二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- とある彼らの逃走中2!〜天使の歌、悪魔の旋律〜
- 日時: 2016/04/02 23:11
- 名前: ユリカ (ID: vEgGwqGr)
サユリ「タイトルコールだよ!」
トキヤ「今回は逃走中第2作目となり、さらに作者さんが逃走者となります。彼らの活躍にも期待がかかりますね」
レン「舞台は音楽と水の都『アトランティス』。この神秘的で美しい街で彼らは逃げ回るよ」
ユリ「逃走者は既存メンバーは勿論、新ジャンルの皆も参加だよ!人気のスマブラファイターや学生、アーティストに加え作者さんとたーくさん!これだけでもワクワクするのさ!」
アイコ「黒くて怖ーいハンターから逃げ切って賞金を手に入れるのは果たして誰なのか!?ううっ、あたしドキドキしちゃうよ!」
ラクーナ「そろそろ始まるわね。ふふっ、楽しみね!」
凛「それでは、どうぞ…!」(緊張する…!)
皆さん、お久しぶりです。そして初めましての方は初めまして!ユリカです!いよいよ第2回逃走中始動です!今回もどうぞよろしくお願いします!そして本格的な執筆は4月後半からとなりますので、お楽しみに!
タグ:逃走中、クロスオーバー、アニメ、漫画、ゲーム、スマブラ、ぷよぷよ、ダンガンロンパ、ストライクウィッチーズ、世界樹の迷宮、ポップン、うたプリ、SB69、QMA、オリジナルキャラクター、キャラ崩壊要注意、オリジナル設定あり、カオス、裸族、NL、ゲストあり
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- アラビアンナイト・シンドローム ( No.355 )
- 日時: 2016/05/07 14:32
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
ボス戦
部屋に入る前に一応回復アイテムを使用し、中へと足を踏み入れる。多くの障害を潜り抜け、浜千鳥のチームが進んだ最上階フロア。彼らの目にまず映ったのは1本聳え立つ木の先に括り付けられた小型の牢屋であり、中には民族衣装姿の可愛らしい少女の姿が伺えた。現れた謎の人物たちの集団に怯えるも、彼らのまっすぐ見据える目を見て顔色を変える。助けが来たのだと確信して声を上げようとした少女だが、次の瞬間その顔は大きく歪んだ。何故なら光る魔法陣と共に如何にも胡散臭い格好の男がニヤついた笑みを浮かべて現れたからだ…。
浜千鳥「…あんたッスか。お姫様を攫ってここに閉じ込めていたのって」
ジャファー「ククク、お前たちがこの塔を突破して来た侵入者共か…。厄介な仕掛けを多く用意していたのだが、まさかここまで来るとはな…!」
蘭丸「厄介な仕掛けだと?ふざけたこと抜かしやがって。俺らにとっては何てことも無かったぜ?」
ジャファー「強がっているのも今のうちだ。かつてこの塔には景品や姫の美しさに心奪われた無謀でバカな男共が多く来た。だがここまで来る前にモンスターに倒されたり地に落ちたり、例え生き残ってもワシの強さに尻尾を巻いて逃げ出したりした。まあ、それでも無謀な勇気を持ち合わせていたのかワシに食い下がったのも数人いたがな。そいつらはワシの力で…。ククク。これ以上は言うまい」
ロッシュ「多くの人たちの命を奪ったのか…。お前はそこまでやって何がしたいんだよ!?」
ジャファー「簡単だ。かつてワシを追い出した国王に復讐し、そしてこの姫を一生ワシの下僕として飼い慣らしてやる。ワシの魔法や力を認めなかったあいつらにこれ以上ない苦痛と絶望を与え、いたぶってやるのだ!ハーッハッハッハ!!!」
リック(QMA)「飼い慣らす!?お前、命や人権を何だと思って…!!!」
ジャファー「いくらでも言えば良い。何故ならお前たちはワシに絶対勝つことは無いのだからな。また正義感に駆られたバカが多く来たと思い、橋を落としたり妨害を仕掛けたがお前たちは突破して来た。まあ、1人女がいたのは予想外だったがな?そうだ、男共には興味は無いがそこの黒髪の女はまずまずだ。命乞いしてワシのものになると誓えばお前だけは助けてやっても良いぞ?」
