二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー!
日時: 2017/05/12 06:28
名前: 妖音ミユ(音願) (ID: MGNiK3vE)

うも!こんにちは〜(*`・ω・´*)ノ
妖音です!

3のスレがロックかけられてしまったらしく、書けないので、燐さんと相談し「4」をつくることにしました。

さて、このスレの説明でもしますか!
このスレは基本リレー小説を書いています。
まあ、たまにこのバカが番外編とか書きますがww

あ、感想よろしくおねがいします!ヨロ(`・ω・´)スク!
では、お願いします!!ヽ(*´∀`)ノ

あと、ここが設立するまで、アニメのほうでやっていたので、そちらの方も後で載せます。

Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.175 )
日時: 2017/03/03 23:48
名前: ほたる (ID: uiVbj.y2)

メグミside


メグミ「…よし…上手に出来てる…!」


すっかり固まったそれを冷蔵庫から取り出すと甘い匂いが香ってくる。
チョコを小さく切って口に運ぶとチョコレートの甘さが口全体に広がる。
とても甘いんだけれども決してしつこい感じではなくて…これなら甘いのが苦手そうな人でもいけそう……!


メグミ「ルーシィさん…!…できたんですけど…味見してもらえますか…?」

ルーシィ「もちろん!いただきまーす!」


はじめて作ったわけでもないのに、食べてもらうとなるとやはり緊張してしまう。
ドキドキしながらルーシィさんの次の言葉を待つ。


ルーシィ「ん!おいしい〜!甘さも程よくていいわね!これ!」


メグミ「え、えへへ…よかったです。」


なかなかの高評価に胸をほっと撫で下ろす。

チョコが無事完成したのでラッピングの作業にはいる。
ワタシは正直これが苦手である。
別に手先が不器用…というわけではないとは思うのだけど………。
何故か好きになれないのだ。


ラッピングはあえて簡素な…透明なラッピング袋にする。
変にごちゃごちゃしたものよりも簡素な方が綺麗だとワタシは思う。


メグミ「あ…そうだ……!」


透明なラッピング袋とは別に、一つ小さめの箱を用意する。
黒字のおしゃれなデザインがまるで"彼"みたいだな………なんて。
先日色々助けてもらったお礼も兼ねて…一つだけ特別に作ろう。


メグミ「…できた…!」


箱の上から彼の目の色と同じ、真紅のリボンを掛ける。
"彼"の色だな〜なんて思うとリボンを結ぶのが、なんだかくすぐったい。


近くにあった紙袋にできたチョコをいれ、ギルドへの扉を開く。



メグミ「あ!カノさん!どうでしたか?あれから…。」


扉を開いて直ぐに見つけた彼に声をかける。
そんな事彼を一目見れば直ぐに分かることなのだが……。


カノ「全然だめだったー!」


カノさんはほっぺたや手足にかすり傷を負っていた。
かすり傷ですんでいる辺り、エルザさんも鬼ではないらしい。

…あの人が本気出したら多分みんな………。

と、とにかくギルドが地獄絵図になることくらいまでは容易に想像できる。


カノ「メグちゃんは開催しないの?チョコ戦争。」


メグミ「…多分すぐにコテンパンにされちゃうんで……。」


笑いながらいうカノさんに苦笑いで返す。
ああいうのはエルザさんみたいな人がやるから面白いのであって、ワタシがやってもなんの面白みもないのだ。
強くて綺麗な美人さん限定イベントなのだ。

…自分で言って虚しくなってきた………。


カノ「えーじゃあメグちゃん頂戴よ〜
チョコ。」


ケラケラと笑いながらこちらに手を差し出してくる。
そんなカノさんにワタシは……


メグミ「…後であげますね…!」


なんて言って誤魔化して見せるんだ。

ワタシはなんだか照れくさくなって紙袋で口元を隠した。

唇にひかれたちょっと勇気を出す日用の淡いピンクのリップは内緒なの。


Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.176 )
日時: 2017/03/06 23:52
名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)

カノside

カノ「……んー、今のは…フラれた、のかな?いやでも、後であげるってことはあるってことなのか…?」


やっべ、女子の思考わかんねぇ。と頭を抱えてみるが、お相手はあのメグちゃん。…うん、考えるのは諦めよう。
基本的に僕の予想の少し斜め上を通り過ぎてゆく彼女の思考は読めないことが多い。だから考えても無駄なのだ。

