二次創作小説(新・総合)

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ニチジョウクンポケット:天悪サクセス
日時: 2024/06/16 21:01
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: slzqu/cu)

※この小説シリーズは『日常系クロスオーバー小説』をメインとした物語です。というか、前スレ『クロスでカオスな日常ものがたりっ!』のリニューアルバージョンです

※クロスオーバー二次創作なので様々な作品を取り扱います。それ故原作作品のネタバレや、原作に派生した捏造設定も多く含まれる可能性があります

※更に「性格入れ替え」キャラの登場によるキャラ崩壊、純粋に手がけた結果のキャラ崩壊もございます

※主にキャラクターの関係性の捏造も含まれます。苦手な方は本当にご注意ください

※天悪(作者)も出てきます

※設定がガバになる可能性もございます

※更新頻度はかなり不安定です。かなり速かったり遅かったりします

※感想やキャラの貸し出し申請などは小説更新以降はいつでも受け付けますが作者やキャラ、他の作者さんなどの誹謗中傷コメは一切受け付けられません。また、『天悪オリジナルの小説のネタや描写の無断転載を禁止』しております。ご了承ください

これらの注意点がありますのでこの項目の時点で、又は小説を見てどこか引く所があればすぐさまブラウザバックをお願いします…本当に特殊ですので…

【以下、目次】

「(第一話なのに)こんなゆるくて大丈夫か? 」
>>2
「アンケートで唯一票がなかった選択をやるよ(クズ作者)」
>>3
「超次元スゴロク ヴィエルジュ」
※骨眼鏡さんとkonakun.さんとのコラボ回!
>>7-12 >>15-17 >>20 >>24
「第二回天悪版料理対決 〜発狂物語Ⅱ〜 」
※琴葉姫さんとのコラボ回!
>>27-31 >>34-36 >>39-42 >>46-48 >>54-56 >>61-63 >>66-67 >>71-76 >>80-88
「特別責務を受け入れた少年少女の後日譚」
>>91-93
「南国という名の天国に行こう」
>>97-98
「メリディス:カキコ版学級裁判ちゃぷたーわん」
>>101-106
「メリディス:カキコ版学級裁判ちゃぷたーつー」
>>107-111
「自由研究カッコチョウジゲン」
>>114-115 >>120-124
「幼児退行してる文録(裏)とシャミ子(裏)の夢想旅行」
※幼児退行ネタが含まれますので注意!
>>125-126
「天悪サイド昔話&童話パロ:はらはらコース」
>>127-128
「琴葉姫さんの誕生日をカキコでも祝い隊」
>>129
「メリディス:カキコ版学級裁判ちゃぷたーすりー」
>>132-136
「大晦日なので天悪サイドでもコピペネタをやる」
>>137
「そういやそろそろバレンタインっすね」
>>142
「弊サイドいち兄(表)は女子力が高いようです」
>>143-144
「桜並木前線〜柊サイドのクロスカプの皆さんと一緒〜 」
※柊さんとのコラボ回!
>>145-146 >>149-153
「第三回天悪版料理対決 〜発狂物語Ⅲ〜」
※柊さんとウィオさんとのコラボ回!
>>154-159 >>166-168 >>171-172 >>175-176 >>179-180 >>183-184 >>187-188 >>191-192 >>198-199 >>202-203 >>206-207 >>213-214 >>217-223
「夏風邪さんの誕生日をカキコで祝い隊」
>>210
「メリーディストピア長編・四月馬鹿編予告」
>>226
「天悪サイド版99人の壁パロ〜忍たま編〜」
>>227-228
「天悪サイド版99人の壁パロ〜文豪とアルケミスト編」
>>229-230
「琴葉姫サイドの文アル太宰治先生の誕生日を祝い隊」
>>234
「そういや今までジュンブラネタやってなかったのでやる」
>>238
「天悪サイド版99人の壁パロ〜琴葉姫サイド編〜」
※琴葉姫さんとのコラボ回!
>>239-241
「コピペネタ第二弾が出た……だと……!?」
>>244-245
「ナナカマドちゃん(裏)のキャラクエ風ss」
>>246-248
「天悪サイド版99人の壁パロ〜フラワーナイトガール編〜」
>>249-252
「ツワブキちゃん(裏)のキャラクエ風ss」
>>253-255
「またまた!コピペネタss大混戦」
>>259-260
「スイートピーちゃん(裏)のキャラクエ風ss」
>>261-263
「ジュンブラサクランボちゃん(表)のキャラクエ風ss」
>>264-266
「第四回天悪版料理対決 〜発狂物語IV〜」
>>267-268 >>274-276 >>281-283 >>286-287 >>292-293 >>298-299 >>305-307 >>319-321 >>324-326
「妖怪 つづかな僧(裏) verメリーディストピア」
>>303-304
「メリディス:カキコ版学級裁判ちゃぷたーふぉー」
※たけジアンさん、琴葉姫さんとのコラボ回!
>>312-318



取り扱い作品:ダンガンロンパシリーズ/忍たま乱太郎/ハイキュー!!/しずくちゃん/ポケットモンスターシリーズ/ぷよぷよシリーズ/おしりたんてい/ダンベル何キロ持てる?/カードキャプターさくら/うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。/しろくまカフェ/鬼灯の冷徹/イナズマイレブン/まちカドまぞく/pop'n music/東方見文録/刀剣乱舞/艦隊これくしょん-艦これ-/文豪とアルケミスト/妖怪ウォッチシリーズ/フラワーナイトガール(随時増える可能性あり)

※2020年11月26日頃再スタート

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.123 )
日時: 2021/09/26 22:29
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

前回、あたしアミティ(表)と獄原ゴン太(表)と初雪(裏)は、どういうわけかメリーディストピアに迷い込んじゃったまた別世界のブラウン……ブラウン(中)をおしりたんてい(表)と一緒にメリーディストピア中の観光をしながら、元の世界にブラウン(中)を帰すために天悪を探してたんだけど……そんな中でおしりたんてい(表)のいる街の公園で、おしりたんてい(表)の様子がおかしくなったと思ったら、初雪(裏)曰くそのおしりたんていはブラウン(中)と同じ世界から来たおしりたんてい(中)なんだって! でも……

「あの、あなたはいったいどうやってこのメリーディストピアに来られたの? それに、おしりたんていさん(表)はどこへ行ったんだろう?」

「そんな事を言われましても……! ブラウン(表)と行動を共にしていたと思っていたら急に一瞬動きがおかしくなりまして、気づいたらあなた達もいたのではないですか! ですからその、(表)の私という方は存じませんよ……」

あたしの疑問を代わりにゴン太(表)が質問してくれたけど、おしりたんてい(中)にとってはあまりの突然のことでどう答えたらいいのかわからないみたい。困ったな……おしりたんてい(表)は見たところ、どこにもいないみたいなんだけど…… ふと、あたしはとあるものを水飲み場の左横で見つけた。これは……おしりたんてい(表)の帽子……かな?

