二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】
- 日時: 2018/07/26 17:13
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
某年某月某日。
『今日の日記は特に何も書くことはないのだが……些か困っている。
というのも、こうして何もない日常にありがたみを感じるのもまた人の性なのだが、むしろ自分は非日常の権化のような存在に囲まれ生活している。こんなにのほほんとしていていいのだろうか。
深海との戦いも終わりは見えないが、少し艦娘との暮らしにも目を向けていきたいと思う。』
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- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.1 )
- 日時: 2018/07/26 17:46
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【比叡にカレーを教える】
比叡「司令! 気合い! 入れて! カレー作りました!」
提督「おう、ありがたいんだけどさ」
比叡「はい!」
提督「どうやったらこの『カレーのような何か』ができるのかな?」
比叡「失礼ですねー。これでも前より改善したんですよ?」
提督「改善してこれかよ」モグ
比叡「ど……どうですか?」
提督「気絶はしないようになったな。まあ進歩はしたか」
比叡「やったー!」
提督「いや喜ぶなよこのレベルで」
————
提督「ったく、間宮も鳳翔も忙しいか……」
比叡「どうしました司令? 難しい顔して」
提督「いや……うん。よし、比叡」
比叡「はい?」
提督「お前にカレーを教える」
比叡「……はい?」
————
提督「まず材料何入れてんだ? たまに食物の食感じゃないものを感じるんだけど」
比叡「えーと……あれ、何入れてましたっけ」
提督「忘れんなよ……ま、いいや。基本的な材料は分かるか?」
比叡「えーと……タバスコ」
提督「ストップ」
比叡「え、入れないんですか?」
提督「確かに入れる奴も世の中にはいるだろう。しかし俺が聞いてるのは基本的な材料だ」
比叡「そう……ですか……」
提督「落ち込むなよ。ほら、材料はここにある。見て覚えてくれ」
提督「後は手取り足取り教えてやる」
————
比叡「司令、料理できたんですね……」
提督「これくらいはな。さあ、冷めない内に食ってみろ」
比叡「はい……はむ」モグ
比叡「……? ……!? ……!!」
提督「いや百面相してないで感想をだな」
比叡「美味しいです!」ガタッ
提督「お、おう……ありがとう」
比叡「どう作ったらこんなに美味しくなるんですか!? また教えてください!」
提督「わ、分かった。また今度だな」
————
比叡「司令!」ガチャ
提督「何だ、どうした」
比叡「この前のリベンジです! カレー、作ってきました!」
提督「ほう……見た目は普通になったな」
比叡「さあ、早く召し上がれ!」
提督「いただきます」モグ
比叡「……」ドキドキ
提督「……比叡」
比叡「はっはい!」
提督「……よくやった」
比叡「ほ、本当ですか!? やったー!!」
提督「ああ……あの比叡が数回教えただけでこうなるとは、正直驚きだ」
提督「案外、飲み込みは早いのかもな」
比叡「えへへ……金剛お姉様にもこれを……えへへ……」
————
金剛「Hey提督! バーニングラーブ!!」ガチャ
提督「おっと」サッ
金剛「ムー! 何で避けるデース!」
提督「一回それで腰痛めたから」
金剛「それはそうと、提督比叡に何を教えたのデス!?」
提督「比叡に……? ああ、カレーを教えたよ」
金剛「やっぱりデース! 比叡のカレーがvery deliciousになっていたのデース!」
金剛「教えたのが提督とあらば見逃せないデース! 今度ワタシにも作って下サーイ!」
提督「お、おう」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.2 )
- 日時: 2018/07/27 19:33
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【青葉のアルバムを見てみる】
提督「青葉ー」コンコン
衣笠「はーい! 衣笠さんだよー!」ガチャ
提督「呼んだのはお前じゃないんだが……青葉はいないのか?」
衣笠「さっき出ちゃったから、ニアミスかなー」
提督「そうか……」
衣笠「提督、用事でもあったの? 何だったら、戻ってくるまで時間潰してく?」
