ダーク・ファンタジー小説

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スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

Re: スキルワールド ( No.85 )
日時: 2018/12/02 23:10
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 「・・・・・・死ね。」


 そうダンに言う友間は冷たかった。人を殺す事への躊躇がなくダンの首を締め上げていた。


 すると____。


 「やめろーッ!! 『輝砕』ッ!!」


 ーーズバァァアアァーンッ!!


 突然のユウの奇襲に反応が遅れてしまい吹き飛ばされる友間、ダンの方も驚きで少し間が空いてしまった。


 「ユウ!?、良かった無事で.....」


 「『僕』の方もね。・・・・・・って!、友間は気絶しちゃったみたい」


 さすがに鉄の体を持っていたとしてもユウの圧倒的な攻撃力の前では荷が重かったらしく気絶してしまったようだ。


 「・・・・・ってかさユウ、僕たちが此処へ来た理由忘れてないか?」


 「んっ?.....あっ!、忘れてた!?」


 「いやいや、普通何か忘れてたら人を殴らないって」


 「でも、まぁ....『僕』が私のためにあんなに怒ってくれるとは思わなかったなぁ〜」


 「ち、違ぇよ! ただ...ただ.....。」


 「ただ〜、何なのかな〜?」


 「僕で遊ぶなっ!、ただ腹の奥底から本気でイラついたからであって・・・・・。」


 「スミマセン友間さん、敵に予想以上の苦戦を強いられていまし・・・・・。」


 友間を気配を追ってなのか現れたシロ、だが目の前の景色を見るとその場いた全員に一瞬の間が生じたのであった。


 「・・・・・殺す...。」


 なんともシンプルで分かりやすい言葉だろうか。その分にシロから溢れ出ている自分たちへの殺意を二人は手に取るように実感できた。


 「まずいかも『僕』」


 「ああ、僕もそう思う」


 その夜、若い男女の叫び声が聞こえたとか聞こえなかったとか。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「んっ、ぅう〜ん.....」


 目を覚ました友間がまず見たのはアパートの天井、そして目の端にはシロの姿があった。


 「友間さん!、意識はちゃんとありますか!? 吐き気や腹痛はありませんか!?」


 「だ、大丈夫だよシロ。それに・・・・。」


 体の半身を起こしながら言葉を言いかけた友間だったがボロボロとなったユウ・ダン、それと謎の着ぐるみの人物が視界に入ってきて思わず脳が停止してしまった。


 「大丈夫ですか友間さんッ!?」


 「あ、えっ? えーと、大丈夫だよシロ」


 「いえ、もしかすると風邪を引いてるかもしれませんので私が・・・・・・。」


 「ゴホンっ!、ラブラブプレーは良いけど僕たちがいる事も忘れないでよね?」


 「ほう、友間さんを傷つけた輩がまだ言うか」


 「だから悪かったよ、腕試しのつもりだったんだが僕もマジになり過ぎてたよ」


 「ちょっと待って!?、腕試しとかって何の事? 敵じゃなかったの!?」


 「僕が敵だと断言した記憶はないよ、ただ敵って事にしてやると言っただけだ」


 「××××××、××××?」


 謎の着ぐるみが何かを言っているようだが声が着ぐるみのせいで聞き取りにくかった。


 「あっ、ここは私が......うん、うんうん...。」


 「...?、何て言ってるの?」


 「なんか『京八から増援の要請があったから来たんだが、知らなかったのか?』だって」


 「えっ、京八が! 京八は無事なんですか!?」


 「××××××××××、×××××××」


 「えーと『断言はできないが京八の事だ、きっとゴキブリ並のしぶとさで生きているはずだ』」


 「なら良いんだけど、まだニコラも戻ってきてないんです」


 「××××××××××、×××××」


 「『ニコラについては分からないが私は“キグルミ”という、これからよろしく頼む』だってさ」


 「どうも、キグルミさん。ところで何で着ぐるみの姿なんですか?」


 「××××××××××」


 「『世の中には知らなくて良い事もあるものだ』って言ってる」


 「そ、そうですか。自分は友間と言います、こちらからもよろしくお願いします」


 「・・・・・友間さん、こんな正体も知れない敵に対してすぐ信用するのはどうでしょうか?」


 少し不満があるように訴えてくるシロ、しかし信用する選択しか今はないし相手からの敵意も全く感じられなかった。


 「大丈夫だよシロ、いざって時にはシロっていう頼もしい味方がいるからね」


 「ひゃっ!....。て、照れてしまいました」


 そんなこんなで和解したようなムードの五人はまだこの先に疑問を残しながらも話を進める事にした。

Re: スキルワールド ( No.86 )
日時: 2018/12/05 23:10
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 「友間さん、ここは一思いに伊月を殺してはどうでしょうか?」


