二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー!
日時: 2017/05/12 06:28
名前: 妖音ミユ(音願) (ID: MGNiK3vE)

うも!こんにちは〜(*`・ω・´*)ノ
妖音です!

3のスレがロックかけられてしまったらしく、書けないので、燐さんと相談し「4」をつくることにしました。

さて、このスレの説明でもしますか!
このスレは基本リレー小説を書いています。
まあ、たまにこのバカが番外編とか書きますがww

あ、感想よろしくおねがいします!ヨロ(`・ω・´)スク!
では、お願いします!!ヽ(*´∀`)ノ

あと、ここが設立するまで、アニメのほうでやっていたので、そちらの方も後で載せます。

Re: FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.195 )
日時: 2017/08/21 16:30
名前: ほたる (ID: 7JU8JzHD)

メグミside




熱い。
先程の一撃で思ったよりガタが来ているのか…体が焼けるように熱い。
息切れは中々止まってくれなくて凄く苦しい。



メグミ「音竜の砕牙!!」


それでも戦わなくちゃいけない。
大切な人達を守るために。もう誰も失わないように。



メグミ「ちょこまかと…ッッ!!」



竜爪を横薙ぎに振るって敵を切り裂きにいく。
が、ギリギリのところで避けられてしまう。
ここまでしても当たらないというのか…。
こっちはギリギリの所で戦っているというのに…!
自分の力不足が情けなくて仕方ない……。




……大丈夫、まだもつ……。

刻一刻と迫り来るタイムリミットと当たらない攻撃に焦りが積もりだす。

グレイ「アイスメイク……槍騎士ランス!」


カノ「はぁ!」


グレイさんの槍騎士ランスも、炎を纏ったカノさんの攻撃もギリギリのところでかわされてしまう。
…あと1歩足りない。あと少し。
あと1歩…埋められる何かがあれば…!

そこまで考えて、ワタシはハッとなる。

炎を纏ったカノさんと氷で自由自在になんでも創れるグレイさん……。
攻撃面ではこちら側が秀でているだろう。
先程から現にあちら側からの攻撃は一切見られない。
あちらも避けるので精一杯と見た。



その状態でもし、相手の間合いに入れたら…?


メグミ「カノさん…グレイさん…!ワタシが敵の動きを止めます…だから…ッッ!!!」


グレイ「おう!」


カノ「分かった!」


コツッと靴で音を鳴らすのを合図にとある魔法を展開する。
広がる莫大的な量の魔力。
それは、"固有結界"を創るのに充分なはずだ。
こんな魔力の無駄遣いも今だから出来ること………。
信じてるから出来ること…!!




メグミ「滅竜奥義……」



『無音の警告サイレン!』




刹那、半径50mほど固有結界が形成される。

この固有結界内の"音"はワタシの領域テリトリー
相手に伝わる、聞こえる音を操ることも可能だ。
相手から音を奪うこともできれば、逆に相手に余分な音を与えることも出来る。
つまり…音を奪ってしまえば…



メグミ「音竜の翼撃ッッ!!」



ワタシ達が近づく事には気づけない!
流石に正面からはバレてしまうが、上手く死角を狙えば気づかれることはまず無いだろう。

体がぐらっと揺れて倒れゆくまでワタシは呑気にも、そんなことを考えていた。
壁に手をつき、立ち上がろうとするも上手く足に力が入らない。

自分の情けなさに、はは…とかわいた笑みを零す。


グレイ「アイスメイク…氷刃・七連舞!」


グレイさんは腕と肘に氷の刃を身につけ、敵を切り裂いていく。


ほぉ…と安心して息をつくと、ぽんと頭に手が乗せられる。

…顔を見なくたって、声を聞かなくたって…滅竜魔導士特有の嗅覚や勘がなくたって分かる。
特別で、大好きな彼の手…。




カノ「後はまかせて。」


彼はワタシの頭をくしゅっと撫でると、敵地に赴く。









あぁ……いつからだろう…。
ワタシの頭を撫でるその大きな手に…彼の笑顔に、惹かれるようになったのは_______。

Re: FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.196 )
日時: 2017/09/25 22:32
名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)

