二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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機動騎士ガンダムInceptor(インセプター)
日時: 2015/07/25 13:01
名前: Laevatain (ID: rZuUN0S4)
参照: http://laevatain1408.blog.fc2.com/

今までのガンダムシリーズ(主に一年戦争以降からの時代観)を踏襲して
作成したガンダムの二次創作になります。

作成者は妄想大好きなおじさんです。

こんなつたない小説ですが、お付き合いいただければと思います。

STORY
かつて、人類は母なる大地「地球」を方舟に生活していた。
だが、その過剰な人口はやがて「地球」を取り合い、争いを引き起こした。
そして宇宙に生活圏を拡大させてもなお、「地球」をめぐる争いは終わらなかった。
やがて「地球」は人類の手によって汚染され、醜くなっていった。
人類は相談し、「地球」を巣立ち、新たな新天地「火星」に生活圏を移す。
それから約2世紀。
銀河系第35宙域管轄コロニー「サイドアルファ」。
ここにコスモポリスとして従事する青年「アレス・ウィザール」
彼と1体のMSの出会いから、全ての歯車は動き出す。
絶望の運命を希望の未来へ変える歯車が・・・。

—人は、誰かを守るために、「騎士」となる—

用語
セカンド・ノア(第二の箱舟)
第二の地球。火星をテラフォーミングし、地球と同じ環境にした惑星である。

ロスト・ガイア(失われた楽園)
過去の地球。過去の大戦やMSによる戦争により、自然環境コントロールが乱れ、化石燃料は
潰え、汚染されて人類が住めなくなった地球。火星移住から2世紀後、大気は完全に無くなり、
かつての青く美しい星は黒ずんだ地表が見える無残な姿となった。


GU(ギャラクシーユニオンズ:銀河連合同盟)
銀河惑星間での統治が進み、各惑星の政府による政治・法律上におけるルールを確約させる
政治機関。とどのつまり現代の国際連合。
現在は革新派(自由な未来と悪質企業の根絶を訴える派閥)と穏健派(現在の企業紛争を
黙認する派。闇献金を受け取る悪質な議員が多い。)の争いが激化している。

企業
地球時代における国がつぶれてから、企業が力を持つようになり、もはや企業が惑星政府と
同じ権力を持つようになった。それにより、圧政や重労働なども問題になり、
GUが企業の暴走を抑えようと奔走している。しかし、反発する企業も少なくは無い。
現在は各企業間における未統治惑星の資源獲得戦争や紛争が後を絶えない。
そのため、軍備拡大を急ぐ企業が増えつつあり、各企業がGU軍へ宣戦するのではと危惧されている。
そしてそれは、30年前の第一次企業戦争により現実のものとなった。

コスモポリス
GU管理下の宇宙警察機構。

オーディン
GU軍第01強襲攻撃部隊。
革新派の傘下軍であり、自由を目指し戦う軍。市民からはヒーロー扱いされている。
母艦はたった1隻だが、その実力は計り知れない。
母艦は強襲戦闘艦「バハムートゼロ」

プロジェクト ライト&ダークネス(光と闇の機兵計画)
「第二次企業戦争」において、アライアンズに対抗すべく計画されたGU軍極秘新型MS開発プロジェクト。
ライトサイドとダークネスサイドのコンセプトから成り立つ。
ライトサイド セイントガンダム
ダークネスサイド ナイトメアガンダム
この二機のMSを基盤に、アライアンズ撃破のきっかけを生み出そうとしていた。
このプロジェクトの進行部隊はオーディンである。

企業戦争グリードウォー
企業がGUに反発し、起きた戦争。
第1次企業戦争では、全企業が一斉に武装蜂起し、GU軍との全面戦争となった。
GU軍が市民の安全と自由を主張し、企業側が利益の優先、そのための人命の犠牲は必要経費だという反論。
もちろん企業の横暴を市民が許すはずが無い。各企業の従業員は一斉にボイコットしたため企業側の戦力補給がストップ。
企業は窮地に立たされる。
そして企業は、禁断の大量破壊毒物兵器による非人道的な虐殺を敢行。サイドクスィーとサイドツェーラを毒殺し、壊滅させた。
この悪行により世論は大激怒。GU軍はこの後押しもあり、ついに企業側を屈服させる。企業側も降伏を宣言。
これにより、18年間に続く第1次企業戦争は終幕した。
それから10年後、ちりばめられた解体企業を収束させて、新たに3つの大企業が設立される。
その企業達が軍事同盟と産業通商同盟を締結。組織名をアライアンズとする。
アライアンズは、約2年前にGU軍に向かい「復讐のときは来たれり!」と宣戦を布告。
こうして、第2次企業戦争の火蓋が切って落とされたのだった。

