二次創作小説(紙ほか)
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- FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー!
- 日時: 2017/05/12 06:28
- 名前: 妖音ミユ(音願) (ID: MGNiK3vE)
うも!こんにちは〜(*`・ω・´*)ノ
妖音です!
3のスレがロックかけられてしまったらしく、書けないので、燐さんと相談し「4」をつくることにしました。
さて、このスレの説明でもしますか!
このスレは基本リレー小説を書いています。
まあ、たまにこのバカが番外編とか書きますがww
あ、感想よろしくおねがいします!ヨロ(`・ω・´)スク!
では、お願いします!!ヽ(*´∀`)ノ
あと、ここが設立するまで、アニメのほうでやっていたので、そちらの方も後で載せます。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.120 )
- 日時: 2016/08/13 23:33
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
ナツ「うぉぉぉッッ!!?」
カノ「え、なに!?」
ナツの叫び声に、そういった現象に敏感になった皆はピタリと足を止めた。
皆振り返りたくないのか、じっと前を見つめたまま。僕も振り返りたくない。
その静けさが仇となり、ポタッ…ポタッ…と、水滴の零れるような音が廊下に響き渡る。
冷や汗がどっと吹き出る感覚に、僕は少し顔を顰めた。うわ、これ絶対何かある…
皆でアイコンタクトをとり、心の中でせーのっと、叫びながら後ろを振り向く。
意を決して振り向いた先には、真っ赤に染まった丸い物体。あれは____生首だ。
メグミ「いやぁぁぁぁぁぁッッ!!」
顔を真っ青にして涙目のままグレイの体から離れ、我先にと逃げ出してしまったメグちゃん。
あぁ、これは僕も怖い。怖いというか、いや、怖いんだけど、やばいと思う。
この屋敷、さっさとぶっ壊した方がいいんじゃない?
カノ「…じゃない!あ、えっ、メグちゃん!?」
今ここで彼女を1人にしてはいけない。絶対に1人じゃ生きて帰れないよ、あの子は。
メグちゃんが遠くに行かないうちに早く見つけないと…!
僕は皆に、メグちゃんを連れて始めの大広間である玄関に行くと伝えて走り出した。
15秒ほど軽く走ると、前方にぱたぱたと軽い足音が聞こえてホッと安心する。そう遠くへ行っていなくてよかった。
カノ「メグちゃん!おーい、メグちゃーん!」
メグミ「あぁぁぁッ!!私何も聞こえません!何も見えません!!だからこないでぇぇぇッ!!」
カノ「oh(´・ω・`)...」
壁にぶつかっていないのが奇跡なんじゃないかな、と思うほど、メグちゃんは蛇行した走り方をしていた。
両手で耳を塞ぎ、おそらく目は瞑っているだろう。
僕は走るスピードを上げ、メグちゃんが壁にぶつかってしまう前にと手を掴んだ。
メグミ「ぴぃぃぃぃッ!!?」
カノ「メグちゃん落ち着いて!!」
メグちゃんの両手を耳から外して、地面にしゃがみ込む。そして、ゆっくりと焦らないように、怖がらせないように言葉を紡ぐ。
カノ「…メグちゃん、僕だよ、わかる?怖いのはもういないから」
ぎゅっと瞑っていた目をゆっくりと開けたメグちゃん。僕が下からニコニコと優しく笑うと、ホッと目が柔らかく細くなった。
メグミ「…カノ、さん…」
カノ「そう、大正解!」
僕はゆっくり立ち上がると、優しく包み込むようにぎゅうっとメグちゃんを抱きしめた。
メグミ「ふぇっ!?か、カノさん!?」
カノ「んー?なに?」
メグミ「え、いや、その…」
恥ずかしいのか俯いてしまったメグちゃんの頭をポンポンと撫でる。ふわふわとした髪の毛が少しこしょばい。
カノ「……皆のとこに帰ろっか」
メグミ「…はい!」
にっこりと笑ったメグちゃんに満足しながら、僕はん、と手を差し出した。
エルザちゃんからのご命令です、とおどけたように笑うと、メグちゃんはそーでしたね!とふわりと笑った。
そして僕らは大広間へと向かった。
まぁ、あれだね。
結論からいうと、皆は大広間にいなかった。
グレイside
メグミ「いやぁぁぁぁぁぁッッ!!」
目の前にある生首にも驚いたけど、俺はメグミの叫び声に驚かされた。
走っていったメグミを追いかけにカノもその後についていったのだけど……
そうだな、何というか、少し目を離した隙に、あの血塗れの生首はいなくなっていたのだ。
エルザと共に。
ナツ「エルザどこいった!?」
リオ「えぇ!?ほんとだエルザいない!!」
エルザもかよ…、そんなことを言おうとした瞬間、俺の目の前は真っ暗になった。
暗転。
リオ「え、グレイもいないんだけど!?」
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.121 )
- 日時: 2016/08/14 09:27
- 名前: ほたる (ID: RWarW6Jx)
NOside
