二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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機動騎士ガンダムInceptor(インセプター)
日時: 2015/07/25 13:01
名前: Laevatain (ID: rZuUN0S4)
参照: http://laevatain1408.blog.fc2.com/

今までのガンダムシリーズ(主に一年戦争以降からの時代観)を踏襲して
作成したガンダムの二次創作になります。

作成者は妄想大好きなおじさんです。

こんなつたない小説ですが、お付き合いいただければと思います。

STORY
かつて、人類は母なる大地「地球」を方舟に生活していた。
だが、その過剰な人口はやがて「地球」を取り合い、争いを引き起こした。
そして宇宙に生活圏を拡大させてもなお、「地球」をめぐる争いは終わらなかった。
やがて「地球」は人類の手によって汚染され、醜くなっていった。
人類は相談し、「地球」を巣立ち、新たな新天地「火星」に生活圏を移す。
それから約2世紀。
銀河系第35宙域管轄コロニー「サイドアルファ」。
ここにコスモポリスとして従事する青年「アレス・ウィザール」
彼と1体のMSの出会いから、全ての歯車は動き出す。
絶望の運命を希望の未来へ変える歯車が・・・。

—人は、誰かを守るために、「騎士」となる—

用語
セカンド・ノア(第二の箱舟)
第二の地球。火星をテラフォーミングし、地球と同じ環境にした惑星である。

ロスト・ガイア(失われた楽園)
過去の地球。過去の大戦やMSによる戦争により、自然環境コントロールが乱れ、化石燃料は
潰え、汚染されて人類が住めなくなった地球。火星移住から2世紀後、大気は完全に無くなり、
かつての青く美しい星は黒ずんだ地表が見える無残な姿となった。


GU(ギャラクシーユニオンズ:銀河連合同盟)
銀河惑星間での統治が進み、各惑星の政府による政治・法律上におけるルールを確約させる
政治機関。とどのつまり現代の国際連合。
現在は革新派(自由な未来と悪質企業の根絶を訴える派閥)と穏健派(現在の企業紛争を
黙認する派。闇献金を受け取る悪質な議員が多い。)の争いが激化している。

企業
地球時代における国がつぶれてから、企業が力を持つようになり、もはや企業が惑星政府と
同じ権力を持つようになった。それにより、圧政や重労働なども問題になり、
GUが企業の暴走を抑えようと奔走している。しかし、反発する企業も少なくは無い。
現在は各企業間における未統治惑星の資源獲得戦争や紛争が後を絶えない。
そのため、軍備拡大を急ぐ企業が増えつつあり、各企業がGU軍へ宣戦するのではと危惧されている。
そしてそれは、30年前の第一次企業戦争により現実のものとなった。

コスモポリス
GU管理下の宇宙警察機構。

オーディン
GU軍第01強襲攻撃部隊。
革新派の傘下軍であり、自由を目指し戦う軍。市民からはヒーロー扱いされている。
母艦はたった1隻だが、その実力は計り知れない。
母艦は強襲戦闘艦「バハムートゼロ」

プロジェクト ライト&ダークネス(光と闇の機兵計画)
「第二次企業戦争」において、アライアンズに対抗すべく計画されたGU軍極秘新型MS開発プロジェクト。
ライトサイドとダークネスサイドのコンセプトから成り立つ。
ライトサイド セイントガンダム
ダークネスサイド ナイトメアガンダム
この二機のMSを基盤に、アライアンズ撃破のきっかけを生み出そうとしていた。
このプロジェクトの進行部隊はオーディンである。

企業戦争グリードウォー
企業がGUに反発し、起きた戦争。
第1次企業戦争では、全企業が一斉に武装蜂起し、GU軍との全面戦争となった。
GU軍が市民の安全と自由を主張し、企業側が利益の優先、そのための人命の犠牲は必要経費だという反論。
もちろん企業の横暴を市民が許すはずが無い。各企業の従業員は一斉にボイコットしたため企業側の戦力補給がストップ。
企業は窮地に立たされる。
そして企業は、禁断の大量破壊毒物兵器による非人道的な虐殺を敢行。サイドクスィーとサイドツェーラを毒殺し、壊滅させた。
この悪行により世論は大激怒。GU軍はこの後押しもあり、ついに企業側を屈服させる。企業側も降伏を宣言。
これにより、18年間に続く第1次企業戦争は終幕した。
それから10年後、ちりばめられた解体企業を収束させて、新たに3つの大企業が設立される。
その企業達が軍事同盟と産業通商同盟を締結。組織名をアライアンズとする。
アライアンズは、約2年前にGU軍に向かい「復讐のときは来たれり!」と宣戦を布告。
こうして、第2次企業戦争の火蓋が切って落とされたのだった。

