ダーク・ファンタジー小説

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スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

Re: スキルワールド ( No.44 )
日時: 2018/06/27 19:23
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 「ヘッきし!!、ズズー....風邪でも引いたかな?」

 「おいおい黒奈、今頃になって風邪引かれちゃあ困るぜ」

 そう言ってから友間にティッシュを渡す京八、それを受け取った友間は鼻を拭った

 「大丈夫だよ京八、それより龍紀達って何処に行っちゃたんだろね?」

 「まーその内にでも戻ってくるだろ、そう簡単に潰れるタマじゃねぇしな」

 「そうだね、それに今は別のことに気を使わなくちゃいけないしね」

 そう言って友間はジャッキーの方に顔を向けてみた。ジャッキーは忙しなく部屋のあちらこちらを歩き回ってはブツブツと何かを呟いていた

 「私ならできる、私ならできる、私はシセラを助けられる・・・・・。」

 「おーいジャッキー、色々と大丈夫か?」

 「んっ あ、うん....大丈夫よ..京八...。」

 「まだ昼前だぞ?、気長に時間が来るのを待とうぜ」

 「バカ言わないでよ京八、私にとっては大事な事なの!」

 そんな事を言っているジャッキーの背後からは大丈夫には思えない赤黒いオーラが見えてきた

 「土神ってのに会ったら妹を拐ってくれた事を後悔させてやるわ、フフフフ」

 「きょ 京八、ホントに大丈夫かなジャッキー?」

 「大丈夫だろ?、その内にでも収まるさ」

 「そうだと良いんだけど」

 多少の心配ありげに友間はジャッキーに目線を移した後に、まだ約束の時間にはならない時計へと視線を変えて呟いた

 「シセラ.....、今頃どうしてるのかな...?」

Re: スキルワールド ( No.45 )
日時: 2018/06/30 08:53
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



・・・・・・。今は真夜中の一時の少し前の時間帯、友間、ジャッキー、京八は手紙に書かれていた地図を頼りに“ある場所”に来ていた


 「こ、ここって港よね、こんな場所で戦うのかしら?」

 「まぁ何だって良いさ、サッサッと土神とその仲間でも倒しちまおうぜジャッキー」

 「でも何処にいるんだろ?、やけに静かだし」

 そう言って辺りを見回してみる友間、そして一行は港の奥へと進むことにした


 [〜 少し時間が進み 〜]


 「とうとう奴らを見つけたな黒奈」

 「ああ、でも想定してたより数が多いね」

 「そうね、今数えられるだけでも30人ぐらいはいるわね」


 3人は倉庫らしき建物の屋上から様子を伺っていた、だがシセラの姿だけが見当たらなかった

 「シセラって何処にいるのかな?」

 「お前らの探している奴は、ここには居ないぞ」

 「「「!?.....エッ!」」」

 振り返った3人の目線の先には公園であった巨体の大男がいた、そして前とは違って黒服を着ていた

 「これから始まるパーティーにご出席の方々は私が送り届けましょう」

 そう言ったかと思うと大男は3人へと避ける時間さえ与えずに屋上から叩き落とした


 ドスンッ!!


 「イッテぇなッ!!、もうちっと優しく扱えや」

 「そんな事を言ってる場合じゃないわよ京八」

 見ると下にいた集団に囲まれていた、ついでに言えばこちらも全員が黒服姿だった

 「チッ!、殺るしかねぇかよ、スキル『発電』ッ!!」

 「じゃあ俺も、性質<炎>ッ!!」

 「ちょうど私もいけるわ、復讐劇・血」


 京八は体に電気が走り、友間は赤々とした炎のように燃え盛る、そしてジャッキーは体から赤黒いオーラが煙の如く現れた

 「パチ パチ パチ)) ようやく役者が揃ったようだね、しかし少し人数が減っていないかい?」

 そう声と共に出て来たのは白いスーツを着た男、土神が現れたのだった

 「アンタが土神、よくも妹をッ!!」

 勢い良く飛び出したジャッキー、周囲の者を力で弾き飛ばし土神の顔にめがけて拳を突き出した

Re: スキルワールド ( No.46 )
日時: 2018/07/04 16:45
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 ドゴォォォンッ!!


