複雑・ファジー小説
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- OUTLAW 【6ヶ月ぶりの更新ですっ!!ごめんなさいっ】
- 日時: 2014/05/07 00:17
- 名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)
ちわちわー、Cheshireって書いてチェシャって読みますww
んーと、誤字脱字、文が変ということがあった際は、スルーせずに言ってください、お願いします。
あと、更新が不定期です。まぁ、暇なんで、多分早いとは思いますが、遅くなるかもです。すいません
あとあと、もうお話自体が下手だと思いますが、どうぞ飽きないで読んでください。
コメント、アドバイス、イラスト、その他もろもろ大歓迎ですwwというか、ください。ください。大事なことなので2回言いました。
OUTLAW
<プロローグ>
>>1
<ハジマリ>
>>18 >>25 >>30 >>33 >>38 >>40 >>41 >>43 >>44 >>49 >>50 >>51 >>56 >>57
<JUNE>
>>86 >>87 >>88 >>90 >>93 >>94 >>95 >>99 >>100 >>101 >>111 >>116 >>121 >>125 >>128 >>131 >>134 >>138 >>139 >>140 >>144 >>145 >>146 >>147 >>148 >>149 >>152 >>159 >>160 >>163 >>166 >>169 >>170 >>171 >>172 >>190 >>194 >>197 >>198 >>199 >>200 >>204 >>219 >>221 >>222 >>227 >>228 >>231 >>232 >>237 >>240 >>248 >>253 >>257 >>258 >>261 >>263 >>266 >>267 >>269
<番外編1>
>>72 >>76 >>77 >>78
<番外編2>
>>79 >>82
<サブストーリー>
サブストーリーは、チェシャではなくキャラクターをくださった皆様方がそれぞれのキャラクターを主として、書いてくださったお話です
葉隠空悟編 >>201 >>202 >>211 007さん作
阿九根理人編 >>217 ルル♪さん作
社井狛編 >>179 ルゥさん作
黒宮綾編 >>187 朝比奈ミオさん作
<登場人物>
矢吹真夜、篠原梨緒 >>21
高嶺真 >>39
葉隠空悟 007さんより >>5
杵島灯 金平糖さんより >>3
阿九根理人 ルル♪さんより >>6
社井狛 ルゥさんより >>19
璃月那羅 雷羅さんより >>22
榊切 橘椿さんより >>11
黒宮綾 澪さんより >>64
天内小夜 ブルーさんより >>10
皐 ミケ猫さんより >>8
- Re: OUTLAW 【いつのまにか参照400!?めっちゃ嬉しいw】 ( No.48 )
- 日時: 2013/04/23 23:36
- 名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)
褒めて頂き、光栄です!マジ感謝感激です!!
どうしよ、凄ぇ嬉しいwwwww
お世辞でも上手って言ってくれてありがとうございますw元気出ましたw
真夜と梨緒をそんな風に言ってもらえるのは嬉しい限りですw皆様がくれたキャラクターのことも早く理解してかっこよく、かわいく書けたらな、と思いますww
見習いたいだなんてそんなそんなwww
ありがとうw
- Re: OUTLAW 【いつのまにか参照400!?めっちゃ嬉しいw】 ( No.49 )
- 日時: 2013/02/11 09:27
- 名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)
***
「こんなとこにいたんだ、よく見つけられたね」
そんな中、傘を差した男が入ってきた。
先ほど会った高嶺真という男だ。
梨緒は高嶺の姿を見て、いかにも嫌そうな目になった。敵意丸出しの草食動物に似ている。
「そんなに睨まないでくれよ。とりあえず最初に誤解を解いておこうと思う」
へらへらとした態度で高嶺は梨緒に声をかけた。
