コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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これが現実ですがなにか?
日時: 2014/02/05 14:08
名前: トマト美味しい (ID: EPm2ln81)

どうも、はじめまして!駄作者トマト美味しいです!

この物語は、まあ、コメディを意識しているつもりです(笑)とりあずよろしくお願いします!

オリキャラ募集について(例)

名前:

性別(歳、または学年):

性格:

ルックス(髪型や身長などなど):

(簡単な)キャラの説明:

セリフ(あったほうがイメージつきやすいので):


以上がオリキャラ投稿のアンケート用紙です。他にも書き足したい事があればお気軽に付け足してください(〆切りました)


↓の話はいきなり本編に入って行ってしまった第1話です。(普通は挨拶やキャラ紹介を入れる場所なのに失敗してしまいました)



これが現実ですがなにか?

第1話「これ現実ですがなにか?」



そう、これが‘‘現実’’と言うものだ。

朝、通学の時に見の前で信号が赤になる、昼、学校でクラスの優等生にイヤミを言われる、夜、弟(6歳)にいじめられる・・・

その他にも数え切れない位の‘‘現実’’が俺の周りを回ってる・・・



「ジリリリリリリリ」

弟の調整されていない目覚ましに起こされる。
今、夜の1時

「眠い・・・」

俺はそうつぶやいて目覚ましを消して寝た


朝、起床 普通に私宅して通学。一緒に登校する女子なんていうまるでラブコメのお約束展開を感じるものは一つも無い。

しかし、その現実は、ある姉妹に出会うことで大きく変わっていった。





いつものように赤信号で足止めを喰らっていた俺だが今日は例外だった。

「やばい!時間が!」

さすがに毎夜、弟の目覚ましで起こされてると寝過ごしてしまうことがあるが、ここまで危機的状況になったのは初めてだ!

「現在8時25分!間に合うか!」←当然間に合わない

「今日ばっかりは仕方が無い・・・ 最後の切り札・・・」

「信号無視!!!!!!!」



そう、この俺の人生・・・いや、世界が関係する大決断をした時!

俺の、‘‘現実’’がおかしな方向へ動き出すこととなる・・・



赤信号を無視した瞬間!

車に激突

「バチがあたった・・・」

車から2人の人が降りてきたところで俺は気を失った



気が付くと病院のベットの上に居た

そしてその横では2人の女の子がいた

「よかった〜!気がつきましたか?怪我はありませんか?」

車に轢かれたのに怪我が無いわけが無いと思った

「お姉ちゃん!信号無視したのはソイツなんだから心配する必要無いよ!」

なんだと!こちとら車に轢かれたんだぞ!心配されて当然だ・・・ろ・・・ 

「・・・!まさか!俺を轢いたのはあんた達なのか!」

「・・・あんた、今頃気づいたの?」

呆れ返るように言われた

「あんたをここ(病院)に連れて来る時、私チョー怖かったんだからね!」

人を轢いたからね・・・

「あんた、目全開で気絶してたから」

そっちかよ!まぁたしかにそれは怖いはな・・・

「でも、轢いといて俺にそこまで言うのはおかしいだろ!」

「信号無視したのあんたでしょ!」

うっ・・・言い返せない

「まあまあ、2人とも落ち着いて」

「でも、お姉ちゃん」

「でも、は無しでしょ!それにまだ自己紹介もしてないんだから」

そういえばそうだ

「私は赤坂志穂(あかさか しほ)、大学一年です。」

「私は赤坂結衣(あかさか ゆい)よ、高1 で、あんたは?」

「あぁ、俺は佐藤賢伸(さとう けんしん)だ、俺も高1だ。」

結衣「賢伸ね〜、まぁ覚えておくわ」

志穂「よろしくね〜賢伸くん!」

賢伸「こっ、こちらこそ」

(志穂さんって大人な感じだな〜、美人だし胸も大きい)

結衣「あんた、いまエロイこと思ったでしょ」

!!なぜ分かった!

