二次創作小説(新・総合)

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繋がる世界と未来の物語
日時: 2022/07/18 22:05
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jX8tioDf)

 ―――これは、"全てを元に戻す"物語。
 それが例え、紡いできた絆が離れる結果となったとしても……。


 どうもです、灯焔です。
 新シリーズ発足です。大変お待たせいたしました。プロットの詳細を決めている間に相当時間がかかってしまいました。
 サクヤ達がどういう運命を辿るのか。この終末の物語を、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
 この作品は版権作品同士の『クロスオーバー』を前提としております。
 また、オリジナルキャラクターも登場します。
 苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。


※物語を読む前に必ず目を通してください※
【注意事項】 >>1
【取り扱いジャンル】 >>2


<目次>

Ep.00【舞い戻れ、新たな異世界】 完結
>>3-7 >>11 >>12-17

Ep.01-1【繋がりの王国】 完結
>>21-25 >>28-33 >>36-37

Ep.01-2【宇宙からの来訪者】 完結
>>39 >>40-48 >>49-53

Ep.02-1【強者どもの邂逅】 完結
>>55-56 >>57-59 >>60-63 >>66-67

Ep.02-2【黒と白と翡翠の車掌】 完結
>>70-73 >>74-76 >>77-78 >>79-81
>>82-85 >>86-89

Ep.03-1【ドルピックタウンにて最高のバカンスを!】 完結
>>112-113 >>114-119 >>122-126 >>127-130

Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 完結
>>137-138 >>139-144 >>145-148


※サブエピソード※
Ep.01
【新たな世の初日の出】 >>38
【商人の魂百まで】 >>54

Ep.02
【夢の邪神の幸せなお店】 >>68
【襲来!エール団】 >>69
【線路はつづくよどこまでも】 >>90
【記憶はたゆたい 時をいざなう】 >>109-111

Ep.03
【合流!若きポケモン博士】 >>131
【六つの色が揃う時】 >>132
【狭間の世界での出来事】 >>133-134
【翡翠の地からの贈り物】 >>135-136


※エクストラエピソード※
Ep.02-ex【再度開催!メイドインワリオカップ】 完結
>>91-95 >>96-101 >>102-104 >>107-108


<コメント返信>
>>8-10 >>18-20 >>26-27 >>34-35
>>64-65
>>105-106
>>120-121


最終更新日 2022/06/23

以上、よろしくお願いいたします。

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Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 ( No.145 )
日時: 2022/06/19 22:02
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jX8tioDf)

 ダイヤモンドシティへと走る電車の中で、ネズは1人思想に耽っていた。先程の大典太の険しい表情が忘れられなかったのだ。ちらりと目の前を見やると、彼はいつものように陰気な表情でつり革を握っているだけだった。元々大典太は表情の変化に乏しい男なのだが、何故かその時のネズには目の前の男が無理をしているように見えた。
 幸い周りには自分達の話を聞くような者はいない。ネズは意を決して、大典太に頭痛の正体について聞いてみることにした。



「光世、本当に大丈夫なんですか。無理をしているようにおれには見えるんですが」
「…………」



 周りの迷惑にならないように声を小さくし、自分の気持ちをやんわりと伝える。しかし、大典太は黙ったままだ。ただここで引き下がるわけにもいかないと、話したいという気持ちを目で訴える。
 すると、大典太の方が折れたのか、観念したような表情を見せて、こちらもまた小さな声で先程の頭痛について見えた光景を話した。自分が過去に世話になった老人に、黒い靄がかかっていたということを。

 その話を聞いたネズは少し考える素振りを見せ、言葉を選びながら自分の考えを述べた。



「うーん。おれは当事者ではないのではっきりとした答えは言えませんが。その助けてくれた"老人"とやらが気になりますね。本当に善意だけで天下五剣を助けたんでしょうか?」
「……それは、分からない。結局、悪神に襲われて意識を失うまであいつは正体を明かさなかった」



 大典太も、そのほかの天下五剣も、老人の正体については誰も分からなかった。しかし、時の狭間に捨てられた自分達を拾って顕現させ、人並みの生活を与えてくれた老人を"悪"とは思いたくなかった。
 それが何故今になって可能性が浮上する。大典太は自分がそう思ってしまったことに恐怖を抱いていた。ぽつりと言葉を零すと、ネズは静かに"恐怖に怯えなくてもいい"と話す。今まで世話になってきた人物が敵かもしれない。その事実がどれだけショックを産むか、ネズには簡単に想像が出来たからだった。



「困ったら周りの奴を頼ればいいんですよ。今はあんたは1人じゃないんですから」
「……それ、あんたが言えることなのか? 本当ならそっくりそのままあんたに返すべきなんだろうけどな…」
「ふっ。何の話ですかね」
「……今はそのまま受け取っておくよ」
「是非そうしてください」



 老人の正体が何であろうが、今の大典太には味方がいる。だから、周りを頼ればいいとはっきり彼は言った。ネズにブーメランとなる言葉を発した上、それを指摘したらまたもやはぐらかされてしまった為大典太は諦め会話を切り上げる。
 そんなことを話しているうちに、ダイヤモンドシティ駅へ到着したという車内アナウンスが流れた。降り過ごさないようにと声をかけ、1人と一振は電車を降りたのだった。










 改札から出ようとした矢先の話であった。彼らに心当たりがあったのか、背後から明るく声をかけられたことに彼らは気付いた。
 思わず振り向いてみると、そこに立っていたのは駅員のような恰好をした、桃色の髪が特徴的な少女だった。



「あの!すみません、もしかしてリレイン王国在住の方ですか?」
「はい、そうですが」



 そこまでネズは言って、前に立っていた大典太と少女が驚いていることに気付く。ここもまた繋がりがあったのかと確信し、彼は再びジト目になった。
 少女もまた大典太に覚えがあるらしく、嬉しそうに顔を綻ばせ彼に改めて挨拶をしたのだった。