「いいかい?俺は、矢吹真夜をアウトロウにして、という質問に対しての答えは言っていないよ。ただ、どんな人か尋ねただけだ。いつ、僕が矢吹真夜はアウトロウにしないなんて言ったよ」
俺は、梨緒と高嶺の会話は聞いていない。
だけど、梨緒の表情を見ると、確かにそうらしい。どこか唖然としているみたいだ。
「悪いけど、真夜くんのことを少し調べさせてもらったよ」
・・・。
どういうことだ。
驚きと怒りが俺の頭の中で交互に繰り返す。
「君は、アウトロウに相応しい」
ぴく、と梨緒と空悟が反応した。
喜ばしいはずなのに、その表情には苦悶の顔が浮かんでいる。
俺はまだ、アウトロウに相応しい、という意味が分かっていなかったんだ。
「だから僕は、正式に君をアウトロウに誘いたい。そうすれば君は、梨緒ちゃんと一緒にいられるよ?」
何かを楽しむような声色に、俺は少し機嫌を悪くする。
勝手に人のこと調べておいて何なんだよ。
人には触れちゃいけないところっていうもんがあるんだぞ。
そう思いつつも、梨緒と一緒にいられる、というただそれだけで気持ちが変わってしまう。
こいつと一緒にいられるのなら、今の俺にとってそれ以上の対価はな
い。
だったら。
「・・・分かった」
俺は高嶺を真っ直ぐ見据えた。後ろにいる梨緒が俺の服の裾を小さく掴んできたが、それが何を意味するのかは分からない。
「アウトロウになってやる」
はっきりとした意思表示。断言。決定事項。
アウトロウの意味は、無法者。法の保護や秩序の外にあるもの。
つまり世界秩序から除外されたもの。
「君ならそう言うと思ったよ、矢吹真夜くん。僕はアウトロウの責任者の高嶺真だ」
高嶺は自己紹介しながら俺へと近づき、俺にしか聞こえないような小さな声で呟いた。
「もう、大事な人を失いたくないもんね・・・?」
ぞく、という冷たいものが背中を通った。
本当にこいつ、全部知ってる・・・?
無償に殴りたいという気持ちが高ぶったが、後ろに梨緒がいることを考えたら止めざるおえなかった。
「責任者として、僕は真夜くんを歓迎するよ」
何を考えているのか全く分からない笑顔で、高嶺は言う。
「じゃあ、とりあえず大まかなことだけ言っておこう。これから真夜くんには、さっきいたところ分かる?あそこに住んでもらう。部屋は適当に決めていいよ。あと、真夜くん16歳だよね?私立高嶺高等学校は知ってるよね。あそこに転入してね」
「・・・は?」
「2年生でいっか。あぁ、気にしないで。アウトロウに住んでる子たちは全員高嶺高校に行っているんだ。梨緒ちゃんも、空悟くんもね」
え、アウトロウって住む場所も学校も指定されんの?
でもまぁ・・・俺にとってはありがたいのか。
それに、こいつらとずっと一緒っていうのも、何か楽しそうだしな。
「そして、アウトロウは高嶺高校の治安維持機関・・・学校では風紀委員で通ってる」
治安・・・維持、機関。
「高嶺高校に限らず、この街は俺らのテリトリーだ。ここでの問題は、俺らが収束する義務がある」
・・・梨緒が言ってたアルバイトっていうのは、もしかしてこれのこと・・・?
「真夜くんは喧嘩も強いみたいだし、それに洞察力もあるみたいだね。アウトロウには抜擢だ。とりあえず、家に行こう。みんなを紹介するよ。まぁ、もう知り合いも多いかもしれないけどね」
勝手に言いたいだけ言って、高嶺は屋上を後にする。
残された俺たちはどうすればいいか分からなかった。あんな一気に言われたって、俺には理解できない。
「・・・とりあえず、帰ろうぜ。寒いしさ」
遠慮がちに声を発したのは空悟だ。
確かに雨の中に長時間いるのは気が引ける。
「お、おう」
俺は裾を掴む梨緒の手を1度離そうとしたが、梨緒がそれを許してくれなかった。驚いて目を合わせると、首を横に振られて嫌だと言われた。
少し複雑で恥ずかしかったが、別に悪い気はしない。
空悟、俺、梨緒の順で屋上を後にした。
「うゎ!?」
と、前にいた空悟が突然声をあげて立ち止まったため、俺らも自動的に立ち止まる。
「どうし「お前こんなとこで何やってんだよ」
疑問の声をあげようとした俺の声は、空悟の声で遮られた。
よく分からず、俺は空悟の後ろから前に覗き込む。
そこには、床に座った1人の男の姿があった。