NOside

メグミの横を通り過ぎながら、カノは手のひらに残る感触をゆっくりと飲み込んでいった。
何度も触れた彼女の頭。柔らかくふわふわした女の子らしい髪に手が一瞬埋もれて、また跳ね上がる。カノはそれが好きで好きで堪らないのだ。
そんな好きで好きで堪らない彼女がここまでしてくれているんだ。それに応えなければいけないだろう?


カノ「グレイ、わかってるよねー?」

グレイ「ん?あぁ、わかってるさ」

カノ「メグミちゃんにあそこまでやらせてるんだ。僕らが本気を出さない理由なんてないよね?」

グレイ「ふは、…当然だ!」


自分の方へと歩いてくるカノを見てグレイは場違いにも笑ってしまった。彼の顔にはいつもの胡散臭い笑顔に加えて、謎の威圧感と怒り、そして僅かな幸福感が見て取れた。
そんな異常な顔でもメグミを心配する様子が伺えるものだから、そのギャップが激しくてつい顔がニヤける。何ていう顔をしているんだ、と。

カノがグレイの横に立って、敵を真正面から見据える。敵は氷の檻に入った男を除いて2人。
片方の男はスピード系の魔法で、とにかく速い。音を遮断されて若干動きの鈍さは感じられるがそれでも速い。


グレイ「うお、マジかよ……」

カノ「うわぁ、きっもちわる!」


もう片方の男は異常なまでの回復力を持つ魔法のようで、今しがたグレイに切られた傷がズブリズプリ、びちゃ、と聞いていてとても気分の悪い音を立てながら治っていく。


グレイ「俺あれパス」

カノ「は、マジで言ってんの!?僕もやだよ気持ち悪い」

グレイ「頑張るんだろ?」


背中をバシッとそれなりの力で叩かれ、痛いと短く悲鳴を上げるが彼は笑うだけだった。
そうだ、彼女のために。これが惚れた弱みなのだろうか。少し違う気もするがこれで自分のやる気が上がるのなら良いだろう。

それに攻略方法も思いついている。大丈夫だ。

この2人は無事に元の世界に返す。

____堕ちるのは僕だけでいい。


カノ「__目を合わせる」


いつものパーカーではないのでフードは被れないが、あれは験担ぎ的なもので特に意味は無い。じゅわっと目が赤く染まり、友人の能力を間借りすることに成功する。
男の虚ろな目と視線が絡み合うと、足元から次第に石化して灰色の塊になっていった。


カノ「青髭、カチカチ山、……鏡の国のアリス」


体を捩らせ醜い呻き声を上げるものだから、


パァン


カノ「うっせぇ。黙っとけよ、な?」


つい喉仏に一発ぶち込んでしまった。がひゅ、と空気を漏らして終に喉元まで石化が迫り、あれよあれよという間に男の全身が石になった。
男の足元に鏡を張り、ポケットから小銃を取り出す。


カノ「はっは、ぁ、やー、きっちーw」


流石に3つの童話を同時に呼び出すのはしんどく、逆に笑えてきているカノは頭のネジが飛んでしまっているように見える。

リボルバー式の6発弾。頭、両腕、腹、両足に一発ずつ撃ち込む。
石が地面に落ちた音に反応して、粉々になった石の残骸が炎に包まれ、燃え尽きた灰は鏡に吸い込まれて行った。


カノ「ばいばーい」


にっこりと笑う顔に汗が流れた。

Re: FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.197 )
日時: 2017/09/27 22:07
名前: ほたる (ID: bQO3wlhj)

