二次創作小説(紙ほか)
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- FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー!
- 日時: 2017/05/12 06:28
- 名前: 妖音ミユ(音願) (ID: MGNiK3vE)
うも!こんにちは〜(*`・ω・´*)ノ
妖音です!
3のスレがロックかけられてしまったらしく、書けないので、燐さんと相談し「4」をつくることにしました。
さて、このスレの説明でもしますか!
このスレは基本リレー小説を書いています。
まあ、たまにこのバカが番外編とか書きますがww
あ、感想よろしくおねがいします!ヨロ(`・ω・´)スク!
では、お願いします!!ヽ(*´∀`)ノ
あと、ここが設立するまで、アニメのほうでやっていたので、そちらの方も後で載せます。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.180 )
- 日時: 2017/04/04 22:49
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
カノ「ねぇ、折角だし皆でいろいろと話さない?愚痴とか恋バナとかでもいいし、こっちの世界に来てからの心境とか、これからのこととか、さ。」
アイリア「そうですね。4人揃うの久しぶりですからね!」
リオ「てゆうか、恋バナになったらカノは別の場所に行ってもらうけどね〜。ね、メグミ!」
メグミ「そうですよー。男子は恋バナには入れないんですよ!」
アイリア「ちょっと待って僕も男子!!」
あ、忘れて、た〜とリオちゃん。テヘペロと舌を出すリオちゃんに、アイリアちゃんは困ったようにもう、と溜息をつく。
からかっているだけなのに、そのひとつひとつに本気になるアイリアちゃんは将来ハゲそうだ。こんな事言ったら怒られるんだろうけど。
他愛もない話をしながらゆっくりと歩を進めて、ミラちゃんにジュースやら食べ物を注文してギルドの椅子に座る。
先程までチョコだなんだと喧しく騒いでいたナツ達は、結局チョコを貰えたらしく大人しく食べているので今のギルドは比較的静かで居心地が良い。
ついこの間新調し終えたばかりの木で作られた椅子は、先程のようなギルド内でのちょっとした争いの積み重なりで随分ガタがきてしまっているように思える。座る時にギシリと嫌な音を立てていたので、そろそろ変えておいた方が被害者が出ないで済むだろう。後でミラちゃんに伝えておこう。
リオ「そういえばさ、皆元の世界にいたより生き生きしてるように思うんだけど…気のせい?」
注文していたアイスコーヒーを受け取り、カラカラと掻き回してリオちゃんは首をかしげた。
皆もそれぞれ注文していたものが自分の手元に届き、各々飲むなりかき混ぜたりしてその質問を耳に入れる。
メグミ「…こっちの世界に来て、怖いこともたくさんあったし、何度も泣いたけど、それでもここは暖かい。皆、優しいんですよ。別に元の世界の人達が優しくなかったわけでも嫌いなわけでもないんです。でも、こっちの世界の方が居心地がいいと言うか…その、ワタシここが大好きです」
照れくさそうにそう言ったメグちゃんに続き、僕もとアイリアちゃんは話を繋げた。
アイリア「僕も、元の世界と比べるのは違う気がしてよくわからないけど、とりあえずわかるのは僕がこの世界が大好きだってことだ。…でも今思えばこっちの世界の方が楽しいのかも…ね。よくわかんないけど」
目の前に置かれたコーヒーに、いつもと違うことをしてみようと備え付けのミルクを垂らしていく。どろりとした液体がゆっくり、ゆっくりと流れ落ちて行き、幾つもの筋の中でのひとつ、一番底まで白い液体が辿り着いたとき、積み上げられていた氷がカラン、と崩れた。
今もドロドロと底へと流れてゆく液体が、まるで自分の心情を写しているようで気持ち悪く、ガラガラと乱雑に掻き混ぜる。
これはミルクではなく生クリームではないのかと疑問に思いつつ、開いたら当分閉まることのないであろう口の鍵を開く。
カノ「そうだねぇ、僕は…よくわかんないかな」
リオ「へぇ、アンタが1番この世界を楽しんでると思ってた」
カノ「うん、楽しいよ?楽しいけど、これはただ依存先ってゆうか、楽しむ先が変わっただけで、僕がやってることは前とさして変わらないんだよねぇ」
