二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】
- 日時: 2011/10/25 19:37
- 名前: アニホとミシン (ID: Qh0QXHw.)
夢小説好きの友人に「銀魂の夢小説書いて!」と頼まれて書いた作品です。
初めての夢小説なので可笑しいところも多々あると思いますが、よろしくお願いしたします!
〜目次〜
>>1 プロローグ
>>2->>9 第一話(1)『魔法の国からやって来た少女』
>>10->>20 第一話(2)『とある使い魔の奔走』
>>21->>23 第一話(3)『オーガVS万事屋銀ちゃん』
>>24->>31 第一話(4)『魔法使いもヒーローも遅れてやって来る』
>>32->>57 第二話(1)『武装警察真選組』
>>58->>62 第三話(1)『その男の名は』
>>63->>72 第三話(2)『花よりも団子よりも』
>>73->>82 第四話(1)『リーフレット・キルケゴール』
>>83->>93 第四話(2)『下着泥棒って懲役何年くらいなのかな』
>>96->>100 第五話(1)『和の祭に洋の姫』
>>101->>120 第五話(2)『かくして祭がやって来る』
>>121- 第五話(3)『眠れる姫君は夢を見る』
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- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.94 )
- 日時: 2011/10/19 19:30
- 名前: ぬこ ◆xEZFdUOczc (ID: DVd8EX6H)
うはぁぁぁぁぁ///←
リーフレット君きたあああ!
夏場の水虫w困りますねそれwとか言っておいて水虫未経験者です^p^
どこをどうやったら日本人の名前になるかわからなくて5分くらい画面とにらめっこしてました←
結局お母さんに聞いて解決しましたよ(オイ
アニホとミシンのローマ字表記後何かを……と言う方がさっぱりでした^p^;
頭悪いなぁ、私orz
光合成w
気孔とか孔辺細胞とかもうばっちりですよ!←
まだ10も更新していなく本編にも突入してませんけど聞いちゃいます?w
オオカミと嘘吐き姫。というタイトルだったと思います、多分(
うあー、土方さん可愛い←
ニコ中のマヨラーも捨てたもんじゃないですね(失礼
続き楽しみにしてます!
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.95 )
- 日時: 2011/10/20 18:26
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: WPbx8B95)
>>94 ぬこ様
やっと第四話までいけましたよ!
さっ、次は第五話を投稿しないと←勉強しろ
水虫は、記憶にないんですが幼稚園に入る前に一度だけあったそうですww
ナイスですお母様!((
でもせっかく分かって頂けた実名も、そのうち苗字が変わる可能性が大なんですけどねー……ちなみに前の苗字は芦川でその前の苗字は日浦でそのさらに前の苗字が支倉でしたお(`・ω・)←どうでもいい情報
大丈夫ですよ、私も中学三年生の受験生なくせに偏差値そんなに高くないですからww
そういえば、ぬこ様っておいくつですか?
もし高校生だったらこの哀れな受験生めにアドバイスを!←
あそこら辺はめちゃくちゃ分かりやすかったですよねww
逆に苦手な分野は地理です(´・ω・)
ふっふっふ……さっそくコメントしてきましたよ!←
普段デレない人がデレるとキュンキュンきますよね(笑)
はい、更新がんばりますね!