メグミsaid



無理をしすぎてしまったのか…ドロドロと溶けていくような感覚に襲われる。
今にも落ちてしまいそうな意識をなんとか保ち、自己治癒を施す。
狂化していたこともあり回復スピードは恐るべきまのね、五分足らずで先程使った魔力はかえってきた。


…キリキリと痛み始めた体は知らないふりをしておこう……。


きっとまた「がんばったね」と頭を撫でてもらえば治る。
全部全部吹き飛ぶんだ。
胸の奥がポカポカと暖かくて安心する。
何よりも強力な治癒魔法。

先程のことを思い出し自分のいる場所は安全とはいえ、戦場なのにも関わらず微笑んでしまう。
今までにこんなに誰かを愛おしいと思ったことがあっただろうか?
甘い甘い感情がワタシの体を支配していく。
…これか"恋"というものなのだろうか…?
友人の恋バナを聞くことも、想いを告げられることも今まで人並みにはあったが
自分がそちら側になるのは初めてで、少し困惑する。


…でも…すごく強くなれる気がする……。
彼のためなら何だって頑張れる気がする。


その証拠にか、先程までピクリとも動かなかった体も自由自在とまではいかないがある程度動かせるようになった。
戦闘への参加は難しくとも、サポートくらいならできるだろう。
自分でも驚く回復スピードだ。

安全な、敵の目に入らない壁の向こう側に隠していた身を戦場へ向ける。


グレイ「アイスメイク…ランスッ!」


するとちょうど戦闘が終わったようで、敵二人が倒れてるのが見えた。


メグミ「…やった……!」


思わず声を漏らすとくるりと二人がこちらに振り返る。

ワタシは二人に駆け寄る。


グレイ「体はもう大丈夫なのか?」

メグミ「はい!もう大分良くなりました!」


グレイさんは、ワタシがそう返すと驚いたように目を見開く。


グレイ「あんま無理すんなよ、見てるこっちがヒヤヒヤする。」


コツンと頭を小突かれる。



さて、残る敵はあと1人……檻の中の男だけだ。
カノさんの様子を見るにコイツが一番厄介で…彼に深く関わっている人物なのだろう……。
大丈夫…ワタシ達なら大丈夫…!



メグミ「女の子は……」



「大切な……大好きな人の為ならいくらでも強くなれるんです!」

Re: FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.198 )
日時: 2017/10/23 22:25
名前: 燐 (ID: PZX6sAnA)

NOside

大好きな人ためなら強くなれると言うメグミの視線の先には誰がいるのか。ちらっと目を見やれば明らかにその先にはカノがいて、グレイはふっと軽く微笑んだ。視線を向けられた当の本人は何か考え事をしているようで難しそうな顔をしているが、メグミにとってはこちらの方が都合が良いようだ。
メグミがカノのことを好きなことはギルド内でも周知の事実であり、また逆にカノがメグミのことを好きなことも皆知っていた。気付いた時期は人それぞれだが、何よりこの2人の恋心というものは誰の目から見ても見事に溢れ返っていたので、皆序盤で気付き始めていた。お互いがお互いを特別扱いしすぎて、あのナツですら好きなんだろうなと確信したほどである。
そこでやっと動き始めたメグミにやっとかと呆れ半分嬉しさ半分が混ざり、いっそ母のような目でメグミを応援する。男だが。
と、温かい目で2人を見ていると急速に体が冷え、冷たくなる。グレイですら一瞬寒い、冷たいと思うほどに急激に体温が下がったと思うと、次の瞬間には突き刺すような傷みが太腿を貫いた。