賢伸「そ、そんな、全然そ、そんなこと思ってない
よ!」

結衣「はいはい・・・ 分かったわよ」

(あ、焦った〜!なにこの子、エスパーなの!?それにこの結衣って子、可愛いけど言葉のあちこちにトゲがある・・・ 傷つく・・・) 

志穂「まぁ、今日はごめんね 轢いちゃって・・・」

賢伸「いえいえ!飛び出したのは俺なんですから!」

結衣「自覚あるんだったら最初から認めろ」

賢伸「うるせぇ・・・(ボソ)」

志穂「フフ、もし轢かれたときの後遺症なんかがでたりしたらここに連絡してね」

賢伸「はい。分かりました」

志穂「それと・・・、もし良かったらだけど、あなたの連絡先も教えてくれないかな?その、また今度、ちゃんと謝りたいから・・・ も、もちろん良かったらでいいから!」

賢伸「いえ、全然構わないですよ」

志穂「本当!ありがとう!」

賢伸「・・・・・」

賢伸(ヒソヒソ ねぇ、結衣ちゃんだっけ)

結衣(結衣でいいわよ、で、なによ?)

賢伸(お姉さんなんであんなに喜んでるの?もしかし
てだけど・・・俺のことが・・・)

結衣(あぁ、お姉ちゃん連絡先交換してる人が少ないから喜んでるのよ)

そうか、そうだよなぁ・・・(涙目)

志穂「その、いろいろごめんね 今日は・・・」

賢伸「もういいですよ 怪我もそんなにたいしたことではありませんから」

志穂「そうですか!ありがとうございます!では、そろそろ失礼しますね」

志穂「さようなら、またいつか会いましょう!」

賢伸「はーい!」

結衣「病院のお金自分で払いなさいよー」

賢伸「はーい!・・・ってえぇ!」

賢伸「ちょっま・・・」

バッタン←ドアが閉まる音

賢伸「な、な、な、な、なんだってーーーーーーーーー!!!!」

となりのベットの患者A「うるさい!!」


この日から俺の日常、すなわち俺の少し変わった‘‘現実’’が始まった。


                         続く

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Re: これが現実ですがなにか?第30話後編・続き ( No.225 )
日時: 2013/11/01 19:01
名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)

続き


俺たちの無言の睨みあいは続く

西ノ原「なんで、私がやろうとした事が分かったの?」

賢伸「同じ事で苦しんだ者なら、誰だって分かりますよ」

西ノ原「なら尚更私の気持ちも分かるはずよね、どうしてこんな事するのかって事くらい・・・」

賢伸「確かに・・・、分かりますよ・・・」

俺はあの時の瞬間を思い出す

西ノ原「なら、どうして止めるの?」

その問いには簡単に答えられる

賢伸「残された人たちの気持ち、先輩も分かるんじゃないですか?」

西ノ原「・・・」

俺は言う

賢伸「俺も一度、今の先輩のように、飛び降りようとした事がありました」

西ノ原「・・・」

賢伸「正直、それで俺はもういいやって思ってました」

俺は何度も言う

賢伸「でも、そんな時、残った人の事が頭の中をよぎりました」

西ノ原「・・・ッ」

先輩は何かを言いたげにしたが、何も言わず俺の話を聞いている

賢伸「俺は、辛かったです。親父が飛び降りた時、葬式の時、家に帰っても親父がいない時、悲しんでるのは俺だけじゃないのに、みんな悲しんでるのに、自分だけ逃げようとしている。」

西ノ原「それは、逃げなんかじゃない、自分がその人の事をそれだけ大事に思っていたからこその行動よ」

先輩の発言は、俺に向けてではなく、自らの行いを正当化しようとして、そう言ってるのだろう。

賢伸「そんな事をしたらどうなると思いますか?余計に悲しむ人が増えるだけなんじゃないですか?」

先輩の考えは、他人から見ればどう考えても異常だろう。だが、この苦しみは実際に経験した人間しか分からない、本当に辛く、悲しくて、今までごく普通に一緒にいた人間がいなくなる、それも、とても悲しい形で・・・