モビルスーツ
宇宙開発時代と呼ばれる「宇宙世紀」時代において勃発した、
「一年戦争」と呼ばれる戦争により生まれた人型戦闘兵器。
宇宙の微細粒子により、レーダーなどの無視界戦闘が不可能となった本戦争にて、
有視界戦闘の基盤を確立させた兵器でもある。
特に後述する「ガンダム」と、当時戦争を繰り広げた「ジオン公国」は、
歴史の教科書にその名を刻まれる程、
人類とモビルスーツの歴史を学ぶ上では欠かせない存在。
その後、様々な企業においてモビルスーツは建設用・土木作業用・宇宙開発用などが開発され、
あらゆる分野で人類の開発を支えてきた産業機械となり、今日の宇宙経済の基盤を固めている機械となった。
個人で所有するものも珍しくなく、モビルスーツは「兵器」としてではなく「ありふれたもの」として、
人々に浸透している。

ガンダム
「一年戦争」と呼ばれる、モビルスーツ最古の戦争において、
地球連邦軍が開発した高性能モビルスーツ。
さまざまな派生機種が存在する、由緒ある機体。
現在ではガンダムの特徴的なVアンテナとフェイス、G-ロンダクトプログラム
テクノロジー社が販売するGUNDAM OSを搭載した登録商標商品として流通しているモビルスーツを指す。
ガンダムは主に、フロンティアワークショップ社が
生産、販売を行っている主力商品として認知されている。
独占商品ではなく、さまざまな機種が他企業からも
進出しているが、ガンダム単体の性能では
フロンティア社の右に出るものはいない。
そのため、他企業はガンダムを上回る製品の開発に
奔走するケースが後を絶たない。
ちなみに、ガンダムは大衆の間では最も馴染み深く、
モビルスーツの象徴とも呼べる機体である。

ジェネレータ技術
ムーンレィス(∀ガンダム時代)戦乱後に始まった、宇宙開拓時代の中で新たに見つけた鉱物。
そこには、未知のエネルギーが詰まっているものだった。
その鉱物の名は「エーテライウム」。
このエーテライウムから抽出したエネルギーを「エーテネルゲンエネルギー」と呼ぶ。
エーテネルゲンエネルギーは、簡単な電気変換回路により電力へと変換される。
しかしその発電規模が、既存の化石燃料のおよそ3000倍〜5000倍に相当するものであった。
これにより化石燃料・原子力により起動されていた各機械のジェネレータは淘汰され、
エーテネルゲンエネルギー式のジェネレータ「エリクシル式ジェネレータ」へと移行される。
また、エーテネルゲンは人体への影響がほぼ無く、安全に使えるものとしての評価もあり、
瞬く間に時代はエーテネルゲンエネルギー循環型社会へと変貌する。
エーテライウムにはもうひとつ特徴があった。それは「精錬」に伴う「エネルギー付与」。
エーテライウムは加工のしやすさも売りであり、鉄などの金属の添加物にエーテライウムを数%含ませて精錬させると、
精錬された金属にエーテネルゲンエネルギーを帯びた状態で精錬することが出来るのだ。
これもあり、たやすくなおかつ大量にエネルギーの元を生産できるとして、化石燃料の枯渇に伴う人類の衰退の心配は完璧に無くなり
人類は安心して宇宙開発を行うことが出来るという現在の社会形態が確立したのである。

※この作品におけるビームサーベルは、ビームの噴出によって刃が形成されるものではない。
ビーム出力の上昇によって、ビーム噴出を維持することが
テクノロジー上不可能になったからである。
この作品でのビームサーベルは、折りたたみ式アンテナのように、
伸縮可能な棒状の兵装の表面からビームが噴出し
形成されるものである。
ビームサーベルにも耐久性があり、出力の低いビームサーベルは、
鍔迫り合いの際に負けて破損する可能性もある。

なお、このガンダムはジャンプ漫画の根源である
「努力・友情・勝利」をモチーフにしております。
何卒ご容赦ください。

ツイッターやってます。ご意見ご感想はこちらまで。
要望なども受け付けております。
上のURLからどうぞ。

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Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.131 )
日時: 2015/04/12 21:09
名前: Laevatain (ID: Jg8CXhDq)


第三十九話 侵略〜希望を刈取りし欲望、人々を喰らわんとす〜

—カウントダウン:3—


—会議の夜、アライアンズ重役が宿泊している
エンティニア宙域コロニー内の高級ホテルにて—

G.U.穏健派の傘下にあるグループホテル会社「インキュバスINNサービス社」。
穏健派からの案内により、アライアンズ重役たちはここに数日間宿泊している。

敵地に赴いているも同然のため、万全を期した対策と言える。

ここで働く男性従業員はもちろん、女性従業員は、各地穏健派傘下やアライアンズ支配地域惑星から
拉致同然に雇われた奴隷立場のような人々である。
彼らは、我侭かつ自分勝手な金持ちの様々なサービスに、否応なしに応えなくてはならない。
無論、枕営業もである。

