二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とある彼らの逃走中2!〜天使の歌、悪魔の旋律〜
- 日時: 2016/04/02 23:11
- 名前: ユリカ (ID: vEgGwqGr)
サユリ「タイトルコールだよ!」
トキヤ「今回は逃走中第2作目となり、さらに作者さんが逃走者となります。彼らの活躍にも期待がかかりますね」
レン「舞台は音楽と水の都『アトランティス』。この神秘的で美しい街で彼らは逃げ回るよ」
ユリ「逃走者は既存メンバーは勿論、新ジャンルの皆も参加だよ!人気のスマブラファイターや学生、アーティストに加え作者さんとたーくさん!これだけでもワクワクするのさ!」
アイコ「黒くて怖ーいハンターから逃げ切って賞金を手に入れるのは果たして誰なのか!?ううっ、あたしドキドキしちゃうよ!」
ラクーナ「そろそろ始まるわね。ふふっ、楽しみね!」
凛「それでは、どうぞ…!」(緊張する…!)
皆さん、お久しぶりです。そして初めましての方は初めまして!ユリカです!いよいよ第2回逃走中始動です!今回もどうぞよろしくお願いします!そして本格的な執筆は4月後半からとなりますので、お楽しみに!
タグ:逃走中、クロスオーバー、アニメ、漫画、ゲーム、スマブラ、ぷよぷよ、ダンガンロンパ、ストライクウィッチーズ、世界樹の迷宮、ポップン、うたプリ、SB69、QMA、オリジナルキャラクター、キャラ崩壊要注意、オリジナル設定あり、カオス、裸族、NL、ゲストあり
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- 推理 ( No.285 )
- 日時: 2016/04/25 16:21
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
抜間さん「…マヤ、奏ちゃん。1度戻って」
人が死ぬ場面を間近で見た少女たちを気遣い、交代させる。代わりに出てきたのは紫のドレス姿のぷよぷよシリーズの魔女と白いドレス姿の儚いナイトウィッチ。
ウィッチ「やっと出番が来ましたわ…。2人から話は聞きました。殺人が起きたって…;」
サーニャ「嫌な予感が的中しちゃった;…ねえ抜間さん、これから何をするんですか?」
抜間さん「ちょっとシャンデリアを調べたいんだ。ついてきてくれる?」
彼女らから返事をもらうとステージに上がる。場にあるのは青いビニールシートに包まれたヴィーヴォの死体があり、腐敗を遅らせるためにドライアイスが乗せられている。
抜間さん「いや、ドラマや漫画ではよくあるけどさ、実際は見たくないものだよね;…あれ?レガートさん?」
レガート「トワルか。ちょっと良いか?」
抜間さん「いやいやこっちこそ。ちょっとステージを調べたいんですけど、いいですか?」
レガート「ああ。俺も気になることがあってさ…」
厳しい演出家とともに殺人の起きたステージを調べる3人。シャンデリアを調べる中であることに目が行く。
レガート「…トワルに妖精、おかしいとは思わないか?」
抜間さん「うん、だってシャンデリアが急に落下してくるなんてあり得ないもん。これって事故じゃないよ」
レガート「お前もそう思うか…。もしワイヤーが古くなってちぎれたのなら事故と判断できるが、これは…」
演出家が見せたのはシャンデリアのワイヤー。端を見るとそこは自然にちぎれたのではなく、ペンチでぶっつりと切ったため切り口は鋭い。普通自然にちぎれたのならワイヤーがほどけた状態になっていなければいけない。この瞬間、殺人である事が分かった。
抜間さん「つまり、あいつがシャンデリアの真下に来た瞬間、誰かがワイヤーを切ったってことか…。どうやって切ったんだろ…?」
ウィッチ「衆人環視殺人事件ですわね」
サーニャ「えっと…。ウィッチさん、それって何?」
ウィッチ「見ての通りに大勢の人が見ている中で起きた殺人ですわ。目撃者はその場にいた全員。私、こう見えても読書は好きですのよ?昔読んだ推理小説に似た場面があったのでピンと来ましたわ」
抜間さん「ふーん…。…あのさ、地下にも行っていいですか?ちょっと気になることがあって…」
レガート「ああ、ステージ裏に階段がある。団長の許可を取ればいいだろう。そこを通るぞ」
協力してくれるらしい演出家に礼を言い、彼らは地下に行く。その際、作者はあることに気付く。
抜間さん(…あれ?ワイヤーが妙に長いな?)
