二次創作小説(紙ほか)
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- FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー!
- 日時: 2017/05/12 06:28
- 名前: 妖音ミユ(音願) (ID: MGNiK3vE)
うも!こんにちは〜(*`・ω・´*)ノ
妖音です!
3のスレがロックかけられてしまったらしく、書けないので、燐さんと相談し「4」をつくることにしました。
さて、このスレの説明でもしますか!
このスレは基本リレー小説を書いています。
まあ、たまにこのバカが番外編とか書きますがww
あ、感想よろしくおねがいします!ヨロ(`・ω・´)スク!
では、お願いします!!ヽ(*´∀`)ノ
あと、ここが設立するまで、アニメのほうでやっていたので、そちらの方も後で載せます。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.165 )
- 日時: 2017/01/07 00:44
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
>>164
はじめましてすみみさん燐です!
小説の方はほたるさんの説明通りとなっています。
コメントありがとうございます!
参照を見るに、見ているのは私達だけではないんだなとは思っていたんですけど、こうして形のあるものを見るとやはり嬉しいです。
これからもよろしくお願いしますね。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.166 )
- 日時: 2017/01/13 23:38
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
カノside
面白くない。非常に面白くない。
は、何で仲良くお手手繋いじゃってんの?僕もいるんだけど。
メグちゃんも満更でもない顔をしているし、ひーくんに至っては僕に見せつけようとぎゅっと恋人繋ぎをして見せた。そして半歩ほど後ろについて歩いている僕の方をチラリと見て、ハンッと馬鹿にしたように笑う彼を無性に殴りたい気持ちになった。
この数分で得られた情報は3つ。ひーくんこと北見氷雨君はメグちゃんの幼馴染みであることと、確実にメグちゃんに惚れていること。そして__
カノ「あ、ねぇねぇひーくん!」
氷雨「だから、その名前で呼ぶなよなお前」
どうやら僕のことが嫌いらしい。
まぁ、元の世界でも僕のことを胡散臭いやいつもヘラヘラしててウザイなどと勝手に理由付けて離れて行った人も多い。酷いと思わない?…まぁ全て自覚はあるけども。でもそれが僕の性格なんだし、それに合わない人はあまり深く関わらない方がいいのかも知れない。
メグちゃんと手を繋いで僕の前を歩いていた彼が急にピタリと止まる。メグちゃんは彼が止まったことにより少し前で腕を引っ張られた状態で不思議そうな顔をした。そのまま目を丸くさせてメグちゃんは彼の名前を一度呼ぶ、と同時に名を呼ばれた彼は僕の方へと振り向いた。
彼の顔は嫌悪と悲しみが混ざったような、まるで恋敵だと言わんばかりに僕を睨みつける。
氷雨「つーかさ、ねりぃ泣かせたのお前だろ」
鋭い眼光で睨みつけるその視線は、そのまま僕の心にズキリと突き刺さった。
そうだよ、でもそれが君に関係あるの?なんて感情任せに放ってしまいそうだった言葉を押し殺して、開いた口からは代わりに空気の音だけが零れた。
メグミ「ひーくん、もういいの!ほら、もうワタシ全然平気だよ!!」
氷雨「よくねーよ。今までだってそうやって俺が助けてきたじゃん」
彼から滲み溢れ出る独占欲には、もう僕らの声なんて届かない。きっと何を言っても結果は同じになる。
だからと言って折れる僕でもない。……はずなんだけど、何故か今日はいつものように言葉が出てこない。うむ、どうしたものか。最近は僕にとってちょっとばかし刺激の多い日々だったから疲れているのかもしれない。うん、きっとそうだ。
僕の無言を肯定と取ったのか、彼はより一層目を鋭く光らせた。そして僕がもう喋る気がないのだとわかると踵を返してメグちゃんの手を引っ張りまた歩き出す。