Civ社社長、ワーナー=ガルシアが宿泊する1室。
305号室、特別スイートルーム。
VIP待遇の客にのみ通される豪華な部屋。

広さ72〜105㎡
(現在の日本・帝国ホテルのタワー館スイートルームと同じ大きさ。)

客室設備は
エアスクリーンテレビ、
ギャラクシーインターネット無料接続(有線/無線)、
プライベートバー、冷蔵庫、湯沸しポット、
体重計、ドライヤー、セイフティボックス

と、至れり尽くせりの内容である。

料金は本来なら1泊15アース(日本円にして約22万円)だが、もちろん会社経費である。

「失礼します。ドリンクサービスを…。」

女性従業員が、305号室にドリンクサービスのために入ろうとする。
女性従業員は、まるで娼婦のようにスタイルが抜群であった。

【笑顔の仮面ペルソナ】が剥がれた野獣のような形相のガルシア。
まるでジーニアスに刻まれた傷を、捕食作業にて補うかのように

女性従業員の腕を掴み、羽交い絞めにした…。

305号室からは、30分前後に渡り女性の悲鳴が聞こえた。
が、やがて悲鳴は静寂に飲まれ、消えていった。

305号室の浴室にて、汗を流す全裸のガルシアの姿があった。
43℃の熱いシャワーを浴び、気持ちをリフレッシュさせようとする。



(…この未来は、果たして人類が本当に幸せになれるのでしょうか?
我々が戦争をコントロールする?それで経済活動をする?
得た金を還元せず、自分たちのために使う?

…【無いですね。】

【有難い話でしたが、謹んでお断りさせていただきます】。

あなた方が提案したその内容には、【人を幸せにするという意志が無い】。)

生意気な小僧が放った、自分の心を見透かされたような刃の如く鋭い言葉が
深くガルシアの自尊心を傷つけていた。

(あんな小僧に…あんな小童に!!)

怒りのあまり、左手で浴室の壁を叩く。
ガルシアの左手に怪我でもしそうな勢い。

が、壁のほうがダメージが入る。
タイルが剥がれ、コンクリートが拳大に凹む。

そして、ガルシアの左手には
人工皮膚が剥がれ、金属の稼動部が剥き出しになった、歪な手があった。

そう、【ガルシアの左手は、機械の義手だったのだ】。

シャワーをとめた直後、ミニフォンが鳴り響く。
発信源はグラニットからだった。
暗号発信のため、盗聴の心配は無い。

ガルシアは、ミニフォンを手に取り、通話に応じる。

「私だ。」

「お疲れ様です、ガルシア社長。
…やはり、交渉は弾かれましたか。」

「まあな。
あの小童、中々の胆力。圧し折るには少々時間が掛かりそうだ。」

「まあ、どうせ交渉は【囮】ですからね。」

「そうだな。グラニット殿。
圧し折るのは【心】ではない。【力】で、だ。」

「ええ、承知しております。
余談ですが、奴には【嘘を見抜くアウェイカー能力】があるという情報もありますし。」

「ふむ。アザック議長から聞いている。
懸念はしていたが、まさに予想通りって所だな。」

「奴らの行動は、既に奴らの群集に放った【不形体工作者ギミックワーカー】が監視しています。
その流れで、【竜王】のモビルスーツ部隊が格納されているエリアを発見しました。
その画像データも取得済みなので、後にお渡ししておきます。」

「貴殿の行動力には恐れ入るよ、グラニット殿。
貴殿の上司である【オーメスト=ワールドアイズ】社長が振るわれた豪腕な行動力を髣髴とさせる。」

「恐れ入ります。
ですが、肝心の【竜王】が格納されているエリアの侵入は適いませんでした。
生体認証とセキュリティレベルSSSSS【ペンタエス】の二重苦でしたよ。
解除は可能ですが、最低でも3時間はかかります。」

「まあ、そこまで【かませ犬】に無理させる必要性も無い。
どうせ【祭り】が始まれば、騒ぎにまぎれてどうにでもなる。」

「ですね。では、我々もそろそろそちらに着きます。
手筈は計画通りに。首尾良くお願いします。」

「うむ。尻拭いは任せたぞ、グラニット殿。
そうだ、最後に、アザック議員に手土産があると伝えてくれないか。」

「手土産?」

「ああ、先ほど抱いた女だが、いい抱き心地だった。
調べたが、この女、【セブンスセンス(ニュータイプ能力の未来表記)】持ちだ。
数回愉しんでから、貴殿の実験体モルモットにどうかなと。」

