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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.54 )
日時: 2018/09/16 18:57
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【今度こそ犬】

提督「……」
夕立「提督さぁん……」ペロペロ
提督「明石」
明石「はい」
提督「何か申し開きはあるか」
明石「すいませんでした」
時雨「もう……朝から舐められる身にもなって欲しいな」ベットベト
提督「……時雨、風呂入ってこい」
時雨「うん……」スタスタ
提督「で、何でこんなことに?」
明石「それは……」

————

明石「むむ、薬品が少し余りましたね……」
明石「混ぜてみたら、何か新しい物が出来るかも……?」
明石「うーん……どんな効能があるか確かめたいですけど……危険ですし……」
明石「水で薄めて気化させれば何とかなりますかね?」

————

夕立「明石さーん……んっ、何か匂いがするっぽい?」クンクン
夕立「うん……頭真っ白になるっぽい……」フラッ

————

明石「私の不在中に工廠に入っちゃったみたいで……」
提督「そういう時は何か貼り紙でもしておくべきだ。明石の落ち度だな」
明石「すいません……」
夕立「〜♪」ペロペロ
提督「で、いつ治んの? 俺も風呂入りたい」
明石「夕張さんに成分分析してもらったところ、一日経てば治ると」
提督「一日か……まあしばらくこの犬夕立でもいいかもな」
夕立「ぽい!」ペロペロ
時雨「ただいま……」ガチャ
夕立「時雨!」ピョン
時雨「わぷっ、ちょ、やめてよ夕立」
夕立「時雨ぇ……」ペロペロ
時雨「……お風呂入ったばっかりなんだけど……」

————

提督「……どう思うよ時雨」
時雨「……僕もこんな感じになってたのかな、もしかしたら」
夕立「……」スピー
時雨「ふふ……でも何だか可愛いね。やっぱり犬みたいだ」ナデナデ
提督「……ははは、絵になってるじゃないか」
時雨「なら、秋雲でも呼ぶかい?」
提督「やめとけ。この機に乗じて変なリクエストされそうだ」
時雨「それもそうだね」
夕立「ぽい……」スピー
提督「……なあ……」
時雨「うん?」
提督「『ぽい』って鳴き声なのか?」
時雨「……さあ……?」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.55 )
日時: 2018/09/17 20:23
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【不死鳥は炎の中から甦る】

響「やあ」フワフワ
提督「……とりあえず、何で浮いてるか説明してもらおうかな。あと背中の翼も」
響「何、明石さんに足元の重力を反転させてもらってるだけさ。背中のは飾りだよ」
提督「完全にオーバーテクノロジーじゃねえか……で、何だってそんなことを?」
響「私は不死鳥の二つ名があるだろう?」
提督「そうだな」
響「不死鳥は鳥だろう?」
提督「うんうん」
響「鳥ならば翼があって飛んでいなければいけない」
提督「ほうほう」
響「だからこうして浮いてるわけだ」キリッ
提督「いやそのりくつはおかしい」
響「別にいいじゃないか。戦闘能力も向上しているはずだよ」
提督「そういう問題じゃないんだが……そこまで言うなら演習してみるか?」
響「望む所だよ」

————

響「……」フワフワ
瑞鶴「……え、何あれ?」
提督「不死鳥だそうだ」
瑞鶴「七面鳥ですって!?」
提督「違う違う」
愛宕「それで私達はどうすればいいのかしら?」
伊勢「駆逐艦単艦を相手にってのも中々気が進まないんだけど……」
日向「まあ、そうなるな」
提督「あいつがどれだけ火力重視編成でも構わないって言うから……」
提督「まあ、一戦交えれば気も済むだろう。いつも通りやって欲しい」
プリンツ「了解です!」
衣笠「大人気ない気もするけどね……」