「みんな! これを見て! おしりたんてい(表)、帽子を落としてたみたい……!」

「あ、本当ですね……でも、おしりたんていさん(表)自体はどこ行ったんだろう」

「…………フーム……そういえばブラウン(表)も、水飲み場で水を飲んだことで、異変が生じたと話していました……もしや、おしりたんていさん(表)という方は、水飲み場に触ったことで、まさか私のいたとされる世界に転移してしまった……ということが有り得るのでしょうか……」

「えっ!? そうなのっ!? おしりたんていさん(表)!!」

「えっと? つまり……現状この水飲み場が今回の騒動の原因で、何らかの要因で世界を転移できる力を持ったこの水飲み場に触ると、(中)の世界の人と入れ替わる仕組みになってるってことだね」

「フムム……そう結論づけるしかないでしょうね…… フムゥ……これまでの難事件より遥かに難解ですよぉ……」

おしりたんてい(中)と初雪(裏)の推理から、この水飲み場が(中)の世界の人と立場交換するような力を持ってることが判明したんだけど……

「どうしよう、だったら今、(中)の世界にいるおしりたんてい(表)やブラウン(表)をどう連れ戻して、おしりたんてい(中)とブラウン(中)を元の世界に帰せばいいんだろう?」

「あ………お待ちください! この水飲み場の仕組みがわかったのなら簡単では? 私がもう一度この水飲み場を触るなどすれば、こちらでいうおしりたんていさん(表)をこの場へ戻すことができ、私も元の世界に帰れます。 ブラウンも同様のはずです!」

「なるほど、さすがおしりたんていさん(中)。じゃあ、ぼく触ってみますね」

そっか!この水飲み場のカラクリがわかれば、ブラウン(中)もおしりたんてい(中)も無事に元の世界に帰れるんだね! お別れは寂しいけど……二人の元いる世界にいることが一番だからね。

「えっと、アミティさん(表)。ゴン太さん(表)。初雪さん(裏)。おしりたんていさん(表)と一緒に、ぼくにこの世界を案内してくれてありがとうございました」

「いや……別に! 初雪は寂しくないし! 楽しかったのはそうだけど……向こうの世界の人たちも心配してるんだから、早く帰って会いに行ってあげなよ」

「ゴン太も! ブラウン君(中)と過ごした時間、楽しかったよ! ねっ、アミティさん(表)!」

「うん! どうか元の世界に戻っても、あたしたちのこと、覚えててね!」

「はい……… ずっと、忘れません。それでは、また………」

ブラウン(中)が推理の確証を得るために水飲み場に触ろうとした……その時だった。











「アミティ(表)ーーー! ゴン太(表)ーーー! 初雪(裏)ーーー! 今だ!! 自由研究にブラウン(中)や今回の騒動の出来事のことをまとめたレポートを載せるんだっ!!!」

「「「ええええええええ!????」」」

「え………?」

「フムム!? 今来たあなたは何者なのですかーーーー!!」

勢いよく天悪が現れたんだーーーーー!?? 今まで何してたのーーーーー!????







すみません、雰囲気ぶち壊してるみたいで……💦
感想まだ

Re: 自由研究カッコチョウジゲン ( No.124 )
日時: 2021/09/26 22:34
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)

「フムゥ……あの、すみません。あなたはいったい、どちら様なのでしょうか? お初にお目にかかります、おしりたんていです」

「おしりたんていさんの助手のブラウンです。お姉さんは、アミティさん(表)たちのお知り合いですか?」

「あっ! どもども初めまして! メリーディストピアの創造主の狂人! 天悪です! 三人の自由研究のためにこちらの世界に飛ばしてしまって申し訳ない!」

ブラウン(中)が元の世界に帰る前に、いきなり走ってこの場に現れた天悪は、おしりたんてい(中)とブラウン(中)に自己紹介するんだけど……

「………あの。まさかさっき言ってた通り、私達の自由研究を今回の騒動のことにするつもり?」

「…………というかさ。まさかとは思うけど……… 水飲み場が(中)の世界と繋がったり、それでブラウン(中)やおしりたんてい(中)がこのメリーディストピアに飛ばされたりしたのは、天悪の仕業?」

「ゴン太(表)達、自由研究を何にするか困ってたでしょ! これなら誰とも被らないし、誰にもマネできない自由研究ができるかなと」

「えええええっ!? そんな! ブラウン君(中)やおしりたんていさん(中)に悪いよ! 天悪さんがそのつもりで、水飲み場に仕掛けしたなら、二人は巻き込まれちゃったんだし……!」

「フゥ………このレディー、ろくでもない方のようですね………」

「おしりたんていさん、女性にそんなこと言っちゃダメです。しーですよ」

天悪の話を聞いてみると、天悪はあたし達が自由研究のことについて困ってるのを見てて、それであたしたちの自由研究のテーマを作るために、水飲み場に細工をして、別世界と一時的に繋げられるようにしたんだって…… だから天悪もあたし達に今日の体験を自由研究のテーマにするよう言ってるんだけど……

「せっかくブラウン(中)と過ごした思い出を、自由研究のレポートにまとめていいのかな……?」

「………ぼくはそうしてくれると嬉しいですよ、アミティさん(表)」

「え? ブラウン(中)、いいの?」

「はい。アミティさん(表)たちが自由研究でみんなにぼくたちのことを伝えてくれたら、みんなにもぼくのことを覚えて貰えますから……だから、よかったら書いてみてくれませんか?」

