二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》
- 日時: 2018/01/27 19:47
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
ここは、パロディとネタを詰め合わせた、面白い短編集にするつもりです!
キャラは、メカクシ団とは書いていますができれば全キャラ出すつもりです。
あ、あとリクエストやコメントはいつでもお待ちしております!
気軽にお声掛けください!
《リクエスト》
シンタローとアヤノの恋愛【完結】
マリーちゃんが主人公のお話【完結】
メカクシ団の温泉旅行(ライバル団>>172も登場)【制作中】
キドの妹(木戸 琴美)が、ライバル団のNo.3とデート。
メカクシ団ボルカノ団>>172ドリマーズ団>>212で王様ゲーム
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- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】 ( No.129 )
- 日時: 2017/05/17 20:06
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「あんた…、歯ぁ食いしばりなさい…」
そこには、怒りを露わにした榎本が、仁王立ちで立っていた。
榎本は一歩踏み出し、拳を振りかぶった。
俺は、驚きと怒りが湧いたが、これがやった罪なんだと呑み込み、ぐっとその時が来るのを待った。
「やめろ!エネ!」
「エネちゃん!だめ!」
「お兄ちゃん!」
「エネちゃん落ち着いて!」
「貴音!!」
いろんな声が聞こえた。
キド、カノ、マリー、モモ、遥先輩の声。
遥先輩以外は、メカクシ団時代の名残か、エネ呼びが定着している。
バタバタと走る音がしたり、「離せ〜!!」という榎本の声がしたりと。なんだか、おかしな雰囲気がする。
俺は恐る恐る目を開けてみた。
俺の前には、モモ、マリー、キドの順で前に行って俺を庇い、遥先輩とカノは榎本をなだめながらも、捕まえて逃げられないようにしている。その榎本は、足や手をバタバタとさせながら喚いている。
その目には涙が光っていた。
「あんたねえ、幸せにする、愛してるとか言ってる割には全然じゃないの!!最近仕事ばっかりで、構ってもらえないって、アヤノちゃん悲しんでるのよ!!それなのに、次は浮気ときたら、もう…殴りたくもなるのよ!!あんたにその気があるなら、今すぐ証明してみてよ!!その前に1発なぐらせろぉっ!!」
榎本は膝をついて、わーっと泣き出した。
その様子を見て、みんなの顔に少しだけ同情の色が見えた。しかし、動くような気配はまるでなかった。
アヤノがそんなこと思ってたなんて…
それだけでもショックだったけど、1番はそんなことに気づかなかった自分が憎い。これは、1発だけじゃない…何発も殴ってもらわなければ。
「シンタローさん!大丈夫すか!?」
向こうから見えていたのか、バイト帰りのセトが俺に寄ってきた。
俺は、セトを見つめると、口を開いた。
「セト…お願いだ」
「は、はい…」
「俺を殴ってくれ」
「…はい?」
セトは一瞬訳がわからないという顔をしていたが、周りを見渡し察したらしく、「いくっすよ?」と小さく呟いた。
ビュンッと飛んできた拳は容赦なくて、左頬に鈍い痛みを残していった。
少しだけ、口の中から血の味がした。
俺は心配そうに見つめるセトに笑い、「ありがと」というと、次はカノの方へと向かった。
カノは言う前に、察したらしく俺が近づき、目を瞑ると少しの風が頬をかすったと思うと、右に鈍い痛みが走った。
反対側もやるなんて、少しだけ酷いな。
そう思いつつも、カノにも笑いかけ「ありがと」といった。
最後に遥先輩だ。俺が近づくと、遥先輩は俺の肩を持った。
「伸太郎君…僕は無理だよ。もう、充分だよ…」
その声は、涙で掠れていた。
俺は笑い「大丈夫です」と言った。でも、どうしても遥先輩は躊躇っていた。
俺は、男の方が「お前何やってんだ」と説得力が増すと思ったけど、しょうがなさそうだ。
俺はしゃがみ込むと、榎本に言った。
「榎本、殴ってくれ」
