二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- イッシュにて。
- 日時: 2018/04/29 11:26
- 名前: りゅーっち (ID: dfKYMG8n)
スプラと同時並行で進めていきます。
そして、なにしろ大分前に考えてた話なので曖昧です。おかしいです。
忘れてました。
※それなりに、重たいお話になることがあります
設定をば。
[トウヤ] セッカシティ出身。この作品で旅にでる少年。元引きこもり。なのに、メチャクチャ頭がいい。チェレン、ベルと幼馴染み。ポケモンの心を読むことができる。なにか秘密持ち…?
一人称→オレ 二人称→オマエ、あんた
[ベル][チェレン]原作と同じ感じ。
[ハチク]この話の意外なキーパーソン。トウヤの過去を知る。結構若い…?(´・ω・)
設定、古いな…変更少しかけました。
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- Re: イッシュにて。 ( No.140 )
- 日時: 2017/02/19 18:50
- 名前: りゅーっち (ID: Iohw8dVU)
イルミア「へぇ〜…セッカのあの事件、調べてるんですね……それならえぇっと…」
イルミアがぴょんぴょん跳ねながら案内する。周りから見ればきっと迷惑だろうが、本人が楽しんでいるのだからまぁ良しとしよう。
イルミア「あ、ありました!この棚、1番上!見えますか?」
どうやら見つけてくれたらしく、イルミアが興奮した様子で上の方を指さす。
天井近くに、背表紙の赤い本が見えた。
イルミア「あれが多分、『分紀』ですね!」トウヤ「分紀?」
イルミア「はい!分紀とは、その当時あった事柄を同じような本何冊かに分けて記録してるものです。確かあれは1巻目…ここには3巻まであったはずです。どうやら続きがまだあるようですが、ここには置いていないらしくて……」
イルミアによると、セッカの事変については5巻ほどあるそうだ。それでも、この図書館には3巻までしかなく、その先は流石のイルミアでも知らないらしい。
イルミアの表情が曇る。
トウヤ「いや、いい…案内してくれてありがとう、おかげで助かった。先は…多分見つかるから…」
イルミア「……?」
イルミア「では、先が見つかるのなら、私を連れていってください!今までずっと探してたAーセイルの著書が見つかるのなら、是非ともこの目で見てみたいんです!」トウヤ「…Aーセイル?」
イルミア「あ、先ほど教えた本の著者です!」
トウヤ「Aーセイル……」
それを聞くと、トウヤは俯く。考えるような仕草ではあったが、それとは違って少し--寂しそうにも見えた。
イルミア「…トウヤさん……?」トウヤ「あ…すまない、気にしないでくれ」
イルミア「で、ではハシゴ取ってきますね!!」
そう言うと、イルミアはハシゴを取りにすたたたと走っていった。
- Re: イッシュにて。 ( No.141 )
- 日時: 2017/02/23 07:13
- 名前: りゅーっち (ID: bIAXyXLC)
トウヤ「てなわけで……」
トウヤ「付いてきた」レイト「…へ?!」
トキ「まてまて待て……訳わかんねーんだけど!!?」
ポケモンセンターの寮の一角。トウヤは先ほどの図書館でのいきさつを話した。そして先ほどの言葉になる訳だが……
うん、語彙力どこいった?(笑)
レイト「僕は仲間が増えるのはいいよ…君も結構病弱だし、ね?」
トキ「そーだけどよぉ…ま、いっか……」
イルミア「良いんですか!!やった…!」
イルミアが胸元に手を当てている。そこから胸をなでおろすような仕草をした。少し不安だったのだろう。
彼女自身も、旅には出たかったらしい。ポケモンもいるようだし、大丈夫だということで仲間に迎えようといった話になったのだ。
その話にトキ達も納得してくれたようだった。
トウヤ「イルミア…良かったな」イルミア「はい!ありがとうございます!」
レイト「そういえば、イルミアさんっていくつなんですか?」イルミア「え…?!」
イルミア「14…です……」
トウヤ「…」トキ「年上…」レイト「いや、トウヤより上じゃん」イルミア「……へっ?え、皆さん年下ですか?」
イルミアが焦ったような口ぶりになる。トウヤには少なからず年上だと思っていたらしい。
トウヤ「俺、13」イルミア「ホントだ……」
レイト「僕らトウヤより年下だからね?」
イルミアは少しショックを受けた様だったが、また先ほどの笑顔に戻る。
イルミア「で、でも!これからお世話になります!!」
- Re: イッシュにて。 ( No.142 )
- 日時: 2017/02/25 21:04
- 名前: りゅーっち (ID: NywdsHCz)
レイト「…で、本題に戻すけど……本はどうだった?見つかったの??」
トウヤ「そう、そのことだけど」
トウヤ「アロエさんに言ったら、文紀ある分全部くれた」レイト「ふーん…は!?」