「ええ! ブラウンがこう言うのなら、私も構いませんよ!」

「二人とも………ありがとう! あたし、二人との思い出をちゃんとみんなに伝えるよ!」

ブラウン(中)とおしりたんてい(中)は、あたしたちと過ごした時間を忘れないよう、あたしたちにも覚えて貰えるように、自由研究に今日のことを書くことを受け入れてくれた。そう言ってくれるなら……あたしも最後まで頑張ろう! 天悪のやったことは相変わらずめちゃくちゃだったにしろ……ブラウン(中)やおしりたんてい(中)と出会えたことは嬉しかったから。

「うん! ゴン太も、ブラウン君(中)との思い出、がんばってみんなにも伝わるように書いてみせるよ!」

「私も………別に、書いてあげてもいいし」

「ふふ………ありがとうございます」

「うんうん! よかったねー!5人共! これにて一件落着………?」

「……? どうしたの、天悪さん………!?? み、みんな………!」

「「「(#####^ω^)」」」

そんないい雰囲気に包まれたのもつかの間…… 天悪の後ろに……ラグナス(表)やしんベヱ(表)、そして天悪を探してたみんなが事情を全部聞いたのか、怒りながらそこに立ってたーーー!?? そっか、特にラグナス(表)もしんベヱ(表)もブラウン(表)のこと、心配してたから………!

「天悪………お前、いくら人助けのためだからって、自由研究のためにブラウン(表)や別の世界のブラウンをまきこんだのか?」

「えーと、いやその」

「おしりたんていさん達も巻き込んで………イタズラも程々にしてほしいですよ! 天悪さん!」

「ごめん! ごめんよ!! 今からブラウン(表)もおしりたんてい(表)も連れ戻す……」

「「「その大迷惑起こすトラブルメーカー体勢なんとかしろーーーー!!!!」」」

「ぎゃーーーーーす!!!!!」

ラグナス(表)としんベヱ(表)達は、そのまま天悪を追いかけ回し続けてたなぁ……💦 ブラウン(中)もおしりたんてい(中)も唖然としてたけど、ちょっぴりププッと笑ってくれてたのは覚えてる。あたしもゴン太(表)も初雪(裏)も、なんだか微笑ましくなって、笑っていたんだ……








「って感じでこの自由研究を作ったんだ! ブラウン(表)も、せっかくメリーディストピアに帰ってこれたんだし、読んでみる?」

「うわー! これが別の世界のぼくについてのレポートですか? 読んでみたいです! アミティさん(表)が仕上げた自由研究のレポート! 楽しみだなー!」

「といっても、うまく仕上げられてないんじゃないかって思うけどねー。せっかくがんばって書いてみたけど、うまくいかないね……」

「そんなー、悲観することないですよ! ブラウン(中)との思い出でしょ! 楽しかった思い出にうまいもなにもないと思います!」

「うん………だよね! ブラウン(中)たち、元気に過ごしてるといいな…… 機会があれば……また、会えるかな?」






自由研究の癖に夏休みに間に合わなくてすみませんでしたーーーーーー!!!!!
感想OK!

Re: 幼児退行してる文録(裏)とシャミ子(裏)の夢想旅行 ( No.125 )
日時: 2021/09/27 18:16
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8c89ALUL)

※今回は幼児退行ネタが含まれます。幼児退行が苦手な方はご注意ください

※この話からまた特殊な内容のクロスコンビができます。ご了承ください

※更に一部軽く捏造設定ございます

※なお、今回はss形式でお送りしたいと思います。こちらもご了承くださいませ……








文録(裏)「ん…………あれ………… ‏ここ、は………」

夜に眠った時、俺は知らないところで静かに目を覚ました。周りの光景は少し暗い緑色の森。風は吹いていたけど、なんだかキラキラとしていた気がした。俺はしばらく周りをキョロキョロと見続けていたが、お母さんもお父さんも傍にはいなかったし、俺のところへ来てくれなかった。

文録(裏)「お母さん…… お父さん……… どこ………?」

俺は一人でいる事が怖くなって、下を向いて泣きそうになったけど、ふと下を見たら、俺の足が、まるで『大人のように』長くなっていることに気づいた。驚いたけど、恐る恐る上の服をめくってみると、そこにはお父さんみたいに鍛えられた腹があったから、更に驚いた。

文録(裏)「な、なんでだ………!? 怖い……… 誰か、誰か来てくれ………」

俺、寝ている間におっきくなったのかな? 傍にお母さんやお父さんがいたら喜べたんだろうけど、今は一人だから、誰かに傍に来てもらいたい。俺はいつの間にかぐすぐすと泣いていた。

???「文録さん(裏)! ここにいたんですね」

俺が一人で泣いていると、不意に俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。後ろを振り向くと、そこには頭に角、尻からしっぽが生えたお姉ちゃんがいた。俺のいる近所じゃ見たことがないお姉ちゃんだ。だが、不意に俺はそのお姉ちゃんの名前を口から出した。

文録(裏)「シャミ子お姉ちゃん?」

???→シャミ子(裏)「お姉ちゃん……? 急に私のことをお姉ちゃんだなんて呼ぶなんて、いったいどうしちゃったんでしょう? ……もしかして、今日は文録さん(裏)の夢の中に初めて入ったから、それで何か影響が及んだのでしょうか? それとも、夢の中の文録さん(裏)はこんな風なだけでしょうか……」

シャミ子お姉ちゃんが途端に戸惑いだした上に、よくわからないことを言っていた。けど、シャミ子お姉ちゃんの名前を呼んだ途端、俺がシャミ子お姉ちゃんと話したことがある光景が思い浮かんだ。俺はシャミ子お姉ちゃんのことを知ってる。そう思うと安心できるようになった。

文録(裏)「あのな、シャミ子お姉ちゃん。俺、起きたら大人になってたんだ。 お父さんみたいな背の高くてガタイのいい男に! なんでだろう……?」

シャミ子(裏)「…………(もしかして、これが幼児退行……というものでしょうか……? うん、こういう時はきっと……)うん、ここは『文録君(裏)』の夢の中だから、文録君(裏)が強くなりたいって夢が叶ったんだと思います。だから、今は大人としてやりたいことやっていいんですよ」

俺はシャミ子お姉ちゃんに、俺が大きくなった事について質問してみると、シャミ子お姉ちゃんは優しく微笑んで、ここが夢だから俺の願い事が叶ったんだと教えてくれた。そうか、今の俺は大人になってるんだ。そう思うとまたわくわくしてきた。それにシャミ子お姉ちゃんが「俺の傍にいる」って言ってくれたから、嬉しくてシャミ子お姉ちゃんを抱きしめたけど、見てみたらシャミ子お姉ちゃんはビックリしてたから、すぐに離れた。大人は人のこと、ぎゅっと抱きしめないものなのか?