リオ「え、グレイもいないんだけど!?」
エルザがいなくなった直後、グレイまでもがいなくなった。
二人とも『最強チーム』である為、中途半端な魔道士ではない。
…特にエルザなんて気配などには敏感だろうに…。
不可解なことが起こる中リオは、二人とも比較的頭の使える頭脳派な魔道士である為まだ平常心を保っていられた。
リオ「取り敢えずカノ達と合流しよう。」
リオはそうナツに問いかける。
リオ「…?ナツ?」
辺りを見回しても誰もいない。
本当に誰もいない。
ナツの炎もない為辺りは暗く、詮索は不可能と言える状況だった。
それにしてもこの現象は一体なんなのだろうか…"あのナツ"が声一つ出さずにいなくなったのだ。
これほど不可解なことは無い。
リオ「もしかすると…私が消えたの…?」
メグミside
とにかく逃げたくて走りまくっていたワタシはカノさんに助けてもらえなかったら、今頃ここの幽霊と化していただろう。
抱きしめ、撫でてくれたその手は暖かくて…優しかった頃のお母様みたいで…。
凄く安心できた…。
メグミ「…いま…せんね…?」
カノ「そうだね…。」
明かり一つないため、今隣にちゃんとカノさんがいるかもわからない。
もしカノさんじゃなかったらと思うとぞっとした…。
メグミ「カノさん…います、よね…?」
カノ「うん、いるよ。」
カノさんはそういうとまたワタシの頭を撫でてくれた。
暖かいし嬉しいんだけどやっぱり…
…今のままじゃいけないんだよなぁ…。
強くならないと…
いつまでもお荷物のままじゃいられないんだ…。
お化けだって嫌いだし暗い場所だって苦手…今だってカタカタと震えが収まらない。
万が一戦う場面になってもワタシはお荷物だろう。
…早く…強くならないと…。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.122 )
- 日時: 2016/08/22 22:42
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
メグちゃんの震えた声に僕は、いるよ、なんて
当たり前のことしか答えることができなかった。
こんなときにかける優しい言葉も気の利いたこともできないまま、ただ頭を撫でるだけ。
こんなとき、どうしたらいいんだろう。でも、今の僕じゃ考えるだけ無駄な気がしてカタカタと震え出したメグちゃんを見つめるだけになってしまった。
わからないなら全てを包み込むように抱きしめればいいのだ、と僕の思考回路は至って単純だった。
カノ「……メグちゃん」
抱きしめるためにメグちゃんの頭から手を離して、ぎゅっと抱きしめる。
カノ「…え、あれ?」
ほんの一瞬、されど一瞬。僕の腕はメグちゃんをとらえることはなかった。
やってしまったと顔を顰め、段々と暗くなる世界を睨みつける。視界がどんどんと暗くなり、目蓋が重くなる。
カノ「メグちゃん!いたら返事して!!」
ふらふらとよろけて壁にぶち当たって、それでも彼女を探し続けた。これは恐らく誰かが振りまいている瘴気。
彼女が瘴気にあてられてしまう前に、絶対見つけてやる、いや見つけ出すから、どうか、どうか。
カノ「メグ…ちゃ、ん………おね、がい……」
どうか、僕を1人にしないでください。
暗転
____あぁ、音が聞こえない。
.
.
「修哉!!」
「えっ、うわぁっ!」
ばたんっと後ろに倒れ込み、体全体にのしかかる重みに驚きつつ胸の中に蹲っている人に声をかける。
「もぅ、メグちゃんびっくり、し、た……」
自分から発せられた高い声と呼ばれた名前に違和感を覚えた。
僕ってこんなに声高かったっけ?こんなに手小さかったっけ?
「ん?メグちゃんって誰だ、修哉?」
修哉って呼んでたのはあいつ以外にいたっけ?…あいつだけだろうな。
僕はここで初めて夢を見ているということに気がついた。今思えば体も小さいし、明らかに子供のころだ。
「うるさいって、聞こえてるよ樹」
「嘘つけぇ、ずっと寝てただろ!」
來良 樹(らいら たつき)、俺の幼馴染みで親友。
そして
「さっさといこーぜ、今日カレーだってよ!」
「…うん、いこっか相棒!」
唯一無二の相棒。
かれこれ何年会ってないだろう。このときは楽しかったな。
ぐい、と意識が引っ張られる感覚に、楽しい夢はここまでかと察する。
早く起きてちゃんと皆で帰らないとな。
樹に手を差し伸べられたあたりで僕の意識は暗闇に呑み込まれた。
____このときは音、聞こえてたんだっけ。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.123 )
- 日時: 2016/08/23 07:38
- 名前: ほたる (ID: RWarW6Jx)
メグミside
メグミ「…え…カノさ…?」
無くなった左手からの温もり…。
自分の顔が一気に青ざめていくのがわかった。
カタカタと震えは収まることを知らない。
メグミ「…暗いよ…、怖いよぉ…!…ッなんにも見えないよぉ…!」
涙がボロボロと零れてくる。
ただでさえ暗いところが怖いのに…ただでさえ孤独が怖いのに…。
ワタシには耳を塞いで蹲ることしかできなかった。
