二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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とある彼らの逃走中2!〜天使の歌、悪魔の旋律〜
日時: 2016/04/02 23:11
名前: ユリカ (ID: vEgGwqGr)

サユリ「タイトルコールだよ!」
トキヤ「今回は逃走中第2作目となり、さらに作者さんが逃走者となります。彼らの活躍にも期待がかかりますね」
レン「舞台は音楽と水の都『アトランティス』。この神秘的で美しい街で彼らは逃げ回るよ」
ユリ「逃走者は既存メンバーは勿論、新ジャンルの皆も参加だよ!人気のスマブラファイターや学生、アーティストに加え作者さんとたーくさん!これだけでもワクワクするのさ!」
アイコ「黒くて怖ーいハンターから逃げ切って賞金を手に入れるのは果たして誰なのか!?ううっ、あたしドキドキしちゃうよ!」
ラクーナ「そろそろ始まるわね。ふふっ、楽しみね!」
凛「それでは、どうぞ…!」(緊張する…!)





皆さん、お久しぶりです。そして初めましての方は初めまして!ユリカです!いよいよ第2回逃走中始動です!今回もどうぞよろしくお願いします!そして本格的な執筆は4月後半からとなりますので、お楽しみに!





タグ:逃走中、クロスオーバー、アニメ、漫画、ゲーム、スマブラ、ぷよぷよ、ダンガンロンパ、ストライクウィッチーズ、世界樹の迷宮、ポップン、うたプリ、SB69、QMA、オリジナルキャラクター、キャラ崩壊要注意、オリジナル設定あり、カオス、裸族、NL、ゲストあり

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○○○・イン・ワンダーランド ( No.220 )
日時: 2016/04/18 13:59
名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)

シアン「ついに始まったね!ちょっと緊張するにゃん…」
まりまり「きっち皆そげんたい!一緒に頑張ろう?」
ルナ「うん。…色々ある」(像『リセナと枢とポワ太』を見ながら)
セシル「たくさん作品がありますね!えっと…これは『魔導師カタリナとスライムの乱舞』(ゆめひめサイド提供)という絵です!」
クロウ「(あいつスライム料理作るからな…;絵の端っこにいるクリスがめっちゃ冷や汗じゃいてんだけど;)お、こっちの絵は『逆鱗と黒き影』(のりはサイド提供)…ってヨッシーとゲムウォ怒らせた球体共の絵じゃねえか!?」
ルナ・セシル・シアン・まりまり「?球体って何?」(・ω・)?
トーチ「お前たちは何も知らなくていい。…ラブライブのμ’Sキャラを模した像もあるな。きっとファンサービスの一環なんだろう…」



美術館には今回の逃走中に参加している作者のキャラを模した絵や像が多くあり、見ているだけでも楽しめる。これは遊びに来たゲストやファンサービスの一環とも捉えられ、ステージで待機している者も後で行ってみようかという気になる。



クロウ「…なあトーチさん。あんたにこのチームの指示とブレイン役を頼みたいんだけど…良いか?」
トーチ「別に良いけど、何でだ?」
クロウ「あんたは今回後衛タイプの武器を扱ってるし、マルチトレースでのサポートや状況打破も期待出来そうだ。後何より、俺も含めてだけど考える方面は苦手なキャラが多いんだよな…;」
トーチ「うん、確かにブレインタイプは少ないと思ってた;その役割を引き受けるぞ。…でも今回のメンバーはある意味ラッキーかもな」
クロウ「ん?何でだよ?」
トーチ「ルナにセシルにシアンにまりまり。あいつら皆純粋組だろ?純粋組のラッキースキルの高さは言わずもがなだからな…。ラッキー方面だけでいえばカンストしてるとも取れるな」
クロウ「あ、確かに「クロウちゃーん!トーチさーん!!!」やいやいどうした!?」



恋人の呼ぶ声にクロウは反応し、それにトーチもついていく。見るとある絵画の前に純粋組4人が集合していた。その絵画からは禍々しいオーラが感じ取られ、戦闘ミッションに関係するものと受け取れる…。



まりまり「この絵、めっちゃ嫌な予感がするとね…」
ルナ「…嫌なものを感じる」
クロウ「お前ら2人が口揃えて言うならそうなんだろ;…この絵が戦闘に関わってくんのか…」
セシル「そうなのでしょうね…。あっ、何かが描いてあります!」
トーチ「タイトルを見てみよう。えっと…」