でも実力テストと期末テストが待ち構えている……orz
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.96 )
- 日時: 2011/10/20 18:29
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: WPbx8B95)
第五話(1)『和の祭に洋の姫』
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.97 )
- 日時: 2011/10/20 18:31
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: WPbx8B95)
「祭……ですか?」
銀細工のごとく鮮やかな光を反射する銀色の髪に、宝石を思わす蒼玉の瞳。
陶器のごとく汚れのない純白の肌に、精巧なガラス細工を思わす整った顔立ち。
出会ったころは人形と見間違うほど変化のなかった表情には、僅かながらも何かに期待するような色が浮かんでいる。
本日の服装は隊士にプレゼントされた薄紫のティアードワンピース。
エスペランサ・アーノルドのその声に、坂田銀時は嬉々として答えた。
「ああ。三日後にターミナルで、鎖国解禁二十周年の祭典があるらしいんだ。よかったら行かねェか?」
「良いですが……私、浴衣なんざ持ってねぇですよ?」
エスペランサが、困ったようにちらりと和室を垣間見る。
現在エスペランサが使っている和室のクローゼット。
その中には隊士からプレゼントされた大量のドレスやワンピース——どれも数十万から数百万はするブランド物ばかり——が収められているのだが、しかし和装の類は一つもない。
前に貰った黒地に金糸の刺繍が入った着物ならハンガーで壁にかけられている。
しかしあれは数千万円もする高級品だ。
祭などという、下手をすればソースの付着や転倒によるダメージも考えられる場所に、あんな値の張るものを着用して行くのは危険すぎる。
……あくまでそれは銀時の考えで、常日頃から億単位での贈り物をされてきたエスペランサは金銭感覚が麻痺しているのだが。
彼女は男から貢がれるのが当たり前なのだ。
それでもこういう反応をとったのは、貰い物を汚したら申し訳ないと思っているからだろう。
「浴衣なァ……そういや、お前のクローゼットに洋服以外が入ってんの見たことねェわ」
ガシガシと後ろ髪を掻く銀時。
しかしよくよく考えてみれば、自分も浴衣なんて一着も持っていない。
神楽だってチャイナドレスを何枚か持っているだけで、新八に至ってはあの青と白の袴姿以外を見た記憶がなかった。
(……あれ、俺らも浴衣とか無くね?)
別に、祭は必ず浴衣で行かなければならないというわけでもないだろう。
だがしかし。
ここで自分や神楽たちが浴衣を着ずに祭に行くと言えば、エスペランサも普段着の洋装で祭に出向くだろう。
そうなれば、自分はエスペランサの浴衣姿が見られる貴重な日を逃すことになるのだ。
綺麗な銀髪、深海の双眸、純白の柔肌、華奢な四肢。
この人形のような容姿の彼女に色々な格好をさせてみたくなるのはもはや生き物として仕方がない本能と言えよう。
なにより彼女は美しすぎる。
最上級の美少女の浴衣姿など、滅多にお目にかかれるものではないのだ。
是が非でも見たい。超見たい。死んでも見たい。
そのためには、エスペランサの分のみならず自分たちも浴衣を手に入れねばならない。
そしてさらにそのためには、浴衣を手に入れるための金が必要だ。
そこまで考えたところで、銀時はふと一つの依頼があったことを思い出した。
色々と恩があるお登勢からの依頼。
内容はたしか、騒音被害を解決してくれというものだったか。
それさえ遂行すれば全員分の浴衣を買う金が手に入るかもしれない。
「浴衣なら俺に任せとけ。近所の呉服屋で買ってきてやるからよ」
取らぬ狸の皮算用。
まだ手に入ったわけでもない金で浴衣を買う算段を立てつつ、銀時はそう胸を張るのだった。
- Re: 【銀魂】魔法の国からやって来た【夢小説】 ( No.98 )
- 日時: 2011/10/20 18:33
- 名前: アニホとミシン ◆rWjtunSpWU (ID: WPbx8B95)
* * *
「祭? へぇ、そんなのあるって知らなかった」
柔らかなココア色の髪に、そこから放たれる蕩けそうに甘い香り。
健康的な肌は乳液を含ませたコットンのような乳白色。
ここ数日ですかりキャバ嬢が板についたリーフレットは、隣に座っている男に酒を注ぎながらそう答えた。
