社会問題小説・評論板
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- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ (ID: uOIKSYv5)
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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2012.0219
- Re:愛してる ( No.98 )
- 日時: 2012/10/24 20:48
- 名前: 美久里 (ID: XTwzLzPc)
ふぅ・・・。
やっとコメントすることができました・・・(ほっ)
いつもはケータイからやっているのですが、全然エラー直らなくて(泣)
結局名前呼びじゃなくなったんですねー(ニヤニヤ)
でも呼ばない方が2人らしいですよね(笑)
今回もこの2人にはお腹いっぱいですよーもぅ☆
次回も楽しみにしていまーす(^^)ノ
頑張って下さい。
- Re: Re:愛してる ( No.99 )
- 日時: 2012/11/03 20:04
- 名前: おかゆ (ID: ysgYTWxo)
美久里様>>コメントありがとうございます!
そうですね、結局二人は名前呼びをしなかったわけです(笑
これからも二人の成長を見守ってくれたらと思います。
がんばっていきますので応援よろしくお願いします!
- Re: Re:愛してる ( No.100 )
- 日時: 2012/11/03 20:53
- 名前: おかゆ (ID: ysgYTWxo)
あー、自分が今だらだらすごしてるこの時間の間に、
何人の人が死んでいくんだろうな。
* * * *
その噂は知らないうちにあっという間に広がっていた。
「・・・・・・」
朝、学校へ来てみると皆の様子がおかしかった。
いつも私を見る目がほかの人と違うのは知っている。
だけど今日はさらに軽蔑の目が入ってるような———・・
「ねぇ市川さんってさぁ・・」
少しはなれたところで女子に話しかけられた。
「何?」
私が口を開くとその子たちは待ってましたとばかりにしゃべりだした。
そして予想外のことを口に出す。
「援交、やってたの?」
まるで楽しそうに。
楽しそうに口元を歪ませながら。
「・・・・・・・・は?」
私は間抜けな声を出した。
「なんかすっごい噂になってるよ?中学校のころやってたーって。しかも今もやってんでしょ?」
多分流したのは麗華。
もちろん援助交際なんてものはやったことないしやるつもりもない。
多分聞いてきた女子もそれが嘘だとわかっているのだろうか。
改めてこのクラスのほとんどを敵にするというのを体感した。
「・・・・なわけないでしょ」
「えー?でもクラスの掲示板とかほかのところでも有名だよ?」
「何それ」
「ねぇ、いくらでやってんの?」
「気持ち悪い話ししないでくれる?」
「いつからやってたのー?」
「人の話しを聞けよ」
「いーなぁ、そこらへんのバイトより高いんじゃないのー?」
「・・・・・・・・やめろ」
「気持ち悪ーい」
「やめ、」
ダンッッ———・・!!!!!!!!
机を蹴る音。
静まり返る教室。
「あー、ごめん。足が滑ったわぁ」
男の声。
反射的に伊藤のほうを見てしまったが伊藤は教卓のほうを見ている。
ほかを見ると皆がそこを見ていた。
よく聞くとその声は聞いたことのない声。
「あぁ、ごめんなぁ。あまりにも不愉快な話ししてたもんでつい黙らせたくて」
独特なしゃべり方。
「今思えばもっとほかに方法があったんかもしれなかったなぁ」
見ると白衣をまとっていて、
「その子、やってないやろ援交なんて。嘘の噂もたいがいにしときーって」
黒縁メガネ。
「今のネット社会は怖いわぁ。相手の知らないところで相手の噂なんかがほいほい流れる次代やろ?いい噂ならまだしも悪い噂って・・しかも援交。高校生の口からは聞きたくなかったなぁ」
「・・・・・誰ですか?」
「おぉ?俺か?俺はな、」
『漫研の子は知ってるかもしれんけどー』などといいながら机を元に戻していた。
「北村蓮っていいますよー。今日あんたらの担任が急遽休むことになってな、代わりに俺がきたんよ」
