二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【イナズマイレブン】〜試練の戦い〜アンケートやってます☆
日時: 2011/07/03 20:08
名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: PODBTIS5)
参照: http://ncode.syosetu.com/n2574t/

お知らせ(new!)——キャラの掛け合いにしてみた
蓮「今年の夏はどこに行く?」

綱「そりゃ沖縄だろ。熱いし、暑いし、サイコーだぜ!」

蓮「……お粗末様」

コメント返しが滞っている件について>>361

>>446懲りずに七夕アンケート。ご協力願います^^
↑url。小説家になろうというサイト様に投稿しました。こっちの方が纏めやすいので;;よければ感想や評価のレビューをお願いします^^って、つながっていませんでしたね><今度は通じているので大丈夫です。

●過去の話を随意整理中。初見の方や見直したい! と言う方はヒンメル様のサイト(URLは↑)へどうぞ!

●ふぁーすと
初めまして^^ イナイレに脳内を侵略されつつあるしずくと申します。お好きに呼んでください^^
コメントや小説の宣伝はいつでも大歓迎です^^むしろ宣伝してくだされば直行します。

友達の影響でイナズマイレブンにハマり始めたので、オリキャラとイナイレキャラ達の友情を、勝手気ままに執筆します。そのせいでサッカーより、友情話が多いと思いますv
イナズマイレブンの友情には、興奮したりしたので、上手く表現できたらいいです><
誤字脱字天国なので気づいたら、指摘してくださると嬉しいです。

イナイレしらねぇって方でも、わかるように書いていきたいと思うので、知らない方、暇だからクリックしてやったぜと言う方も是非読んでくださいね!

どうでもいいですが、筆者は涼野・風丸・吹雪好き。染岡さんや南雲も好きですよ—!


以下の方はしっぷうダッシュでお戻りを!

○目が目がぁぁあああな残念な文はオレの好みじゃない

○インチキキャラもいい加減にしろ!

○荒らし!悪口!最高!

☆イナズマイレブンとは?☆
レベルファイブ様原作の、サッカーゲーム。アニメも水曜日7時から放映中。
雷門中学校を中心とし、サッカーで様々な相手と戦うゲーム。サッカーなのに、人が炎を吐いたり、動物を出したり……とにかくそんな「超次元」が売り物。今挙げたものは「必殺技」と呼ばれ、ドリブル(相手陣内へ進む)、ブロック技(相手の攻撃を防ぐ)、オフェンス技(ゴールを狙うのに使う攻撃技)、ゴールキーパーが使用するキャッチ技(ボールを取るのに使う技)に分類される。ポケ●ンを知っている方は、わかりやすいかもしれません^^;サッカーの知識がなくても、楽しめる!。ストーリーもいい、神ゲーです!
ただいま3、世界への挑戦!の発売が決定し、発売した。携帯サイトでも絶好調!

では、小説go! オリキャラ集は>>2へ移動。

本編

第一部
一章
「それがその始まりだった……」>>2,>>7,>>9,>>12,>>15,>>19,>>22,>>24

二章
「狂う。全ては予め決められていたように……」>>26,>>27,>>31,>>35,>>38,>>39,>>40

三章
「その光は輝く太陽か。イカロスの翼を焼く灼熱か」>>43,>>46,>>50,>>51,>>55,>>56,>>62,>>70,>>71,>>80,>>81,>>85->>87,>>93,>>112,>>118,>>122,>>123,>>130,>>131,>>134,>>136->>137,>>139,>>140,>>147->>148,>>158,>>162,>>165,>>169,>>171

四章「その出会いは、幸せか。それとも不幸せか」
>>177,>>183,>>184,>>185,>>189,>>194,>>196,>>197,>>209,>>210,>>213,>>214,>>217,>>309,
,>>313,>>314,>>316,>>319,>>320