「なるほど。わかりました。では、失礼します。」

この会話の後、ガルシアはミニフォンの通話を切った。

ガルシアの後ろには

薬物にて昏睡状態に陥っている、先ほどの女性従業員の姿があった。
すでに辱められたようで、全裸であった。

そして頭部には、得体の知れない不気味な装置が取り付けてあった。

—侵食する闇は、全てを喰い荒らす。
人の希望も、願いも、全て—

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.132 )
日時: 2015/04/14 09:32
名前: Laevatain (ID: 1ePXRc1v)

第三十九話 侵略〜希望を刈取りし欲望、人々を喰らわんとす〜

—カウントダウン:2—


—エンティニア近隣宙域、暗黒の海を進む邪悪なる影3つ—

アライアンズ中型戦闘強襲母艦「アーリマン」。

そして

穏健派アンリミテッド強化兵団専用大型戦闘強襲旗艦「ヴェルゲントリクス」。

さらには

【黒牙の戦闘傭兵ナイトファング・ブッシュワーカー
計画用中型強襲戦艦「ティアマット」。

この3隻の戦艦に同伴するのは

シムルグ級戦艦 「シムルグ」×20隻
スパルナ級戦艦 「スパルナ」×20隻
ガルーダ級戦艦 「ガルーダ」×20隻

総計63隻の大軍である。

さらには、各戦艦のモビルスーツ格納数は約30機。
ヴェルゲントリクスのモビルスーツ格納数は約250機。
アーリマンのモビルスーツ格納数は約100機
ティアマットは試験モビルスーツ運用のため、今回は9機のみの出撃。

モビルスーツ総数は2159体。

この惑星壊滅可能な戦力の行き先は、もちろんエンティニア。

エンティニアへの侵攻作戦を、着々と進めていたのだ。

その中での一幕。

【恐るべき魔獣使いの子たち計画プロジェクト・フィアーテイマーズ】と呼ばれる
特別なアンリミテッド兵として育成された少年少女たちが
ヴェルゲントリクス内で作戦のブリーフィングを受け、休憩室にて休憩していた。

保護監督としているのはギャレス=アードヴォルフ。
ティアマットでの待機が退屈で、ヴェルゲントリクスへ移ったのだ。

休憩室の空気が張り詰める。

フィアーテイマーズの子供たちは、チーム意識が無い。

誰もが誰かを疎ましく思っている。

憎むことを強いられた教育。

そのせいである。

イライラが収まらず、貧乏ゆすりをしているのはレオンティエン=ハース。
インフェルノガンダムのパイロットである。

静かに瞑想しているのはラーイド=ホーズン。
フォンドゥムガンダムのパイロットである。

シャドーボクシングをしている少女はアリーナ=グニェーフ。
ヴォルテークスガンダムのパイロットである。

物憂げな瞳でファッション雑誌を見るのはアンジェリーク=フローワ。
ネーヴェガンダムのパイロットである。

(ガキのお守りは、退屈だが…こいつら、いつでも互いの寝首掻ける緊張感持ってやがんな…。)

緊張と殺意の中を、ギャレスが見つめる。

レオンが口を開く。アリーナのシャドーボクシングが目障りだったようだ。

「うぜえ。やめろクソアマ。」

これにアリーナが食って掛かる。

「あ?お前が消えろ。今すぐにだ。
アタシに殺されたくなければな。」

レオンの顔面に青筋が浮かぶ。

「いいだろう…。テメエから殺してやる。
その後はバハムートの連中だ。テメエを殺してウォームアップしてやるよ。」

レオンがアリーナの胸倉をつかみ、一触即発の状態である。

「黙れ低脳共。
先生が無闇な争いを控えろと仰っていたのを忘れたのか?全く、烏合の扱いは大変だ。
まあ、先生が僕を高く評価するのも無理は無いが、お前ら如きと一緒にされてもらっては困るよ。」

