二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】
日時: 2011/10/25 19:37
名前: アニホとミシン (ID: Qh0QXHw.)

夢小説好きの友人に「銀魂の夢小説書いて!」と頼まれて書いた作品です。
初めての夢小説なので可笑しいところも多々あると思いますが、よろしくお願いしたします!


〜目次〜


>>1 プロローグ
>>2->>9 第一話(1)『魔法の国からやって来た少女』
>>10->>20 第一話(2)『とある使い魔の奔走』
>>21->>23 第一話(3)『オーガVS万事屋銀ちゃん』
>>24->>31 第一話(4)『魔法使いもヒーローも遅れてやって来る』
>>32->>57 第二話(1)『武装警察真選組』
>>58->>62 第三話(1)『その男の名は』
>>63->>72 第三話(2)『花よりも団子よりも』
>>73->>82 第四話(1)『リーフレット・キルケゴール』
>>83->>93 第四話(2)『下着泥棒って懲役何年くらいなのかな』
>>96->>100 第五話(1)『和の祭に洋の姫』
>>101->>120 第五話(2)『かくして祭がやって来る』
>>121- 第五話(3)『眠れる姫君は夢を見る』

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34



Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.139 )
日時: 2011/11/03 14:55
名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: Qh0QXHw.)



     *     *     *


「まあ、あれがベアトリーチェ故皇女の血を最も色濃く継いだお嬢様?」
「さすがは魔法界一の美女の孫娘だ。あれだけ幼いのに、もう恐ろしいまでの美貌の片鱗を見せてらっしゃるじゃないか」
「纏う金色のドレスがまるで満月のように輝いて見えるわ……」

 数々の賞賛を浴びながら広間を歩く。
 前を先導しているお母様もお父様も後ろを歩くユリウスとマリアンヌも、私への賞賛が嬉しいのかどこか幸せそうな笑みを浮かべていた。

 当時の記憶はあやふやだから、どんな場所だったかは正確に記せない。
 とにかく豪華な城だったことは覚えている。
 皇帝が主催の、一部の上流貴族しか招待されぬ舞踏会の会場。
 そこへ馬車で赴いた。

 アーノルド家は、本来ならば皇族と名乗るべき血筋にある。
 それは私の祖母が先代の皇帝の正妻だったからだ。

 ベアトリーチェ・アーノルド——かつて魔法界一の美女と謳われた、今は亡きシャングリラ第五百三代目皇女。
 それが私の祖母だ。
 名門とはいえ貴族でしかなかったアーノルド家の娘がなぜ皇帝の正妻にまでなれたかというと、それはベアトリーチェ故皇女がとびきりの美貌の持ち主だったから。
 もう物凄かったらしい。
 なんでも顔を見てしまうとあまりの美しさに相手が気絶するから、初めの一回を除いて皇帝にすらも顔を見せなかったとか。
 家の中や舞踏会のときも仮面で隠していたが、それでも髪や肌だけで皇帝に目をつけられて、仮面を外せばもう奇跡級の美女がそこに。
 それからベアトリーチェ故皇女以外の何を見ても綺麗だと感じられなくなり、酷いときには彼女以外の全てが腐って見えてしまうようになった皇帝は、三日ともたないうちに彼女に求婚。
 百人以上いた愛人たちとの関係を一気に断ち切って、皇帝は無事ベアトリーチェ故皇女を嫁に迎えたらしい。

 それならば何故アーノルド家は貴族のままなのかと言うと、次代の皇女となる気の無かったお母様が自ら貴族に戻りたいと申し出たらしい。
 嫁に似て見目麗しく育った愛娘の言葉を皇帝も承諾。
 晴れて貴族に戻ったお母様は同じ上流貴族であるお父様とご結婚なさり、生まれた一番目の娘が私なのだ。
 キリスト教の言葉で『希望』を意味するエスペランサと名付けられた私。
 その私はどうやらお母様以上にベアトリーチェ故皇女に似ているらしく、少しでも外に出ればその話しか耳に入ってこない。
 もっとも、本当に私と祖母が似ているかなんて、祖母が死んだ今では分からないのだが。

