コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- これが現実ですがなにか?
- 日時: 2014/02/05 14:08
- 名前: トマト美味しい (ID: EPm2ln81)
どうも、はじめまして!駄作者トマト美味しいです!
この物語は、まあ、コメディを意識しているつもりです(笑)とりあずよろしくお願いします!
オリキャラ募集について(例)
名前:
性別(歳、または学年):
性格:
ルックス(髪型や身長などなど):
(簡単な)キャラの説明:
セリフ(あったほうがイメージつきやすいので):
以上がオリキャラ投稿のアンケート用紙です。他にも書き足したい事があればお気軽に付け足してください(〆切りました)
↓の話はいきなり本編に入って行ってしまった第1話です。(普通は挨拶やキャラ紹介を入れる場所なのに失敗してしまいました)
これが現実ですがなにか?
第1話「これ現実ですがなにか?」
そう、これが‘‘現実’’と言うものだ。
朝、通学の時に見の前で信号が赤になる、昼、学校でクラスの優等生にイヤミを言われる、夜、弟(6歳)にいじめられる・・・
その他にも数え切れない位の‘‘現実’’が俺の周りを回ってる・・・
「ジリリリリリリリ」
弟の調整されていない目覚ましに起こされる。
今、夜の1時
「眠い・・・」
俺はそうつぶやいて目覚ましを消して寝た
朝、起床 普通に私宅して通学。一緒に登校する女子なんていうまるでラブコメのお約束展開を感じるものは一つも無い。
しかし、その現実は、ある姉妹に出会うことで大きく変わっていった。
いつものように赤信号で足止めを喰らっていた俺だが今日は例外だった。
「やばい!時間が!」
さすがに毎夜、弟の目覚ましで起こされてると寝過ごしてしまうことがあるが、ここまで危機的状況になったのは初めてだ!
「現在8時25分!間に合うか!」←当然間に合わない
「今日ばっかりは仕方が無い・・・ 最後の切り札・・・」
「信号無視!!!!!!!」
そう、この俺の人生・・・いや、世界が関係する大決断をした時!
俺の、‘‘現実’’がおかしな方向へ動き出すこととなる・・・
赤信号を無視した瞬間!
車に激突
「バチがあたった・・・」
車から2人の人が降りてきたところで俺は気を失った
気が付くと病院のベットの上に居た
そしてその横では2人の女の子がいた
「よかった〜!気がつきましたか?怪我はありませんか?」
車に轢かれたのに怪我が無いわけが無いと思った
「お姉ちゃん!信号無視したのはソイツなんだから心配する必要無いよ!」
なんだと!こちとら車に轢かれたんだぞ!心配されて当然だ・・・ろ・・・
「・・・!まさか!俺を轢いたのはあんた達なのか!」
「・・・あんた、今頃気づいたの?」
呆れ返るように言われた
「あんたをここ(病院)に連れて来る時、私チョー怖かったんだからね!」
人を轢いたからね・・・
「あんた、目全開で気絶してたから」
そっちかよ!まぁたしかにそれは怖いはな・・・
「でも、轢いといて俺にそこまで言うのはおかしいだろ!」
「信号無視したのあんたでしょ!」
うっ・・・言い返せない
「まあまあ、2人とも落ち着いて」
「でも、お姉ちゃん」
「でも、は無しでしょ!それにまだ自己紹介もしてないんだから」
そういえばそうだ
「私は赤坂志穂(あかさか しほ)、大学一年です。」
「私は赤坂結衣(あかさか ゆい)よ、高1 で、あんたは?」
「あぁ、俺は佐藤賢伸(さとう けんしん)だ、俺も高1だ。」
結衣「賢伸ね〜、まぁ覚えておくわ」
志穂「よろしくね〜賢伸くん!」
賢伸「こっ、こちらこそ」
(志穂さんって大人な感じだな〜、美人だし胸も大きい)
結衣「あんた、いまエロイこと思ったでしょ」
!!なぜ分かった!