姫「そこのあなた!ダメよ!こいつの言うことだけは聞いちゃダメ!私もお父さんを助けて貰おうとしたけど…」
不意に少女の言葉が途切れた。何故なら、囚われた少女に向けて悪の権化が雷を放ったからだ。直撃した少女は倒れこみ、意識を手放す…。
ジャファー「ワシに口答えをするな!下僕如きが!…どうだ、お前たちも降伏するか?そうすれば今だけは見逃してやっても良いぞ?」
矢島「…お前、もう口聞かない方が良いよ。下衆いナリと下品さが垂れ流しになってるし、あたしらもすごくうんざりしてる」
浜千鳥「今のではっきり分かったッス。あんたは確かに大きな力を持っているかもしれないよ?でもそれの使い方を大きく間違ってる。あんたは自分より弱いものをいたぶって喜んで、それで満足してるだけだ。まだあの裸族ボスの方がいくらかマシだよ」
ジャファー「んだと…!?」
浜千鳥「こうやってるのも時間の無駄だ!皆、あのお姫様を助けるッスよ!」
リック(QMA)「ああ!それに攻撃を受けているし早く助けないと…!」
獄卒「うっきょー!そうだね!早く倒しちゃおう!!!」
浜千鳥は冷静に相手の挑発を躱し、逆に相手が激昂して襲いかかって来た。高出力の魔法を放とうとする敵の動きを見切り、全員一斉に避ける。
ジャファー「躱しやがって…!小賢しい奴らめ…!!!」
ロッシュ「隊列を組んで奴を囲め!動きを封じれば多分楽に攻められる!」
獄卒「OKだよ!ハウリングだよー!うっきょー!!!」
蘭丸「ロッカーブラッシュだ食らえやゴルァ!!!」
リック(QMA)「俺はこちら側から…!はっ!!!」
矢島「さっさと倒してやんよ…!!!」
浜千鳥「麻痺状態を狙うッス!ショックシュート!!!」
遠距離攻撃型の浜千鳥とメガホンでの牽制も出来る獄卒を後衛に据え、残りの4人は相手目掛けてまっすぐ武器を突き刺し、打ちつけ、拳を叩き込む。そうしたはずだった。
蘭丸「…おい!あいつの姿が消えたぞ!?」
獄卒「えええー!?嘘でしょ!?何でー!?」
リック(QMA)「いや、消えたというよりすり抜けたと言った方が良い!…何だこれは…!?」
浜千鳥「おかしいッス…皆!躱して!!!」
ボスであるジャファーの姿は攻撃を受ける前に掻き消え、通るはずのダメージは通らない。と、思いもよらぬ方向から魔法の光線が放たれ、全員思わぬ痛手を負う。幸い受け身を取ったため致命的なものは避けられたが、どうしてこうなったのか誰も分からなかった。見ると自分たちから遠く離れたところに奴はおり、ニヤつきながら浜千鳥一行を見ていた。
矢島「まさかこいつ、幻術使いか!?」
ジャファー「フハハハハ!ワシの魔力は膨大なものだからな、自分の分身を作る程度大したことでは無いのだよ。さあ、こいつらで遊ぶとしよう。どこまで使い物になるかな?この前の奴らは5分も耐えられ無かったな…!」
浜千鳥「なっ!?3人に増えた!?」
ロッシュ「皆落ち着け!分身が出来たとしても本物は必ずいるんだ!相手の動きを見極めれば必ず…!」
ジャファー「そんな時間も与えんぞ。ワシは優しくはないからな!ハハハハハ!!!」
浜千鳥「グハッ…!!!」
リック(QMA)「浜千鳥さん!!!」
- アラビアンナイト・シンドローム ( No.356 )
- 日時: 2016/05/07 15:45
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
それからも浜千鳥チームはボスに食い下がって攻撃を続けるが、相手の幻術や分身能力は手強く苦戦する。お互い声を掛け合って神経を尖らせるが、それでも最低限のダメージは負ってしまう。ブレイン格の浜千鳥が何か隙は無いのかと必死で分析するも、中々ボロを出さない。直接攻撃型の多く集う今回のメンバーとボスの相性はかなり悪く、特にバトルスタイルの関係上敵に近寄らざるを得ない蘭丸とリックと矢島の消耗が大きい。相手がカギとなる浜千鳥を狙っているのは分かり、ロッシュが指示を出しつつ彼のダメージを出来るだけ抑えようと大槍で庇っての戦闘になっているが、同時にそれは仲間3人のヘルプに入りきれないことを表していた…!しかも攻撃の応酬が続くのでソーマプリズムを使う隙がない…!!!