かなり端整な顔立ちで爽やかさが溢れる好青年だった。金髪と緑色の目から、社井と一緒のハーフかクォーターだろう。いかにも女子から圧倒的な人気を誇りそうな雰囲気で、女子の扱いにも手馴れていることが予想できる。
「こんな時間に空悟が外にいるのは珍しかったから、つい追ってきちゃったんだ。ごめんね?」
同姓の俺にとっては関係ないが、多分甘い声と思われる声色で、男は空悟の質問に答える。
「やぁ、梨緒ちゃん。どうしたの?随分濡れてるじゃないか」
そして男は、空悟の後ろにいる梨緒を見つけて声をかけた。
男は軽い格好をしていたが、俺とは少しタイプが異なるようだ。例えば、俺はただ夜にふらつくような黒を基調とした近寄りがたいものだが、男はホストのような白を基調としたものだ。全く正反対。
「大丈夫」
「そう?それならいいんだけど、あまり気を抜いちゃ駄目だよ?今年は夏風邪が流行るみたいだから」
「うん」
梨緒とも知り合いのようだ。
なら多分、こいつもきっと・・・。
「んで、こちらはどちら様かな?2人のお友達?」
「新しくアウトロウになった矢吹真夜だよ」
俺が言う前に、空悟が俺を紹介してくれた。
やはり、男もまた険しい表情になったが、すぐに笑顔を取り戻して俺に向き直った。
「じゃあ、これからは君も仲間だね。よろしく、僕は阿九根理人だよ。真夜って呼んでも構わないかな?」
握手を求められたので、差し伸べられた手を握り返しながら、俺は「あぁ」と短く答えた。
「それなら真夜も俺のことは名前で呼んでくれ。苗字はあまり慣れていないんだ」
「分かった」
こいつ・・・理人は多分クラスの中では人気者タイプだ。
女にも男にも嫌われない中性的な立場。
「今帰るところなんだろう?一緒に行こう。早くご飯を食べないと」
普通に溶け込んだ理人を含めた俺ら4人は、アウトロウへと足を進める。
その間、梨緒はずっと俺の服を掴んだままで、俺は少し気まずかったのは秘密だ。
理人は空悟を見かけた時点で俺らが傘を持っていないことに気付いたらしく、人数分の傘を買っておいてくれた。何のデザインも無いシンプルなビニール傘だったが、今まで濡れてた身としてはかなりありがたい。
相変わらず柄の悪い奴らが行き来する通りの中で、空悟は特に男に、理人は女によく声を掛けられた。
先ほど高嶺が言っていたように、ここはアウトロウのテリトリーらしい。そうなると、ここらに住む人たちにとって空悟たちは頭な訳で、仲がよくても何も変哲はない。
ただ、梨緒は人ごみが嫌いなようで、俺の後ろから全く離れたりしなかった。
少し久々更新ですw 理人登場!
- Re: OUTLAW 【いつのまにか参照400!?めっちゃ嬉しいw】 ( No.50 )
- 日時: 2013/02/13 23:58
- 名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)
空悟たちに声をかける奴らも、梨緒のことは認識しているらしく軽く会釈はするものの、それ以上の会話はしない。
度々俺のことを尋ねられて、適当に自己紹介をする場面もあった。大抵、いい奴の周りにはいい奴が集まるわけで、俺ともすぐに仲良くなってくれた。
俺も今まで不良じゃなかったとは言えない生活をしていたが、周りが全員不良という環境に陥ったことはない。だから、少し慣れない場にドキドキしていたのは事実。
でも、ここなら上手くやっていけそうだ、と思えるのは、やはり友達の存在の有無か。
そうこうしている間に、俺たち4人はアウトロウへと帰ってきた。
ここにあること自体は全く違和感がないが、ここに高校生が住んでいると思うとかなり違和感がある、クラブ廃墟。
どうせ、ここにも慣れていくんだろうな・・・と思いつつ、先頭を歩いていた理人がドアを開けて待ってくれたので、空悟以下3人はとりあえず遠慮がちに中に入る。
「ただいま」
と、空悟が言って、
「俺らが最後かな?」
と、理人が続く。
・・・まぁ、確かにあいつらにとってはここが家ということは当然なんだろうけど、今さっきここに住むことが決まった俺にとっては全く親近感がない。
濡れてる服で入っていいのかな、と考えていたが、空悟がそのまま入っていったのを思い出し、少し躊躇いながらもそのまま玄関をあがる。
梨緒を少し待ってから、案内のもと俺はリビングらしき部屋へと行かされた。1階の広間みたいなところだ。
先ほどはなかった机と椅子が出してあり、そこには見知った顔が並んでいた。