メグミ「…もうやだ…!…ママ…パパ…お姉ちゃん…助けてよぉ…!」
顔は涙でぐちゃぐちゃで…。
手足には全く力が入らない。
暗所恐怖症、それをこんなにも恨んだ日はなかった。
探しに行かなくてはならないのに…何処かで見つけてもらうことを願ってる自分が嫌だ。
あの時みたいに…助けに来てくれるのではないかと…。
『…ひっく…皆どこ…ッ!』
小学五年生、宿泊学習の時。
確かその日はナイトハイクとか言うやつで、夜の外を歩いていた。
いつの間に皆とはぐれてしまっていたワタシはひとり蹲って泣いてたんだ。
もう無理なんだって、ワタシの事なんて忘れているんだって…
でもそんなワタシに一筋の光が差し込んだのだ。
『ったく!何やったんだよ、音竜愛!』
『…ひ、ひーくん…ッッ!!』
クラスメートだった氷雨君が助けに来てくれた。
その子はいつもは意地悪ばかりするけど、いざと言う時は助けてくれる優しい子で…
結局ワタシはあの時から何も変わっていないのだ。
身体が成長していくだけ、心は何も成長しない…。
メグミ「…ひー…くん…!…誰か…ッッ!」
ワタシを一人にしないでよ______
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.124 )
- 日時: 2016/08/28 22:24
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
「……ミ…………グミ!」
あれ、なんかほっぺた痛い…。
誰かはわからないが、聞いたことのある声に僕は重い瞼をうっすらと開ける。こんな日常的な動作でも、今は物凄く億劫に思えた。
ナツ「おい、起きろメグミ!!」
カノ「あ、ひゃい!!」
あれ、おかしい。
夢の中で感じたような違和感と似た感覚に僕は少し戸惑う。
声が、高い。それに何か肩がこってるような重みに、顔にかかる自分とは違う色の長い髪。
メグミ(カノ)「…え、これ……メグ、ちゃんの、体…!?」
ナツ「あ、お前カノか!」
嘘でしょ、と僕は体を見てみたがどうやら現実のようで。
あぁ、もう泣きたい。何これ、なんでよりにもよってメグちゃんなの?もう何かと目のやり場に困る。
何が起こっているのかよくわからず顔を青くさせたり、状況が状況なだけに恥ずかしくて顔が赤くなったりと、情緒不安定な僕。そんな僕の葛藤など露知らず、ナツは今までに見たことのないとても真剣な顔をして悩んでいた。
というか、そんな顔できるんだねナツは。
そうじゃない。ずっと気になってたんだ。この人ナツじゃない。
メグミ(カノ)「…てか君、誰?」
ナツ「……はぁ、相変わらずそういうとこだけちゃっかりしてるよね。参考までに何でわかったか聞いてもいい?」
悪びれもせず、少しぶぅとほっぺたを膨らませたナツに、そうだなぁとつとめて明るく僕は答える。
メグミ(カノ)「これと言って特におかしなところはなかったんだけど、強いて言うならそこかな」
ナツ「…あ、なるほど。ナツなのには変わりはないけどナツらしさが足りなかった、と」
メグミ(カノ)「そういうこと。で、結局誰なの?」
ナツ(リオ)「私、リオだよ」
ナツ、もといリオちゃんは小さく溜息をつきながらはにかんだ。
その顔には、いつ気づくのか試してましたよ、とご丁寧に書いてあった。なんだ、見破られるのわかってやってるんじゃん。
ナツ(リオ)「今のところ皆入れ替わってるからメグミも入れ替わってると思ったんだけど、まさかカノだったとはね」
え、皆?
リオちゃんの言葉でようやく周りを見る余裕ができ、状況を確認する。思ってたより余裕なかったんだな。
広い部屋の真ん中、ちょうどシャンデリアの下ぐらいに僕は座っており、僕の近くにはいなくなったはずのルーシィちゃんやアイリアちゃんは勿論、皆がいた。
よかった、皆無事だったんだと安心したのも束の間、リオちゃんからの衝撃の言葉を思い出す。
メグミ(カノ)「え、皆入れ替わってんの!?」
ナツ(リオ)「入れ替わってる、と言うよりはごちゃまぜって感じかな」
起きていたのはナツことリオちゃんとメグちゃんの体をした僕、そしてエルザちゃんとルーシィちゃん、グレイにリオちゃん。
ナツ(リオ)「アイリアがエルザ、エルザがルーシィ、グレイがナツ、私の体にはルーシィの意思がある」
待って、ごちゃまぜすぎて頭が追いつかない。
起きてないのが、体的にはアイリアちゃんと僕、中身的にはグレイとメグちゃん。
メグミ(カノ)「え……何これ、どうすんの…?」
僕は誰に答えを求めるでもなく、ただ1人嘆いた。
お願いします、どうか僕の身体にグレイがいますように。
メグちゃんなら気づきかねない。何気にあの子勘いいしね。
普段は自分をも欺いて生きているから忘れがちだけど、僕の体からは音が聞こえない。
メグちゃんを抱きしめた時に感じた、あの温かい音が。
僕ら人間が生きている証が、聞こえない。
僕の体が本能的に能力を発動し続けてくれていばいいけど。
あわよくば、誰も何も気づきませんように____
ドクンッ
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