にこ「ねえ、これってヤバいじゃない!?浜千鳥さんは勿論だけど、あのままだと3人がダウンしちゃうわよ!?」
アーサー「普通ならロッシュが助けに入って…ああっ、ダメだ!そしたらあいつが護衛の外れた浜千鳥さんをボコボコにする!あいつの狙いはブレインの浜千鳥さんなんだよ!!!」
シャロン「それにしても何でリックさんたちがあそこまでボロボロにならざるを得ませんの!?だって…」
銀時「相手は幻術使いだ。それに攻撃はある程度距離が開いていても問題ない。逆にあいつらは近付いてからじゃないと攻撃が当たらねえ。リックは魔法が使えるとはいえスキルの私用は大きく魔力を消費するだろうし、状況的に流れ弾が当たっちまったら1番ダメだから乱用はなるべく避けたい。俺も剣術を使うし必然的に相手側に踏み込む戦術になるからああいうのが1番厄介なのが分かるぜ…」
ファーエ「つまり相手が攻撃を躱してから強いカウンターを仕掛ける態勢を作り上げてるから、踏み込めば踏み込むほど浜千鳥さんたちが不利になってるのよ!!!」
スミス「それって酷じゃないですか!?特に今回のメンバーのバトルスタイルって…!!?」
凛音「とても、相性悪いよね…!華ちゃんたちがもうボロボロになってるよ…!!!」
真斗「黒崎さん…!!!」
マヤ「リック…!!!」
浜千鳥「ロッシュ、私は大丈夫ッスよ!だから華ちゃんたちを助けてあげて!いくら前衛型とはいっても限界があるッスよ!!!」
蘭丸「あんた、何言ってんだよ!このチームの中心は作者の浜千鳥さんだ!あんたが倒れたらどうにもならねえんだよ!それにあいつ、どう見ても浜千鳥さんを狙ってるじゃねえか!!!」
リック(QMA)「俺は平気だ…!平気だから…!!!」
矢島「2人共、絶対倒れるんじゃねえぞ…。あいつに一泡吹かすんだろ?それに待ってる後輩たちやマヤを泣かせるのは嫌だろ…」
獄卒「皆…!」
ロッシュ「…もう少しだけ動けるな!?分かってると思うが、浜千鳥さんだけは絶対失う訳にはいかない!ここが踏ん張りどころなんだ!お前らなら絶対出来る!手槍での援護になるがあと少しだけ耐えてくれ!!!」
「おう!!!」
ロッシュ「…浜千鳥さん。こういう時こそ頭を冷やしてくれ。俺も今すぐ皆を助けたいし、あいつにブースト攻撃100発くらいはぶちかましたい。でもここで崩れたらどうにもならないんだ。俺は、俺たちは浜千鳥さんを信じてる。頼む…」
浜千鳥(落ち着け、浜千鳥…。奴は幻術と多くの分身でこっちに一瞬の隙も与えて来ない…。まるで近付いて来る皆を嘲笑ってるみたいッス。まずは回復したい。と言うよりすぐ回復しないと一気に3人失うことになる…。それだけは何があっても避けたいッス。でもこの状況でどうする!?せめてアイテムを使う時間があれば…!!!)