モビルスーツ
宇宙開発時代と呼ばれる「宇宙世紀」時代において勃発した、
「一年戦争」と呼ばれる戦争により生まれた人型戦闘兵器。
宇宙の微細粒子により、レーダーなどの無視界戦闘が不可能となった本戦争にて、
有視界戦闘の基盤を確立させた兵器でもある。
特に後述する「ガンダム」と、当時戦争を繰り広げた「ジオン公国」は、
歴史の教科書にその名を刻まれる程、
人類とモビルスーツの歴史を学ぶ上では欠かせない存在。
その後、様々な企業においてモビルスーツは建設用・土木作業用・宇宙開発用などが開発され、
あらゆる分野で人類の開発を支えてきた産業機械となり、今日の宇宙経済の基盤を固めている機械となった。
個人で所有するものも珍しくなく、モビルスーツは「兵器」としてではなく「ありふれたもの」として、
人々に浸透している。

ガンダム
「一年戦争」と呼ばれる、モビルスーツ最古の戦争において、
地球連邦軍が開発した高性能モビルスーツ。
さまざまな派生機種が存在する、由緒ある機体。
現在ではガンダムの特徴的なVアンテナとフェイス、G-ロンダクトプログラム
テクノロジー社が販売するGUNDAM OSを搭載した登録商標商品として流通しているモビルスーツを指す。
ガンダムは主に、フロンティアワークショップ社が
生産、販売を行っている主力商品として認知されている。
独占商品ではなく、さまざまな機種が他企業からも
進出しているが、ガンダム単体の性能では
フロンティア社の右に出るものはいない。
そのため、他企業はガンダムを上回る製品の開発に
奔走するケースが後を絶たない。
ちなみに、ガンダムは大衆の間では最も馴染み深く、
モビルスーツの象徴とも呼べる機体である。

ジェネレータ技術
ムーンレィス(∀ガンダム時代)戦乱後に始まった、宇宙開拓時代の中で新たに見つけた鉱物。
そこには、未知のエネルギーが詰まっているものだった。
その鉱物の名は「エーテライウム」。
このエーテライウムから抽出したエネルギーを「エーテネルゲンエネルギー」と呼ぶ。
エーテネルゲンエネルギーは、簡単な電気変換回路により電力へと変換される。
しかしその発電規模が、既存の化石燃料のおよそ3000倍〜5000倍に相当するものであった。
これにより化石燃料・原子力により起動されていた各機械のジェネレータは淘汰され、
エーテネルゲンエネルギー式のジェネレータ「エリクシル式ジェネレータ」へと移行される。
また、エーテネルゲンは人体への影響がほぼ無く、安全に使えるものとしての評価もあり、
瞬く間に時代はエーテネルゲンエネルギー循環型社会へと変貌する。
エーテライウムにはもうひとつ特徴があった。それは「精錬」に伴う「エネルギー付与」。
エーテライウムは加工のしやすさも売りであり、鉄などの金属の添加物にエーテライウムを数%含ませて精錬させると、
精錬された金属にエーテネルゲンエネルギーを帯びた状態で精錬することが出来るのだ。
これもあり、たやすくなおかつ大量にエネルギーの元を生産できるとして、化石燃料の枯渇に伴う人類の衰退の心配は完璧に無くなり
人類は安心して宇宙開発を行うことが出来るという現在の社会形態が確立したのである。

※この作品におけるビームサーベルは、ビームの噴出によって刃が形成されるものではない。
ビーム出力の上昇によって、ビーム噴出を維持することが
テクノロジー上不可能になったからである。
この作品でのビームサーベルは、折りたたみ式アンテナのように、
伸縮可能な棒状の兵装の表面からビームが噴出し
形成されるものである。
ビームサーベルにも耐久性があり、出力の低いビームサーベルは、
鍔迫り合いの際に負けて破損する可能性もある。

なお、このガンダムはジャンプ漫画の根源である
「努力・友情・勝利」をモチーフにしております。
何卒ご容赦ください。

ツイッターやってます。ご意見ご感想はこちらまで。
要望なども受け付けております。
上のURLからどうぞ。

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Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.101 )
日時: 2014/01/09 10:33
名前: laevatain (ID: vMdFhfcN)


機体紹介1(今までできなかったものをあげていきます)

CIV-02-STD バル スタンダードスタイル
汎用ビームライフル
汎用ビームソード
ハンドグレネード

CIV-02-STR バル ストライカースタイル
対艦剣「トゥーハンドソード」
ワイヤーアンカー「ショットワイヤー」
投てき用ナイフロケット「マインゴーシュ」

CIV-02-HUV バル ヘビーアームズスタイル
ガトリングガン二丁
肩部搭載重粒子砲
脚部ナパームポッド

CIV-02-PRV バル プロヴォケイタースタイル
ショットガン2丁
脚部ミサイルランチャー
バックパック搭載吸着爆弾 トラップマイン
(指に溶接用トーチを仕込んでいる)

