二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】
- 日時: 2011/10/25 19:37
- 名前: アニホとミシン (ID: Qh0QXHw.)
夢小説好きの友人に「銀魂の夢小説書いて!」と頼まれて書いた作品です。
初めての夢小説なので可笑しいところも多々あると思いますが、よろしくお願いしたします!
〜目次〜
>>1 プロローグ
>>2->>9 第一話(1)『魔法の国からやって来た少女』
>>10->>20 第一話(2)『とある使い魔の奔走』
>>21->>23 第一話(3)『オーガVS万事屋銀ちゃん』
>>24->>31 第一話(4)『魔法使いもヒーローも遅れてやって来る』
>>32->>57 第二話(1)『武装警察真選組』
>>58->>62 第三話(1)『その男の名は』
>>63->>72 第三話(2)『花よりも団子よりも』
>>73->>82 第四話(1)『リーフレット・キルケゴール』
>>83->>93 第四話(2)『下着泥棒って懲役何年くらいなのかな』
>>96->>100 第五話(1)『和の祭に洋の姫』
>>101->>120 第五話(2)『かくして祭がやって来る』
>>121- 第五話(3)『眠れる姫君は夢を見る』
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- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.114 )
- 日時: 2011/10/23 19:27
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: Qh0QXHw.)
* * *
「おっ、花火か……綺麗なもんだな」
坂田銀時は、夜空に打ちあがった花火を見てすっと立ち止まった。
ドォン、パァン、と派手な音を鳴らし、空に浮かんでは消えていく色とりどりの花火たち。
その儚き刹那の美を見て、思い出すのは魔法使いの少女。
三日も万事屋の留守を任せてしまった。
もしかすると、彼女もこの会場で花火を見ていたりするのだろうか。
「——やっぱり祭は派手じゃねーと面白くねェな」
背後に突然現れた、感じ慣れた気配。
ドン、と。
今ままでの中で一番大きな花火が、空に打ち上がった。
「動くなよ」
銀時が木刀に手をかけるのよりも、背後の人物が真剣を抜くほうが速かった。
背中に当てられる刃物の感覚。
ちらりと視線を向ければ、毒々しい蝶の舞う女物の着流し姿が見えた。
「ククッ、白夜叉ともあろうものが後ろをとられるとはなァ。銀時ィ、てめェ弱くなったか?」
「……なんでテメーがこんな所にいんだ」
声を聞いてさらに核心が深まった。
高杉晋助。
かつて自分と一緒に学び、戦い、そして道を別れた者。
今は過激派攘夷浪士として名を馳せている彼が、何の用でここにいるのか。
「ククッ、楽しみたい祭にモノにしたいお姫様が来てたもんでなァ……その二つを成し遂げてェのさ」
つまり、祭で騒動を起こしたついでに女に会いに来たということだろうか。
どこまでも自分勝手な奴だ。
意見しようと思わず口を開いたが、そこで背中に添った刃物の感覚がさらに強くなった。
「いいから黙ってみとけよ。すこぶる楽しい見せものが始まるぜ……」
どこか狂的な光を宿した瞳が、壮大な花火を写した。
その方向にいるのは、銀時が止めようとしていた相手。
「——息子を幕府に殺された親父が、カラクリと一緒に敵討ちだ」
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.115 )
- 日時: 2011/10/23 19:28
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: Qh0QXHw.)
