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提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
日時: 2018/07/26 17:13
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』

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Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.44 )
日時: 2018/09/03 20:03
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【甘えて欲しい】

雷「……ねえ電」
電「何なのです?」
雷「どうして司令官は私に甘えてこないのかしら?」
電「……」
雷「あんなにアプローチしてるのに、甘えられたことなんてあったかしら」
電「お互い認識してることが違うのです……」
雷「えっ? どういうこと?」
電「司令官さんはたぶん、雷ちゃんを『頼って』はいると思うのです……秘書艦の時の振る舞いを見る限り」
電「でも雷ちゃんは『甘えて』欲しいと思ってるのです。頼ると甘えるは違う気がするのです」
雷「そういうものなのかしら?」
電「そういうものなのです……たぶん」
雷「でも……これは私の願いだけれど……甘えた司令官が見たいのよ」
電「……」
雷「そして沢山可愛がってあげたいの……!」テレテレ
電「……」
雷「……こほん。まあそれは冗談として、やっぱり自で聞かないとしっくり来ないわ」
電「なら雷ちゃんが司令官さんに聞いてくるのです」

————

雷「司令官、いる?」ガチャ
提督「いるぞ。どうした」
雷「あのね、司令官に聞きたいことがあるの……」
提督「聞きたいこと?」
雷「うん。あのね……」
雷「……司令官は、何で私に甘えてこないの?」
提督「……何で、と言われてもな」
提督「……お互い、『甘える』の定義が違うのかもな」
雷「定義?」
提督「そうだ、定義。雷の思う『甘える』とは何だ?」
雷「それは……普通はできないお願い事をしたり、ずっと側にいたり、距離が近いこと……なのかな?」
提督「まあ正直、俺も分からん。ただ、昔から俺は人に甘えるのがどうも苦手でな。いわゆる甘え下手ってやつか」
提督「最近は段々と改善されてきたがな、いざオープンにされると距離感を測りかねるんだ」
提督「だからと言って雷が悪い訳ではない。ただ、俺がどうしていいかよく分かってないだけなんだよ」
雷「……じゃあ」
雷「司令官、ここ座って」ポンポン
提督「……ああ」
雷「……はい」ポスン
提督「……膝枕、か」
雷「そう。どう、司令官?」ナデナデ
提督「心地好い。膝枕に加えて……まさか撫でられるとはな。俺一応提督なんだが……」
雷「ふーん……」スッ
提督「すいませんやめないでくださいお願いします」
雷「ふふっ、なーんだ。司令官も可愛いじゃない」ナデナデ

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.45 )
日時: 2018/09/04 19:51
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【酒とは人類の業である】

提督「……隼鷹とポーラはまた」
榛名「……はい」
提督「まあ肝心な時に大丈夫ならいいが……あまり羽目を外されるのもな」
榛名「提督はお酒に寛容ですね」
提督「寛容ってほどでもないが……飲みたくなる時くらいあるだろう。それを飲むなと言うのも酷な話だ」
提督「隼鷹もポーラも、もちろん他の奴も、決してアル中とかそこいらのラインではないからな。公私混同が過ぎてるわけでもないのだし」
榛名「じゃあ、提督はお酒飲まれるのですか?」
提督「……たまにな。しばらく飲んでない」
提督「榛名はどうなんだ?」
榛名「榛名も……あまり、というかほとんど飲みません」
榛名「飲んだら記憶が怪しくなってしまうので……」
提督「そうか……」

————

榛名「……それで」
提督「悪いな……酒の話をしていたら……飲みたくなっちまった」
榛名「いえ、榛名は大丈夫です!」
提督「まあその……度数は低めだし割ってある。榛名が飲む必要はないが……」
榛名「いえ、提督と一緒なら楽しめる気がして」
提督「そうか……」
榛名「んぐ……」グビ

————

提督「飲まない、というか……弱いんだな」
榛名「……」スピースピー
提督「1、2杯飲んでしばらくしたら寝たよ……ほんとにもう」
榛名「……」スピースピー
提督「……うん、まずいな。こんな所を青葉にでも撮られたら困る」
提督「榛名の部屋に運ぶか……っとと、俺も酔ってるもんな」
榛名「……」ガシッ
提督「……ゑ?」
榛名「てぇとく……ふふ……」
提督「まさかここまでとは……おい榛名、しっかりしろ」
榛名「榛名は大丈夫でしゅ!」
提督「大丈夫じゃねえだろ……ほら立てるか、部屋まで送る」
榛名「あっ……待ってください……」
提督「……」
榛名「てぇとくと一緒に……寝たいなって……」
提督「ならん。主に俺の社会的立場が大丈夫じゃない」
榛名「ええー……」
提督「分かったら立ってくれ。部屋まで送るからよ」
榛名「じゃあ……」
榛名「お姫様抱っこ……」カァァッ
提督「……分かった」カカエアゲ
榛名「ひゃんっ……」
榛名「あ……あ……」
提督「どうした?」
榛名「大丈夫じゃない……です……」

————

コンコン
霧島「はい……あ、司令……それに榛名ですか」
提督「すまんな。迷惑を掛ける」
霧島「いえ……ここまでその状態で来たのですか?」
提督「そうだ」
霧島「お疲れ様です……じゃあ、榛名は預かります」
提督「何の。榛名が大分幸せそうだったからな」
霧島「そうですか……ありがとうございます。おやすみなさい、司令」
提督「ああ、おやすみ」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.46 )
日時: 2018/09/05 21:30
名前: エボルト (ID: x40/.lqv)