サーニャ「ここがステージの地下ね。あれ?穴が開いているわ」
レガート「ああ、この館はこの劇団が長年続いている間に出来た穴でな。ステージから差し込む光が幻想的なんだ。俺も下積み時代はここで劇を見たものさ」
ウィッチ「この劇団はそんなに長い歴史がありましたの!?」
リソルート「ああ、そうだ。ワシも昔は劇団の若造だったからな!ここから見るプリマドンナの踊りはひときわ輝いて見えた…!その時の娘が今のワシの妻じゃ!」
抜間さん「多くの人が見てきたものなんだ。なら大切にしたい気持ちもわかるような気がするよ。…でもさ、ここを保存するのってたくさん改装しないといけないよね」
リソルート「そうだな…。だが、ここは若い者にも使ってほしい大切な場所じゃ。こうして劇団員の思いは受け継がれていく。…だが、あの時のような出来事は二度と起きてほしくない…」
抜間さん「?」
一瞬、人の好い劇団長は黙り込む。それと同時に横にいた演出家も悲しそうな顔を浮かべる。
ウィッチ「…あの、ここの穴って調べられますか?」
リソルート「…ああ!妖精君、そこの脚立を使ってくれ」
客立を利用し、穴を除き見る。そこからは確かに舞台が見えた。穴を覗けばホールの天井や席が見える。それに3人は驚くが、1つひっかかるものがあった。1つだけ何か擦れた跡がある穴があったからだ。
サーニャ「綺麗…」
ウィッチ「きっと劇団の皆さんはここから舞台を見ていたのでしょうね。…あれ?」
抜間さん「何だろこの穴?擦れた跡があるよね…?」
ロッシュ「全員が見ている中での殺人かよ…!」
音也「あの人を殺すには裏で切るしかないよね!?」
リーフ「皆さんアリバイがあります…。これは厄介ですね…!」
にこ「誰が犯人なのかしら?」
タクミ「うーん…。分からない;」
- 推理 ( No.286 )
- 日時: 2016/04/25 16:53
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
抜間さん「お腹空いちゃったよー;」
証拠さがしで頭を使った絵描きの作者はカロリーを消費していた。見るともう夜になっており、彼女はあることを思い出す。
抜間さん「…そういえばさ、あの執事さん大丈夫かな?取り乱してたよね…?
」
ウィッチ「そういえば…。マヤさんと奏さんが言っていましたわね」
サーニャ「様子を見に行った方が良いと思う…。人が死ぬってとてもショッキングだし、パニック状態になる人もいるから…」
取り乱していた執事を気にかけ、彼を探す。すると案外あっさり見つかった。彼は台所でアモーレと共に食事の準備をしていた。
抜間さん「こんばんはー。今いるのは妖精のウィッシュとリリーヤだよ。…ねえジュスト、アモーレさん、大丈夫?」
ジュスト「ええ、先ほどはお見苦しい場面をお見せしました。…ですが、何故…!?ヴィーヴォさんは確かに女性好きの一面はありましたが、何もあのような災難に遭うはずの人では…!」
アモーレ「あんな酷い事故が起きるなんて思ってなかったわ…。私はもう落ち着いたけどドルチェにはショックが大きかったみたいでね、今部屋で休んでいるわ」
サーニャ「そりゃあそうですよ、あんな酷い悪夢を見るなんて…!」
ジュスト「ええ…。皆様もです。旦那様にお招きになられただけなのに、こういうことになるとは…;」
ウィッチ「不慮の事故でしたし、そんなに気になさらないでください;…何かありましたら、トワルさんや私たちも力になりますわ。こう見えても私たちは色々な事件を解決してきましたのよ?」
サーニャ「何もしないよりかは十分良いし、落ち着くと思うから…」
アモーレ「ありがとうね…」
動揺している劇団員たちに声を掛ける。食堂は静かになり、ただ調理している音のみが響く…。
