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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.64 )
日時: 2018/09/26 20:17
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【ストライキ】

提督「何だと?」
大淀「ですから、潜水艦娘の娘達がストライキを」
提督「うちはそんなにこき使ってないはずなんだがな……」
大淀「最初からそうだとハードルが下がるんでしょう」
提督「しかしまあ……俺も休みをやりたいのは山々なんだが……」
大淀「今は少々困りますよね」
提督「任せとけ。俺に良い考えがある」

————

ゴーヤ「あ! 提督でち!」
イク「休みをよこすのねー!」
イムヤ「新しいスマホ買ってー!」
ハチ「私は別に……」
しおい「遊びに行きたいなあ〜」
ろー「がるる〜」
提督「ストライキしてる人数が二、三人なのは気のせいか?」
ゴーヤ「そんなことはどうでもいいでち! ゴーヤ達の体は限界でち!」
提督「待て待て。俺も本来は休みをやりたいんだが、今は少しかきいれ時でな……」
提督「イムヤ、新しいスマホなら買ってやる。しおいは……まあ落ち着いたら休暇をやる。ろーちゃんはその時に温泉でも行ってこい」
イムヤ「やった! じゃあ出撃してくるね!」
しおい「どぼーん!」
ろー「頑張ってきますって! はい!」
ハチ「あっ、待って!」
提督「……さて、後はお前達二人だな」
ゴーヤ「ゴーヤ達は釣られたりしないでち!」
イク「正当に休みを要求するのね!」
提督「うっ……!?」ガクッ
イク「? 提督、どうしたのね?」
提督「ううっ、俺もここまでか……」
ゴーヤ「病気? 病気でち!?」
提督「ああ、オリョールに出撃してくれたら治るかも……」
ゴーヤ「何回でち!?」
提督「出撃すればするほど、具合が良くなるかも……」
ゴーヤ「行ってくるでち!」
イク「早く治して欲しいのね!」
提督「……」スック

————

提督「あいつら、悪い奴に騙されないか心配だ」
大淀「今回の場合は提督が悪い人ですか?」
提督「人聞きが悪いな。これも仕事の内だ」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.65 )
日時: 2018/09/27 21:53
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【扱い】

山城「あら、時雨」
時雨「やあ山城。元気かい?」
山城「ええ。お陰様で」
扶桑「時雨は大丈夫? 風邪引いたりしてない? この間提督のそばにいたから心配だわ……お腹は減ってない? それから……」
時雨「……暁ではないけど、子供扱いしすぎじゃあないかい?」
扶桑「あら……ごめんなさいね」
山城「でも私にとっては妹みたいなものよ?」
時雨「そっか……妹ね……」

————

白露「どしたの時雨?」
時雨「ん? ……ちょっと考え事を、ね」
白露「……全く」ギュッ
時雨「……白露? 何を……」
白露「何を考えてるか知らないけど、抱え込みすぎ。そういえば普段から時雨は白露型の『姉』として振る舞ってるけどさ」
白露「あたしの『妹』としては……あんまり扱ってこなかったよね」
白露「たまにはさ、妹になってもいいんじゃない?」
時雨「はは……白露には敵わないな。やっぱり僕の『お姉さん』だね」

————

白露「どうする時雨? 何食べたい?」
時雨「えっと……白露が先に決めていいよ」
白露「……ちょっと?」
時雨「あ……えと……姉、さん?」
時雨「これでいいのかな?」
扶桑「!」ガタッ
山城「!」ガタッ
扶桑「急にどうしたの時雨……あ、たまには甘えたくなったのかしら……」
山城「姉さん……ってことは……ああ、私があんなことを言ったばかりに悩んでしまったのね……不幸だわ……」
時雨「……随分と、扱いがコロコロ変わる日だね」

————

時雨「どうかな? ……提督も子供扱いしそうだけど」
提督「何でそんな疑ってるんだ。確かに見た目はあれかもしれんがお前は大人びてる方だろ」
時雨「あれじゃまるで保護者だよ……」
提督「……ま、自分じゃ気づいてないだろうけど、満更でもなさそうな顔してるのは黙っててやるよ」ボソッ
時雨「何か言ったかい?」
提督「何も。……幸せだな、お前」
時雨「……まあね」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.66 )
日時: 2018/09/28 21:51
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【腕前】

提督「はい明石。開発頼むぞ」バサッ
明石「分かりました!」
提督「……そう言えばさ、明石って」
提督「……料理できんの?」
明石「……!」ピク
明石「……あまり私を舐めないで下さいよ。料理くらい人並みにできます」
明石「何でしたら作っても構いませんが?」
提督「お、じゃあ頼む。ちょうど腹が減ってたんだ」
明石「では、少ししたらお持ちします」