え、え、とオロオロして後ろを振り返るメグちゃんの手を引く彼は、唇を噛み締めて悔しそうに俯いている。だから、前から歩いてくる通行人のことなど見えていなくて。
声をかければよかったのだけれど、今彼に声をかける気も起きなかったし、それ以前に僕はその通行人Aを見た瞬間に固まってしまったのだ。喉が張り付いてしまったかのように思えるほど喉が渇く。
そしてついに、彼は前から歩いてくる1人の女性とぶつかったのだ。
氷雨「あ、スンマセン」
??「あ、いえこちらこそ」
両サイドに赤いリボンが混じった藍色の髪に上下真っ黒のセーラー服を着た女性は、ひーくんに向かって軽く会釈をしてそのままこちらへと歩いてきた。進行方向としてはこちらへ来るのは当たり前とも言えるが、僕はそうは思わない。彼女は特にどこへ行くかは決まっていない。ただ、僕に用があるだけだ。
漸く1歩を踏み出す勇気が出たというのに、何故こうもいとも簡単に雑草の如く踏み潰されるのか。
スカサハ「また6名脱走者が出ました。が、私達が捕まえましたよ」
カノ「……はぁ、6人ぐらい脱走したっていいだろうが。んなことで神経質になんなよ、ハゲんぞ」
スカサハ「それが私達の仕事なんで。あ、あとラクリマ早くギルドに置いてくださいね」
カノ「はいはい」
彼女はすれ違いざまに小さな声で、けれどもしっかり聞こえる声で僕にこう言ったのだ。ノアールさんにもきっちり報告しますからね、と。それだけです、と言うと彼女は何事も無かったかのようにまた歩き出した。
そして僕はと言うと、また歩けなくなっていた。かた、と震え始める手をお互いに握りしめていると、今度はメグちゃんがこちらを振り返って止まった。
メグミ「カノさん…?」
氷雨「もういいだろねりぃ。…………わかったよ、ついてくるならさっさとついて…」
嫌々ながらも振り返った彼は途中で言葉を止めた。
あれ、そんなに変な顔してるかな僕。だめだめ、ちゃんと切り替えなきゃ。よし、笑顔笑顔。
カノ「………うん、そうだね。メグちゃんを泣かせたのは僕だよ」
うん、上手く笑えた。
紙袋にまたひとつ涙が落ちる。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.167 )
- 日時: 2017/01/14 22:19
- 名前: ほたる (ID: AbL0kmNG)
メグミside
氷雨「…んだよ…」
カノさんの言葉にひーくんは肩を震わせうつむく。
氷雨「…時雨と似た表情するじゃねぇよ…。」
彼は兄のことが大嫌い
でもきっとどこかでまだ…時雨さんのことが好きなんだと思う。
照れくさくて…今更恥ずかしくて…言えないだけなんだ。
誰よりとひーくんをそばで見てきたワタシなら分かる。
氷雨「…後で話がある。」
顔を上げるとカノさんの目を見てそう言った。明らかに挑発的な目で…。
…もう…喧嘩とかはやめて欲しいんだけどな…。
メグミ「違うのひーくん!ワタシが勝手に泣いちゃっただけで…
ワタシまだ泣き虫だから…。」
えへへと笑ってみせる。
ひーくんが安心してくれれば…と。
ひーくんがわかってくれれば…と。
氷雨「あーもうハイハイわかったよ。」
ひーくんはもうめんどくさいというような、適当な返事で返す。
…これでまるく収まったならよかった…。
ホット胸をなでおろす。
カノ「あ、ギルドついたね。」
こんなグダグダ話している間も実は歩いてたんです。
もうギルドについてました。
メグミ「ただいま戻りました〜!」
キィィと音を立て大きなギルドの扉を開ける。
すると聞こえてくる賑やかな声。
アイリア「おかえりなさい。」
リオ「おかえり。後ろの子は?」
扉を開けるとすぐ側のテーブルにリオさん達が何やら大量の本を広げていた。
後ろにいたひーくんの事を指摘してきたのでひーくんの手を引き、彼をリオさんたちの前に出す。
メグミ「幼なじみのひーくんです!
よく分からないですけどこっちに来ちゃったみたいで…。」
氷雨「…北見氷雨。」
リオ「…へぇ、私はリオ。よろしく。」
女の人とのことなのでひーくんも大人しくしてくれている。
アイリアさんの事も…多分…女の子と思ってる…。
弁解してあげた方がいいのかな…?