賢伸「もし、先輩がここで飛び降りれば、今度は先輩の親が悲しむ事になるんですよ」

俺は、親父が死んだ時の母さんの顔を思い出す。俺はあの顔を、もう見たくない。

賢伸「俺が先輩を止める理由は、同じ苦しみを持ってるからだと思っています。先輩は自分だけ逃げて、残った人を、2年前と同じように悲しませるのですか?」

西ノ原「・・・違うっ!」

賢伸「何が違うのですか?先輩は自分のために飛び降りて、自分の事しか考えていないんじゃないですか?」

俺は冷静に話しを返しているつもりだった、なのに、俺の頬を涙が横切った。たぶん、昔の事を思い出しすぎたのだろう。無意識のうちに出ていた涙だった。

西ノ原「私の兄は、イジメで自殺したのよ!それも、何の理由も無い、理不尽な・・・」

賢伸「俺の親父も、理不尽な理由ですよ」

俺は悲しみと同時に怒りがこみ上げてきた

西ノ原「で・・・も・・・」

先輩は涙声になりながら俯く

賢伸「それに何度も言いますが、どんな理由であれ、あなたのやろうとしている事は、また別の誰かを悲しませる行為に繋がるんですよ!」

西ノ原「それじゃあ、私に、この先ずっと、この苦しみを背負えとでも言うの!?」

俺は、この言葉に本気で切れた

賢伸「いい加減にしろっ!!」

西ノ原「・・・!」

先輩は、一瞬驚いた様子だったが、まだなにかを言おうとした、が

賢伸「これじゃあ何の解決にもならないって分かってるんですか!」

俺はなおも言い続ける

賢伸「こんな事、あなたのお兄さん、大樹さんが喜ぶとでも思いますか?」

西ノ原「やめて!」

俺は話を止める

西ノ原「・・・あなたに分かるの?」

賢伸「・・・」

西ノ原「あなたに、この気持ちが分かるのっ!?」

賢伸「なら、あなたも分かってるはずですよ」

西ノ原「なに・・・が・・・」

俺は言う、何度も、何度でも

賢伸「あなたも経験したはずです。残された人の気持ちが、あなたは、またその気持ちを、違う人に背負わせる事になるんですよ」

西ノ原「・・・」

賢伸「あなたも、それくらい分かっていたはずです」

西ノ原「だって・・・、だって・・・」

先輩は、そう言うとその場に座り込んで泣いた。自身の何かを正当化しようとした涙じゃない。今まで溜まっていた、悲しみや辛さが、一気に溢れてきた涙だろう

賢伸「大丈夫ですよ」

俺はフェンスを乗り越え、座り込んで泣いている先輩の目線に合わせる(身長が低いせいで中途半端に身体を曲げる為、その状態の維持が辛かった)

賢伸「第一、もし先輩がその事を考えていなかったら、話すらせずに飛び降りていたはずです」

西ノ原「・・・」

賢伸「さっきは[自分の事しか考えてない!]と言いましたが、先輩だって、考えてはいたんでしょ?」

西ノ原「・・・」

先輩は無言で頷く

賢伸「なら、きっと大丈夫です、先輩なら乗り越えられます!」

俺は先輩に手を差し出す

賢伸「立てますか?」

俺がそう聞くと、先輩は俯いたまま、俺の差し出した右手をスルーして、無言でフェンスの網目を掴んで立ち上がった。(俺はいきなり複雑な気持ちになった)

賢伸(まあいいか)