きっと僕と彼女の思考のレールが交わるときが、この世界の終わりだ。スケールがデカイのかも知れないが、端的に言うとそういうことになるのだ。
逆に同じ思考回路の持ち主ばかりが集まればものの見方が偏り、いつしかその組織は崩れ去ってゆく。理由は簡単で、違う面から見なければ補えない箇所があるから。たったそれだけの話。
世界はそうやって秩序を保ち、均衡に回っているのだ。


メグミ「皆さん、あの、チョコが出来たのでもしよろしければ…」

ミラ「あらあら、上手に出来たわね〜」

ナツ「おっ!メグミ俺にもくれ!」

メグミ「え、あ皆さん順番に並んでください!」


メグちゃんは紙袋いっぱいに詰め込まれたチョコをひとつずつ手渡しで渡していく。
なんでナツやグレイは良くて僕はダメなのさと、少しイジケながらまたギルドの上へ登ろうかと考える。思い立ったが吉日!とギルドから退出するためにくるりと方向転換すると、目の前にリオちゃんがいらっしゃった。


カノ「おわッ!?…っとびっくりしたぁ。リオちゃんか」

リオ「ムッ、私じゃ不満だって言いたいの」


リオちゃんの剣幕に圧され、いえいえ滅相もございませんととりあえず下手に出る。が、そういうのはいいからと軽くあしらわれてしまった。


リオ「アンタは貰わないの?メグミからのチョコ」

カノ「んーそれがね、“後で”らしいんだ。でもそれまで暇だし上に行こっかなって」

リオ「…上?……あ、カノまさかギルドの赤煉瓦にいたの!?」


げ、と思ったときにはもう遅く、魔力は感じる筈なのに道理で見つからなかったわけだ、カノはすぐどこかへ行くしGPSでもつけないとな、なんてストーカー紛いな発言をつらつらと零し始めた。
そういえば僕はさっきこの人から逃げていたんだと今思い出す。
そしてリオちゃんは僕のことをキッと睨みつけると、もういいと怒って僕の横を通り過ぎてしまった。


カノ「……えぇ、今のって僕が悪い?」


ぽつんと1人取り残された僕は虚しく呟いた。
これはもう上へ行っていいということだろうかと1人で解釈していると、悩みの原因である彼女からのお呼び出しがかかった。


メグミ「カノさん!」

カノ「…はーあーい」


一声かけられただけでこんなふうに顔が緩んでしまう。なんて単純な僕の細胞。なんて単純な僕の思考。
あぁ、なんて単純な人。



____やはりこれは恋なんだろうか。

Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.177 )
日時: 2017/03/07 08:05
名前: ほたる (ID: Q19F44xv)

メグミside



メグミ「…カノさん……どこにいるんだろ……………?」


一通りチョコを配り終えたワタシはチョコを渡す、最後のひとりを探す。
特別なその箱はなんだかキラキラして見えて眩しいや…。
毎年毎年バレンタインにチョコを配ってきたけど、こんな特別な気持ちははじめてだ。
ひーくんに渡す時とドキドキだったけど(主にひーくんの機嫌的な意味で。バレンタインになると彼は機嫌が悪くなるのだ。)それとは別の…なんていうか………なんていうか…形容し難い気持ち。

まだギルド内にいるだろうか?そう思い、ギルド内をうろちょろするが見当たらない。
…となると外………?


リオ「メグミ、誰か探してるの??」


少し怒り気味のリオさんに問われる。
なぜ怒っているのか…余計なことには触れないようにしよう………。


メグミ「はい!…えと…カノさん見ましたか……?」


ワタシがそう言うとリオさんの顔はさらに険しくなる。
…え…なんか不味いこといっちゃったかな……?