————

瑞鶴「まあいいわ……まず航空戦よ!」バシュッ
響「甘いよ」フワッ
響「こちらも空中にいれば、対空など気にする必要は無いからね」ドドドド
瑞鶴「なっ……思いの外撃ち落とされた……」
伊勢「対空砲火用意!」
伊勢「てーっ!」ドォォォン
響「降りればいいのさ」フワリ
愛宕「あらー……」
プリンツ「上下の動きも入ってくると厄介です!」
日向「構うものか。次弾装填完了したぞ」
衣笠「上、弾幕張っとくよ!」バババ
伊勢「上は封じた! 一斉射、始め!」ドォォォン
響「くっ……」
日向「む……煙と飛沫で見えない……」
伊勢「撃ち方止め!」
衣笠「どう……響……?」
響「……私は」
響「不死鳥だよ……」ユラリ
愛宕「驚いたわ……あれを喰らって無事なんて〜……」
プリンツ「うーん……無事、ではなさそうですけど……」
伊勢「……なるほど、そういうことね」
日向「不死鳥の名は伊達ではないな。明石め、とんでもないものを」
響「大破状態に達した時点でダメージコントロールが発動するようになってるのさ……」
提督「こいつは驚いた……が、しかし……」

————

提督「明石」
明石「はい」
提督「あの不死鳥の開発にどんだけ使った?」
明石「それは……その」
提督「はあ……まあそれはいいとしてだ」
提督「確かにロマンを感じないこともないが……あんなのがあったら響以外いらなくなるだろう」
提督「実力の差こそあれ、艦娘は平等だ……一人だけあんな化け物がいても困る」
明石「はい……」
提督「だが一つ」
提督「アイディアは悪くなかったぞ」
提督「何より格好いいじゃないか」
明石「提督も男の子ですね……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.56 )
日時: 2018/09/18 22:12
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【腕相撲】

提督「ほい」ペタン
文月「むぅ〜、司令官強いー」
長門「提督、駆逐艦相手に大人気ないぞ。なんなら私が相手してやっても」ガチャ
提督「お前はただ手を握りたいだけだろ」
長門「にしても、腕相撲か……」
文月「そうだ、戦艦の人達が腕相撲したらどうなるの〜?」
提督「……確かに気になるな。武蔵あたりは強そうだ」
長門「ふむ……私も俄然興味が湧いてきたな。やってみようじゃないか」

————

武蔵「腕相撲? ハハハ、腕が鳴るなあ」
大和「怪我には気を付けてね」
伊勢「あんまり自信はないんだけどなあ……」
日向「私もだ……瑞雲の整備をしたいのだが」
長門「すまないな陸奥、巻き込んで」
陸奥「いいのよ、楽しそうだし」
山城「姉様……私力は無いんですけれど」
扶桑「私もよ山城……でも、やるだけやってみようじゃない」
金剛「私のpower、見せてあげるネー!」
比叡「気合い! 入れて! 行きます!」
榛名「榛名は大丈夫……だと思います」
霧島「……」
提督「そうそうたる面々だな」
文月「すごーい!」
長門「ビスマルクとローマは出撃だからな……まあ仕方が無いだろう」
提督「総当たりなんて面倒なことは無しだ。適当にトーナメントで行くぞ」

————

日向「まさかこの手で瑞雲ではなく仲間の手を掴むとはな」
比叡「負けません!」
提督「用意はいいか……レディ」
提督「Go!」
日向「ッ!」グッ
比叡「ひえー!」パタム
提督「まあ比叡の力が強いイメージはあまり無かったからな……勝者日向」

————

陸奥「お手柔らかにね?」
榛名「頑張ります!」
提督「分からん所だな……レディ」
提督「Go!」
陸奥「ふっ!」
榛名「……っ!」
提督「拮抗したが……これは」
榛名「……はー、もうダメです……」パタム
陸奥「これでも一応、長門型なのよ」
提督「金剛型は高速戦艦だしまあ……勝者陸奥」

————

伊勢「よろしくね!」
山城「ああ……不幸だわ……」
提督「はいはい分かったから。レディ」
提督「Go!」
伊勢「んっ……!?」
山城「扶桑姉様扶桑姉様扶桑姉様扶桑姉様……」ブツブツ
提督「これは……扶桑を想うことで力を上げている!?」
扶桑「まあ……!」
伊勢「くうっ……ごめん日向……」パタム
提督「こんな勝ち方初めて見たよ……勝者山城」