シャミ子(裏)「文録君(裏)、お手手は離さずに、ついてきてくださいね」

文録(裏)「うん! わかった!」

そして俺はシャミ子お姉ちゃんと手を繋ぎながら、森の中を歩き続けていた。この夢の中にいる間、辺りを散歩しようって話になったんだ。少し冷たい風が時々当たって気持ちいい。

シャミ子(裏)「あの、文録君(裏)。文録君(裏)はお年いくつでしたっけ」

文録(裏)「俺、5歳だぜ。幼稚園に通ってるんだ」

シャミ子(裏)「5歳ですか…… 今の文録君(裏)、24歳になってるんですよ」

文録(裏)「24歳!! とっても大人だ………!」

そんな話をしていると、気づくとお腹が鳴っていたから、お腹が空いていることに気づいた。何かおいしいものが食べたいが、ここは森の中だ。何が食べられるかな?

シャミ子(裏)「あ……… うーん、ここはちょっと走りましょうか? 手を離さないでくださいね」

文録(裏)「う、うん?」

そしたら、急にシャミ子お姉ちゃんが、一緒に走るよう提案してきた。俺は走り出すシャミ子お姉ちゃんの走り幅に合わせて走るが……走っている内に森じゃなくて、街中に辿り着いたようだった。

文録(裏)「わぁ………」

シャミ子(裏)「よかった、狙い通りです。文録君(裏)、私の知ってるお店でごはん食べましょうか」

文録(裏)「いいのか? ありがとな! あ、でも金……」

シャミ子(裏)「大丈夫です、私が払いますよ」

俺はシャミ子お姉ちゃんについて行きながら、一つのカフェに辿り着いた。そこは「ラッキーキャット」ってカフェで、二人で入ってみると、猫だけど、お姉ちゃんが俺達を出迎えてくれた。

すず(表)「おーう! いらっしゃい! 二名様で来たのか?」

シャミ子(裏)「はい。私と文録君(裏)とで……」

文録(裏)「ああ、えっと。 お、お姉ちゃんこんにちは!」ぺこり

すず(表)「おおお!? どうしたんだよ文録(裏)!? あたいのこと、わかんねぇのか?」

シャミ子(裏)「すずさん(表)。実は文録さん(裏)は今、幼児退行……5歳の心に戻ってまして……」

すず(表)「そ、そうなのか…… わかった、ならあたいも面倒みてやるよ! 文録(裏)、シャミ子(裏)とこっちの席に座って、このメニューに書かれてる食べたいものを決めたら、あたいに教えてくれよな!」

俺は猫のお姉ちゃん……すずお姉ちゃんに誘われた席で、何を食べるか決めることになった。メニュー表をパラパラとめくっていると、ふわりと甘い香りが漂ってきた……もしかして、今開いてあるホットケーキの匂いなのか?

シャミ子(裏)「文録君(裏)、ホットケーキが食べたいんですか?」

文録(裏)「うん! シャミ子お姉ちゃんは……」

シャミ子(裏)「じゃあ、私も文録君(裏)と同じものを食べてみますね」

俺とシャミ子お姉ちゃんはホットケーキを頼み、少し待っていると、すずお姉ちゃんがドンッ!と勢いよくホットケーキを運んできてくれた。そこにあったのはフワフワしていてとっても甘い匂いがする、茶色くて黄色いホットケーキ。俺は思わず感嘆の声を出していた。

シャミ子(裏)「文録君(裏)、いただきますしましょうか」

文録(裏)「うん! いただきまーす!」

シャミ子お姉ちゃんと一緒にいただきますして、一切れ食べてみると、フワフワした食感とメープルシロップとバターのとろける甘い味わい、そして優しい卵黄の味が口いっぱいに広がってきた。きっと俺の今の顔は幸せそうに見えてるに違いない。

シャミ子(裏)「文録君(裏)、おいしいですね」

文録(裏)「んん………! おいしい! 俺、とても幸せだな!」

すず(表)「へへへ、それはよかったぜ! 親父(表)も喜んでるぞ!」

俺とシャミ子お姉ちゃんは、温かいホットケーキをおいしく完食し、すずお姉ちゃんにお礼を言って、金を支払ってラッキーキャットを後にしたんだ。さて、次は何をしようか。まだ夢は続くって思っていいんだよな。俺はつい楽しくなって、走り出してしまった。

シャミ子(裏)「文録君(裏)、急に走ると危ないですよ」

文録(裏)「へへへ、平気平気! ………うぉっ!」ドンッ

塵(表)「………………」

文録(裏)「う、うぅ………」

俺が走ってぶつかった相手は……目付きが鋭くて、褐色肌をしたお兄ちゃん。俺はそのお兄ちゃんの凄みに圧され、泣きそうになってしまった。

塵(表)「…………お前、何のつもりでぶつかってきた?」

シャミ子(裏)「ああ……しまった、塵君(表)もいるということは、ちょっと私の考えてたことが多く反映されちゃったんでしょうか…… 塵君(表)。今の文録さん(裏)を強く怒らないであげてください。今は5歳の心に戻ってるんです」

塵(表)「なに? 5歳だと?」

お兄ちゃんは今も俺の方を見ている……怖い…けど、俺がぶつかってきたんだから、謝らねぇと……だが、言葉に詰まってしまう。どうする………!?





ポン




文録(裏)「え……?」

塵(表)「街中で駆け出すと、こうして人とぶつかるから危ないぞ。次からは気をつけることだな」

文録(裏)「お兄ちゃん……怒ってないのか?」

塵(表)「中身だけとはいえ、まだ幼い者に騒ぎ立てるほど俺は弱くない…… 大した怪我はないようだが、後でシャミ子(裏)に見てもらえ」

文録(裏)「ご、ごめんな……それに、心配してくれてありがとう。優しいお兄ちゃん……!」

塵(表)「………ジン(表)。漢字でいうと塵(表)だ。覚えておけ」

文録(裏)「ああ! 俺は東方見文録! 塵お兄ちゃんのこと、忘れないからな! また会おうなー!」

塵お兄ちゃん(表)は、俺のことを怒らないでいてくれて、俺のことを心配してくれた。目付きは怖いけど、本当はとても優しいお兄ちゃんなんだな…… また会えるといいな。俺達は塵お兄ちゃん(表)と別れて、次にどこへ行くか決めようとしたが……

文録(裏)「シャミ子お姉ちゃん! 次はどこに……… あ、あれ!? シャミ子お姉ちゃん!? どこに………ああ!? なんか………なんか遠くへ行こうとしてる!?」

シャミ子(裏)「あ……… もう時間切れみたいです」

なんと、シャミ子お姉ちゃんが何かに引っ張られていくかのように、空の方へと浮いていっていた。これってもしかして……夢が終わろうとしてる……ってことか? そんな、まだ終わってほしくない。まだシャミ子お姉ちゃんと一緒にいたい!