6人「『アリスと不思議な国』…?」





トーチ「…ん…」



絵画を調べたトーチたちはその後強烈な光に包まれ、強制的に飛ばされていた。模倣の作者の目の前に広がるのは広い草原と青い空。違う世界に飛ばされた彼は驚き、武器の弓矢とレアアイテムの存在を確認する。が、仲間である5人の姿が見当たらない。焦る彼のもとに…。



トーチ「皆いない!?…ルナ!セシル!シアン!クロウ!まりまり!どこだ!?どこにいるんだ!?」
???「お兄さん、どうしたの?」
トーチ「仲間がいないんだ!あんた、知らないか…?」



見るとそこには可憐な少女の姿があった。ブロンドヘアに大きなリボン、白いエプロンの付いた水色のドレス、縞模様のハイソックス。この少女を見た多くの逃走者とゲストは唖然となる。



タロー「ねえナカジ、皆!これどう見てもアリスだよね!?『不思議の国のアリス』の!!!」
ナカジ「水色のドレス…。まあ、確かにそうとしか考えられないわな」
シャロン「すみません。あの絵のタイトルは確か『アリスと不思議な国』でしたわよね?ということは…!?」
ゆめひめ「トーチさんはアリスをモチーフにした絵の中に転送されたんだ!」



自分が今絵画の中にいることにトーチは呆然とする…。が、このままだと何も分からないと判断したトーチはアリスに話しかける。



トーチ「…あんたの名前はアリスか?」
アリス「そうよ!お兄さん、何で分かったのかな?…えーっと…」
トーチ「俺はトーチ。色々あって、ここに来たんだ。5人の仲間を探している」
アリス「そうなの?あたし、てっきりマッドハッターの帽子屋さんかと思ったわ!素敵な恰好をしているんですもの」
トーチ「素敵な恰好?いや、別に大したものじゃ…」



そう言いかけたトーチは自分の衣装が変化していることにまたまた唖然。今の彼の衣装は洒落た帽子に黒いタキシードとマッドハッターを彷彿とさせるものになっていた(普段のトーチさんの衣装は全身黒の服)。仲間もこうして絵画の世界にいることは明らかであり、早く合流しなければと思ったトーチはアリスに頼む。



トーチ「なあ、この世界を案内してくれないか?俺、友達を探しているんだ。早く会えないと困るんだよ」
アリス「お友達、を?…うん、いいよ。あたしお手伝いするわ!」
トーチ「ああ、ありがとうな!俺の他に変な人は見ていないか?猫耳だったり、ハリネズミだったり…」
アリス「うーん…?知らないけど…。さっき遠くで男の子の声はしたわ。何か『ぎにゃあああああー!!!!!』ていう…」
トーチ「きっとそれ俺の友達だ!探しに行かないと…ん?ここで通信?」



♪♪♪〜



YUMA「アシスタントのYUMAだ。トーチさん、これで状況は読み込めたと思う。あなたたちは絵画の世界に飛ばされ、今はバラバラの場所にいる。後々合流しないと大変なことになるし、戦力の低下にも繋がる。そこを気を付けてこのダンジョンは進むように」
トーチ「…やっぱり、今は全員バラバラの場所にいるのか…;くそっ、最初から合流系かよ…;」





「レスキューミッション」全員合流せよ!





銀時「今回は最初バラバラなのかよ!?」
リョウマ「ボス戦までに揃ってないとヤバくないか!?」
真姫「しかもあの中には補助スキル特化の子もいなかった…?」
翔「アリスの話だと、セシルはこの近くにいるっぽいけど…;」





仲間を探してダンジョンを進め!

○○○・イン・ワンダーランド ( No.221 )
日時: 2016/04/18 14:50
名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)

早く仲間たちと合流しないと不利になる。そう考えたトーチは案内人のアリスを引き連れ、草原を走る。だがそんな彼を遮らんとばかりに蜂型モンスターが襲い掛かる!