賢伸「そ、そんな、全然そ、そんなこと思ってない
よ!」
結衣「はいはい・・・ 分かったわよ」
(あ、焦った〜!なにこの子、エスパーなの!?それにこの結衣って子、可愛いけど言葉のあちこちにトゲがある・・・ 傷つく・・・)
志穂「まぁ、今日はごめんね 轢いちゃって・・・」
賢伸「いえいえ!飛び出したのは俺なんですから!」
結衣「自覚あるんだったら最初から認めろ」
賢伸「うるせぇ・・・(ボソ)」
志穂「フフ、もし轢かれたときの後遺症なんかがでたりしたらここに連絡してね」
賢伸「はい。分かりました」
志穂「それと・・・、もし良かったらだけど、あなたの連絡先も教えてくれないかな?その、また今度、ちゃんと謝りたいから・・・ も、もちろん良かったらでいいから!」
賢伸「いえ、全然構わないですよ」
志穂「本当!ありがとう!」
賢伸「・・・・・」
賢伸(ヒソヒソ ねぇ、結衣ちゃんだっけ)
結衣(結衣でいいわよ、で、なによ?)
賢伸(お姉さんなんであんなに喜んでるの?もしかし
てだけど・・・俺のことが・・・)
結衣(あぁ、お姉ちゃん連絡先交換してる人が少ないから喜んでるのよ)
そうか、そうだよなぁ・・・(涙目)
志穂「その、いろいろごめんね 今日は・・・」
賢伸「もういいですよ 怪我もそんなにたいしたことではありませんから」
志穂「そうですか!ありがとうございます!では、そろそろ失礼しますね」
志穂「さようなら、またいつか会いましょう!」
賢伸「はーい!」
結衣「病院のお金自分で払いなさいよー」
賢伸「はーい!・・・ってえぇ!」
賢伸「ちょっま・・・」
バッタン←ドアが閉まる音
賢伸「な、な、な、な、なんだってーーーーーーーーー!!!!」
となりのベットの患者A「うるさい!!」
この日から俺の日常、すなわち俺の少し変わった‘‘現実’’が始まった。
続く
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- Re: これが現実ですがなにか?第29話 ( No.220 )
- 日時: 2013/10/05 11:48
- 名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)
これが現実ですがなにか?
賢伸「・・・」
「どうしたの?」
賢伸「あ、いえ・・・。それじゃ俺は戻りますね」
「・・・たしかに、前夜祭でする話じゃなかったわね。暗い気持ちにさせて、ごめんね・・・。」
賢伸「いえ、気にしないで下さい」
そして、俺は生徒会室を後にした
これが現実ですがなにか?
第29話「癒えない傷、消えない記憶」
俺は廊下を歩きながら考える。今日、屋上で聞いた「あと一日」と言う言葉の意味を。
賢伸(やっぱり、大樹の命日と関係が・・・)
結衣「ちょっと、賢伸」
賢伸(だとしたら・・・)
結衣「あんた、聞いてる?」
賢伸(もしかして・・・、まさか!)
結衣「ちょっと!」
賢伸「うわ!?なんだよ!」
突然、真横から大声を出され、転びそうになった。それより
賢伸「なんだ?その格好・・・」
たしか、結衣のクラスは冥土喫茶だった。なのに、なんで着物だけ着て他は普通なんだ?