 土神の顔にジャッキーのパンチがメリ込んで十数mぐらい飛んでいく土神、その様子にジャッキーは呆気にとられてしまっていた


 「あ、あれ? 結構弱かったわね?」

 「そんな事よりジャッキー、周りの連中にも気を付けろよ」

 背後から聞こえたかと思うとジャッキーの横に京八が現れて周りの連中を電気による火花で威嚇した

 「えぇ大丈夫よ、これからが本題なんだから」

 「きゅ、急に他人の顔を殴るなんて妹さんの方とは正反対だね」

 その声は潰れて歪んだ土神の顔から発せられた声だった、そしてゆっくり立ち上がったのだった

 「へー、かなり強めに殴っといたんだけどねぇ」

 「ほ、ホントに君は妹さんとは姉妹なのかい?」

 そう疑問を呟いた土神、すると徐々に潰れていた顔が整っていき元に戻った

 「あら、アンタの持ってるスキルは何ていうのかしら?」

 「まぁその話は置いといて1つだけゲームをしないかい?、もちろん君ら3人は強制参加だけどね」

 「急にゲームって、.....まー拒否権は無いみたいだしルール説明でもどうぞ」

 そう言うとジャッキーは土神の喉元を噛み千切りそうに感じる程の雰囲気で歯を見せて笑う、それに笑みには完全な殺意すら感じられ土神は少しだけ冷や汗が垂れ落ちたのだった

 「良い笑顔だ、そうじゃなきゃゲームの意味もないしね」

 「あらどうも、だけど私の笑顔を見るのも今日という日で最後だから脳裏にでも焼きつけておくといいわ」

 「そ、それは少し遠慮しておきたいかな」

 「二人で話してる途中で悪いが、そろそろでルールの説明ってのをしてくれねぇか?」

 「あっ そうね京八、っでゲームのルールってどんなルールなの?」

 「それはとぉ〜ても簡単な1つだけのルールだよ、まあ今から説明するよ」

 ここで話を一旦止めた土神は自身の鼻についた鼻血を白いスーツの襟で拭うと再び話を続けた

 「それはただ1つ、今から朝の7時になるまでの間にシセラちゃんを取り返せたら君らの勝ち、でも今いる場所も含めて港全体に中々の威力がある爆弾をセットしてあるから朝までに助けられなかったら君らもシセラちゃんも一緒に人生ゲームオーバーってことかな」

 「人の妹をさっきから“ちゃん付け”で呼ばないでくれる、まあ私達は港のどこかにいるシセラをアンタ達の妨害を受けながら助けろって事でしょ」

 「そうそう、飲み込みが早くて良かったよ。それじゃ10秒後にスタートだよ」


 1...、2...、3...、4...、

Re: スキルワールド ( No.47 )
日時: 2019/08/05 22:27
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)



 9...、10...、0....。


 10秒が過ぎた時だった、周りにいた敵が一斉に襲いかかってくるが京八の方が早かった


 「バチ! バチ! バチ! )) まずは第一関門の突破だっ!!」

 そう京八は言ったかと思うと体の電流が大きくなり地面に向けて拳を振り落とした


 バッゴォオォオォォーーーンッ!!


 振り落とされた衝撃で土煙が舞い上がり辺り一帯が見えなくなる、この状況に友間は手探りで少しだけ歩いてみると・・・。

 「ガシッ!)) おい黒奈!、行くぜこっちだッ!!」

 友間の腕を掴んだのは京八の片手だった、そして京八のもう片手はジャッキーの手を引いていた

 「ゲホ!ゲホ!ゲホ!!、君ら絶対に逃がさないよ!、そしてシセラちゃんもねっ!!」

 姿が見えない土神の声が三人の耳元に聞こえてきたが、三人は構わずにその場を離れていった


 [〜 少し時間は進み 〜]

 「ハア ハア ハア どうやら敵からは逃げられたみたいだぜ、そんで今からどうするか?」

 「決まってるじゃない、シセラを見つけた出すのよ手分けしてね」

 「ならジャッキーは京八と行動して、まだ京八の状態が不安定だからね」

 「大丈夫だって俺の体はもう平き・・・・。」


 ビキッ!!!