トーチ「邪魔をするな!フレイムアロー!!!」
臆病なハッチ「!?」
トーチ「さらにサンダーアロー!乱れ撃ち!!!早く失せろ!!!」
憤怒のマーヤ「キイイイイイー!!!!!」
アリス「お兄さん凄いわ!とっても強い!!!」
トーチ「いや、別にそこまででもないぞ?(弓スキルの調整をした甲斐があったな)…ここから先はどう行くんだ?」
アリス「この先に大きな穴があるの!そこからハートの城がある城下町に行けるわ…ああっ!!!」
トーチ「どうし…セシル!?」
セシル「ぎにゃああああああああああー!!!!?」



群がる蜂型モンスターを一掃し、アリスの示す穴の方向へと走る模倣の作者。そこで仲間の1人であるST☆RISHのアグナの王子と合流出来た。しかし…。



セシル「トーチさん!会えて良かっ…大変です!避けてください!?」」
トーチ「何じゃこのでっかいウサギは!?しかも、何だか怒ってないか!?」
アリス「時計ウサギだわ!あなたのお友達が同じ恰好をしているから怒ってるのよ!この世界に時計ウサギは1匹しかいないから…」
セシル「ワタシはウサギではありません!人間です!!!」
トーチ「俺たちに攻撃しやがって…!セシル、あいつを倒すぞ!アリスは下がってろ!!!」



トーチと同じようにいつの間にか時計ウサギの衣装のセシル。その恰好が本物の時計ウサギを刺激したのか、巨大化したウサギが2人を襲ってきた。ウサギは耳で地面を打ち鳴らしたり、時計を鳴らして超音波を放ったりと多彩な攻撃を繰り広げる。が、決して2人で倒せない相手ではない。



トーチ「距離を取って…レインアロー!!!」
巨大ウサギ「!?…!!!」
トーチ「よし、命中…ってとび膝蹴り!?かわし…」
セシル「ホーリーサークル!!!…トーチさん、大丈夫ですか!?」
トーチ「間一髪…!よし、これでも喰らえ!!!」



銀の弓による弓術でモンスターを圧倒する模倣の作者。が、そんな彼に巨大ウサギはとび蹴りをかます。上手くかわそうと体勢を崩した彼をセシルが防御魔法でサポート。最後に多くの弓矢を受け、巨大ウサギは退散していった。



トーチ「助かった…。セシル、その笛でサークルを張ることも出来るんだな…」
セシル「イエス!この武器は味方にサークルを施したり回復術を掛けたりすることも出来ます!…大丈夫ですか?今回復しますね!」
トーチ「ありがとうな。…だけどこの調子だとダンジョンに多くのモンスターがいそうだな…」
セシル「はい…。ルナやマリマリが心配です…」
アリス「あまり攻撃が得意じゃない友達がいるの?」
セシル「イエス…。ワタシもそうですが、ルナやマリマリはあまり攻撃は得意ではない…。ワタシ、心配です。早く一緒に行動しなければ」
トーチ「だな。早く行こう。…穴はあの大きなものでいいんだよな?」
アリス「うん!」



アリスが指差す先には大きな穴がある。迷わず飛び込み、仲間たちを探すべく進む。が、穴の中は長く広大な通路となっており…。



セシル「ぎにゃああああああああああー!!!!?」
トーチ「体のあちこちが地面に当たる!いってえ!!!」
アリス「ここはいつもこうして進むの…!?」



急にアリスが言葉を止め、どうしたのかと2人は後を見やる。が、自分たちの進んできた道から洪水があふれ出したのを見て、トーチとセシルは顔面蒼白となった。





エリーゼ「ちょっと待って!?何で穴に水が溢れてきたの!?」
花陽「確かアリスの涙が溢れて池になるシーンはあるけど、それって穴を抜けてからだよね!?」
ボッスン「…そういや、アリスが冒頭でお姉さんと本を読んでたのって川のほとりだったよな…?;」
蘭丸「んなところを忠実に再現してんじゃねえよ!?…っておい、セシルヤバくないか!?」
浜千鳥「セシル君って確か水苦手だったッスよね!?あの状況だとパニックになるんじゃ…!?」





トーチ「ふざけんじゃねええええええええええー!!!!!季節外れのウォータースライダーなんて誰も望んでねえよおおおおおおおおおー!!!!!!」(大激怒)
セシル「水は嫌ですううううううううううー!!!!!うぎゃああああああああああー!!!!!!」(号泣)
アリス「このままだと私たち、まとめて流されちゃうわ!」



予想通りパニックになる3人。特に水が苦手なセシルの取り乱しようはすごい。この状況を何とか打開しようともがくトーチだが、早くしないと3人まとめて濁流に流されてしまう。それだけは避けたいと策を巡らせるが…。