「ちょっと。何であんたまでここにいるのよ」
部屋に入った直前に睨んできたのは、確か杵島灯だ。
「矢吹さん、おかえりなさい」
優しく挨拶してくれたのは、考えることもなく社井だろう。隣には璃月が俺のことを不安げに見つめていた。
「随分遅かったね。あぁ、理人くんと会ったのか」
溜息をつきながら俺を手招きしたのは高嶺だ。
そのあと、空悟と理人が自分の席らしい空いていた席に座る。
机は長方形で大きさは充分だった。上には人数分に同じ食事が並んでいて、かなりおいしそうに見える。
椅子は片側に4つずつ並んでいるのと、俺から一番近いところに置かれた椅子が1つ。ある意味どこかの合コンのようにも見える。人数は9人だ。
向かって右側奥手から空席、理人、空悟、高嶺。左側奥手から杵島、璃月、社井、梨緒の順で並んでいる。
「真夜はここ」
と、梨緒に指名されたのは、一番手前の椅子だ。つまり、理人の隣ではない空席に座れと。
理由は明快だった。その席は、隣が梨緒と高嶺だ。要するに、梨緒は俺の隣を望んでくれたのだろう。
そう思うと、嬉しかった。
と、しているのも束の間、いきなり視界の隅からフォークが飛んできた。机の上に置いてあった金属のフォークだ。
みんなが驚いて声をあげようと口を開けたのと同時に俺も気付き、手だけを動かして人差し指と中指の間に挟んで止める。
俺の目の前で止められたフォークは真っ直ぐ俺の目を狙った軌道にあり、あと5cm遅かったら眼球を抉っていただろう。
ぶっちゃけ、ちょっと怖かった。さっき空悟に絡んだ奴らと喧嘩してたおかげで、眠ってた反射神経と動体視力が起きていてよかった。
「真夜っ、大丈夫か!?」
「怪我は!?あたってないっ?」
空悟、理人、社井が俺を心配そうに見てくれる。梨緒と璃月は何が起こったのか分かっていないらしく、ただあわあわしているだけだった。高嶺はヒュー、と口笛を鳴らしてひやかしている。とことんムカつく奴だ。
体の体勢からして、フォークを投げてきたのは杵島だ。何だ、殺す気か。恨まれてるのか、俺・・・。
「・・・ちっ」
俺がフォークを止めたことを見て、杵島は小さく舌打ちした。
何なんだ、こいつ・・・。
「危ねぇな、何だよ」
「別に。それより何であんたがここにいるの?家に帰って」
「おい、人によっては死ぬかもしれない行為をした奴の態度がそれか?」
「文句ある?別に私、あなたがいなくなっても困らな「いい加減にしろっ!」
俺の代わりに声をあげたのは、空悟だ。
怒鳴ると同時に机をばんっ!と勢いよく叩いたため、机の上にあったコップの中の水が零れそうになる。
「人に言っていいことの判断ができないのか?」
「知らないわ。だって関係ないもの」
「ふざけるなよ!真夜に謝れ!」
「そっちこそふざけないで。ここにいるべき人ではない人が混ざっているんだから、当然だわ」
「理由も聞かずにいきなりフォーク投げるなんて非常識だろっ!」
2人は言い争いを始めてしまった。周りの奴らは、みんな呆れたように溜息を吐いていた。
俺は別に、フォークを投げられたことに対しては何も感じていない。こういう奴なんだ、と思っただけ。
こいつにどう思われようがどうでもいい。それこそ、俺には関係ない。だから、杵島が言っていることは、間違っていない。
ちょっとした絡みのつもりだったのに、空悟の癪に触るようなことを杵島が言ってしまったらしい。
食事はできているのに食べないのは、多分人が揃っていないからだろう。理人の隣の席は空いたままだ。
相変わらず、2人の言い争いは未だ続いている。
流石にその発端が俺なだけあって、ちょっとした罪悪感を感じてしまう。
「・・・悪ぃな。何か俺のせいで」
俺はとりあえず、梨緒や社井に聞こえるような声で謝った。
「あぁ、別に気にすることではないですよ。いつものことですから」
すぐに返事を返してくれた社井の言葉に俺は複雑な気分で納得する。
こんな喧嘩がいつもって・・・おい、あんまいいことじゃねぇぞ。
でも、俺には何も言えない。俺にとっては口喧嘩なんてまだいいほうだ。
俺や、俺の周りにいた奴らは絶対言葉より先に体が動く。気が付いたら殴っている、そんな感覚だ。
言っても信じないだろうが、俺は平和主義者で。できるだけ暴力沙汰は避けたつもりだったが、周りはそれを許してくれなかった。
