ダーク・ファンタジー小説
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- スキルワールド
- 日時: 2019/02/24 17:59
- 名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029
どうも、マシュ&マロです
この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}
※注意書き※
・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。
・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします
・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい
・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい
それでは小説スタートッ!!
第一幕『黒奈友間という少年』
>>64
第二幕『一人の裏切り者』
(前半)>>102
- Re: スキルワールド ( No.24 )
- 日時: 2018/05/02 19:37
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
「ガチャ! )) いらっしゃ〜い、ささっ入って入って」
そう言って全員を誘導する美香、どうやら彼女は賃貸マンションを借りていたようだ
「フゥ〜〜、さすがに戦いの後に長距離の移動はきついわねぇ」
そう言いながらシセラを背から降ろすジャッキー、これを見習って友間も京八を床へと静かに寝かせた
ビキッ!!!
「イーテテテテェッ!!、こらゃ明日は全身が筋肉痛だな」
苦笑いしながら言っている京八、かなり無茶をしていたようだ
「ふふ、やっぱり京八は無茶が好きだね」
「いやいや龍紀、俺はあんまり好きじゃねぇぞ」
「そお?、昔から無茶する事が多かったし無茶してる時の京八って何か楽しそうだし格好良いよ?」
「た、龍紀、お前は男だろうが、そのセリフは女になった時に言ってくれ」
「照れてる?」
「て、照れてねぇ...((ビキ!!」
「あ〜らら、これはキツそうね京八」
「そ、そんな事ねぇぞジャッキー」
そう言って上半身を起き上がらせる京八、だがジャッキーはジトッとした目をして一言呟いた
「ふ〜ん、そうなんだぁ〜」
・ ・ ・ バシンッ!!
ジャッキーの平手打ちが京八の背中に直撃する、あまりの痛みに声は出さずも身を揺らして痛みの度合いを表していた
「イ〜チチチチ!、何...すんだ、ジャッキー」
「無茶する男って今時期はモテないわよ、明日は縛ってでも安静にしてもらうからね」
「だけど任務があんじゃねぇか」
「任務なら私達に任せて、ちょうど美香さんも居るんだし」
「あ〜、その事だが私はやらんぞ」
「えっ?、どうしてですか?」
「私は別に助っ人しに現れたんじゃない、あくまでアンタらが任務を遂行できるように道をセッティングするだけだ」
「じゃあ....。直接的には手は貸さない、という訳でしょうか?」
「そーゆう事、これも社会勉強だと思って受け入れなさい」
「そんじゃあ俺も明日...((バシンッ!!)..イーテテテ!!?」
「だーから、あんたは明日はシセラと留守番よ!」
「えー待ってくれジャッキー」
「待たないし聞き入れません」
そんなこんなで文句を言いながらも京八は、シセラと見張り役の友間の二人+美香と一緒に留守番となりました
- Re: スキルワールド ( No.25 )
- 日時: 2018/05/04 14:28
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
今は夜、まだ夜が明けずも少し明るくなってくる時間帯だった。そんな時間に友間達の眠っているアパートの屋上に動きがあった
「ここが...、そうか」
「ああ。ここに奴らが居るらしい」
数にしてザッと数十人の武装集団が屋上で待機していた。その手にはアサルトライフルが各自で握られている
「...1....2....3..、よしッ! 乗り込むぞ!!」
「うっひょー!、大勢揃って大掛かりですねぇ〜」
「「「「「「ハッ?」」」」」」
突如として聞こえてきた女性の声に屋上にいた全員が驚いて声の主へと素早く顔を向けた
「ヨッ!、今の時間帯って{おはよう}それとも{こんばんは}の方が良い?」
「き、貴様は!、誰だッ!!」
「んっ、私はただの友間の姉さ」
「話し通じてんのか!!?」
「まーそんな話は隅に置いといて、私らに何か用」
薄笑いを浮かべて武装集団に聞く美香、背に満月が浮かぶため薄笑いが悪魔の微笑みの様にも見える
「何の用かって?、それはこれだ!!」
その瞬間に銃口が一斉に美香に向けられ引き金が引かれる.....が、...美香は動かなかった
「ハァー、・・・・【逆再生】((パチン!」
そう言ってから指を鳴らした瞬間、銃口の先から放たれた弾丸は巻き戻しボタンでも押されたかの様に銃口の中へと戻っていた
「時間が操れるアビリティアか、....なら数で攻めろ!!」
すると武装集団が大勢で美香へと迫ってくる、だが再び美香は片手構えると一言呟いた
「・・・・【笑い月】((パチン!」
指を鳴らしたと同時に背にしていた満月の光が強くなったような気がした、すると次の瞬間に奇妙な光景が広がっていた
「ワーハハハハハハ!!、ワーハッハッハッハッハッハ!!!」
その場にいた美香を除いて全員が急に大きな笑い声を挙げて笑い出したのであった
「どお?、何故か笑っちゃうでしょ」
そう満足気にその場にいた全員に聞いてみる美香、そして次の手を実行させた
「次は【巨人の行進】((パチン!」
今度は指を鳴らした瞬間に美香の右腕がどんどんと大きく肥大化し、像でも掴めそうな程の大きさになった
「じゃっ、バイバ〜イ♪」
そう笑顔で最後のお別れを言うと右腕を武装集団へと大振りで横に振り、全員を吹き飛ばしたのだった
「・・・・んーーー....最近の男って踏ん張りってのが足りないわね〜」
そんな事を言ってると眠気でも襲ってきたのか美香は大きくアクビをし、天高くに背伸びをする
「あ〜眠っ、サッサッと夢の続きでも見よっと」
そんなこんなで美香はベッドを求めて自宅へと戻っていったのでした.....。
- Re: スキルワールド ( No.26 )
- 日時: 2018/06/10 00:33
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
眠っていた友間達は台所からの物音で目が覚めた、ただし例外として京八は爆睡していた
「おっ 起きたか、ちょうど朝食ができたところだぞ♪」
そう言って台所から現れた美香の手には大皿に盛られた大盛りの[もやし炒め]と[チンジャオロース]の二品だった
「こ、これは流石に....。」
この様な反応を示すジャッキーと打って変わってシセラと龍紀は目をキラキラと輝かせていた、もしかしてこの二人って大食い?
