ダーク・ファンタジー小説

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スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ (ID: R9GAA8IU)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

Re: スキルワールド ( No.34 )
日時: 2018/05/30 21:54
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 「!! ・・・・・・・。」

 友間は目を見開いて目の前の人物を見ていた、多分だが男の身長はゆうに2m以上はある感じで体格も大柄だった


 プルルル〜 プルルル〜


 「ガチャ!)) あ、もしもし」

 『友間!、逃げてッ!!』

 「えっ あっ、分かっ((ドゴッ!!」


 友間の体は高く飛び上がり背中から地面に着地する、まだジャッキーと繋がっているスマホを強く握り直すと急いで痛みに耐えながら立ち上がった

 「もしもしジャッキー、まだ繋がってる?」

 『今助けにッ! ウッ!・・・・・、((ツー ツー 』

 「えっ!ちょ!ジャッキー、もしもーし!」

 友間は仕方なくスマホをポケットにしまうと顔を上げた、そこには男の体が目と鼻の先にあった

 「俺らに何の用だ!!」

 「んっ?、ただ目障りな邪魔者の処理だ。だが安心しろ今回はただの見定めだ、だがもう一つの用事があるんだがそろそろで終わる頃だろう」

 すると友間の耳元に誰かの叫び声が聞こえてきた、声のした方を見てみるとその辺り一帯に紫色をした煙が充満していた。すると煙の中から誰か出てきた、そしてその脇には見覚えのある少女が力なく抱えられていた

 「シセラッ!!、このやろッ!!」

 「待て、黒奈 友間 ((ガシッ! 」

 「離せッ!、性質<炎>」

 全身から炎が吹き出し体の全てを覆い尽くすと男に掴まれた手を無理に振りほどいてシセラへと飛び出した


 「喰らえーーーーーッ!!!」


 ドガンッ!!!


 炎と怒りが込められた拳は煙から現れた男の顔に直撃した

 「イテェな、ガキが!」

 ほぼ無傷の状態で男は言ったかと思うと友間の首に男の手が伸びてきた、そしてもう一方の拳が構えられた

 「殴るってのは、こうだッ!」


 バキンッ!!


 拳は友間の頬に当たると骨を貫き、顔の全てを粉々に破壊した。頭の部分が消えたことで炎が燃えてるだけの体は力無く地面へと倒れ込んだ


 「チッ! 雑魚だな、どいつもコイツも弱すぎだ!」

 「まあまあ良いじゃないか、それよりボスから頼まれていた『誰かを人質として連れて来い』っていう依頼は必要はなかったみたいだね」

 「ああ、そうらしいな。っていうか!、コイツはお前が運べ!」

 「はいはい、ホント君は人使いが荒い人だね」

 「ウルセェな!、オメェも俺のスキルで眠らしてやろうか!!、しかも永遠にナァッ!」

 「分かったよ、全くこれだから君を慕ってくれる部下ができないんだよ」


 そんなこんなと会話をする大男と気性の荒い男の二人組はそうこう言いつつシセラを連れて何処かへと消えて行ってしまった・・・・・。


Re: スキルワールド ( No.35 )
日時: 2018/06/02 10:08
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 友間は流されていた、冷たくて奥の見えないぐらい暗い空間を浮遊するように上下左右としながら進んでいた


 「(体が...重い、俺って死ぬの...?..)」

 周りの冷気と上下左右する流れの影響なのか?、はたまた頭を破壊されたのが原因なのか?。だがここでは友間の首から上にちゃんと頭が付いていた


 「さ、寒い....ところで..ココ、何処..?...。」

 段々と友間には徐々に強くなる眠気が襲ってきた。だが少しすると友間の進む方向から少女の声が響いてきた

 (「...な...いで!..、ま...あ.....には...る...こ..が...る!」)

 「ん〜、何...この声..?」

 どんどんと進むにつれて少女の声が大きくなっていく。すると不意に友間は光を見た、強い光を放っている野球ボール程度の大きさの結晶が眩しく目に映った

 「死なないで!、まだアナタには....」


 “やる事がある!”