「言われなくても…やるわよぉっ!!」
そう力なくいうと、顔面の真ん中に拳をくらわした。
鼻に痛みが走ったが、幸い鼻血は出なかった。
「よしっ!」
俺は自分で頬をパンパンと軽く叩くと、アヤノのいる部屋へと向かった。
* * *
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.130 )
- 日時: 2017/05/20 21:53
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
部屋の中に入ってみると、薄暗く目の前のベットがこんもりと盛り上がっている。どうやら、布団の中に蹲っているようだ。
俺が電気をパチ…と点けると、微かにアヤノの体がピクッと揺れた。
俺が一歩一歩と、踏みしめながら歩くと、音が近づいてくるにつれ、ギュッと強く布団を持ちもっともっと縮こまってしまった。
俺はそのまま近づいていって、アヤノの隣へと腰を下ろした。
隣に座ると、すすっ…とゆっくり横に移動するのが、少しだけチクリと痛んだ。
でも、俺はためらわずアヤノがずれていくにつれてついていくことにした。そこまで広くないから、すぐに終わりは来てしまい、身動きが出来なくなってしまった。そんなアヤノを俺は横から抱き締めた。
アヤノは触れられるとビクッと体を大きく揺らし、ギュッと圧迫すると振り払おうとバタバタと暴れ出した。
でも男の俺の腕力に勝てるはずはなく、ただただもがけばもがくほど疲れるだけだった。
「い…やぁ!…離して…よ!…」
そうやって拒絶する割には、声は震えていてギュッと俺の袖を強く握っている。本当は振りほどきたくない。だけど、これは自分への同情からの行動だから…とでも思っているのか、無理やり自分の体を動かそうとしている。
俺はそのまま抱き続け、嫌がるアヤノに話しかけた。
「アヤノ、聞いてくれ…俺は、アヤノがいつも1番だよ」
そう言うと、アヤノの動きが少しだけ止まった。
でも、まだもじもじと動いてはいる。
「確かに、仕事仕事ってほったらかしにしてしまったのはゴメン。でもな、俺…職場にアヤノの写真飾ってるんだ。それで、いつも疲れた時見て、『よし頑張ろう!』って気持ちになれるんだ。わかるか」
アヤノは、項垂れたように俯くと、動きをやめた。
「でな?ここをうまくいくと、ボーナス…沢山貰えんだ。それは、成績じゃなくて人間関係も大切なんだ。だから、飲み会ばかり行って、ご飯食べなくてごめん。俺も、食べたかったよ」
ぐすり…と鼻を啜る音が聞こえ、声を抑えて泣き出した。
「ボーナス出たら…短くて1週間、長くて2週間半くらい休みが貰える。それから、アヤノとどっか旅行行くこと考えてたんだ…だから、そのことばかり一生懸命で今を見てなかったよ…」
俺はアヤノの肩に、布団ごしに顎を置いた。
「ゴメンな…こんな奴で。愛想尽きたよな…ほんと」
俺がそう言うと、一瞬の間があってから「ううん」と涙声で返事があった。
俺が不思議に思い、手の力を緩めた隙にアヤノはくるりと振り返った。その表情は涙でぐしゃぐしゃだったが、決して悲しそうな表情ではなかった。
アヤノは俺のほうに手を伸ばし、首に手を回してギュッと抱き締めた。
* * *
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.131 )
- 日時: 2017/05/23 21:17
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「ごめん…シンタロー。謝るのは私の方だよ…シンタロー私のために頑張っているのに…浮気したなんて疑っちゃって…ほんと、サイテーだね私…」
アヤノは俺の肩に顔を埋め、悲しげな声で言った。
そこで、俺の目もうるっときたのは内緒だ。
アヤノはぐすぐすと鼻をすすったりしながらも、「ごめん。ごめんね…ごめんなさい」と謝り続けている。
俺は、ゆっくりと背中に手をまわした。
「ごめんな、アヤノ…俺だって…ほんと、ほんと…サイテーなやつだよ」
そう言うと、アヤノはやはり「ううん…」と言った。
「いいの…私も、私も…サイテーだから…ぼkこほん。私も、ごめんなさい…」
ん…?
僕?
今、アヤノが「僕」って言ったよな?
は?僕…?