リオ「……………そういうことね……。」


ワタシの持ってる袋に一つ箱が残ってるいるのを見ると、リオさんは納得したようにこちらを見る。
流石としかいいようがない。


リオ「メグミ、おいで。」

メグミ「は…はい…?」


リオさんはワタシの手を引き、ギルドの個室に入る。


リオ「……仕返し…してやろうっと。」


なにやらボソッと呟くとワタシを椅子に座らせる。


メグミ「………え、え…?」


ワタシがあたふたしてると二つに結んでいた髪を解く。
え…何が起こってるの…?
現状を整理できないワタシにリオさんが頭上から声をかける。


リオ「ヘアアレンジ、してあげる。そのままじっとしててね?」


メグミ「え、あ…あ、ありがとうございます!」


そういって髪をすくわれる。
…やっぱりなんか…お姉ちゃんみたいだなぁ…って思う。
いや、うちのお姉ちゃんには全然似てないんだけどね!?

………あったかくて…安心する……。


メグミ「…えへへ…なんかお姉ちゃんみたいです。」

リオ「ミクみたいってこと?
それは嫌なんだけど。」

メグミ「いえいえ…なんか…安心するんです…。」

リオ「そ…。」


ここにきてあんまりこんな風にのんびりする事が無かったから……。
凄く…ほっとする。


リオ「はい、できた!」


メグミ「うわぁ。すごい!!」


リオさんに差し出された鏡にうつる自分を見ると、先程までとは全然違うことがわかった。
編み込まれた髪に綺麗なハーフアップ。
ハーフアップもただのハーフアップじゃなくてこれまた凝ったもので………。
下ろされた髪は綺麗なカールを描いていた。


メグミ「ありがとうございます!!」

リオ「はい。じゃあ、いってきな。カノなら多分上にいるよ。」


リオさんにお礼を言うと上…赤煉瓦の方へ急ぐ。
先ほどと同じように窓から身を乗り出すと、上にいるカノさんの姿が目に入る。


メグミ「カノさん!」

カノ「…はーあーい。」


ワタシが彼を呼ぶと彼は猫のようにしなやかに赤煉瓦から降り、こちらへむかってくる。
彼がワタシの目の前に来て、ちょうど向かい合わせになる。


メグミ「…えへへ…実はカノさんのだけ特別なんです!」


こんな言い方…ずるいかな……?

Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.178 )
日時: 2017/03/27 22:32
名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)

カノside

彼女のそばまで降りてきて漸く気づくアレンジされた髪型。髪型の名前なんて知らないけれど、下ろされたふわふわの髪が、きっちりと編み込まれている筈なのに溢れ出る抜け感が、僕の視界を鮮やかに彩る。

あ、ちょっと待って。今特別って言ったの?僕だけ?
少し恥ずかしくて俯き気味だった頭を勢いよく上げると、右へ左へと視線をチョロチョロ動かしながら、どこか落ち着きなく髪の毛をくるくると弄るメグちゃんがいた。心做しか頬も薄く桃色に色付いて、唇もぷるっと揺れている。
かあっと顔に熱が集まり、もう一度視線を逸らして上擦った声で話を切り出す僕はどんな顔をしているのか。にやけてなければいいのだが。


カノ「っでぇ?…ゴホン、で?どうしたのメグちゃん」

メグミ「えっと、これを渡そうと、思いまして、デスネ…」


僕の裏返った声など気にせず、途切れ途切れになりながらもしっかりと紡がれた言葉とともに差し出されたのは、黒字の模様が描かれたひとつの小さな箱。真紅のリボンが、どこか僕らの目を思わせる。
甘い甘い甘美な匂いに、これがチョコだということはすぐにわかった。


カノ「あ、これくれるの?やったぁ、メグちゃん僕にはくれないから、てっきりないんだと思ってたよ」

メグミ「あれ、ワタシ後であげるって言いませんでしたっけ?」

カノ「いやうん、言ってたけど、さ…」


期待してなかったら悲しいじゃん、なんて言えるわけがない。

なんとなく。本当になんとなく、ホワイトデーのときに僕はいないんだろうな、なんてふと思ってしまう。唐突に思いついたことだから、何故、だとか、いつから、だとかはわからない。
それでも僕が1ヶ月後、この空間にいれる確信がないことは確かだ。
それならば、今のうちにお返しをしておこう。そう思ったのだ。


