ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 怪奇拾遺集
- 日時: 2011/03/19 18:22
- 名前: 書物狂乃魔女 ◆O8ZJ72Luss (ID: aXtewNOi)
ご機嫌麗しゅう、魔女に御座います。
**前書き**
このスレでは大体二、三話構成のもと怖い話・変な話・不思議な話を綴っていきます。
コメントは大歓迎ですが、荒らし・中傷には呪詛の刑なので悪しからず。喧嘩は両成敗です。
「怖くなかった」というコメントも困ります。「これを読んだら周りで怪奇現象が・・・」自己責任でお願いします。
微弱でしょうが、話によってグロテスクな表現が飛び出すので注意して下さい。
誤字、脱字がありましたら教えてくださいませ。
魔女は主にジャパニーズホラー・都市伝説・怪奇伝説を好みます。
アクション系・脱出系ホラーがお好きな方にはお奨めしません。
***
前書きはきちんと読まれましたね?
全てを条件を了承されたお方はどうぞ・・・
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- Re: 怪奇拾遺集 ( No.7 )
- 日時: 2010/03/14 09:10
- 名前: 闇の中の影 ◆xr/5N93ZIY (ID: YDf5ZSPn)
なんか生意気言ってすみませんでした……
- 返信 ( No.8 )
- 日時: 2010/03/14 14:25
- 名前: 書物狂乃魔女 ◆O8ZJ72Luss (ID: EfKicuSN)
こちらこそお初にお目にかかります。
闇の中の影様、空様。此方こそ宜しくお願い致します。
答え、ですか……それは皆さんの頭の中に。
申し訳御座いません、推理物を書くのは苦手で……そこまで考えていませんでした。
コメント有り難う御座いました。精進します。
- 総念② (怖い話) ( No.9 )
- 日時: 2010/10/03 10:26
- 名前: 書物狂乃魔女 ◆O8ZJ72Luss (ID: aXtewNOi)
一月前ほど前になるな。
私は少々足を伸ばさなければならない仕事を抱えていて、先ほど申し上げた環状線を使うことにした。
ハイヤーを呼べばいい? まあ、悪くはないが実際のところ遠出をするのならいざ知らず、都心を車で移動するというのは意外と不便なものだ。高確率で渋滞に巻き込まれるからな……まあ、座っていればいいので楽といえばそうだが、その時は私も珍しく外に出て行きたい気分だったんだ。
そんなわけで私は最寄りの駅までバスを使い、改札をくぐった。昨今ではもう切符を買うためにわざわざ立ち止まる必要もないんだから、実にあっという間だ。
話は変わるが、都会の駅というものをご覧になったことはあるだろうか。
古びた鉄と新しいガラスがつぎはぎされ、壁には漢字が乱舞する。朝は激流のような人の波が流れ、晩は憔悴した顔と酔客に満たされて。それらが喧嘩腰で生き生きとしているならまだしも、全てが黙りこくったままに進むのだから、あまり健康的な景色ではない。
加えて、電車の中では一種の不文律と言いうか、国民の性格として他人には関心を払わないことが当たり前になっているから、外国からいらした方には随分異質に映るらしいな。
その日も同じようなものだった。私が出掛けていったのはおはようがこんにちはにかわる境の時間帯で、お勤めの方々の大半はとっくに建物に収まった後だったが、それでもホームには鞄を抱えた外回りの方や、大学生などでそれなりに混み合っていたよ。賑わっているという表現ができないのは残念だが、そこにいる人々の表情がまだ半日も経っていないのにくたびれ切ったものであることは、誰が見ても一目瞭然だったよ。天気も上々、この季節にしては人を滅入らせるあの湿気も少なく良いお日柄だったのが、それでも彼らの顔色は優れないように見えた。陰鬱な顔や苛立たしげな顔、ぼんやりした顔——最も、私も似たようなものだったに違いないだろう。出掛けたのは公用のためだから、私服ではなくきちんと背広を着ていた。私など常日頃から浮き浮きした表情の方が少ないくらいで、仕事を抱えて電車を待つ姿はその場にいる人々と何ら変わりなかったと思う。
その時ふと私の頭に過ぎったのは(危ないな)という予感だった。
憂鬱な雨や曇っている日よりも、こうした乾いた晴れの日に突発的な飛び込みは起こるものだ、ということを以前どこかで聞いていたんだよ。
(続く)
- 総念③ (怖い話) ( No.10 )
- 日時: 2010/10/03 10:26
- 名前: 書物狂乃魔女 ◆O8ZJ72Luss (ID: aXtewNOi)
世界一正確な我が国の電車を止めてしまう人災とは——そう、飛び込み自殺。
環状線は駅と駅との間隔が短いのでそれほどではないが、東京を横断する幹線ときたら、しょっちゅう人身事故で止まることで有名なくらいだ。
外国と違って、私の国では一般人が拳銃を持つことは許さるのはなかなか難しいことだ。だから電車というものは、かなり都合のいい手段になるのだろうな。
あのトラック以上のスピードで撥ねられたらまず大抵即死は避けられないし、ホームから一歩踏み出すには別段準備も覚悟も勇気も必要ない。
だが問題はぶつかる対象も予定通りに動いているということで——すなわち、当事者以外の人から見た瞬間、飛び込みは事故ではなく災害に変わるのだ。
自分たちと何ら変わらない市井の人が企てて実行して、最終的には止めようがなくて、後始末をしなくてはならないのに責任を負わせるべき人はもういない。ある意味一番被害の大きい、でないとしても少なくとも一番受け入れ難い災害ではあるだろう。
しかしだ、彼らは、何故、人は飛び込み自殺を決行するのだろうね?
……そんなことを言われても、という顔だな。すまん、質問の仕方が悪かった。
『自殺をする』理由は言うまでもなく分かり切ったことだし、飛び込みの理由も先ほど私が自分で申し上げた通りだ。簡単で、そこに至るまでの壁がなく、思い立ったらすぐに実行できるから、だったな。
だがそれはあくまで要因の話——原因そのものではないのだよ。
少々面映ゆいが、心の問題とでも呼ぼうか。飛び込みというのは得てして衝動的に起こるものだが、考えてみてくれ。たとえそれまでどんなに追い込まれていたとして、三秒前まで実際に乗り込むつもりでいた電車に、人間は本当に理由もなく飛び込むことができるものなのだろうか? 朝にいつも通り一日の予定を組み立てていた人に、どうやってそれを忘れ去る一瞬が訪れるのか? 果たしてどんな脳髄の働きが、それを可能にするものなのか? 仕掛けというのはこのことだ。
——閑話休題、それを説明するためにも、話を元に戻そう。
(続く)
- Re: 怪奇拾遺集 ( No.11 )
- 日時: 2010/03/15 13:56
- 名前: 神楽 ◆AncXm1rm4A (ID: TAPuOKlQ)
お初にお目にかかり☆す^^(アルファベット13番目のキーが使えないんで、星にしてい☆す)
なんか・・・・・・難かしいです;;で☆お面白い!!
更新楽し☆にしてい☆す♪
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