「何だ暁。ノックはしような」
暁「あ……う、ごめんなさい……」
提督「まあいい。何か用があるのか?」
暁「……漢字」
提督「漢字? 漢字がどうかしたか?」
暁「私に、漢字教えて欲しいの!」
提督「ほう、暁がなあ……そりゃまた何で?」
暁「昨日、時雨さんとお話ししてたじゃない?」
提督「ああ、したな」
暁「たまたま聞こえたんだけど、全然言ってる事が分からなかったのよ」
提督「まあ暁にはまだ難しい言葉もあったかな」
暁「分からないことがあるなんてレディーじゃないわ! だから私に漢字教えて!」
提督「なるほどな……理由はどうあれ、知的好奇心が旺盛なのは良いことだ。俺も漢字は得意だし、教えてやろう」

————

提督「まずはそのノートに、自分の名前を書いてみろ」
暁「あー! 馬鹿にしないでよね! 子供じゃないんだから!」

『暁』

提督「流石に書けるか。じゃあ天龍と書いてみろ」
暁「天龍さん……こうよね?」

『天竜』

提督「んーとな、間違ってる訳ではないんだが、うちの天龍の字は龍だな」
暁「何が違うの?」
提督「何も。読み方も意味も同じ。形が違うだけだ」
暁「ふうん……」
提督「じゃあそれを踏まえて、龍田と書いてみろ。今度はいけるよな?」
暁「わ、分かるわよ!」

『龍田』

提督「おお、よくできたな」ナデナデ
暁「えへへ……って、なでなでしないでってば! 子供じゃないのよ!」
提督「まあまあそう言わずに」ナデナデ
暁「うぅ……」
提督「じゃあ次だな。少しレベルアップしよう。阿武隈と書いてみろ」
暁「あ、阿武隈さん? えぇっと、うーん……」

『阿部隅』

提督「まあ、これは書けなくても仕方ないよ。大人でも間違える」
暁「じ、じゃあどう書くの?」
提督「こう」カキカキ
暁「あぁー……難しいわね」
提督「ちなみに隅という字は普通は『すみ』と読むが『くま』という読み方もある。間違えても無理はない。似てるしな」
提督「じゃあ……提督と書いてみろ」
暁「流石にレディーを舐めすぎよ?」

『堤督』

提督「ジーザス」
暁「え? 私何か間違えちゃった?」
提督「提督の提は土偏じゃなくて手偏だぞ、つまりこうだな」カキカキ
暁「そっち!? 紛らわしすぎよ!」
提督「俺も子供の頃はそう思ってたなあ」
提督「でも暁、偏と旁が少し違うだけで別の意味になるんだ。面白いとは思わないか?」
暁「うーん……そんな気も……してきた……かも」
提督「よし、どんどん行こう。これも少し難しいかな……深海棲艦」
暁「えぇっ!? 難しいわよ!」
提督「何事もチャレンジだぞ。間違ってもいいから書いてみな」

『深海妻艦』

提督「……正直、艦は間違うかなと思ってたけど、大分惜しい所まで行ってるじゃないか」
暁「あれ? 意外と合ってたの?」
提督「ああ。あとは妻に木偏を付ければ完璧だったな」
暁「あっ……ちょっと悔しいわ」
提督「でも字の形をきちんと理解してるってことだ。暁は頭がいいな」ナデナデ
暁「な、何だか恥ずかしいわ……」
提督「よし、じゃあ次は……」

————

響「遠征の後のご飯は楽しみだね」
雷「今日は私はカレーにするわ!」
電「はわわ、じゃあ電もカレーにするのです」
暁「あれ、あの人は……」
天龍「おっ、チビ共。これから飯か?」
雷「天龍さん!」
響「その通りだよ」
電「天龍さんは何をしてるのです?」
天龍「提督に遠征の報告書を出しにな」
暁「ふーん……あっ、天龍さん」
天龍「どうした?」
暁「ここの漢字が間違ってるわ」
天龍「どれどれ……うわっ、本当じゃねーか。直してくるぜ。ありがとよ!」タッタッタッ
電「暁ちゃん頭良いのです!」
雷「見直したわ!」
響「ハラショー」
暁「えへへ……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.7 )
日時: 2018/08/01 20:35
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【大食い大会】