なんで、アヤノが「僕」なんだ?ボクっ娘にでもなったのか?いや、それはおかしい。ちょっと聞いてみよう。
「アヤノ…さっきの僕って…」
「ううん!なんでもないの!ただ、言い間違えただけ!私が、アヤノじゃないなんてって…あああっ!!」
「は!?アヤノじゃない!?」
俺は今抱いている人物がアヤノじゃないと知ると、気持ち悪い触れたくない以外のなんの感情が湧き上がってくるだろう?
俺は、瞬時に離れて、そのアヤノそっくりな奴を睨みつけた。
そいつは、困ったように笑っている。
ん…、この笑い方…どっかで見たような…?
は!もしかして…!!
「お前…カノか?」
「あらら、バレちゃった?」
そう言うと、目が赤く輝き瞬きをしたらカノの姿へと戻った。
今更だが、俺はずっとカノを抱いていたのか…虫唾が走る。気持ち悪い。
カノは相変わらずのにやけ顏で、こちらをバカにしたように笑う。それに少しだけ腹が立ってしまった。
「なんで、こんなことした?」
「だってさ、シンタロー君全然気づかないから、面白くて!」
「そいうのを聞いたんじゃない。なぜこんな行動をとったのか聞きたいんだ」
俺が怒っているのが伝わったのか、カノは少し驚いた顔をすると、ため息をふぅと吐いた。
そしてしばらく無言でいると、仕方なさそうに言った。
「だってさ、こうする事になったのも、君のせいだからね?」
「は?」
「姉ちゃんから頼まれて、キドと一緒にしたんだよ。ほら、姉ちゃんそこにいるでしょ?」
そう言って、カノは俺の後ろを指す。
さっきまではいなかったと言うのに、キドとアヤノが立っている。アヤノの顔は心なしか赤い。キドは、なんでか眉がつりあがってるんですけど…!!
カノは少しだけ面白そうに笑いながら、俺の肩に手を置いた。
「ま、いいよ?なんでこんな事したか教えてあげてもね?」
カノは不敵に微笑んだ。
* * *
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.132 )
- 日時: 2017/05/24 22:07
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
「ま、僕らが姉ちゃんと変わったのは丁度、君が部屋に入ったあたり。部屋暗かったでしょ?だから、そこを利用したんだ」
そう言ってまたへらへらと笑う。
その笑い方やめろ…腹立つ。
でも、そんなこと知りもしないそいつは、表情を一つも変えずに話を続ける。
「暗闇の中、キドが姉ちゃんを抱えて、横に移動して能力を使う。そして、僕が素早く姉ちゃんに欺いて定位置に座る。あとは、君がどう出るか待ってたって訳!」
そう言って、あははっ!と大声でカノは笑った。
くそ…こいつ、人の気も知らないで…
今更だけど、アヤノだと思っていた奴が、別人でしかも男ときた。
うん。普通に気持ち悪いわ。
えーなに?男に抱かれててお前キモくなかったの?愛とかさ、囁いてキモくなかったの?もはや、なんかもう俺ここで自滅したいです。ハイ。
カノは笑いに笑うと、涙を手で拭いながら俺をまた見た。
「まあ、姉ちゃんへの愛情は伝わったね?でしょう、キド?」
「ああ。姉ちゃん、本当に嬉しそうだよ」
そうやって2人とも、優しそうな顔で笑う。
それは決して不快なものではなかった。
恐る恐るアヤノを見てみると、目に涙を溜め頬を真っ赤に染めていた。でも、その目には悲しいなんて写ってなくて…
なんだかいろんな思いが溢れて、俺はギュッとアヤノを抱いた。
アヤノは俺の腕の中で、固くこわばったがすぐに解き、俺の背中に手をまわした。ただ、それが嬉しかった。
「ごめん…ごめんな?アヤノ」
「いいよ、シンタロー。私もごめんなさい…」
嗚呼、幸せだ。
こうやって2人で、愛を確かめ合うなんて…こんな幸せなことはない…
ーカシャッ カシャッ カシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャッ
……ん?
今シャッター音に、すっげー連写の音が聞こえたんだけど気のせい…かな?