解説
シヴィライゼーション社の看板MSシリーズ。バルの軍用MSである。
かつておきた大戦「一年戦争」から登場し、最も派生が多く、最も愛されたMSであるMS-06ザクⅡ。
この残存データを元に、CIV社がオリジナリティをかなりふんだんに盛り込んだMSである。
と言うのも、ザクのデータは満足に取ることができなかったため、基礎構造程度しか情報を得られなかった
ためである。
しかし、CIV社の技術の高さもあり、ザクのリメイクを遥かに超え
ザクの面影をほんのすこし残した状態において、独自性が目立つMSへと革新を遂げた。
何よりその汎用性の高さがこのMSにおける最高の武器である。
どの武装を装備しても、ジェネレータの出力などの内部調整のみで外部の大規模な改修を行うことなく
武装のバリエーションを増やすことが出来る。
こうして、現代においてザクの系譜は遥かなる未来にまで受け継がれることとなった。
名前も、ザクを踏襲せず、ザクの子孫というコンセプトで、オリジナルの「バル」を授かる。
そして、その脅威の牙は、人類へと向けられることになるという皮肉もまた、受け継いでしまう。

REV-10-DRK ドラーケル
竜戦士型白兵戦闘用MS
ビームアサルトライフル「ネーブラ・ウェントゥス」
ヒートラージブレイド「カッツバルケル」
大型イオンレーザーキャノン「ノービリス」
シールド付き

センチュリオンズ男性部隊「ブラッドドラゴン・クルセイダーズ」にて、一般戦闘男性仕官が使用する量産型MS。
竜戦士をモチーフとしたフォルムにあわせて、装甲はゼウスメタル合金を使用。
装甲の安定性は定評がある。
アサルトライフルは、ビームマシンガンとビームライフルの中間の性能を持つ。
連射が可能で、弾倉はカートリッジバッテリー方式。
ヒートラージブレイドは、MSサイズの両手剣である。威力は言わずもがな。
イオンレーザーキャノンとは、気体レーザーを武装として実用化したもの。
誘導放出を宇宙空間にて使用可能な宇宙資源ガス気体を応用し、実現した。
着弾した場合、その周囲にビームエネルギーによる電撃波が発生し、周囲に雷撃と衝撃によりダメージを与える。
白兵戦の安定性は申し分ない。
鋼の信念により戦う、神々に仕える竜戦士のイメージに相応しいMSである。

REV-13-RAZ ライザード
竜騎士型白兵戦指揮官機MS
連射弾頭型ナパームバズーカランチャー「エクリクス」
ツインビームスレイヤーセイバー「ティソーナ」
ラウンドシールドワイヤーソー「フォス・キクロス」

センチュリオンズ男性部隊「ブラッドドラゴン・クルセイダーズ」の部隊長である
デューク=ストレインの愛機であり、ドラーケルのカスタム機である。
ナパームバズーカは、焼夷弾による継続ダメージを主とする兵装。
ツインビームスレイヤーセイバーは、分離と合体を可能とする2本の剣状の武装で、幅広い格闘攻撃が展開できる。
ワイヤーソーは、ラウンドシールドの縁からビームを噴霧させ、そこから回転を加えて相手に投擲する。
投擲された回転ビームの刃は、対象を切り刻みながらワイヤーにてコントロールが可能。ヨーヨーのような武器である。
癖のある兵装にて型破りな戦い方をする、荒れ狂う竜騎士のMSである。


Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.102 )
日時: 2014/02/06 21:57
名前: laevatain (ID: KCnf7FEj)

第三十六話 マスターピース〜理想の平和像、絆を繋げる始まりの欠片〜 前部

—純白の少女、銀河に希望を届ける歌姫との邂逅—

静けさに満ちた元G.U.軍第1攻撃部隊「オーディン」、強襲戦闘母艦「バハムートゼロ」内。
ここは現在、最低限のクルーしか出入りをしていない。

大まかな理由としては

母艦のメンテナンス。

補給物資の手配と確保、運搬と搬入。

などが挙げられる。

ライフセイバー班も、医療用品の補充や、医療器材のメンテナンスのために
バハムートゼロ内の作業を曜日交代で行っていた。

では、本来ここではなく、専用のホテルを手配してあるはずのエリュシアが
アレスとの共同部屋にいたのか、疑問に思うこともあるはずだろう。

実は、エリュシア自身が共同部屋での休暇をザックに願い出たのだ。

「…ホテルのほうが飯も旨いし、周囲のこともやってもらえる。
エリュシア、君も一度精神状態をリセットしてもらいたいんだけれどなぁ…。」

この話を受けた当初のザックは、頭を掻きながら少し困惑気味であった。

「すみません…。でも、あの部屋が一番落ち着くんです。
掃除とか、自分でやります。どうしても、今は…あの部屋に居たいんです。」

アレスの生死不明。

これが、彼女の感情を大きく支配していることをザックは悟った。

「…わかった。ただし、2日に1回は、俺のところに顔を見せに来てくれ。」

この約束を元として、彼女はバハムートゼロ内にて休暇を過ごすことになった。

それから2日目の夕方、ザックに顔を見せにホテルに立ち寄り
昼食を食べる気にもなれず、アレスの匂いが残った彼のベッドで温もりを感じ取っている中、
眠りに落ちたのであった。