「……あんた。確か…"クレア"、だったか」
「はい、クレアです!お久しぶりですねぇ大典太さん」
「……あぁ。本当に久しいよ。あんな出来事があった後だ、心配していた」
「色々ありましたが、今はバンズ島に匿っていただいているんです。ルーファスさんやシェリルさんとも合流を果たして頑張っているんですよ!」



 少女の名前は"クレア"と言った。彼女は"鉄道の島ディーゼラ"にある鉄道会社"スチーブトレイン社"の社長令嬢である。本人も筋金入りのルーントレインの愛好家であり、愛する電車に携わりたいという熱意から現在は様々な駅でヘルプとして働いているのだという。ちなみに、ルーントレインも現在召喚は可能であり、不定期でルーントレインを走らせているのだとか。

 互いに自己紹介を終えた後、大典太は今まで起きたことをかいつまんで彼女に話した。クレアは感心そうに話を聞いていたのだった。



「へぇ~。大典太さんは今リレイン王国に腰を据えているんですね!」
「……まぁ、拠点があんなことになったからな…」
「あはは…。それは残念でしたけど、私は皆さんが無事なことを聞けて良かったと思ってますよ!あ、リレイン王国…なら、あの用事代理でやってくれるかな?」



 クレアはそこまで言って、何かを思いついたように懐から1枚の封筒を取り出す。そして、ネズに手渡した。



「これは?」
「申し訳ないんですけど、この封筒を"黒いコートと白いコートを身に纏った、鏡写しみたいにそっくりの男の人"に会ったら渡してほしいんです。あんなエキセントリックな特徴を持ってるんだから、知らなくてもすぐ気付くと思うんですけど…。お願いできませんか?」
「あぁ。彼らならおれの友人なので渡しておきますよ」



 どうやらクレアは鏡写しの男―――ノボリとクダリに用事があったようで、彼らを探していたのだという。しかし、現状彼女の様子を見るに物凄く忙しそうである。自分が代行して渡した方が早いことは明白だった。
 彼らの友人だとネズは明かし、クレアから差し出された封筒を受け取り鞄へと仕舞った。彼女が丁寧にお礼を言う為、"ついでだ"と返してかしこまらなくてもいいことを伝えたのだった。



「もう少ししたら私も王国にお邪魔する予定なので、その時にゆっくりとお話ししましょう!私、まだ仕事が残ってますのでこれで。引き留めてすいませんでした。それでは!」



 執務室から呼ばれているのか、彼女は1人と一振にそれだけ伝えいそいそと部屋へ戻っていった。そんな彼女の様子を見て、大典太はクレアも駅設立の件について知っているのかもしれない、と悟った。
 考える素振りを見せる大典太を不思議そうに見ながらも、ネズは彼を引き連れ王国へと戻っていったのだった。










 議事堂へと無事に帰還しエントランスへと顔を出すと、目的の人物が彼らを出迎えていた。



「ネズさま。大典太さま。おかえりなさいませ」
「ただいま戻りました…って。あれ、こんな時間にいるとは珍しいですね」
「ぼくら、今日早番。だから、町長さんのお手伝いしに戻ってきた」
「……働き者だな」



 どうやら彼らは今日早番だったらしく、駅での仕事が終了し早々にラルゴの手伝いをしに戻って来ていたらしい。疲れているのだから休めばいいのに、と思わずネズの口から零れるも、クダリが"動いていないと身体が落ち着かない"と返す。気力も体力も有り余っているのだろうか。無理しないようにとだけ伝え、ネズはさっさと用事を済ませるため鞄から封筒を取り出し、2人に渡したのだった。



「こちらは?」
「クレア、と名乗る少女から預かりました。聞いた外見の特徴的にあんた達しか候補が思いつかなかったので」
「ふーん。ぼく達に手紙。なんだろうねノボリ」
「見てみましょうかクダリ」



 ネズからハサミを借り封筒の端を切り、中を見てみる。そこには1枚の紙が入っており、内容を見た2人の表情が変わるのが分かった。どうやら彼らに関わる書類であることは、顔の変化でネズにも伝わった。
 クダリが慌てた様子で"これはぼく達じゃなくて町長さんに渡すもの。ぼく、渡してくる!"と町長室へと走っていった。部屋の中へとクダリの姿が消えたタイミングを見計らい、ネズはノボリに話がしたいと持ち掛けた。MZDから聞いた話をするにしても、クダリは神域に入ることが出来ない為"本来の目的"を知らないのだ。彼を巻き込むわけには行かず、双子が離れている今しかチャンスはないと思っていた。



「ノボリ。少しあんたと話がしたいのですが…」
「…………」



 ネズの表情が変わったのをノボリは悟った。クダリを巻き込まないでほしいと瞳が訴えていることも。そして、頭の中で考えを整理し彼は1つ、ネズに提案をすることにしたのだった。



「わたくし、喉が渇きましたのでこれからご一緒にお茶でも如何ですか? 給湯室の奥に小部屋がございますので、そちらで…」
「成程ね。わかりましたよ。光世もそれでいいですか?」
「……俺は、別にどこでも…」
「ありがとうございます。では、早速出発進行ーッ!!」
「そんなに大声出すとバレますよ、クダリに」
「はっ…!」




 はっとしたノボリをからかいつつ、早速給湯室の奥へと移動を始めたのだった。

Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 ( No.146 )
日時: 2022/06/21 22:11
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jX8tioDf)

 給湯室の奥に扉があることをネズと大典太は初めて知った。以前彼らが最後に給湯室を使ったのはいつ頃だっただろうか。その時にはまだ扉が無かったような気がする。ノボリにそのことを質問してみると、彼は質問の意図を理解しかいつまんで奥の部屋について答えた。どうやら、ラルゴが軽く食事をしたい時などに使う部屋なのだとか。ノボリとクダリはラルゴの手伝いをしている最中にこの部屋の存在を聞き、自由に使う許可を得ていた。
 早速扉を開けてみると、確かに小さな小部屋が存在した。互いに向き合った低い座高のソファと、その中心に簡易的なテーブルが置いてある。棚の中には食器やカップが仕舞われており、話に聞いた通り"小休憩を行う部屋"だということがありありと理解できた。