トーチ「何か良い案はないのかy…あっ!」
アリス「お兄さん、どうしたの!?何か良いことを思いついたの!?」
トーチ「多分。が、上手くいく確証はない…」
セシル「何でも良いです!早く水から逃れましょう!!!」
トーチ「だよな…。セシル!アリス!俺に掴まれ!!!」



叫ぶ模倣の作者の言葉に従い、ST☆RISHのアグナの王子とアリスは素直に彼に掴まる。それを確認したトーチは呪文を唱えたのち、弓矢を引き…。



トーチ「炸裂弾!!!」



放った弓矢の衝撃を利用し、水の放たれる方向とは真逆の方向へと落ちていく。その直前彼の行動を理解したアグナの王子により3人を包むシールドが張られ、穴の奥底へと落ちて行った…。





アリスの映画は昔見てわくわくした

○○○・イン・ワンダーランド ( No.222 )
日時: 2016/04/18 15:53
名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)

トーチ「穴から出られたな…。いっつう…;」
セシル「痛かったです…。でも水に流されなくて良かったです…;」
アリス「とっても凄い勢いだったね…」



濁流の恐怖から解放された3人は一息つき、仲間を探し出そうと進みだす。特にバステ特化のルナと攻撃方法が特殊なまりまりは早く見つけ出さないとまずい。仲間を心配に思うトーチとセシルを、アリスは不思議そうに見つめる。



アリス「…ねえ、そんなにその子たちが心配なの?」
トーチ「え?…ああ、ルナもシアンもクロウもまりまりも俺たちの大事な仲間だからな。な、セシル」
セシル「イエス!…アリスは、仲間はいないのですか?」
アリス「うーん、そうね。この世界をずっと1人で冒険してたから。あたしは、1人だったから」
セシル「…でも、今はワタシたちがいます。アリスは一人ぼっちではありません!大丈夫なのです!」
トーチ「だな。…おい、あれ…!?」



模倣の作者は進む先を指差す。と、そこにいたのは…!



ルナ「……」
セシル「ルナ!ルナです!」
トーチ「あいつ、チェシャ猫っぽい恰好してないか!?…あっ、こっちに気付いたぞ」
ルナ「…トーチさん、セシル」



大きなキノコの上にはチェシャ猫をあしらったワンピース姿のルナがいた。自分といい、さっきのセシルといい、今回転送された逃走者は皆アリスの登場人物を模した衣装にさせられているらしい。キノコから降りるルナに手を貸し、彼女を下す。



セシル「見つけられてよかったです!大丈夫ですか?」
ルナ「…うん。何もしない方が良いって、ずっとここにいた」
トーチ「お前、攻撃はあまり出来ないからな…。それは正解だったと思うぞ」
ルナ「うん。…!?何か来る!」
アリス「え…?」



一難去ってまた一難。彼ら一行の元に巨大イモムシがうねって襲い掛かってきた。突進攻撃を仕掛けるイモムシに驚くも、彼らは決してひるまない。トーチが適格な指示を攻撃をだし、セシルのデバフとルナのバステの連携で確実に相手の動きと自由をそいでいく。





セリオス「攻撃力に欠けるメンツかと思ったが、思っていたより悪くないな」
ミシェル「指示役のトーチさんがしっかりしてるし、デバフとバステの合わせ技が効いているわね。何よりあの敵に単調な攻撃しかさせないのも良い判断ね」
にこ「『しかさせない』?…ああ、そうか!手足を封じてるのね;」
石田「ルナちゃんは可愛いけど、カースメーカーの戦法自体はえげつないですからね…;って蛾や蜘蛛まで出てきた!?あいつが呼んだんだ!」
真斗・木実「」←虫と蜘蛛が苦手
リーフ「2人とも、大丈夫ですか…?」





トーチ「虫ばっか呼んで来やがって…!動きを封じてまとめて一気に行くぞ!!!」
セシル「はいっ!疾風の旋律!クイックオーダー!フレイムショック!…これであの敵を効率良く倒せます!」
ルナ「『軟身の呪言』、『封の呪言』。『恐れよ我よ』。…『命ず、言動能ず』」
虫モンスター’S「!?」
トーチ「良し!…火炎爆裂弾!!!」