グレイ「あ゛う…ッぐ、ぐゥ…っ」

メグミ「グレイさん!」

カノ「ぇあ。え、どうしたの!?」


メグミの切羽詰まった声を聞いてカノははっと顔を上げて、太腿を抱えるようにして地面に倒れ込むグレイを見た。痛そうに両手で太腿を押さえる彼の腕は力こそ入れど、顔は驚いたように固まっていた。
短く途切れた息を漏らすグレイは自分はおかしくなってしまったのではないかと目を見開く。何もされていない、敵は自身の作った氷の檻の中で、それなりに距離も離れている。なのに、何故か、骨が折れた。急速な体の冷えを感じたすぐあと、グレイは自身の骨がぼきりと折れる音を聞いたのだ。はっきりと、耳元で折られたかのように鮮明に音が響いて、その音通りグレイの太腿の骨は折れた。普段であれば滅多に折れることがないであろう太腿が、何故、今。
何故だなぜだと自問しているそばから、みし、ばき、ぼきりと体が壊れて行く音がして、頭がおかしくなってしまいそうだ。


カノ「…っ、グレイあの檻壊して!」

グレイ「ア゛ッ!ガぁッ、あ゛、ッ…!」

カノ「グレイ!!なぁおい!」


何かに気づいたように目をぱちりと瞬かせたカノは鋭い声でそう叫んだ。この尋常じゃない痛み方と状況を理解しきれていないような顔を見れば嫌でもわかってしまった。何故なら自分は経験者だから。
膝を地面に着き、頬をペチペチと叩きながら声を張り上げるが痛みのせいで頭が回っていないのか聞こえていないらしい。
グレイが自分の意思で壊せないならカノかメグミが壊せばいい話なのだが、そうも簡単にはいかない。感覚をリンクさせているあの男がグレイの“魔力”に直接触れて干渉しているのだ、他者が壊していいものなのか分かりやしない。何事もなければ万々歳なのだが、万が一にもグレイに影響が出てみろ。ぱたりと落ちた汗が地面を黒くした。


メグミ「グレイさん!っカノさんどうすれば…!!」


悲鳴に近い声でメグミが泣きそうに目を潤ませた。
実際この世界で死んでも現実世界では生きているのだから、論理的に考えれば別にグレイは今死んでも構わない。けれどそれを許さないのが人間の倫理観というもので。実際死んでいなくても自分は一度死んだ、それも仲間に見捨てられてなんて心に深い傷を負うことになるのも理由のひとつである。
チッ、と“カノ”らしくない顔と声にメグミの肩が跳ねた。ちらと隣を見れば、顎の辺りに右手を添え、細い指の中で少しだけ太い親指の薄い爪をガリッと噛んでいた。いつもと違う、別のカノを見ているようで知らず知らずのうちに喉が鳴る。少し怖いような気がしないでもないが、これはこれでかっこいいのだと場違いにも見蕩れてしまう。


カノ「…メグミちゃん、ちょっと頼んでもいいかな?」


艶めかし気に伏せた目をメグミに移す頃にはカノはいつもの笑顔に戻っていた。まだそれについて話してはくれないのだということを悟り、メグミは任せてくださいと真剣に頷いた。


カノ「ありがとう。僕は今からあの檻を壊す。その時きっとグレイの魔力に違う他人の魔力が入るはずなんだ。そうなると多分…いやきっとグレイはこの苦痛から逃れられなくなって、この世界の中で死ぬことになる」


すっと指差すのはグレイの作ったあの男が入った檻。死という言葉を聞いて、きっと自分は大切な役割を与えられるのだろうとメグミの心臓が痛いほど跳ねる。グレイを助けれるならば何でもする心意気でカノの次の言葉を待った。


カノ「そこでメグミちゃんにはその別の魔力を“音”で聞き分けて、その魔力を取り除いて欲しい。ううん、ちょっと違うや。その魔力の軌道を変えてグレイの体外に出して欲しいんだ。地面にでも空気中にでもなんでもいい、とりあえずあいつの魔力をグレイの中に入れないで」