五章「あの人はわたしの思いを正しく知らない」
>>336,>>339,>>346,>>354,>>356,>>357,>>360,>>370,>>372,>>373,>>376,>>377,>>383,>>411,>>418,>>420-
外(またの名を駄文集合体)
ガゼバン(?)>>77
くりあ様リク(アイリス×風丸)>>200
アンケート返し>>204

韓国組と年を越そう!(蓮がファイドラ所属設定)>>221,>>222

無題(ふぁいん様りく)
>>231,>>235,>>241,>>242,>>244,>>247,>>248,>>252,>>256,>>257,>>263,>>265,>>269,>>270,>>271,>>272

to elf from elf(入れ替わりバレンタイン。蓮←韓国3TOP)
>>274->>287,>>288,>>293,>>297->>298

蓮の誕生日編
イナズマジャパン>>386

ファイアードラゴン
>>388,>>392,>>394,>>395,>>399,>>401,>>404->>407

呟き
>>408

オリキャラ募集は一時停止です;;

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Re: 【イナズマイレブン】〜試練の戦い〜え、参照6000? ( No.385 )
日時: 2011/03/29 20:48
名前: 星沙 ◆RkKLSqUPDc (ID: IsQerC0t)
参照: http://www.pokemon-br.com/commyunity/index.html

わお、蓮君運動神経良いな〜w
私は木登りぐらいしか……(学校の校門は低いので通れるというw)

今日は少し自分は麗羽の人格にて論破してきましたwwとても楽しかったww最後の最後にチェス板をひっくり返してみて、結論出してきましたw

最近メールの返しが遅いけどどうかしたの?

Re: 【イナズマイレブン】〜試練 ( No.386 )
日時: 2011/03/30 19:49
名前: 携帯しずく ◆UaO7kZlnMA (ID: ZgrHCz15)
参照: http://www.kigurumiya.com/item/animal/pengin.html

 三月も終わりのイナズマジャパン宿舎。澄んだ青空で今にも一眠りしたい気分ですが、イナズマジャパンの選手たちは何やら忙しいようです。

「守くん。このテーブルクロスが先だよ」

「え、そうなのか?」

 冬花が、花瓶をテーブルに置こうとしていた円堂にテーブルクロスを見せて注意します。白いレース状のそれを両手で広げ、机の上にふわっとかけました。
 円堂も手伝い、テーブルクロスを綺麗に伸ばすと、上に赤い花が一輪入った花瓶を置きます。
 その横では、春奈が試合の応援で使うメガホンを片手に、ひっきりなしに指示を出しています。別にメガホンがなくても、問題ないと思います。

「壁山くんたち一年生は、壁の飾り付け。他のみなさんは、部屋の準備です!」

 工事現場監督さながらに春奈が指示を出して、壁山たち一年生は、壁の装飾を始めます。
 色紙を切って、輪を作り、それを鎖状に繋げ、長い紙の鎖を作ります。
 立向居だけは、キャタツに乗り、高い場所に金と銀の星を張り付けていました。もちろん折り紙を切り抜いたものです。空から持ってきてません。作者が言うから間違いない。

「音無さん! 星を貼り終えました!」

「やりましたね! 立向居くん!」

 立向居が、キャタツの上からやりおえた清々しい顔つきを春奈に向けて、春奈はジャンプ。何で同い年なのに敬語なんでしょう。工事現場の上司と部下っ(修正されました)

 一方、二年生組は食堂の机と椅子をせっせと運んでいます。秋と虎丸は料理してますが、それはそれ。鬼道に不動産じゃないや。不動、佐久間に蓮は何故かいません。外出でしょうか。いいえ、サボりです。きっとそうじゃなイカ?

