社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Re:愛してる
日時: 2012/07/26 14:34
名前: おかゆ (ID: uOIKSYv5)

   『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』



こんにちわ。

名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。

1.>>1    2.>>2    3.>>3    4.>>4
5.>>5    6.>>6    7.>>7    8.>>10
9.>>11   10.>>12     11.>>16    12.>>19
13.>>20   14.>>21     15.>>22   16.>>23
17.>>24  18.>>25    19.>>26   20.>>27
21.>>28   22.>>29   23.>>30   24.>>31 
25.>>34   26.>>35   27.>>36   28.>>37
29.>>38   30.>>39   31.>>40   32.>>41
33.>>42   34.>>43   35.>>44   36.>>47
37.>>48   38.>>51   39.>>52   40.>>53
41.>>54   42.>>55   43.>>56   44.>>57
45.>>58  46.>>61   47.>>62  48.>>63
49.>>64   50.>>65  51.>>66   52.>>67




2012.0219

Re: Re:愛してる ( No.18 )
日時: 2012/03/06 20:00
名前: 快李 (ID: LV1xpENB)

おおお!
親友いたんだねwよかった(´・ω・`)(いるだろ

Re: Re:愛してる ( No.19 )
日時: 2012/03/06 21:27
名前: おかゆ (ID: hg1Gx/0a)



次の日。


いつものように学校に行った。
いつものようにいつものグループと——・・



「・・・・・、」


そういえば、この間からはぶられてたんだっけ。


机の上に花壇の土らしき物で汚されていた。よくもまぁ懲りずに。


「マジウケルし」
「いつまで来るんだろうねぇ」
「ちょーしこくなって感じ」
「笑えるーw」


いや、君たちのいじめのやり方に私は笑えるよ。



—・・なんていうとまた何か言われるからやめておこう。


私はティッシュで丁寧に土をとり、ゴミ箱に入れた。


「・・・・今日は何もなしか」

机の中、異常なし。


いつもは画鋲やらゴミやら。ひどいときには誰かの牛乳パックなんかも入っている。

土といいゴミといい、私のためによくここまでやってくれるねぇ。



そして何事もなく机に座る私を見て、麗華たちは舌打ちをした。


「市川さんおはよー」
「・・・?・・・・あぁ、高木さん・・おはよう」

高木さんが挨拶をする。別に嬉しいともなんとも思わなかった。



別にいつもと変わらない。いつものように麗華たちから分かりやすいいじめを受ける。

・・・・あぁ、でも。




「・・・・」
「・・・・」


伊藤とよく目が合うようになった。


目が合う。と言うことは私もそれなりに意識しているということになるけど。


・・・あいつ、あのこと言ってないよね・・?


なんていう不安からだと思う。


「・・・・もっと注意しとけばよかった」

今更言っても遅いのは分かってる。





*****


    <ひまわりさんが入室しました>

ひまわり>>こんにちわー。

ひまわり>>やっぱだれもいませんかねぇ



    <心さんが入室しました>

心>>こんにちわー。

心>>あ、ひまわりさんがいる。

ひまわり>>いちゃいけないんですかw

心>>いや、以外だったんでww

ひまわり>>あー。たしかに私この時間帯にいるのってあんまないですよ
ね・・

心>>この時間帯だとゆーしさんあたりがいますよー

ひまわり>>心さんはどうしてここに?

心>>んー、

心>>特に意味はないんですけど。

心>>ここに来ると落ち着くってのが多分理由ですかね・・

ひまわり>>わかります(笑




ここにいる人たちは皆どことなく私と似ていた。
でももちろん、友達は沢山いるという点では似ていないが。

「・・・・ふふっ」

自然と笑みがこぼれる。
彼ら(彼女ら?)は同じ学年らしい。
そんなこともあってかずっとなかよくやってる。


ひまわり>>じゃぁ私はそろそろ落ちますね。

心>>あ、はい。じゃぁ。


 ・・・



「・・・・・・、」




そして私は携帯をとじ、静かに机にふせるのだ。

Re: Re:愛してる ( No.20 )
日時: 2012/03/07 22:42
名前: おかゆ (ID: Zzn.Kyek)

 

「・・・・メアド?」
「そ。なにかと楽だろ?」
「・・・・・なんでそんなことしなくちゃいけないの」

授業が終わり、皆が帰る頃。

特に何もすることがない私はいつものように資料室にいた。
そしたら伊藤は何事もないようにここに入ってきて。

・・・・最初のくだりになるわけだが。

「・・私とあんたがかかわるのはここだけ。だからメールなんてする必要ないよ。何が楽なんだ何が」
「冷てぇなぁ・・お前今友達いないだろ?」
「大きなお世話。・・・・今もいるよ。『親友』が」
「親友?は?あいつらのことか?」
「馬鹿いわないで」
「じゃぁ誰だよ」
「・・・・・・、・・他校の子よ」
「ふぅん」