アイリア「まぁ、そう言われればそうですけど…。でもこっちの世界だと魔法も使えますし、皆さんと一緒にいれますからね」
まぁそれは確かに一理ある。今元の世界に戻ったら何か物足りなくなって、こちらの世界に戻ってきてしまいそうだ。
んー、と唸りながらミルクがたっぷり入った甘い甘いコーヒーをズズッ、と吸っていく。
僕としては17年暮らした向こうの世界の方が好きだ…と思うが、そうも思わない自分もいる。早くに両親は他界(これは俺と同じだけど)、それから1人で暮らして、対して面白くもない学校に通って。でもここでこちらの世界を選ぶと、僕を産み落としてくれた両親に申し訳ない。
それでも、そうだなぁ……。
カノ「総合的に見たら、こっちの世界の方が楽しいかな、僕は」
ズゾゾゾゾ、と汚い音を立てて、並々と注がれていたはずのコーヒーが終了した。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.181 )
- 日時: 2017/04/07 08:09
- 名前: ほたる (ID: 9UBkiEuR)
メグミside
リオ「…いつまでこんな風に平和でいられるんだろうね………。」
リオさんのその言葉に全員が固まる。
皆んな薄々感づいているのだ。
…これから先絶対に"何か"が起こると………。
胸騒ぎがしてならないのだ。
リオ「私達の存在は確実にこの世界にとってのイレギュラーで…
この世界均衡を乱している。」
リオ「だから…私達は責任をもって自己について理解しなくてはならない。
何故あっちの世界に行ってしまったのか…
何故今この世界に飛んでしまったのか… 。」
リオ「きっとそれを究明するには危険が伴うし…もしかしたらこの4人のうちの誰かが命を落とすことに…なるかもしれない。」
スカートの裾をぎゅっと握る
リオ「そんなしんみりしないで。
万が一の覚悟はしておいてねって話よ。」
………なんの根拠もなく
この先も4人で歩いて行けると思っていた。
でもそれは間違えで……いつ誰が欠けてもおかしくはないんだ……。
それが…ワタシでも……………。
死んだらどこにいくんだろう…とか
天国にいけるかな…とか
何故かそういうのがワタシにはない気がしてならない。
死んだら…死んでしまったら…ワタシという存在そのものが消えてしまうような……。
そんな…不思議な……。
ミラ「はい、おまたせ〜。」
ワタシ達のしんみりとした空気を察して来てくれたのか、注文していた料理をミラさんが持ってきてくれた。
メグミ「わ〜!おいしそう〜!」
ミラ「それはよかった!」
たっぷりのイチゴと生クリーム。
ワタシが頼んだはいちごパフェ。
まるでドレスのように綺麗なパフェにスプーンを通す。
口に入れると生クリームと苺ソースが混ざり合ってもう最高!
蕩けそうな程おいしいミラさんのパフェで
ワタシはさっきまで考えていたことを忘れてしまっていたんだ。
誰よりもその覚悟が必要だったのは、泣き虫で弱いワタシだったのに………。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.182 )
- 日時: 2017/04/18 22:52
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
ほわほわと湯気が立つほどこんがりと焼かれたチキンを目の前にして、あまりお腹がすいていないことに今更気が付く。お腹が減らないというよりは、食欲が無い感覚に近いような気がするが。
食べるでもなく、誰にあげるでもなく、ぼうっとただ目の前のチキンを見つめる。
皆はそれぞれ自分の目の前に置かれた料理に夢中になり、あまりこちらには目が届いていない様子が伺えたので、こちらも気兼ねなくぼーっとすることができた。
……何というか、眠い。瞼が重くて、目を開けることすら億劫で、いつの間にかこっくり、こっくりと、何度か船を漕いでいた。
リオ「カノ、どうした?」
やっと食べ物へと絞られていた視線が周りに向けることができるようになったリオちゃんが、減っていないチキンと下を向いている僕を怪訝そうに見つめた。
眉がきゅっと寄って、どこか悲しげな表情に何か良い返しがないのだろうかと模索するが、結局のところ見破られてしまうのだからもういいやと投げやりになってしまう。
カノ「あー、うん、ちょっと眠くて…」
アイリア「あ、そういえばメグミさんとカノさん病み上がりなのすっかり忘れてましたね!」
