二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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イッシュにて。
日時: 2018/04/29 11:26
名前: りゅーっち (ID: dfKYMG8n)

スプラと同時並行で進めていきます。
そして、なにしろ大分前に考えてた話なので曖昧です。おかしいです。

忘れてました。

※それなりに、重たいお話になることがあります

設定をば。

[トウヤ] セッカシティ出身。この作品で旅にでる少年。元引きこもり。なのに、メチャクチャ頭がいい。チェレン、ベルと幼馴染み。ポケモンの心を読むことができる。なにか秘密持ち…?
一人称→オレ 二人称→オマエ、あんた

[ベル][チェレン]原作と同じ感じ。

[ハチク]この話の意外なキーパーソン。トウヤの過去を知る。結構若い…?(´・ω・)

設定、古いな…変更少しかけました。

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Re: イッシュにて。 ( No.145 )
日時: 2017/03/03 10:09
名前: りゅーっち (ID: Ak8TfSQ3)

イルミア「…さぁ、つきましたよ!」
イルミアが自宅を紹介するかのように、誇らしい表情で両腕を開く。
イルミア「博物館の奥が、図書館になってます。すぐに向かっても大丈夫ですか?」
レイト「えぇ、構いません」
レイトがイルミアに付いていく。博物館の中には、テレビなどでしか見ないような、骨だったり化石だったりがたくさん置いてあった。
ふと、イルミアはレイトが周りを見回していることに気づいた。
イルミア「あ…なにか見たいものでもあるのですか?」レイト「え?」
レイト「だ、大丈夫です!つい目が行ってしまってて…」
あわててレイトが腕をバタバタ振りながら否定する。
それを見て、イルミアはにっこりと微笑んだ。
イルミア「…少し、寄り道しましょうか」レイト「…はい……」

10分ほど化石を見て周り、いよいよ本命の図書館につく。
さすがジムなだけあって、トレーナーたちの目線は鋭い。
こんな背筋の凍りつきそうな場所でよく本なんか読んでいられるなと半分驚きつつ、目的の本を探す。

どうやらイルミアはすぐに選び終わったようで、レイトが手続きを終わらせて出てきた頃には、博物館の方の椅子に座って、借りたであろう本を読みふけっていた。
イルミア「……ぁ、終わりましたか?」レイト「はい、お待たせしたようで、すみません」
イルミア「いいえ、大丈夫です。…では、帰りましょう」
そう言って、イルミアが歩き出す。それに続いて、レイトも歩いていく。
レイト「そうですね……あ!」
先を歩いていたイルミアが振り返った。
レイト「買い物して帰らないと…」
レイトが顎の所に手を当てて考え出す。そんな所に人間らしさを憶えながら、イルミアは声をかけた。
イルミア「買い物、お手伝いしますよ?」
レイトもふっと笑い返す。
レイト「…ありがとうございます」

Re: イッシュにて。 ( No.146 )
日時: 2017/03/04 15:53
名前: りゅーっち (ID: nG1Gt/.3)

2,000の瞬間見落としたー……めちゃショック……(´;ω;`)


トウヤ「…」
2人が図書館に行っている頃、トウヤは布団に潜って、借りてきていた分紀を読み漁っていた。
すると、部屋のドアが開く音がした。トウヤは本に夢中で気付いていない。
トキ「おーい、トウヤ…ってまだ読んでんのか…本読んでると相手してくんないからなー……」
部屋に入ってきたのはトキだった。右手でドアを押さえ、左手にはトレイを持っている。
しばらく無言の時間が出来た。
トウヤ「…?トキ?いつからいた??」
トキ「やっぱ気づいてねー…でも、ついさっき入ったばっかだぜ?」トウヤ「そうか…で、そのトレイはどうしたんだ?」
トウヤの目が、トキが持っているトレイに向く。
トキ「お?これか??レイトが置いてってたんだ。一応、紅茶の入れ方は1回教わったことあるし、飲んでいいって事なんだろーよ」
よく観察してみれば、まだほんのりと湯気が立っている。
トキ「眠れねー時は甘いもんとんのが1番なんだろ?あいつ茶菓子まで置いてってんだ、少しくらいきゅーけいしたらどうだ?」
らしくないトキからの誘いにトウヤは一瞬驚きの表情を見せた。…だが、それも本当に一瞬でしかなく、次の瞬間には微笑みに変わっていた。
トウヤ「じゃあ、頂くとするか…」トキ「おーよ」

トウヤ「……ふぅ」
トキ「あったけー…」
2人ともほんわかとした表情になる。
トキ「眠たくなる訳だよなー…」トウヤ「分かる気がする…さて、トキ」
ぼんやりとしているトキを軽く小突く。
トキ「んぁ?」
トウヤ「紅茶、助かった。なかなか上手かったな。分紀に戻る。また何かあったら呼んでくれればいい」
トキ「……おー」
トキの意識が覚醒したのを見計らって、トウヤが片付けを促す。…と言っても、あとはトレイを下げるだけなのだが。
トキ「じゃ、またなんかあったら来るから…ってもう聞いてねーし…」
振り向きざまにトキが言葉をかけるが、時すでに遅し。トウヤは本の世界にのめり込んでしまっていた。