ジュスト「しかし3日間ここに閉じ込められるとなると、食材を無駄にしてはいけませんね。質素なものしか出せませんが、ご理解のほどお願いします」
抜間さん「全然かまわないよ。うちらは招いてもらった側だしね。…今作っているのはミネストローネかな?」
アモーレ「そうなのよ!私とジュスト君のお気に入りの料理なのよ♪ドルチェも大好きで…あっ、そうだ。もうそろそろ出来るし、ドルチェを呼んで来ないとね。ジュスト君、お鍋を見ていてくれる?」
ジュスト「畏まりました、奥様。…ん?飲み物が足りませんね?…申し訳ございませんがトワル様、ウィッシュ様、リリーヤ様。倉庫へ行って非常用の飲み物を出してもらえませんか?」
抜間さん「倉庫だね。いいよー。2人共、行こう?」
絵画の作者は執事の頼みで倉庫へ向かう。倉庫には非常用アイテムがしまわれてあり、近くの段ボールから飲み物入りの段ボールを見つける。中身はどうやらそば茶であり、3人はそれを運ぶ。
エレジア「あ、探偵さんじゃない。妖精もいるのね。さっきの子たちとは違うけど」
サーニャ「マーヤ姉さんたちは先に休んでるの;ちょうどよかったわ!今からみなさんを呼びに行こうって」
ウィッチ「これが今日の夕食の飲み物ですわ。受け取ってくださいまし」
道中でエレジアに遭遇した3人は彼女に飲み物を渡し、用件を伝える。頷いた彼女は劇団員たちを呼び、すぐにほぼ全員が終結した。アモーレとジュストがシチューを配膳し、抜間さんは飲み物を配る。だが1人はそば茶のペットボトルを見て顔色を変える。
ピエット「おい、何だこれは!?飲み物が違うじゃねーか!?」
抜間さん「違うって?これはそば茶だけど…」
ピエット「あんたが持ってきたのか?悪いけど俺はこれは飲めないんだよ」
そういうなり彼はそば茶を抜間さんに突き返し、倉庫へと向かう。首をかしげる彼女相手にジュストが気付く。
ジュスト「…ああ!申し訳ありません、伝え忘れておりました;ピエットさんはそばアレルギーなんです;」
抜間さん「え、マジ!?」
リソルート「ああ、彼は重いそばアレルギーでな。体にも出るんだ。まあ君は今日会ったばかりだから知らなくても無理はないが;」
抜間さん「うわあ…。あとで謝りにいかないと;」
サーニャ「これは仕方ないです;ちゃんと謝れば許してもらえるわ!」
そういいつつ、彼女はそば茶を手にする。少し経ってミネラルウォーターを持ったピエットが戻ってきた。アレルギーのことを謝ると彼は笑って許してくれた。
全員「いただきまーす!」
夕飯は非常食のミネストローネ。暖かいそれは絶品だった。
抜間さん「ご飯美味しかったな。うちのリンクにも今度ミネストローネ作ってって頼もう。…さーて、犯人探しでもやりますかね!」
自室に戻った絵画の作者は今までの情報整理を行うためにレアアイテムを開く。横にいるパートナー達も手伝いをするが、彼女はサーニャにそっと小声で耳打ちをする。
抜間さん「ねえサーニャ。これってさ、レスキューミッションだよね?」
サーニャ「…やっぱり気付いちゃいました?」
抜間さん「うちを誰だと思ってるの(笑)?ユリカさんとはずっと付き合いがあるんだよ?これくらいすぐ分かるって!…これもイベントでしょ?」
サーニャ「ええ。でも、ちょっとこのことは黙っていてもらえますか?レスキューミッションは私たちWSTでも詳しくない部分が大きいの。何が誰に当たるかもわからないし…。私も推理系にまた当たるとは思ってなかったわ;アイテムのことで嫌な予感はしたけど;」
抜間さん「あー、そういやそっちは前も推理系だったね;このパートはプレッシャーかかるなー;」
イベントの存在を見抜いた絵描きの作者は今度のイベント内容が犯人を見つける事であると知り、犯人の挑戦状に受けて立つ。
「レスキューミッション」犯人を暴け!