これでなんとか丸く(?)収まったわけだし・・・

西ノ原「どうしよう・・・」

突然、先輩が焦りだした

賢伸「どうしたんですか?」

俺は尋ねる

西ノ原「文化祭中は、屋上の立ち入りは禁止・・・」

賢伸「へ・・・?」

俺は先輩の予想外の返事に驚いた

賢伸「そんなこと今はどうでもいいじゃないですか?丸く事も収まったんですし・・・」

俺がそう言った時

西ノ原「さっきの一件は自分でも納得したわ、でも生徒会副会長を任されているというのに、立ち入り禁止の屋上に無断で入ってしまった・・・」

俺は彼女の切り替えの早さに呆れてしまった、さっきまでの事がまるで嘘のようだ

西ノ原「どうしよう、どうしよう・・・」

当の先輩はさっきから呪文の如く、同じ言葉を繰り返している

賢伸「はぁー、分かりました」

西ノ原「え、なにが・・・?」

俺はそれ以上、なにも言わず、黙って彼女を引っ張って、屋上の扉を開く。そして、彼女が静止を求めているにも関わらず、そのまま階段を駆け下りる。そして、俺たちは見事先生に見つからずに立ち入り禁止エリア(屋上)からの脱出に成功した、はずだった・・・

隆「あれ?賢伸、お前女子と手繋いでなにやってんだ?」

先生の次に見られたくない奴に見つかった・・・

隆「まさか、お前ら・・・」

賢伸「やめろ!隆!なんとか三大同盟の悲劇を繰り返す気か!?」

隆「人気者、中二病、ストーカー三大同盟かっ!いいな、再結成だ!」

余計な事言わなきゃ良かった・・・、俺が止める間も無く人ごみに消える隆

賢伸「どうしたら、いいんでしょうかねぇ・・・」

おれは先輩に助け舟を求める

西ノ原「ごめんね、悪いけど仕事があるから」

先輩は他人事のように言うと、何事も無かったかのようにどこかへ行ってしまった

賢伸「・・・」

俺は後に来るであろう質問攻めに対する言い訳を考えることにしよう
そして一言呟いた



賢伸「これが、俺の現実か・・・」



さてとてさ、見つかりにくい場所を探すとしよう



これが現実ですがなにか?
第30話「残された者の心・後編」終わり

次回
第31話「色々あったけど、まだ二日目なんだよな・・・」



あとがき

今回の話、いかがでしたか?山場も終わり、跡は緩やかな下山が待ってます。てなわけで、次回からは文化祭感MAXでお送りいたします(笑)

ps、現在、僕の学校も文化祭間近なのですが、なんとか準備にひと段落ついたので更新することができました!
お待ちしていただいた皆様(いるのかね?)大変お待たせしたことを心よりお詫び申し上げます

これからも「これ現?」をよろしくお願いします!

Re: これが現実ですがなにか?(オリキャラ募集〆切り) ( No.226 )
日時: 2013/11/01 20:14
名前: 夕衣 (ID: siGOcKQj)

お久しぶりです!

賢伸、やりますね…笑
でもなんか、すっごい心が動かされた気がします!

あと、副会長さんの切り替えの早さ!すごすぎです。
自殺しようとしてた人には見えません。笑笑

わたしの学校は、文化祭が一週間前にありました。
なんかいろいろ面白かったです(⌒▽⌒)

更新、頑張ってくださいね!

追伸

こちらも、リクエスト募集中AND更新しました!
よければ来てくださいねーo(^▽^)o

Re: これが現実ですがなにか?(オリキャラ募集〆切り) ( No.227 )
日時: 2013/11/02 19:54
名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)

夕衣さん

お久しぶりです!!何とか帰ってくることができました(笑)


今回の件に関しては、賢伸の昔の経験が役に立ったのではないかと、そういう解釈も含めました。
これは、本当に実際に体験した人間でもないと分からない問題でしょうから・・・


副会長さんの切り替えの早さで、彼女の性格(と言うよりイメージ)は大分固まったと思います(笑)
察しの通り、そういうキャラです


夕衣さんは一週間前に文化祭があったのですか!?僕は後一週間を切りました


更新、頑張らせていただきます!!
コメントありがとうございました!!!


真実の妖精王国、しっかり読ませていただきました!こうやって教えていただけると助かります!!
重ね重ねありがとうございます!!!

Re: これが現実ですがなにか?第31話 ( No.228 )
日時: 2013/11/08 15:40
名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)

これが現実ですがなにか?