カノ「それじゃあメグちゃんには早いお返しをあげよう!
主演劇場、『ヘンゼルとグレーテル』よりアイテム【お菓子の家】」

メグミ「わああ!!凄いですね!!え、あ本物だ!」


ポンッと小さく音を立てて現れたのは、手のひらサイズに縮小されたお菓子の家。
メグちゃんは凄い凄いと目を輝かせて食い入るようにしてあらゆる角度からお菓子の家を見ていく。
あれ、困ったな。袋がないや。


カノ「ねぇメグちゃん、ギルドに包装用紙とかってあるっけ?」

メグミ「ありますよ。行きましょうか?」

カノ「あ、いやでも…」


今更感が半端ないが、あげる人の目の前で包装するのはどうかと思うのだが。そんな様子が伝わったのか、メグちゃんはうふふ、と笑って、全然大丈夫ですよ。むしろ嬉しさ倍増です!と言ってくれた。

ここはその好意に甘えておこうと包装用紙の包み方まで教えて貰って、再度メグちゃんにお返しを渡す。
彼女はうっとりとしたような、ほうっと嬉しそうに溜息をついてコロコロと鈴の音が回るように笑った。

そんな彼女を見て嬉しい反面、惨めな気持ちになる自分がいた。
だって、どう頑張っても彼女の1番にはなれないのだから。彼女が好きなのは氷雨君だろう。……多分。
でも、もし氷雨君が好きだとして。僕に特別なチョコ__中身は変わらないのだが__をあげようと思うかな?
いや、でもメグちゃんのことだ。きっとお世話になったからとかなんとかで、僕への恋慕は皆無と言っていいだろう。
今ばかりは自分の予想が外れてほしいものだ。



今日という日を決して忘れないでおこう。
僕の淡い恋心と、それを打ち砕く現実を。
これからの出来事の始まりを。
君という人に出会えた奇跡を。

Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.179 )
日時: 2017/03/30 21:19
名前: ほたる (ID: 9UBkiEuR)

メグミside


メグミ「そ、それじゃあ皆さんの所に戻りましょうか!
このヘアアレンジ、リオさんがやってくれたんですよ〜お礼言わないと!」


なんだか照れくさくて…よく分かんない感情に支配されていて…早くここから逃げてしまいたくて……。
だからそう言って彼の手を引く。
変な顔してないかな?ちゃんと笑えてるかな?


リオ「あ、2人ともいた。」

突如かけられたその声の主はリオさんで、彼女はギルドからこちらへ向かって歩み寄る。
そのうしろにはアイリアさんもいた。

なんかこの4人だけで揃うのも久しぶりな気がするな……。
元々こちらの世界からすれば"異世界"から来たワタシ達は最初の方こそは4人で動いていたものの、最近は4人で行動する子も減っていた。
それだけこの世界に慣れてきたってことなのだけれども…。


リオ「改めて色々話しておきたいと思ったんだよね。この4人で。」

リオさんの言葉にアイリアさんも頷く。


カノ「トリップ組で…か。」

リオ「そう。」


赤煉瓦に再度戻り、そこに座るとアイリアさんが口を開く。


アイリア「この世界に来てだいぶたちますけど、
…あっちの世界はどうなってるんでしょうね。」


リオ「さあね?でも私達は元々身よりのない身だったし、そんな大事にはなってないんじゃない?」


その言葉を聞いて少し悲しくなる。
こっちの世界に来て寧ろ正解だったんじゃないかと思ってしまう。
こっちの世界には暖かい場所がある。
帰る場所がある。


メグミ「…ワタシはこっちの世界に来てよかったです。」


誰もいない暗い部屋に怯えなくていいんだ。
そういえばこっちにきてから泣く回数も減ったかな?
人は怖いけど1人は怖い…。
そんな矛盾を抱えていたワタシにとってこの世界に来たことは正解だったと思う。


リオ「うん。私もあの時の選択を後悔はしてないよ。」

アイリア「僕も。」

カノ「うん。」


ワタシ達が並んでこうして話せるのはいつまでだろうか?
なんとなく…なんとなくだけど……いつまでもこんな…簡単な関係ではいられない気がするんだ。
カノさんの事だって気にしないようにはしているけど、気がかりだし………。
……ワタシなんて自分のことさえよくわかってないし……。
だからこんな普通の時間を大切なしよう。
大切な時間を守れる強い人間になろう。
そう思えたんだ。


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