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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.104 )
日時: 2018/11/06 19:56
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【絵心】

吹雪「そう言えば司令官……」
提督「何だ?」
吹雪「司令官って、作戦会議の時とかはよく図を使って説明してますよね?」
提督「ああ、そうだな」
吹雪「……毎回、随分と簡素な図なのは気のせいですか?」
提督「……気のせいではない。よく気付いたな……いや、気付いては欲しくなかったが」
吹雪「どういうことですか?」
提督「……俺には絵心が無い」ドン
吹雪「はい?」

————

提督「試しに何か描いてみよう……そうだな、某鼠の国のあいつでいいか」カキカキ
吹雪「描ける人は描けますけど……」
提督「……できた」
吹雪「うわ、これは……何というかその、コメントしづらいですね」
提督「このように、俺が何か描くと奇妙な未確認生命体が誕生してしまうのでな、なるべくなら絵は描きたくないんだよ」
提督「図を描く時も、あまり複雑なものは描けないからな。なるべく簡素に描くようにしているんだ……その方が伝わりやすいしな」
吹雪「あれ、たまに秋雲ちゃんを手伝ったりしてません?」
提督「あれはもう絵自体は出来てるからな。俺もそっちの知識があるわけではないから、言われたことをやってるだけさ」
吹雪「私も特別絵が上手い訳ではないですけど……それでもこれは……」
提督「は〇だしょうこ画伯よりはマシだと思ってる」
吹雪「あの人はまた別の意味で特別ですから……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.105 )
日時: 2018/11/08 23:46
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【長女】

朝潮「……以上が遠征の報告です」
提督「ご苦労、ありがとう。ゆっくり休むといい」
朝潮「はい、了解しました」
ガチャ
大潮「おかえりなさーい!」
満潮「ちょ、何してるのよ……」
荒潮「あらあら……」
朝潮「な、何入ってきてるの!? 勝手に入っちゃダメでしょう!?」
提督「別に構わんさ……大変だな、朝潮」
朝潮「で、ですが」
提督「勝手に入られたことなんて何回もあるからな。朝潮もここ最近出ずっぱりだったろう? 姉妹で飯でも食ってくるといい」
提督「ほれ、間宮券」ピラッ
朝潮「……いいのですか?」
提督「勿論だ。遠慮しなくていいぞ」
朝潮「……あ、ありがとうございます」オズオズ
大潮「やったぁ! アゲアゲでご飯行きましょう!
!」
満潮「ただのご飯よ」
荒潮「元気でいいわねぇ〜」

————

朝潮「ごめんね……司令官も仰っていたけれど、ここ最近立て込んでて……」
満潮「らしくないわね。そんなこと気にするなんて」
荒潮「大潮ちゃんもただ構いたかっただけなんじゃな〜い?」
朝潮「……そうなの? 大潮」
大潮「ふぇ? 何が?」モグモグ
満潮「……食べたまま喋らないで欲しいわね」
朝潮「ふふ……」
荒潮「どうしたの〜?」
朝潮「いえ……たまにはこういうのも良いなと思っただけ」
荒潮「いいことじゃないの〜」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.106 )
日時: 2018/11/10 21:21
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【信頼】

天龍「うし、そんじゃあ遠征行ってくるぜ」
提督「ああ、気を付けてな」
龍田「それじゃあ天龍ちゃん、行きましょ〜」
天龍「また後でな!」
提督「おう」

————

暁「今日も今日とて遠征ね……たまにはレディーも戦いたいわ!」
天龍「おいおい、資源を取ってくるのも立派な仕事だぞ?」
龍田「その資源で、大型艦の人達が満足に戦えるんだから〜」
電「お二人の言う通りなのです」
雷「生き急ぎ過ぎよ!」
暁「わ、分かってるわ!」
響「……」
天龍「どうかしたか? 響」
響「いや……ちょっとね。何でもないよ」

————

天龍「おーし、資源も大漁だ! さっさと帰るぞ」
雷「はーい!」
龍田「気は抜いちゃダメよ〜、前みたいなことがあるかもしれないから〜」
暁「レディーは油断なんてしないわよ!」
電「最後までしっかりやるのです」
響「そうと決まれば……うん?」
天龍「どうした?」
響「この音は……」
シュルルルル……
天龍「っ!? 散れお前ら!!」
ドォォォン

————

龍田「けほっ……天龍ちゃん、生きてる?」
天龍「死人が返事するかよ……ったく、痛ってえな……」
天龍「こりゃあ戦艦か……」
龍田「こんな所までよく出張るわね……あの子達は?」
天龍「喰らったのは俺らだけだよ」
暁「大丈夫!?」
雷「一発でここまでなんて……」
電「ここにいたら危険なのです」
響「動けるかい?」
天龍「ああ……何とかな」ググ
龍田「電ちゃんの言う通りだわ……撤退しましょう?」
天龍「この損傷で、追撃を振り切れるかどうかだが……まあ、考えてる暇はねえか」
暁「ね、ねえ!」
天龍「あん? 何だ」
暁「私が時間稼ぐから、皆と一緒に撤退して!」
龍田「……」
響「本気で言ってるのかい? 一撃でこの損傷となるとおそらく相手には戦艦がいる。戦艦がいるなら随伴艦がいる。暁一人ではとてもじゃないが……」
暁「響……」ポン
響「……何の真似だい?」
暁「約束するから。絶対還ってくるって」
響「……揺らがないのかい」
暁「うん」
響「そうか……なら、私は何も言えないな」
天龍「暁……悪いな、こんなことやらせちまって」
龍田「増援は呼ぶから……」
暁「ええ。二人も、皆も……頑張って」

