ダーク・ファンタジー小説

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スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

Re: スキルワールド ( No.146 )
日時: 2019/10/09 21:35
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 ここは場所は変わってとある深海に沈んでいる屋敷の中、そしてとある部屋ではニコラがソファーにもたれつつ何やら本らしきものを読んでいた。


 「懐かしい.....って、言ったら良いのかな....。それにシエルは今もストラングで元気にしてるのかな?」


 そう言って微笑んでいるニコラが読んでいるのは黄ばんだり傷付いたりしているアルバムだ。そしてページの中にある写真にはまだ幼い頃のシエルが笑いかけてくる姿が写されていた。


 「.....折角また会えたと思ったのになぁ、寂しい....かな」


 古びたアルバムを見つめいているニコラであるが、その中にニコラ自身の姿はなく....代わりに黒髪でオレンジ色の目をした少女がよくシエルと一緒に写っている。


 「前の私は死んだ・・・・・・だからその分をあなたと一緒に過ごしたかった....だけどこの体も、もうすぐ終わりが近いようね」


 そう言っているニコラの口元からは一筋の血が垂れ落ちていく。その事に気づいたニコラは自身の腕でその血を拭うと、腕についた血をみてこう呟いた。


 「ちょっと好き勝手しすぎたわね私も....」


 そう言って無理に笑おうとしたニコラだが、目からも流血している事が分かり涙のように血が頬を伝って流れ落ちていく。


 「・・・・・・カマキリとの約束の日まであと数日.....私の命とどっちが早く結末を迎えるのかしら、少し楽しみになってきたわ」


 「ニコラ....、もう君に残されている時間は限りなく少ない...。だが最後の時ぐらい自分に正直に・・・・・」


 「おに〜ちゃん...。今更そんなこと言わないの....、それに最後の最後ぐらい何か良い事をしときたいしね」


 ニコラはそう言って笑うがフリスト自身は納得がいっていない様子である。たとえ血が繋がっておらず赤の他人であっても兄妹という関係になんら変わりはないという事なのだろう。


 「ニコラ、君が最後を迎えるのであれば、その時は僕が君を最高傑作にしてあげるよ」


 「ふふ、ありがと.....おに〜ちゃん」


 そうニッコリと笑って言うニコラ、その様子にフリストは頬を掻きつつこう呟いた。


 「今日はなんか、魚の死骸で良いのが作れそうな気がするよ」


 「頑張ってね、出来たその時は私も見てみたいな〜」


 「ならニコラにも、もう少し長生きしてもらわないとな」


 「それは無理....。だけどもし出来た時はまた会えたら良いな....」


 「きっと会えるよ。なんてったって僕らは兄妹だからね!」


 そう言って部屋を去っていくフリスト、そしてニコラはその背中を見送ると天井を見上げてこう呟いたのだった。


 「ねぇ友間、あなたは今何をしているのかしら.....」

Re: スキルワールド ( No.147 )
日時: 2019/10/13 17:03
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 誰かに呼ばれたような気がし友間は目を覚ました。目を開けると体からは視界を覆われてしまう程の巨大な炎が噴き出しており、制御の効かなくなった暴れ馬のように周辺を手当たり次第に焼け野原へと変えているところであった。


 (ヤバイ......皆を助けるためとはいえ、一度にあんな膨大な量の炎を吸収したせいでスキルが制御できなくなってる....)


 どうにか制御できないかと何度か試みたもののスキル自身に押し潰されているかの様に体すら動かす事が出来なかった。それに力を使い果たしてしまった友間にとって燃え盛り膨れ上がっている炎を自制する事は困難である。


 すると、頭の奥に聞き覚えのある声が聞こえてきた。


 (「ちょっと友間様っ!?、一体全体どうなってるんですかッ!?」)


 (エン....、実は色々とあって・・・・・)


 (「許容範囲を遥かに超える炎を吸収してしまった事により体が悲鳴どころか断末魔の叫びを挙げている状況です。なので私が制御できる範囲で力を抑えておきますね」)


 そんなエンの声が聞こえた後、炎は段々と小さくなっていき最終的には友間が自制できる程の力にまでおさまったのだった。


 (「先に言っておきますが、これは一時的であり不安定な状況なのでスキルを使用する際はくれぐれも気を抜かないで下さいね」)


 「じゃあエン、もし気を抜いたりしたらどうなっちゃうの?」


 (「膨大な力が一気に解き放たれてしまう可能性があるので、その時は体が破裂するかもしれないという事を覚えておいて下さいね」)


 「か、体が破裂.....。その時はスキルで修復される....のかな?」


 (「おそらくは、修復されませんね」)