* * *
「へぇ……花火ってあーいうやつなんだ。僕、何気に見たの初めてかも」
乳白色の細い手のひらに握られた赤いりんご飴の上を、それよりも赤い舌がぺろりと滑った。
反対側の手にはヨーヨーすくいで取った橙色のヨーヨー。
そのどちらもさっきナンパしてきた男が代金を払ったものだ。
その金を払わせた男も、さっき走って撒いたばかりなのだが。
彼にも彼女にもなれる、今は少女だから彼女と表現すべきその人物——リーフレット・キルケゴール。
途中までエスペランサと一緒だった彼女は、現在一人で祭会場をぶらぶらとしていた。
愛くるしい顔立ちの彼女が歩くたびに周囲から熱を含んだ視線が飛んでくるが、それはスルーしている。
もう特に欲しいものは無い。
金を払わせる必要が無いなら、わざわざナンパに引っかかる必要もないのだから。
「桔梗は万事屋のおにーさんに会えたかねぇ……あーあ、つーか下駄って歩きにくっ。足だけスニーカーで来りゃあ良かったかもだねっ」
漆塗りの下駄に文句を言いつつ、カランカランと優美な音を立てて歩くリーフレット。
その姿は様になっていて、とてもじゃないが歩きにくく感じているようには見えなかった。
色々と入り組んだ事情から故郷では大きな恨みを買っている彼女。
向こうの世界の祭など当然参加できるはずもなく、こうして打ち上がった花火を見るのも初めてだった。
「なんつーか……平和だよな、物凄く」
こうして安穏な空気に浸っていると、自分の本来の目的を忘れそうになる。
逃亡した兄貴がこの世界にいると聞いてやって来たのに。
いつの間にか、この世界を楽しいと感じている自分がいた。
敵意や害意を孕まない視線を、心地よいと感じてしまう、自分がいた。
暖かい人々に触れて——ひょっとしたら自分は許されても良いんじゃないかなんて錯覚を、抱いてしまった。
それでは駄目だ。
父が、母が、祖父が、祖母が、曾祖父が、曾祖母が、さらにその前の代や先祖までもが——犯した罪を、自分は背負っているのだから。
許されてはならない。自分で許す気もない。
許されて良いかもしれないなんて希望ですら、持ってはいけないのに。
今まで貫き通してきたその決意を、来て間もないこの町が崩してゆく。
許されてはいけないのに。
「なぁ、歌舞伎町。お願いだからさ——」
ぎゅっと自分の体を抱きしめて、彼女は眩しそうに見上げた目を細める。
「——これ以上、僕を暖めるなよ」
このぬくもりを受け入れてしまえば、元の冷たさに触れるのが怖くなる。
そうなる前に。
お願いだから、冷たく突き放してくれ。
なんならゴミのように存在そのものを否定して。
そうしてくれれば、きっと自分は元の冷たい世界に耐えられる。
「……十四郎あたりなら、頼めば地獄に突き落としてくれるかな」
自分で言っておいて、彼には無理だろうと思ってしまった。
だって彼は。
こんな自分に好意を寄せてしまうほど、本当は優しい男なのだから。
あの仏頂面に隠した温かみを、自分は知っている。
知っているからこそ、彼は自分なんかに惚れるべきではないと思うのだ。
(願わくば——僕の大好きな十四郎が、僕を大嫌いになってくれますように)
自分の近くにいては綺麗な彼が汚れてしまう。
同じ空の下、お互いがお互いのことを想いあいながら、彼らは別の場所を歩く。
交差しない二人の想いを、ただ花火だけが刹那的に照らした。
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.116 )
- 日時: 2011/10/23 20:31
- 名前: リーナ (ID: lTRb9CJl)
初めまして。
突然ですが、質問してもよろしいでしょうか?
冒頭の部分で、>>1プロローグ・・・とありましたよね?
そこをクリックするとその話に画面が切り替わる奴です。
あれ、どうやったらああいう風にできるんですか?
教えてください。
ご回答お待ちしております。
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.117 )
- 日時: 2011/10/23 20:52
- 名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)
5教科で496点とかその人多分人間じゃないです←
人間の皮被った神ですよ(
450点にも届かないよおおお((
何か数学が足引っ張るんです(´;ω;`)
女子高ですか!
女子高って怖いイメージしかない←
女子ってこう……陰で悪口言ったりとか幾つかのグループにまとまって群れたりとかするじゃないですか(
そこらへん好きじゃないんですよね^p^;(お前も女子だろ
男子みたいに皆仲良く、が無くて残念です(´・ω・)
どうか息を整えてくださいw
アニホとミシン様は偉大すぎて眩しい位置に君臨している方ですから^p^
私も方向音痴ですよw
デパートとか行って良い服見つけた時、遠くにいる親を呼びにいって見てもらおうと思ったら
その服の場所にたどりつけないっていうw
歴史は先生も楽しいんでw
しょっちゅう脱線するんで(そっちか
体育ダメダメですよw
水泳しか出来ませんw水泳は中体連来年から出てみたら?とか言われましたけど趣味で習ってるだけですからねw
そんなスポーツで青春する気はさらさら無いぜ!(
マット運動とか壊滅的ですw後転できまs((ry
最近3キロ走るマラソン的授業あったんですけど見事に下から5番目(キリッ
何で給水所が無いの((
アニホとミシン様は体育得意ですか?
リーフレット君立ち位置が……。
センチメンタルううう((
土方罪な男^p^←
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.118 )
- 日時: 2011/10/24 15:49
- 名前: 月羽 ◆/tAwKh9e/w (ID: EcIJT88K)
お久しぶりですすすす((←
私の事覚えてくれていればいいなーと思いつつ、顔出してみました!
やっぱり素敵な文章力!
アニホとミシン様、凄すぎます(
姫姉様の美しさに改めて驚きながら更新楽しみにしてます^^
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