絶体絶命。満身創痍の3人を抱え、動きたくとも中々動けない状況に追い込まれた浜千鳥とロッシュ。今すぐにでも何とかしてあげたいがニヤつきながら幻惑を使うボス相手に歯軋りするのみ…。
ジャファー「この様になってもまだ庇い合いとは笑えて来るな。自分が惨めな姿になっているのに、まだ仲間を庇うのか!」
矢島「黙れ!お前には一生分かんないとは思うけどよ、あたしの仲間にはそう出来る信頼と覚悟があるんだ!舐めんじゃねえぞ!!!」
ジャファー「強がりを…。よし決めた。まずはお前からいたぶるとし…」
獄卒「矢島ちゃんの言う通りだ!お前は必ずボクたちが倒すよ!」
ロッシュ「ご、獄卒!?おまバカ!危険だから離れ…」
獄卒「大丈夫だよ!ボクに任せて!…ボクも前で戦っている皆に守られた。本当にありがとう。だから3人はちょっとだけ休んでいてよ!」
ボロボロの仲間の前に立ち、ボスを見据えて笑う獄卒。1人現れた男を踏み躙ってやろうとボスの顔は醜く歪み、仲間たちは無茶をする獄卒を止めようとする。…だが次の瞬間、敵味方問わず全員の表情が凍りついた。え?何でかって?それは…。
獄卒が服を脱いで武器のメガホンを自身のKOKANにセットしたからだった(爆弾投下)。しまった、今回のチームに裸族がいたことを忘れてたよコンチキショウ。
蘭丸「おめえはバカかああああああああああー!!!!!」
ロッシュ「お前、せっかくの武器をKOKANなんかにセットすんなよ!?汚くなるだろ!!?」
獄卒「心配いらないよ!昨日フローラルなボディソープで洗ったからね!!!」
リック(QMA)「そんなことは聞いてない!?聞いてないから!!!」
ジャファー「何だこいつは…!?武器を股に挟む奴など今まで「ゴールデンメガホンフラッシュ!!!」うおっ、眩しっ!?」
獄卒「怯んだな!今だ!極太メガホンレーザー発射あああああー!!!!!」
ジャファー「ぐおっ!?こんなふざけた攻撃に我が分身が掻き消えただと…!?」
浜千鳥「ふざけた攻撃だけど分身消えたッス!?凄えなオイ!?」
矢島「つかその技の名前だと某イカすゲームに真正面からケンカ売るから止めろやあああああああああああー!!!!!」
KOKANの部分から放たれた極太レーザー(ここ重要)は蘭丸とリック(QMA)と矢島の攻撃中に最大チャージが出来ていたのか、凄まじい威力だった。攻撃方法自体は目玉を剥いたものの、その威力はジャファーの作り出した厄介な分身(この時点では5体)を全て蹴散らし、消してしまった。これに激昂したボスの狙いはライフルを構える青年やいたぶっていた3人ではなく、獄卒へと切り替わる!
ジャファー「貴様…!だが問題はない!貴様もこのワシの魔法で葬ってくれる!」
獄卒「かかって来れるなら掛かって来なよ!蘭丸さんとリック君と矢島ちゃんを傷付けた分はたっぷり返してあげるからね!」(ダダダッ
ジャファー「近付いて来たな!なら分身を出…」
獄卒「遅いよ!ハウルハウル!…そして食らえ!Z(ズボンから)!(はみ出る)!O(男の)!K(勲章)うううううー!!!!!」
ジャファー「ぐばああああああああああー!!!!?」(ビリビリ
浜千鳥・ロッシュ・蘭丸・リック(QMA)・矢島「ズボンをひっちぎったああああああああああー!!!!!」
獄卒、卑劣なボスのズボンを見事ひっちぎる。ズボンは股の付け根ギリギリを綺麗に裂かれており、男の勲章が見えそうで見えない境とまさにパーフェクトなズボンワイルドひっちぎりをかます。これには勿論相手は逆上し、強力な魔法を乱発して獄卒に大きなダメージを与えようと企む。しかし…。
ジャファー「こんの変態野郎が!大恥かかせやがって!貴様だけはワシの手で地獄へ葬ってやる!!!」
獄卒「するならしてみなよ!どうせ卑劣な輩にボクの裸族パワーは絶対超えられないけどね!」
ジャファー「ならばこの呪いで一生苦しめてやる!跪いて許しを請うが…」
獄卒「リミット解放!さあ、最高の裸族技を食らって倒れろ!」
獄卒「いつもより多めに回っております!もっこRINGファイヤースペシャルうううううー!!!!!」
ジャファー「ぐあっちゃああああああああああー!!!!!」
怒りによる隙を見せたことが失敗だった。大きくジャンプしたあさきの軍人は裸族技の中でも最高峰の威力を誇る大技「もっこRINGファイヤー」を卑劣なボスにかます。顔面に獄卒の光るKOKANが押し付けられ、ぐるぐる回転することによって発火。これは大きなダメージとなっただろう。
- アラビアンナイト・シンドローム ( No.357 )
- 日時: 2016/05/07 16:46
- 名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)
とどめだ!