 ところでさっきから、イナズマジャパンは何の準備をしているのでしょう? イギリスみたいな親睦会〜。にしては、みなさんジャージ率高いです。ジャージで親睦会とは恐れ多い。
 あ、壁の上に手製の看板発見。段ボールを長方形に切って、紙を張り付けたモンです。でかでかと『hippy birthday! 白鳥 蓮!』の赤い文字。

 これ書いたの綱海です。文脈から判断するに、『happy』と書くつもりが『hippy』になっちゃったよう。 hippyとは、ヒッピー族のこと。説明すると長くなるんで、気になるかたはGoogleや電子辞書でどうぞ。

「綱海さん、これじゃあヒッピーですよ!」

「え? あ、いけねえ。オレとしたことが間違えちまったぜ」

あ、立向居が気付いた。キャタツを看板の真下に設置し、赤いマジックで”i”の文字に大きなバッテンつけます。上に””a”と書き直します。黒い卵は出ません。むーりむーりー。

「ところで白鳥くんは、まだ眠っているのかな」

 机を運び終えた吹雪が、手で軽く汗をぬぐいながら、天井を仰ぎながら呟きます。

「あいつ、いつもなら早起きなのに、珍しいな」

 吹雪の向かいに立つ風丸が言いました。
 蓮は基本的にチーム内では早起きです。朝から元気に自主トレしてます。

「もし主役の白鳥くんが起きてきたら、困っちゃうね」

「音無。昨日から、準備しておくべきだったんじゃないか?」

 風丸が春奈に話を振って、春奈は自信満々に断言しました。

「先輩は昼まで絶対に起きてきませんから、大丈夫です」

「どうしてかな」

「私が昨日、先輩の夕食にこっそり睡眠薬を混ぜたからです!」

 吹雪と風丸は呆然。そりゃそうです。色々間違っています。フツーそこまでするか?
 春奈は、口をぽかんと開ける二人をみて、必死に弁明しました。

「ちゃんと用法・容量ともに守っていますから、平気です!」

 そういう問題じゃない。風丸と吹雪の困惑は、ますます深くなる一方です。自然の反応ですね。
 ちなみに春奈が使用した睡眠薬は、サイレース、別名フルニトラゼパム。アメリカ国内に持ち込みが禁止されている薬です。マークたちは使えない。

「薬が切れるまで後、六時間です。吹雪先輩、風丸先輩早く、早く!」

 春奈が早くしてと風丸と吹雪をメガホンごしにせっつき、二人は渋々別の机を運び始めます。だからどこの工事現場d。向かいあい、机を持ち上げ、運びながら、

「……白鳥も大変だな」

「そうだね」

二人は苦笑いしました。

 それから太陽が一番高いところに昇る、確か南中でしたっけ。南中する頃になっても、春奈の手にかかった蓮はまだ眠っていました。
 眠気に耐え切れずベッドにダイブしたため、毛布も何もかけないで、うつ伏せのまま眠っています。ジャージのままだし、青い靴下も履きっぱなしです。いけません。と、蓮の部屋の扉が勢いよく開け放たれ、

「起きてください! 白鳥先輩!」

 嬉々とした表情で、メガホンから大きな声を飛ばすのは、春奈です。青い髪を振り乱しながらお部屋に侵入。あ、事件の超本人です。
 蓮は春奈が入っても、夢の世界の住人であることを止めません。背中が上がったり下がったりしてます。ありえない、何かの間違いではないか? 恐るべし睡眠薬。

「せんぱーい! 起きてください!」
 
 今度は、蓮の耳にメガホンを当てて大きな声を出します。耳元で大きな声を出せばどうなるか。はい、蓮は黒い目を限界まで見開いて、上半身を起こします。 耳をふさごうとして反対の耳しか塞げませんでした。声が雷のように右耳から左耳に駆け抜けたような気がします。耳がじんじんしていました。

「な、何? 春奈さん?」

 痛む耳に顔をしかめながら、蓮は声を絞り出します。前髪は跳ねています。気合で押さえつけました。
 春奈は蓮に詰め寄ると、ジャージの袖を鷲掴み。無理やり前に引っ張られ、蓮は危うくベッドから転倒するところでした。鬼道さんがいたらどう思うでしょう。ライオコット島のトップニュースになるところでした。