- 推理 ( No.287 )
- 日時: 2016/04/25 17:44
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
現在の状況はこうなっている。
「館内部」
2階:宿泊部屋(抜間さんらもここ)
1階:館出入口、ホール、食堂、倉庫
地下:物置、舞台装置、リールなど
(※)なお館には通路があり、通るには手間がかかる
「劇団員」
ジュスト:劇団長夫妻に仕える執事であり、劇団のプリモウェール
リソルート:劇団長。トワルの絵を気に入って招待した
アモーレ:劇団員でありリソルートの妻。料理が上手い
ドルチェ:リソルートとアモーレの娘。ツンデレっぽい(え)
レガート:演出家で元ダンサー。厳しい性格だが非協力的ではない
エレジア:劇団員であるプリマドンナ。金髪美人
ヴィーヴォ:故劇団員。シャンデリアに潰されて即死。女好きだったが恨まれるほどではなかったらしい
ピエット:劇団員。軽い性格。そばアレルギー
「備考」
・3日間は台風で島から出られない
・地下へ行くには1階ホールのステージ裏を通る必要がある
・シャンデリアはステージ上の滑車を伝って地下のリールで調整する
・シャンデリアは200キロであり、ワイヤー強度は強い
・ヴィーヴォ殺害時は全員ホールにいた
・ヴィーヴォを潰したシャンデリアのワイヤーは長かった?
・地下の天井は1階ホールの床と繋がっており無数の穴が開いているが、そのうち1つは不自然な擦れが…?
抜間さん「こうなっているんだね。えっと…」
情報を必死に整理する彼女は部屋で考える。そんな彼女同様に待機している逃走者やゲストも推理…
マリオ・ワリオ・マック・アミティ・左右田・ケン・アーサー・タロー・音也・翔・セシル・クロウ・コリエンテ・レオン・ルキア・紀葉・明久・リョウマ・エリーゼ・チルノ・凛・文「……」(プシュー
すみません、頭を使うものが苦手な人やアホの子キャラは頭から煙が出てました;これ推理どころじゃねーだろ;一方、普通に推理に夢中になる者もいる。
銀時「知恵熱出てんじゃねーかオイ」
ポワ太「皆さん大丈夫でキュー?;」
アグニ(烈)「……」(プシュー
シレーヌ(サユリ)「あらら、こっちも…;」
凛音「全員が見ている前でシャンデリアを落としたんだよね?上に上って切ったのかな…?」
カミュ「いや、あの時点で上に上った者はおるまい。その方法では無理だ」
花陽「すっごく作りこまれてるね…;」
ボッスン「まだ集中モードに入るには早いよな?ヒントが少ないし…」
渚「うちの作者は大丈夫かな…!?」
浜千鳥「うーん…。まだ分かんないッス;」
抜間さん「ちょっくらアイテムでも使おうかな?」
コンコン
抜間さん「はーい、どうぞー」
ジュスト「トワル様、紅茶とクッキーを持ってまいりました。よろしければどうですか?」
謎解きをする中、執事のジュストが紅茶とお菓子を持ってやって来た。彼は台風の影響と夜の気温で体を冷やすと思われる来訪客に気を遣い温かい紅茶を持って来たのだ。
抜間さん「気が利くね!わざわざありがとうねー。ちょうど何か夜食が欲しいって思ってたんだ」
ジュスト「そう仰って頂き光栄です。…ん?そのスケッチブックは?」
抜間さん「え!?いやその、ほらうちって絵描きだからね。絵を描いてリラックスしてたんだ。こうすると気分が落ち着くし…」
怪しまれないよう絵描きの作者は言葉を濁し、気を遣う。その様子に彼は思うところがあったようであり、話しかける。
ジュスト「…もしかしてですが、ヴィーヴォさんの件を事故ではないと思っているのですか…?」
ウィッチ・サーニャ「……」
ジュスト「私も嫌な予感がしています…。ですが、旦那様や皆さんを疑いたくはありません…」
抜間さん「分かってるよ。同じ劇団の仲間を疑いたくなんてないもんね…」
ドルチェ「お父さん、お母さん、天気は?」
アモーレ「まだ雨も風も激しいわ…。台風の影響ね…」
リソルート「当分はここにいるしかないじゃろう…」
エレジア「あんた、食べすぎじゃない?」
ピエット「やることないなら食べるくらいしかないだろ…」
レガート「体に良くないぞ…」
時刻は深夜になり、思い思い時間を過ごす。台風の威力はどんどん強まっていく…。
ジュスト「次はウィッシュ様の番ですね」
ウィッチ「はい、ウノ」
抜間さん「げげっ!?うちが最下位!?」
サーニャ「ぬ…トワルさん、これで2連敗ですね…;」
抜間さんたちは執事のジュストとUNOをしていた。気分転換にカードゲームでもしないかと執事が誘ったのだ。だが身内にゲーマーがいたせいで彼女がトップを爆走したのは言うまでもない(笑)。あのことを忘れ、楽しく過ごしていたが…。
きゃああああああああああー!!!!!