————

金剛「Yes! ワタシの実力、見せてあげるネ!」
扶桑「山城が勝ったからには、私も勝たないと……」
提督「1番艦同士だな……レディ」
提督「Go!」
金剛「デース!」
扶桑「んん!?」パタム
金剛「甘いデース!」
提督「まあ、砲弾をパンチで弾いたことあるしな……勝者金剛」

————

長門「ふむ……読めないな」
霧島「……」
提督「霧島怖えよ……レディ」
提督「Go!」
霧島「オラァ!」ダァンッ
長門「ぐおっ!?」
金剛「き、霧島……」
榛名「スイッチ……入っちゃいましたね」
霧島「……」コキコキ
提督「……勝者、霧島」

————

大和「何か大トリ飾っちゃいました」
武蔵「派手でいいじゃないか?」
提督「組み合わせ間違えたかな俺……レディ」
提督「Go!」
大和「はあッ!」ピキインッ
武蔵「そりゃあッ!」ピキインッ
提督「これは……世紀末か」
文月「どっちも強ーい!」ピョンピョン
武蔵「ふっ、姉貴……中々やるじゃないか!?」
大和「勿論よ……あなたの姉だから!」
提督「あの……空気が震えてるんですが」
長門「両者が完全に拮抗してしまっているな。よし文月、危ないから私と一緒にだな」
提督「カエレ!」
大和「んぐぐ……」グギギギ
武蔵「ぐぬぬ……」グギギギ
提督「……このままでは決着が着かないぞ」
提督「……おい二人とも、勝った方に間宮特大パフェ券やるぞ」
大和「ッ!」
武蔵「ぐっ!?」
大和「はああああッ!」
武蔵「あ、姉貴……ぬおおおおッ!」
大和「たあッ!!」ドォォォン
武蔵「ぐはっ……」
提督「……姉の面目躍如、ってとこか」
文月「どういう意味ー?」
提督「やっぱり武蔵のお姉さんなんだねってこと」
大和「武蔵」スッ
武蔵「姉貴……」
大和「一緒に食べない?」
武蔵「……! ふっ、ああ、そうするよ」パシッ
提督「まだトーナメント残ってるからなー」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.57 )
日時: 2018/09/19 19:02
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【続・腕相撲】

提督「さあ、トーナメントを勝ち抜いたのは……」
長門「日向、陸奥、山城、金剛、霧島、大和だな」
文月「強そー!」
提督「さあ、また適当に組んでやるとするか」

————

日向「扶桑型も航空戦艦だろう。瑞雲の良さが分かっているか?」
山城「瑞雲……? いいえ、知らないわ」
日向「……」ピキッ
提督「師匠落ち着いて……レディ」
提督「Go!」
日向「瑞雲瑞雲瑞雲瑞雲瑞雲瑞雲瑞雲瑞雲……」ブツブツ
山城「扶桑姉様扶桑姉様扶桑姉様扶桑姉様……」ブツブツ
提督「……お互い、賭けるものがあるんだろうな」
文月「二人とも怖ーい」
山城「きゃあっ!?」パンッ
日向「ふん……普段から瑞雲を扱っていれば、どうということは無い」
提督「瑞雲はトレーニング器具じゃないぞ……勝者日向」

————

陸奥「あら、ちょっぴり怖いわね。あの後だと」
大和「さあ、どうでしょう?」
長門「陸奥。長門型の底力、見せてやれ」
陸奥「そうね〜……私も一応、ビッグセブンだし……」
大和「初耳です、そうだったんですか?」
陸奥「聞かれなかったからね」
提督「見物だな。レディ」
提督「Go!」
陸奥「ふんッ!」
大和「はあッ!」
提督「大和と拮抗している……!?」
長門「私と陸奥で、よくやったものだからな。陸奥は力が強い訳ではないが、テクニックは光るものがある」
大和「小賢しい……ですねっ」グググ
陸奥「あらあら……私は戦えるなら何でもいいわよ」グググ
長門「だが、単純な力では……」
大和「っ!」ドンッ
長門「大和に分があるな」
陸奥「ごめーん、負けちゃったわ」
長門「ふっ、いいさ。楽しそうで何よりだ」
提督「流石は戦艦だな。勝者大和」