イルミア「ほんとにビックリしました…ハシゴ登って本渡したらすぐにアロエさんの元へ行っちゃうんですもん…そして第一声がこの本を貰えないか、ですよ!!?」
トキ「出たー…トウヤの無茶ぶりー…」レイト「で、でその時、アロエさんは何と…?」
トウヤ「えっと…『はぁっ?いきなりだねぇ…まぁ、アンタには借りもあるし……仕方ない、かねぇ。…いいよ、持ってきな』……だってさ」
トウヤが律儀に言われた(らしい)言葉を一字一句違わず、なおかつ言い方をアロエに似せて言った。
トキ「ちょ!やめろって…!ww」レイト「あ、トキツボっちゃった」
いつもの雰囲気になる。
トウヤ「さぁ、今日はもう動かない。好きに回って来るといい…もちろん、イルミアも」イルミア「え…は、はい…」
そう言うと、トウヤはもう疲れきっているようで就寝体制に入る。
と、その時、トウヤがモンスターボールを出す。
トウヤ「じゃあ、な…悪いが頼むな、チラーミィ」
チラーミィが満面の笑みで鳴く。
イルミア「あ、あの…」
イルミアが手を自分の前にあげながら言う。
イルミア「皆さんのお話…聞かせてもらってもいいですか?」
- Re: イッシュにて。 ( No.143 )
- 日時: 2017/03/02 10:14
- 名前: りゅーっち (ID: Iohw8dVU)
トキ「俺達はいーけど…」レイト「トウヤはもう疲れてるみたい…?」
トウヤはもう眠ってしまったようで、何も言わない。
イルミア「ぁ…そうですね……ではまた、今度聞かせてください。皆さんのお話聞きたいですし…」
レイト「いいですけど…ぐいぐい突っ込んでくるんですね…」
レイトは年上のイルミアに敬語を使うようにしたようだ。それに対し、トキはちっとも気にしないようで、いつもの口調で喋り続けている。
トキ「じゃあ、えーっと…あんた、今からどうすんだ?」イルミア「い、イルミアですっ!」
イルミア「私はもう一度図書館に行って、そこから旅支度をしようかと…」レイト「図書館?なら僕も行ってきます!調べたい書物があって…」
なら案内しますよと、イルミアとレイトが嬉々として話し出す。
トキ「俺を蚊帳の外にすんじゃねー!!2人ばっか話やがってよー…」レイト「じゃあ、トキも行くかい?」
トキ「ぜってーいやだ」レイト「なら諦めなよ」
まだ言いたい文句が多いようで、トキは顔をしかめながらぶりぶり怒っている。
レイト「じゃあ、トキはトウヤのとこにいなよ、また何か買ってきてあげるから」
レイトがもので釣ろうとする。だがうまくいくものでは…トキ「分かった」……釣れちゃったー…
レイト「じゃあ、行ってきます」イルミア「い、行ってきますね…」
トキ「……おー…」
納得行かない表情のトキを残したまま、部屋を出る。
イルミア「おふたり…仲良しなんですね」
レイト「…まぁ、ずっと一緒でしたから。腐れ縁って言うのかな?」
レイト「でも…」イルミア「?」
少しだけ、寂しそうな表情を浮かべたあと、にっこりと微笑む。
レイト「騙してることに…変わりはないんですけどね」
- Re: イッシュにて。 ( No.144 )
- 日時: 2017/03/02 19:37
- 名前: りゅーっち (ID: cfr4zh/q)
レイト「そうですね、騙してます…では僕の話は早めに終わらせてしまいましょうか」イルミア「……?」
イルミアが怪訝そうにレイトを見る。身長差からか、少し見上げるような体勢だ。
レイト「僕はね…こう見えて、ポケモンなんですよ」
イルミア「ぇ…どうしたんですか、いきなり……?」
レイトが少しまえを歩く。すぐに止まり、クルッと回転した。その顔は笑っている。が、苦笑いにも見える。
レイト「そりゃあ、信じられませんよね。…真実は、どうなんでしょうか」
そんなことイルミアに問われても分からない。
それを伝えるべく、イルミアはふるふると首を振った。
レイトがまた苦笑いをする。
レイト「そりゃあ、そうですよ。だって僕にも分かりませんもん。真実なんて…でも」
レイト「僕がこれから図書館に行くのは、“ヒト”としての知識を身につけたいからなんです」
彼の話によれば、“ヒト”という生物を理解すればきっとその“ヒト”という括りに入れるのではないか、というはなしだった。
イルミア「そんなの…」レイト「?」
イルミア「分かるはず、ないと思います…」
今度はレイトが怪訝そうな表情を見せる。
レイト「なぜ…?」イルミア「だって」
イルミア「人間が、人間をまだ理解してないのに、ポケモンが果たして理解できるのでしょうか…」
レイト「…確かに正論だけど」
レイト「僕はそれまでに、人間ーーヒトに憧れているんです。僕のマスターのようなヒトに」
1通り話終えたようで、レイトがふぅとため息をつく。
そして人差し指を口のところに立て、悪戯っぽい笑みでこう言った。律儀にウインクまでしながら。
レイト「このことは…トキ達には秘密ですよ?」
イルミアも、それを見て笑い返す。
イルミア「…はい、分かりました」
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