ジュスト「あれは…。エレジアさんの声!?いや、悲鳴…!!!」
ウィッチ「嫌な予感がしますわ…!トワルさん、参りましょう!」
抜間さん「うん、行こう!…くっそー、こんな時にスキルが使えたらいいのに…!!!」
サーニャ「私も思ってます;」(飛べればすぐ解決出来るのに;)
プリマドンナの悲鳴を聞き、嫌な予感を察した絵描きの作者と仲間は彼女のもとへ向かう。相手の声のもとへ向かうと、そこは男子トイレであり、1つの扉があいている前でエレジアが腰を抜かしていた。
サーニャ「どうしたんですか!?」
エレジア「あ、あれ…!!!」
抜間さん「え?…って…!!!」
震える彼女の指の先を見ると…。
ウィッチ「ピエットさん…!?」
そこにいたのは紫色の顔で個室に座り込んで息絶えていた劇団員の1人がいたからだ!これが2つ目の殺人…!!!
- 推理 ( No.288 )
- 日時: 2016/04/25 18:33
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
抜間さん「皆、落ち着いて!死因は…!」
悲鳴に包まれる中、絵描きの作者はピエットがいた部屋を調べる。部屋には彼の荷物と夕飯のミネストローネがあり、彼はそれを食べている最中だった。考えられるのは毒殺…!?
抜間さん「(まさか、夕ご飯に毒が…!?)皆さん、ちょっと話を聞かせて!今まで何をしてたか教えてくれる!?」
完全にこれが殺人だと悟った抜間さんと一同。彼女は聞き込みを行い、劇団員たちに何をしていたか問う。
ジュスト「私はトワル様とウィッシュ様、リリーヤ様といました。紅茶と菓子を運んだ後、部屋で3人とUNOを…」
リソルート「妻と娘といた!娘が妻と部屋に戻った後はレガート君と食堂にいたぞ。新聞を読みながら今後のことについて相談していた…」
ドルチェ「お父さんが言ったのと同じよ…!部屋に戻ったのはついさっき…!!!」
アモーレ「さっきまでは家族と一緒にいたわ。娘が部屋に戻るっていうから、心配になって送っていったのよ…!」
レガート「夕飯後はエレジアとピエットといた。その後は劇団長と同じだ」
エレジア「レガートさんとピエットと話した後は部屋に戻ったわ。そこで本を読んでたのよ。お手洗いに行ったんだけど、男子トイレから変なうめき声がしたから気になって入ったら、ピエットがああなってて…!!!」
全員の証言を聞き、メモを取る。…が、その時レガートがあることに気付く。
レガート「…おいエレジア。お前、今何て…?」
エレジア「え?だからほら、一旦部屋に戻って…」
ドルチェ「あんたじゃないの?ピエットを殺したのは…!?」
エレジア「はあっ!?確かにあたしにはアリバイがあるけど、やってなんかないわよ!殺人なんて…!!!」
アリバイのあるプリマドンナを全員が疑う。確かに彼女だけは唯一アリバイがないので殺害のチャンスがある。周囲に怪しまれる中、劇団員同士の言い争いをジュストやウィッチやサーニャが止めようとする。
ジュスト「おやめください!言い争いなんて…!」
ウィッチ「落ち着いてくださいな!言い合っていても何も解決しませんことよ!」
サーニャ「そうですよ!こういうのは良くないです!!!」
ドルチェ「だって、あれってどう見てもおかしいじゃない!エレジア!あんた以外は誰かしらといたし、部屋に行ったって嘘ついて何かしたんじゃないの!?毒だってその気になれば…!!!」
エレジア「うるさいうるさい!あたしは殺してなんかいない!皆どうしてあたしばっか疑うの!?あたしがプリマドンナになっても周囲の評価は低いし、皆があいつと比べる…!皆があいつにばっか注目するし、あたしのことなんて見やしない!何をやってもあいつに負ける…!そんなにあの穢れたプリマドンナがいいの!?あいつなんかどうせ」
パァン!!!