「先輩、早く食堂に行きましょう!」

「う、うん」

 蓮は春奈の気迫に圧倒され、唯々諾々(いいだくだく)と従います。ベッドから降りると、半ば春奈に引きづられるように階下へと降りていきました。この時、この人は自分の誕生日を忘れていました。
 
 そして食堂に着くなり、パンパンと何かが弾ける音。同時に火薬の匂いが鼻をつきます。びっくりして辺りを見渡すと、円堂たちが壁に沿うように並び、それぞれの手にクラッカーを持ち、蓮にこやかに笑いかけていました。鬼道たちこうていペンギン3号組はどこへエスケープ?

「お誕生日おめでとう、白鳥!」

 みんなが一斉に祝福の言葉を投げかけ、蓮は目を丸くします。途端、身体全身が火照るのを感じました。照れからか頬を染めて俯いちゃいます。春奈がお母さんで、恥ずかしがりやな子供の手を引いている構造に見えます。

「あ、ありがと……です」

 円堂たちをおろおろと見ながら、緊張からようやく吐き出した言葉はそれ。何故敬語になる。蓮は改めて周りを見渡します。
 壁は多くの星や鎖状に編みこまれたわっかでデコレーションされ、にぎらかに。途中、例の看板を見つけ、ヒッピーの言葉に思わず目を細めました。字から犯人も割り出した様子。呆れた視線を向けました。
 テーブルには花瓶が置かれ、クロスがかけられ、香ばしくきつね色に焼けたチキンや、新鮮そうな野菜を作ったサラダが並びます。おかわりは何倍でもどうぞ。昼前ですが筆者の胃袋が鳴ってます。またそのテーブルの一つには、大きなバースデーケーキが。残念ながら一段飾りですが、生クームといちごをふんだんに使ったデコレーションケーキです。火のついたろうそくがきちんと14本並んでました。

「あれ、ところで鬼道くんに不動くんに佐久間くんは?」

 三人がいないことに気づいた蓮が三人の姿を求めると、春奈はメガホンを口に当てて息を吸います。さあ、こんな時はあの人の名前を呼ぶのよ! せーの!

「お兄ちゃんたち、出てきてー!」

 声に円堂たちの視線が蓮の後ろに集中します。壁山や栗松が噴出して、小さく笑い声を立てています。蓮は不審に思いながら後ろを向いて、目の前の光景を全力で疑いました。
 そこにいたのは三匹のペンギン、いえ色違いのペンギン着ぐるみに身を包んだ鬼道と不動と佐久間でした。
 デフォルメ化された目とくちばしつきのフード。ペンギンの羽部分はしっかり再現されており、手が覆われています。ちなみに鬼道の色は黒、不動は赤、佐久間は紫となっています。足元は出てしまうためか靴下を履いていますが、三人とも黄色と言う統一っぷり。しかも三人とも、恐ろしいことによく似合っています。春奈の目に狂いはない様子。
 三人とも嫌そうな戸惑うよーな顔つきですが、円堂たちには馬鹿ウケ。腹を抱えて大爆笑しているもんが大勢います。控えめな吹雪や風丸ですら声を上げて笑ってました。大爆笑の渦です。笑われた本人たちは、困った顔付きに。蓮は、春奈からそっと離れると、恐る恐る尋ねてみます。

「さ、三人とも。……その格好はどうしたの?」

「……春奈に白鳥先輩のためと頼まれ、断る暇も与えられずにやる羽目になった」

「ったく、鬼道くんの妹はこえーな」

「オレもいつのまにか頭数に数えられていた。不動も同じだ」

 三人が苦々しく呟いて、蓮は激しく同情の意を示します。鬼道はシスコンですから。断れなかったらしいですが、他の二名は強引に巻き込まれた様子。春奈の勢いはつくづく怖いです。