 「そうなんだ・・・・・・・えっ!?」


 (「前にも言いましたが、体が修復されるにあたって“ある程度の”原型を留めておく必要があるんです。なので粉々になってしまえば原型も何もありませんので一貫の終わりです」)


 


 「き、気をつけとくよエン...。スキル解除っ!」


 (「まぁ、脅し半分に言いましたが私も何とか制御しておくつもりなので意識が飛ぶような気絶レベルの事がない限りは大丈夫だと思います」)


 「ありがとエン、・・・・・・それと一つ気になっている事があるんだけど...」


 (「はい、何でしょうか友間様?」)


 「鉄の性質のことなんだけど、最近はやけに静かだな〜って思ってさ」


 (「・・・・・・たぶん彼は、もう友間様の体には居ないと思われます」)


 「えっ、どういう事!?」


 (「友間様が姉の美香さんと戦っていた最中に・・・・・・性質ごと抜き取られてしまった様です」)


 「性質ごと!?、じゃあまさか...性質“鉄”ッ!」


 ・・・・・・・・・・・・。


 スキルを発動してみたが鉄の性質が発現する事はなく、体の一部にぽっかり穴が空いてしまったような違和感だけが残っていた。


 「本当だ・・・・・・・、鉄の性質自体が存在ごと掻き消されたみたいな感じがする」


 (「それとあまり無理はなさらないで下さいね。今回の件を含めですが、監獄でマーヤさんに一時的な強化をしてもらった時の代償がまだ支払われていませんしね.....」)


 「あっ、確かに.....というか代償って何を払えばいいんだろ?」


 (「とにもかくにも、無理はされないようにと無駄だとは分かっていますが、強制的に私と約束してもらいますからね?」)


 そう言い残すと消えてしまったエン、友間はまず立ち上がると辺りを見回してみた。すると遠くから皆の呼ぶ声が聞こえてきたので友間はその方角へと顔を向けてこう呟いたのだった。


 「ごめんエン.....。今は無茶してでも助けなきゃいけない仲間がいるんだ....」


 その表情は悲しげでもあり勇ましくもあった。そして友間は皆の待っている方へと足早に去って行ったのだった。

Re: スキルワールド ( No.148 )
日時: 2019/10/20 10:49
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 「ねぇ金森、どうなると思う?」


 「んっ、何がだ美香?」


 「友間達の事も然り、ノア一行の同行もまた然りよ」


 そう言ったのは所長室に設置されたソファーにどかっと座っている美香、するとボスはこんな事を呟いた。


 「確かにその事もあるが、もう一つ最近の『アラクネ』の動きが活発になっているような気がする」


 「アラクネって....、あのアラクネの事よね?」


 「それ以外に何もないだろ?、それにここ最近のアラクネの活動範囲が格段に広くなっているみたいなんだ」


 「また近々こっちと殺り合うつもりなら、タイミングは最悪としか言えないわね」


 苦笑気味にそう言った美香ではあるが、それについてはボスも頷くことしか出来なかった。


 「アラクネは勢力こそ小規模であれど、実力はストラングに引けを取らない程のものだからな。ノア達との衝突を迎える前に攻めいられてはこちらとしても苦戦を強いられるのは覚悟しておかなければな.....」


 「まぁその時は、今度こそ私が大将の首の取ってやるさ。それに前みたいなヘマは二度とこかないわ」


 そう言った美香の目は殺気めいており、誰にも邪魔はさせないと言わんばかりの様子であった。


 「その時は頼んだぞ、美香」


 「任しといてよ金森、それが済んだら上機嫌であんたの頬にでもキスしてあげるわ」


 「なっ!?、なんでそんな流れになるんだ美香!」


 「あらあら、相変わらず金森って恥ずかしがりなのね」


 「き、キスぐらいは俺でもした事あるぞ!、・・・・・・・50年ぐらい前に.....」


 「ぷっ!?、アハハハハハハッ!! やっぱり金森には女性のエスコートは無理そうね!」


 「し、仕方ないだろ美香。それに俺には恋愛というものが割り合わんしな」


 「そう言いつつ頬が赤いのですが〜」


 「気のせいだ美香、ただ初恋の相手を思い出してしまっただけだ」


 そう言って話の流れを断ち切ろうとする金森であったが、先程からずっと大笑いしている美香には流石のボスも憤りを感じずにはいられなかった様子。


 「まぁ金森、あんたの恋愛....ぶっ!・・・・・・・についての話はさておき、ノア達の足取りは掴めたのかしら?」


 「未だに何も掴めずじまいだ。だが相手は電脳世界の支配者だ、そう簡単には情報を掴ませてはくれないらしい」


 「一応、私の力でも探してはみて見つけられはしたのだけど、もはやノアのいる空間自体が私達の住んでいる世界とは異質なものらしくて侵入できるまでには少し時間が掛かりそうね」