 ノボリは2人分の紅茶と大典太の為の緑茶を用意しに一旦部屋から出る。そのまま無言で待っていると、人数分のカップをお盆に乗せて彼が戻ってきた。飲み物をテーブルに置き、ソファに腰かけたと同時に話をし始めたのだった。
 チューンストリートで起こった出来事を簡単に話すと、彼は納得したように小さく頷いた。



「成程。わたくし達が対峙している方とは別に、第三者からもこの世界が狙われている…そういうことなのですね?」
「……そうだ。そして、その正体が"クトゥルフじゃないか"とあいつは言っていた。クトゥルフはそこに存在するだけで、生命に悪影響を及ぼす恐ろしい邪神だ…」
「おれ達、近づくだけで消えちまいそうですね」
「……実際そう思った方がいい。邪神の中でも相当強い力を持つ、対峙してはならん存在だ。今は海の底に封じられているが、決して目覚めさせてはならない。目覚めたが最後…世界は滅びへの道を転がり始めるだろう…」



 大典太はクトゥルフについて、自分の知っている範囲での解説を2人にした。かの邪神は、海に沈んだ都市ルルイエに封印されているとの逸話が残る、"邪神の王"と呼ばれる存在だ。以前、コネクトワールドの魔界にも"クトゥルフ"と呼ばれている存在もいるにはいたのだが、彼と封印されている邪神は別の存在である。
 目覚めかけた時に漏れる夢がテレパシーとなって現実世界に生きる生命を襲う恐ろしい邪神。大典太の解説を受けた2人は、"地上に目覚めさせてはならない存在"だということをはっきり認識した。



「世界を狙っている第三者が相当危険な存在だということは分かりましたけど、何処にいるんだが見当がつかないのなら対処のしようもありませんよね。そもそもおれ達のようなちっぽけな人間が対処できるか、という問題にもなってきそうですけど」
「海の底、ですと…。捜索する範囲がいささか広すぎるように思われます」
「……俺も、あの悪神と同じく短期でことを片付けようとは思っていない。あいつが邪神の王を狙っているのなら、避けては通れない道だ。長期戦を考えて、確実に道を歩んでいけばいい…。
 ……そういえば。王国に帰ってきた時に、政府に捕らえられていた時の記憶を少しだけ思い出した。あんた達に共有しておきたいんだが、話してもいいか?」
「構いませんよ」



 2人が静かに頷いた為、大典太は思い出した記憶についての話を始めた。時の政府に鍛刀され、霊力が強すぎるがあまり管理という名の監禁を受けていた時の話である。鍛刀した人物と天下五剣を管理していた人物は別の存在だったが、どこか鍛刀した人物を"恐ろしい存在"として酷く恐慌していた。
 大典太が頭痛を発症した時に見えた映像と、今思い出した記憶。何かしら関係あるのだろうとノボリは推論を立てた。



「天下五剣の皆様を鍛刀された方と、時の狭間にてあなたさま方を救出されたご老人には何か関係があるのではないでしょうか?」
「……関係?」
「おれもそう思えますね。あんた達、時の狭間に随分と長い時間いたんでしょう? ノボリだってイッシュからそこを経由してこの世界に衰弱した状態で現れたんです。まぁ、どの期間その空間に閉じ込められていたのかは知りませんけどね。
 ノボリが同じ場所にいてあんなに衰弱が早かったのは、彼が"人間だったから"なんでしょう? だとしたら…。その老人、人間じゃない可能性ありますよね。あんた達と同じく」
「…………」



 2人の言葉を受け取り、大典太はふととある可能性が頭の中に浮かび上がってしまった。自分達を助けてくれた老人が"自分達と対峙するべき敵"なのかもしれないことだ。では、何故自分達に向かって微笑みかけてくれたのだろう。はぐれ者として神々に捨てられた自分の主を、何故快く助けたのだろう。
 気分が沈む考えばかりが浮かんでしまい、大典太の表情も同時に曇っていく。そんな彼を見つつも、ネズとノボリは励ますように口を開いた。



「おれ達が元の世界にちゃんと帰る為にも、あんた達の過去をはっきりさせる。その必要があるなら手伝いますよ。乗り掛かった舟、ですしね」
「わたくしも、わたくしに出来ることであれば是非!尽力させてくださいませ。お力になりたいのです、大典太さま」
「……そうか。そう言って、くれるんだな…。これは…俺達の問題なのに」
「言ったでしょう? 悩んだら周りに打ち明けるんですよ、悩みを。その場で解決はしなくとも、糸口は見つかるかもしれません」



 2人の暖かい言葉に、大典太は肩に乗っていた重しが少しだけ軽くなったような気がしたのだった。









 ―――粗方この部屋で話したい話題を語り合った矢先であった。突如バタン、と大きな音がした。何事かと振り向いてみると、そこにはむっとした表情のクダリが立っていた。
 肩で息をしているようで、今まで走り回っていたのだと分かる。探させてしまったことを彼らは申し訳なく思った。



「んもう!こんなところにいた!」
「申し訳ありません、探させるような真似をしてしまって…。それで、どうなさいましたかクダリ?」
「"どうなさいましたか"じゃない!町長さんといっぱいお話しちゃって、待たせたら不味いと思って戻ったらみんないない。議事堂中探した。心配した!」
「それはすみませんでした」



 自分の気持ちを吐露しながら、クダリはぷんぷんと怒っていた。自分が置いて行かれたことは二の次で、今までエントランスにいた人物がごぞっていなくなった事実に不安を覚えたのだろう。事実、クダリはイッシュで3人が一斉に消える場面に遭遇しているのだから。そうして呑気に話をしていた所を発見したら、怒るのも無理はない話だ。むすっと顔を膨らませるクダリに、ネズもノボリも申し訳ないと詫びたのだった。