一気に殲滅した後、また彼らは仲間を探して進む。途中途中でインコやアヒルやウミガメなどが襲ってきたが、動きを封じたり強化術をかけてさっさと倒す。そうこう進むうちに彼らは開けた広場に到着。そこには目的の人物がおり、ハツカネズミの大群に囲まれていた。彼女はテーブルの上に乗り、助けを求める。



まりまり「誰か、誰か助けて!!!」
ルナ「!…『罪咎の呪言』」
セシル「何をするのですか!守護の子守唄!!!」
トーチ「今助けるぞ!スコールショット!!!」



ハツカネズミたちは一気に殲滅。再開を喜びルナに飛びつく座敷童の少女は三月ウサギを模した若草色のワンピース姿だった。彼女も例によってこのような恰好にさせられているのだろう。



まりまり「皆、ありがとうね!うちぶちえずかったん…!!!」
ルナ「もう大丈夫。トーチさんたちもいる」
アリス「ハツカネズミがあんなになるなんて…?いつもはおとなしいのに…?」
トーチ「そうなのか?…しかし、こう戦闘続きだと体力も魔力も消費してくるな…。マルチトレースまだ使ってなくて正解だった;」
セシル「そうですね…。トーチさん、回復アイテムを使いますか?レアアイテムはありましたよね?」
トーチ「うーん…。まだここだと温存しておいた方が良いんじゃないか…?」
まりまり「…あっ!うち、知っとるよ!体力を回復する美味しい食べ物作れる人ね!」
ルナ「?…誰?」
まりまり「じゃ、今から呼び出すばい!…助けてがしがし!!!」



座敷童の少女は運営から配布された人形を掲げる。と、場が眩しい光に包まれ、金平糖型のミューモンが登場。そう、まりまりのバンドである「しにものぐるい」のメンバーの1人、ドラム担当のがしがしだ。



がしがし「…おっ?呼び出される話は聞いてたけど、何だ?俺呼び出されたのか!」
まりまり「がしがしー!助けて!トーチさんらここまで来るのにちかっぱ疲れとるん…!!!」
がしがし「ほー…。んじゃ、俺特性の金平糖をやるよ!これはがしがし特製金平糖だからな!食べれば体力も魔力も回復するぜ!!!」
セシル「本当ですか?…うん、とっても美味しいです!」
トーチ「何かすごいな…。まあ、ありがとう」
がしがし「おうよ!せっかくまりまりも出てるしな…!!!」



手持ちの金平糖を配り逃走者たちを回復させたがしがし。が、ある気配に気付き金平糖をある方向にぶちまける。すると逃走者たちを伺い、襲おうとしていたモンスターが爆発した(!?)。



がしがし「へっ、ざまあみやがれってんだ!」
トーチ「…あのー、その金平糖は…」
がしがし「あ?…これは金平糖型爆弾よ!こういうときに役に立つんだぜ?…おっと、俺出れるのここまでか。んじゃまりまり!皆!頑張れよ!」
ルナ「…ありがとう」
まりまり「ありがとねー!頑張るねー!!!」





金平糖って爆弾も合いそうな気がする

○○○・イン・ワンダーランド ( No.223 )
日時: 2016/04/19 10:52
名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)

その後、トーチ一行は物語のクライマックスを迎えるハートの城へと向かう!敵もどんどん強くなっていくが、彼らは決して怯まない。ルナの封じスキルで動きを削ぎ、トーチの弓矢で貫き、セシルの適格なアシストで仲間を支え、いざとなったら巨大化したララさんに全員で乗っての全力突破を図る!ハートの城にシアンとクロウがいるのは確定事項であり、早く合流したい一心で雑魚を次々と蹴散らしていく…!



カミラ「あら、あの猫さん(ララさん)巨大化するのね…」
りんご「突破力は魅力ですけど、全員で乗っての突破は少しシュールですね;」
ルフリ「そうですね…;」(しかし、あれだけ大きければ十分もふもふ出来そうですね…!)
凛「大きな猫さん、触れ合いたいけど無理にゃー…;」←凛ちゃんは猫アレルギー
司書(凛)「ドンマイ;…あ、城壁に着いたわ」



そこでは何人か兵士たちがおり、ハートの女王の癇癪によって壊れた城壁を直そうと奮闘していた。城壁の損害は大きく、それを直さないと城の中に入ることはできないという。突然の出来事にこの世界の住人であるアリスも逃走者たちも困る。が、ここで役に立ったのは意外な方法だった。