手のひらで目元を擦って、あぁ、そういえばそうだったと思い、アイリアちゃんのその話に便乗してこの場から離れようかと目論む。
カノ「そうそう、一応僕病人だからね〜?」
リオ「ギルドの屋根の上にいたやつが何言ってんだか」
カノ「そこはご愛敬ってこと、…で……」
急に。本当に急に、良くないものを食べた時のような、お腹がぐるぐると渦巻いて冷や汗がどわっと吹き出る感覚に一瞬吐き気を覚えた。
言葉が途中で途切れたことに皆は不信感を抱いたようだったけど、恐らく今はもうそんなことどうでもいいだろう。
ギルドの中央に黒い靄が広がり、そこからは人の形のシルエットがくっきりと映る。
体が全ての器官を以て警報音を鳴らすこの症状は未だに慣れないし、それにこんなもの慣れたくもない。
メグミ「え、何ですか、あれ……」
目を丸くして、それでも警戒を怠らず、ギルドにいた皆が黒い渦の中心を見つめる。段々と近づいてくるそれはやはり人間で、人数としては4人。
姿がはっきりと見える頃には皆も状況を理解したらしく、いつでも戦闘に入れるよう準備をし始めた。それもそうだ、こんな方法で現れた人物は、だいたいが悪者だと相場は決まっているのだから。
コツ、コツ、と規則正しい靴の音は、いつ聞いても気分のいいものではない。靴の音が止まったと思えば、その主は今度は人を苛つかせる気味の悪い笑顔を惜しげも無く浮かべた。
腹の底でぐるぐると渦巻いていたものが段々と熱を持ち始め、きっとあいつらの姿が見えたときにはマグマの如くぐつぐつと煮え返っているだろう。
ナツ「……誰だお前ら…?」
ナツに鋭く睨まれ、いたたまれなくなったのか先頭の男が口を開く。
あぁ、もう声すらも聞きたくない。とっとと死んではくれないものか、俺の悩みの原因よ。
ノアール「これはこれは失礼致しました。こんな形での訪問をお許し頂きたい。
申し遅れました、私、黒猫の誓い<キティプリッジ>のギルドマスターをしています、ノアール・パドラノアです。以後お見知り置きを」
赤いリボンのついたハットを胸に添えて、深くお辞儀をするノアールに、皆の緊張が幾分か晴れる。ノアールはちらりと俺の方を見て、またすぐに目線を元に戻した。
淡いオレンジ色の三つ編みと丸い伊達メガネをかけたそばかす顔の、ライカ・ゾルディ。
両サイドに赤いリボンが着いた藍色の髪に上下真っ黒のセーラー服を着た、スカサハ。
クリーム色の三つ編みに深緑のマフラーにと喪服のような上下黒の服の、リリカ・ユンスフォー。
俺の嫌いな人達だ。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.183 )
- 日時: 2017/04/23 19:56
- 名前: ほたる (ID: 9UBkiEuR)
メグミside
なんとなく嫌な予感がしていたんだ。
突如、ギルドの真ん中に現れた黒色の靄。人のシルエット。
不安心さや焦り。
恐らくここにいる全員がそんな思いを抱えてるだろう。
でもワタシはどこか…冷静でいれた。
なんとなく分かっていたんだ。
それは滅竜魔導師独特の野生の勘なのか、ワタシ自身の中の何かだかは分からないけど。
ワタシの中の何かがそう訴えかけてきていた。
ノアール「これはこれは失礼致しました。こんな形での訪問をお許し頂きたい。
申し遅れました、私、黒猫の誓い<キティプリッジ>のギルドマスターをしています、ノアール・パドラノアです。以後お見知り置きを」
"ノアール"そう名乗った彼。
彼の礼儀正しさからか、数名が警戒心を緩める。
……聞き覚えのないギルド名。
ワタシが知らないだけで有名なギルドなのかもしれないが、少なくとも雑誌等では掲載されたことの無いギルド…。
というか………ギルドマスターが態態って……。
何かの協定を………否、彼らからそんな穏やかな雰囲気は感じ取れない。
緊迫。固まった空気の中、彼ノアールさんが口を開く。
ノアール「これは一つの提案なのですが…」
ノアール「妖精の尻尾さん、
我がギルドの傘下になる気はありませんか?」
ひゅっと誰かが息を吐く音がした。
まるで、音の聞こえない閉鎖空間にいるかのような感覚に陥る。
それほどにまで静まり返ったギルド。
勿論即答でお断りの案件だ。満場一致だろう。
でも…でも…
付近にいた誰1人口を開くことが出来ないでいた。
あのナツさんでさえ………。
彼の重圧にやられていた。一瞬だが怯んでいた。
メグミ「ぁ………。」
ようやく出た声は言葉にすらならないものだった。
エルザ「愚問だな。拒否する。」