文録(裏)「待ってくれ! 俺、もっとシャミ子お姉ちゃんのこと、知りたいし、そばにいたい………! だから行かないでくれよ!!」

シャミ子(裏)「大丈夫です。夢から覚めても、また会えますよ」

文録(裏)「待ってくれって、シャミ…………」

その言葉を最後に、シャミ子お姉ちゃんは、空の向こうへと消えていってしまい、俺の意識も段々と薄くなっていって……………









もうちっとだけ続くんじゃ
感想まだ

Re: 幼児退行してる文録(裏)とシャミ子(裏)の夢想旅行 ( No.126 )
日時: 2021/09/27 18:21
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8c89ALUL)

文録(裏)「…………はっ!!」

俺は勢いよく下宿している宿屋の布団から起き上がった。何故か息が荒い。でも……寝覚めは不思議と心地いい。俺はいったい何の夢を見ていたんだ……? なにも覚えてない事に悔いが残る。

文録(裏)「ま、マルコ(裏)……はまだ寝てるのか…… おーい、マルコ(裏)ー! 朝メシ食いに行くぞー」ゆさゆさ

マルコ(裏)「うーん…… もう朝かぁ……」もぞもぞ

俺は同じく旅をしていて傍で寝ていたマルコ(裏)を起こし、身支度を整えてメリーディストピアの集合食堂へと向かう。住民の大抵はこの食堂で集まってメシを食べているのだ。現に多くの住民がそれぞれワイワイと朝食を頂いている。

文録(裏)「うし、バイキングからおかずを選ぶぞマルコ(裏)!」

マルコ(裏)「うん! 今日はどうしようかなー?」

俺がマルコ(裏)と共に朝食を選んでいると、ふと一人の住民が、俺らに挨拶をしに来た。吉田優子(裏)、通称シャミ子(裏)だ。

シャミ子(裏)「あ………文録さん(裏)とマルコさん(裏)、おはようございます」

マルコ(裏)「うん! おはよー! 今日もシャミコ(裏)はかわいいね!」

文録(裏)「おはよう、シャミ子(裏)………」

マルコ(裏)も俺も挨拶を返すが……その時。俺はなんだか、シャミ子(裏)を見ていると心が温かくなる気持ちに襲われた。 ………こいつと仲良くなりたい。友達に………

文録(裏)「…………シャミ子(裏)、今日は俺らと、メシ食わねぇか? 俺、シャミ子(裏)のこともっと知りてぇな」

シャミ子(裏)「!」

マルコ(裏)「あっ! それならボクもいいよ! ベッリーナと朝から会話できるなら大歓迎だよ!」

シャミ子(裏)「私はいいんですけど……」

やった! シャミ子(裏)が俺の誘いを受け入れてくれた! とても嬉しい。……なんて喜んでいたが、そこにまた一人俺達のところへ駆けつけてきた。塵(表)だ。

シャミ子(裏)「あっ、塵君(表)」

塵(表)「………お前、シャミ子(裏)を誘ってどうするつもりだ? お前のことだ、何か企んでないだろうな?」

マルコ(裏)「…………もしかして、ジン(表)ってば妬いてる?」

塵(表)「妬いてなどない。シャミ子(裏)のような非力な者が蹂躙されるようなことがあっていいことではないからな……」

文録(裏)「そんなっ!? 蹂躙とか、企んでるとかねぇよ! 俺は、俺はただ!」











文録(裏)「シャミ子(裏)に本物の姉ちゃんみたいに、話聞いてほしくて……それに、塵(表)もよかったら俺の兄ちゃんになってもらいたい」

マルコ(裏)「………えっ!? な、何言い出すんだいブンロク(裏)!?」

シャミ子(裏)「ああ………(察し)」

塵(表)「は……………? 俺が、お前の、兄に………? いったい、何を…………?」

俺は塵(表)の誤解を解くこともあり、自分の胸の内を言ってみたんだ。今日、いきなり湧いてきた二人へのこの愛情は、俺が年上なのもあって歪なものだろう。だけど、二人とも俺の大切な人に見えて仕方ないんだ。そんな時、また一人こっち側に駆け寄ってきているのが見えた。すず(表)だ……騒ぎを聞きつけて、なんとか宥めようとしているようだった。

すず(表)「おいおい! 朝から喧嘩するなら外でやれよ! なんで荒れてんだよ、何があった?」

文録(裏)「すず(表)……… すず(表)もよかったら、一緒にメシ食わねぇか? ………俺の大切な姉ちゃん……」

すず(表)「は………は!? いやいやいや!? あたいがいつお前の姉貴になったんだよ!?」

マルコ(裏)「………今日はどうしたのさブンロク(裏)……? シャミコ(裏)やスズ(表)、ジン(表)のことを姉上や兄上とみるなんて……」

シャミ子(裏)「あ………すみません。これは私が原因なんです……私が、ごせんぞ(裏)と夢に潜る力の練習をやってて、その中で文録さん(裏)の夢の中で交流したり、夢の中にすずさん(表)と塵君(表)を出しちゃったから」

塵(表)「はぁぁーーー………!? お前、そんな事をしていたのか!?」

シャミ子(裏)「ひとまず、場所を変えましょう。みんながたくさん集まる前に……」

すず(表)も混乱してたみたいだが、シャミ子(裏)が俺達を連れて、食堂の外で事情をマルコ(裏)達に説明することになった。 どうやらシャミ子(裏)とシャミ先(裏)ことリリス(裏)によると、魔力の調子がいいうちに、メリーディストピアの住民の夢に潜る訓練をしていて、その中でたまたま俺のところにシャミ子(裏)が来て、俺と関わったり夢の中ですず(表)と塵(表)も出てきたことで、俺の深層心理の中でシャミ子(裏)とすず(表)と塵(表)が大切な奴……それも、当時俺の精神が幼くなっていたことが原因か、年上の兄弟として認識されるようになったとのことだった……