まりまり「これくらいなら…。もんもんの助けとつぎはぎの助けがあればなんとか出来るとね!」
トーチ「それは本当か!?早く突破しないと評価にも関わるし、ぜひ呼び出してくれ」
兵士「あんた、城壁を直す方法を知っているのか!?だったら何とかしてくれ!このままだと俺たちは皆女王様に首をはねられてしまう!この間も何人かの兵士が処刑台に行ったんだ!?」
セシル「おうふ…。国の上に立つものがそんなことをしてはいけません!皆の首をはねるなんて、そんなむごいこと…!!!」
ルナ「……」(不機嫌になる
まりまり「よかよか、首ばはねしゃしぇなんてせんか!…助けて!もんもん!つぎはぎ!!!」



先ほど同様にまりまりは人形を掲げる。と、白髪の大男と緑色の髪をした可愛らしい男の子が姿を見せた。もちろん彼らは「しにものぐるい」のメンバーであり…。



もんもん「…おお、僕ったいが呼び出されたんだね。さっきがしがしがいなくなったから来るだろうなとは思ってたけど…」
つぎはぎ「まりまりー!会いたかったよー!!!」
まりまり「うん!うちも会いたかった!…お願いあっけんやけど、よかよか?こん壊れた壁ば直しぇる?」
つぎはぎ「えっと、これだよね?うーん…。僕の布と綿を生かす能力ともんもんの器用さがあれば…。うん、出来るよ!」
もんもん「まりまり、皆、ここは僕とつぎはぎに任せて。早く行くんだ」
トーチ「ありがとな…うおっ、壁があっという間に直り始めたぞ!?しかも何だかファンシーで可愛らしい感じに;」
ルナ「…これなら女王も喜ぶと思う」
兵士「あんたらは神様かー!?ありがとうございますー!!!」(号泣)



まさか召喚スキルがこんな場面で役に立つとは思っていなかった一同はびっくり。だが、もんもんとつぎはぎの修繕は優秀であり、壊れた城壁はあっさり直った。彼らはまりまりに「何か」を手渡し、笑顔で元いた場所へと戻っていく…。
こうしてハート城に侵入した一同。だがその構造は複雑であり、見回っている多くのモンスターも襲い掛かってきた!



トランプの兵隊さん「…!」
アリス「侵入者を見つけたからこっちに来たわ!あいつは物理攻撃しかしてこないからそこに気を付けて!」
セシル「ならワタシが術を施します!イージスの調べ!…これでダメージは減ります!安心です!」
ルナ「…『封じの呪言』」
まりまり「足を封じたとね!あっ、兵隊さんが動けんなったばい!」
トーチ「動けないなら、もう俺の弓を避けられないよな?」(銀の弓を構える



女王の使者「……」
まりまり「今度は射撃タイプの敵とね…!」
セシル「早めに倒してしまいましょう!クイックオーダー!!!」
ルナ「『毒の呪言』」
トーチ「よくやった!毒状態だから追撃してさっさと倒して…!!!」
アリス「敵が消えたわ!あっちへ行きましょう!」



城内部の構造はまるで迷路のようであり、もし間違ったルートを進んでしまえば大幅なタイムロスになってしまうだろう。だが、そこは純粋組持前のラッキースキルで回避していく。ルナの嫌な予感とまりまりの座敷童特有のラッキースキルは驚異的であり、こういう場面ではより生かされていく。



アリス「えっと、ここはどっちに行ったらいいんだっけ…?」
ルナ「…嫌な予感がする。あっち」
トーチ「正しい道、か…?あっ、反対側に移動する巨大熱湯風呂があったんだけど;」
セシル「もし間違えていたらワタシたちは熱湯風呂の餌食に…!?とても恐ろしいです…!!!」(身震い



トーチ「また分かれ道!?しかも3択だと!?」
アリス「どれを選べばいいのかしら…」
まりまり「うち、ちゃちに行った方のよかっち思う!他ん2つちゃりこっちん方のよか気のするん!」
セシル「そうなのですか?では行きましょう…あっ、当たりのようです!道が続いています!」



まりまり「『よい道』と『悪い道』…?うーん…」
ルナ「…紛らわしい」
トーチ「普通なら良い道だよな?だけど…」
セシル「ひっかけだと思います!敢えて悪い道に行きましょう!そっちの方がワタシ、良いと思います!」