 謝罪の言葉を聞いたクダリは怒りが収まったのか、いつも通り口角を上げ"見つかったからいい"と調子を取り戻したのだった。そして、どこから見つけてきたのだろうかロールケーキが入っている箱を一同に見せた。箱を見た瞬間、ノボリが手に口を当てる。どうやら彼には心当たりがあるようだった。



「それは!わたくしが楽しみに取っておいた有名スイーツパーラーのロールケーキ!クダリ、何故あなたがそれを…!」
「ノボリの隠し場所、ぼくが分からないわけがない。ぼく、探し物昔から見つけるの得意。ぼく達双子。ノボリが隠しそうな場所なんてすぐ見当がつく。ぼくに内緒でケーキ食べるとか許さない」
「あああ…!そのケーキはもう再販されない激レアのケーキですのに…!朝から並んでやっとの思いで購入しましたのにぃ…!」
「ご愁傷様です、ノボリ」
「だから、一緒に食べよ!このロールケーキ、今後絶対に手に入らないものくらいぼく知ってる。ノボリが内緒にしてたからって独り占めはしない」
「クダリぃ…!」



 ノボリの反応からして、一人で食べるつもりは毛頭なかったのだろう。甘い物が大好きなクダリがレアもののケーキを"分け合う"ことを選択した。その事実が分かっただけでもノボリにとっては儲けものである。
 何故か号泣し始めたノボリの背中を擦りつつも、ネズはクダリにロールケーキを切り分けるように指示をした。笑顔で敬礼を返し、クダリは棚から人数分の皿を持って部屋を後にした。



「(……そういえば、"参加者が認めた者なら飛び入り参加OK"とか言ってましたね)」




 ふと、MZDの言葉をネズは思い出す。そして…彼は双子に"とある依頼"をする決意をしたのだった。

Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 ( No.147 )
日時: 2022/06/23 22:07
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jX8tioDf)

 ロールケーキが人数分切り分けられ、皿に乗っかって戻ってきた。クダリがテーブルの上に置いたのを皮切りに、ネズは遂に話を切り出すことを決意した。
 彼はついこの間終えた、激しくも楽しい旅の話を一同にする。そして、その時に言った言葉を覚えているかと双子に問いかけたのだった。



「確か…わたくしの声量に関してと、クダリがネズさまの音楽に興味を持っている…。そういうお話でしたように思います」
「はい。実は、今日"音楽の神"とか言われている人物に直接会って来たんです。彼から"音楽フェスに参加しないか"と打診を受けたんですよ。おれの音をいたく気に入ってくれているみたいでね」
「ブラボー!」
「その人、センスある!」



 MZDからフェスの誘いを受けたことを素直に話すと、ノボリもクダリも自分のことのように喜んでくれた。いい機会なので、どうしてそんなに自分の曲について評価をしてくれるのかを質問してみることにした。
 元々ネズの曲は、彼がこの世界に混ぜられる前からさりげないブームが始まっていたという話を聞いた。ホミカの入れ知恵も少しはあるだろうが、クダリは語る。"ネズさんの歌はいい歌だから、流行るのは当然"と。
 ギアステーションでもその話になり、興味を持ったクダリが試しにCDを買って聴いてみたところすぐに虜になった。ノボリにも全力で勧め、今や双子でネズの歌のファンだと答えたのだった。

 彼らが真摯に自分の作った曲について話しているのを見て、彼はどことなく嬉しかった。そして、"この双子になら安心して自分の依頼が託せる"と改めて決心が固まった。



「そこまでおれの歌を気に入ってくれてるとはね…。ありがとうございます。それで、話を聞いた際に思いついたんです。大掛かりなフェスなので、いつも通りでは場は最高潮には達しません。なので…。
 サブウェイマスター。あんた達におれからセッションの依頼をさせてもらいます」
「……そういうことか。あんたがやけに思いつめていたのは」
「おれの歌に興味が無いのなら話を取り下げようと思っていましたが、逆でしたね」
「…………」



 遂にネズは双子への依頼を口にした。大典太も彼の考えの意図を理解したようで、静かにうんうんと頷いている。
 当の双子は突拍子もない彼の言葉に、お互いに目を見合わせぱちくりと瞬きをしている。長い沈黙の後、事態を理解した彼らは同時に慌て始めた。



「どどど、どいういうお心積もりなのですかネズさま!」
「駄目。ネズさんに迷惑かけちゃう!」



 自分なんかがとんでもない、そういう表情をして双子はネズの打診を否定に入る。ネズも彼らがすんなりと依頼に応じてくれるとは思っておらず、彼らにジト目をしながら話を続けた。



「当の本人が頼んでいるんだから迷惑も何もありません。歌い方のコツや発声練習はこれからおれがレクチャーしていけばいいだけの話です。そもそもどの曲を歌うか、なんてこれから決めることなのですよ? あんた達に合うように新曲を作ることだって、既存の曲をアレンジすることだって出来るんです。これでもプロなんで」
「ネズさま。本気、なのでございますね?」
「ええ本気です。本気の本気。超本気、ですよ」
「ぼくの台詞が移ってる」



 双子に練習もせずにステージに上がって、自分とハーモニーを重ねてくれと言っている訳ではない。開催までまだまだ時間があるのだから、合間を縫って歌の練習をしたり、発声練習や声量のコントロールも一緒に行ってしまおうとネズは考えていた。
 不安を口にするたびに、すぐにフォローするような言葉を返すネズに双子は言葉を失っていた。寧ろ、彼の本気さを垣間見ることとなった。