すず(表)「んーと……それってつまり、どういうことだ?」

マルコ(裏)「ブンロク(裏)が軽くシャミコ(裏)に洗脳されたってことだよ!! 何してるのさー!シャミコ(裏)ー!」

ごせん像(裏)(リリス(裏))「まぁそうシャミ子(裏)を責めるな! 今回の件はシャミ子(裏)の夢の潜入に携わった余にも責任がある! それに、文録(裏)に起きたこの変化は、存分悪いものではないからな……」

シャミ子(裏)「え? となると、どんないい影響が起きてるんですか?」

ごせん像(裏)「それは、本人のいる前でもあり、言いにくいものだがな……(………文録(裏)が夢の中で度々心だけが幼き頃に戻っているのは、知識や才能がいかんなく発揮されている一方、人間関係等については肉親を除き全く上手くいかなかった経験が深層心理に反映されたことによるもの…… やつは天才故に孤独だった。だから心の拠り所は敬愛している上に相棒であるマルコ(裏)だけだった。それにより、文録(裏)の精神はマルコ(裏)が自分の知らないところへ行ってしまうだけでも崩壊を起こし、周りにも破壊の限りを尽くしかねん…… 今回シャミ子(裏)が文録(裏)の心の拠り所を増やしたことで、その最悪の未来を少しでもなくすことができたのだ……)」

塵(表)「…………いい影響とやらが起きたことはいいが……」

文録(裏)「なぁ塵(表)! メシ食った後、お前のさすらいに付き合ってもいいか? 俺もマルコ(裏)も似たようなことしてるし、足でまといにはならねぇからさ!」(´。✪ω✪。 ` )

塵(表)「文録さん(裏)の認識をもう少しどうにかすることはできないのか…… 俺もシャミ子(裏)も高校生だぞ」

すず(表)「いやー、あたいはいいけどな! でっかい弟でもなんでも、慕ってくれるんだしよー!」

シャミ子(裏)「だけど、勝手に文録さん(裏)の認識を変えちゃって、申し訳ないですよ…… 文録さん(裏)、私が文録さん(裏)を洗脳した張本人なんですけど、気にしなくていいんですか?」

文録(裏)「そんな、いいんだよ! 俺、兄弟みたいな存在がいなかったし、友達も前は全くいなかったからさ……俺の夢に来てくれてありがとな! それに、さん付けしなくていいんだよ。対等な存在がいい」

マルコ(裏)「ボクは、友達が洗脳されてて驚いたし悔しい気持ちもあるけどさ……ブンロク(裏)の表情もより生き生きしてるみたいだし、リリスさん(裏)の言う通り、この事でブンロク(裏)の心にいい影響が起きてるなら、ボクも嬉しいから……シャミコ(裏)がやったことは目を瞑るよ」

シャミ子(裏)「文録……君…… マルコさん(裏)…… ありがとうございます。私もすずさん(表)も塵君(表)も、文録君(裏)のことを大切にしますからね」

塵(表)「なぁっ!? 俺も付き合わなければならんのか!?」

すず(表)「当たり前だろー! せっかくこうして慕われてんだからさ!」

文録(裏)「わぁ………! ありがとな! とても、嬉しいな!」

マルコ(裏)「うん! よかったね、ブンロク(裏)! 新しい友達が増えて!」

シャミ子(裏)とすず(表)が姉貴分、塵(表)が少し乗り気じゃないにしても、兄貴分になってくれた。友達が増えたんだ…… 空から降り注ぐ朝日の光は、普段以上にキラキラと輝いて見えた。この光は……ずっと。絶えない気がした。









感想OK

Re: 天悪サイド昔話&童話パロ:はらはらコース ( No.127 )
日時: 2021/10/06 12:20
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: wcxZaOmk)

※今回は童話パロですが、ss形式でいきます……というか前回よりss形式に戻っていきますので注意。





天悪「みんなーーーーーっ!!!」扉パァン!!!

住民一同「「「!???」」」

天悪「童話パロやろうぜ!!」

はい、特にストーリーがない状態でいきなり童話パロやりたいとか言い出しましたよこの作者!?? 童話パロっつっても、既にカキコで何回かやられてたし、面倒くさそうな事態はごめんだと、他の住民達は断るものの、天悪は聞く耳を持たないようで……

天悪「配役は琴葉姫さんの料理対決の選抜法を参考にして、全て天悪の特殊クジで決めるよん。これでマンネリは打破できるじゃろ」

ひびき(表)「マンネリ打破で済みそうにねーんだけど!??」

円堂(裏)「今は10月だし忙しいのに……勘弁してくれよ………」

天悪流童話パロは、なんと配役が特殊クジで選抜されるため、時に配役と全然合わないキャラが選ばれることも有り得るらしい。これならマンネリにはなりそうにないだろうが、ちゃんと童話パロやる気あるのかと疑問点はあるものの……言い出したら聞かない天悪を止めることができず、やむなく童話パロが開始されたそうだ……!






天悪「まず最初の童話!それは……」

【ラプンツェル】

骨喰(表)「なるほど、髪長姫か」

天悪「何故わざわざ日本語に訳すんです???そんなわけで、ディズ〇ーでも映画化されてたラプンツェル(童話絵本の方)をやるよ!配役はこちらっ!」



ラプンツェル:ルドルフ・シュミット(表)(うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。)

実の父親:ささきまぐろ(裏)(ぷよぷよシリーズ)

実の母親:吉田優子(裏)(まちカドまぞく)

魔女:鹿ノ子(裏)(pop'n music)

王子:七松小平太(裏)(忍たま乱太郎)

自由演技枠:池田三郎次(表)(忍たま乱太郎)、うるおいちゃん(裏)(しずくちゃん)、ブラウン(裏)(おしりたんてい)、レムレス(裏)(ぷよぷよシリーズ)、ハリマロン(裏)(ポケットモンスターシリーズ)



ルディ(表)「ごめん、ボイコットしていいか??? 」

ラティナ(表)(ルディ(表)が必死になってる!?)