「エスペランサ姫、お飲み物をどうぞ」

 給仕に差し出されたアップルジュースを会釈と共に受け取る。
 いちおう皇族ではない幼い私が『エスペランサ姫』などと呼ばれていたのは、やはり祖母が原因なのだろうか。
 本物の皇族が住まう城で姫と呼ばれるのはなんとも不思議な気分である。

 そうこうして時間を潰している内に、広間ではオーケストラによる音楽が流れ始めた。
 ワルツの時間が始まったらしい。
 私はシルクとレースの手袋に包まれた手を差し出し、近くにいた同年代の少年にやんわりと微笑みかけた。

「一曲、踊って下さいますか?」

 少年は顔を真っ赤にして手をハンカチでゴシゴシと拭いた後、恐る恐るといった様子で私の指先に触れる。
 ちらりと隣を見れば、お母様とお父様も見事なワルツを披露していた。
 蝶のように可憐に、ときに白鳥よりも優雅に、女神よりも荘厳に。
 お母様のドレスの裾がふわりと翻るたびに、周囲の着飾った上流貴族はうっとりとした眼差しを向けた。
 この分ならばユリウスとマリアンヌも楽しくやっているだろう。
 さて、私もお母様に負けないようにしなくては。

 三拍子のリズムに合わせステップを踏み、高貴に姿勢を正し、優雅に一回転。
 少年のリードは中々上手で踊り甲斐があった。
 緊張したような面持ちなのが少し気になったが、きっと舞踏会が初めてなのだろう。
 お母様のワルツに向いていた視線をいくらか私たちの方を向き始め、さあここからが見せ場だと華麗さを増そうとしたところで。

 バァン、と、銃声のようなものが響く。
 それに次いで聞こえてくる破壊音。
 水を打ったように静かになる広間。
 真っ先に我を取り戻した皇帝が、玉座から立ち上がって叫んだ。

「魔術師です! 皆様お逃げ下さい!」

 その言葉につき動かされるように、広間は元以上のざわつきを見せ始めた。
 出口に殺到する上流貴族たち。
 遠くの方から響いてくる、窓が聞こえるような音と、絶叫。
 私と踊っていた少年も彼の父親に抱き上げられ、一気に出口を目指す集団の中へと消えていった。

Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.140 )
日時: 2011/11/03 19:03
名前: 月羽 ◆/tAwKh9e/w (ID: EcIJT88K)

>>138アニホとミシン様>
そんな風になりたいですよね。
私の方は「この時も下手だったけど、今はもっと下手になってるし!」という事にもなりそうです。←

会えますよ!((←
そして葵や陵にも会えるのでs((ry
今は「俺の出番まだかな……。復活した時は天パの出番より俺の出番が多いといいなぁ」とか言いながら塩大量にかけたプリン食べてそうです((黙

いつでもスタンバイしてるので、勉強頑張って下さい!

野生の勘ですかw
そのモデルさん、色白だし顔小さいしおまけに声も可愛いんですよねー(

姫姉様を傷つけた人には手が出そうで自分が怖いです←

Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.141 )
日時: 2011/11/03 19:49
名前: くろね子 (ID: lwQfLpDF)  

姫姉様のおばあさまは皇女様ですとっ!?
道理で周りから貢がれてもご自分のお美しさに気付かれないんですね。
その情報を聞いてますます姫姉様の魅力が増しました!

Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.142 )
日時: 2011/11/05 18:45
名前: くろね子 (ID: N/zMPjaj)  

連投スマソ。

ふと思ったんですが、姫姉様は皇女の孫娘ってことはかなり高貴なお生まれですよね?
もしかして次の王位継承権とかあるんじゃないですか!?
ということは俺は姫姉様をエスペランサ皇女と呼ばなければならないのか・・・呼びてぇっ!←

Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.143 )
日時: 2011/11/06 18:05
名前: なぎこ (ID: uHvuoXS8)

アニホとミシン様!あの「氷のような美貌を持つ美少女だけがゴスロリを纏う資格がある」とかほざいてたアニホとミシン様じゃないですか!!
此方でも楽しみにしてますね色々!(^p^三^q^)


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34



この掲示板は過去ログ化されています。