「ジリ・・・」「ピ」

俺は目覚ましが鳴った瞬間に止める

賢伸「ふああ〜・・・」

俺は大きく伸びをしながら、部屋のカーテンを開ける

賢伸「今日は二日目か・・・」

昨日の一件が解決して、もうすでに俺だけ最終日を迎えた気分になっていたが、当然そんな事も無く・・・

志穂「賢伸くーん、起きてるー?」

賢伸「起きてますよー」

俺は準備を始めるのであった


これが現実ですがなにか?
第31話「色々あったけど、まだ二日目なんだよなぁ・・・」


賢伸「おはよーございます」

志穂「うん、おはよう!」

いつものように席につく

志穂「ねぇ、賢伸くん。こんな感じでどうかな?」

賢伸「なにがですか?」

志穂「服装よ、服装。今日、文化祭があるんでしょう?」

え?今頃?

賢伸「あの、志穂さん?文化祭は昨日から始まってるんですが・・・」

志穂「え?そうなの?」

賢伸「はい、そうです」

どうやら文化祭が始まるのは今日からだと思ってたらしい

賢伸「志穂さん、今日からではなく昨日からです」

志穂「え、そうなの!?」

はい、そうです

賢伸「それより、結衣はどうしたんですか?」

志穂「昨日の賢伸くんと同じ状態よ、朝起きた時にはもういなかったは」

賢伸「そうですか」

以外だ、結衣は別にそんな急ぐ用は無かったと思うが・・・

志穂「まあ何も無ければいいんだけど・・・」

賢伸「そうですね・・・」

少し気になったが、今は朝ごはんを食べる事に集中しよう


賢伸「行ってきまーす」

俺は朝食を食べ終え、学校に向かった

志穂「私も10頃に行くわねー」

賢伸「はーい」

そして俺は後ろを向き手を振りながら走った。そのせいで電柱に思いっきり身体をぶつけたのは言うまでもない


そして俺は学校についたのであった


これが現実ですがなにか?
第31話「色々あったけど、まだ二日目なんだよなぁ・・・」終わり

次回
第32話「恐怖、再び・・・!」


あとがき
今回の話、いかがでしたか?(と言っても中身も内容もまったくありませんでしたが)
昨日、なんとか文化祭を終え、ちょっと疲れ気味に書いてますので、今回は短めになってしまいました。しかも程なくしてテストが待ってます(涙)
まあ得意の一夜漬けがあるのでテストではそれほど更新時間は揺さぶられませんのでご安心を

次回は・・・、まあお待ちしていて下さい。あの恐怖をもう一度・・・(基本怯えているのは賢伸ですが)


お楽しみにー

Re: これが現実ですがなにか?第32話 ( No.229 )
日時: 2013/11/15 16:22
名前: トマト美味しい (ID: tXtJgBFl)

これが現実ですがなにか?


1年4組

クラスメイト全員「来たな」

賢伸「お、おいお前ら。どうしたんだ…?」

俺はかーなーり、遠慮がちに問う

隆「[どうしたんだ?]じゃねぇよ!!」

隆がブチ切れる

隆「昨日、午後からお前が来なかったせいで俺たちにどんだけ迷惑かけたと思ってんだ!?」

賢伸「あ…」

俺は思い出す、そういやあのままずっと隠れてたんだった…


これが現実ですがなにか?
第32話「恐怖、再び…!」


賢伸「すまんすまん、てか、お前があんな事言うから俺も警戒したんだろうが!!」

隆が「[人気者、中二病、ストーカー三大同盟]の復活!」とか言い出したせいで、俺は五十嵐の悲劇を繰り返すところだったんだぞ!