メグミ「……はい!時間もないですし早くやりましょう!!」


ちゃんと説明してくださいねと付け足したメグミに対して、カノは困ったように笑うだけだった。そしてありがとうと一言。
グレイを助けれる嬉しさの中に、失敗するのではないかと少しの疑念が頭を過ぎる。カノの言わんとしていることは大体わかったつもりではあるが、それをぶっつけ本番で出来るのだろうか。滅竜魔導士だからできるだなんて思っていないけれど、できないとも思わない。
要は気持ちの問題なのだ。そうとわかってはいても怖いものは怖い。だって一歩でも間違えれば彼はきっと死ぬ。カノが舌打ちをして苦悩の顔で出した苦渋の決断、他にいい策があるなんてことはないのだろう。


カノ「メグミちゃん
大丈夫。出来ないじゃない、やるんだよ。
僕は君を信じてる」


悶々とした悩みを吹き飛ばす甘くて綺麗で、少し厳しい風。そんなことを言われたら出来ないなんて言えないじゃないかと。


カノ「『白雪姫』よりアイテム【毒林檎】」


省略された詠唱の後にカノの右手に現れたひとつの林檎。つやつやで瑞々しい、形の良い真っ赤な林檎を野球ボールを投げるが如く振りかぶって檻の方面へと投げた。

緩い放物線を描いてカツンと檻に当たった林檎は何の前触れもなく、

爆発した。

Re: FAIRYTAILの小説書きましょう♪ふぉー! ( No.199 )
日時: 2017/11/08 18:32
名前: ほたる (ID: sCSrO6lk)

メグミSide


大きな音と共に割れた氷の檻。
ワタシは五感の全てを"耳"に注ぐ。

視覚を、嗅覚を、味覚を、触覚を……

全ての情報を遮断する。


滅竜魔導師としての能力ちからを信じる訳では無い。
自分を信じると言った彼の言葉を信じたい。

魔力の音を聞き分けるのはそれほど難しいことではないが、決して簡単な訳でもない。

もとより聴力には優れていた。
幼い頃からピアノに触れていたお陰で細かな音の違いも分かる。
ワタシにとっては音が色を持っているように見えるのだ。
それに加えて滅竜魔導士というアドバンテージ。
だからこれは"私にとっては"酷く簡単なこと。


檻が割れる音と共に溢れ出る魔力。
散り散りになった魔力は一つになって………

真っ黒な魔力が、本来見えるはずのないものが目を閉じることで、浮かび上がってくる。
真っ黒で悲しい音色が耳で響く……………。


「終止符…!(ピリオド)」


その"音"は"無"に変えられる。
楽譜に乗ることができなかった音は、盛大な音を奏でて散っていった。
彼の人生スコアに貴方の存在はいらないの。


自分の役割はこれで果たせたのでカノさんの加勢にでもいこうかと体の向きを変える。
彼はあの男を確実に意識していた。
それ程の実力者なのだろう。
彼の実力も知っているし、ワタシも彼を信じているがそれでも不安な気持ちがよぎってしまう。


しかしそれは要らぬ心配だったようだ。
そこには粉々になった檻の中で伸びている男の姿があった。

ふぅ……と安堵の息が零れると共に、今まで張り詰めていた緊張が解け、糸の切れたあやつり人形のように膝から崩れ落ちてしまう。


いくら戦闘経験を積んでも、いくら修羅場を潜ってきても
この臆病な性格は治らないようだ。
手も足もおかしいくらいに震えている。


一先ず成功してよかったと思いたい。
あの状況下で的確に支持してくれた彼に感謝だ。
生体リンクとしての痛みは治癒魔法でどうこうできるものではない。
術者本人が解除しない限り一生続く呪いのような魔法は、治癒魔法如きでは解除できない。



ノアール「おやおや?」



突如、あの男の声が響いた。
禍々しい魔力と共にそいつは姿を現した。
聞こえるはずのないラッパの音が響く。
痛くて不快なその音がワタシを蝕んでいくような…そんな気がした。
トラウマになりかけないな………。
ワタシはぎゅっともうだいぶ痛んでしまっているスカートを握りしめた。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。