————

明石「どうぞ」コトッ
提督「これは……牛丼か?」
明石「はい。早かったので」
提督「牛丼は出てくるのが早いだけで下拵えやら何やらは時間がかかるぞ。この短時間でどうしたんだ?」
明石「……やはり提督は騙せませんか」
明石「『料理製造装置』という代物がありまして」
提督「うん、で?」モグモグ
明石「玉ねぎと牛肉とご飯を装置にぶち込めばあっという間に牛丼の完成です。凄いでしょう?」
提督「画期的だな。あ、卵かけるわ」カパー
明石「ただまあこれを利用すると食堂の存在意義が無くなってしまうので、完全に私が私物化しているわけです」
提督「その割には夕張共々カップ麺で済ませることも多くないか?」
明石「機械で作ると味気無い感じがしてしまうので」
提督「カップ麺もお湯入れるだけだろ」

————

提督「にしても、本当に何でも作れるのかこれ?」
明石「食材を入れれば最も適切なものが出てきます」
提督「米だけ入れたら?」
明石「お握りですね」
提督「生卵を入れたら?」
明石「ゆで卵ですね」
提督「溶き卵を入れたら?」
明石「玉子焼きですね」
瑞鳳「呼んだ?」ヒョコッ
提督「呼んでない……がちょうどいい。瑞鳳、悪いが玉子焼き焼いてきてくれないか」
瑞鳳「ほんと!? 急いで持ってくるね!」タッ
明石「何のつもりです?」
提督「溶き卵を入れろ」

————

提督「ふむ……」モグモグ
提督「何でだろうな、瑞鳳の方が旨いんだが」
瑞鳳「やった!」
明石「やっぱり機械はダメですね」
瑞鳳「提督……玉子焼きまだあるけど、食べりゅ?」
提督「食べり……おほん、食べる」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.67 )
日時: 2018/09/29 19:39
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【お姉さん】

大和「あら武蔵」
武蔵「ん、姉貴」
大和「最近大丈夫? 何かあったらお姉さんに頼ってもいいのよ?」
武蔵「無いな。心配するな」

————

提督「お前は何を言っているんだ」
大和「ですから、武蔵に何も姉らしいことをできていない気がして」
提督「……無理にそんなことしなくてもいいんじゃないか? お前の妹だろう」
大和「放っておけないんです……危なっかしくて」
提督「……概ね同意する」
大和「武蔵がどうこうではありません……私の気が済まないんです」
提督「……そこまで言うなら、やるだけやってみたらどうだ?」

————

大和「武蔵、朝よ」ポンポン
武蔵「んん……何だ、姉貴か。おはよう」
武蔵「珍しいな、起こしにくるなんてな」
大和「今日演習でしょ? 寝過ごしちゃいけないと思って」
武蔵「ああ、そういうことか。そいつはありがたいな」

————

武蔵「……昼飯にしては豪勢だな」
大和「疲れたと思って、作ってみたの」
武蔵「そうか……まあいい、腹が減ってた所だ」ムシャムシャ
武蔵「流石姉貴、旨いな。また腕を上げたか?」
大和「料理なら自信があるからね」

————

大和「……他にも色々、してみたのですけど」
大和「どうでしょう?」
提督「大和……」
大和「はい」
提督「……」
大和「何でしょう……?」
提督「それさ、お姉さんじゃなくて」
提督「どっちかと言えばお母さんだよね」
大和「あ……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.68 )
日時: 2018/09/30 17:50
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【くまの】

提督「ふいー、さてと、演習のデータをまとめて……」カタカタ
提督「ふむふむ、これをグラフにして……」カタカタ
提督「……ん?」ピタ
提督「……! こ、これは……!」
提督「大発見だ! 熊野! おい、熊野はいるか!」

————

熊野「何ですの提督、騒々しいですわね」ガチャ
提督「来たか熊野。これを見て欲しい」
熊野「パソコンのキーボードですわね。それがどうかして?」
提督「ここのキーをよく見てくれ」
熊野「はあ、HとJとK……」
提督「ひらがなも書かれているだろう? それも読んでくれ」
熊野「く、ま、の……熊野?」
熊野「……っ!?」
提督「気付いたか?」
熊野「は、破廉恥ですわ! 何ですのその男子中学生みたいな発想!?」
提督「悪い悪い。目に付いちまったんでな」
熊野「大体私はそんな女ではありませんわ! どちらかと言えば鈴谷の方が当てはまっているのではなくて!?」
鈴谷「失礼しちゃうなー、熊野ー」ガチャ
熊野「鈴谷!?」
鈴谷「まさか提督も気付いちゃうとはねー。鈴谷も大分前に気付いたから、いつか言おうと思ってたんだー」
熊野「そんな……私の周りには味方がいないんですの……?」
鈴谷「考えすぎだってーの。大体鈴谷と同型な時点であれっしょ?」
熊野「心外ですわ! 私は淑女ですもの!」
ワーワーギャーギャー

————


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