「はい。三日後にあるんだけど……良かったら瑠璃ちゃん、俺と一緒に行かない?」
いかにもブランド品ですといったスーツに身を包んだ青年の客は、リーフレットに熱の篭った眼差しを向けて両手を掴んできた。
その勢いに、リーフレットは引き攣ったような苦笑いを浮かべた。
この客は自分が働き始めた初日から自分ばかり指名している。
そのたびに高そうな香水やら時計やらを贈られるので、仕事仲間であるキャバ嬢たちからは「いいカモができたじゃない」と羨ましがられていた。
別に自分はブランド物が欲しくてキャバ嬢をやっているわけではない。
ただ志村邸の修理費を稼ぐために働いているのだ。
だから店のナンバーワン争いだとかそういったことに興味はないのだが、たまに何人かのキャバ嬢から嫌がらせを受けたりもする。
それを心配され「気にしていない」と話すと、それがまた客に好感を得てさらに客が増え、そしてまた嫌がらせを受け——という無限ループに最近は陥っている。
(この世界じゃ僕はあまり嫌われてないって思ってたけど……万事屋のおにーさんとか真選組の皆が優しかっただけか)
女の嫉妬は恐ろしい。
よく聞くその言葉を改めて身に刻みつつ、リーフレットは客に向かって悲しそうな表情を作った。
「ごめんね、おにーさん。僕その日も働かなくちゃいけないから行けないや……おにーさんだけでも楽しんできて?」
いかにも“可憐な乙女”といったその様子に、男がだらしなく鼻の下を伸ばすのがわかる。
ついでに子猫が甘えるように身を摺り寄せればもう完璧だ。
上目遣いがちに潤んだ瞳で見つめられ慌てて男はだらしない表情のままに慰めの言葉を吐き出す。
「いやっ、ダメなら全然いいんだよ! そうだよね、瑠璃ちゃん忙しいもんね……そういえば今日もプレゼントがあるんだよ」
なんの脈絡もなく切り出してくる客に、リーフレットは「またか」と内心溜息をこぼした。
女はプレゼントを渡しておけば落ちるとばかりに、この客は毎日高価なプレゼントを渡していく。
しかもそれがよりにもよって身につけるものばかり。
貰った手前つけなければいけないとリーフレットが貰ったばかりのかんざしを挿したり帯を巻いたりすれば、喜んでいると勘違いした男はまた次の日もプレゼントを持ってくるのだ。
「はい、これ。瑠璃ちゃんに似合うと思って」
大袈裟にラッピングされた箱が渡される。
「ありがと、おにーさん」と営業スマイルを浮かべて箱を開けば、中に入っていたのは着物だった。
白地に金糸で刺繍なんて入っているせいか、どこか成金趣味のティーカップを思わせる。
しかし造りは一流の職人が手掛けているらしく、手触りから絹の光沢、さらには裁縫の精密さまで完璧だ。
リーフレットは、この着物を雑誌で見たことがあった。
ブランド名は『舞夢舞夢』。
派手で豪奢な振袖から前衛的なウエディングドレスまで、それが服ならばどのようなジャンルであろうと取り扱っているファッションブランドのトップ。
その舞夢舞夢が今年の目玉商品として打ち出した商品の一つがこれだ。
黒地に金糸の刺繍が施されたものが『黒蝶』、白地に金糸の刺繍が施されたものが『白蝶』。
安易なネーミングセンスながらそのお値段は驚きの三千万円。
『セレブと名乗るならこれを着ろ!』というキャッチフレーズと共に売り出されたそれは値段に反し富裕層に対して予想外の売り上げを見せ、今の時期に手に入れるのは発売当初より困難なはずだ。
それを手に入れて、しかもプレゼントに持ってくるとは、どうやら“金持ってそう”程度に思っていたこの客はかなりの大富豪らしい。
「どうかな……気に入ってくれた?」
ニコニコと嬉しそうにこちらを見る客に、リーフレットは思わず固まった後、なんとか営業スマイルを返した。
まさかここまでのものを贈ってくるとは。
さて、ここからどうやってこの人に帰って頂こうか……などと策を巡らせていたら、客は時計を見てハッとしたように立ち上がる。
その焦りようを見るに、どうやら何か大事なものの時間が近付いているらしい。
心の底から申し訳なさそうな表情を浮かべて、客はリーフレットに頭を下げてきた。
「ごめんね瑠璃ちゃん、今日は大切な会議があるからもう行かないと。また明日も来るからね!」
これまた高そうなトランクを片手に、バタバタと立ち去っていく客。
揺れる黒いスーツの端を見て、何故か思い出したのは切れ長の双眸をした一人の男だった。
「祭かぁ……十四郎でも、誘ってみようかな」
クスリと楽しそうに笑って、リーフレットは新しい客の元へと向かった。
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