結衣「ああ、これは雪女の衣装よ」
雪女って、またずいぶんと分かりにくいところを・・・
結衣「それよりアンタ、なんだか元気が無いように思えるけど・・・」
賢伸「ああ、ちょっとな・・・」
俺は結衣が心配してくれるのが嬉しかったが、そんな気分でもなかった
賢伸「悪い、ちょっと屋上に行ってくる」
結衣「・・・うん」
こうして俺は結衣のクラスを後にした
屋上
賢伸「・・・はぁー」
俺は深いため息をつく
賢伸(やっぱり、まだ克服できてなかったんだな・・・)
俺は昔の、消えない記憶を思い出す。そう・・・
親父が自殺した日のことを・・・
あれは、9年前のことだった。俺がまだ小学生になりたての頃、いや、なる前だったか、よく覚えていない。その時のことだ
そのころ親父は、結構いい会社に勤めていた。人望も厚く、頼りにされていた存在だった。だが、ある日、同僚に保証人になってくれるよに頼まれたという。はじめは親父も断っていたが、あまりにもしつこく頼まれるため、仕方なく了承した。そして・・・
親父は裏切られた。
保証人契約をした翌日、その同僚は会社を辞め、どこかに行ってしまった。その保障内容は借金についてだった。そして保証人契約をしてしまった親父は、逃げた同僚の代わりに借金を払い続けた。しかし、その同僚は、どこか違う場所で、借金を繰り返していたらしい。そしてその借金を親父が払い続ける。当然、家計も苦しくなってくる。それでも親父は頑張った。だが、親父がどんどん、過労で痩せていく姿をみた会社の人は、こんな噂を立てた[佐藤さんはなにか薬でもやってるんじゃないか?]っと言う噂だ。もちろん根も葉もないただの噂だ。しかし・・・
社長「佐藤君、きみがなぜ呼び出されたか分かるかい?」
父「いえ、さっぱりですが・・・」
社長「実はね、きみが法に触れる薬物に手を出したんじゃないか?っと言う噂が私の耳に届いてね」
父「薬物だなんて!?そんなことしてません!」
社長「もちろん、私も疑っているわけではない。だが、ここ最近のきみの痩せ方が異常なんだよ」
父「そ、それは借金が・・・」
社長「そうか、借金までして薬を・・・」
父「だから違います!薬なんてやってません!」
社長「・・・悪いが、きみのような人間をこの会社に置いておくは出来ない。もう明日から来なくていいよ」
父「そ、そんな!ちゃんと調べて下さい!こんなのっておかしいじゃないですか!」
社長「きみもしつこいね。警備員さん、彼を外に」
警備員「さあ、外に出るんだ」
父「離せ!俺は何もやっちゃいない!」
警備員「抵抗する気か!取り押さえろ!」
父「俺は、俺は何もやってないんだああああ!!!」
こうして、親父は会社をクビになった。こんな、理不尽な理由で・・・。しかし、親父の元同僚は借金を重ねた。しかし収入の無い親父が出せる金などない。
親父は、そこから酒に溺れた。俺の記憶の中の親父は、優しかった時より、酒に溺れ乱暴になった親父の記憶が多い。そして、しばらく経ったある日・・・。
父「賢伸、ちょっと遠くまででかけるか?」
賢伸「・・・うん」
この頃の親父は、すぐに暴力を振るうようになっていた。もし嫌だと言えば殴られるに決まっていた
父「それじゃ、行こか」
そして、たどり着いたのが、今は廃校となった父の母校だった。
父「賢伸、お前は下で待ってろ」
俺は言われるがまま、言われた場所で待っていた
父「ありがとう・・・」
その時、親父は初めて俺の前で涙を流した。俺はそれに動揺して、どうすればいいか分からなかった。
父「お前にも、苦しい思いを沢山させた。もうすぐ、もうすぐ楽になるからな・・・」
そう言うと、親父は校舎の中に入って行った
そしてどれくら時間が経ったのだろう?短くも感じた。とても長くも感じた。俺はふと、上を見上げた。そこには・・・
賢伸「おと・・・さん・・・?」
俺は、その瞬間になって、やっと何が起こるか理解した。そして、急いで親父を止めようとした。だが・・・
「グシャ」
無情な音が、静かな校庭に響いた。
そう、そうやって、親父は死んだんだ。
そして、俺は気づいたんだ。どんなに暴力を振るうようになっても、どんなに酒に溺れても、どんなに怖くても、親父は、
どこか優しかった。
そして、俺は親父の大切さを知った。だから俺は、今も、親父を嫌いにならないでいるんだろう
賢伸「ちくしょう・・・」
俺は屋上のベンチに寝転がりながら、昔の記憶を思い出していた。
隆「おーい!賢伸!こんなトコにいたのか」
賢伸「ああ、隆か。どうしたんだ?」
隆「ああ、赤坂さんが心配そうにしてたからな、探し周ってたんだ」
賢伸「そうか、悪いな」
隆「気にすんな。それより、もうすぐ明日の成功祈願の花火が上がるから、一緒に行こうぜ」
賢伸「・・・ああ、そうだな!」
今、こんなことを考えてもしかたない。最後くらいは、思いっきり楽しもう!