そして彼はにっこり笑った。
「今日一日だけ、よろしくな」
- Re: Re:愛してる ( No.101 )
- 日時: 2012/11/08 21:43
- 名前: おかゆ (ID: cGBBsupR)
「・・・・代わりの先生ってことですか?」
「いやだーかーらー、何度も言わせんなしぃー。そうやってゆーとるがや」
軽く笑い飛ばしながらその先生は皆に席につくように促した。
「じゃ、もうじきチャイムも鳴ることだし。早めにやっといてもええやろ。やろかー」
そういって先生は日誌などにいろいろと書き込み、そして深呼吸をした。
「・・・・で、今さっきの話。本当なんか?」
一気に空気が変わる。ビリビリとした、威圧感のある——・・
「・・・・誰でもいい。はよ」
口元は軽く笑っているが目は笑っていない。
「えーっと、誰だっけ・・市川ー・・だっけな?」
そして皆の目が一気に私のほうへ向かう。
「・・・・おぉ、お前が市川か。名前は・・・・・瑠璃、ねぇ。ええ名前やん」
「・・・・どうも」
「お前、その、あれだ。まぁ俗に言う援助交際っつーのをやってたりしてたのか」
先生の目が私の目を捕らえて離さない。
てか、なんてデリカシーのない質問を皆の前で言うのか。
こういうものは職員室とか、生徒がいないところで——・・
そこまで考えて、やめた。
どっちにしろ私はやってないんだから。
どうどうといえばいいじゃないか。
「——・・やってませんよ」
嗚呼先生どうか、どうか助けて。
そして先生の目をじっと見る。
やがてその目がふっとやわらかいものに感じた。
「・・・そうか」
そして目が、私からクラス中にむいた。
「つーわけで、市川はやっていないと言ってるのでやってない!!」
『え』
皆の声が重なった。
そんなんで信じたら私は苦労しないっつの。
「だから今後一切このよーな噂を流さないこと。市川以外の人間も同じな。最低な噂流すなよー。もし流したら」
また教室の空気が変わった。
「———生徒指導じゃ、すまさんからなぁ」
声色が変わる。
声が、マジだった。
(これはまたすごい人が現れたのかもしれない)
- Re: Re:愛してる ( No.102 )
- 日時: 2012/11/23 21:00
- 名前: おかゆ (ID: XcEXsBGd)
今日の話題はもちろん代わりの先生でいっぱいなわけで。
「なんなのあの先生ぇーヤバくない?」
「でも市川さんのエンコーはやばいって!!やりすぎだよ」
「超怖かったもんね〜」
体育の着替えのとき、女子たちが口々に言うのを見てため息を吐く。
「でもちょっとかっこよくなかった!?」
「だよね!!もう担任あの人でいーじゃん!!」
ええずいぶんと楽しそうな会話で。
「てか今日の体育走るって言ってなかったっけー?」
「あ!!そういえば!!・・あー、だる」
「でも急がないとプラスでもう一周走らされるとか言ってなかった?」
「えー!?最悪じゃん!!」
そういいながら走っていく女子たちを見ながら私も急いで外へ向かう。
「あ」
「お」
急いでいるところで噂の先生に会った。
「おー、さっきの嬢ちゃん」
「・・・嬢ちゃんじゃないし」
「まぁまぁ。ええじゃないか」
そういって二カッと笑った。
「大丈夫か?」
「何がですか?」
「いや、気にしてないならいいけど」
「まぁ今さらって感じなので別に先生が気にすることでもないですよ」
「はぁっ!?お前なぁ・・あれはいかんぞ!!あんなのがしょっちゅうあるのか!?」
「いえしょっちゅうってわけではないんですけど・・まぁ、ある程度の人よりは多いんですかね?」
「何冷静に解説してんだよ!!いいか!!もーこれから何かあったら俺に言え!!なっ?」
「え?・・は、ぁ・・」
何であって数時間も経たない人にそんなこと話さなきゃいけないんだろう・・
「お、もうじき授業か・・ごめんなぁこんな所で時間とって!!じゃ!授業がんばれよー!!」
そういって私の頭を軽く触った。
「・・・・・・・・・変な人だなぁ」
こんなことにいちいち突っ込まなくていいのに。
「・・・いつか、絶対後悔する日が来るし」
まぁ、
もうかかわらないと思うけど。
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