隆「あんなの冗談に決まってるだろ!俺たちだって同じ悲劇は繰り返したくないんだよ」

賢伸「嘘つけ!!」

隆「嘘じゃねぇよ!」

っと俺たちがいがみあってる最中に先生がきた

夏目「おーい、お前ら。今日の分の準備は出来てるか〜?」

隆「お、いいところに。せんせーい」

夏目「お、どうした?」

こうして隆は昨日の俺のさぼりについてある事無い事語った。


夏目「ほー、それなら、昨日サボった分と今日一日の佐藤の分をまとめてやらせればいいんじゃないか?」

賢伸「ちょっと待てーい!」

俺は高速で異議を唱える、しかし先生の権力と、クラスメイトの圧力の前に、なすすべも無かった…


夏目「それじゃ、頑張ってなー」

無責任な声が遠のいていく

賢伸(あの先公、赦さねぇぞ…)

俺は静かに怒りを募らせる

神宮寺「まったく、君という奴は…」

神宮寺が言葉を挟んでくる

神宮寺「周りの迷惑を少しは考えたまえ、君のせいでどれだけ大変だった事か…」

手を肩の高さまで上げ、やれやれとポーズをとる。

「きゃー!」

そして女子達の歓声

神宮寺「君も少しは役に立ちたまえ、役立たずが」

賢伸「・・・」

一瞬、ぶん殴ってやろうと思ったが、あいつの言う事も正論なので拳を収める。(ただし[役立たず]は言い過ぎだと思ったので、結衣に習って蹴りを入れた)

神宮寺「とにかく、しっかり役割を果たせ」

蹴られて涙目になりながら、あいつは教室を出た。(ちなみに俺も、いっぱい言われて涙目)

隆「それじゃ、とりあえずお前の今日の仕事時間を伝えるぞ」

さっきまでの話を無かった事にして、隆が話を元に戻す

隆「お前の仕事時間は、準備(9時)〜開店(10時)、10時1分〜12時半、12時31分〜3時までだ」

賢伸「トリプルブッキング!?」

俺は瞬間的に叫んでいた、それって今日一日の文化祭の4分の3じゃねぇか!

隆「昨日サボった分の時間+今日の時間だ」

隆は冷たく言う

賢伸「嘘…だろ…」

俺はこれ以上何も言えなかったのだった…


そして、開店

店員(クラスメイト)「らっしゃいやせー!」

なんだかんだで再び始まった

隆「まだまだみんなで持ち寄った物は沢山残ってるんだ、どんどん売ってくぞ!」

賢伸「あ、ああ…」

俺が重い気持ちで仕事をしようとしている時だった

「賢伸くーん」

とーっても聞きなれた声が聞こえてきた。俺はぎこちない笑顔でその方向を見る

賢伸「いらっしゃいませ、志穂さん」

志穂「うん、おじゃましまーす」

俺はマニュアル通りの対応をする

賢伸「気に入った物がございましたら是非、お持ち帰りされてはいかがですか?」

志穂「もー、そんなにかしこまらなくてもいいのにー」

「いえ、これが仕事なんで…」、俺はこの言葉を飲み込む

志穂「まあいいは、お勧めは何かしら?」

フリーマーケットでお勧めを聞くのは筋違いな気もしたが、あえて答える

賢伸「お勧め出来る物があるように見えます?」

俺は志穂さんの耳元で、小さく呟く

志穂「・・・」

志穂さんは黙って、商品を見回す。

志穂「賢伸くんも、大変ね…」

どうやら状況を察してくれたらしい

賢伸「大変です…」

ここにある物の95%が不良品だ(残り4%がガラクタで1%がゴミ)
こんなのでどう商売しろって言うんだ

志穂「でも一応、売り上げに貢献するわね」

そう言って、アゴの取れたクルミ割り人形を買っていった

賢伸「ありがとうございましたー」

志穂「まったねー」

そう言って、志穂さんは別の教室に向かって行った


隆「おい、誰だよさっきの人」

俺は志穂さんが出て行った後、唐突に隆に聞かれた

賢伸「え、誰のことだ?」

隆「とぼけんな!さっきお前が話をしてた美人さんの事だよ!」

あー、志穂さんのことか。まあ予想はついてたけど

賢伸「それがどうかしたのか?」

隆「なあ、あの人を紹介してくれねえかな…」

隆だけでなく、周りの奴らも、仕事をしながらも俺を見る

賢伸「断る!」

俺は間髪入れずに答える

隆「なんでだよ!」

もし紹介すれば、面倒な事が多くなる(特に隆に教えたら・・・、想像もしたくない)