————

提督「おい、大丈夫か!?」
天龍「俺らのことはいい……それより」
龍田「暁ちゃんが殿なの、早く援護を……」
提督「一人か」
龍田「……そうよ」
提督「分かった。知りうる敵の編成を……」
響「司令官」
提督「何だ?」
響「一つ、考えがあるんだけど……」
響「あれを使わせてくれないかな」
提督「……なるほど、あれか」
提督「確かに……不安は残るが充分ではあるな」
響「……まだ、陽は沈んでいない」
提督「……分かった。随伴はつける、存分に暴れてこい」

————

響「……この帽子を被るのも、久し振りかな」
響「この服も……」
響「信じてくれる人がいる限り、私はどこへだって行くよ」

————

暁「くっ……私も撤退したいけど……」
暁「砲撃が激しい……!」
ブーーーン
暁「あれは……艦載機!?」
暁「そんな……夜まで持ちこたえればと思ったのに……」
暁「……もう、ダメかな」
ブーーーン
暁「……あれって」
暁「味方艦載機……?」
ドォォォン
暁「ほとんど落とした……誰!?」
龍驤「ほんま、ちんまいのに無理するで……」
暁「龍驤さん……」
龍驤「安心しいや。うちの艦隊はそんな柔じゃないって知っとるやろ?」
暁「それって」
龍驤「後は任せろってことや」
響「そういうことだよ」ヒョコッ
暁「響! どうして……って、その格好……」
響「今はВернйыと呼んでくれないかな」
暁「そんなことどうでもいいわ……何で戻ってきたの?」
響「私達は暁を信じて任せたんだ。だったら次は私達を信じてくれ」
暁「響……」
響「Вернйы」
龍驤「もうええやろ、行くで」
雷「大丈夫、暁!?」
電「今度は一緒に還るのです」
暁「皆……」

————

龍驤「制空権は取り返しとるから、存分にやってくれや」
響「分かったよ」
北上『まあ、もう大体手負いだけどねー』
大井『北上さんの魚雷捌き……絵になるわ……!』
龍驤「一人おかしいのがおるけど、あとは頼んだで」
響「Ура!」

————

提督「暁!」
暁「司令官……」
提督「無事だったか……ああ、安心した……」
暁「司令官……怖かった……!」ポロポロ
提督「よく頑張った。ゆっくり休め……」ナデナデ
龍驤「ほんまやで……なあ、たこ焼きとお好みどっちがええ?」
提督「こんな時くらい両方でいいだろう」
龍驤「何や、人使い荒いんやな……ま、そう言うと思っとったで」
龍驤「Вернйы……いんや、響もな」
響「……Хорошо、いいじゃないか」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.107 )
日時: 2018/11/11 22:01
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【〇〇専用〇〇】

明石「はあ、提督用の艤装を?」
提督「ああ、俺でも扱えるようなやつで頼む」
明石「また急ですね、いきなりどうしたんですか?」
提督「有事の時の備えだ……後はまあ、ロマンだ」
明石「無茶ぶりしますねえ……やるだけやってみます」

————

提督「で、出来たのがこれと」ガチャン
明石「艦娘のような本格的なものは流石に無理なので、それぞれが独立したギアの設計にしました!」
明石「ゴーグルのディスプレイには3次元レーダーと弾道計算システムを組み込んでみました」
提督「初撃から命中が狙えるわけだ」
明石「さらに、駆逐艦や軽巡でよく採用するピストル型主砲もリメイクしました」
明石「2連装なので先程の機能と合わせて精密な狙いで射撃が出来るかと思います」
提督「攻撃能力も申し分無いな」
明石「ですが、問題点が一つ……」
提督「何だ?」
明石「提督は艦娘ではないので、防御能力が紙なんです……」
提督「あ……」
明石「まあ提督が小型艇か何かを拠点にして活動することを想定しているのであんまり関係ありませんけどね」
提督「……これで戦場に出るのも考え物だな。そもそも指揮官があまり前に出ては元も子も無い」
明石「どうします? これ」
提督「……とりあえず、保管しといてくれ」
明石「わ、分かりました……」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.108 )
日時: 2018/11/12 22:38
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【片付け】

鳳翔「たまには提督のお部屋をお掃除しないと……」
鳳翔「提督、あまり片付ける人ではありませんし」鳳翔「あまり物は動かさないようにしないといけませんね。『散らかってるんじゃなくて自分流の配置』って以前仰ってましたしね」

————

鳳翔「それにしても本の多いこと……」
鳳翔「著名なものから聞いたことのないものまで沢山ありますね」
鳳翔「漫画も読んでらっしゃいますね。たまにここで誰かが読んでるのを見かけます」
鳳翔「楽しそうで何よりです」フフ

————

鳳翔「あら、綿棒が置いてありますね」
鳳翔「提督、耳かき好きですからね……上手いと評判ですし」
鳳翔「……私がやって差し上げてもいいのに……」

————

鳳翔「ここに仕舞ってあるのは……おっと、資料ですね」
鳳翔「少しだけ……」カサッ
鳳翔「……」
鳳翔「……やはりいい提督ですね。私、ここにいれて幸せです」

————

鳳翔「あ、間宮券の束ですか……」
鳳翔「あまりホイホイと渡しては間宮券の価値が下がると思うんですが……」
鳳翔「……仕方ありませんよね、お優しい方ですからね」

————

提督「ん、鳳翔?」ガチャ
鳳翔「あら、提督……」
提督「何だ、掃除しててくれたのか」
鳳翔「はい。それでは私はこれで……」
提督「待て」
鳳翔「はい?」
提督「礼だ。ほれ、間宮券」ピラッ
鳳翔「……あ、ありがとうございます」ニガワライ
提督「?」

————


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