急に小気味良い音が部屋に響いた。激昂したプリマドンナの一言が何かに触れたらしく、団長夫婦の娘が彼女に張り手を食らわせる。そして涙を浮かべてこう叫んだ。
ドルチェ「穢れた、プリマドンナ…!?お姉ちゃんをそんな風に言うなんて許さない!あんたなんか大っ嫌い!!!」
顔を覆って走り出す彼女を抜間さんのチームは追いかける。
抜間さん「ドルチェちゃん!!!」
リソルート「…エレジア君。君はこの劇団のタブーに触れたね。あの娘(こ)はワシらやドルチェにとってどれだけ大切な存在だったか…。君にもわかっていたと思ったが」
エレジア「……」
リソルート「一応言っておくが、君は何もやっていないんだよな?」
エレジア「…あたしは、何もしていません…」
ドルチェ「…ぐすっ…」
抜間さん「かなり混乱してるっぽい。ここは専門に任せた方がいいかも…。サーニャ、ウィッチ、戻ってくれる?あんたたちも疲れてるでしょ?」
ウィッチ「そうですわね…。私もそれが得策だと思いますわ」
抜間さん「ありがと。…苗木、出てきてくれる?」
苗木「抜間さん!…やっと僕の番が来たみたいだね。にしてもまた推理パートなんて…;いくら僕の元ネタが推理アクションゲームだからって、これは…;」
現れた苗木は緑色の長いローブ姿であり、妖精風の衣装であることが分かる。元ネタが元ネタとはいえ、またプレッシャーのかかる推理パートにぶち当たった苗木は少し息をつく。不運なのかもしれない。いや、得意分野なのである意味幸運なのかもだが。
苗木「…彼女がドルチェさんだね。混乱しているのは勿論だけど、随分精神的に疲弊しているみたいだ。何か相当ストレスになるようなことがあったのかな…?」
抜間さん「うーん、あんたは聞いてる?プリマドンナのエレジアって人がいるんだけどね。疑われている彼女が「穢れたプリマドンナ」っていう話題を出したらめっちゃ怒り出したんだよねー;あと、「お姉ちゃん」って…」
苗木「…嫌な予感しかしない。ここは多少強引でも情報を聞き出さないとね」
抜間さん「だよね。あんたがここに当たってよかった。じゃ、行くよ?…ドルチェちゃん?」
ドルチェ「…何?何か用なの…?」
苗木「僕はマコト。マーヤやウィッシュやリリーヤやカナデの兄だ。少し、いいかな?」
部屋で涙を流す彼女に2人は声を掛ける。そこに普段の冷たい態度はそこになく、普通の寂しがり屋の少女に見えた。
- 推理 ( No.289 )
- 日時: 2016/04/26 10:09
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
ドルチェ「…私、人が死んだ恐怖でおかしくなってる…!私の方がどうかしてるわ…!!!」
抜間さん「そうなるのは当たり前だよ。3日も人を殺した犯人といろって言われておかしくならない奴なんかいない!」
苗木「そうだね。それにこういう時は深呼吸をして落ち着くべきだ。あわてたり興奮していると見落とすことは多くあるからね。…ねえ、聞かせてくれるかな?君のお姉さんの話を。ここにある紅茶をお菓子を食べながらさ。君がOKならの話だけど…」
ドルチェ「おかしな人たち…」
少女は泣き止み2人に笑顔を見せる。それを見て安心した2人は安心する。正直、この劇団に何かがあることは感づいていた。初日の団長と演出家の態度、そして今のドルチェの激昂…。彼女は語ることをためらっていたようだが、ついに口を開く…。
ドルチェ「…実はね、私には1人お姉ちゃんがいたの。彼女の名前はジゼル。当時のプリマドンナで劇団の絶対的なエースだった。…綺麗で可愛らしくそれでいて謙虚。勿論、歌や踊りも完璧なの」
苗木「彼女の噂は聞いたことがあるよ。10年に1度の逸材とも言われていた伝説のプリマドンナ…。本当にそう呼ばれていたよね」
抜間さん「うちも彼女のことはテレビで見たけど、凄い上手い踊りをする人だったよね。1度は本物を見てみたかったんだけど、チケットはすぐなくなっちゃうし…。でもそんな凄い人がお姉さんでコンプレックスはなかったの?」