カムイ「…まさか『よい道』が『城の者にとって良い道』…つまり侵入者へのトラップてんこ盛りだったとはな…;」
ウォーレン(レン)「ちょっとちょっと、純粋組のファインプレーでトラップを神回避し続けてるんだけど…;」
ヴァッサ(トキヤ)「愛島さんも純粋組特有のラッキースキルはありますが、ここで最大限生かされてくるとは…;」
アグニ(烈)「あいつらヤバくないか!?普通1回くらいはミスるだろ?ここまでノーミスなんだけど;」
ルキア「迷路で迷わず進めるってすごいねー;私だったら迷って変なところに行っちゃうよ;」
サクラ「作者、助けられましたね…!」
狛枝「そうだね、これこそまさに希望だよ!…まあ、このメンバーに不憫な人や運の悪い人がいたら確実に足を引っ張っていただろうけどねwww」
十神・フォックス・左右田「よしちょっと表出ろや」



城の内部を探索し、回復アイテムがあれば回収していく。だが、何者かがとっていった後なのかアイテムは少な目だった…。そして城の内部を潜り抜け、女王の部屋の手前で、遂に…!



シアン「…ああっ!トーチさん!皆!やっと会えたにゃーん!!!」
トーチ「シアン!クロウ!やっと全員合流したな…!!!」
クロウ「ここの迷路すげえ複雑だったんだけど…;でも、会えて良かったぜ…;」
セシル「これで皆揃いました!ファンタスティック!!!」
まりまり「もう怖いものなんて何もなかね!!!」
ルナ「…うん」



この時点で全員集合。ずっと城内を駆け巡っていたシアンとクロウだが、何とか無事に合流出来た。トーチらが外を駆け回っている間、彼らは中でアイテムを回収していたらしい。全員会えたことを喜ぶ逃走者だが…。



アリス「……」



水色のドレスの少女は彼らをじっと見つめていた…。





…?

○○○・イン・ワンダーランド ( No.224 )
日時: 2016/04/19 15:56
名前: ユリカ (ID: W3pbx6e8)

クロウ「…さっきシアンと城の内部を巡ってたんだが、あの大広間にボスの女王がいるみたいだ。多分あいつを倒せばクリア扱いだぜ!」
トーチ「そうか!なら万全の態勢を整えていくぞ!皆、準備はいいか?」
シアン「アリスちゃんはここで休んでいて!シアンたち、ちょっと行ってくるからね?」



回復アイテムと魔力回復薬を使用し、全員揃っての戦闘に挑む一同。相手はハートの女王でありトランプ兵を召喚するのと、高い防御力で逃走者チームを翻弄する!



トーチ「炎攻撃を使ってきた!苦手な奴はかわせ!!!」
ルナ「…大丈夫」
シアン「出てきたモンスターは一斉に倒すにゃん!ストロベリーハート!!!」
まりまり「モンスターへの攻撃にボスも巻き込むね!」
クロウ「おっしゃ!俺様の攻撃も喰らえ!!!」
セシル「サポートします!歌劇の序曲!!!」



相手に弱点らしい弱点は見当たらず、彼らは攻撃を続ける。召喚した敵を薙ぎ払い、相手の動きを封じ、一気に畳み掛ける。相手の攻撃力はそこそこ高い程度だったが、全体攻撃がうっとおしかった。そこはセシルの回復スキルでカバーし、トーチとまりまりの遠距離攻撃とクロウの破壊力で連携していく。



クロウ「ふーん…。弱点らしい弱点はないっぽいけど、その分体力は低いみてーだな…。だったら勝機は十分あるぜ!…おおっ!?」
シアン「ライトミュージック!!!…クロウちゃん大丈夫!?」
クロウ「助かったぜ!ありがとうな、シアン!…トーチさん!俺とシアンは空中戦に持ち込む!あんたはその隙に銀の弓で撃ち抜け!!!」
トーチ「分かった!ルナ、セシル、まりまり!サポート頼むぞ!!!」
まりまり「勿論!まずはうちの毬で気を引いて…!」





ロッシュ「これがボス戦か?」
アルル「そうみたいだね。シアンとクロウが遊撃に徹して、とどめをトーチさんに委ねるみたい!」
リンク(抜)「サポートは万全だ!いけるぞ!」
チルノ「6人共、頑張って!!!」