「お、おーい京八、朝食みたいだよ」
「ガァー、ガッ......んっ・・・飯か、黒奈?」
「そうだよ、ほら起きて起きて」
「ん〜、一晩寝て体が楽になっ....」
ビキッ!!!
「うぅぎゃああああああ!!、体が!、体の全身がぁ!!」
「どうやら、今日は本当に俺とシセラとで留守番みたいだな」
「絶対に意地でも外へ出てやる」
そう言って無茶苦茶な歩腹前進で逃走を試みる京八だったが、虚しくもジャッキーの踵落としが腰にヒットし絶叫するだけに終わった
「こ....、腰が...ぁ・・・」
「何ごちゃごちゃ言ってんの?、飯よ飯!」
「き、気の毒そうだけど今日ばかり諦めた方が良いと思うよ」
そう友間は言った後に腰の痛みで動けない京八に肩を貸して朝食へと向かわせた
※この後のシセラと龍紀の食べっぷりに友間はかなり驚かされました※
[ 〜 時間は進んで 〜 ]
「お〜い、大丈夫か京八」
「ああ黒奈、何とかな」
今は昼を過ぎた頃だろうか、ジャッキーと龍紀は周辺の安全確認と言って部屋を後にし美香は用事があると言って出掛けたっきりだ
「あっそうだ京八、昨日のジャッキーとお前に何があったんだ?」
深い意味は無いが何となく知っておきたかった、そして京八の返事を待った
「別に言うような事も無かったぞ?」
「あ...、あの..私も...知りたい....です」
「まっ、二人がそう言うなら話そうかな」
そう言って京八は昨日の事について淡々と話を始めたのだった
- Re: スキルワールド ( No.27 )
- 日時: 2018/05/08 18:18
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
ここは昨日の夜の歌舞伎町、そんな場所で路地裏を駆け抜ける二人の人物の影があった
「ちょっと京八!、まだ繋がんないの!?」
「何やってんだよ友間!、出てくれよ!出てくれ!」
プルル〜・・・・ プルル〜・・・・
ガチャッ!
「あっ やっと出たか、時間がねぇから手短に説明するが...、見つかった!....いや、俺の行動は敵に知られてたらしい、そっちにも敵が来るかもしれ・・・・。」
京八の頭上から敵が一人降りたってきた、だが避けるも既に敵に囲まれている事に嫌でも気づかされた
「チッ!、敵に囲まれた ((ガチャッ!」
「でっ、伝える事は伝えられたの?