隆「そこをなんとか〜」

猫なで声でせがむ隆に対し、「いいから仕事しろ!」と俺は言い続けるのであった


3時

賢伸「終わったー!」

俺は長く続いた仕事から解放され、廊下をのんびり歩いている

賢伸(どこに行こうか…)

俺は文化祭のパンフレットを見ていた、その時

「ピー!」

賢伸「へ?」

「ドカ!」

賢伸「いってー!」

俺は突然飛んできた緑色の物体に顔面をぶつけた

賢伸「…なんだ?」

俺はその物体をよくみる

賢伸「フィオ、なんで校舎内にいるんだ?」

フィオ「ピー、ピピー!」

見た感じ怪我は無さそうだ、でも何て言ってるのかさっぱり分からない

フィオ「ピー…」

どうやらフィオも俺には通じないと分かって諦めた様子だ

フィオ(まったく、これだからコイツは…)

何故だろう、何て言ってるか分からないけど馬鹿にされてるって事はよく分かる

おっとそれより

賢伸「フィオとの通訳なら、結衣のところへ行かないとな…」

俺は結衣のクラスがやってる出し物、冥土喫茶を思い出す

賢伸「うん、やめよう」

フィオがここにいる理由が気になったが、深く気にしないことした


そして、その決断が、俺を恐怖のどん底に突き落とす事になるとは、この時の俺は思ってもみなかった


乾「あれ、賢伸さん?」

賢伸「あれ、萌ちゃん?」

俺は萌ちゃんとばったり再開した

賢伸「今日も来てたんだ」

乾「はい、今年は全部出ようと思ってて。それと今から兄のクラスの出し物に向かってるんですが、よかったら一緒に行きませんか?」

賢伸(そういえば、元さんのクラスは何をするんだろう?)

情報屋である俺が、何故か元さんのクラスの出し物はなにか、という簡単な情報を持っていなかった事に気づいた。我ながら初歩的なミスだ

賢伸「うん、俺も気になるし、行くよ」

今更だが、情報収集のつもりで俺も行くことにした

乾「ところで、その鳥って…」

フィオ(鳥って言うな!)

賢伸「ああ、この前、結衣が応急処置をした鳥、フィオだよ」

フィオ(だから鳥って言うな!)

乾「へー、フィオて言うんだ。よろしくね、フィオ!」

とても可愛らしい笑顔でフィオに挨拶をする萌ちゃん。あぁ、俺が癒される

乾「それじゃぁ、行きましょうか」

こうして俺は3年の元さんが出し物をしている教室に向かったのであった


そして俺は、結衣のクラスに行かなかった事を後悔した


3年1組 教室

賢伸「なに、この禍々しいオーラ、というか雰囲気…」

乾「兄のクラスの出し物はお化け屋敷なんですよ」

その瞬間、一瞬、俺の中から意識が飛んだ。しかし

アミ「おっそーい、何やっててん!」

アミちゃんの大声で俺の飛んでった意識は、無理やり引き戻された

乾「ごめんごめん」

アミ「あれ、アンタもおったんか」

アミちゃんが俺に気づく

アミ「ほな行こか」

賢伸「ああ、行ってらっしゃい」

俺は2人に向かって手を振る

アミ「何言うてんねん。せっかくやしアンタもきい」

乾「そうですよ、行きましょうよ」

賢伸「いや、ちょ…!」



俺は逃げようとした、しかし2人に両腕を掴まれ、そのままお化け屋敷に引きずり込まれた。
そして、再び‘‘あの時’’の恐怖が待っていたのであった…


これが現実ですがなにか?
第32話「恐怖、再び…」終わり

次回
第33話「やめてくれ!夜中にトイレに行けなくなる!」


あとがき

今回の話、いかがでしたか?文字数ギリギリなので一言「お楽しみにー」とだけ書いておきます。それでは


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