「さあ、みなさんで先輩を祝う歌を歌いましょう!」

 ノリノリの春奈がメガホンを両手で持って叫んで、秋と冬花が手をたたき始めます。リズムとっているんです。ピアノなんてないしね。
 誕生日の定番ハッピーバースデーをみんなで、合唱します。大きく、楽しげな声が辺りに響き渡りました。ペンギン組みもちろん合唱。ですが時々、ぺーんと謎の奇声を発したり、わざとスキップしたりして、爆笑の渦を再度作るのです。本人たちは嫌そうで、ノリが悪いです。むしろそれが面白さを倍増させている様子。
 蓮もつられて勝手に歌っていましたが、その声は澄んだ美しい歌声。白鳥の苗字は伊達じゃありません。 そしてハッピーバースデー白鳥、と自分で自分に歌ってしまい、そのことに気づいたのは、歌い終わり、みんなが拍手をしながら駆け寄ってきたとき。蓮はあっと言う間にみんなに囲まれ、頭をくしゃくしゃと撫でられまくります。髪がものすごく乱れまくりました。

「よーし! 白鳥、ろうそくの火を消せ!」

 お祭り大好きな綱海が言って、みんなは自然と蓮が通れるように道を開けます。
 蓮はケーキの前に立つと、ろうそくの先端で揺れる小さな炎めがけて息を吹きかけます。一気に十四本すべて消えました。筆者はいつも2本くらい残りますが。そして白い煙と共に喝采が沸き起こります。蓮は喝采を背に受けながら、消え行く煙を見つめながら、

(最高のバースデー、かな)

 にっこりと微笑みました。
 しかし四月には春奈が蓮と同じ年になり、複雑な思いをすることになるのはまた別のお話です。

(こんな仲間に恵まれて、最高のバースデーだ)

〜FIN〜
携帯は三点リーダーもでないし、スペースもでなくて不便ですorz
久々の呆ラノベ調。アニメやcmのパロディネタがいくつかあるので、是非とも探してみて下さい。
今回は突っ込みどころしかないやw鬼道さんにコスプレさせたかったorz不動や佐久間も犠牲になっていますが、それはしずくの趣味ですw

描写が下手で想像しずらいと思うので、参考にした着ぐるみ画像をはっときます。不動や佐久間のは色違いですが、ご想像願いますw

あ、これから出かけるのでコメント返しは保留ですorz

Re: 【イナズマイレブン】〜試練 ( No.387 )
日時: 2011/03/30 12:09
名前: ふぁいん (ID: siGOcKQj)

蓮君ハッピーバースデー!!鬼道さん可愛すぎ!

Re: 【イナズマイレブン】〜試練の戦い〜え、参照6000? ( No.388 )
日時: 2011/03/30 18:00
名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: ZgrHCz15)
参照: エキサイト先生は間違い多い^^;イナズマジャパンとは間反対のお話。

To the dark and light(アフロディたちサイド?)

 練習も終り、夕食が終わった韓国宿舎の食堂。食べ終わった配膳をカウンターに戻し終わった蓮は、ガラスのコップを掴んだままの姿勢で、たまたまカレンダーに目が行った。
 試合・練習の予定などをキャプテンであるチャンスウがまめに書き込んでいるもの。今日は三月二十三日、練習試合と称して小さい子供のチームと戦ったわけだ。その予定もきっちりと書き込んである。蓮は何気なく、まだ何も書かれていない次の週へと視線を向け、”ある日付け”で目が止まった。”ある日付け”を凝視し、黒い瞳が衝撃を受けたように開かれ、揺れている。弾みにガラスコップから手を離してしまった。
 蓮の手から落ちたガラスコップは、盛大な音共に砕け散る。その音に、雑談をしていたり、食事途中だったファイアードラゴンの選手たちが一斉に振り向いた。ガラスの細かい破片が、蛍光灯の光を受けて煌いていた。