 「なら侵入できるまでには時間がどのくらい掛かりそうなんだ?」


 「早くて一週間、遅くて1ヵ月ってところね。まぁ気を楽にして辛抱強く待つしか今のところないわね」

Re: スキルワールド ( No.149 )
日時: 2019/10/26 22:33
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 「気を楽にして待つしかないわね」


 美香はそう言うと自身の爪を見下ろし、こう言った。


 「むー、そろそろ切るべきか」


 「まぁこの事はお前に一任しておくよ美香、それにもう一つ気掛かりがあるとすればシロと傭兵団の事だな」






 ここは今、アメリカの首都。友間達からはまだ少し遠いがシロがいれば大体の位地は分かるはずだ。


 「でっ、シロさん。その友間って人の居場所は分かりそうですか?」


 そう聞いてみた天羅、するとシロはこんな事を言った。


 「微かだが、かなり遠くの方にいる気配がする」


 「OK、わかりました。それじゃあ気長に移動するしかなさそうですね」


 「いや、気長という字は抜いておいた方が良いぞ」


 そう呟いて周囲を見渡すシロ、ここは少し治安が悪いのか薬物から血の臭いまで色々な臭いが複雑に混ざり合っているような感じである。

 そして人々の中にはこちらに視線を向ける輩が何人かおり、犯罪組織のチンピラかそこら辺の奴らであろう。


 「ここは嫌な臭いがする、何か乗り物をつかむか、自力で50km程を走るかのどちらかを早急にしないと面倒な事になりそうだ」


 「面倒事は確かに嫌ですね、それに此処だと尚更に.....」


 天羅も周囲の雰囲気を察していたらしく眼力は鋭く、そのまま誰かしらを見殺してしまうそうな程である。


 「・・・・・イクサ、俺が許可するまで絶対に暴力禁止だ、いいな?」


 「って事は、許可さえあれば何でもして良いって解釈でいいですか?」


 「ああ、というか早くこの町から逃げよう、問題事は極力避けたいからな」


 天羅がそれを言い終わるかどうかの時点で周りからシロ達一行に近づいてくる足音が聞こえ、思わず天羅はこう呟いていた。


 「訂正だッ!、今すぐ逃げるぞッ!?」


 そんな天羅の言葉で一斉に走り出した一行は、背後から迫り来る者達を置き去りにするように立ち去っていく。












 「ねぇ京八、屋敷には着いたけど.....どうやって入ろうか?」


 そう友間は自身の背に背負っている京八へと問いかける。するとこんな返事が返ってきた。


 「よしッ!、ぶっ壊すかッ!」


 「それは却下!、なるべく静かに侵入すべきだよ」


 こちらには気絶したままのジャッキーがいる、だとすればこのまま騒ぎを起こして居場所を知られるのは避けて通るべき事態である。


 「じゃあどうするんだよ、この塀をよ?」


 屋敷を囲うようにそびえたつ高い塀、造りは昔ながらの煉瓦造りのようで掴めそうな突起物も特には見当たらない。

 どうしようかと悩む友間、すると突然頭の中に浮かんだ事があった。


 「んっ?、もしかしたら・・・・・・」


 「おっ黒奈、何か良いのでも浮かんだのか?」


 「うん、ちょっと試してみたいことが.....」


 そう言うと片手で壁の表面に触れる友間、すると次の瞬間には壁の素材となっている煉瓦と同化し吸い込まれるように塀の内側へと消えていき、今度は壁にぽっかりと大穴が空いたのであった。


 「性質<煉瓦>....、採っておいて損はないかな」


 「さすが黒奈、って事で自宅訪問でもさせて頂きますかね」


 「あの...友間、先に聞いておきたい事があるんだけど良いかな?」


 「なにシエル?」


 「屋敷に侵入する前に、2つのグループを作らないか? そうすればシセラに遭遇する確率が二倍になる訳だしね」


 「おっ、そりゃあシエル。じゃあ黒奈は俺と、そしてシエル・土神さん・ジャッキーって感じで良いか?」


 「僕は特に問題ないよ京八、それじゃあ適当に窓でも見つけて屋敷探検でも始めましょうか」


 こうして決まった2つのグループ、それにジャッキーは眠ったままだが大丈夫なのだろうか。

Re: スキルワールド ( No.150 )
日時: 2019/10/28 22:41
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 二手に分かれた友間達一行は、シセラを見つけるため友間と京八は一階周辺と途中で見つけた地下での探索。そしてシエル・土神・ジャッキーはそれより上の階の担当である。