隆「ほら、置いてくぜ!」
賢伸「急ぎすぎて転ぶなよ」
隆「そんなわ・・・うわっ!」
言ったそばから転んだ
隆「痛てて・・・」
賢伸「まったく、ほら、行くぞ」
こうして、俺は前夜祭の締めくくりを楽しんだ。
そして前夜祭終了後、俺は考える。
俺が、親父の死を知った時、あまりの悲しみに、親父と同じ様に、楽になろうと、彼女がやろうとする事を。俺は、それを止めないといけない。
大切な家族を失った苦しみを知ってる者として・・・。
これが現実ですがなにか?
第29話「癒えない傷、消えない記憶」終わり
次回
第30話「残された者の心」
- Re: これが現実ですがなにか?(オリキャラ募集〆切り) ( No.221 )
- 日時: 2013/10/06 09:20
- 名前: 夕衣 (ID: siGOcKQj)
か、悲しい…
賢伸君かわいそうです(T ^ T)
いつか克服できるといいですね!
そして結衣…雪女だったんですか笑
黒髪なら貞子にもなれそうですけどねぇ…←え?
結衣が賢伸を心配するシーン、ちょっとキュンとしました!
二人のこれからが楽しみですo(^▽^)o
更新頑張ってください!
追伸
更新しました(^ ^)
新章スタートです
パププも登場しました!!
- Re: これが現実ですがなにか?(オリキャラ募集〆切り) ( No.222 )
- 日時: 2013/10/09 20:23
- 名前: トマト美味しい (ID: F1B4nr3O)
夕衣さん
はい、賢伸の過去は結構悲しいものです。
ですが!きっと賢伸は乗り越えられます!!←(なぜお前が断言する?by賢伸)
僕も結衣は貞子にしようと思ったのですが、あの空気でそれはちょっと色々あれなので・・・。気づきにくい雪女にしました。
結衣は勘が良いですからね、賢伸が本気で悩んでいる事に気が付いたんだとおもいます。空気を読んでくれるいい子です(笑)
二人のこれからは・・・、文化祭が終わってからですね!何が起こるのかはシークレット!
コメントありがとうございました!!
夕衣さんの作品、読ませていただきました!パププを登場させていただいてありがとうございます!!
これからも楽しみにしてますね!!
- Re: これが現実ですがなにか?30話前編 ( No.223 )
- 日時: 2013/10/15 18:03
- 名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)
これが現実ですがなにか?
賢伸「・・・よし!」
俺は珍しく早起きした。今日は文化祭当日だ。
賢伸「行ってくるよ、親父」
俺は部屋にある親父の写真に手を合わせ、学校に向かった
これが現実ですがなにか?
第30話「残された者の心」前編(ギャグ重視)
いつもより2時間ほど早く家を出た俺は、少し早足で学校へ向かっていた
賢伸(家出る前にトイレ行くの忘れてた・・・、おまけに朝食も食べてない・・・)
それが理由だ
賢伸(しゃあない。コンビニでなんかかうおう。ついでにトイレも借りよう)
俺はコンビニへ寄った
コンビニ
賢伸「すみません!トイレ借ります!」
小さな声で、しかも早口で店員さんに言う
店員「あ、あの、お客さ・・・」
店員さんが何かを言おうとしたのだろうか?しかし、俺はもうすでに、栄光の扉(トイレの戸)を開けていた
古川「む・・・」
賢伸「へ・・・」
戸を開けた先にあったのは、地獄絵図だった
賢伸「うわぁぁぁぁぁ!!!」
俺はとりあえず戸を閉め状況確認
賢伸(何で古川がいるんだ!?第一なんでトイレの中でヒーローのポーズをとってんだ!?なんで鍵を閉めないんだ!?)