—そこで、エリュシアが見た夢。

「ここは?」

綺麗な庭。

向日葵、秋桜コスモス、雪の積もった垣根と庭園、春先にはたんぽぽ、パンジーなどの花が咲き誇る。

そんな庭。

そこに見えたのは、17歳ぐらいの青年と、10歳ぐらいの少女。

季節に合わせた服装で、鬼ごっこらしき遊びをしているような感じだ。

それを眺める、大きな屋敷の主。

ウィザール家当主と当主婦人がそこで、二人を優しい目で見つめている。

「ねえ、あなた…ジヴォルたちは親戚達に振り回されて、別の惑星にある大学へ進学したけれど…。
あの子達にも、アレスとあの少女のように、人を慈しむ心を持ってくれるかしら…?」

婦人は、少し心配そうな表情だ。

「わからない…。だが、私は信じている。
アレスが、この忌まわしき血塗られたウィザールの歴史を変えてくれると。
彼の瞳が、ウィザールだけではない、この宇宙に関わる全ての狂った歯車を壊してくれる。
そう、感じたんだ。だから、私は…彼を、私達の子供達を信じたい。君も、信じてくれ…イスフィール。」

「ええ…そうね。私も信じるわ…あなた。いいえ、アスガルド。
彼もまた、私たちの【息子】として、彼を信じていればいい。
きっと神様が、彼に大いなる祝福を与えてくださるわ。
そうすれば、二人もきっと…。」

二人の夫婦は、互いに微笑み会って、燦燦さんさんと降り注ぐ太陽の下、少年と少女を見つめていた。

そこへ、一人の女性が現れた。

「おお、ラクーンさん!ご用件は済みましたか?」

イスフィール=ウィザールが、ラクーンと言う女性を呼び、歓迎する。

「ええ、イスフィールさん。やっと政府の認可も下りたの。
代価として、彼を失ったのは辛いけれど…彼が残してくれた【希望】と【エリュシア】。
そして、ウィザール家の皆様の手厚いご協力のために、私はここで引き下がるわけにはいきません。
彼を殺したあの憎き男を受け入れたのも、彼と愛した証を、手段を選ばず残したかったため。
彼女とあのモビルスーツさえあれば、人類が大きな過ちを犯したとしても、きっと希望が見えてきます。」

ラクーンは、ひとしきり話し終えた後、庭で遊ぶ二人を眺める。

「ふふふ。あの男の子、きっと大きくなったら、すごい人物になるわね。
ウィザールさん、やはりあなたも…【見える】んですね?人の【資質】が…。
あなたが、彼をお屋敷に招きいれたのも、そう直感したのも、あなた自身の
【アウェイカー】による能力によるものだと思われますわ。」

ここで、アスガルド=ウィザールが手に持っていた紅茶をひとしきり飲み、口を開く。

「はっはっは。そういう大きなものじゃありませんよ。
彼からは、それとは違う…もっと大きな存在感を感じるのです。
そしてそれは、様々な人々とリンクしてゆき、他の存在を大きくしていく。
やがて、存在は大きな光となり、この宇宙全体を覆いつくし、闇を照らす光となる。
そんな…感じがしただけですよ。