【雷が怖い?】

提督「……天気が悪いな、夜だってのに」
吹雪「そうですね。さっきから雷まで鳴ってますし」
提督「全く……寝るまでに収まってくれたらいいんだが」
吹雪「……ふふ、もしかしたら怖がってる娘もいるかもしれませんね」
提督「お前は怖くないのか?」
吹雪「はい、特にそういう風には感じませんね。びっくりはするかもしれませんけど」
ガチャ
提督「……で」
吹雪「噂をすれば、ですね」
暁「な、何よ!?」
提督「いや、一人前のレディーにも怖いものはあるんだなあとね」
暁「別に雷が怖くて来たわけじゃないんだから!」
提督「雷とは一言も言ってないぞ」
暁「……っ!」
吹雪「司令官、あんまり暁ちゃんをからかっちゃダメですよ」
提督「いや何、つい……な」
ピカッ
提督「む、来るぞ」
ドォォォン
吹雪「っ、近いですね」
提督「ああ……音まで間が無かった」
暁「ひぃぃ……」ガタガタ
提督「あのー、暁さーん?」
暁「こ、怖くなんてないんだから!」
提督「じゃあ何で腰抜かしてんだよ」

————

山風「提督……」ガチャ
文月「怖いよぉ……」ガチャ
萩風「夜に……雷は……少し」ガチャ
提督「え、こいつらさっきのでかいので来ちゃった感じ?」
吹雪「そうですね」
長門「すまない提督、私も雷が怖くてだな」ガチャ
提督「カエレ!」
陸奥「もう長門、行くわよ」ズルズル
長門「ま、待て! 聖地! 聖地が!」
提督「山風と文月はまあ分かるが……萩風もか」
萩風「すみません……元々夜が苦手なのに加えて、雷まで鳴ってしまって……耐えられず……」
提督「まあいい。そいで、お前達はどうしたいの?」
山風「提督と……寝る」
文月「司令官と寝たいなぁ……」
萩風「わ、私はしばらく居させて頂ければ……」
提督「……暁は?」
暁「う……響達と寝るわ!」
響「無理はしなくていいんだよ」ヌッ
暁「ぴゃあああああああっ!?」
吹雪「気配が感じられなかった……?」
響「まあまあ司令官、暁は腰が抜けてしまったみたいだし、お願いするよ」
提督「明らかに原因お前だろ……」
響「さあ、何のことかな。それじゃあ、おやすみ」ガチャ
吹雪「……あの、私は」
提督「……お疲れ様」
吹雪「あ、はい……」

————

暁「……」スースー
山風「……」スースー
文月「……」スースー
提督「……」
提督「暑っつ」

————

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.47 )
日時: 2018/09/06 06:06
名前: エボルト (ID: MHTXF2/b)

突然のご報告で申し訳ありません。
当方エボルト、事情により無期限の休載とします。
事が落ち着きましたら、必ず戻ってきます。
言葉足らずで申し訳ありません。恐らく数日で再開するかと思います。
失礼します。

Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.48 )
日時: 2018/09/10 20:24
名前: エボルト (ID: s9PJfNZh)

【トランプ】

提督「……急にぞろぞろ来て何かと思ったら、四人して執務室を占有するとはな」
響「いいじゃないか。今日は司令官も仕事は無いみたいだし」
提督「まあそうだな」
雷「ちょうど私達もオフなのよ! 司令官と一緒にいたいじゃない!」
提督「そう言ってくれるのは凄く嬉しいんだがなあ」
提督「一緒にいると言っても、あまり面白くはないぞ」
暁「なら何か面白いものがあればいいのね」
電「はわわ、発想が単純なのです」
提督「だが、確かに俺も暇をもて余してたしな……よし、ここは一つ」ガサゴソ

————

響「これは……トランプかい」
電「久し振りなのです」
提督「俺もだ。学生の時は機会がままあったがな」
暁「トランプと言っても色々あるけど、どうするの?」
提督「……ひとまず、大富豪だな」
雷「いいわね! 早速やりましょう!」
提督「ま、多少ローカルルールは入ってくるがそこは我慢してくれ」

————

提督「8切りの……キング1枚」パッ
暁「パスよ」
響「パスだね」
雷「私も」
電「ジョーカーなのです」パッ
提督「む、この終盤まで取っておくとはな。意外と策士じゃないか」
電「響ちゃんの方が強いのです」
響「今回の私はあまり手札に恵まれてないな……」
雷「それより、司令官強くない?」
提督「これが大人ってもんよ」キリ
暁「私だって一人前のレディーなんだから!」
電「11バックで2枚なのです」パッ
提督「はい、3を2枚。あがりだ」パッ

————

響「暁、ポーカーフェイスは出来ないのかい」
暁「な、何よ! ババ抜きは苦手なの!」
電「はわわ、全然揃わないのです」
雷「ババ抜きは運の勝負よね……」
提督「そうとも限らんぞ。なあ響?」
響「そうだね」パッ
雷「さっきからやけに揃うわね、響」
響「カードの流れを覚えているだけだよ。まあ、混ぜられたら分かんなくなっちゃうけど」
提督「簡単に出来ることではないからな。響は凄いな」ナデナデ
響「ふふ……」
暁「もう響! そのカード貰うわよ!」
響「おっと。急に取るのは感心しないね」
暁「あーっ! いらないの押し付けたわね!」
提督「俺もたまにやるな。見ないで取ろうとする奴にはいらないのを押し付けてた」
電「カードゲームに関しては強かなのです……」
雷「でも、物凄く強いって訳でもないのよね……」ヒソヒソ

————

響「ポーカーはやらないのかい」
提督「どっちかと言うとダメな大人の遊びだろ、あれは」
提督「まあ……機会があったらやろう。暁あたりは知らなそうだしな」
響「ふふ……違いないね」

————


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