俺が頭の中で色々パニクっていたとき、古川がでてきた
古川「貴様、見てしまったのか・・・?」
賢伸「悪い!本当に悪い!俺が悪かった!」
鍵を閉めていない古川にも非があると思ったが、俺は謝り続けた
古川「貴様ァ!我秘伝の儀式、[アルティメット・オーディーン]を見たのだなぁぁぁぁ!!!」
たしかに、色々アルティメットでオーディーンだったな・・・
賢伸「確かに俺が悪かった、けど鍵をかけなかったお前もだろ!」
古川「儀式の際、非常事態が起こった時のためにすぐに脱出できるようにだ!」
トイレの悲劇・・・、トイレットペーパーが無い時か!?
賢伸「おまわりさん、こいつです!」
古川「何故そこで叫ぶ!?」
賢伸「当たり前だ!そんな非常事態でトイレから出たら大問題だ!」
古川「何が大問題だ!先代のアルティメット様に失礼ではないかっ!」
賢伸「何が先代の・・・ってなんだ?アルティメット様って?」
古川「何を白々しい事を、さっきの儀式を見ておいてそれは通用せん!」
俺はさっきのことを思い出してみる。ああ・・・、あのヒーローポーズのことか・・・
賢伸「すまん、古川。どうやらお互い勘違いしてたみたいだ。」
俺はお互いのことをそれぞれ話した。その結果・・・
古川「では、お前は儀式の事は何もしらないんだな?」
賢伸「そう言うことだ」
これで解決した
古川「フッ、お前は知らなくも良い事だ」
俺は何も言ってないのに、一人で語る古川
古川「さらばだっ!」
古川はそう言うと走ってどこかへ行った
賢伸(まったく・・・)
俺は朝の件で食欲をなくした。トイレだけ借りて早々にコンビニを出た。ちなみに、何で古川が居たのかというと、文化祭初日だということで起きてしまったらしい
学校
賢伸「さてと・・・」
俺は気を引き締める、その瞬間、朝の出来事はすっかり忘れた。
賢伸「行くか」
俺は無言で屋上までの階段を上がっていく
「ガチャ」
ドアを開ける。
賢伸「どうやら、まだ来てないな」
俺は西ノ原さんがいない事を確認する
賢伸(よし、待とう!)
こうして朝っぱらから、俺の屋上での篭城が始まったのだった
第30話「残された者の心・前編」終わり
次回
第30話「残された者の心・後編(マジメな話)」へ続く
なかがき
今回の話、いかがでしたか?後編はギャグ要素が、あるにはあるのですが・・・ほぼ皆無なので今のうちにギャグを放り込みました。空回りしてないか心配です。
今回は前編なので短めで書きました。あと、後編もあるので「なかがき」にさせて「いただきました。
お知らせ
現在、新ミニコーナーを企画中です。幾つか候補があるのですが、投票で決めたいと思っております。
候補
・冬美の何でも質問所
説明:五十嵐さんがどんな質問にもお答えします。読者様の方々の質問や疑問にもお答えします。
・隆の性格診断教室
説明:隆が様々なキャラの性格診断をします。七割がた当てになりません。希望する読者様の性格診断も行います。
・忠志の名言道場
説明:古川が作中の名言について語ります。読者様の気になったセリフにもお答えします。
・メランコリィのメイドインジャパン
説明:メランが日本から世界へ輸出したメイドインジャパンを語ります。読者様の「これはどこの国発祥?」などの質問や疑問にもお答えします(分かる範囲で)。
以上が候補です。他にも読者様が希望する企画などでもOKです。
応募用紙
ミニコーナー名:
説明:
後日、リク板にて募集を開始します。
興味のある方は是非覗いてみてください。
- Re: これが現実ですがなにか?30話後編 ( No.224 )
- 日時: 2013/11/01 17:17
- 名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)
これが現実ですがなにか?
