社会問題小説・評論板
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- Re:愛してる
- 日時: 2012/07/26 14:34
- 名前: おかゆ (ID: uOIKSYv5)
『非常識だとしても皆が常識といえばそれは常識になるんだ』
こんにちわ。
名前を変えて他の所でもちょくちょくやってますが、社会系が一番書きやすいと思ってまた書いてみることにしました。
どうぞ生暖かい目で見守ってください。
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2012.0219
- Re: Re:愛してる ( No.73 )
- 日時: 2012/07/19 20:56
- 名前: おかゆ (ID: 3/dSGefI)
「・・・・、」
「っ・・、」
2人が何分か沈黙する。
「お前、停学中じゃ・・」
「あ・・・っと・・」
「まぁ、じっとしてるとも思わなかったけど。でもここ乗り換えとかでもしかしたらお前の知ってる奴とか来る可能性だってあるかもしれんのに・・」
そこまで言って伊藤は止まった。
「・・・・降りる駅どこ」
「え?」
「だから・・・・っ、とりあえず次の駅で一緒に降りて」
それとほぼ同時に電車が来た。
「えっ?ちょっと、伊藤!?」
「いいから。俺からのお願い」
「・・・・・っ」
そして電車に乗った。
「・・・・いと、」
「・・・・・・・」
約二分間。
ついた駅の近くにある椅子にゆっくりと腰掛けた。
「・・・・で、何かあったの?」
「・・っ、別に何もないけど・・てゆーか私のじ」
「そっかー・・」
「私の話を聞け」
何がしたいんだコイツ。
「・・・・・・涙目だぞ。お前」
————————・・っ!!!!
「何があった?」
「べっ・・・つに・・」
「なら、いいんだけど」
「・・・・、」
「でも、言っとくとすっきりすることも、ある」
「・・・わざわざそれを言うために私をこの駅で降りさせたの?」
「そうだよ?だって親友が泣きそうなんだもん」
「親友って」
「俺らは親友なんだ」
むちゃくちゃな。
でも、そんなこと言ってくれた彼が。
たまらなく嬉しかったり。
「だから・・・・ってうおっ!?いちか、わ・・」
「うるさい・・何もしゃべるな・・」
嬉しすぎて、
こういうとき、どうすればいいのか分からなくなる。
それでも伊藤は。
「うん・・・・分かった」
どうしてそんなに優しくしてくれるんだろうか。
- Re: Re:愛してる ( No.74 )
- 日時: 2012/07/20 20:01
- 名前: おかゆ (ID: t7y4Iwob)
「・・・・そっか」
話を一通り聞いた伊藤は小さく呟いた。
「会っちゃったか」
「・・・うん」
「で、お前は?」
「え?」
「お前はどうしたい?」
「・・・私は・・理紗にもう一回あって話したい」
「だろうな」
ゆっくりと落ち着いて話せるのは多分、
隣に伊藤がいたから。
「——・・自分でけじめ、つけなくちゃ」
「うん。それが一番いいな」
そして彼はまた綺麗に笑うんだ。
「あ、」
突然何か思い立ったように言葉を発した。
「俺もジャマにならない程度にそこにいていい?」
「はっ!?」
何言ってんだコイツ。
さっきまでのしんみりした空気返せ。
「俺がお前のストッパーになるから」
「ジャマにならない所で見てるのに?」
「そんときになったら絶対助けてやる」
「・・・馬鹿じゃないの?」
「大丈夫だから、な?」
「・・・・・・、」
——・・あぁ、私にそんな言葉をくれる人が、
そばにいるというだけで。
「・・・・・・ありがとう」
どうしてこんなに強くいられるのでしょうか。
- Re: Re:愛してる ( No.75 )
- 日時: 2012/07/23 23:06
- 名前: おかゆ (ID: MTNmKKr2)
「じゃな」
「うん・・また、」
あれからも伊藤は私を励ましたりしてくれてだいぶ楽になった。
そして一人になって考えたりもした。
理紗とちゃんと逃げずに話をすること、久しぶりにお母さんに学校のことを話そうか。
——・・そして伊藤に沢山のお礼を。
なんてことを考えながら家に帰る。
「あ、瑠璃・・お帰り」
「・・・、ただいま」
お母さんが今日早く帰ってくることを忘れていた。
「どこ行ってたの?今停学中なんじゃ・・」
なんてことを言いながらも怒ろうとはしないお母さん。
「うん・・・でもちょっと外の空気を吸いたくて」
「そう・・」
ここで会話が終了する。
「(・・変ね)」
いつもならなんとも思わなかったのに、沢山話したいことが出来るとこの空白の時間がこんなにも気持ち悪く感じる。
こんなのをもう数年間続けてきたなんて自分でもある意味感心する。
「ねぇ」
「んー?」
「聞かないの・・?なんで、停学になった・・だとか、学校でのはなしだとか・・」
私がそういうと一瞬お母さんは驚いたような顔をして、そのあと『んー
』と言ってから。
「・・・・・・本当はね、すっごく聞きたい。でも瑠璃だって好きでそうなってるんじゃないでしょう?無理に言って瑠璃が傷つくなら私は聞かないの。瑠璃はときどき本当に悲しい時、泣かないで一人でずっと抱え込む癖なんてあるからね・・・お父さんのときみたいに」
『お父さん』
自分からはめったに口に出さない単語だった。
嗚呼、それだけ・・・それだけ、この人もちゃんと向き合ってくれている。
やっぱり私もちゃんと向き合わなくっちゃ。
「久しぶりにいろんなことを話すんだもの。瑠璃の話なら何時間でも、何日でも聞くよ」
「・・・・・・うん」
あれ。私、こんなに涙もろいんだっけ。
本当に、最近いろんなこと、あったから。
いろんな、ちょっとしたことで、涙を流す自分がいるわけで。
だから『うん』しかいえなくて。
でも必死にこらえて。
「———・・私ね、」
(この先はきっと、幸せが待っている)
(だから私はもっと頑張れる)
- Re: Re:愛してる ( No.76 )
- 日時: 2012/07/25 16:51
- 名前: 黒猫ミシェル (ID: JbPm4Szp)
天才だ…。
天才がここにおわすぞーっ!!
皆のもの、果物とマネーと飲み物と財布と花束と世界を今すぐおかゆ様にわたすのだ!!
と、ごめんなさい…。
あまりの素晴らしさに軽く目眩が…((フラリ…
話にのめり込んでしまいました!!
うん、何と言うか、おかゆ様ワールド?と言いましょうか…。
今、暑くて汗かきながら打ってます(笑)
私の部屋に、明後日エアコンが付くのです!!
それまでの我慢だぞ、私!!
麗華最低ですね!!
酷いです!!
腹黒です!!
それに引き換え…伊藤君様ったら何てお優しい…//
理沙と、瑠璃…ちゃんと話せれば良いですね!!
更新お待ちしてます!!
今から楽しみでワクワクですヾ(@⌒ー⌒@)ノ
- Re: Re:愛してる ( No.77 )
- 日時: 2012/07/26 14:26
- 名前: おかゆ (ID: uOIKSYv5)
黒猫ミッシェル様>>コメントありがとうございます!!もったいないお言葉です!
なんだか書いているうちに伊藤君がすごいことになってきまして・・(汗
絶対高校生こんなこと言わないだろみたいなことを伊藤君はさらり?と言ってくれます。現実にはめったにいません(笑
もうじき瑠璃と理紗がお互いにけじめをつけてこの章は終わると思います。
どうかこれからも応援よろしくお願いします!!
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