ドルチェ「正直に言うと少しあったわ。だけどお姉ちゃんはどんなに忙しくてもファンや家族を大事にする人だったし、私もそんなお姉ちゃんが大好きだった!…でもそんなある日、お姉ちゃんはこの館に新人の指導としている中で起きた事故で足を故障した。それはバレエダンサーにとっては致命的なもので、舞台への出演も少なくなってしまった。それでも彼女の才能は光り輝いていたし、ファンも彼女を愛したわ。まあ、一部のマスコミや悪質な批評家は『出番をもらっているのはトップの奴らやスポンサーと寝ているからじゃないか』なんていってお姉ちゃんを『穢れたプリマドンナ』なんて言ってたけどね…」
苗木「そんな、ひどい…」
ドルチェ「勿論そんなわけないし、お姉ちゃんが舞台に立ってたのは実力よ!あんな奴ら大っ嫌い!お姉ちゃんの踊りはあのエレジアよりも何倍も良い…!!!」
抜間さん「事故があったんだね…。心無い奴らって世の中にたくさんいるからね。って事故ってやばいじゃん!?巻き込まれた人たちは大丈夫だったの!?」
作者の言葉にドルチェは首を振る。
ドルチェ「あの時の話は思い出したくもない…。事故は火災だったの。多くの才能ある新人が煙に巻かれて命を落とし、お父さんやお母さんも嘆いていたわ。お姉ちゃんは一緒に指導を担当していたある人に助けられたんだけど、それでもひどかった…」
苗木「火災だったんだね…。原因は?」
ドルチェ「食堂よ。ある劇団員が料理を作っていた途中で誤って大きく出火したの。火はあっという間に広がって…。お姉ちゃんは助けられたけど、瓦礫に足を挟まれて…!それだけならまだしも、お姉ちゃんの不幸はこれで終わったりしなかった…!!!」
抜間さん「…ん?何で…」
ドルチェ「その数か月後にお姉ちゃんは崖から飛び降りて海に身を投げたのよ…!!!」
全員(すみません、これって本当に逃走中ですか?;)
ナカジ「…なあ、エレジアにはアリバイはないけどそれだけで疑うのはアレじゃないか?」
日向「ナカジ、お前もそう思うか?俺も何か違う気がするんだよな…」
スミス「私もナカジ君や日向君と同意見です。誰かが彼女に疑いを持たせるために偽装工作したのでは?」
サクラ「そんなことって出来るんですか…!?」
霧切「確かに偽装工作という線は疑えるわね」(苗木君、頼んだわよ…。抜間さんや皆を導いて…)
ゆめひめ「アリバイね…。うーん;」
晴哉「ちゃんと考えないとな…;」
抜間さん「あー…。凄く複雑だったね;ただ事ではないと思ってたけどさ…;」
苗木「僕もあそこまで重いとは思ってなかった;…抜間さん、一旦睡眠をとって休んだ方が良いです。頭を休ませるためにも…」
抜間さん「そうだね…。じゃあスケッチブックに情報を書いておいてくれる?うちは先に休むわ;」
苗木「うん、分かりました。おやすみなさい」(…大丈夫。抜間さんや皆は僕が守る…。絶対この殺人を暴いて見せる…!!!)
抜間さん「ふああ…。苗木、おはよー」
苗木「おはようございます!…っていってももう2日目のお昼なんだけどね;」
抜間さん「マジ?うちそんなに寝てたの;」
本の中の世界とはいえ、十分休んだ絵描きの作者。彼女とダンガンロンパの主人公はスケッチブックを読み返し、情報を整理する…。初日のシャンデリア落下による殺人、その後のピエット殺人、皆のアリバイ…。ここまでまとめても分からず、いよいよヒントを使うことを決意する!
抜間さん「ブランカ・スケッチブックを使う!ヒントをちょうだい!2つ頼むよ!」
苗木「ヒントが出てきた!えっと、内容は…!?」
・手綱はその手に手繰り寄せよ
・身体に取り込みし悪魔はその身を蝕む
苗木「えっと、最初のは初日のシャンデリアのことだね。その次はピエットさん殺害のこと…」
抜間さん「手綱を手繰り寄せる…?身体を蝕む悪魔…?」
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