Re: イッシュにて。 ( No.147 )
日時: 2017/03/06 17:01
名前: りゅーっち (ID: VbQtwKsC)

レイト「ただいまー…ってどういう状況?」
イルミア「トウヤ君は寝ちゃってる…トキくんは??」レイト「…あ、でも」
レイトが水場を覗き言った。
レイト「ティーセットは使ってる…てことは……」
独り言を言いながらも、棚から小さめの袋を取り出す。
レイト「お茶受けもなくなってる。トキかトウヤが入れたのかな…使われてるカップは2つだし、トキかな?」
イルミア「そこまで分かるんですか?」
イルミアが驚きの声を上げる。ここでレイトは改めて彼女を1人にしていたことに気づき、申し訳無さそうに頭をかく。
レイト「前に1度だけ、紅茶の入れ方を教えたことがあるんです。トキは物覚えがいいからきっと今日も紅茶をいれて飲んだんだろうなぁ…」
その時、ドアが開く音がした。
トキ「あ、レイト。…と、えーっと…」イルミア「イルミアですっ!覚えてくださいよー!!」
トキ「そーそー、イルミア。覚えた…多分」
トキ「……で、今日の夕飯なんだー?」レイト「え?あ、えっと…」
レイトがポケットから紙を取り出す。どうやら献立を書いたメモであるようだ。
レイト「今日は…シチューとサラダ、あとデザートにハートスイーツ買ってきてるよ」トキ「まじでっ!?」
トキが目を輝かせながら立ち上がる。それをレイトは必死に抑え、何が起きてるか分かっていないであろうイルミアに説明した。
レイト「トキ、落ち着いて…あ。イルミアさん、トキ実はハートスイーツ大好きなんですよ。彼結構甘党だから…あ、トキ。紅茶いれたの??」
レイトが話しかけると、腕の中で暴れていたトキが不意に顔をあげた。
トキ「紅茶?あー、いれたいれた。お茶受けテキトーに取ってったんだった。言うの忘れてたわ」
レイトがね…?と言わんばかりにウインクをする。イルミアもそれに笑顔で返した。

Re: イッシュにて。 ( No.148 )
日時: 2017/03/07 15:14
名前: りゅーっち (ID: MXjP8emX)

トウヤ「……っ…」
飛び起きる。呼吸も荒い。
レイト「トウヤ…!?…どうかしたの……?」
様子を見に来たのだろうか、レイトが心配そうな顔でトウヤを覗き込んだ。
トウヤ「はぁ…ぃ、いや、大丈夫だ…」
ふと、自分が本をもったまま眠っていたことに気付いた。
表紙に刻まれるA-セイルの文字。指で軽くなぞると、少し…違和感を感じた。
トウヤ「……?」
顔を顰める。もう一度なぞってみるが、先ほどの違和感は薄れていたように感じた。
レイト「トウヤ?」トウヤ「あ…大丈夫、だ…それよりも、今日はシチューなのか?」
レイトの顔がぱあっと輝く。
レイト「そう!自信作なんだよ!体調がいいのなら食べてみて!!」
いつもの明るい笑顔で手を差し出す。
レイト「☆……?」
こてっと首を傾げる。
その行為をみて、トウヤは微笑みながら
トウヤ「いや、何でもない。行こうか」
そう言って、レイトの手を取った。

Re: イッシュにて。 ( No.149 )
日時: 2017/03/08 11:56
名前: りゅーっち (ID: VB7Q11rn)

トウヤ「……」3人「……」
無言が続く。心做しかトウヤの顔色も悪い。
トキ「……なんか喋ろよ!!」レイト「いや無茶ぶり!」
トウヤ「…みんな」
トウヤが机に手をついて立ち上がる。その音に驚き、3人は無言になった。
トウヤ「悪いが…今日ここを発つ」トキ「…はぁっ!!?」
レイト「ちょっと…持たないのはトウヤのほうだよ!?」
イルミア「そうですよ!いくら休んだといえ、そんな……!」
トウヤからの突然の宣告に、3人は戸惑う。
その様子を見ているのか分からない、くらい顔でトウヤは続ける。
トウヤ「ここにいると、危ない…だから……」
トキ「なんでっ!」
トキ「なんで危ないって、分かんだよ!!」トウヤ「……っ…」
トキの罵声に、トウヤの顔が青ざめる。俯き、歯を食いしばりながら、続けようとする。
だが、言葉は出なかった。
レイト「……分かった。発とう。トキ、そこまでにしよう?」
レイトが準備を始める。
トキ「おい…おいっ!レイト!信じんのかよ!!」
イルミアが心苦しそうにトウヤを見る。
トウヤは椅子の背にもたれ掛かっていた。顔色もまだ優れない。
イルミア「トウヤくん…体調まだ良くないんじゃ……?」
トウヤ「…そんなこと言ってられない。いまは…」
立ち上がり、おぼつかない足取りで部屋に戻ろうとする。
トウヤ「…10時出発だ。準備をしておいてくれ」
それだけ言って、部屋に戻っていった。


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