 沈黙はいけないと考えていたのか、ノボリが何とか絞り出すように口を開いた。その言葉にも、やはり一抹の不安がありありとにじみ出ていた。



「本当に…よろしいのですか?」



 いつものノボリらしくない、確認を促す小さな声。ネズは彼の反応を見つつも、静かに返した。



「よろしいんです。寧ろ、こっちからお願いいたします」



 そう言って、ネズは立ち上がり双子に向かって垂直にお辞儀をした。ネズという男は随分と派手な見た目だが、ぶっぎらぼうな敬語とは裏腹に仕草はしゃんとしていると常日頃から大典太は思っていた。気性は荒いが、だからこそスパイクタウンを何だかんだ今まで引っ張ってこれたのだと同時に感じる。
 ネズに頭を下げられ、双子は"断る"という選択肢を潰されたような気がした。しかし、ここまでされて頼みを無下にするなどという考えはとうの昔に捨てていた。



「ネズさま。顔を上げてくださいまし。ここまでされて断るという薄情者ではわたくし一切ございません。このノボリ、ネズさまのご依頼にお応えし、全力で完璧に歌い遂げお客様を楽しませることをここに誓います!」
「ネズさんがぼく達が一緒に歌うことで楽しくなるなら、ぼくやってみる。ネズさんの歌は人の心を動かす。ぼくも歌ってて楽しいなら何も問題ない。みんなスマイル、とてもいいこと!」
「……ということは、セッションしてくれるってことでいいんですね?」
「勿論でございます!」
「うんうん!一緒に歌おう!ぼく頑張る!」
「そう、ですか…。そうか…は…っ」



 双子が依頼を承諾する、と答えた瞬間だった。今まで張り詰めていた空気が一気に解放されたかのように、ネズから力が抜けそのままソファにぽふんと座り込んでしまった。どうやら彼も"断られたらどうしよう"という不安が渦巻いていたようで、無意識に身体がこわばってしまっていたらしい。
 目の前の2人が他人を優先し、もてなす人間だということは知っている。その善性を利用した罪悪感もあった。正直にそう伝えると、双子は同時に首を横に振った。自分が挑戦してみたいと決めたことなのだから、と罪悪感を持たないでほしいと彼に伝えたのだった。



「あの時、ついぞ"友人"って口走っちまいましたけど…。それは間違いじゃない、ってことでいいんですかね」
「……あんた達は出会った時よりも仲良くなっている。それは俺が傍から見てても分かる。……それで友ではないと言われたら、流石に俺も反応に困る…」
「はっ…!まさか、友だと思っていたのはわたくしだけなのでございますか?!」
「えっ?! ぼく、ネズさんとお友達になったつもりなのに。違うの?」
「ち、違いません。……育ちが育ちなんで、つい最近まで友という存在に恵まれてなかったもんでね。ユウリがジムチャレンジに現れやがった日から、おれの周りが目まぐるしく変わっちまったんです。
 ……寧ろ、おれみたいなだめなやつと友達なんかでいいんですか」



 皮肉を交えるようにそう吐き捨てる。ネズは不安で仕方が無かった。普段なら友達と何気ない会話をしている時に、スパイクタウンのジムリーダーを受け継ぎ街を背負って1人頑張って来たのだから。マリィが立派に自立して自分の後を継ぐと決めてくれたことも、キバナとの戦いで自分の勝負のスタイルがやっと世間に知らしめたことも。全てはあの茶髪の少女がジムチャレンジに参加した時から変わったのだ。ネズは改めてそう思っていた。
 彼の言葉も双子は真摯に受け止めた。"エキセントリックな双子"やら"本当は人間じゃない"やら"得体の知れない存在"やら、ギアステーションでは双子についての様々な噂が飛び交っている。そんな中で自分達を対等に見てくれ、しかも世話まで焼いてくれる。自分に興味を持ってくれている。そんな存在をどうして"だめなやつ"呼ばわりできようか。

 双子のまっすぐな言葉を受け、ネズは思わず目を伏せありがとう、と返したのだった。



「おれにとってもこれは今の壁をぶち破る一手だと考えています。……うまい具合に嵌ってくれることを期待していますよ、サブウェイマスター」
「はい。わたくし、全力で頑張りますね!」
「うんうん。一緒に楽しもう、ネズさん!」




 3人が再び仲睦まじく話を始めたのを大典太は見守っていた。何気に彼も3人がどんなハーモニーを響かせてくれるのか楽しみが増えたと、そう思っていた。
 目の前に差し出されたロールケーキにフォークを刺し、口を付ける。クリームの甘さとフルーツの甘酸っぱさが絶妙に絡み合い、並んで買ったと言わしめた通りの美味しさだった。
 こうして、哀愁のシンガーを巻き込んだ大変な一日は幕を下ろしたのだった。

Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 ( No.148 )
日時: 2022/07/18 22:05
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jX8tioDf)

 ―――ここは、何処なのだろう。視界がぼやけて見える。所々にノイズが混じる。ザザ、ザザ、と古びたテレビのように砂嵐が混じる。
 砂嵐の向こうのぼやけていた映像が少しずつはっきりとしてくる。ここは……。そこまで視界がはっきりと見えてきたところで、自分の見ているものが"夢"だと彼は気付いた。

 自分が見ているのは、忌まわしき記憶。"管理"という名の監禁をされていた、苦い思い出が残る場所。―――時の政府の一室だった。目の前には白いフードを被った、性別も分からない人物がぽつんと自分を見ている。



『大典太 大典太 返事をするんだ』



 自分を呼ぶ声が聞こえる。しかし、今まで聞こえていた鈴のような声ではない。おどろおどろしい、まるで暗闇へと誘い込むような不気味な声。かつて自分を呼んでいた優しい声は、既にその姿を失っていた。
 誰だ。思わず問い返す。しかし、自分の声が響くことはなかった。当たり前だ。彼は肉体を持っていないのだから。そして、これは夢なのだから。