屋上
賢伸「ハァ、ハァ・・・」
西ノ原「・・・」
俺は息を切らしていたが、俺たちは無言で睨み合っている
西ノ原「どうして関係の無い君が、私の妨害をするの?」
フェンスの向こう側で先輩が俺に問う。先輩がその場から一歩でも前に出れば、その瞬間まっさかさまだ。
賢伸「これから先輩がしようとしている事が分かりきっているのに、それを邪魔しない方が不自然じゃないですか?」
俺は反論する
なぜ、俺たちが屋上でこんなやり取りをしているのかと言うと、少し時間を巻き戻す必要がある
これが現実ですがなにか?
第30話「残された者の心・後編」
数時間前
賢伸「誰も・・・、来ねぇ・・・」
俺は屋上で篭城していた
賢伸(もし、あの先輩がやるとしたら、普通はここに来るはずなのに・・・)
俺は先輩が今日、しようとしていることを真剣に考えて、この場所ではないかと目星をつけた。未然に防ぐ、これが俺のやり方だ(もっとも、起こってからじゃそれこそ遅いけどね)
なのに・・・
賢伸「先輩どころか、人っ子一人も来ねぇなんて・・・」
そしてそのまま文化祭が始まるまで15分を切った時
隆「お、こんなとこにいたのか!!」
俺は突然聞こえた声に心臓が飛び出そうだった
賢伸「あ・・・れ?隆くんじゃないかー」
俺は棒読み口調で(本当は突然のことで呆気にとられてた)、隆に問いかける
隆「なに白々しい雰囲気出してんだ?」
あまり友好的ではない雰囲気を出しながら、隆が近づいて来た
隆「お前も一部のメンバーだろうが!早く来い!」
俺は首根っこを掴まれ、引きずられながら屋上を跡にした
教室
賢伸(大丈夫、だよな)
俺は考える。朝早くからずっと屋上で篭城していた。そして、さっき連れ戻されたばかりだった。流石にそれだけぎりぎりまで粘れば生徒会副会長である西ノ原さんも仕事が入ってきて行くに行けなくなる。
賢伸(彼女を止めるとしたら、お昼頃かな)
俺は頭の中で計算する。普段からこれくら頭の回転が速かったら、神宮寺だって見返せるのにな・・・
隆「なにボーっとしてんだ!早く準備しろ!」
賢伸「ああ、悪い悪い」
俺は平謝りして、素早く作業用エプロンを身に着ける
隆「みんな、行くぞ・・・」
みんな(一部メンバー)「いらっしゃいませ!」
賢伸「・・・」
俺は、燃え尽きた・・・。
俺たち一部のメンバーの仕事が終わった。(まあ午後からまた再開だけどね・・・)今は廊下でぐったりしている真っ最中だ
隆「ごくろーさん」
そう言って俺にお茶を出してくれる隆
賢伸「ああ、助かる」
俺は出されたお茶を飲み干す
隆「・・・」
なぜか隆が無言で右手を出す
賢伸「なんだ?その手は?」
隆「そのお茶は近くで売ってた100円のお茶だ」
賢伸「お前まさか、その金を俺に払えと?」
隆「あたりまえだ」
賢伸「お前最低だなっ!!」
俺は思わず発狂した
隆「そう言うなって、ほら金だせ」
半ば強盗まがいの行為で俺から100円玉を奪う隆
賢伸「この野郎・・・」
そして、俺が100円玉を奪い返そうとした時だった
「ストーーーップ!」
俺たちの会話は、突然聞こえた大声でその場から消えた
賢伸「な、なんだ?」
俺がそう言った瞬間、隆の手から100円玉が消えていた
隆「あれ?」
そして、いつの間にかいた子が俺の手に100円玉を握らせていた
「これ、キミのやろ?」
俺は一瞬の事で、なにが起こったのかよく分からなかった
賢伸「え、あ、うん。そうだけど・・・、君は?」
賢伸(見た事のない顔だ、誰だろう?)