 今度はハッキリと聞こえてきた、そして友間は自然と結晶に触れようと手を伸ばした。だが次の瞬間.....。

 「あ...あれ、ココって....。」

 友間は仰向けの状態で星の見えない夜空へと手を伸ばしていた。

 「俺って確か....。」 


 体は今だにスキルの影響で燃えていた、次に自身の顔に触れて存在する事を確かめた後でゆっくりと立ち上がった

 「俺は何で生きて・・・・。まぁ、まずは“スキル解除”っと」

 すると今まで燃え盛っていた体から炎の消え失せると火傷一つ無い肌が現れた

 「皆はどうしてる.....。シセラッ!!」

 急に思い出したかのように慌てる友間、だがまだ冷静な方の思考が働き仲間を捜すことにした

 「えーと...、皆ってドコに・・・・。あっ、居た」

 意外とあっさりと言うか友間からして右の方に地面に倒れている皆が(龍紀を除いて)いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「グー、グー、グー・・・・。」

 心地良さそうに寝ている京八がいた、すると誰かが京八の体を揺すった

 「ねぇ京八・・・・・、ねぇ!ってば」

 その声の主は先程に起きたジャッキーだった。話を戻して中々起きてくれない京八に苛立ってきたのかジャッキーの背後から赤黒いオーラが出始めたのだった

 「サッサッと・・・・・、起きんかいッ!!」

 バシンッ!!

 「ぎぃやぁぁぁああああッ!!」

 「おはよ京八」

 「何が『おはよ』だよジャッキー」

 激痛が走っている背中を抱えながら力無く立ち上がる京八、その様子は同情の目線で見てあげたいくらいだ

 「大丈夫?、京八?」

 「ギリギリだけどな」

 そんな風な会話をする二人の周りでは友間が次々と起こして回っていた

 「ジャッキー!、京八ァ〜!、皆起こし終わったよー!」

 「ありがと友間、ところでシセラは何処にいるの?」

 キョロキョロと周りを見回すジャッキー、その様子を見て友間は罪悪感を感じたが意を決して口を開いた

 「ジャッキー.....、実は・・・・。」

Re: スキルワールド ( No.36 )
日時: 2018/06/05 18:49
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)



 ガチャ!


 「ヤッホー!、ただいまァ〜!」


 夜遅くに美香は帰ってきた、だが家の中では夜中にも関わらずジャッキーの怒号が聞こえてきた

 「京八! 退いてッ!、私はシセラを助けたいの!!」

 「いーや俺は退かねぇ、俺はお前を無理にでも行かせねぇぜ」

 「待て待て待て、一体何があったんだ?」

 「おっ 美香さん、何とかジャッキーを落ち着かせてくれねぇか?」

 「お安い御用さ、((パチンッ!」

 「私は・・・・・・・・ッ! ((バタ!) スー スー スー 」

 「それで、何があったの?」


 [時間は進んで]


 「ふ〜ん、シセラが誘拐されたと....、これはまた面倒な事になったわねぇ〜」

 そう言いつつ片手に持っているビール缶の中身を喉へと美香は流し入れる、そんな時だった...!...。


 ヒュン! バリンッ! ドスッ!!


 窓ガラスを何かが貫いて美香のすぐ隣の床へと突き刺さった、だが美香は落ち着いた様子で呟いた

 「矢で手紙を届けるなんて面白いことするわね」

 躊躇も何も無しに床に刺さった矢から手紙を取って美香は読み始めた、無言で進めていると動きが止まり部屋の全員に見えるよう紙を高く掲げた

 『2日後の午前1時に所定の位置で待っている、連れて来る人数には制限はしない    by.土神』


 それを見た全員はジャッキーを除いて手紙の下に書かれてある地図を見た

 「お姉ちゃん、これって罠だと思う?」

 「んっ、さーね友間、行ってみたら分かるんじゃないの」

 そう素っ気ない言葉を言い残すと一つ欠伸をして美香は床に横になって眠ってしまった、残された全員はお互いの目を見て考えているようだ

 「まっ、今日のところは寝ようぜ。ジャッキーが起きた時にでも考えれば良いさ」

 この状況でも意外と落ち着いていた京八は美香を真似て床に横になると寝てしまった

 「それも、そうだね」

 龍紀の一言を最後に皆は少し冷たい床に横になると疲れてたのか意識はもう既に夢の中へと入って行っていた

Re: スキルワールド ( No.37 )
日時: 2018/06/08 20:20
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


 次の朝、友間は蘇芳の叫び声で目が覚めた。何が何だか分からずに慌てて体を起こすと蘇芳が半泣きになりながら下腹部を抑えていた


 「えっ!ちょっ!蘇芳っ!、大丈夫!?」

 「だ、大丈夫ですよ友間さん。た、ただいつもの生理痛の時期が来ちゃった様でし...!、アーイィタタタタタタァ〜!!」

 「ほ、ホントに大丈夫なの??」

 「友間、京八、濡れたタオルを取って来てちょうだい」

 ちょうど起きたらしい美香は冷静に二人へと指示を出した、もちろん二人はそれに従った



 [〜 時間は少し進み 〜]