 夢ならば覚めるべきだろう。過去の映像を見せられているだけなのならば猶更だ。そう自覚し、意識を無理やりにでも覚醒させようとした瞬間だった。



『我が眷属よ』



 なんだ 今のは。頭の中に声が流れ込んでくる。自分に向かって話しかけてきている。いくら振り払おうとも不気味な声は脳裏にこびりついて離れない。
 自分が慌てふためいているのを嘲笑うように、不気味な声はそのまま一方的に言い放つ。



『今はしばし眠りにつく時。しかし、目覚めの時は近い。神共に邪魔を許しているが……いずれ、貴様らの力を我の為に注いでもらう。その心づもりでいろ。
 いくら透き通った魂を持つ人間どもと交流を深めても無駄だ。貴様らは、いずれ我が元へ帰ってくる。周りの者がどんな絶望を抱くか、今から楽しみだ』



 頭の中の声はそう言い放ち、見下すように不気味に笑う。恐怖と混乱で何も考えることが出来なかった。そして、彼は気付いてしまった。




 ―――白いローブのその奥が。顔が。"あの老人と同じだった"ということに。


































「…………」



 ―――頭が、覚醒していく。目覚めた刀剣男士―――大典太が見たものは、見慣れた神域の天井だった。随分と嫌な夢を見てしまった。そう思って寝直そうとするも、夢の中で響いてきた言葉が頭の中を反響し休まる余裕など生み出してはくれなかった。
 今は夜中である。皆寝静まっている筈の為、部屋が防音だということは知りつつも、心を落ち着かせる為縁側で涼むことを選んだのだった。

 いつも居間にしている部屋に差し掛かったところで大典太は意外な人物と鉢合った。主であるサクヤと目が合ったのだ。こんな時間に起きているのを珍しがられたのか、それとも大典太の心の内を見透かしているのか。サクヤはどうかしたのか、と開口一番に口にした。
 このまま黙っていることは不可能だろう。そう判断した大典太は、誰にも言わないようにと念押しをしたうえで先程見た夢について話をした。

 大典太が悪夢を見た。そこまでは良かったが、話してくれた夢の内容が問題だった。大典太の話を聞いている内に、サクヤの表情がみるみるうちに険しいものへと変化していくのが分かった。そして、しばらく考え込んだのち彼女は自分の部屋へ来るよう促した。どうやら、彼の話に引っかかるものがあったようだ。
 主の主命には逆らえない。大典太は素直にサクヤについていき、彼女が私室として使っている部屋に足を踏み入れたのだった。



「光世さん。こんな夜更けに申し訳ございません」
「……いや、いい。夢のせいで眠れそうになかったんでな…」



 サクヤの部屋は、初めて入った当初と変わらない情景だった。少しだけ変わっていたのは、彼女がいつも座っているであろう座椅子の近くに書類の束が積まれていることだった。彼女なりにアンラについて調査したことを纏めているのだろう。
 サクヤは大典太に楽にするように言い、申し訳なさそうな顔をして今まで黙っていたことがある、と彼に話を始めた。



「……黙っていたこと?」
「はい。私も、皆さんがこの世界で活動を始めた時からアンラについての調査を続けていました。そこで、私もアンラとは違う、この世界を狙うもう1つの視線があることを知りました。
 調査していった結果―――とんでもないことが分かったのです」
「……勿体ぶらずに言ってくれ。そのことに関しては音の神もあの場で言っていたことだ」



 サクヤがどうにも言葉を濁すように話す為、大典太はついぞ"はっきり言ってくれ"と告げてしまった。本当は彼女としても、大典太には伝えたくない内容なのだろう。しかし、彼はMZDからも同じ内容を聞いている。だから、引く訳にはいかなかったのだ。違う目線から調べたことで、初めてわかることもある。今までの交流で大典太なりに学んだことの1つだった。
 彼に諭されたサクヤは、息を整え静かに告げた。



「そうですね。いずれ、話さねばならないことでした。その"視線"の正体―――。それが、私が出会ったあのご老人。貴方がたを鍛刀した、あのご老人。"邪神クトゥルフ"なのです」
「…………」



 邪神クトゥルフ。サクヤにその名を告げられ、大典太はどこか腑に落ちていた。内に秘めるとんでもない霊力があることも、邪神が鍛刀したのであれば納得が出来た。MZDの推測も間違っていなかったということになる。
 不透明だった箇所がはっきりと判明し、頭の中がすっきりしたと同時に、サクヤの表情が沈む。やはり彼女も心を痛めていたのだ。大典太達を、ましてやサクヤも救ったあの老人が、この世界を狙っているのだと分かってしまったのだから。



「何を思って時の政府の依頼を受領したのかは私にはわかりません。しかし…"天下五剣"とまで呼ばれる強い力。それを、求めて我が物にしようとしていたことは紛れもない事実です」
「……そう、だな。鬼丸達にも話すのか? 言いづらいなら俺から伝えるが…」
「いいえ。これは私から伝えねばならないことです。お心遣い感謝いたします、光世さん」
「……近侍だからな」



 邪神に作りだされた、世界を滅ぼしかねない程に強すぎる力。しかし、正しく制御が出来れば大きな武器にもなる。大典太はその力で数々の人間を救ってきている事実が残っていた。
 夢の声に惑わされず、自分で信じた道を歩んでいけばいい。サクヤは大典太にそう力強く言った。



「それに…私にはもう残された時間の猶予がありません」
「……どういうことだ? 急に何を言っている…?」
「アンラに時の狭間に突き落とされた際のダメージが想像以上に大きく、光世さんと鬼丸さんの霊力をもってしてやっと世界に繋がりを持てたことは覚えているでしょうか?
 しかし……。やはり、私はあの時"なにものでもない"存在に変化してしまった。その代償が、今になって襲ってきているのでしょう」
「……主」
「分かっているのでしょう? 私の力が弱まっていることに」
「…………」