瞑想状態でラーイドがつぶやく。

この発言は案の定、レオンとアリーナの怒りを買った。

「テメエエエエエエエ!」

「黙れよこの陰湿野郎!」

レオンとアリーナが、ラーイドに襲い掛かろうとする。



死神のオーラがそれを止めた。

アンジェリーク以外の全ての少年少女に、死神の鎌を構え、今にも首を刈らんとする死神のイメージ。

その邪悪なるオーラ。

発したのは、やはりギャレス。

「うるせぇよガキンチョ!黙って休んでろ!
旦那と俺の手を煩わせるんじゃねえ!」

ギャレスが怒鳴る。

「じゃあ、アンタから殺してやるよおっさん!」

「そうだな、アンタも邪魔だったんだよ。いいタイミングだったな。」

レオンとアリーナが食って掛かる。

「ガキ共が…そんなに死にたきゃ望みどおりにしてやるよ…!」

挑発に乗るギャレス。

隠し持ってたナイフをチラつかせ、暗殺者の構え。

休憩室に充満する殺気。

それを止めたのは

弁髪の兄弟とグラニット。

「兄弟よ!仲間同士で争ってはならん!」

「そうだ兄弟よ!仲間は助け合うものだ!」

カンフーの構えをしながら、弁髪の兄弟は全員の殺気をなだめる。

「その通りだよ、ギャレス、子供の戯言だ。愛嬌のあるものだよ。
そして、みんな。仲間とは、互いを助け合うものだ。
ほら、【リージャオ兄弟】を見習いなさい。」

邪悪なグラニットの微笑み。

グラニットが入ってきたことにより、場の空気が変わる。

やがて
アンジェリークは呆れてため息をつきながら、
残りの三人は興が削がれたように舌打ちや鼻を鳴らしながら
ギャレス以外、休憩室を後にする。

「アホくせえ。」

「時間の無駄だったな。」

「こいつらとは付き合いきれないね。」

グラニットが肩を落とす。緊張した空気が元に戻った。

「ギャレス、彼らに殺意をもって接してはならない。
【愛情】が大事なんだ。そう、君にも必要なものだ。」

ギャレスも面食らったような表情であった。

こうして、一触即発の休憩室の一幕は終わった—

—その後—

フィアーテイマーズたちが自分の部屋に戻る際、彼らは互いを否定する考えをしていた。

レオンから。

(ゴミ共が。先生の手を煩わせやがって。
あのクソアマの落ち着きの無さが、先生を困惑させているんだ。
んで、あの緑色バカの他人への見下しは、やがて驕りとなって墓穴を掘るに違いねえ。)

続いて、アリーナ。

(情緒不安定のメンヘラ共には付き合いきれないね。
怒りに身を任せている赤ガキは、どうせ勝手に死ぬだろうさ。
緑の悟りバカは、自分の実力に過信して死ぬだろうね。
アタシはそんなヘマはしない。アタシはしっかり動けるし、他の奴らよりも賢いんだ。)

最後にラーイド。

(無能な役立たず共が、先生に迷惑をかけているのは自分だと理解しているのか?
赤バカもアホ女も所詮は無能で感情欠落が目立つ、言わば欠陥品だ。
僕こそ、フィアーテイマーズの完璧なる傑作なんだ。アイツらじゃない。)

しかし、彼らの考えることは、最終的には統一されていた。

(まあ、ゴミのことを考えるのはやめだ。時間の無駄だ。先生に認められるのは…!)
(バカは付き合いきれないね。先生に最も信頼されるのは…!)
(役立たずは所詮役立たず以下だ。先生が最も期待しているのは…!)

(((この【俺】【アタシ】【僕】だ!!!!!)))

—そして、アンジェリークの部屋—

暗い部屋の中に、ポスターや写真が無数に貼り付けてある。

それは全て【アフロディーズ】のものだった。

しかし

そのアフロディーズのメンバーの顔を、ナイフやカッターなどで突き刺していたり、
顔の部分だけを切り取ったり、破いて顔の部分が無かったりしていた。

「私の歌…どこに行ったの?
私の歌…どうすれば取り戻せる?」

アンジェリークは泣いていた。

その問いに答えたのは、グラニット。

彼女の部屋にノックする。

「入っても良いかな?」

アンジェリークは、無言でドアのセキュリティを解除する。

そこにいたのは

グラニットか。

甘言を囁く悪魔か。

「君の歌、私も聴きたいな。
きっと取り戻せるよ…。
そう、【君の最も憎い物を葬ればいい】。
君が最も憎む物は何かな?
よければ…教えてくれないかな?」

甘言はまるで

蜜の様に

毒の様に

罠の様に

アンジェリークの不安に纏わりつき、彼女を蝕んでいく。

心が、甘い言葉に侵食されていく。

「そう…私は…。

【アフロディーズ】!

彼女たちが…私から…歌を奪った!