ジャファー「貴様ァ…!何があろうと貴様だけは許さんぞ…!死ぬよりも苦しい目に遭わせて….!!!」
蘭丸「やれるもんならやってみろよ?ま、テメェが出来るならの話だけどな?」
リック(QMA)「それに返り討ちに遭うだろうから勧めはしないが」
ジャファー「貴様ら、何で立っていられる!?さっきあれだけいたぶったはず…!?」
ある意味大ダメージを置いプライドも何もかなぐり捨てて裸族を苦しめようと魔力をチャージするジャファー。そんな彼の目の前にQUARTET NIGHTのロッカーと実直格闘少年の声が降り、驚く。さっきまで確かにボロボロだったはずの彼らの体力と魔力は大幅に回復しており、傷は癒え、静かに這い蹲るジャファーを見下ろしていた。武器を構え直す彼らを再び攻撃しようとするも、いつの間にか後ろに控えていたハイランダーの戦士に腕を捩じ上げられる。
蘭丸「何でかって聞きたそうな面してんな?獄卒の野郎が時間稼いでテメェの視線を完全に俺らから放してたからだよ。その隙にソーマプリズムを使うことも出来たぜ?」
リック(QMA)「お前の意識はずっと獄卒に向いていたからな。俺たちのことなんてすっかり忘れていただろ?」
ジャファー「貴様ら…!だがこっちには人質がいる!お前ら、ワシに攻撃をしたらあの女が死ぬぞ!魔法であの女の存在ごと消し炭にするからな!それでも良いのか!?」
蘭丸「シケたこと言ってんじゃねえよ!そんなのとっくのとうに終わってんだよ!!!」
ジャファー「なっ…!?」
ボスの目に次に映ったのは気絶した囚われの姫をおぶって戻って来た格闘少女の姿だった。距離の離れた浜千鳥の控える安全な場所に彼女を寝させると勝ち誇った笑みを浮かべ、指をゴキゴキ鳴らしながら矢島が向かって来る…;
矢島「完全に油断したな?あの牢屋の構造も止めてる金具も大したことなかったし、浜千鳥さんの狙撃で楽々撃ち落とせたぜ?誰がお姫様を助けるか相談出来るくらい時間貰ってありがとな?」
ジャファー「このアマ…!!!」
ロッシュ「それはこっちのセリフだ!…おいあんた、よくも俺の仲間たちをあれだけいたぶって苦しめてくれたな?しかもその様子を見てニヤニヤ笑いやがって…!俺はわりと忍耐強い方だと思うけど、正直堪忍袋の尾がもう切れまくってんだよ!この分はきっちり3倍にして返すからな!まあ魔法攻撃主体ってことはそんなに体力も無いだろうし、俺ら全員の攻撃に耐えられるかどうかだけど」
獄卒「うっひょー!ボクはもう満足したから後は皆で決めてよ!」
ジャファー「」
…これだけ惨めなボスも珍しいだろう。ズボンを引きちぎられた挙句謎の強力な攻撃を喰らい、人質にしていた姫はあっさり救出され、おまけに現在は指をゴキゴキ鳴らす男たち(1人女子)に睨まれ凄まれ身動きが取れない。おまけに遠くからも浜千鳥がとても良い笑顔でライフルを構えている。これは終わった。顔面蒼白になるボスだがそう感じる間もないのだろう…。
蘭丸「ロッキンハーラッシュ!!!」
リック(QMA)「雷轟波!!!」
ロッシュ「英雄の誓いだ、食らえやあああああー!!!!!」
矢島「おんどりゃああああああああああー!!!!!」
浜千鳥「サンダーラッシュレンジ!!!」
ジャファー「こんな奴らにやられるなんてえええええー!!!!!」
レスキューミッションクリア
ミッションコンプリート!