【シルエラ】さん。」



この言葉を最後に、太陽の光の眩しさか

それとも記憶の逆流か

エリュシアの夢の意識は消えた—




次に見えたのは、暗闇。

その中で聞こえた、確かなアレスの声。

それは、光のシルエットとなって、エリュシアに語りかけてくる。



『エリュシア、あの時から君は俺の記憶の中にいたのか。
だから、君から初めてじゃない気持ちが俺にはあったのか。

ごめんよ、気付けなくて。

必ず、俺は戻る。その時がくるまで、少し待っていてほしい。

【必ず、俺はバハムートに帰ってくる。新しい力と意志を持って】!』


アレスの声を聞いた途端に、溢れ出る涙。

光のシルエットがそっと、涙を拭う。

そのまま、暖かい光で目を閉じるエリュシア。

「夢が…覚めていく…でも、この暖かい感覚は…夢じゃない…!」

希望の光を感じながら、やがて意識が戻っていく—

こうして、エリュシアは不思議な夢から覚めた。




こうした夢を、今まで起こった経緯を、そしてアクアスリープポッドで学んだこと、
バハムートクルーとなって紡いだ絆。頼れる仲間、人々。

そしてアレス。

たまたまバハムートゼロを訪れた、宇宙アイドルグループ【アフロディーズ】のメンバーである
【アカネ=ナツメ】という少女に、全てを打ち明けるエリュシア。

「ふんふん、そうなんだっ!☆貴女とのお話だけでも、絆の強さが凄く伝わるよ!
そうそう、私のお仕事なんだけれど、いろんなところで歌を届けて、絆をお届けするお仕事っ☆
素敵で、いっぱい人と歌で繋がって、いろんな発見があるんだよっ☆」

大げさにも取れるジェスチャーを交えながら、アカネはエリュシアとの会話を楽しむ。

最初はジェスチャーに戸惑っていたエリュシアだが、徐々にアカネとの会話に打ち解けていく。



やがて二人のガールズトークは活発になり、心が疲れていたエリュシアにとって、安らぎの時間となっていった。

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.103 )
日時: 2014/03/09 15:36
名前: laevatain (ID: PwsOoYFR)

第三十六話 マスターピース〜理想の平和像、絆を繋げる始まりの欠片〜 中部1

「でねでね、ここが惑星アルトリウ!ここの海や川が凄く綺麗で、新鮮な魚介料理を振舞ってくれる
首都・カルティアの穴場レストラン【ザフィリ】のオーナーさんが素敵な女性でね!
私、ここの料理のトリコになっちゃったんだ!☆」

アカネが、スマートタブレットにて写真画像を立体映像でエリュシアに見せながら説明する。

立体映像で映し出された画像は動画にもなり、さざ波の音と共に照らし出された白い古風な
レストランの建物が、白い太陽・青い海・青空のアクセントと共に明るく、そして爽やかな印象を醸し出す。

スライドショーにて映し出された魚介料理はどれも美味しそうで、画像からも湯気が立ち上り
匂いや味をも容易に想像できるかのような錯覚に陥る程であった。

「その後に、ツアーで今度はここに来たの!惑星シールワ!ここには、すごく大きい森と平原と山があってね!
私、てっきりファンタジー小説の舞台に来たみたいになっちゃったんだ!
幻想的な山と平原で、朝焼けや夕焼けがすっごく綺麗なの!
ここの空気がおいしくて、ツアーなのにリフレッシュ休暇みたいな気分になったんだよぉ…(ウットリ)
それでねそれでね!ここで立ち寄った牧場の牛さんやお馬さん、羊さんとも触れ合って、
毛刈りや乳搾り体験とかもしたんだ!そこでふっかふかの羊毛で出来た毛布とか作ったり、搾り立ての牛乳とか
チーズとか食べたの!美味しかったんだよ!…あ、でも【リオラ】ちゃんは、牛乳が苦手だったんだよね。
でも、ここの牧場の牛乳を飲んだら、『これは…牛乳に対する認識を改めなければならないわね(キリッ)』だって!」

広大な自然に囲まれた数々の山々が、悠然とそびえ立つ惑星シールワの画像が
アカネの持つタブレットより立体画像として映し出される。

美しい夕焼けや、朝焼け。緑色の広々とした平原。
茶色、緑色、青色、白の色鮮やかなコントラスト。

そして、その自然に暮らす人々と、動物たち。

エリュシアは、アカネの会話と同時に、自分がまだ触れたことの無い惑星を知ることを楽しんでいた。

そんな二人の会話中に、ハイヒールの音が近づいてくる。

その音は、リフレッシュルームへ近づいているような感じがする。

「でね!次に…」

アカネが話を続けようとした瞬間。

リフレッシュルームのドアが開いた。

入ってきたのは、レディースビジネススーツ姿の女性。

スレンダーなボディラインが映える、ナイスバディとも呼べるスタイルの女性。

大人の女性 という雰囲気が、彼女には似合う。

「アカネ、ここにいたのね。
あら…?そっちの子が…【エリュシア=ラクーン】さんかしら?」

「うん、【リリア】さん!
…あれ?もしかして…時間かな?」

話しすぎたか?と、若干困惑気味のアカネ。

「気にしないで。どうせエリュシアさんと、夕御飯を一緒しようと思っていたの。
いい店を知っているから、ご馳走しようと思って。
ザックさんにお話を伺っていたところ、随分落ち込んでいた様子だと聞いていたから…。
でも、アカネとの会話で少し元気になったようで安心したわ。
これなら、極東亜日星のエイジリアンテイスト料理のお店に、気兼ねなくお誘いできるわね。
安心して。お店の味は、私が保証するから。きっと貴女も、満足して貰えると思うわ。」