許さない!許さない!許さない!」

この言葉の後、グラニットは静かにその邪悪な笑みを暗闇に浮かべていた—

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.133 )
日時: 2015/04/18 00:23
名前: Laevatain (ID: Jg8CXhDq)


第三十九話 侵略〜希望を刈取りし欲望、人々を喰らわんとす〜

—カウントダウン:1—

—アライアンズとフロンティア社との【商談会議】から2日明けた日の夜—

ここは、フロンティアワークショップ本社ビル600階の機密会議用エリア。
重要人物のみを集めた、緊急ミーティングが行われた。

ここのセキュリティは、生体認証とセキュリティレベルSSSSS【ペンタエス】クラスの厳重なものであり、
外部からの不正デバイスを用いた強引な解除を行えば、約3分後に24時間体制にて待機している
過酷なサバイバル訓練を受けた、戦闘のプロフェッショナルとも呼べる警備SPたちや、
無数のセキュリティドール(無人制御の耐人警備ロボット)からの手痛い歓迎を受けることになる。

この中にいるのは

マスターピースより
ジーニアス、ラウス、リリア

バハムートチーム
ザック、サフィア、カロラス、キャスタ、トーマス
モビルスーツチーム
エリュシア、カール、ダグラス、アシュレイ、ジュピア、マール

センチュリオンズ
タイガー

以上のメンバーのみである。

「…ということです。従って、数日後には、奴らはここへ襲撃に来るでしょう。
大よその到達日数も把握できています。
【先遣隊】にて奴らの行動は監視できています。」

会議の内容を話し終え、アライアンズの襲撃を予想していることを伝えるジーニアス。

「【モビルボーグ】…マジかよ…あいつら、今度は死人から金を得る気なのかよ…!」

怒りを露わにし、顔に青筋を立てて憤慨するのはカール。
死人を蘇らせて使役させる、まるで悪魔の所業のようなアライアンズの傍若無人な経済活動は
当然ながら彼の怒りを買った。

「カールさん、気持ちはわかります。
私も、あの悪魔の兵器には憤りを感じてますし、存在自体を許すわけにはいきません。
なので、今回の襲撃は、なんとしても勝たなくてはなりません。」

ジーニアスも、内に秘める怒りを抑え、冷静に話をしていることが
彼の声にこもった力み度合いで理解できる。

「ですので、これから起こりうる最悪のケースを想定し、
予め皆さんで相談したいと思います。
【くれぐれも、他言無用でお願いします。】」

そうジーニアスが切り出し、
その【最悪のケース】への相談を始めた…。

—1時間後—

話が終わり、それぞれの部屋で一日を終えようとしていた各メンバー。

その中で、アシュレイの一幕。

アシュレイは、モビルスーツ整備エリアで、自分のモビルスーツのメンテナンスをしていた。
この間購入したモビルスーツ用OS基盤メンテナンス用パーツの組み込み作業と、OS起動確認を行っていた。
OS処理能力を確認するため、ベンチマークソフトを立ち上げ、スコアを確認する作業を行う。

やがて一連の作業を終え、自分の部屋に戻ろうとしたときに遭遇したのは
エイロックス=レイブランク。

「やあ、エイロックス。」

「あ、アシュレイさん、お疲れ様です!」

若手作業員のエイロックスは、ぎこちなく挨拶する。
まだ若いために緊張しているのだろうか?

エイロックスの様子をみて、アシュレイは昔の自分を思い出す。
同じように緊張していて、トーマスに怒鳴られ、モビルスーツ整備員からスタートした頃の自分を。

「エイロックス、大丈夫。
君はまだ若いから、まだやり直せるし、失敗できる。
【失敗を、否定されるのを恐れないで。それは、必ず自分にプラスになって返ってくるよ。】」

自分の経験したことを思い出し、それを知っているから…。
アシュレイは、似た境遇のエイロックスを激励する。

「ありがとうございます!」

何度も頭を下げるエイロックス。
若干困惑気味のアシュレイ。

こうして、アシュレイは自分の部屋に戻っていった。

エイロックスも現場作業を終えて、自分の部屋に戻ろうとしていた。

その背後

天井の通気口から、どろりとしたもの。

それは床面に落ち、アメーバのようなもの。

液体から見開いた歪な眼は、エイロックスを捕らえた。

そして、エイロックスの背後を追跡し…

彼の部屋へ、忍び寄った—

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.134 )
日時: 2015/04/18 02:09
名前: Laevatain (ID: Jg8CXhDq)


第三十九話 侵略〜希望を刈取りし欲望、人々を喰らわんとす〜

—カウントダウン:0—

—WARNING!WARNING!WARNING!—

—アライアンズとフロンティア社との【商談会議】
 返答最終日…運命の日—

シヴィライゼーションコーポレーション

社長 ワーナー=ガルシア

と、それに付随するSPが数名。
SPは、まるで銃器のケースのようなものを全員が持っている。

向かうは、フロンティアワークショップ本社ビル500階、社長室。

待ち構えるは、フロンティアワークショップ社長
ジーニアス=ツァイス。

ドアのノック音。二回。

「どうぞ。」

【戦う覚悟を決めた男の声】が、社長室から聞こえてきた。

ドアを開けたその向こうには、悪魔の商人。

「ごきげんよう、ジーニアス社長。」

営業トークではない、ガルシアの声。

「さて、返答は如何ですかな?