」
「あぁ多分な、あとは状況を打開するだけだ、....スキル『発電』ッ!!」
「あっ京八、ちょっと待って!」
「んっ、こんな時にトイレか?」
「バカッ!、そんなんじゃなくて、その....私..、今はスキルが使えないの・・・・・。」
「あ〜そうだった、お前ってスキル使うのに相手への憎悪が必要だったな」
そんな感じで京八が頭を掻いていると、数枚の刃物がジャッキーへと飛んできた
「ヤベ!、危ねッ!!」
「ガシッ!)) えっ!、きゃッ!」
間一髪でジャッキーを体へと引き寄せた京八は、心の中で安堵の溜め息を吐いた
「ちょ! ちょっと京八!、離して恥ずかしいから!」
「いやいや、そんな事言ってる場合か....!、チッ!」
敵が一斉に襲いかかってきたが顔は隠しているため見えないが体格の大きさは様々だった。
京八は舌打ちを鳴らすと筋肉に電気を流して筋力を強化すると、少し嫌がるジャッキーの腹をしっかり掴んで驚異的なスタートダッシュ決めると敵の網から脱出した
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ハァ、ハァ、ハァ、結構遠くまで逃げたが、敵は撒けたか?」
そう言って周りを見渡しながら建物の陰へと隠れようとする京八、そんな時にジャッキーが口を開いた
「あ、あの......そろそろ..離してくれないかな?」
「お!、おう! 悪ぃ、急いでたからツイな」
そう言って自身を弁護する京八は頬を赤めたジャッキーをゆっくりと地面へ降ろした
「ふー....だけど、敵が私達の行動を知ってたなんて驚きね」
「全くだ、何でだろうな?」
「もしかしたら、最初から私達がいる事を知ってたのかもね」
「と、言うとジャッキー?」
「そうね、だとしたらストラングの基地内から意図的か事故か、どちらかの事情で情報の漏れがあったりして」
「そりゃ無いだろ?、ストラングは外部からも内部からも充分な対策がされてると思うしな・・・・。」
そう京八が反論した時だった、突然として京八はジャッキーを抱き締めるとジャッキーの視界から見えない位置から突風が吹き荒れたのだった
「きゃっ! 何!?、何なの!?」
「お、落ち着け...ジャッキー....。」
そう言ったかと思うとジャッキーの体から崩れ落ちる京八、その背には真っ赤な血が見えた
「あ〜らら、二人まとめて私の『カマイタチ』で体ごと両断しようと思ってたけど一人だけ助かったみたいね」
そう言って現れたのは長い黒髪の女性だった、手には片方ずつに鎌が握られておりジャッキーと比較すると女性の方が有利に見える
「あ....ぁあ......あ..」
ジャッキーは地面に尻もちを着いた、その理由は目の前の女性ではなく京八から流れている血だった
「血....、血...血..血」
「?、ん〜恐怖で頭がイッちゃったかな?」
「血!...血..血..血..血..血..チ..チ..チ・・・・・。」
急に黙り込んだジャッキー、不思議そうに女性が様子を見ているとバッと顔を女性へと向けた
「ア...ァハハハハハハハ!、アァーーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
何が面白いのか笑い出すジャッキー、そして笑い声が止まると一言だけ言葉を発した
......“復讐劇・血”....。
そして再び笑い出すジャッキー、だが今度はさっきと違うとしたらジャッキーの目が[赤色]から[濃い赤]へと変わった事だ
「な、何よこの子、頭が本当にイカれたみたいね」
そう女性は警戒しながら言うと鎌を顔辺りで構えて豹変したジャッキーと対峙した
- Re: スキルワールド ( No.28 )
- 日時: 2018/05/11 22:00
- 名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)
最初に動いたのは女性の方だった、壁を蹴って笑っているジャッキーの後ろを取ると後ろ首に鎌を振り切った
「(早めに決着を着け・・・・・((スカッ!!」
女性が切ったのは何もない空間だった、地面に着地したと同時に後ろから笑い声がし髪を強く引っ張られ首がのけぞる
「ヒャァー!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!」
どんどんと引っ張る力が強くなる女性はあまりの力に態勢を崩して背から転ぶ、だが髪を引っ張る手は緩むはずもなかった
「痛い! 痛い! 痛い! 離して!! もう離してお願い!!」
「ヒャァー!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ヒャ!ひゃー!ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ! ((ガシッ!」
ジャッキーの空いてる一方の手が女性の肩を掴んだ、そして女性の髪とは正反対の方向へと押し出した
「ミシ!...ミシ!..)) い...だ....ぃ」
ボギッ!!!!
鈍い音がした直後に女性の首が変にグラグラとするようになった、この様子にジャッキーは興味を無くしたのか女性の死体を背後にポイッと投げ捨てた
「ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!ひャ!....ゲホッ!! ゲホッ!! ゴポッ!!」
急に咳き込むジャッキー、その口元には血が赤々と見えた。かなり体に無茶がある様だ
「ひゃ....ひゃ..ひゃ...ひゃ~....。」
ヨタヨタとした足取りで何処かへと向かおうとするジャッキー、その背後で何かが動いた気がした
「?、....((ガッ!) うっ! ガ..、ガァアアァ〜〜!!」
ジャッキーの首はアームロックで締め付けられジャッキーは体を振るって抵抗する、その実行犯というのが・・・・・・。
「落ち着け!!、元に戻ってくれッ!!」
それは京八だった、怪我を負いながらも締め付ける手だけは緩めまいと奮起し更に両腕に力が入った
「ガアァーアァアアァァァァァーーッ!!」
するとジャッキーの方も両腕から逃れようと倍の力で辺りを蹴散らしながら暴れ回った
「す、“スキル『発電』”、.....悪く...思うなよ。((バチチチッ!!」
「うっ!....うぅ~...ぅ.....((ドサッ!」
力尽きたかの様に倒れ込むジャッキー、京八は気を失っているのを確かめると額を拭って一息着いた
「フー・・・・、ってか背中が痛ィな」
そう言って自身の背を擦ると顔を歪めた後にポケットに無理矢理にネジ込んであったコーラを取って一気に喉へと流し込んだ
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