うん。気のせいだ。
もう一度抱こうとすると、アヤノが否定した。顔を見るとかなり真っ赤だ。
「どうした?」
「貴音先輩と…モモちゃんに…撮られた」
「は?」
後ろをパッと振り返ると、いじらしく笑うキドとカノ。そして、スマホを構える榎本とモモ。
俺はアヤノから離れると、スマホに手を伸ばした。
しかし、その手は空を切り、スイッと避けられてしまった。
「おい!それ消せ!榎本にモモ!」
「嫌よ!もう一度浮気したらこれを叩きつけてやる!」
「そうだよ!浮気したら許さないよ!お兄ちゃん!!」
「だからしてねぇって!!」
「あのぉ…」
俺がスマホを取り上げようとバタバタしていると、アヤノがおずおずと声を出した。
「その…シンタローと浮気してた、エネ…って子?それ、たぶん…つぼみたちじゃない?」
そう言うと、キドとセトとカノが同時にビクッとした。
なるほど…
「お前ら、俺になんて誤解掛けたんだ?ん?許されると思ってますか?」
「うわああ!シンタローさん!怒んないでください!!」
「ほんと、シンタロー君を騙したことは謝るから!!!!」
「シンタローすまん!どうしても確かめたかったんだ!姉ちゃんに対する愛をな!だから、許せ!!」
「はぁっ!?」
俺は前に一歩踏み出した。
キド達がビクリと体を震わす。俺は、その3人の頭を交代で撫でてやった。
「いいぞ。その代わり、メカクシ団全員で旅行な」
「「「…はい?」」」
「いいから、これが罰な!分かったか!」
「「「ありがとう!!!!」」」
そうやって、俺の浮気事件は幕を閉じた。
終わった途端、みんなは相手の方へ行って、自分たちの家路へと着いた。
俺は少しだけため息をつき、それでもみんなと入られた喜びに浸りもしていた。
すると、アヤノが俺の腕にしがみついてきた。驚いてみると、笑顔で言った。
「いろいろあったけど…楽しかったね!」
「ま…、そうかもな」
そうやって2人で笑いあった。
7,シンタローとアヤノのリア充生活!end
- Re: メカクシ団の日常【カゲプロ】《リクエストください!!》 ( No.133 )
- 日時: 2017/05/25 22:25
- 名前: ボーカルロイド (ID: X2arTSSH)
《おまけ》
エ『やっほー!!エネちゃんですよー!』
シ「シンタロー…です」
た「貴音…だけど」
ア「アヤノです」
エ『今回はこのメンバーでやっていきますよー!!』
た「にしても、これが私かぁ…信じられないわね」
エ『その言葉、そっくりそのまま返しますよ?ドッペルゲンガーさん』
た「どちらかと言うと、あんたがドッペルよ…?」
ア「今回は、ミルキーさんのリクエストで私とシンタローの付き合ったお話になったけど…ね?」
シ「なんか、面白さがあんまりないのな。そして、日常と言えるのかどうか…」
エ『ま、細かいことは気にせず行きましょうよ!』
た「にしても、もうネタがないとか喚いてるわよ…このアホ作者は」
作【はあっ!?…でも、貴音なら許す(*- v - *)】
シ「なんでだよっ!?」
作【えー、特に理由ないけど〜…貴音が好きだから?】
シ「いや、それが理由だろ!」
ア「とりあえず、本当にネタがないの?」
作【うーん。なんかね、アザミさんとかシオンさんとかアヤカさんとかケンジロウさんとかもだしたいけど、なんか思いつかないというか…】
た「ふーん。全員が出るようなものにすることは出来ないの?」
作【全員が出てきたらここの目的である、明るく面白いものとは反対の、シリアスなものになっちゃうかも…】
エ『別にいいじゃありませんか?ルールとしても、ガチガチに固めなくていいと、書いてあるじゃないですか』
作【いやなーんか、プライドが許してくれない】
た「で?次のぐらいは考えたんでしょうね?」
作【ま、一応。】
た「なら安心ね」
エ『ここでキリもいいですし、終わりにしましょう!』
ア「ここまで読んでくださりありがとうございます」
シ「次の小説まで暫く待っていてください」
おまけend
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