ダーク・ファンタジー小説
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- 人食い病(ゾンビもの)
- 日時: 2016/09/13 14:25
- 名前: 斎藤メロン (ID: k7pNoPCO)
はじめまして、メロンです。
ゾンビもの投稿します。グロ描写などがあるので、苦手な方はご遠慮くださいね。
あ、ちなみに作品に登場する地域、団体名等はすべてフィクションであり、現実に存在しません!
——————プロローグ——————
北海道某所。大晦日の前々日私たちは実家で年を越そうとある町に向かっていた。
周りを山々に囲まれた町の名前は「布浸町」(ふしみちょう)。人口2万人、高齢者はその20%を占めている錆びれた町である。
夫の実家である布浸に行く旅路、彼女は不機嫌だった。
都会生まれの彼女にとって田舎へ向かうことは苦痛でしかなかったのだ。
そしてもうひとつ…。
彼女は何か嫌な予感をしていた。
彼女の名前は小田真由美(おだまゆみ)。本作の主人公である。
>>1
- Re: 人食い病(ゾンビもの) ( No.112 )
- 日時: 2014/08/04 14:24
- 名前: 斉藤メロン (ID: 4IM7Z4vJ)
霊夢さん
ありがとうございます。
怠けないように頑張らないとですね!
ってことで更新します(´ω`)
- Re: 人食い病(ゾンビもの) ( No.113 )
- 日時: 2014/08/04 14:50
- 名前: 斉藤メロン (ID: 4IM7Z4vJ)
福井の家を出てからどれくらいたっただろうか。
二人は計画通り、雪山を進んでいた。しかし、雪の降り積もった山路を歩くのは普段運動をしない人間には、嫌、普段運転する人間でも大変な事だろう。
真由美は前者。汗が額から顎に垂れる。
かんじきを履いた足が止まる。
「もう少しだ、頑張れ。」
福井は真由美が立ち止まった事に気づき歩み寄る。
「わかってるわよ。」
真由美が再び歩き始める。
「あの丘を越えたら街が見えるはずだ。」
福井は真由美を励ましながら進む。
ーーーーーーーーーーーーーーー
やっと丘を超えると街が見え始めてきた。
街は静寂を保っており、不思議な雰囲気をただよわせていた。
「やっと見えた。」
真由美はその場を座り込んだ。
すると福井もカバンを下ろし、「少し休憩しよう」と言う。
福井が真由美の横に腰掛ける。
- Re: 人食い病(ゾンビもの) ( No.119 )
- 日時: 2014/08/29 15:21
- 名前: 斎藤メロン (ID: 4IM7Z4vJ)
魔理沙さん
ありがとうございます(´ω`)
かなり亀ですいません!
書いていきます!
アイフォンのさん
ありがとうございます(´ω`)
さすがなんてとんでもないです!
八幡製鉄所さん
ありがとうございます(´ω`)
遅くなって申し訳ありません!
続き書いて行きます!
お前らバカさん
見てくれてありがとうございます(´ω`)
後、ワロてくれて…笑
白昼夢さん
かなり更新が遅くなってすいません(´ω`)
でも見てくれてるんですね!
頑張っていきます。
みなさん更新遅くなって申し訳ありません!
できるだけ早く完結させます。
- Re: 人食い病(ゾンビもの) ( No.120 )
- 日時: 2014/08/29 15:50
- 名前: 斎藤メロン (ID: 4IM7Z4vJ)
休憩を終え、静かな森を通り抜け、街におり始めていた二人。
真由美は休憩中福井にあるものを渡されていた。
「これっ!」
「いざという時だけ使って下さい。ただし、使うのは本当にやばい時だけ。後、自分に向けないように。貴方の覚悟信じてますから。」
両手にずっしりとした重さが伝わる。
それは拳銃だった。
「でも、使い方がわからないわよ。」
「拾い物なので私もわからないが、目標に照準を合わせて打つ。…ただそれだけだ。しっかりと構えないと反動で目標に当たらないからできるだけ近くで、よく狙うんですよ。弾は中に入ってるだけ、頼むから私の背中を打たないでくれよ。」
真由美は腰に入れた拳銃を持ち見つめる。
「おい、打つ時以外は引き金に指をかけるな。」
真由美は無意識に引き金に指をかけていた。
はっと驚き指を離し、ごめんなさいと言う。
ゆっくりと、傾斜を降りていく。
その最中、真由美はずっと拳銃を見つめていた。
すごい力を得たような高揚感と、だれかをきずつけてしまうのではないかという不安感が真由美の中で渦巻いていた。
真由美がねぇ。と福井に声をかけようとした時。
福井が「待て。」と拳を挙げた。まるで軍隊の合図みたいに。
どうしたのかと真由美が福井を見ると、福井はゆっくりと林の奥を指先した。
そこには一匹のあれがいた。
福井は口元に人差し指を立て、迂回しようと口パクで言う。
「待って、奴一人ならこの銃で…」
真由美があれに拳銃を向ける。
「待て、一匹とは限らない。音で集まって来るぞ。」
しかし、福井の忠告は一足遅かった。
拳銃は音を立てて弾を放ち、やまびこが銃声を街全てに伝えたようだった。
真由美は反動で倒れこみ、弾はあれから大きく逸れた。
「馬鹿!こんな遠くから狙って当たるか!」
「わかるわけ無いでしょ!初めてなんだから!」
怪物は二人に気づき、雪の中を突進してくる。
「大丈夫。落ち着いて対処するぞ。」
福井が真由美から銃を取り上げそういうが
どこからやって来たのか、木の陰から次々と奴らが飛び出してくる。
福井は構えた銃の引き金から指を離した。
「急いで降りるぞ。走れ!」
急いで二人は傾斜を下っていく。
- Re: 人食い病(ゾンビもの) ( No.121 )
- 日時: 2014/08/29 16:10
- 名前: 斎藤めろん (ID: 4IM7Z4vJ)
しばらく走っていると、線路が見え始め、その奥には道路と橋が見える。その先を行くと街に入る。
全速力で走りながら福井は見えてくる橋を指先し「あそこから街にはいるぞ。」と叫ぶ。
奴らとの距離がわからないのが恐怖を駆り立てる。
一体、どれぐらいの数が追ってきているのかそれすらもわからない。
ただ、あの平屋の時より遥かに数は多かったのはパッと見ただけでもわかった。
傾斜が緩やかになり、やっと平らな路面に降りることが出来たが、走るのを辞めるわけにはいかない。
線路を飛び越え、橋に向かうが、橋は車が大量に乗り捨ててあり、橋の上にはやはり大量の奴らがうろついていた。
福井は急いで足を止める。
「ダメだ。戻れ戻れ!!」
急いで二人は元来た道を引き返す。
しかし、追っ手はそこまで来ている。
真由美の目に咄嗟に線路が目に入る。
「線路よ!線路を渡りましょ!」
急いで、線路に沿って走る。
橋と並行して続いている線路を進んで行くと、次第に地面が遠くなる。
崖の下を見るとくらくらする。
落ちたらひとたまりもないだろう。
線路を進んで行くと、途中に一両編成の電車が止まっていた。
「中に入れ!早く!」
二人は電車に乗り込むと、扉を閉める。
すぐに無数の奴らが電車の扉に群がり、線路は渋滞状態になった。
扉の開け方がわからない様子で、中には入ってこない。
二人が息を切らしながら安心したのもつかの間、振り返ると電車の中には無数の死体が転がっていた。
動く気配は無いが、奴らが潜んでいない確証はない。
「ここ通るの…。」
「他に方法があるなら教えてください。」
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