クロエ(表)「お姫様の役やるんだもんね……ルディ(表)は抵抗あるか」

サトシ(裏)「頭悩ます原因他にあると思うけどな………自由演技枠ってなんだよ💦」

天悪「そこ気にしてても仕方ないので!始まり始まり〜!」








豚神(表)「天悪サイド住民によるラプンツェル……これより開演とする。心して見てみるがいい」

シャミ子(表)「あっ、豚足さん(表)がナレーションやるんですね!」

豚神(表)「ちなみに、この配役を受けての脚本も俺が手がけた。この十神白夜(表)が書いた脚本に演出だ。それだけで安心するに値するだろう」

澪田(裏)「そうっすね……これなら変な展開はなさそうっす」

豚神(表)「ではいくぞ。 『むかしむかし、あるところに、子宝に恵まれない夫婦が住んでいた。しかし、そんな夫婦はようやく一つの命を授かった』」

シャミ子(裏)「えっと、この子はどんな子に育つんでしょうか」←お腹に詰め物してる

まぐろ(裏)「きっと僕達の愛の結晶として、僕と君に似た愛に満ち溢れた子どもに育つんだろう……」

りんご(裏)「うーーー!!見てて面白くないですよこれ!!」←まぐろくん(裏)大好きっ子

塵(表)「…………?」イライライラ

ケロちゃん(裏)「りんご(裏)と塵(表)が妬いているな」

豚神(表)「お前達……これはあくまで演劇だぞ。 『ある日、妻が突然ラプンツェル……野菜のラプンツェルが欲しいと頼んできた。その時の妻は、かなり切羽詰まっていた』」

シャミ子(裏)「(そわそわ)あ、あなた。ラプンツェルが欲しいです」

まぐろ(裏)「ふむ………君の願いに応えたいのは山々だけど、ラプンツェルは家にはないし、この国でそう簡単に手に入る代物じゃない……いったいどうすれば………」

豚神(表)「『ここで妻の切羽詰まった様子を可哀想に思った夫だが、この国ではラプンツェルを手に入れる手段があまりにも少ない。だが、ラプンツェルを栽培している民家は隣にある。今すぐにラプンツェルを妻に届けるためには、隣の家からラプンツェルを盗むしかなかった。夫はその晩、隣の家の庭に侵入し、ラプンツェルを盗みにきたのだった』」

まぐろ(裏)「思っていた通りだ………僕の愛する妻の為に、摘ませてもらうよ……」プチッ

三郎次(表)「あっ!あーーーーー!!何してるんだお前はーーーーー!!」

まぐろ(裏)「っ!しまった………!」

うるおいちゃん(裏)「え?あなた?いったいどうしたのよ?……え?あなたは隣の家の人?」

豚神(表)「『しかし、夫は隣の家の夫婦に、ラプンツェルを盗むところを見られてしまい、問い詰められてしまう』」

しずくちゃん(表)「あれ?そこ怖い魔女じゃないの?」

豚神(表)「あくまで天悪サイドで改変して送る物語だからな。一部改変、再構築されている場面があるのだ。まぁ話の続きを見ていろ」

三郎次(表)「うちの大切なラプンツェルの葉を盗んで……ただじゃおかない!警察に通報するからな!!」

まぐろ(裏)「そんな、それだけはご勘弁を………!」

うるおいちゃん(裏)「だけど、さすがに人のものを盗むのはよくないわよ……」

三郎次(表)「そうだそうだ!言いたいことがあるなら警察に言うことだな!」ピポパ

まぐろ(裏)「まだ妻が待ってるのに、警察に御用になるわけには………!!」

鹿ノ子(裏)「あーらあら!こんな夜遅くに騒いでどうしたのよー?」

豚神(表)「『三人が言い争い、隣の家の夫が警察に通報しようとしていたところで、魔女が現れた。この国では魔女や魔法使いは国王にも一目置かれており、国や民を救った功績もあるのだ』」

うるおいちゃん(裏)「ああ!魔女様。実はこの人があたしたちの家のラプンツェルを………」

三郎次(表)「それで、警察につき出そうとしていたところなんです」

まぐろ(裏)「………………」

鹿ノ子(裏)「なるほどー、盗みを働いている人がいるのね!けれど、なんで君はラプンツェルを盗もうとしたのよ?」

まぐろ(裏)「…………うちの妻は妊娠中の身。今はお腹の子どものためにも栄養をつけなければいけない彼女が、どうしても欲しいと懇願しているのです。ですが、この国にはラプンツェルを手に入れる手段が少ない……だからこそ、ここにあるラプンツェルで、彼女を………」

鹿ノ子(裏)「なるほどー………そんな事情があるなら、アタシ達の配慮不足もあるかもねー……わかったわ。こっち側でラプンツェルを君達に好きなだけわけてあげる★」

まぐろ(裏)「!! それは本当ですか……?」

鹿ノ子(裏)「本当よ★ ただし盗みを働いた罰として、生まれた子はこっち側に明け渡してね☆」

三郎次(表)「まぁ、それぐらいは当然だろ」

まぐろ(裏)「…………わかりました。妻とも話し合ってきます」

豚神(表)「『こうして魔女と交わした約束により、夫婦の間に授かった子どもは、魔女と魔法使いに引き取られることとなった……やがてその子どもは「ラプンツェル」と名付けられ、とても髪の長い子どもに成長したのだった……』」

ルディ(表)「まったく、なんでオレがこんな役を……」

レムレス(裏)「文句があるのは君だけじゃないよ……」

鹿ノ子(裏)「そこ気にしてても仕方ないから、早く髪を下ろしてー!」

ルディ(表)「わかった、わかったよ……これウィッグだけど、成立するのか………」スルスル

豚神(表)「『ラプンツェルはその髪の長さで、毎日高い塔から魔法使いと魔女を出入りさせていた。この国の国王の命令により、ラプンツェルは外へ出ることを禁じられていたのだ。ラプンツェルがそんな日々を退屈に思っていたある日』」