リリアと呼ばれた女性は、タブレットデバイスより今日の夕方に予約した飲食店の予約状況を再確認する。

「え!?もしかして、そのお店って【神龍楼シェン・ロン・ロウ】!?
あそこって、すごい予約取るのきついって聞いてるよ!?」

「私の手腕にかかれば、こんなものは朝飯前よ。」

自慢げな笑みを浮かべるリリア。

「というわけで、勝手に話を進めて悪いのだけれど、ご飯ご一緒できるかしら?」

「…ええ。アカネちゃんとお話してたら、お腹空いちゃいました…。」

エリュシアの腹部から、ぐぅーっと音が聞こえる。
消化器官の音であると思われる。

「フフフッ。体は正直ね。」

エリュシアが一気に赤面する。

「アッハッハッハ!元気な証拠だねっ!☆」

アカネが、エリュシアの手を掴む。

そのまま引き寄せ、エリュシアを連れ出す。

「ねぇねぇ、リリアさん!エリュシアさんとお買い物に行ってきてもいい!?」

「ええ。でも、19:30までには待ち合わせの駅に集合よ?」

「はーい!」

アカネが、エリュシアの手を取る。

「エリュシアさん、いこっ!」

「う、うん!」

二人の少女は、駆け足でリフレッシュルームを飛び出した。

エリュシアについていこうとするピンク色のハロ。プラミス。

「あなた…まさか、【シルエラ】さん…!?」

リリアが、プラミスハロを見つめてはつぶやく。

「…リリア。あとで、私のメモリーセキュリティを解除してくれないかしら。
いよいよ打ち明けなければならない【時】が来たのね…。
私の【本物の記憶】は、セキュリティで厳重にロックしておいたの。
貴女なら知っているはず。貴女と【ローズ】は、ね。」

リリアが、歯を食いしばりながらプラミスハロを見つめる。

「エリュシア…大きくなったわね。胸を張って。
貴女の…娘を…誇りに思って良いわ。
あの子から、芯の強さを感じるの。」

リリアは、体の震えが止まらない。

—あの惨劇の最中、自分だけ逃げ出した—

過去の罪悪感が、彼女を襲ったのだ。

「私があの子を寝かせた後、研究所が襲撃されたわ…。
その時の記録、私の母体が死んだことも全て、【プラミス】としての人格バックアップ時に
メモリー保存してあるの。それも…呼び出しておいてくれないかしら。」

震える自分の体を抑えながら、リリアがつぶやく。

「ごめんなさい…私だけ逃げ出して…。私は…。」

「いいの。あの時は誰も何もできなかっただけ。
むしろ、貴女が生きていてくれているだけでもすごく嬉しいし、未来がかなり変わったと思っているわ。」

フワフワ漂うプラミスハロ。しかし、彼女の発言は、プラミスとしての人格ではなかった。

—まるで、エリュシアの母親のような…?—

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.104 )
日時: 2014/02/21 07:34
名前: laevatain (ID: EM5V5iBd)

第三十六話 マスターピース〜理想の平和像、絆を繋げる始まりの欠片〜 中部2


—時刻は18:00、惑星エンティニア内、
総合格闘技場「ブレイジングハーツ・アリーナ」にて—

バハムートゼロ・MS部隊男性陣は、マルスの叔父を訪ねるべく、
叔父の職業であるGA-1(ギャラクシックアーツ:銀河総合格闘技)の試合を観戦するため、ここを訪れた。

「あぶねぇあぶねぇ!試合に間に合わないかと思ったぜ!
ったく、アシュレイ!頼むからMSのOS基盤メンテ用パーツ漁るのは落ち着いてからにしてくれ!」

疲れ気味で、若干困惑気味の表情を見せるカール。

「ごめん…どうしてもほしいパーツがあって、忘れると僕のスケジュールもおかしくなりそうだったんだ…。」

平謝りするアシュレイ。

「はぁ…はぁ…これ…明日以降筋肉痛コースだねぇ…。」

自身の体格上からか、かなりきつそうな表情のダグラス。

「流石に駅から全力で走りこむと辛いですねー。」

あまり疲れていないような様子のマルス。

「…こう考えると、まだ成長期のマルスが羨ましいぜ。」

マルスの年齢からすると、まだ疲れを知らない時期だろう。
カールたちは、自分たちの年齢を改めて再認識し、自分たちの肉体が30代へ
進んでいるような足音を聞いた感じがした。

「さぁて、やっと座れるぜ!」

買ったチケットの指定された席に座るカールたち。

会場は、老若男女問わず溢れ返っており、異様な熱気に包まれている。
闘争本能が掻き立てられるような興奮を、彼らは感じていた。

やがて、会場のライトが落とされ、アリーナ中央にある人間用リングにスポットが燈される。

「レディィィィィィィィィィィス、アーーーーーーンド、ジェントルマーーーーーーーーーーーン!
大変長らくお待たせしました!