悪の権化は文字通り姿を消した。野郎3人が獄卒に服さっさとを着ろと説教している中、浜千鳥と矢島は攫われた姫が目を覚ますまで見守る。やがて彼女は目を覚まし、そして彼らに頭を下げた。
姫「…あの、ありがとうございました!あの男は他人の魔力を奪って自分のものにしたり、他にも街を牛耳って悪事を働いていたの。もうずっとこのままかと覚悟していたわ…」
浜千鳥「本当に良かったッス。もう君は自由ッスよ」
矢島「…なああんた、ちょっと気になったことがあるんだけど良いか?あたしらを見た時声をあげようとして止めただろ?奴ら が来たこともあるだろうけど、何で?」
姫「…もう諦めてたの。前にも助けに来た人は何人かいたけど、でも皆やられてしまったから…。だから声を上げても無駄なのかしらって」
浜千鳥「そうッスか…。でも声を上げてこそ分かることもあるッス。ちょっと勇気を上げて声を上げたことが大きな一歩になったりもするんスよ?それにそうすることは人を信じることにも繋がることだから」
矢島「今回はあたしらがこうして来たけどさ、本当は何もアクション起こさなかったら誰も気付かないことなんだ。人間エスパーじゃないからな。怖かったのは十分分かるけど。…でもこれからはそうじゃないんだし、何か困ったことがあったら大きな声でも出してみろよ?あたしらみたいな奴らが来てくれると思うぜ?」
姫「…そうね。私、絶対心のどこかで諦めていたんだと思うわ。倒れていた中でも何となく戦いの音は聞こえてたんだけど、どんなにあいつらに苦しめられてもあなたたちは逃げ出したりしなかった。それって、簡単だけどとても難しいことよね?私も頑張ってみるわ。さあ、早く街に帰って復興の準備をしないと!良かったらあなたたちも…。あれ?いない?」
花陽「浜千鳥さん!お帰りなさい!私たちとても心配したのよ!!!」
真姫「どうなるかと思った…!!!」
凛「ドキドキしたし、怖かったにゃー…」
にこ「そうよ!浜千鳥さん、これはとっても大きなことだからね?」
浜千鳥「あはは…。皆、心配掛けてゴメンッス。私は大丈夫だったからね?」
アーサー「うおおおおおー!!!!!ロッシュ!おかえり!!!スッゲービビったぜ…!!!」
ミシェル「お疲れ様。今回は特に大変だったでしょ?」
ロッシュ「まあな…。でも最悪なことにならなくて良かった…!」
真斗「黒崎さん、お帰りなさい!無事で何よりです」
カミュ「…貴様も人のことは言えんぞ」
蘭丸「…ま、そうだな…;」
マヤ「リック、お帰りなさい!痛かったでしょ!?大丈夫…!?」
リック(QMA)「もう問題ない。心配掛けてすまなかった;」
真理子「華ちゃんお帰りー!今回は凄かったねー!!!」
矢島「おうよ。まああたしら全員ちゃんとやり切ったと思うぜ。…だけど…」
帰って来たメンバーだが、どこか表情が浮かない。そう、無事ミッションを乗り越えても大事なのは結果発表。今回の試合はどうだったのか、緊張が走る…。
浜千鳥「…覚悟は出来ました。結果を言って欲しいッス」
エイヴ「分かりました。では発表しますね。今回の結果は…」
エイヴ「判定はSランク!よってハンター放出阻止成功です!」
浜千鳥・ロッシュ・蘭丸・リック(QMA)・矢島「…ゑ?」
獄卒「Sランクだよ!うっきょきょー!!!」
結果はハンター放出阻止成功であり、あさきの軍人は小躍りする。だが他の5人は信じられないものを聞いたような顔でアシスタントを見やる。おい、S判定に戦った本人たちが疑問視って何だこれは。
もう少しあるから感想まだ
- アラビアンナイト・シンドローム ( No.358 )
- 日時: 2016/05/07 17:36
- 名前: ユリカ (ID: ACwaVmRz)
蘭丸「ちょ、ちょっくら待てや!アレでSランク取って良いのかよ!?」
YUMA「Sランクを獲得して驚いたチームって初めて見たぞ;…判定だが、浜千鳥さんのチームは特に連携と行動力とファインプレーで大きく評価されていた。ダメージはボス戦でランクダウンしてしまったがな。自信無かったのか?」
リック(QMA)「いや、無かったというより、その…。絶対ランクダウンしていると思っていたから…;」
矢島「完全に同意。Aランクに収まってりゃ良いと思ってたぜ;」
ボッスン「俺が言うのもアレだけど卑屈だな!?あんたらかなり頑張ってたぞ!?」
ロッシュ「その…。俺Cランクものかと思っていたぞ…;獄卒の珍行動で大きくマイナスされたのを覚悟したから…。それより浜千鳥さん、皆!今回指示や采配がしっかりしてなかったから皆を苦しめたり大きなダメージを負ってしまったシーンが多くあった。これは完全に俺の責任だ!本当にゴメン…!!!」
浜千鳥「大丈夫ッスよ。それに私、皆が張り切ったり頑張る姿を見て絶対Sランク取ってやろうって思ったッスから。6人でこうして結果を出せたのはとても良いことだし、私らだったからこそ多くのことが出来たと思うッス。ありがとう!」
「あんた…。まあその、俺もあんたと組めて良かったぜ。あんたのライフル捌き、中々ROCKだったしな!」
「俺の方こそ貴重な体験をさせてもらいました。アカデミーでは多分ないことだしな。苦しいことも多かったけど楽しかったし、やり切れたと思います。ありがとうございました」
矢島「賛成。あたしらも浜千鳥さんの判断が冷静だったから何とかなったところも大きかったし…。何より面白い体験だったしな」
獄卒「うっきょー!ボクもこの喜びを裸舞で表現して…」(ドコッ!!!