 「おい黒奈、背負われてる身で悪いんだが一つ頼まれてくれねぇか?」


 「んっ?、なに京八?」


 「俺がスキルを使用するためにもどうか食料庫を探してくれねぇか」


 「OK、.....というか背を焼かれてるのに食欲はあるみたいで安心したよ」


 「だろ?、それだけが俺の取り柄だからな」


 「そお?、食欲に関してはシセラや龍紀の方が上だった気が・・・・・」


 「取り敢えず食料庫を見つけにいざレッツゴーだぜッ!」


 「まぁ、普段通りの京八でホッとしたよ」


 だがしかし、軋みような音を挙げる廊下には電気もついておらず薄暗い中で食料庫らしき部屋を探そうとするも見つかる筈はなく友間は困った表情を浮かべる。


 「んー、ゆっくり探すしかないか」














 場所は変わって二階の廊下を歩くシエルと土神、そして薄暗いなかシエルは土神に話しかける。


 「ねぇ土神さん、ジャッキーの様子はどうですか?」


 「ぐっすり眠っているよ.....。“制限”の影響か普段よりだいぶ疲れたみたいだね」


 「僕的にはこのまま敵と遭遇するのは避けたいって感じですね。だって土神さんがジャッキーを背負っている以上、高確率で僕が戦う羽目になりますしね」


 「・・・・・君は戦うことは嫌いかい?」


 そう土神に問いかけられ、答えように迷ったのか一瞬目が泳ぐシエル。だが直ぐに答えは出たようであった。


 「『大切な人』のために戦うなら、命どころか僕は僕の存在自体が消えたって構わない!」


 「大切な人....か..、良い答えが聞けてよかったよ」


 「あっ、今僕のこと笑いました?」


 「笑ってない笑ってない、....ただ君の言った『大切な人』というのが気になってね」


 「まっ、その内にでも話しますよ。土神さん」


 シエルはそう話を断ち切ると無言のまま土神と共に歩き続ける。それと先程から床が今にも抜け落ちそうに思える程に軋んでいるのだが、そんな事より土神の背後にいる者がちょうど目覚めたようである。


 「んっ..?...、私...?」


 「おはようジャッキー、背中の乗り心地はどうだったかな?」


 「ま、まぁ温もりを感じたってだけ言っておくわ。それに変な夢を見ていた気が・・・・・・」


 「「“変な夢”??」」


 「上手くは思い出せないんだけど、良い夢ではなかった気がするわ....」


 まだ眠気の残っている目を擦るジャッキー、どうやら無茶をし過ぎたようである。


 「“制限”の影響でスキルを使った直後から体力が吸い込まれていくかのように減っていったわ。そのあと見た通り気絶したみたいだしね」


 「まぁ、無茶は禁物ってことだね」


 土神がそう言った直後、薄暗い廊下を抜けて広い空間へと出てきた一行。突然の強い光に一瞬目を細めはしたが、その視線は一人の男へと向けられていた。


 「俺は矢倉やぐらってもんだ。もちろん脱獄囚だが気にしないでくれ、ただアンタ達を殺すだけだからさ」


 「へー、そう言われて気にしない人がいるのなら私は一度見てみたいわね」


 そう言って土神の背から降り立とうとしたジャッキーであったが、ここはシエルに止められてしまった。


 「ジャッキーはそのまま休んでて、それと此処は僕が請け負いますんで土神さんと一緒に先に行ってくれ」


 「ちょっと、私だって少しは戦える・・・・・・」


 「義母さんと話を着ける気なんでしょ?、それに妹さんの件もあるし早く行って!」


 「俺が行かせるとでも?」


 走り出した土神とジャッキーに向かって突っ込んでくる矢倉であったが、次の瞬間には視界の端を掠めた金色の閃光と共に部屋の壁際まで吹き飛ばされてしまう。


 「スキル『罪の終焉』、誰かの言葉を借りるとすればこうかな? 『お前の罪を数えろ』.....ってね♪」


 「手に持っているのは黄金の槍か?、また不可解なスキルだな」


 シエルが微笑むと右手に握られている槍に電光が駆け巡った、戦う覚悟はもはや充分な様子である。


 「それと断っとくが、俺は此処で死ぬ気は断じてありませんからね。この世がニコラの笑っていられる世界になるまでは何があろうと絶対」


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