昼に外ほっつき歩いてれば、何でか路地裏に連れて行かれた。殴られそうになったから正当防衛として反撃した。そしたら次々に拳が飛んできた。
そして俺は、こういうもんなんだ、と諦めた。
出来る限り、変な時間帯に歩き回るのは避けたかったが、あの頃の俺にはそれは無理だ。ならば、受け入れるしかない。
そうやって俺は、馬鹿な奴らの相手をしているうちに喧嘩を学んでいったんだ。
平和主義者の俺にとって喧嘩は苦でしかなくて。
何度、言葉だけで解決できたら、と望んだことか。
だからある意味、これは俺が止めるようなものでもない。
もうすぐ9時を迎えるというのに・・・みんな、腹は空かないんだろうか。まぁ、俺は全然平気だから、同じようなもんなんだろう。
ふと、玄関のほうから音が聞こえた。ドアを開けて鍵を閉める音だ。
誰が来たのだろう。いや、俺の知り合いのわけがないんだけど。
リビングのドアが開く。
そこに現れたのは、無駄に体がしっかりとしている男だった。
得に上半身の筋肉が異常なほどに発達している。手入れなど皆無に見えるぼさぼさの髪は、全部後ろで1つに結んでいるようだ。
年齢は40前後と行ったところか。どこかの熱血体育教師でもやっていそうだ。
「よぉ、おめぇら、何やってんだぁ?」
昔ながらのクセのある口調に、俺は少し驚いてしまう。
コメくださいな
- Re: OUTLAW 【参照500突破!マジ感謝っ!!】 ( No.51 )
- 日時: 2013/04/09 14:39
- 名前: Cheshire (ID: f7CwLTqa)
昔ながらのクセのある口調に、俺は少し驚いてしまう。
こいつもアウトロウ・・・?
「榊さん」
喧嘩をしていた空悟も入ってきた男を見て、一旦言い争いをやめる。
そのがっしりとした男は持っていた荷物を床に適当に投げて、空いている理人の隣の席に座った。やはり、この男
が最後の1人だったらしい。
杵島は露骨に嫌そうな顔をして、面倒くさそうに席に着く。
「また喧嘩してんのか、お前ら。懲りねぇ奴らだなぁ、本当」
「だって杵島が「だってじゃねぇよ。喧嘩すること自体が駄目だっていつも言ってんだろ」
まぁ、筋は通っている。完全的に悪いのは杵島だけど。
別に俺も気にしてねぇしな・・・。
「・・・はい。すいませんでした」
空悟は素直に反省し謝りながら腰を下ろした。基本空悟は悪くないので、周りは何も言わずに気にすんなと表情を浮かべる。
一方杵島のほうは、反省すらしないようでそっぽを向いてしまったようだ。みんなはもう杵島のことは諦めているようで、最早何も言わない。
「お?何だ、新しい客がいんじゃねぇか。おめぇらよく喧嘩やってたな」
男は俺に気付き、苦笑しながらも俺に視線を向けてくる。
「この子の説明は僕からするよ。とりあえずご飯にしよう、時間が大分遅れちゃったからね」
「悪ぃな、高嶺」
「いや、切さんだけが原因じゃないから大丈夫だよ」
話を切り替えたのはようやく喋った高嶺だ。
机を囲んだ9人は一斉にそれぞれにいただきますと言い、ご飯に手をつけ始める。
ご飯はかなりおいしかった。今まで俺がまともな料理を食べてこなかったのは知っていたが、これほどまでとは思わなかった。
「んで?そいつぁ、誰なんだ?」
豪快な食べっぷりを披露していた男が、高嶺に話題を振る。
料理を食べていた高嶺は少しだけ視線を逸らして、たった今思い出したものかのように口を開けた。
「この子は矢吹真夜くん。新しいアウトロウメンバーだ」
普通の会話のように報告する高嶺に対しての反応は、もう既に知っている空悟と梨緒と理人はともかく皆それぞれだった。
「やっぱりそうなりましたか、よろしくお願いします」
と、社井が挨拶し、
「・・・」
と、璃月が無言の訴えをして、
「ふざけないでよ・・・」
と、杵島が俺を罵り、
「これまた面白い人材が増えたなぁ」
と、未だ名乗らない男が関心したように笑った。
個性的な集まりに内心で苦笑しつつ、俺は軽く会釈する。
「今まで通り、真夜くんにはアウトロウの具体的な活動については、実際に経験して覚えていってもらうから。みんなサポートよろしくね」
何か行き当たりばったりなまま放置された気がするのは俺だけだろうか。そして周りも何も言わないし。
俺には全く訳が分からなかったがこいつらは分かったらしく。
まぁ、それなら任せておこうかなぁ、なんて思うのは俺
が適当な性格だからか?