いや、このままでいいか…。
アイリアさんには悪いけどアイリアさんの為にも勘違いさせたままで行かせてもらおう。
ナツ「メグミー!誰だそいつ!」
ルーシィ「新入りさん?」
ワタシ達の話し声を聞きつけ、
ナツさんとルーシィさんがこちらへ向かってくる。
ナツさんもそういうタイプではないからひーくんは警戒していないようだ。
…多分ひーくんは嘘みたいな笑顔が、作って貼り付けたような笑顔が嫌いなんだ。時雨さんと同じ…そういう人種が…。
時雨さんのようにあって欲しくないから…
時雨さんのように心を閉ざして欲しくないから…。
彼なりの優しさだと思うんだ。
氷雨「北見氷雨!北見じゃなくて氷雨が名前で…!」
ギルドの方々と話すひーくんを見て自然と笑がこぼれる。
氷雨「そういえばねりぃ…あの時雨似のやつは?」
メグミ「あれ?」
くいっと手が引かれる。
そういえば…いつの間にか…。
初めにリオさんの所に行った時からいなかった気が…。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.168 )
- 日時: 2017/01/18 23:06
- 名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)
メグミ「カノさんどこいっちゃったのかな?」
氷雨「……さぁ、知らね」
ふいっとそっぽを向いたひーくんの顔は見えない。ワタシには今の彼の心がわからない。
時雨さんとカノさんは確かにどこか似ている気がするから、2人を重ねて考えるのはわからない気もしない。けれど、彼らは確かに違う人物なのだ。ワタシはそれを無理やり重ねることができないから、ひーくんの考えていることがわからないのだと思う。
ひーくんは顎に手を当てて少し考えたあと、ちょっと外に行ってくると言ってこの場を離れた。
リオ「ところでメグミ、体調は大丈夫か?」
メグミ「はい、ばっちりです!」
お腹も多少膨れましたしね、と付け加えると、リオさんはそうかと嬉しそうに笑った。
ワタシにとってリオさんはお姉さんみたいな存在で、こんなふうにワタシに対して笑ってくれるのが好きだ。決してお姉ちゃんに似ているなんて理由ではないし、そもそもお姉ちゃんとリオさんは全く似ていない。
リオ「そうだ、カノどこにいるか知らない?ずっと逃げられてるぽいんだけど…」
メグミ「カノさんですか?それが…さっきまで一緒に帰ってきてたんですけど……」
リオ「気付いたらいなくなった…と?」
さすがはリオさん、勘が鋭いです。
ワタシがこくりと頷くと、あちゃーとリオさんは顔を歪ませる。また逃げられちゃったと続けるリオさんに、ワタシも逃げられちゃいましたと一拍ほど置いてカミングアウトする。彼女は驚いた顔をした後、少し寂しそうに笑った。
リオ「そっか……。でもねメグミ、…メグミも、何か悩んでるのなら私いつでも聞くよ?」
メグミ「…リオ、さん……」
ぱたりと地面の色が変わる。ほろほろと流れるソレはしょっぱくて生ぬるかった。
何故涙がでるのかはわからない。ワタシが知らない内にストレスや悩みを抱えてしまったのかもしれないし、そうでないのかもしれない。ただ泣きそうな、寂しそうに笑う彼女の顔を見たら自然と涙が零れた。
ワタシは泣き虫だ。でもワタシは泣く度にいつも沢山の人に助けられている。
彼女のように、彼らのように簡単に泣けない辛さを、ワタシは知らない。
カノside
カノ「はぁー、つっかれたぁー」
今日の空は、青の絵の具をぶちまけたような色でいつもはあるはずの白色でさえほとんど目に映らない。手のひらを太陽に翳して顔に影を作る僕の背中には赤煉瓦。
僕は今フェアリーテイルのギルドの最上部で寝転がっている。表側だったらすぐにバレるだろうから、裏側の方で日向ぼっこという名の逃亡劇を繰り返している。
どうせギルドに戻っても皆から、特にリオちゃん辺りからいろいろ聞かれそうで面倒くさいので只今絶賛逃亡中なのだ。
晴れやかな気持ちで空を仰ぐ僕のポケットは軽く、あの忌々しげな桃色の重みがない。僕はギルドに帰っていないわけではない。1度ちゃんと帰っているのだ。姿を隠して。
あのラクリマを置いているところを見られるのは少しばかり厄介なので、目を隠す能力を使わせてもらったのだ。万が一のためにもラクリマにも隠す能力をかけておいたので準備は万端。
カノ「…さぁ、どっからでも来やがれ糞野郎が」
そしてさっさと俺に飽きてくれ。
氷雨「おい」
カノ「……ん?え、…ひーくん!?」
僕の顔に大きな影が映り、目を見開いてガバッと起き上がる。え、何でここに?てかどうやって登ったの!?