 「フ〜、ちょっと楽になりました....」

 力を出し尽くしたかのように床に横になって安静にしている蘇芳、すると先程に目覚めたジャッキーが話しかけてきた

 「まったく~、蘇芳の生理痛っていつも酷いわよね」

 「ご、ごめん....、でも昔からの体質みたいだから仕方ないのか...ウッ!」

 「まあ、今日のところは私が面倒を見よう。ジャッキー達は各自で自由行動をして時間を潰すと良い」

 そう言ってから蘇芳の体調を確かめる美香、そんなこんなで今日のところは皆それぞれで行動する事になった



 [〜 時間は進んで 〜]



 「ん〜〜・・・・・・、ハァ〜」

 「おいおいジャッキー、シセラの事は心配だとは思うが心配してるだけじゃ何も変わんねぇぜ」

 そんな風に会話する京八とジャッキー、他の皆とは別行動らしく二人だけで人の波の中を進んでいる

 「そんな事は私だって分かってるわよ、でも勝手にシセラのことを考えちゃうのよ....。」

 「でもジャッキーは強ぇだろ?、そこら辺の敵なんてチャッチャッと蹴散らそうぜ」

 「だって、シセラはこの世で私のただ一人の肉親よ!。そんな妹を守れない私に何が守れるって言うのッ!?」

 「それなら俺が守ってやるさ!。・・・・まぁ、今日のところは明日のために支度でも整えようぜ」


 そう言って京八は照れ隠しなのか人混みの中をどんどんと進んでいくが、ジャッキーはその背を追いながら一言呟いた

 「わ、私はアンタに守られるぐらい弱くないわよ!!」

 「おっ、元気が出てきたじゃねぇかよ」

 「げ、元気なんか出てきてないわよ」


 そんな感じで話す京八とジャッキーを見る限り意外と大丈夫だな、という感じに思えた

Re: スキルワールド ( No.38 )
日時: 2018/06/11 18:04
名前: マシュ&マロ (ID: BB67RT0Y)


ここは昼間の人通りの多い通り、そこでは龍紀・灯利・零の歩く姿が見られたが友間の姿だけが見えなかった


 「あ..、あの龍紀さん....」

 「さん付けじゃなくて『龍紀』で良いよ♪、その方が灯利のこと呼びやすいし」

 「そ、そうですか....分かりました....、と、ところで友間さんは何処へ行ってしまったのでしょうか?」

 まだ少し龍紀に慣れていないのか言葉に多少かかり気味に聞いてみる灯利、すると少し考えてから龍紀はその問いに答えた

 「まあ、友間は友間なりの考えや行動があるんだよ...。それに僕達が考えてても何にもならないしね」

 「まーそうだな龍紀、それに友間には何か凄ぇのも眠ってそうだしな」

 「へぇ〜君が人を高く評価するなんて珍しいね。ところで友間に眠ってそうなのって?」

 「勘だよ勘、ただそんだけだ」

 そんな感じで会話をしている三人。その三人の背後には何かが近づいて来ていた

 「んっ!、・・・・・僕達に何か用ですか....」



 [〜 場所は変わって 〜]



 「んー・・・、ここなら大丈夫かな?」

 辺りを見回しながら言う友間、そんな風にしている友間がいるのは廃墟となった雑居ビルの中だった


 「フーーー・・・・、よしっ! やるか!、性質<コンクリート>」


 すると体がコンクリートとなり友間はビルの壁へと手を触れてから目を瞑る、そして片手と壁とを融合させて廃墟ビルの全体に意識を張り巡らせてみる

 「・・・・・。」

 全てへ張り巡らせた時、融合した片手からビルに念じた

 「(.....、壊れろッ!!)」

 すると所々から物音が消えて天井の一部が次々と落ちてくる、次に崩壊を止めると別のことを念じた

 「(巨大な手になれ!!)」

 今度もまた先程と同じように少しの間の後に友間からして右手側に巨大なコンクリート製の片腕が出現する....が、力尽きたのか融合していた方の片手が壁から離れて友間は床へと倒れ込んだ


 「ハァ ハァ ハァ やっぱり建物の全域に意識を張り巡らせるのは疲れるなぁ〜」


 かなり疲れたのように荒く息をする友間、だが何かを確信したかのように微笑むと立ち上がった

 「え〜と次は、性質<炎>ッ!!」

 次に炎へと変身すると腰を少し屈めて拳を構える、そして今度は思いっきり壁を殴ると壁が軽く壊れた

 「・・・やっぱり当たってた」

 壁を殴った拳を見つめる友間、そして全てを確信したかの様に一言呟いた


 「これなら、救えるかも....。」



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