俺は一瞬疑問に思ったが、その疑問は割と早く解けた
乾「アミちゃん・・・、待って・・・」
息を切らしながらアミちゃんと言った少女に駆け寄る少女・・・萌ちゃん!?
賢伸「萌ちゃん!?どうしたの!?」
俺も変に焦って声が裏返った
乾「あ、ハァハァ、賢伸さん!」
どうやらとても離せる状態じゃないようだ
賢伸「萌ちゃん、無理しなくていいから」
俺は萌ちゃんにそう言うと、アミちゃんと呼ばれた彼女に話を聞いた
賢伸「えっと、アミちゃんだっけ?」
アミ「なんやかったくるしいな、アミでええで」
賢伸「・・・分かった、アミ。聞いてもいいかな?」
初対面でいきなり呼び捨ては少し抵抗感があったが、そう呼ぶことにした
賢伸「萌ちゃんとはどういう関係?」
アミ「友達」
賢伸「へ、へぇ〜」
即答されて少し間ができる
乾「私から説明しますね」
いつの間にか復活した萌ちゃんが変わって説明してくれた。
内容を箇条書きすると
・彼女の名前は阿僧祇アミ(あそうぎ あみ)ちゃん
・萌ちゃんの友達
・お金に関する執着心がハンパじゃない
・暗算が得意…とのこと
一部、あまり関係の無い内容もあった気がしたが、そこはあえてスルー
賢伸「つまり、お金のことで言い争っていた俺たちを見て間に入ってきたわけか」
アミ「そういう事や」
そう言い終えるとアミは右手を差し出した。俺はなんだか嫌な予感がしたが、一応尋ねることにした
賢伸「その手はなんだい?」
アミ「人にモノ聞いてそれでしまいなんて事はないやろ、せめてお礼があってもええと思うけど?」
やっぱりな、そう来ると思った。ここまで執着心が強いとこっちが参る
賢伸「色々教えていただいてありがとう」
俺はさっき返してもらった100円玉をアミに渡す
アミ「こちらこそ」
お上品な仕草で受け取るアミ(執着心は全然お上品じゃ無いけどね)
アミ「それじゃ萌、他も周ろか」
乾「うん。あ、賢伸さん、私たちは失礼しますね」
賢伸「あ、うん」
アミ「はよしな置いてくでー!」
俺と萌ちゃんが離している間にアミはとんでもない距離まで離れいてた
乾「ちょっと、待ってよ・・・」
萌ちゃんはそう言うと再び疲れた表情をしながら、アミを追いかけて行った
隆「今思ったんだが・・・」
会話の中で、完全に空気と化していた隆が口を開く
隆「お前、ロリコンなのか?」
賢伸「そんな性癖は持ち合わせて無いよ」
第一2歳しか離れていないのにロリコンは当てはまらないだろ
そう俺たちが話していた時だった
賢伸「!!」
俺は、屋上に向かってる‘‘彼女’’を見つけた
隆「どうした、賢伸?」
隆に質問されたが答えている余裕は無い
賢伸「悪い、ちょっと用事ができた!ついて来るなよ!」
俺はそう一言言い残し、屋上へ向かった
屋上
賢伸「ハァハァ、やっとついた・・・」
俺は屋上へと向かう途中、もの凄い人の波に揉まれながらもなんとか屋上へと辿り着いた。そこには・・・
西ノ原「・・・」
フェンスの向こう側、無言で立っている先輩を見つけた
こうして、最初の状態になった
(続く)
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