「蓮? どうしたんだい?」

 座っていたアフロディが心配そうな表情で蓮に駆け寄る。
 蓮は血の気のうせた顔で、顔中に冷や汗をかいていた。わなわなと唇を震わせていたが、アフロディの声で我に返ったらしい。はっとした顔で辺りを見やると、チャンスゥたちがアフロディ同様心配そうな表情で眺めていた。

「……ごめん。ぼうっとしていたみたいだ」

 慌てて作り笑顔をすると、部屋を飛び出て、箒とちりとりを持ってくる。そして、床に落ちたガラスの破片を箒でちりとりに入れた。気を利かせたアフロディが古い新聞を蓮に差出し、それにガラスの破片を包み終えると、

「今日は疲れた。もう寝させてもらう」

 沈んだ声で、箒とちりとりを手にふらふらと部屋から出て行く。まるで幽霊のような後姿にチャンスゥたちは不安に駆られた。その直後、南雲と涼野がすくっと立ち上がり、蓮の後を追うように部屋を出て行く。
 アフロディは考え込むように顎に手を当てると、蓮が見ていたカレンダーの前に立った。それから蓮が凝視していた日付を、睨むように見る。『三月三十日』。今日から一週間後だ。

「この日に何かありそうだな」

「南雲や涼野に尋ねてみたらどうです? 彼ら、幼馴染なんでしょう?」

 チャンスゥの助言に従い、アフロディは南雲と涼野が戻ってくるのを待った。
 夕食を食べ終り、次々と選手が引き上げていく。とうとう残っているのがアフロディとチャンスゥのみになった位に、ようやく二人は戻ってきた。二人にしては珍しく沈痛な面持ちをし、椅子へ倒れこむように座る。アフロディは向かいに座ると、矢継ぎ早に質問を浴びせかけた。
 
「南雲、涼野、蓮は元気かい? どうして落ち込んでいるんだ? 蓮は明日以降大丈夫そうかい?」

「待てアフロディ。順番に話をさせろ」

 涼野が嘆息しながら、アフロディがなおも言葉を連ねようとするのを制止させる。アフロディが口を閉ざしたのを確認すると、南雲が訥々(とつとつ)と語り始めた。

「なんっつーか。蓮は完全に塞ぎこんでいる。まあ、明日になれば元気になるとは思うが、三十日までは時々ぼうっとする可能性があるな」

「どうしてだい? 三十日に何かあるのかい?」

 アフロディの質問に南雲と涼野は、お互いの意志を窺うように互顔を見合った。が、すぐに涼野が重い口を開く。

「……三月三十日は蓮の誕生日だ」

「え?」

 アフロディはきょとんとする。
 誕生日といえば、誰もが喜ぶ行事だからだ。ファイアードラゴンのメンバーも祝われるたびに喜んでいたし、そこにいる南雲や涼野、チャンスゥもチームメイトに祝われるたび、破顔一笑していた。

「誕生日なら祝ってあげるべきだろう?」

「祝えば、蓮は落ち込むぞ。『誕生日おめでとう』の一言ほど、あいつを傷つける言葉はないぜ」

 南雲がたしなめる様に言って、アフロディは蓮の顔を脳裏に思い浮かべる。愛くるしい笑みを浮かべ、ピッチを駆け回る姿。いつも元気な彼がどうして誕生日を憎んでいるのか、理解できない。

「……確か生みのご両親が身投げをしていましたよね」

 確認するようにチャンスゥが呟き、アフロディは南雲と涼野の顔を反射的に見た。南雲と涼野は、よく観察しないとわからない程小さく頷く。

「そのせいか、蓮は誕生日を嫌っているようだ。『両親を死なせて置いて、誕生日を祝われる資格などない』と先ほど呟いていたよ」

 悲しげに涼野が呟いて、アフロディは否定した。

「それは間違っているよ」

 涼野と南雲が驚いた面持ちでアフロディを見据える。

「誕生日はその人が”生まれてきたこと”を、誰かに祝福される最も美しい日だ。祝われる資格がない人間などいない。生きているのは、神に愛されているから、だ。だからな、そのことを蓮に教えるべきだ」