ルディ(表)「暇だなぁ……しゃーねぇ、歌でも歌うか………」〜〜♪



小平太(裏)「…………ドン?この歌声は………」

豚神(表)「『別の国からやってきた王子が、塔の上で歌を歌っていたラプンツェルの声に魅了されたのだ。歌声の主に気づいた王子は………塔の塀をよじ登り始めた』」

ルディ(表)「え?????」

小平太(裏)「いけいけ………ドンドン………」よじよじ

ルディ(表)「おい?おい!??そこ騙してオレに髪を垂らさせるんじゃなかったのか!??」

豚神(表)「小平太(裏)ならこうするだろうと思いこうさせてもらったぞ」

ルディ(表)「こうするだろうって………うぉっ!?」

小平太(裏)「…………………なんと可愛らしい姫君。私と共に、外へと出よう」

ルディ(表)「え?ちょ、心の準備が!!うわーーーーっ!???」

豚神(表)「『こうしてラプンツェルは、初めて外の世界に出て、冒険の楽しさを知ることになった。外にはありとあらゆる楽しいものが溢れている。やがてラプンツェルは外の世界と、自分を連れ出してくれた王子のことが好きになった………しかし、そんな幸せも長くは続かなかった。この日々が続いたある日のこと、国王がこの事を知ってしまったのだ』」

ブラウン(裏)「大事なこの国の魔女候補を外に連れ出すなんて!魔女候補のラプンツェルには下界に呑まれないよう塔の中だけで過ごしてもらったのに!!」

ルディ(表)「オレ魔女候補だったのかよ……どんな儀式なんだよ、外に出たオレはどうなんだ?」

ブラウン(裏)「そりゃあもちろん、国外追放だよ!魔女候補は他に探すから、どこにでもいけー!!」

ルディ(表)「そんな追放系みたいなノリで……」

豚神(表)「『大切な魔女候補が国のしきたりから外れて外の世界を好きに移動していたことにカンカンになった国王は、ラプンツェルを国外追放したのだった。この国では一番の権力を持つと言われている魔女や魔法使いであっても、国王には逆らえない。そのためラプンツェルは別の地方の荒野に住処を追いやられたのだった。そうとは知らない王子がまた塔をよじ登ると、そこにはラプンツェルでなく、ラプンツェルを育てた魔女と魔法使いがいたのだった』」

小平太(裏)「ドン………?ラプンツェルの、父上と母上ですか」

レムレス(裏)「まぁ、そうと言えるね……ただ、残念だけどラプンツェルはもうこの場にいないんだ」

小平太(裏)「ドン!?…………………何故ですか」

鹿ノ子(裏)「それがねー、外を出入りしてたことがバレちゃって、国王様に追放されちゃったのよー…」

小平太(裏)「ドン!???………………そんな…………!」

豚神(表)「『ラプンツェルが追放されたことに深く動揺する王子は、急いでラプンツェルを探そうと塔から飛び立ったが、普段と違い動揺していたことで着地に失敗………そのせいで目に茨が刺さり、失明してしまった』」

しずくちゃん(裏)「い、茨!?ちょっと、いきなりグロすぎじゃないの!??」

豚神(表)「ここに関しては原作準拠だ。話を最後まで読め……『その様子を見た魔法使いと魔女は、魔法で塔から降り、王子の元へ駆け寄りこう告げた』」

伏木蔵(表)「初めから魔法使ったらよかったのにー」

レムレス(裏)「王子、落ち着いてほしいな……焦っていてもラプンツェルを見つけ出すことができないよ?」

小平太(裏)「どん……おっしゃる通りです。現に私は失明してしまった……」

鹿ノ子(裏)「アタシ達もあなたとラプンツェルが二度と会えないなんてことになるのは悲しいと思ってるわ…… だから、ラプンツェル探しのために、この子を授けるわよ♪」

豚神(表)「『そう言って魔女が魔法で生み出したのは、1体のハリマロンだった』」

ハリマロン(裏)「リマ! リマリマ!」

小平太(裏)「……………この者は」

鹿ノ子(裏)「この子には君とラプンツェルの毛髪のDNAを組み込んでおいたから、君やラプンツェルの居場所がわかる性能もついてるの☆ だからこの子をナビゲーターにラプンツェルを見つけ出して?」

レムレス(裏)「国外追放されたとはいえ、そんなに遠くへは行っていないはず……早く彼女を迎えに行ってあげてほしいな」

小平太(裏)「どん。……………わかりました」

豚神(表)「『こうして王子はハリマロン(裏)の感覚を頼りに、ラプンツェルを見つけ出す旅に出たのであった。ハリマロン(裏)の話を聞きながら、荒野をさ迷うこと2ヶ月。王子はついに、ひっそりと暮らすラプンツェルと再会できたのであった』」

ルディ(表)「え? 小平太さん(裏)……どうしてここへ…… って、何ソイツ?」

小平太(裏)「…………私達の子どもだ」

ハリマロン(裏)「リマリマ! ハーローン!」

ルディ(表)「オレらの子どもって…… ん!? 待てよ、なんで両目閉じてんだよ? 今はそんなに眩しくねーのに……」

小平太(裏)「…………………それは」

豚神(表)「『王子は正直にラプンツェルを探しに行く前に、事故で両目を失明したことを話した。その話を聞き、悲しむラプンツェルの目から涙がこぼれ落ちると……なんと、王子の両目へと涙が飛び散り、その事で目が再び開き、傷一つなく周りが見えるようになったではないか』」

小平太(裏)「! ……………私の目が」

ルディ(表)「え………見えるようになったのか!? よかった………失明したとか言われた時は、どうしようかと……」

小平太(裏)「……………心配をかけてすまない。 私はもう大丈夫だ。 ラプンツェル、身寄りがないのなら、私の国まで来てほしい。我が子と共に」

ハリマロン(裏)「リーマリマ!」

ルディ(表)「もうハリマロン(裏)は子どもで通すのかよ…… まぁいいけどな! そっちの国まで連れてってくれよ」

豚神(表)「『こうして、王子の国に嫁ぎ、王子と結婚することとなったラプンツェルは、子どもであるハリマロン(裏)とともに王子と幸せに暮らしたのだった……めでたしめでたし』」

ルディ(表)「…………ふぅ、豚足さん(表)脚本だから、比較的平穏に済んだけど…… オレと小平太さん(裏)の子どもがハリマロン(裏)ってなに?????」

ハリマロン(裏)「リーマリマ?」

ルディ(表)「だいぶ問題ありだと思うぞ……はぁ、変な展開が言うほどなかったのはいいんだけどさ……」

まぐろ(裏)「次のお話はいったいどんな展開になるのかな?」









昔話or童話シリーズは定期的にやる予定
感想まだ


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