 そう。大典太は最近のサクヤの動きにおかしな点があることに気付いていた。何かから庇っているような。何かを別の何かで補っているかのような違和感。その正体が今はっきりとしたのだ。
 サクヤの力が徐々に弱まっている。サクヤが、この世界に"留まっていられなく"なっている。神域に籠る決意をしたのも、アンラから身を隠すというのも本来の理由の1つであろう。しかし、本当の理由は―――。彼女の力の消耗を少しでも抑える為なのが一番強かったのだろう。



「……あんたの霊力はあとどれだけ持つ? 俺達が補えばいいのか?」
「いいえ。補っていただく必要はございません。私は最初に言ったはずです。"皆さんなりに世界を知って、皆さんの答えを導いてください"と。それは今でも変わりません」
「……なんで、俺の周りは皆自分を犠牲にしたがる連中が多いんだ。……残された者の気持ちが分からないのか」
「あらら。それは光世さんにも言えるお話ですよ。鬼丸さんを助ける為に、折れる決意をしたのは何処の誰なのですか?」
「……蒸し返さないでくれ」
「光世さん。私の言いたいことは今でも変わりませんよ。どうか、自分なりの未来を…ご自分で、見つけてください。貴方は一介の道具ではない。地に足を付けて立っている、1つの生命なのです」



 サクヤの霊力はあとどれだけ持つのだろうか。彼女の話している様子から、神域に籠ってさえいればまだ暫くは大丈夫そうには大典太には見えた。しかし、彼女は不調を隠すタイプの神だ。他人に迷惑をかけない為、他人を頼らない…。そういう選択をしてしまう存在でもあった。
 そして、サクヤは今話したことは内密にしてほしいことを告げた。やはり、不調を誰にも知られたくないという思いが強かったようだ。行動も変化させる必要はない。いつも通り、外の世界を学んでほしいのが彼女の願いだった。

 話し込んで夜も更けてしまった。これ以上夜更かしをしてしまうと明日に響く。サクヤはそう判断し、そろそろ眠ることを提案した。大典太も夢のことを他人に話したからなのか、悪夢から目覚めた当初よりは頭がすっきりとしていた為その案を吞むことにした。




 ―――彼らは知らなかった。先程の会話を、ひっそり"聞いてしまっていた"人物がいたことに。
 大典太は再び床につく。先程とは打って変わって、不思議と落ち着いた気分になっていた。せめて、今度は悪夢を見ないように。そう願いながら、夢の世界へと旅立っていった。


 夢の先に見えるのが絶望か、希望か。今は誰にもわからないことだった。




 Ep.03-2 【音の街と秘密の音楽祭】 END.


 to be continued…

Re: 繋がる世界と未来の物語 ( No.149 )
日時: 2022/07/19 13:45
名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: gh05Z88y)

どうも、柊です!

メイドインワリオカップでは我が初期刀、むっちゃんと共に登場させていただき、ありがとうございました!
信濃くんやソハヤがこちらへ来たことや、ヒスイゾロアが来たことなど…ヒスイゾロアかわいい。
Ep.03-2のコメントをさせていただきます…!

ミミ、ニャミ、MZD、ヴィルヘルムも無事そうで安心しました。音楽フェスですか…それもかなり大規模ですね! 場所もそうですが、出てくるアーティストも全員凄い! これは一度は見てみたいイベントになりそうです…!
書類に関するガバガバセキュリティ…大丈夫、きっと大丈夫(目逸らし)
え、リレイン王国の議事堂にいる面々で…それも嫌な予感…? 浮かび上がる、ですか…。今はどうにもできないのがもどかしいですね。MZDさんは無茶をする。私、覚えました←

神域にて作曲するネズさん。サクヤさんが出てくるとちょっぴり嬉しくなる柊です←
ネズさんの曲を大典太が口ずさんでいる、と…似合いそうだ…。とあるミュ本丸の大典太はボイスパーカッションができるとかなんとか←
大典太とネズさんの仲の良さにほっこりしていたところに怪しいメール。スパムメールは中身見ずにポイ、が正解ですね。
本文短い上に画像添付…そしてMと、二人が見覚えのある…彼ですね!←
やっぱりMZDさんでしたか。彼は無茶ぶりも無茶もするけど信頼はめっちゃできますからね←
大典太の最後の言葉にふふふ、と微笑ましくなりました。

ノボリとクダリは見送りですか。携帯できる地図…本当に用意が良すぎるけれど、サブウェイマスターたる者、用意が良いんでしょう! サブウェイマスターだもの!←
そう、スマホロトムがいてもほら…うん!←
古き良きを守り、新しきは受け入れる。現実でもこうできればいいのにと思ってしまう←
ガラルリーグに一体何があったのか調べてみようかしら←
チューンストリートのことを話す大典太にほっこり。きっと一生懸命に伝えようとしているんだろうなぁと思ったらまたほっこりです。
新しい主に関しては…そう簡単に考えられないですよねぇ…。無理もありません。
何度聞いても時の政府ギルティ。右の頬を叩きたい。右の頬を叩かれたら左の頬も差し出せと叩きたい。
スパイクタウンもいろいろあったんですね…。

さて、ビルに着いたらルークさんとスイさん! これには驚きましたね。でもそうか、スイさんはミカグラの歌姫ですし、最初のリストにもありましたね!
ネズさんの歌は流行り始めている…良きかな。
スイさんたちも差出人不明のメールを受け取ったんですね。ナデシコさん…何もかもを知っていても不思議ではない気がしてきました←
会議室には書置きが残されていた、と。呼んだ人達…リストにいたメンバーとか、他にもどんな人がいるのでしょうか。

第一村人、ならぬ第一アーティスト発見。ホミカ! BW2の最初のジムリーダーで、バンドをやっていますものね! 呼ばれるのも不思議ではありません。可愛らしい見た目ですが、決してバトルでも油断はできない彼女。好きです。
ホミカはすでにネズさんやスイさん以外の人たちと会っているんですね。
ホミカはロック、スイさんはジャズと、本当に違うジャンル。だからこそ得られる物もあるのでしょう。
今度はダンロンの舞園さんと唯吹ちゃんと赤松さんですね! ダンロンは1、2は兄から借りてプレイ済みです。ただその後の3や、各キャラの通信簿が埋まっていなかったりもしますが…。それは置いておいて。