 「だからそれは却下っ!?、そんな事したら美琴さんが悲しむから!」


 「なら暗殺は・・・・・・。」


 「殺しとか厄介事からは一旦離れて!、良い!?、OKッ!??」


 「はい、分かりました。.....ところで毒殺は・・・・。」


 「よしッ!、まずは話をまとめると伊月の同行はまだ不確定な部分もあるんですけど、言える事は間違いなく何らかの事件に関与していて裏に誰かがいるって事です」


 そう色々と割り切ってしまった様子の友間はその場にいる全員に説明をすると見渡しながら何か意見を求めた。


 「××××××××××××?」


 「えーと『ここは一旦相手の様子を伺いつつ先の事を考えていくのはどうだろうか?』って言ってる」


 「ありがとユウ、それとじゃあ依頼についてはキグルミさんの言った通り様子を伺うという事で」


 「そんじゃ僕とユウは何かあったら呼んでくれ、その間はのんびり過ごしとくからさ」


 「えー、そんなの面白くないと思うよ『僕』?」


 「こういうのに面白ろさを求めるもんじゃないぜ、求めるのは結果と効率だけで充分だ」


 そうダンは言うとユウを引き連れて部屋の奥へと行ってしまい残りはキグルミさんとシロを合わせた三人となってしまった。


 「友間さん、本当によろしいのですか? 今なら私が場所を炙り出して敵を殲滅して来ますが?」


 「これでいいの。それとシロはユウとダンと一緒に明日はお留守番だからね?」


 「何故ですか友間さんッ!?、もし友間さんに何かあったら私は頭がおかしくなりそうです!」


 詰め寄ってきたシロに思わず後ろへと退いてしまった友間、なんと言っても服のサイズが合わず胸が強調されて迫力を増していたのも理由の一つだ。


 「シ、シロにはもし京八が帰ってきた時のために家にいてほしいし、それと美琴さんの事も心配だから見守っててもらいたいんだ」


 「分かりました....。ですが何か友間さんに起きたら即座に向かいますからね!」


 「分かったよシロ、それとストラングから支給されてた携帯を渡しとくね?」


 青いカバーが装着されたスマホを受け取ったシロは何か得体の知れない未知の物体を見るようだった。


 「ケイタイという名前程度なら聞いた事があるのですが、この真っ平らな板の使い方は全く分かりません?」


 「えーと、まずホームボタンっていうのを押して・・・・・・」


 何となく予想はしていた様子の友間は、携帯を食べようとしていたシロに一から使い方を教える事にした。

Re: スキルワールド ( No.87 )
日時: 2018/12/08 15:27
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 いつ寝てしまったのか朝日が顔に照りつけてきて目が覚めた。シロや他の皆はまだ寝ているのか部屋の中がやけに静かだった。


 「んー、相当に疲れが溜まってるなぁ」


 肩や首を回して軽いストレッチを済ませた友間はゆっくりと立ち上がり背伸びをした。


 「さてと、今日はどうするかな」


 そう言った友間は朝の散歩でもしようかと玄関へと向かった。


 だが、ドアを開けて早々隣を見てみた友間は無言のまま90度の捻りを加えた華麗な飛び込みで部屋の中へと舞い戻って行った。


 なにしろ理由は______。


 (い、伊月がいたッ!?)


 そう、ちょうど帰ってきた所の伊月がいたのだ。伊月の方は気づいていないとは思うがドアを開けると予想外な再開してしまい友間は混乱していた。


 (や、やばい! 顔が知られてる上に一度戦ってるから会ったらマズイ!)


 ドアにもたれていると外の方からドアの閉まる音が聞こえてきた。まだ安心はできないが難は去ったと言っていいはずだ。


 「ハー・・・・・助かっ....うわっ!」


 ーーガチャ!