 「いでっ!! ま、まあ俺一人でも大丈夫だぜ」

 「どこがよ!、意地を張るのは別のとこでやんなさい」

 こうして三人はジャッキーと京八、そして友間の2チームに別れて別行動をする事になった


 「〜 場所は変わって 〜」


 ここは真夜中の通りが少なくなった道路、そんな道路を何かが通り過ぎていった

 「私とした事が嬉しさのあまりに寝てしまったいた、しかし彼が生きてなければ私の喜びも無駄になってしまう」

 そう言いながら道路を高速で走っているのは、今日の朝方に散歩している友間の様子を伺っていた少女だった

 「早くお側に行かなければ、私の『運命のパートナー』の所に....。」

 そう呟いていると走っている脚にも力が入っていき少女の走る速度が上がった


 [〜 場所は戻って 〜]

 「シセラ〜! 居るの〜?、居るなら返事して〜!」

 大声でシセラを呼んでいる友間、だがこの倉庫には何も見当たらなかった

 「ん〜、シセラはどこに居るのかな?、無事だと良いんだけど....。」

 念のために倉庫の中をもう一度見てみる事にした友間、だがそんな友間の背後には何者が近づいてきていた

Re: スキルワールド ( No.48 )
日時: 2019/08/05 22:30
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)

 

「えっ!、誰!?」

 友間は後ろにいる誰か分からない人物に気付き、振り返りざまに足払いをして相手の態勢を崩してから相手を床に押し倒した

 「!...。ちょ! ままま待って下さい!!、私です! 蘇芳ですッ!!」

 なんと友間が押し倒したのは体調不良で姉の美香と一緒に留守番をしてるはずの蘇芳すおうだった

 「な、何で蘇芳がここに??」

 「あ、あの〜 推測するより先に体の上から離れてくれないかな?」

 「ご、ごめん、でも何で蘇芳がいるの?」

 「実は美香さんがスキルで生理痛を一時的に解消してくれたんですよ、たぶん私が無理にでも三人の所へ行こうとしてたから」

 「そういう事、ところでお姉ちゃんも来てくれたの?」

 辺りを見回してみる友間だったが、美香の姿は見当たらなかった

 「美香さんなら私をここに送った後にサッサッとスキルで帰っちゃいました。それと美香さんのスキルって何なんでしょうかね?」

 「ん〜・・・・、まあ考えても分からなそうだし今はシセラを助ける事を優先しよう」

 「そうですね、私も一緒にシセラを捜します」

 「ああ頼む、俺一人で捜せる範囲も限りあるしな」


 こうして友間は蘇芳と共にシセラの捜索を再び始めました


 [〜 場所は変わって 〜]


 ここは港にある友間と蘇芳がいた倉庫とは別の倉庫の中、そんな倉庫の中には京八とジャッキーがいた


 「シセラ....、大丈夫かな....。」

 「おい大丈夫かよジャッキー?、シセラいねぇから精神的にやられてんじゃねぇか?」

 「だ、大丈夫よ! それより早くシセラを見つけなくちゃ」

 そう言ってジャッキーは京八より先を歩いて行った、だがその瞬間にジャッキーの真横にあった壁に亀裂がはいった

 「危ねッ!! ((バッ」

 飛び出した京八は人並み外れたスピードでジャッキーを抱えると今いる場所から素早く離れた

 「か、間一髪だったな、はは」

 苦笑いをする京八の目線の先には砕けたコンクリートの床と、公園で会った大男と気性の荒い男の二人組が立っていた

 「んー、今のは惜しかったね湯水ゆみずくん」

 「うるせぇなッ!デクの棒!!」

 「これは困ってねぇ、いちょう吉川 通(よしかわ とおる)という名前があるのだけどね?」

 「知るかッ!、それと今はゲームに参加してるゴミ虫の駆除だッ!!」


 その会話を聞いていた京八だったが自身の真横に強烈な殺気を感じて冷や汗が頬を垂れ落ちた


 「へ〜、その“ゴミ虫”ってのは私達のことかしら?」

 京八の推測だが、たぶん今の状態のジャッキーには逆らわない方が良さそうだった。しかも京八の考えを肯定するかのようにジャッキーの周辺から赤黒いを越えたドス黒いオーラが出ていた

 「あ?、それがどうしたってんだ。殺られてぇかッ!!?」

 それを聞くとジャッキーは笑った、だがドス黒いオーラと合わさり笑顔が怖かった

 「じゃあ、殺ろうか」

 そうジャッキーが言った瞬間、京八の隣から姿が消えて気性の荒い男こと“湯水ゆみず”の顔面にジャッキーの怒りの鉄拳がブチ込まれ倉庫から外へと殴り飛ばした

 「私達がゴミ虫? 結構よ!。だったらゴミ虫はゴミ虫なりにアンタらを殺ってやろうじゃないの!!」


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