我々、【プロジェクトD・M(デスマーチャンズ:死の商人達)】の傘下に入るか、否か?」

静寂。

沈黙。

その一瞬が、運命を左右する。

ジーニアスが返した言葉は

「【謹んで、お断りさせていただきます。】」

この瞬間、悪徳商人の仮面ペルソナが剥がれる。

憎悪にも満ちた、その顔。
悪鬼にも似た、その形相。

悪鬼の怒号。

「殺せええええええええええええええええええええ!」

SPたちが、一斉にケースからサブマシンガン「QATLOM-L876タウラス」を一斉掃射する。
さらに、ガルシアの左手から機銃が現れ、一斉に火を噴く。



直後に社長室側面壁から、警備兵のような男たちが乱入。
ジーニアスの前に位置取り、収納式シールドを展開。
ジーニアスを鉛弾から守った。

「お怪我はありませんか、社長!」

「大丈夫だ、ありがとう。」

射撃が収まり、ガルシアが叫ぶ。

「もうお前らのご機嫌取りはやめだ!
お前らが如何に愚鈍で低俗な輩だということはよくわかった!
ならば、その哀れな愚民と共に、この星で果てるがいい!」

この発言の後、エンティニア上空から無数のモビルスーツが襲来する。
さらに、その奥からは、戦艦の巨影も見える。

「それはどうかな、金の亡者!」

上空からの侵略者に対抗するべく、エンティニアの市街地からハッチが開き、
ガンダムソルジャーの一団が迎撃のため、出撃していく。

「ちっ!ならばお前はここで死ね、ジーニアス!」

ガルシア、再度SPに攻撃指示。
サブマシンガンアタッチメントのグレネードランチャーを投擲する。

グレネードはジーニアスを守る警備兵の足元へ。

瞬間、爆発。

「道を開けろ、雑魚共が!…!?」

警備兵は、グレネードをもろに食らったはずだった。
もちろん、生身の人間が、グレネードを受ければ即死である。



警備兵に装備されていた耐衝撃、耐弾に優れたスーツのおかげで、ほぼダメージは無かった。
だが、グレネードによって、スーツの一部が剥がれる。

そこに見えたものは

警備兵の一人ひとりに、金属製の義手や義足が見える。
また、腹部が機械で作られた警備員もいる。

そう、この警備兵は【サイボーグ】に近い状態だったのだ。

「ジーニアス社長は、お前らに見捨てられた俺たちを拾ってくれた!」

「ジーニアス社長は、お前らのようなクズ野郎から人を守れるようにと、このボディを与えてくれた!」

「俺たちの鋼の心と体がある限り、お前らの思い通りにはさせないぜ!」

彼らは、アライアンズ支配地域から逃げ出してきた亡星民であった。
それをフロンティア社がボランティア活動で保護。
最新の医療術を施し、彼らに命と自由を与えた。

そんな彼らがジーニアスの心に惚れ、彼を、そしてこの星の人々を守る警備員を申し出たのだ。

力で支配し、人の欲望で強くなるアライアンズ。

心を救い、人の想いで強くなるフロンティア社。

似て非なるもの。

強さの本質が、まるっきり違う。

「くっ!お前らの戯言など知ったことか!殺してやる!」

ガルシア、再び攻撃指示。

「みんな、目を閉じるんだ!」

ジーニアスが叫び、何かを転がす。

転がったものは、やがて爆音と閃光を生んだ。

「ぐああああああああああああ!?」

閃光手榴弾フラッシュバンである。

「みんな、とりあえず避難だ!後は手筈通りに行くぞ!」

「了解!」

ジーニアス率いる一団は、社長室の窓ガラスを割り、外に飛び出す。

警備員はジェットパックを用いて、ホバリングしながら所定の配置に移動していく。

ジーニアスもジェットパックを使い、降下速度を減少させる。

直後

ジーニアスの足元から巨大な影が見えた。

漆黒のモビルスーツ。

ガンダムヘッド。

背中には二本の忍者刀らしき武装。

関節部には、鎖帷子くさりかたびらのようなメッシュ保護材。

まるで【忍者】を髣髴とさせるデザイン。

ジーニアスは、その機体の掌に着地する。

「まったく、無茶をするのう…。
お主の無鉄砲振りには、いつも振り回されっぱなしじゃ。
尻拭いをするわっちの身にもなって欲しいものよ。」

モビルスーツの外部スピーカーから、カエデの声が聞こえる。

「済まない、カエデ。
だが、こう、エキサイティングでいいだろう?」

茶化すジーニアス。

「横文字を使うな。
【えきさいてぃんぐ】なんてハイカラな文字、わっちは知らぬ。
それよりも、早う搭乗席に入れ。
わっちを操り、【くのいち】らしく行くのじゃ!」

「【忍者】だって…。
一応私がデザインしたんだから、男性主眼だよ。」

ジーニアスがコクピットに座り、制御形式をAIから有人へと変更する。

「さあて、【アサシンガンダム】お披露目といこうか!」

—未来の命運をかけた、大規模な前哨戦が今、始まる!!!!—

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.135 )
日時: 2015/06/22 22:53
名前: Laevatain (ID: z.5b3qzX)