ロッシュ「浜千鳥さん今回はありがとうございました!皆もサンキューな!お前らが頑張ってくれたからこそだ!…せっかくだし、俺から何か奢るよ」
浜千鳥「いいんスか!?それじゃあ何にしようかな…?」
リック(QMA)「恵方巻きで頼む」
蘭丸「肉1択だ」
矢島「あたし前と同じで煎餅な?」
ロッシュ「要望は聞くけど高過ぎるものはやめてくれよ;」
こうして後半戦は良い調子でスタートさせた浜千鳥のチーム。だが戦いは始まったばかり。果たして、これからどうなってしまうのだろうか…!?
「ボス情報」ジャファー
物語の中の人物であり、姫を攫って幽閉していた悪人。高い魔力を持ち、魔法攻撃と幻術と多くの分身を作り出す術で相手をいたぶり、苦しめる。近接戦闘メインの今回のメンバーとは相性的に最悪に近かったが、浜千鳥らが不屈の精神を持ち絶対諦めなかったことと予想もしない反撃の前に倒れる。魔力やいやらしい術は驚異だが、身体能力的には大したことがなく、手の内が分かれば「その程度の相手」。逆に型に嵌れば相当強い(あれほど苦戦したのは相手の有利な状況に皆が追い込まれてしまったから)。そんなボスである彼もまさか相手からズボンワイルドひっちぎりともっこRIを食らう日が来るとは思わなかっただろう…;
「後書き」
後半戦最初の試合、いかがだったでしょうか?…書いていて自分でも凄い試合だなと思いながら進めておりました(笑)。獄卒の珍行動に振り回される一同でしたが、(獄卒の関わらない)戦闘シーンはカッコ良く決めようと頑張って執筆しました。せっかく男前キャラが集ったもんね(1人女子ですが)。にしてもロッシュと華ちゃんという当たりメンバーの安定感を一気に揺るがせる裸族…。恐るべし(笑)。メンバーは言うまでもなく苦労人気質やツッコミ属性持ちや振り回されやすい子メインで選抜。何故か格闘タイプや近距離戦闘型ばっかになりましたが、結果的に浜千鳥さんのスキルと相性良くなったので結果オーライかな?あとボスは昔映画で見たアラジンのジャファーがいやらしい小物だったなと思い出し、それらしく設定。どうせならこいつにもっこRIを食らわせてやろうと思って獄卒からの洗礼を受けさせました(爆弾投下)。ちなみに最後の獄卒の擬音はロッシュがガングニールの柄の部分で食らわせた愛の鉄拳ですwww
…最後に浜千鳥さん、好き勝手書いてしまい本当にすみませんでしたOTL
獄卒へのツッコミは読者の皆さんにお任せします&次の試合は頑張らないとな…。感想OK
- Re: とある彼らの逃走中2!〜天使の歌、悪魔の旋律〜 ( No.359 )
- 日時: 2016/05/07 17:48
- 名前: トーチ ◆2QCjIQJioQ (ID: FpNTyiBw)
ようやくA+のトーチです(遅い)
裸族祭.....活躍したから文句ないです。迷惑は......かけてないし。
サクラ「スゥ......」(寝ている)
トーチ「とっさに暴走ラリホーマかけて正解.....」
シャルロッテ「裸族って.....怖いね、ルクス。」
ルクス「なにか越えてるよね.....」
次は神試合になるのかな?それでは
だいたい試合は味方運によります。あとは視野や行動予測ができた結果、ようやくA+に。あまりガチマッチはやりませんが。
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