シアン「トーチさん、皆!相手の動きが鈍ってきたよ!いけると思うにゃん!!!」
セシル「本当ですか!?それなら…猛き決戦の円舞!!!
ルナ「…『黄昏の術式』」」
まりまり「足止め出来るとね!?」
クロウ「おうよ!このクロウ様に任せろ…おんどりゃあああああああああー!!!!!」
シアン「トーチさん、今のうちに!」
トーチ「ああ!…サジタリウスアロー!!!」



銀の弓から次々放たれる弓矢の嵐。それを前進に受け、赤い女王は膝をつく。これで全てが終わるはず、なのだが…。



トーチ(おかしい…。何だか嫌な予感がする…。これで終わるはずなのに、何だか、すごく悪い予感がする…!!!)



敵を倒すと赤の女王は数多くのトランプと化して消えた。元の世界に帰れるかと思ったのだが、場面が変化する様子はない。どういうことかと模倣の作者は試に敵のまき散らしたトランプを手に取る…。そこに、多t会が終わったことを見計らったアリスが入ってきた。



トーチ(…これって…!?)
アリス「あの女王様を倒しちゃったの!?あの女王様はとっても強いのよ?それをあっという間に倒しちゃうなんて…6人共すごいわ!」
クロウ「へへん、当ったり前だろ?この俺様たちだぜ?あんなの朝飯前だって!」
シアン「1人じゃ出来ないことも、クロウちゃんや皆となら出来るのにゃん!」
まりまり「うんうん!」
アリス「そっかあ…。1人じゃ出来ないことも、皆でなら出来るんだね」
セシル「イエス!アリス、あなたも一緒に…」
トーチ「皆!今すぐアリスから離れろ!!!」
ルナ「?…だって…」
トーチ「…多分、彼女が俺たちをこの絵に引きずり込んだんだ!」
クロウ「はあっ!?」



模倣の作者の手には敵の女王が落としたトランプがあった。そこには赤い文字で「Alice is the culprit」と綴られていた。直訳するとアリスが犯人…。そういえば、思い当たる節はあった。敵やモンスターは自分たちには攻撃するが、アリスには一切攻撃してこなかった…。よくよく考えると、アリスは自分たちをうまく誘導していたような…?



トーチ「…それに、あの絵にはおかしいところがあった。タイトルだ。普通あの話は『不思議の国のアリス』のはずなのに、この絵は『アリスと不思議な国』だった…。主人公だからと思うかもしれないが、アリスが主軸に添えられているんだ。…なあ、アリス、お前…」
アリス「…分かっちゃったなら、仕方ないよね」



可憐で大人しく愛らしい少女。その正体は自分たち逃走者6人を絵の中に引きずり込み、閉じ込めようとした者だった!?大人しかったアリスの容姿は変化していき手には長く魔力の込められたステッキを手にしており、それを一振りすると巨大なチェシャ猫のような獣が現れる。「アリス」は獣に乗り、逃走者6人を見下ろす。


アリス「あーあ、せっかくこのままでいられると思ってたのに。お兄さんたち、分かっちゃったんだ」
シアン「え…?どういうこと?」
アリス「この『世界』は私が中心になって作られた世界。だから帽子屋さんも時計ウサギもチェシャ猫も三月ウサギも兵隊さんたちも女王様も、全部私の思い通り。それで何回も私の思うままに『アリス』の物語を繰り返す…。今まではずっと、そんな世界。…でも、それじゃあ嫌だった。そんなの、嫌だった!私にはあなたたちみたいに本当の友達なんかいなかったんだもの!」
まりまり「アリス…!?」
アリス「この『世界』は完成する前に作った人が亡くなって、それで美術館に保護された。完成していない作品の私はずっと仲間外れだった…。トーチお兄さんもセシルお兄さんもルナちゃんもまりまりちゃんもシアンお姉ちゃんもクロウお兄ちゃんも…。このままだと、いなくなっちゃう!私、また一人ぼっちに戻っちゃうよ!!!」
ルナ「…!?黒い、嫌なものを感じる…」
セシル「まさか…!黒幕が呪いをかけたのはこの絵…、そして絵の主であるアリスなのですか!?」
トーチ「皆、アリスが攻撃態勢に入ってる!俺らも攻撃しないとやられるぞ!隊列を組め!!!」





本物のボスはアリス、まさかの二段構え


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