第四十話 絶望の戯曲〜疑念・防衛・暗動・盗用・使役〜 前部

—番組の途中ですが、ここで臨時ニュースをお知らせします。

G.U.穏健派・アライアンズ同盟軍が、ついに人類の敵・マルス=フォーチューナー革新派議長率いる
G.U.軍元第一攻撃部隊【オーディン】の所在を突き止めました。

場所はゲルヴァニア銀河地区の娯楽産業惑星【エンティニア】。

さらに、革新派を匿っている企業は【フロンティア・ワークショップ社】と判明しました。

アライアンズはフロンティア社に、重大な銀河経済活動規制法違反と抗議。

フロンティア社は、今まで黙秘を続けていました。

しかし、穏健派・アライアンズの弛まぬ捜査の結果、彼らの持つデータの一部に、マルス議長との
連絡をやり取りする形跡及び、匿うとも取れる発言を記録した音声データを入手。

決定的な証拠があがったことにより、穏健派・アライアンズはフロンティア社を提訴。
一方、フロンティア社はこれを拒否しました。

従って銀河司法の最高権力部門【ギャラクシアシュプリームコート(銀河最高裁判所)】は、
フロンティア社に対し有罪事案として、マルス議長とオーディン部隊の引渡しを要求。
従わない場合、武力を持ってこれを解決するとの通告を出しました。

今まで黙秘と拒否を重ねてきたフロンティア社でしたが、今しがた、穏健派・アライアンズの
司法師団に対し攻撃を加えた模様。
フロンティア社は、こともあろうに、武力による穏健派・アライアンズへの宣戦布告を行いました。

これにより、穏健派・アライアンズは止むを得ず、緊急の対策としてフロンティア社を武力による解体を決定。

視聴者の皆様、ご安心ください。

これにより、人類の、いえ、宇宙の敵は、穏健派・アライアンズの正当な処置によって、粛清されることでしょう—

テレビから、機械のような女性の声でニュースが流れる。

「これで革新派も終わりだな。」

「これで大手を振って金儲けができる。」

「よかったですね先生。ささ、もう一杯。」

「おお、すまんね。
さて…そろそろ手持ちの企業を拡大させて、一儲けと行くか。
そうしたら、君にも美女を侍らせて高級な酒といった贅沢もできそうだしね。」

「いえいえ、とんでもない!
私は先生のお役に立てればそれでいいんですよ!」

「いやいや、それでは私の気が済まん。
君は若いんだから、今のうちに大人の遊びを知っておくといい。」

「では、その時になりましたらお言葉に甘えさせて頂きます。」

—ハッハッハッハ—

座敷席の襖越しに、下衆な笑い声が聞こえる。

ここは、穏健派占領下となった惑星:ガーディアンオブロウ。

革新派議員は穏健派・アライアンズ同盟の治安部隊に追われる立場となり、
現在この惑星を追放される形となっている。

そんな中、下劣極まりない欲望の塊である穏健派議員が幅を利かせ、
まるで正義が自分たちにあるかのように傍若無人に振舞っている。

もちろん、革新派の真意を知る人間は彼らの横暴振りに不満を抱いている。
が、口に出せば治安部隊から革新派情報引き出しの手段として長い尋問と拷問が待っている。
そうなってしまえば、人権など存在しない。
ただただ死ぬまで苦痛を与えられ、用が済んだらそのまま肉の塊となり腐っていくのだ。

まるで、料理店の厨房で肉の下ごしらえをされるがの様に。

醜い笑い声を襖越しに聞きながら調理しているのは、
アレス達がマルスに連れて行ってもらったジャパニアン料理店の大将。

肉に振り下ろす包丁の音が大きくなる。
彼には、ニュースの報道も、笑い声も、全ては偽善、仕組まれたものだと知っていた。
彼は、真実を知っている、数少ない本惑星の人間だった。

そして秘密裏に、G.U.革新派軍所属05部隊【レジスタンス】へ近況を連絡している、革新派勢力の助力者であった。

「マルス君…負けるなよ…。またカツ丼、食いに来てくれよ…!」

大将が、ぽつりと呟いた。


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