「そういえば、真夜は家族とか友達とか大丈夫なの?」
理人がふと思いついたように、口を開いた。
「あぁ・・・そういや、そうだな。ここに住むってことは、今までいた人と別れるってことになるんだ。勝手に出てきちゃってたりしたら、その人たちが真夜を心配して連れ戻そうとここに乗り込んでくるかもしれない。それは避けたいんだけど・・・」
「それなら心配ねぇよ」
説明を聞いて俺は、何も考えることなくそう答えた。
「もしそんな奴らがいたら、こんな時間ふらふらしてねぇし」
俺は孤児じゃないため、それなりに家族や親戚はいる。だが、そこらと俺の関係は決して良いわけではない。
学校も行っていたし友達もいなかったわけでも・・・
・・・あ。
「でも1人いるな」
「え?」
「俺を探してここに乗り込んで来そうな奴」
「そりゃまずいなぁ・・・」
浅く広い付き合いだった俺は、そんな必死になって俺を探してくれる友達はいない。
だが、幼馴染はいる。
隣の家に住んでて、母親同士が仲がよくて、何かと俺らを気にかけてくれた。
そして、俺らの状況を、快く理解してくれた。
だからこそ俺を探すかもしれない。俺らの状況を、知っていたから。
「・・・まぁ、でも、あの人たちならこんなネオン街には立ち寄らないと思うし」
いい人たちだからこそ、ここには立ち入らない。
俺にはその確信があった。
「それならいっか。よかった」
「あ、そういえばさっき、メールで回ってきたんですけどね」
安堵の溜息を漏らした理人に続き、社井が話題を切り替える。
食事はかなりの量があるため、そんなにすぐには食べ終わらない。だが、今日一日何も食べていない俺としては結構ありがたい。
社井が話し始めたことをいいことに、俺は止まっていた手を動かして再び食事に取り掛かる。
「僕のクラスの渡辺香織さんがここ一週間ほど休んでいたのですが、それが行方不明だったみたいで」
「行方不明?」
いつもより短くなってしまったんで、ちょっと雑談・・・
ではなく。
参照500突破ありがとうございますっ!!!
めちゃくちゃ嬉しいっす!参照の表示が501って見たときは凄く驚いちゃいましたww
ここで何か企画やら何やらをやりたいところなのですが・・・
馬鹿な俺には何も思い浮かばねぇ・・・!?w
・・・ってな訳で、何かご希望があればできる範囲で応えたいと思いますので、言って下さいなww
あー、俺こんな人任せでいいのかな・・・
- Re: OUTLAW 【参照500突破!マジ感謝っ!!】 ( No.52 )
- 日時: 2013/02/16 18:33
- 名前: 雷羅 (ID: SyV4.Cvk)
参照500突破、おめでとうございます!!
久しぶりに来たもので、唐突ですみません。
小説、文の書き方が羨ましいくらいお上手で…。
えらそうにすみません。
リクエストとかなんですけど。
皆さんの日常とか、一日を見てみたいなぁ…、とか思いました。
可能ですかね?
出来ればでいいです!
那羅ちゃんがかわいいです。はい。
こんなんですが、応援しています。
更新頑張って下さい!!
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