これより、GA-1 無差別級チャンピオンシップ、タイトルマッチを開催いたします!」

司会の掛け声と共に、会場内に雄叫びが木霊する。

「うっはあああああ!すげえぜ!これが本場の熱気かぁ!」

興奮した表情のカール。無理も無い。
会場の熱気と歓声、そして本物の【空気】。
誰でも、この場に居たら心を奪われてしまうだろう。

やがて、スポットライトを浴びながら、パフォーマンスと共に入場する挑戦者。

「今回の挑戦者はこいつだぁ!
ノンタイトル戦で、猛者たちを軽々とノックアウト!
6連勝を重ね、ついにタイトルマッチの権利を獲得したぁぁぁぁぁ!

惑星シールワに生まれ出でた怪物!最早人間じゃねぇぇぇ!
シールワの雄大な自然と猛獣に鍛えられた野生児だと噂が絶えない!こいつは兵器じゃないのか!

【大地の巨人】ブロッケン=グーニーの登場だぁぁぁ!」

190cm以上の身長はあるであろう、筋肉隆々の大男が入場してくる。
早速、パフォーマンス用の薄い鉄の板を、自慢の筋肉で変形させて見せる。

パフォーマンスを終えた後、司会からマイクを奪い取って、マイクパフォーマンスを行うブロッケン。

「チャンピオン!今日がお前の命日だ!
今日こそ、この俺が!お前を玉座から引きずり落とし、チャンピオンベルトを奪い取ってやる!」

低く野太い声が、会場内に響く。

歓声が上がり、会場内のボルテージが上がっていく。

「さあて…チャンピオンは…!?」

会場内の照明が落とされ、真っ暗になる。

「いきなり、真っ暗だ!何も見えないぞ!」

司会が叫ぶ。

次の瞬間、レーザー照明が緑色の光の線を描き、観客席の中央にあったスクリーン下から、玉座がせり上がってくる。

玉座に鎮座するは一人の男。

「あ、あれは!?チャンピオンだああああああああああああああ!

過去6年間、幾度もチャンピオンベルトを狙ってきた精鋭達をいなし、
ベルトを奪われたことの無い不落の王者!

鍛え抜かれた肉体に、6年間の実績、この男に妥協無し!

まさに、新時代の格闘王!

【武神】ラウーーーーーース=コロッセーーーーーーウス!!!!」

天を衝く逆立ちの髪をした男が、マントを脱ぎ去り、格闘技試合用のパンツ姿になる。
眼を見開くと、そこには緑色の澄んだ瞳が現れた。
鍛え抜かれた肉体が露になり、ところどころに見える生傷が、この男の百戦錬磨を物語り、体現する。

「マジかよ!ラウス=コロッセウスの試合だったのか!」

興奮しっぱなしのカール。

「有名な選手なの?」

ポップコーンをもしもし食べ、コーラを飲みながらダグラスとアシュレイが尋ねる。

「バッカ野郎!お前らラウスを知らねぇのか!?
各格闘技のタイトルを総ナメし、一躍格闘技の王者になったんだ!
んで、全ての格闘技を総括したGA-1格闘技において、6年間無敗記録を樹立!
未だにラウスを破るものはいない、格闘技のカリスマ的存在だぜ!?」

熱弁するカールを傍らに、二人はポップコーンを食べていた。

「お前ら聞けよぉぉぉぉぉぉぉ!」

二人に首絞めをかけるカール。
苦しそうに悶えるダグラスとアシュレイ。

やがて、二人が顔を真っ青にしながら意識を失った。
口から、霊魂のようなモノが飛び出してくる。

「あ、やりすぎちまった。思ったより早く落ちたな…。
あとでこいつら、鍛えなおさせるか…。」

バハムートゼロでの戦闘訓練メニューを増やさなければと、
ふと思ったカールなのであった。

Re: 機動騎士ガンダムInceptor(インセプター) ( No.105 )
日時: 2014/02/09 17:22
名前: laevatain (ID: KCnf7FEj)


第三十六話 マスターピース〜理想の平和像、絆を繋げる始まりの欠片〜 中部3

—場面は変わり、バハムートゼロクルー・女性陣は…?—

ショッピングモール3Fにある、衣類販売エリアにいた。

同階のフロアには、アンティークインテリア・ファッションショップや、スポーツウェアを
取り扱っているブランドショップ、レディスファッションショップが立ち並ぶ。

女性用衣類を見て回るのはジェーン。

スポーツウェアショップを見ているのはジュピアとマール。

アンティークショップにいるのはサフィアとミーニャ・サーニャの双子姉妹。

まずはサフィア達から。

サフィアは店内に飾ってある古めかしい、地球時代の中世に使用されたような卓上照明を
手にとってはうっとりし、他の照明器具やアンティーク調の万年筆など、時代を感じさせる
古き良き品々を手にとっては目移りする形で同じエリアを行ったりきたりしていた。