 アフロディはそこまで言い切ると、南雲と涼野の顔を交互に眺め、明確な意思を宿した強い瞳で二人に問いかけた。

「南雲も涼野も蓮の誕生日を共に祝いたいだろう?」

 涼野も南雲も僅かに口角を上げる。涼野は南雲を試すような視線を向け、

「可能なら祝ってやりたいな。そうだろう晴矢?」

「んな当たり前のことをいちいち聞くな、風介」

 南雲はかなりつっけんどんに返す。
 いつもならこのまま口喧嘩に入るところだが、蓮のために頑張りたいという根本的な思いが同じであるためか、口げんかはしなかった。そこへ今まで黙っていたチャンスゥが口を挟む。

「しかし、どうするのです? 白鳥のトラウマはかなり深いようですよ。下手をすれば……」

 チャンスゥの口調は厳しいが、やるならしっかりやれ、中途半端にやるのなら止めろ、と警告するもの。そのことをアフロディは、しっかり察していた。初めから失敗など恐れていない。幼馴染である南雲と涼野に比べれば大したことはできないかもしれないが、蓮に笑ってほしかった。雷門との練習試合の後に初めて見せられてから、蓮の明るい笑みにすっかり魅せられてしまっているのだ。

「これが出来るのは、きっとボクたちだけだ。他の誰にもできないことだよ」

 アフロディは力強い声で断言した。南雲や涼野も自然と力強く頷いていた。

〜つづく〜
短編第二段。今日中に終わるかなぁorz

Re: 【イナズマイレブン】〜試練の戦い〜え、参照6000? ( No.389 )
日時: 2011/03/30 18:24
名前: しずく ◆snOmi.Vpfo (ID: ZgrHCz15)

>>桃李さん
いらっしゃいませー^^(スーパーのおばさんみたいw)
桃李さんに来て貰えてすっごく嬉しいです><思わず天井まで飛び上がっちゃいましたよ←

前々から読んで頂いていたんですか><私も桃李さんの小説を読んでいたながらコメントを出していなかったので、似たような感じですねw

鬼道さんの心情を切なく書いていたつもりなので、伝わって良かったです♪涙腺崩壊……初めて頂いたありがたきお言葉ですっ。影山は、ゲームで初見の時もここでああさせる意味があるのか? って思いました。ルシェ&鬼道がゴーグルをとるシーンは涙物でしたのにorz

校門登りは2回目になりますねw傘美野でも登ってますw
運動神経がいいことをアピールしておいて、試合では倒れっぱなしなのであまり意味がなかったり><私も運動神経ほしいです。我らが蓮はすごi(おい)

いえいえ、こんなに書いていただいてwもう二行とかでも、桃李さんのコメントならどんな量でもぶっ飛びます(すいません、きもくて)

栄養補給! じゃあ私は桃李さんの小説で、アドレナリンをフルMAXにしまs

ではではまた着て下さると嬉しいです^^

>>星沙
サッカーをやっているからスポーツ万能だ!(私がスポーツ万能な子が書きたかったからなんだw)しずくは木登り少しならできる。

論破ってどこで何をしてきたのかものすご〜く疑問に思う^^;最近友となら、イナズマイレブンで水掛け論を展開していたかなwファイアードラゴンについて、長いこと語ってたw結果は所謂平行線。決着つかなかったよorz

メールの件は……オッケーかな?

では、コメント有難う^^

>>ふぁいんさん
鬼道は暴走しました〜ナイフでも矢でもどんとこいです!
イナズマジャパンの短編は突っ込みどころしかありませんw楽しんでもらえたでしょうかw


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