提督「……すまん、聞き間違えたようだ。もう一度頼む」
赤城「ですから、大食い大会をしようかなと」
提督「待て待て。お前一人が食いまくるのならともかく、一斉にやられたら資源が消し飛ぶだけじゃすまないぞ」
赤城「問題ありません。大会分は別口で用意してあるので」
提督「やる気満々じゃねーか……」
赤城「でも、提督も見てみたいとは思いませんか?」
赤城「いつも私と加賀さんが大食いと言われ……この鎮守府には大和さんや武蔵さんもいるというのに……」
提督「……」
赤城「間宮さんや鳳翔さんも面白そうだと言ってくれましたよ」
提督「……分かった、そこまで言うならやるがいい。ただし、羽目を外しすぎるなよ」

————

大淀「さあ始まりました、第一回鎮守府大食い大会、司会は私大淀、解説は提督でお送りします」
提督「大淀までノリノリじゃねえか」
大淀「提督は私をどう思ってたんですか……」
大淀「では選手の方々にご登場いただきましょう!」
大淀「エントリーナンバー1番! 言わずと知れた大食い艦娘! 消費した資材は数知れず! 正規空母、赤城!」
ワー! パチパチパチ!
赤城「頑張ります」
大淀「エントリーナンバー2番! 一航戦の双璧! 頂点、ここは譲れない! 正規空母、加賀!」
ワー! パチパチパチ!
加賀「流石に気分が高揚します」
提督「やっぱ食いたいだけだろこいつら」
大淀「エントリーナンバー3番! 日本と鎮守府の誇り! ビッグセブンの力を見ろ! 長門型戦艦、長門!」
ワー! パチパチパチ!
長門「胸が熱いな」
提督「長門ってそんな大食いキャラだったか……?」
長門「提督、細かいことは言いっこ無しだ」
大淀「エントリーナンバー4番! 最大最強のその実力! その胃袋は小宇宙! 大和型戦艦、大和!」
ワー! パチパチパチ!
大和「戦艦大和、推して参ります」
大淀「エントリーナンバー5番! 滲み出る武闘派オーラ! 眼鏡の奥、その瞳は何を見る! 大和型戦艦、武蔵!」
ワー! パチパチパチ!
武蔵「腕も鳴るが腹も鳴るなぁ。そうだろ、相棒?」
提督「俺に言われてもなぁ……」
提督「つーかメンツヤバすぎるだろ。これほんとに資源別口なんだろうな?」
赤城「そこは心配いりません」
大淀「私が保証します」
提督「お前もグルか」
加賀「それより早く始めましょう」
島風「おっそーい!」
大淀「ではルール説明から……提督、そこの原稿をお読み下さい」
提督「ああ……えーっと、品目は間宮と鳳翔によるカレー。量は常に一定、水の消費も自由。最終的に皿の枚数と終了時に皿に残っていたカレーの量で順位を決める」
大淀「ありがとうございました。では始めましょうか」
大淀「それではこれより! 第一回鎮守府大食い大会を開始しますッ!」

————

間宮「忙しくなりますね」ゴゴゴ
鳳翔「はい。たまにはこういうのも良いですね」ゴゴゴ

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.8 )
日時: 2018/08/02 19:52
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【続・大食い大会】

大淀「それではこれより! 第一回鎮守府大食い大会を開始しますッ!」ピィィィッ
提督「おっ、早速全員がっつくか」
赤城「……」モグモグモグモグ
加賀「……」モグモグモグモグ
長門「……」モグモグモグモグ
大和「……」モグモグモグモグ
武蔵「……」モグモグモグモグ
赤城「おかわりです」スッ
大和「私も」スッ
大淀「おっと、ここで赤城さんと大和さんが同時におかわりです!」
提督「武蔵もそろそろだな。加賀と長門はやや出遅れた印象があるか」
赤城「ふぅ……」スッカラカン
提督「あれ? 赤城の皿って今持ってきたばっかりだよね? 何でカレー無くなってんの?」
大淀「飲み込みましたね」
提督「あいつどうなってんだ」
大和「なかなかやりますね赤城さん……ですがこの戦艦大和、こんなものではありません」
武蔵「大和ぉ、こっちも忘れてもらっちゃ困るな?」
長門「この長門の前でお喋りとは余裕だな」
加賀「あら長門さん、あなたが言えたことではないですよ?」
大淀「何と舌戦までも! 流石は歴戦の艦娘達! 格が違います!」
提督「黙って食えよお前ら……」