提督「そう……だな。そうしよう」
————
提督「ほう……意外と綺麗な部屋だな」
衣笠「えーっ、どういう意味?」
提督「いや、青葉もお前も何となく部屋がごちゃごちゃしてる印象があったから」
衣笠「衣笠さんはともかく、青葉は写真とかも扱うから綺麗だよ?」
提督「写真か。そう言えばそうだな」
衣笠「あっ、アルバムあるよ! 見てみる?」
提督「それって見てもいい奴なのか……?」
衣笠「いいよいいよ! 青葉だし!」
————
提督「……古鷹多くね?」パラッ
衣笠「だね……」
提督「それに見たところ高性能カメラからチェキまで……カメラにもご執心だな」
衣笠「たまに買いに行ってるしねー」
提督「これは……衣笠、お前の写真だな」パラッ
衣笠「あー、ほんとだー! 確かに撮って貰った覚えあるなー」
提督「いい笑顔じゃないか」
衣笠「んもう、照れるなー。褒めても何も出ないぞ?」
提督「俺はあまり写真で笑うことが得意じゃないからな。羨ましい限りだ」
衣笠「へー、そうなの? でもこの集合写真とかはすごく良い笑顔だよ?」
提督「自分の写真を見ると何ともな……うん?」パラッ
衣笠「どしたの?」
提督「いや、いっつも俺を撮ってる割に俺の写真が少ないと思ってな」
衣笠「あっ、ほんとだ……分けてあるのかな? ……あった、これかな?」
提督「『司令官の写真』か。これだな」パラッ
提督・衣笠「うおっ」
提督「何だこれ。とんでもない物量だぞ。しかも撮られた覚えの無いものまで」
衣笠「まあいっつもこっそり撮ってるからね……」
提督「だが、悪用しないのなら特に何も言わないがな」
衣笠「寛大だねー提督」
————
青葉「戻りましたー! 青葉です!」ガチャ
提督「あ」
衣笠「あ」
青葉「あれっ、司令官? 何で青葉の部屋に?」
提督「ああ、少し用事があってな」
青葉「なるほど。で、その手に持ってるものは何ですか?」
衣笠「えっと……」
青葉「んーと……ッ!?」カァァッ
青葉「な、何見てるんですか!?」
提督「面白くてつい、な」
青葉「も、もー司令官! 人のアルバム見るなんて!」
提督「悪い悪い。今度新しいレンズでも買ってやろう」
青葉「えっ、本当ですか?」
提督「本当だ」
青葉「……じゃあ、もう一つだけ」
提督「何だ?」
青葉「三人で、写真撮りましょう?」
提督「ほう……衣笠は?」
衣笠「衣笠さんは全然OKだよ!」
提督「だとよ青葉。撮ろうじゃないか」
青葉「ありがとうございまーす!」
————
- Re: 提督「艦娘達との日常」【艦これSS】 ( No.3 )
- 日時: 2018/07/28 19:45
- 名前: エボルト (ID: x40/.lqv)
【秘書艦の加賀さん】
提督「よう加賀。今日の秘書艦はお前だったな」
加賀「そうね。よろしくお願いします」
提督「つっても、今日はあまり仕事は無いんだがな……ま、楽にしててくれ」
加賀「……そうですか? では、お茶でも淹れましょうか」
提督「ああ、頼むよ」
————
加賀「……本当に、あまり仕事は無かったのね」
提督「ああ、実質休みみたいなもんだ……こうも仕事が無いと、逆に暇だけどな」
加賀「……何かお付き合いしますか?」
提督「と言うと何だ? 暇潰しか?」
加賀「構いませんよ」
提督「よし、じゃあ……」
————
提督「はい、これ王手」
加賀「あ……私の負けね」
加賀「提督、結構強いのね」
提督「まあな……昔やってたんだよ。同年代じゃ敵無しだった」
加賀「道理で勝てない訳だわ……」
提督「ああでもな、龍驤は強いぞ」
加賀「龍驤さん? 意外ね……」
提督「将棋だけじゃなくて、麻雀とかもかなり強い。中々勝てなくてな」
加賀「多趣味なのね、龍驤さん」クスッ
提督「全くだ」
————
加賀「提督、夕飯を用意したわ」
提督「おっ、ありがたいな」
加賀「最近鳳翔さんに料理も教えてもらうのだけれど……どうかしら?」
提督「旨いぞ。食うだけじゃなく作る方もできるとはな」
加賀「……頭にきました」スッ
提督「待て加賀、その弓を下ろしなさい」
提督「あっそうだ、ここに間宮券が」
加賀「……」スッ
提督「結局食いたいのな」
————
加賀「提督」
提督「ん、何だ?」
加賀「あまり仕事は無かったけれど……今日は何だか楽しかったわ。どうもありがとう」
提督「何、礼を言われるようなことじゃない。それに、日々の出撃の休息になったなら良かった」
加賀「ええ、本当に……また、いつになるかは分からないけれど」
加賀「こういう日を過ごしたいわ」
提督「善処するよ」
————
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