二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン  —からっぽの人形—
日時: 2012/05/11 17:40
名前: 黒猫 (ID: okEdKXH3)
参照: http://www,kuroneko.cc/novel

 小説、書きまーす。
 

  

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Re: レッドレイヴン ( No.69 )
日時: 2012/03/29 14:18
名前: 黒猫 (ID: XsTmunS8)

 シャルルは頭を抱えたくなった。
 「どうして、いつもいつもいなくなるんだよー!!」
 嘆くシャルルはライアーとノアを見た。
 黒ずくめの上、仮面をつけたライアーを見た瞬間、他の人は目をそらしている。目立ちすぎてある意味目立たなくなっている。
 「や〜、初仕事なのにさっそくハプニング発生だね。て言うか、ライアー大丈夫?体力ないんだからあんまり動かない方がいいよ」
 「…ノア、重くなったか?」
 「今それは関係ないでしょ!」
 どこかずれている会話にシャルルはため息をついた。
 (大丈夫か、こいつら?)
 ライアーはため息をつくシャルルの首を持った。
 「グエ!?」
 「〈首狩り屋〉さんは?」
 「知るか!その持ち方やめろ!」
 ライアーは素直に手を、ぱっと開く。どさっと落ちたシャルルをノアがゴミでも見るような目で見下す。
 「役立たず」
 「っんだと、この化け猫!」
 「化け猫じゃない!このガラクタ」
 シャルルはキッとライアーをにらんだ。
 「ペットの躾ぐらいちゃんとしろ」
 「ペットじゃない。相棒だ。それにそんなこと言うぐらいなら、早く〈首狩り屋〉さんのところに連れていけ」
 シャルルは低く飛び始めた。
 「ところで、背中に背負っているそれ、なんだ?」
 ライアーが背負っている細長い黒いケースが気になって聞く。自分の身長とさほど変わらないそれを、ライアーは背負いなおした。
 「…お守り。黙って連れていけ」
 感情のない声が威圧的で、シャルルは黙ってしまう。
 シャルルは今この場にいないアンディを恨めしく思った。

Re: レッドレイヴン ( No.70 )
日時: 2012/03/29 14:46
名前: 黒猫 (ID: XsTmunS8)

 アンディはきょろきょろと周りを見渡した。
 何か悪寒のようなものが感じた気がする。
 (気のせいかな?)
 首をかしげながら、歩き出す。ここがどこだかわからないが、とにかく足を進めた。
 とにかく歩いたら、いずれ着く。シャルルがいたなら泣いて止めそうな考えだが、アンディはそう信じている。もしかしたら、これがアンディの方向音痴が治らない原因かもしれない。
 足を進めていくうちに、ライアーのことを思い出した。
 自分と似ている境遇、しかし自分と違ってリバースナンバーでないライアー。
 胸の中にずっと引っかかる黒い感情にアンディは顔をしかめた。
 (気持ち悪い…)
 自分の中にあるこの感情がとてつもなく、不快だ。
 胸元を握ると、手の中に硬い感触がある。昨日見つけた指輪だ。今はネックレスのように鎖に引っ掛けて首にかけている。
 ふと、これをくれた少女を恨みたくなった。友達だと言っておきながら、結局いなくなった。
 アンディはようやくここで、自分がイラついていることに気付く。
 (なんなんだよ……)
 

 その時、遠くで銃声が聞こえた。

Re: レッドレイヴン ( No.71 )
日時: 2012/03/29 14:54
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 気が付いたら、大分話が進んでいるので驚きました!

 アンディが持っている指輪の事・・・とっても気になります。
ライアーと何か関係があるんでしょうか?

 まぁとにかく、更新楽しみにしています!

Re: レッドレイヴン ( No.72 )
日時: 2012/03/29 15:12
名前: 黒猫 (ID: XsTmunS8)

 ライアーはコートの裾を払い、ベルトにはさんでいた短刀を抜き取り鞘を払った。
 「カラス君、聞いてないぞ。なんで一般人スキャッグスを持っているんだ?」
 ライアーは銃から目を離さず聞く。
 「こいつは一般人じゃない。殺し屋だ。今回の仕事のターゲットはこいつだ」
 銃を扱う職業は、マフィアと政府だけではない。殺し屋などもいる。
 「この低能。そういうことは事前に言っておくべきことだろ」
 「仕方ないだろ。説明する前にアンディが消えたから」
 ノアは慰めるようにライアーの肩を叩いた。
 「よかったじゃん。狙われたのがライアーで。それに周りに誰もいないしラッキーだと思うよ」
 「軽口はそこまでだ」
 男がライアーの足を狙った。すかさずその場を飛び退たライアーはわざとらしいため息を吐く。
 「君は誰だ?」
 「…ミッチーだ」
 ノアはライアーの肩から降りた。
 「ガラクタ、アンディを連れてきて」
 「ガラ、まぁいい」
 シャルルはどこかに飛んで行った。
 「で、君の狙いはボクかい?」
 「よくわかったな」
 「この誰もいない路地までついておきながらその言葉か。…誰からの依頼だ」
 ライアーの言葉にミッチー—おそらく偽名だが—は答えず、笑いながら撃った。

Re: レッドレイヴン ( No.73 )
日時: 2012/03/29 15:13
名前: 黒猫 (ID: XsTmunS8)

 ありがとうございます!
 小説読みましたけど、おもしろかったです。
 頑張ってください!!!


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