————

金剛「霧島とは一度力比べをしてみたかったんデース!」
霧島「……金剛お姉様でも、手加減はしませんよ」
金剛「Yes! 全力でかかってきなサーイ!」
提督「金剛、怪我だけはするなよ……レディ」
提督「Go!」
金剛「デース!」
霧島「……」グギギギ
金剛「What's!? 何デスカこの力は!?」
霧島「……ソロモンに比べれば」
霧島「まだまだ甘いですね」ドンッ
提督「事実上、金剛型最強か……勝者霧島」

————

提督「さて、残り3人だが……」
日向「おっと、私は瑞雲の整備があるからな。失礼する」スタスタ
伊勢「あはは……ごめんね……」タタタッ
提督「……だが、これで丁度良くなった」
大和「……」ゴゴゴゴ
霧島「……」ゴゴゴゴ
提督「最終決戦か……」
長門「文月、これからは危ないから私の隣にだな」
提督「やめろ長門。そして文月もホイホイついていかない」
文月「はーい」
大和「……全力で」
霧島「分かっていますとも」
提督「……レディ」
提督「Goッ!」カァンッ
大和「……ッ!」ピキインッ
霧島「……ッ!」ピキインッ
提督「おおう……大和に完全に張り合っている」
金剛「Grateful……空気が震えてマース」
文月「二人とも頑張れー!」
大和「……強いですね。もしかしたら武蔵と同じくらいですか」
霧島「光栄ですね。高速戦艦と舐めてもらっては困ります」
提督「……とは言っても、やはり決着が……」
長門「今回こそは完全拮抗か……」
大和「……」コク
霧島「……」コク
パッ
提督「ん? 手を離した?」
大和「これ以上やっても、私達の手が壊れるだけです」
霧島「どっちが勝っても怪我をしますし、そもそも終わりが全く見えません。それを感じたので……」
提督「……なるほど。理解しがたい範疇の話だが、一理ある」
大和「またいずれ、決着を」スッ
霧島「はい」ガシッ
金剛「霧島ー! アナタは金剛型の誇りネー!」ダキッ
霧島「こ、金剛お姉様……」
榛名「……あ、戻ってますね」
比叡「ひえー……霧島があんなに力強かったなんて……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.58 )
日時: 2018/09/20 21:29
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【何かがおかしい】

提督「……ん? 夕立、どうしたそれは」
夕立「ぽい?」フリフリ
提督「いやその……尻尾」
夕立「? 夕立は最初から尻尾があるっぽい」フリフリ
提督「うん……?」
時雨「そうだよ提督。何を言ってるんだい」ガチャ
提督「時雨か……お前まで……」
時雨「提督こそどうしたんだい? ……あっ、もしかして疲れているのかい?」
時雨「じゃあほら、僕のアホ毛を搾りなよ」スッ
時雨「時雨汁が出るから」
提督「いや時雨汁って何だよ怖えよ」
時雨「本当にどうしたんだい? 時雨から時雨汁が出るのは当然だろう?」
提督「いやまあ……当然っちゃ当然なんだが……」

————

睦月「さあ、今日も張り切って参りましょー!」
提督「おう」
睦月「はい、これ書類」
提督「……ん?」
睦月「……どうかした?」
提督「おい、あの奇妙な語尾はどうした。にゃしぃとか言わないのか」
睦月「にゃしぃ……? 聞いたことないよ……そんな変な語尾の人を見てみたいよ」
提督「『およ?』も言わねえな……一体どうなってるんだ」

————

金剛「はい提督、緑茶」コトッ
提督「……はあ!?」
金剛「どうかしましたか……?」
提督「あの紅茶好きの金剛がよりによって緑茶だと……?」
提督「それに金剛のエセ訛りが無い……!?」
金剛「やだなあ、私はいつもこうですよ」
提督「……違和感が半端無い……」

————

提督「望月がせかせかと動いている……」
提督「朝潮がいつまでも寝ている……」
提督「大井が北上狂じゃない……」
提督「本当、どうなってるんだよ……」

————

吹雪「……司令官、うなされてますねえ」
金剛「きっと悪い夢でも見てるんデース!」
時雨「提督も疲れてるんじゃないかな」
夕立「そうっぽい」
睦月「皆で提督を元気にするにゃしぃ!」

————


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