「ああ…アンティークって素敵だわ…。
こう、落ち着く感じがたまらなくいいのよねぇ…。」

サフィアの様子を見て、姉妹がつぶやく。

「サフィアさん、心がリラックスしてるわ。」

「ええ。こういうものを見ていると、心が落ち着くのね。
わたしたちも…落ち着くわ。ねぇ、ミーニャ?」

「そうね、サーニャ。私たちの服装みたいなこのお店のふんいき。
まるで、絵本の世界に来た感じがするの。
見て、サーニャ。このグラス、すごく素敵な色合いをしているわ。」

「本当ね、ミーニャ。きれい…。
ダグラスお兄ちゃんにも見せてあげたいわ。」

7色のガラス素材にて作られた、底が広く、全体的に長さが短いグラスを見つけた姉妹。
店内のオレンジ色の照明から光が流れ込み、7色のガラスが鮮やかに色を変化しながら光を放つ。

姉妹は、今までの人殺しの感覚を植えつけられ、感情を抑制されていた。

しかし、この数ヶ月間の出来事により、彼女たちの感性は、少しずつだが豊かなものになり、
美しいもの、楽しいこと、悲しいことなどを感じたときには、はっきりと感情を表現できるようになっていた。

鮮やかな光を放つグラスを二人は見つめ、頬が赤らんでくる。

—素敵な、幸せな感覚。バハムートゼロによって取り戻した、確かな幸せ。
ずっと幸せなこの日々を、この感覚を、思いを、感じていたい。

自分たちを救ってくれたダグラス。優しく、暖かく接してくれる母親のような存在のサフィア。
暖かな光を放つ【救世主】のアレス。似た境遇から、自らの意思で立ち上がった、姉のような存在。
目指したい【理想の女性】であるエリュシア。

バハムートゼロに携わる全ての人々と【幸せ】を感じたい。
少しでも、自分たちの犯した罪を償い、これからを幸せに生きて行きたい。

そのために、【私たちができること】。それは—

双子姉妹の思いと願い、そして決意。

彼女たちの心を表すかのように、7色のグラスは幻想的な光を放つ。

—それは、【決意】の光のように—

「二人とも、どうしたの?」

グラスの光に魅入られた姉妹に気付いたサフィア。

「…はは〜ん?なるほど〜。そのグラス、欲しいのね?」

二人は我に返り、もじもじとサフィアを見つめる。

「サフィアさん…お願いがあるの。
これ…わたしたちと、アレスさんやエリュシアお姉ちゃん、他のMSパイロットメンバーの人たちとザックさんにも…。」

二人は、どうやらこのグラスを【絆の証】にしたいようだ。

「…ふふふ。なるほど!
私に任せて!みんなの分、買っておくからね〜!
その代わり…。」

会計前に、姉妹の手を引っ張り、アンティークショップのファッションエリアに連れて行く。

「じゃん!これ…ちょっと着て貰えないかしら?貴女たちなら絶対に似合うと思うの!」

サフィアが買い物かごから出したのは、ペアセットのアンティークロリータの子供服。
スカート、袖の末端や、ところどころの小さなアクセントにレースの飾りつけがなされ、愛らしさを強調させている。

「…ふふふ。サフィアさん、いつも素敵な服選びね。嬉しいわ。」

「ええ。私たち、そういった服が好きになったみたい。
絵本や小説、物語の人物になれる。そういう錯覚に陥るの。
でも、それが嫌いじゃない。私たちも、物語を作ってみたいの。」

姉妹が、そろって口に出した言葉。

「「私たちも、バハムートゼロという物語を作る、登場人物になりたい。
そう、みんなと一緒に戦いたいの。

モビルスーツ。それで、【みんなの幸せが叶うなら。みんなの幸せが守れるなら。】」」

罪を認識し、受け入れたことで遠ざけていたモビルスーツという兵器を受け入れる覚悟を決めた二人。

「…ちょっと、こっちにきて貰えるかしら…?」

サフィアの声が震えている。

サフィアが二人を抱き寄せ、声を震わせる。
彼女の眼には、涙が溢れ、頬を伝う。

「…強くなったわね。私は嬉しいわ…!
その覚悟、後で艦長にも伝えておくわね…!」

二人の決意。それは【確かな幸せを守るため】。

幼い二人は、自分の罪を受け入れ、新たに戦う決意をした。

ここに、新たなる戦士が誕生したのだった。


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