————

間宮「……♪」シュバババ
鳳翔「……♪」シュバババ
雷「あの二人が空中からカレーを生み出してるようにしか見えないわ」
電「はわわ……腕が一杯あるみたいなのです」

————

大淀「さあ、まだまだカレーはありますよ! 現在は赤城さんと大和さんの競り合い、それを後続三人が追い上げる形となっています!」
赤城「……」ゴクゴクゴクゴク
提督「あいつだけ何かおかしいよね?」
大和「……やりますね……」
武蔵「おい長門、もう限界か?」
長門「馬鹿を言え。この程度に屈するほど、ビッグセブンは柔ではない」
加賀「……」
提督「加賀が順調にペースアップしてるな。武蔵も長門もまだまだいけそうではあるが……」
大淀「先頭二人が異常なだけですね」
赤城「ふぅ……あら大和さん、まだ私が勝ってるようですね?」ニコ
大和「……そう笑っていられるのも、今の内ですよ?」ギンッ
赤城「っ!?」
大和「大和型の真の力、お見せしましょう」ヒュンッ
提督「!? 皿が消えた!?」
大淀「いえ、見てください提督。あの一瞬で、皿を空にして積み上げました」
提督「戦艦とは思えない速さだ……」
武蔵「む、大和型ならまだいるぞ。さぁ、本気を出すとするかぁッ!」ヒュンッ
加賀「差はそう簡単には埋まらないわよ」
長門「くっ……私はどうしたら……」
ナガトサーン! ガンバレー!
ガンバッテー! オッソーイ!
長門「これは……駆逐艦の声援?」
長門「そうだ……迷う必要などない」
長門「この長門、ビッグセブンの名にかけて、負けてはいられん!」カッ
大淀「駆逐艦の応援で覚醒しましたね」
提督「あいつはあいつだな……」
長門「……」ガツガツガツガツガツガツガツガツ
提督「え、勢いどうなってんの?」
大淀「長門さん、逆転も見えてきました!」
赤城「長門さんですか……」
大和「ああなった長門さんは強敵ですね」
武蔵「ははは! そうこなくっちゃな!」
加賀「わ……私は……」
瑞鶴「ちょっと!? まさか諦めんじゃないでしょうね!?」
加賀「ず、瑞鶴……?」
瑞鶴「いつも私に偉そうなのに、こんなのもできないの? 私の方がまだ食べれるわよ!?」
加賀「……ふふ」
加賀「五航戦。そんなこと、言われなくても分かってるわよ」
加賀「一航戦加賀、こんなところでは終わらないわ」ガツガツガツガツ
提督「あいつらも仲良くすればいいのに」
大淀「まあまあ、それはそれで寂しい気もしますし」

————

間宮「……あの五人、消費ペースが最初の比じゃありません」
鳳翔「……お互い、きつくなってきましたね」
間宮「そうですね……追い付かなくなってきました」
鳳翔「こんなはず……では……」

————

大淀「? 提督、厨房より入電です」
提督「……? 何々、『間宮、鳳翔共ニ疲弊ス。維持難シク、大会ノ終了ヲ求ム』だとよ」
大淀「流石にペースアップについていけませんでしたか。では切り上げます」
大淀「そこまで! 終了します!」ピィィィッ
赤城「あぁっ……まだおかわり……」
提督「厨房が限界なんだ。悪いがここで切り上げる」
間宮「面目無いです……」フラフラ
鳳翔「力は……出し尽くしました……」フラフラ
提督「ああ、お疲れ様……ゆっくり休んで」
提督「ん? どうした大淀?」
大淀「あの……集計終わったんですが……その……結果が……」ゴニョゴニョ
提督「うん……まぁ……あの皿を見たら大体分かるな……」
大淀「はい……では……そのように」

————

提督「あー……結果は俺から発表させてもらう」
ワー! パチパチパチ!
提督「その……大会までやって非常に言いづらいんだが……」
提督「……五人同着だ。完璧に」
五人「!?」
提督「それぞれのスパートの程度とタイミング、それが重なった結果こうなった」
提督「まあ今は五人の健闘を称えたい。よくやった」
赤城「釈然とはしませんが……」
加賀「次回に持ち越しね……」
長門「駆逐艦に応援されたというだけで、私は満足だ……」
大和「……久しぶりに本気を出しました」
武蔵「ふむ、案外まだまだ食べられるものだな」
提督「次回がいつになるかは分からんが、そういうことにしといてくれ」
提督「じゃあ五人以外は飯にするぞ。今は間宮も鳳翔もグロッキーだから、今日の飯は俺が作ろう」
テイトクサンノゴハンッポイ!? ヤッター!
ハヤクツクッテヨネー! イッチバーン!
バーニングラーブ! オネエサマオチツイテ
大淀「お手伝いしましょうか?」
提督「ああ……じゃあ頼もうかな」

————


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