それ以上彼は何も聞かなかった。


「・・・・てちょっと!!何すんの!?」
「まぁまぁいいじゃん!使わなかったら使わないでいいし!あって損はない」
「・・・・・はぁ」



きっと一生使わない。
使う理由が見つからない。


「友達は多い方がいいだろ?」
「・・・勝手に言ってなよ」

そしてなれた手つきで赤外線を使いもとの位置に戻した。


「早・・」

思わず関心。


すると伊藤の携帯から音楽が流れる。

「・・・・お、佐藤だ」
「友達?」
「おー」
「・・メール?」
「まぁな」


そして彼は携帯を開き内容を見ると嬉しそうに文字を打った。


「・・・・・随分楽しそうね」
「あー、うん。見ろよ」

そして携帯を私に近づけた。

そこにはその佐藤という男子らしき人とまた違う伊藤の友達らしき人が変顔していた。


「・・・・っフフッ何これ」


思わず笑ってしまった。


「・・・お前、笑うと綺麗だな」
「・・・・・は?」
「・・・・・おぉ!!うんうん!!笑うと綺麗!てかよく見ると可愛い」
「・・なっ、何言ってん、の」
「なぁ、なんでもっと人と話さない!?本当は彼氏とかいるんじゃねぇのか!?絶対モテるだろ」
「っ、」



あまりにも彼が真剣な顔をして言うから思わず。




「・・・・・・・・・お前こういうの言われなれてないんだ。顔真っ赤」



伊藤に笑われるほど真っ赤になっていた。


Re: Re:愛してる ( No.21 )
日時: 2012/03/10 13:06
名前: おかゆ (ID: x0GEUVxB)



「・・そっ、そもそも・・男子達もそんなどうでもいい事とかメールしたりするの?」

私は思ってたことを口にした。

「・・・?どうでもいい事って・・まぁ・・お前からしたらそうなるのかもな・・でもそのどうでもいい事でもわりとどうでもよくないというか・・」

口をもごもごさせて言うか言わないか迷っている。

「・・・・でもこういうのも大事だと思ってるんだけどなぁ俺は」
手を組んで思いっきり伸びをした。

「・・・・そう、なんだ・・」
「お前もしないの?それこそ女子がよくやるだろ」
「まぁ私も麗華たちと仲が良かったときはよくメールとかやってたな・・でもはっきり言ってどうでもいいことばっかだった・・と思う・・いちいちメールで話さなくてもよくない?みたいな・・でも・・・・伊藤が言うように麗華たちにとってそれが『大事』なことだったなら・・」



そこまで言って言うのをやめた。なぜだか言ってはいけない気がした。



「・・・まぁ・・人それぞれだと思うけど」
「・・・・・」


そしてまた携帯をいじりだす。


「・・・まぁ大事なこととか言いたいときはメールよりかは直で言ったり・・それこそ手紙の方がいいかもな」

ふと、伊藤が顔を上げて私に言った。


「・・・・たとえば?」
「たとえば・・まぁ感謝の気持ちとか・・謝りたい時とか・・こっ・・告白、とか・・」

とたんに伊藤の顔が赤くなった。

「・・自分で言ったくせに顔赤くなんないでよ」
「うるせ」

彼は大事なことはちゃんとしたいらしい。そんなとこも・・








私と似ている。


Re: Re:愛してる ( No.22 )
日時: 2012/03/10 13:38
名前: おかゆ (ID: x0GEUVxB)



「じゃぁもうそろそろお開きにしますか」
「しますかって・・別にあんたが帰りたいときに帰ればいいよ。あ、くれぐれもここのこととか絶対にばらさないでね」
「ばらさないよ」
「ん。じゃぁ」
「・・・・なぁ」

伊藤がドアに手をかけようとした瞬間、彼は私にある質問を投げかけた。


「・・・お前、一人で寂しくないのか?」


それはあまりにも単純で、そして私にとってどうでもいい質問。


「・・・別に」
「そ」


そして一瞬むこうが寂しそうな顔をして、ドアをゆっくりと開けた。


キィ・・となんともいえない音が心地よく感じる。


「・・・・今さらだよ。『寂しい』なんて」



その言葉は静寂な空気の中にとけていった。




次の日。



いつものように麗華たちに冷やかしの目を受け、机の上にある雑巾を元の位置に戻し、机の中にあった紙切れを何事もなかったかのようにゴミ箱へ捨てた。

きっと紙には『死ね』とか書いてあったんだろう。

いちいち相手にしてたら思う壺だ。


麗華たちは面白くなさそうな顔をしてからまた自分達の話に花を咲かせていた。


するとメールが来ていた。


「・・・は?」

差出人はあろうことか伊藤。


私は思わず伊藤のほうを見てしまった。
だって彼は今学校にいるから。


そして伊藤と目が合う。




『今日もお疲れ様』



この一言だけだった。



「・・・まだ始まったばかりだけど」


メールの内容に突っ込みながら私はよく分からない感情を抱く。





・・・・・この気持ちはなんだろう。



Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。