二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- レッドレイヴン —からっぽの人形—
- 日時: 2012/05/11 17:40
- 名前: 黒猫 (ID: okEdKXH3)
- 参照: http://www,kuroneko.cc/novel
小説、書きまーす。
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- Re: レッドレイヴン ( No.23 )
- 日時: 2012/01/02 21:56
- 名前: 黒猫 (ID: lDBcW9py)
「ゲームの内容は簡単。ボクがスキャッグス狩りにとってなんなのかを当ててみてくれ」
「スキャッグス狩りにとってなんなのかを当ててみろだと?」
「…スキャッグス狩りをしている人だろ」
ウォルターの答えにライアーは首を振る。
「はずれ。チャンスは1人1回だからあと2回。君たちが勝ったらボクを捕えていいぞ。ボクが勝ったらそうだな…」
ライアーは迷うような素振りをした。
「君の力を貸してもらう。〈片目の首狩り屋〉さん?」
シャルルが口をはさむ
「さっきの答えは正解じゃないのか?」
「はずれだよ」
「だが、1通目には」
「君、手紙ちゃんと読んだか?」
ライアーはシャルルをさえぎった。
「ボクは手紙に“ボクはナンバー入りを持っています”としか書いていない。君が勝手にスキャッグス狩りをしている者からだと思っただけだろ」
「確かに…。だけどこいつのリバースナンバーを利用する真似をしなくてもいいだろ!」
ライアーは腕を組んだ。
「あ、やっぱり〈片目の首狩り屋〉さんがリバーナンバーを持っているんだ」
「え?」
アンディは目を丸くした。と言うことはさっきの言葉は全部はったりだったのだ。
「きたねぇ」
ウォルターが顔をしかめる。
「失礼だな。君たちが引っ掛かったのに、ボクが悪いみたいな言われるなんて心外だ。」
全くそう思っていないみたいに抑揚のない声で言う。
「それに力を貸してほしいことはホントだ」
「ゲームに参加するとは言ってないけど」
「いや、参加しなきゃいけない。この町で死人を出したくないのならばの話だけどね」
ライアーは言い終わると広場から立ち去ろうとした。しかし、ウォルターが釘を投げて止める。
「待て、死人が出るってどういうことだ!」
「聞きたければゲームに勝つのが早い方法だよ」
アンディがケースからギロチンの刃を取り出す。
「お前を捕まえるのが、1番早い方法だ」
ライアーは自分に投げられた釘を拾うと、コートの内側から懐中時計を出す。
「日の出まで2時間前か…。ボク早く帰りたいんだけど」
「知るか!」
- Re: レッドレイヴン ( No.24 )
- 日時: 2012/01/01 09:05
- 名前: 黒猫 (ID: lDBcW9py)
明けましておめでとう
今年もよろしくお願いします!
- Re: レッドレイヴン ( No.25 )
- 日時: 2012/02/04 19:50
- 名前: 黒猫 (ID: lDBcW9py)
ライアーが手に持っている釘を回す。
「ね〜、どうするの?」
ノアは笑いながらライアーに聞く。
「ノア、少しは心配したら?ボクたちはレッドレイヴンに捕まりそうなんだぞ」
「ライアーがこんな人たちに捕まるわけないじゃん」
ノアはアンディたちを見る。
「失礼な猫だな」
シャルルが睨むと、ノアは鼻で笑う。
「バカガラスは黙っていれば?」
「誰がバカガラスだ!」
猫とカラスの言い合いが始まりそうになった。
「ノア、黙って掴まっていろ。すまないなカラス君」
ライアーが釘を回すのを止めた。
「そして…ごめん」
ライアーはアンディたちに向かって走った。
アンディがギロチンを投げようとした。が、シャルルはアンディを突っついた。
「シャルル、邪魔!」
アンディはシャルルを払いのける。
「そ、それが体が勝手に動くんだ!」
シャルルは翼を広げてアンディの顔を叩いた。
ライアーはアンディに釘を投げる。
アンディに当たる前にウォルターが掴んだ。すぐにライアーに視線を戻したが、ライアーはいつの間にか棺の上に乗っていた。
「っく!」
ウォルターは棺を揺らす。その前にライアーが跳躍した。
まるで重力が無くなったみたいに電線に乗る。
「嘘だろ!」
ウォルターは目を丸くした。どう見ても棺と電線の間は3〜4mは離れている。
人間離れした跳躍力とバランス力だ。
ライアーが電線に乗ると同時に、シャルルは地面に落ちた。
「それでは明日の夜に、またここで」
ライアーはそう言うと、5m離れている民家の屋根に飛び乗ると姿を消した。
- Re: レッドレイヴン 夢 ( No.26 )
- 日時: 2012/01/06 15:22
- 名前: 黒猫 (ID: lDBcW9py)
私は狭い部屋の中でうずくまっていた。
読む本もなくなった。暗い部屋の中にいるのは私だけ。
冷たい石の床が体を震わせた。
- Re: レッドレイヴン ( No.27 )
- 日時: 2012/01/06 15:37
- 名前: 黒猫 (ID: lDBcW9py)
「あ〜、ねむ」
ウォルターはあくびをした。
結局あの後、ライアーを探し回ったが見つからなかった。
シャルルがアンディの邪魔をしたのは故障の可能性があったので、アンディと一緒に広場においてきた(アンディを広場に置いたのは方向音痴だからだ)。
ウォルターは上を向く。電線が風になびいているのを見てふと思った。
(なんであの餓鬼が乗った時、電線は揺れなかったんだ?)
いくらなんでも人が乗ったら揺れたりするだろう。
(なんか嫌な予感がしてきた)
ウォルターは顔をしかめた。面倒なことになりそうだ。
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