 突然もたれていたドアが開き後ろへと倒れてしまった友間、すると聞き覚えのある声が友間の耳に聞こえてきた。


 「あれ、友間さん? 何してるんですか?」


 「あ、ははは....。やあニコラ」


 「おはようございます友間さん。それじゃあ上から失礼しますよ?」


 そう言うと友間を飛び越えて部屋へと入って行ったニコラ、それに続いて友間も起き上がると着いてしまった服の埃を払った。


 「皆さん.....というか増えてませんか?」


 「その〜、ニコラがいない間に色々とあってね」


 「んぅ〜友間さん、おはようございます」


 「あっシロ、おはよう」


 眠そうに目を掻いているシロ、昨日のスマホ講座でかなり疲れている様子だった。


 「ところで、京八さんはまだ帰って来れていないんですね」


 「うん....。でもニコラの方も無事で良かったよ」


 「実はですね、ちょっと....ううん、すごく会えて嬉しい人と会えたですよ」


 「んっ?、誰と会えたの?」


 少し気になって聞いてみた、するとニコラはプレゼントでも貰ったかのように返事を返してきた。


 「実はですねっ!、“おに〜ちゃん”と会えたんです!」


 「えっ、お兄ちゃん?」


 こんな偶然に出会えるものかと疑問に思った友間だったが、嬉しそうに話しているニコラを見て疑問を頭の隅へと置いておく事にした。

Re: スキルワールド ( No.88 )
日時: 2018/12/20 07:06
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 友間は今、伊月を見失ってしまい困り果てていた。すると昨日、自分とユウが戦った公園を見かけた。


 「ちょっとやり過ぎだったな」


 公園の中心が焦げて炭になっており公園を訪れている人々が口々に何かを話していたのが見えた。


 「少しだけ、寄ってみるかな」


 少しの抵抗を感じつつも現場へと近づいてみる友間、すると後ろから写真のシャッターを切る音が聞こえてきた。そして突如として体が動かなくなり目の前で話してたはずの人達も時間が止まったかの様に硬直してしまった。


 「どうも、僕はフリスト・マエストラーネという名の芸術家です。」


 動けない友間を尻目に知らない男の声が聞こえ背後から伸びてきた腕が友間の肩に置かれた。続いて背後にいる相手が耳元に囁きかけてきた。


 「伊月を付けている様ですね〜。ですが先程から私も付いていたんですよね」


 (体!、動けェェェーーーッ!!)


 必死に動こうとしているが指の一本すら動かす事はできなかった。すると男がある事を言ってきたのだった。


 「スキルというのは便利だね。まあ、この力も作品の腐敗を防ぐ程度にしか需要がないがね」


 (スキルか...、また厄介事になりそうだな)


 「そう身構えず......と、言っても動けないから無駄なお世話かもしれないがな」


 「ぐ.....ぐぐぐ....、さ..き....から...うる、さい....。」


 「ほう、これはまた素晴らしい。あらがう筈のできぬ力に抵抗し打ち勝とうする少年、なんと素晴らしいのだろか!」


 「だ、から......ウルサァァァーーーイッ!!」


 なんとか声は出るようになった、それと体もどことなくだが少しだけ動くようになってきた。するとその様子を見ていたフリストは叫びともとれる声を挙げて歓喜した。


 「いいぞッ!、いいぞォ! もっと僕にイマジネーションをクレェ〜ッ!!」


 耳がキンキンと痛くなってきた友間。だが次の瞬間、背後から爆発にも似たような砂煙が舞い上がり友間の体は自由になった。


 「ハァ ハァ ハァ、何が起きたの?」


 「友間さん、お怪我はないですかッ!?」


 「シ、シロ!? どうして此処にいるのッ!?」


 「何かあったら駆けつけると友間さんと約束をしました、それに友間さんの事なら地球の裏側にいたって分かるんですからね」


 「それはちょっと怖いかな〜・・・・・・。でも、ありがとねシロ」


 少しシロに対して引き気味の友間、だがフリストの事を思いだし煙の舞っている場所に視線を向けた。


 「では友間さんは離れて下さい、私が殺りますので・・・・・・。」


 「ちょっと待ってシロ、ここは一旦離れよう......」


 今更だがスキルの解けた人々から何十もの悲鳴が挙がり、恐怖する者や今起きている事を撮影しようとしている者がいた。


 「分かりました、今ところは一旦退きましょう。」


 だが何処からともなくシャッターを切る音が聞こえてきてシロと友間の体は動かなくなってしまった。


 「折角できてきた作品のイメージがパーになってしまったじゃないか・・・・・おや!、そこの女性は良い素材になりそうではないか」


 「友間...さんに......、手出しは・・・・・・させないッ!!」


 強引とも呼べるシロの力でフリストのスキルらしき能力を破ると殺気じみた様子でフリストへと突っ込んでいくシロ、だがまた別の声が聞こえてきて事態は一変した。


 「お願い、『お座り』......。」


 その途端シロの体は何かに押し潰されたかの様に地面へとメリ込んだ。そして声の主は友間が聞き覚えのある声だった。


 「どうも、友間さんにシロさん・・・・・」


 (えっ! に、ニコラ!? どういう事!?)


 聞こえてきたニコラの声に友間は驚きを隠せなかった・・・・・・。

Re: スキルワールド ( No.89 )
日時: 2018/12/21 15:24
名前: 3104 (ID: fph0n3nQ)

(¨* )あのぉ…なんかファンタジーなんでここに投稿しましたー。



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