>>>おれと見せかけてキバナ<<<

キバナさん、友好関係広いんでしょうね…。でも大典太は間違いなくネズさんだと思います←
あれ、そう考えると三池兄弟はキバナさんとネズさんだった…???
女子四人が会話に花を咲かせている…それだけで眼福です。
挨拶しにきたベーシストの女の子…ホミカのことですね。唯吹ちゃんの歌、凄いですものね。本編で聞いた時、「わあ」と思いました←
…正直に告白します、私もネズさんのこと、しばらく20はすぎてると思ってました←
慣れたらいけないやつ(言える立場ではない)。

4体のワドルディかわいい(かわいい)。音楽やってるワドルディとか見てみたい。そして街一つ作り上げちゃうとか器用がすぎる。
ドルディーズの歌聴きたい。ぷにぷにしたい。
…アッ(白目) ば、バンダナワドルディ頑張れ、超頑張れ…!! みんなの鼓膜は君にかかっている…!! かけられるものが大きい…!! ネズミのような子はカービィシリーズに出ている子なのでしょうか?
ルチアも呼ばれていたのですね! リメイク版だとあまりコンテストやってなかったなぁ…。またやれる時やってみようかな…。
本当にいろんなジャンルの音楽に携わる人々が集められているのですね。これは楽しみです…!

わくわくしすぎて夜更かし。分かる。だがかわいい。
ルークさんってスイさんのバックダンサーしてるんですね!? あ、だからスイさんと一緒に来ているんでしょうか…?
世界は広いようで狭い。確かに。
正体を明かすわけにはいかなかった…? 一体どんな事情があるのでしょうか。
そしてやはりナデシコさんは手を回していた。さすがナデシコさん、さすナデ(無理やりすぎる略語)。
確かにいろんな実力者がいますし、不安になりますよね。ですが大典太とルークさんが背中を押してくれたことで参加ですね!
ん、ここで三人がおつかいに…? 気を遣ったのもありますが、アンラのことを話したかったと。話しておいた方がいいですものね。
三人はあまり巻き込みたくない気持ち、分かります。

第三の刺客!? アンラだけでも厄介なのに!? しかもこちらも邪神ですか…。
唯一救いなのは、これでアンラの矛先が二つに分かれたことですが…。その矛先も邪神、ではむしろマイナスと言ってもいいかもしれませんね。
いずれにせよ、厄介な…。
クトゥルフって。クトゥルフって…! やばすぎます…!!
えっ、ここであの老人、えっ、えっ(真顔) やだ、恐怖しかない!!
三人も帰ってきて話は終わりましたが…MZDさん、読者にはミステリアス感ではなくクトゥルフが出てきて恐怖がマシマシです☆(白目)
な、何にせよ、音楽フェスは無事に済みますように(懇願)

大典太、険しい顔を…。無理は良くない、絶対。
『老人』は何者なんでしょうね…この状況ですと、そういうことになるのですが…。『善意』だけで助けたとは考えづらい。でも大典太にとって老人は優しい人でした。天下五剣の中でも特に大典太は悪と思いたくないでしょう。
そうですぞ大典太、周りを頼っていいんですよ、ネズさんもですよ。
クレアたそ〜! いろんな駅でヘルプとして働いているんですね! ルーントレインも召喚可能とのことで、安心です。
はて、クレアたそから預かった封筒は何なのでしょうか。誰に渡したいのかすぐに分かりましたが、誰からなのか。
議事堂に戻ったらちょうどいましたね、二人とも。んん? 町長に渡す物? 一体何なのか本当に気になりますね。
つい大声を出してしまうノボリ。彼らしいです。
給湯室の奥の扉。なんだか隠し部屋みたいです。
ひぃ、聞けば聞くほど怖い。クトゥルフ。絶対目覚めさせたらダメなやつ。ずっと眠ってて、お願いだから。
鍛刀した人物を恐ろしい存在として…。やっぱり老人は、そういうこと、なのでしょうか。敵対するとしたら、大典太にとって、いいえ、他の天下五剣やサクヤさんにとっても辛い戦いになりそうです。いや、そもそも天下五剣たちも大丈夫なんでしょうか。私の考え通りなら相当まずいことになっているような…。
相談するだけでも違いますからね。いろんなマンガやゲームでも言われたり、そうして展開が好転しますから。
クダリ、結構探し回っていたんですね。そうですね、クダリからしてみれば不安ですよね。
ノボリは再販されない激レアケーキを見つけられちゃいましたね。でも独り占めはしないクダリ。本当に仲の良い双子です。
ネズさんの双子に対する『依頼』、セッション、ですか。そりゃ慌てもしますよね。でもネズさんもさすがです、アレンジや新曲で対応できる…さすがプロです。さすプロ。
本当にネズさんって見た目に反して礼儀正しいんですね、そういうの好きです。
OKもらって緊張の糸が切れちゃうネズさん、好き←
ネズさんとサブウェイマスターの二人との友情も素敵です!

ひぇ…。そんな素敵な友情から一変したぁ…。
眷属…うう、薄々勘づいてはいましたが、やっぱりそうですよね…。
ぴえん、とうとう目を逸らせなくなった…。
やっぱり、あの老人はクトゥルフでしたか…。どっちも辛いですよね…。
そんな、サクヤさんの力が…!? あまりの衝撃で軽く涙目になりました、本当に。でもABTの最後を見直したら無理もない話なのかなぁ、と思い、泣きました←
聞いてしまっていた人物…一体誰なのでしょう…?
せめてどんな絶望がやって来ても、希望が勝ってくれることを祈るばかりです。

長々と失礼しました!
それでは!


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