氷雨「おうおうわざわざ来てやったのに糞野郎呼ばわりとか喧嘩売ってんのかテメェ」
カノ「え、えぇ!?なんかごめんね!?」
氷雨「何がだよ!?」
カノ「あ、さっきの独り言だから気にしないで」
氷雨「……そうかよ」
少しの間の後、ドカリと隣に彼が座る気配がしてまたしても目を見開く。
氷雨「……俺は今から独り言を大声で呟く。独り言だから聞き耳立てんなよ。何にも反応すんなよ」
カノ「…………いい天気だなぁー」
彼の言葉の意味を理解した僕は、また寝転がって目を瞑る。ぽかぽか暖かいお日様が体全体を包み込む優しい感覚が気持ち良い。
これから僕は彼の独白を聞く。
- Re: 【見てくださ】FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.169 )
- 日時: 2017/01/20 19:38
- 名前: ほたる (ID: AbL0kmNG)
氷雨side
カノ「…………いい天気だなぁー」
そんな風に言うあたりはお兄ちゃんとは全く似ていないと思う。
…完全同種ではないわけだ。
まあそれもそうだろう。
あんな気持ち悪い人種が他にもいるなど吐き気がする。
氷雨「…俺って性格悪いからさ…昔から変な理由をつけはねりぃをいじめてた。
ねりぃを暗いとこ1人にしたり人混みの中に置いていったり…。
そうすれば俺の…俺だけのものになるんじゃないかって…」
ねりぃのためだなんて言い訳して…
氷雨「…アイツが暗いとこ苦手なのも…対人ストレス持ってるのも…知ってたのに…」
ほんとに最低だとは思う。
…それでもやめられないんだ…。
やめてしまったらねりぃが時雨の所に行ってしまいそうで…。
…ただ…怖かった…。
氷雨「…ねりぃは優しいからさ…全部受け入れてくれた…だからその優しさに甘えて…同じこと繰り返して…。」
氷雨「…だからせめて守ってやろうって思った。アイツ弱虫だからさ。」
ただの俺の独占欲を優しく受け入れてくれるねりぃへの恩返し…。
氷雨「…で終わったけど…何か聞きたいことあるみたいな顔してんな…」
俺のただの独り言を独り言としてくれた事へのせめてものお礼だ。
カノ「…対人ストレス…って…?」
氷雨「アイツよく泣くだろ?
あれって大体対人ストレスなんだよ。
昔は 時雨が頭撫でてやんないとダメだったんだけど…。本人は気づいてないみてぇだから……。」
だからあいつは自分を責めてしまうんだ。
そういうものだと知らないから…だから余計ストレスを溜めてしまう…。
自分の知らないところでどんどん溜まったストレスは…そのうちアイツ自身を壊してしまうだろう…。
カノ「……。」
氷雨「アイツ…ほんとは壊れやすいんだ…。」
以前、アイツが壊れてしまったことを思い出す。
「ごめんなさい」そう繰り返すあいつの目には光が宿っていなくて…手も足も…全部真っ赤で…。
ねりぃがねりぃじゃない誰かみたいで…怖かった。
俺の知ってる…俺の大好きなねりぃがどこかへ行ってしまったようで…。
急いでうちの病院に運ばれて…、
父さん曰くストレス。
でも俺はなんだか納得がいかなくて…
ふとカレンダーを見るとその日は………
ねりぃの両親の命日だった…。
ねりぃの両親が亡くなった日…俺は何があったかは知らない…
でもきっとねりぃはその日のことを思い出して…?
氷雨「…お前の事は信用出来ないけどなんだか気は合いそうな気がする…」
そうとだけ告げ、俺はその場を離れた。
なんだか少し…心が軽くなった気がした。
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