ギルドの奥の方から出てきたエルザさんが何一つ臆さない凛とした声で言う。
スカサハ「そうお仰ると思っていたわ、妖精女王。」
藍色の髪の少女が髪をかきあげながらいう。
ノアール「しかし、何の策も持たずこちらへ乗り込んでくるほど我々も愚かではないのですよ。」
エルザ「…どういうことだ?」
ライカ「見てのお楽しみです!」
『ガシャンッッッ!!!!』
突然大きな音がギルドに鳴り響く。
メグミ「きゃ!」
それと同時に放出されるスモーク。
毒性のものの可能性もあるため、ワタシはなるべく吸い込まないように口に手を当てる。
ナツ「なん…だよ…これ…。」
ナツさんの視線を追う。すると………
そこには複数の檻とその中に囚われたギルドメンバー達の姿が…………。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.184 )
- 日時: 2017/05/03 00:01
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
予想していた展開と大きくかけ離れた現状に、ただ呆然と立ち尽くすしかなかった。
騙された、と思ったが瞬時にそうでないことを悟る。だって、“僕”と違ってアイツは、ノアールは嘘を吐かないから。
確かにあいつはこう言ったのだ。
“あまり殺さずに平和にいきたいのだよ”
“それは魔法を無効化するラクリマさ。私はともあれ、霄漢はすぐに手が出てしまうからね”
俺はてっきり部屋中を無効化の空間にするとばかり思っていだが、そうでなかっただけの話。今思えばそれ以上何も言ってこなかったのは、俺がこうやって勘違いをすると踏んでいたからだろう。だから敢えて何も言わず、俺が焦る姿を見ようとしていたんだ。
不覚にも嵌められてしまい、悔しくなる。ぐっと唇を噛んでノアールを睨みつけるが、一向に目が合わない。それが何ともわざとらしくて腹が立つ。
ガジル「おいテメェ、どういうつもりだ」
どうやら檻の中に入っていないのは自分を含めて丁度10人。僕とメグちゃんとリオちゃんとアイリアちゃん。ナツにルーシィちゃんにエルザちゃんにグレイ、そしてガジルとウェンディ。
ナツの頭の上にいたハッピーや、ウェンディの腕の中にいたシャルルがいないことを見ると、このメンバーは意図したものらしい。
ギルドの中で1番の戦力メンバーが敗れれば、いくら他の全員が全力を出そうと結果は見えている。確かに効率的ではある戦法だ。
見かけによらず情に厚いガジルはこの状況を芳しく思っていないようだ。彼の抑制役をしていたリリーも、今は檻の中だ。
ノアール「なぁに、簡単なことですよ。そう、簡単なゲームです」
ナツ「ゲームだぁ!?んなことよりこの檻壊せねぇぞ、どうなってんだ!?」
檻の中から多少、焦げるだの一旦落ち着けだのと文句が出るほど檻を壊そうとするナツを見て、ノアールは興味深そうに目を丸めた。
ノアール「へぇ、ナツ・ドラグニル君は素手でその檻を触っても何ともないのかい?これは驚いたな、さすが滅竜魔導士だ。普通の魔道士があの檻に触れば力が抜けて、当分は動けないはずなのに…」
エルザ「話を逸らすな。これはどういうことか説明しろ!」
ノアール「ですからゲームですよ。私たちと貴方達が戦って、私たちが勝てばフェアリーテイルを傘下に。貴方達が勝てば、勿論引き下がりますし、…そうですね、私達を評議員に引き渡してもいいですよ」
いつの間にか檻の中は静かになっていて、ノアールの話からするに、檻に触って力が抜けたのだろう。
ノアール「貴方達が勝つ可能性も十二分にあると思いますよ?そちらには滅竜魔導士が4人もいる。…やっぱり傘下に欲しいですね。それに……いえ、なんでもありません」
何がなんでもありませんだ糞野郎が。ばっちり目合わせやがって。これ以上俺に負担かけんな。
エルザ「…他の皆は人質か」
スカサハ「人質?人聞きの悪いこと言わないでくださいな、妖精女王。あくまでも私達が殺さないように、ですよ」
ノアール「まぁひとつ助言をしておくとですね…私達だけ警戒してると足元すくわれますよ?」
まるで俺が裏切るみたいな言い方に、そんなことするわけないと叫びそうになるのを必死に抑える。
……いや、もうこの時点で裏切っているのではないか。あのラクリマを置いたときから、俺はフェアリーテイルを裏切っていたんだ。
そう思うと、皆に合わせる顔がないや。
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